JP3099301U - 膜体張設構造 - Google Patents

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秋 吉  穣
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秋吉 穣
株式会社キクチ科学研究所
有限会社双葉精工
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Abstract

【課題】曲がり癖が生じ難く、膜体の伸縮に対応可能で、横長或いは縦長のスクリーン式パネルの膜体にも対応可能な、さらに自立可能なスタンド構造としても利用可能な、映写投影スクリーン或いは展示パネル、看板シートの膜体張設構造を提供する。
【解決手段】1対のフレーム枠部材3、3´に端部が嵌めこまれたシート状の膜体1をフレーム立て枠部材5、5´で張設したものであって、一辺が他辺より充分に長い場合、膜体張設をより確実にするため、図示するように第1区間と第2区間に分けて、それぞれ、区間ごとに1対の1対のフレーム立て枠部材5、5´を構成し、それぞれ起立させて膜体1を張設したことを特徴とする膜体張設構造100。前記フレーム枠部材3及びフレーム立て枠部材5は略半円形状の断面とされており、折りたたまれたとき円筒状となり、膜体の巻き取り収納において折り目癖を防止することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

 本考案は、映写投影スクリーン或いは展示パネル・看板として使用するシートなどの膜体を枠に巻いて収納できる膜体の張設構造に関する。
 従来、プロジェクターなどの投影スクリーンについては、収納筒に巻き付けて収納し、使用都度収納筒の重量で下方に引張る構造が用いられていた。この構造では長期間格納するとシート部材に曲がり癖が生じ、スクリーンが十分に張設されず、平面とならない欠点があった。この解決のため、スクリーンの上下を立て枠部材で張設する構造の考案が提案されている(特許文献1)。
 図12に特許文献1のスクリーン張設構造を示す。図12に示すスクリーン張設構造は、フレーム枠部材3、3´の背面に互いに反対側の端部近傍に枢支部材4を設け、ここにアルミ合金などで形成されたフレーム立て枠部材5、5´の一端の回転軸5aを枢支し、且つ、該フレーム立て枠部材5、5´を前記フレーム枠部材3、3´の背面に沿って、その長手方向に折りたたみ収納するように構成されている。使用する際には、前記フレーム立て枠部材5、5´を起立させて、反対側の各フレーム枠部材の端部近傍の係合部6、6´にフレーム立て枠部材5、5´の自由端を係止させ、スクリーンや展示用のシートなどの膜体1を張設するものである。
 しかし、膜体1の部材の寸法は、製造時と使用時の温度変化による伸縮や、張設の度に膜体1に延びが生じ、張設がゆるむ問題があった。また、収納時にフレーム枠部材3に膜体1を巻きつけておくと、フレーム枠部材3の角に沿って膜体1(シート1)に折り目が生じる問題があった。
 また、このようなスクリーンは、持ち運びに便利なことから、展示パネルや、屋内屋外の臨時看板として使用することが求められていたが、立て看板として使用するには所望の長さのスクリーンを張設するのは難しかった。また、展示パネルとして壁或いは立ち木などに立てかけて自立させることができない問題があった。
実用新案登録第3086722号公報(第2、3、4頁、第1、2、3、4図)
 本考案は前述の問題点に鑑みてなされたもので、映写投影スクリーン或いは展示パネル、看板シートなどの膜体を収納保存或いは梱包携帯のために巻き付ける膜体張設用フレーム枠部材の外周形状をフレーム立て枠部材も含めて円形とする構造とし、膜体を巻きつけた状態で収納或いは携帯されることによる膜体部分の折り目癖が生じ難くする張設構造を提供することが主要な課題である。
 また、膜体の伸縮に対応可能な、フレーム枠部材の伸長機構を付加する張設構造の提供を行う。さらに、横長或いは縦長のスクリーン式パネルの膜体にも対応可能な張設構造の提供を行う。またさらに、以上の膜体張設構造が縦置きの場合に自立可能なスタンド構造、或いはその縦置き膜体張設構造を複数組使用して、それらを結合したスタンド式構造を提供することを目的とする。
 さらに、張設構造は幕体のフレーム枠部材に対して垂直方向だけでなく水平方向にも張設する構造を提供することを目的とする。
 前記課題を解決するため、本考案の膜体張設構造は、スクリーン用或は展示用を少なくとも含む膜体の両端に、それぞれ直線的剛性を持たせた細長部材を装着し、それら平行の細長部材に対し垂直方向へ前記膜体を張設するため、一対のフレーム枠部材の正面側に形成した嵌合溝条にそれぞれ前記細長部材を装着した膜体張設構造であって、
 前記各フレーム枠部材は前記正面側が半円周或いはそれ以上の円周となる、略半円状或いはそれ以上の円状に形成された第1の外周断面を有して、前記嵌合溝条はその半円周或いはそれ以上の円周の部分に円中心軸と平行に設けられ、
 さらに、各フレーム枠部材はその背面側に、一対のフレーム枠部材の互いに反対側の端部近傍に、膜体張設用のフレーム立て枠部材の一端を枢支し支点として回転させるための枢支部材及び、
 対向するフレーム枠部材に設けられ、起立されたフレーム立て枠部材の自由端を系止するための係合部材とが設けられ、
 前記フレーム立て枠部材は、未使用時には前記フレーム枠部材の背面側で、前記枢支部材により回転し、前記中心軸に沿って折畳まれ、且つそれら2つの部材の折畳状態の外周断面が円形状を形成するように、背面側が半円周或いはそれ以上の円周となる略半円状或いはそれ以上の円状に形成された第2の外周断面を有し、
 また、そのフレーム立て枠部材は使用時には、それぞれのフレーム枠部材に対して前記枢支部材により回転し、垂直に起立し、そのフレーム立て枠部材の自由端は、それぞれ対向するフレーム枠部材の位置に予め配設された前記係合部材により系止された構造からなり、
 保管・携帯時には、前記膜体は折畳まれた外周円形のフレーム枠部材に巻き付けられ、折り目癖が生じ難い構造であることを特徴とする。
 また、スクリーン用或は展示用を少なくとも含む膜体の両端に、それぞれ直線的剛性を持たせた細長部材を装着し、それら平行の細長部材に対し垂直方向へ前記膜体を張設するため、一対のフレーム枠部材の正面側にそれぞれ形成した嵌合溝条にそれぞれ前記細長部材を装着した膜体張設構造であって、
 前記各フレーム枠部材は前記正面側が半円周或いはそれ以上の円周となる、略半円状或いはそれ以上の円状に形成された第1の外周断面を有して、前記嵌合溝条はその半円周或いはそれ以上の円周の部分に円中心軸と平行に設けられ、
 前記フレーム枠部材は、その一端から任意の間隔長で複数n区間に分け、またそれと対をなすフレーム枠部材に対しても、その一端から前記間隔長に合せて同様に複数n区間に分け、前記一対のフレーム枠部材は、連続した複数n対区間に分けられ、
 そのフレーム枠部材の背面側に、それぞれの複数n対の区間毎に、各区間毎のフレーム枠部材の互いに反対側の端部近傍に膜体張設用のフレーム立て枠部材の一端を枢支し、支点として回転させるための枢支部材及び、
 対向するフレーム枠部材に設けられ、起立されたフレーム立て枠部材の自由端を系止するための係合部材とが各区間毎に設けられ、
 前記フレーム立て枠部材は、未使用時には各区間毎の前記フレーム枠部材の背面側で、前記枢支部材により回転し、前記中心軸に沿って折畳まれ、且つそれら2つの部材の折畳状態の外周断面が円形状を形成するように、背面側が半円周或いはそれ以上の円周となる略半円状或いはそれ以上の円状に形成された第2の外周断面を有し、
 また、そのフレーム立て枠部材は使用時には、各区間毎にそれぞれのフレーム枠部材に対して前記枢支部材により回転し、垂直に起立し、そのフレーム立て枠部材の自由端は、それぞれ対向するフレーム枠部材の位置に予め配設された前記係合部材により系止された構造からなり、
 保管・携帯時には、前記膜体は折畳まれた外周円形のフレーム枠部材に巻き付けられ、折り目癖が生じ難い構造であることを特徴とする。
 また、前記フレーム立て枠部材は、その自由端部分にフレーム立て枠を長伸させる長伸機構を結合するための結合用凹部を備え、
 前記長伸機構は、前記結合用凹部に挿入して結合する結合用突起部と、フレーム立て枠部材の長手方向に移動可能な拡張部材と、その拡張部材を非可逆的に拡張方向へ移動させるウォームギアと、そのウォームギアを回転させる回軸金具からなることを特徴とする。
 また、前記フレーム立て枠部材は、その自由端部分にフレーム立て枠を長伸させる長伸機構を結合するための結合用凹部を備え、
 前記長伸機構は、前記結合用凹部に挿入して結合する結合用突起部と、フレーム立て枠部材の長手方向に移動可能な拡張部材と、その拡張部材を拡張させる方向へ圧力を加えるバネ材とからなることを特徴とする。
 また、前記1対のフレーム枠部材を縦置きにして、各部材の下側に所定長だけ膜体を備えない部分を設け、それらフレーム枠部材下端部にネジ留めして固定され、その1対のフレーム枠部材を自立可能とするスタンド部材を備えることを特徴とする。
 また、前記膜体が張設されて1対のフレーム枠部材を複数組縦置きにして、各部材の上側/又は下側の位置でそれらの1本のフレーム枠部材と他の組の隣接する1本のフレーム枠部材とを結合シートで接続できるように、各フレーム枠部材の上端及び/又は下端部に前記結合シートの両端部をネジ止するネジ穴を設けた結合シート固定部材をそれぞれ備えることを特徴とする。
 また、前記細長部材が装着された水平方向の膜体両端縁部に対して、垂直方向の膜体両端縁部の同一相対位置に少なくとも一対の幕端穴部を設けて、その少なくとも一対の幕端穴部により、それぞれの縁部の幕体水平方向の外側に向かって、その幕体を張設する水平方向幕体張設構造をさらに備えることを特徴とする。
 また、前記水平方向幕体張設構造は、前記幕端穴部に突起取付金具の突起部を幕体の表側からその穴部に通し、さらに受孔取付金具の受孔部を通してネジ留めする一対のブッシュ式取付金具が設けられ、
 また、前記フレーム立て枠部材の使用時に前記幕端穴部への最少距離に位置して両側にあるそれぞれのフレーム立て枠部材には、その枠部材を貫通させて長さ方向の枠軸に沿って移動自在に形成された少なくとも一個の枠移動金具が設けられ、
 さらに、前記受孔取付金具には、水平方向に幕体を張設するための突張棒先端を受ける突張棒受孔が設けられ、
 一方前記枠移動金具には、前記突張棒の他端である終端を押しネジにより水平方向へ移動させる突張棒押孔が設けられ、
 前記受孔取付金具の突張棒受孔毎に前記突張棒先端を挿入し、前記フレーム立て枠部材の枠移動金具を移動させて前記突張棒の後端を突張棒押孔に挿入して突張棒が水平方向となる状態で前記押しネジにより、それぞれの前記幕端穴部が幕体水平方向外側に押される機構を備えた構造であることを特徴とする。
 本考案の膜体張設構造によれば以下に示す効果を呈する。すなわち、膜体の両端を支持して広げる1対のフレーム枠部材に対し、その膜体を張設するフレーム立て枠部材を未使用時に折りたたんだとき、外周断面が円形状(円筒)に形成されるので、膜体を収納・保存或いは梱包・携帯しても折り目皺などの癖を生じさせることがなくなる。
 また、フレーム立て枠部材に、伸長機構を付加することにより、膜体を緩みなく調節することができる。このため、気温の変化による張設不完全や、経時変化による膜体の伸びに対しても対応することができる。さらに、フレーム枠部材に対して水平方向だけでなく、垂直方向への張設機構を備え、幕体を水平・垂直の両面で張設して、しわ、ゆがみの無い面を形成させることができる。
 また、複数区間ごとに、フレーム立て枠部材を配置することにより、一方の辺が長い膜体であっても、均一に膜体を張設することができる。このため、横長スクリーンのみならず、長大な展示パネル・看板として利用することができる。
 また、スタンド部材を取り付けることにより、縦置き自立構造とすることができる。さらに、複数組の膜体張設構造を結合させることにより、自立型とすることができる。このため、展示会などの立設パネルとして利用すれば、搬入及び会期終了後の撤去が容易な展示パネルを提供することができる。
 以下、図に基づいて本考案の実施の形態を詳細に説明する。
 図1は本考案の膜体張設構造100を示し、張設後の背面側を示す図である。
 ここで、1はスクリーン用或いは展示パネル・看板などのシート状の膜体、3、3´は1対のフレーム枠部材を示す。
 膜体1の正面側は図1では紙面の裏側であり、膜体1の両端に装着されている直線的剛性を持たせた細長部材2、2´がフレーム枠部材3,3´の嵌合溝条3m、3m´に挿入されている状態は見えない。
 尚、図3には、嵌合溝条3m、3m´に挿入されている細長部材2、2´が図示されている。
 5、5´は、膜体1を張設するための1対のフレーム立て枠部材である。
 本考案の図1の実施例は、膜体の長方形の一辺が他辺より充分に長い場合、膜体張設をより確実にするため、図示するように第1区間と第2区間に分けて、それぞれ、区間ごとに1対のフレーム立て枠部材5、5´を構成し、それぞれ起立させて膜体1を張設した実施の形態である。
 4、4´は、フレーム立て枠部材5、5´の回転軸支点端5aをフレーム枠部材3、3´との間に挟んで支持するための枢支部材である。
 枢支部材4、4´は、フレーム枠部材3、3´のネジ受け3x、3x´に対してフレーム立て枠部材5、5´の回転軸支点端5aを挟んでネジ9によりネジ留めされる。その状態は図3(c)に図示されている。
 6、6´は、フレーム立て枠部材5、5´の自由端5bをフレーム枠部材3、3´との間に挟んで停止させるための係合部材である。
 その係合部材6、6´は、フレーム枠部材3、3´のネジ受け3x、3x´に対してフレーム立て枠部材5、5´の自由端5bを挟んでネジ9によりネジ留めされる。その状態は図3(c)に図示されている。
 そのフレーム立て枠部材5、5´の断面Z−Zが図1の右下に図示する。なお、図1のX−X断面は図3(c)に示す。又、図3(c)に示すフレーム立て枠部材5、5´は外周面を図示している。
 これまで、図1に基づき張設後の膜体張設構造を説明してきたが、次に、図2に基づき、フレーム立て枠部材による張設前の膜体張設構造100について説明する。図2は、フレーム立て枠部材5、5´をフレーム枠部材3、3´の背面側に並行させて折りたたんだ未使用時の状態から膜体の張設状態にする際の様子であって、枢支部材4、4´に挟まれたフレーム立て枠部材5、5´を回転支軸5aを支点として自由端5bを係合部材6、6´から引き離している状態を示している。尚、未使用時の最初の状態のX−X断面を図3(a)に示している。
 図3(a)に示す未使用状態において、保管・梱包或いは携帯・移送のため、第1の断面を有する略半円形のフレーム枠部材3、3´にそれぞれ第2の断面を有する略半円形のフレーム枠部材5、5´が折りたたまれて、それらの合体した外周形状が円形となり、その円形外周に膜体1が巻かれている状態を図3(d)に示す。
 図4には、その合体する外周形状が円形となることを示す拡大図を示す。
 このような構造により、膜体1に折り目癖を起こすことなく、コンパクトに巻きつけ収納することができる。また、膜体1を痛めることなく、容易に梱包することができる。
 図1、図2では、横長の膜体1の場合の実施の形態を示して説明したが、本発明について、区間を分けない、すなわち全体を1区間としてフレーム立て枠部材を1対とする場合でもよいことは勿論である。
 図5は、フレーム立て枠部材5、5´の長伸機構20を示す図である。膜体1は製造時の温度によりある程度の伸縮は避けられず、厳密な寸法に仕上げることが難しい。また、経年変化や、張設の使用回数によりその長さが伸びる場合がある。その変化によりフレーム立て枠の長さが不足して膜体が緩んだ状態となることがある。そのような、膜体の伸縮に対応できるフレーム立て枠部材の伸長機構を示す。
 フレーム立て枠部材5,5´の自由端側には、結合用凹部22を設け、一方、長伸機構20は、前記結合用凹部22に挿入して接続させることができる結合用突起部21と、フレーム立て枠部材5、5´の長手方向移動可能な拡張部材23と、その拡張部材23を非可逆的に拡張方向へ移動させる偏芯ウォームギア24と、その偏芯ウォームギア24を回転させる回転金具29とからなる。
 ネジ9は、係合部材6、6´からこの孔部25を通してネジ受け部3x、3x´へ固定する。回転金具29を偏芯ウォームギア24に差し込み回転させれば、偏芯ウォームギア24により拡張部材23が押出されてフレーム立て枠部材が長伸し、膜体1がより張られて調節される。
 図6は、フレーム立て枠部材5、5´の別の実施の形態の長伸機構30を示す。結合用凹部22及び結合用突起部21は、図5の長伸機構20と同じ構造である。長伸機構30は、結合用突起部21とフレーム立て枠部材5の長手方向に移動可能な拡張部材33と、その拡張部材33を拡張させる方向へ圧力を加えるバネ材34とから構成されている。拡張部材33には、ネジ9を通してネジ受け部3x、3x´へ固定するための孔部35がある。
 図7は、前記1対のフレーム枠部材5、5´を縦置きして、展示パネル或いは看板として使用できるように、各フレーム枠部材の下側に所定長だけ膜体1を備えない部分を設け、それらのフレーム枠部材の下端部に、スタンド部材70をネジ留めして固定し、1対のフレーム枠部材5、5´を自立可能としたものである。
 図8は、膜体1が調節された1対のフレーム枠部材3、3´を複数組縦置きにして、各部材3、3´の上部の位置で、それらの1本のフレーム枠部材3と他の組の隣接するフレーム枠部材3´と結合シート90によって結合させるための結合シート固定部材99、99が備えられている。
 フレーム枠部材3、3´に結合シート固定部材99、99が装着されたときの外周断面は円形となるように構成されている。
 一方、各部材3、3´の下側にも、上側と同様の構造で結合シートで隣接部材3、3を結合させてもよいが、図8に示すように、それぞれの対のフレーム枠部材3、3´を結合シート80により結合シート固定部材89、89を使用して接続してもよい。この場合は、図8に示すように、膜体1が上側にあり、下側には膜体1がない自立スタンド式に都合がよい。
 図8は、4組のフレーム枠部材3、3´の実施例を示したが、2組或いは3組を角度(30〜150度)をつけて結合させれば自立させることができる。
 図9は、本発明の垂直及び水平方向幕体張設構造200の一実施例を示す。図1の幕体張設構造100は垂直方向のみの幕体張設構造であるが図9は、さらに水平方向の幕体張設機構を備えた構造である。図10及び図11はその気後部の詳細な構造の説明図である。図9乃至10において図1と同じ符号は同機能として説明を省略する。
 ここで、5x、5x´は枠移動金具であり、それぞれフレーム立て枠部材5、5´を図2に示すようにその回転軸支点端5aを少し回転させておき、そのフレーム立て枠部材自由端5bから5x、5x´の中心穴部にフレーム立て枠部材5、5´を貫通させて使用できるようにする。この実施の形態では2箇所に枠移動金具5xを配置したが、フレーム立て枠部材5の長さに応じて複数個設けてよい。
 また、5y、5y´は突張棒を示し、5w、5w´は、その突張棒5y、5y´に水平方向の突張り圧力を加えるため、その一端(以後後端と呼ぶ)をスライド自在に支持する突張棒押孔である。
 5z、5z´は、押しネジであり、この押しネジ5z、5z´により図11に示すように突張棒5y、5y´を押し出し、その突張棒5y、5y´の先端が挿入された受孔取付金具10bの突張棒受孔10dを押して、幕体1の幕端穴部を外側に拡げることによって幕体1を水平方向へ張設する。
 尚、個々で、フレーム立て枠部材5、5´の第2の外周断面は図10、図11に示してあるように略1/4円状を示し、又、このフレーム立て枠部材5、5´が折り畳まれ、且つ、その折り畳み状態におけるそれら2つの部材3(3´)、5(5´)の外周断面が円形状に形成するように構成されている。すなわち、図9乃至図11の実施の形態ではフレーム枠部材3、3´の第1の外周断面は略3/4円状である。
 以下、幕体1を垂直及び水平方向に張設する機構を詳細に説明する。図9に示すように、最初にフレーム枠部材3、3´をそれぞれ枢支部材4、4´により支持されたフレーム立て枠回転軸支点端5aを支点としてフレーム立て枠自由端5bを係合部材6、6´へ係合させて幕体1の垂直方向の張設を行う。
 次に、図10に示すように、幕体1の表側から突起取付金具10aの突起部を幕端穴部1aに挿入し、さらに、その幕体1の裏側に配置した受孔部へ挿入し、ネジ10cで固定し、ブッシュ式取付金具10を形成する。図10では、4箇所にその取付状態を示す。
 垂直方向張設を行う前に、既に、フレーム立て枠部材5、5´に1/4円状の穴部を有する枠移動金具5x、5x´がそれぞれ2個づつ挿入されているが、それぞれの枠移動金具5x、5x´を移動させて、4つのブッシュ式取付金具10と水平位置になるように対応させる。
 そこで、それぞれの間に突張棒5y、5y´を対向する突張棒受孔10dと突張棒押孔5w、5w´の間に装着する。次に、4ヶ所で水平方向に突っ張り幕体1の水平方向の張設が行われる。
本考案の膜体張設構造の張設状態の斜視図である。 本考案の膜体張設構造の張設途中の斜視図である。 本考案の膜体張設構造の断面図で、(a)は、張設前の図1のX−X断面図、(b)は張設後のX−X断面図、(c)は、張設後のY−Y断面図、(d)は、膜体が巻かれた状態の断面図である。 フレーム枠部材及びそれと合体する複数のフレーム立て枠部材の拡大断面図である。 フレーム立て枠部材の長伸機構の1実施の形態の説明図で(a)は斜視図、(b)は断面図である。 フレーム立て枠部材の長伸機構の別の実施の形態の斜視図である。 本考案のスタンド式膜体張設構造の斜視図である。 本考案の別の実施の形態のスタンド式膜体張設構造の斜視図である。 垂直及び水平方向幕体張設構造を示し斜視図である。 ブッシュ式取付金具及び枠移動金具の構成を示す説明図で、(a)はブッシュ式取付金具10の分解斜視図、(b)は枠移動金具5の取付状態の斜視図である。 水平方向幕体張設機構の構造断面図である。 従来のスクリーン張設構造の説明図である。
符号の説明
  1   膜体、スクリーン、シート
  1a  幕端穴部
  2、2´ 細長部材(膜体端クリップ)
  3、3´ フレーム枠部材(フロントカバー)
  3m、3m´ 嵌合溝条
  3x、3x´ ネジ受部
  4、4´ 枢支部材(フレーム立て枠回転軸支部材)
  5、5´ フレーム立て枠部材(サポートパイプ)
  5a  フレーム立て枠回転軸支点端
  5b  フレーム立て枠自由端
  5w、5w´ 突張棒押孔
  5x、5x´ 枠移動金具
  5y、5y´ 突張棒
  5z、5z´ 押しネジ
  6、6´ 係合部材(フレーム立て枠回転自由端係止部)
  9   ネジ
 10   ブッシュ式取付金具
 10a  突起取付金具
 10b  受孔取付金具
 10c  ネジ
 10d  突張棒受孔
 11   端部取付片
 20   フレーム立て枠部材長伸機構
 21   結合用突起部
 22   結合用凹部
 23   拡張部材
 24   偏芯ウォームギア
 29   回転部材
 30   フレーム立て枠部材長伸機構
 70  スタンド部材
 80  上部結合シート(スタンド各隅結合)
 90  下部結合シート(スタンド各辺結合)
100、200  膜体張設構造

Claims (8)

  1.  スクリーン用或は展示用を少なくとも含む膜体の両端に、それぞれ直線的剛性を持たせた細長部材を装着し、それら平行の細長部材に対し垂直方向へ前記膜体を張設するため、一対のフレーム枠部材の正面側に形成した嵌合溝条にそれぞれ前記細長部材を装着した膜体張設構造であって、
     前記各フレーム枠部材は前記正面側が半円周或いはそれ以上の円周となる、略半円状或いはそれ以上の円状に形成された第1の外周断面を有して、前記嵌合溝条はその半円周或いはそれ以上の円周の部分に円中心軸と平行に設けられ、
     さらに、各フレーム枠部材はその背面側に、一対のフレーム枠部材の互いに反対側の端部近傍に、膜体張設用のフレーム立て枠部材の一端を枢支し支点として回転させるための枢支部材及び、
     対向するフレーム枠部材に設けられ、起立されたフレーム立て枠部材の自由端を系止するための係合部材とが設けられ、
     前記フレーム立て枠部材は、未使用時には前記フレーム枠部材の背面側で、前記枢支部材により回転し、前記中心軸に沿って折畳まれ、且つそれら2つの部材の折畳状態の外周断面が円形状を形成するように、背面側が半円周或いはそれ以上の円周となる略半円状或いはそれ以上の円状に形成された第2の外周断面を有し、
     また、そのフレーム立て枠部材は使用時には、それぞれのフレーム枠部材に対して前記枢支部材により回転し、垂直に起立し、そのフレーム立て枠部材の自由端は、それぞれ対向するフレーム枠部材の位置に予め配設された前記係合部材により系止された構造からなり、
     保管・携帯時には、前記膜体は折畳まれた外周円形のフレーム枠部材に巻き付けられ、折り目癖が生じ難い構造であることを特徴とする膜体張設構造。
  2.  スクリーン用或は展示用を少なくとも含む膜体の両端に、それぞれ直線的剛性を持たせた細長部材を装着し、それら平行の細長部材に対し垂直方向へ前記膜体を張設するため、一対のフレーム枠部材の正面側にそれぞれ形成した嵌合溝条にそれぞれ前記細長部材を装着した膜体張設構造であって、
     前記各フレーム枠部材は前記正面側が半円周或いはそれ以上の円周となる、略半円状或いはそれ以上の円状に形成された第1の外周断面を有して、前記嵌合溝条はその半円周或いはそれ以上の円周の部分に円中心軸と平行に設けられ、
     前記フレーム枠部材は、その一端から任意の間隔長で複数n区間に分け、またそれと対をなすフレーム枠部材に対しても、その一端から前記間隔長に合せて同様に複数n区間に分け、前記一対のフレーム枠部材は、連続した複数n対区間に分けられ、
     そのフレーム枠部材の背面側に、それぞれの複数n対の区間毎に、各区間毎のフレーム枠部材の互いに反対側の端部近傍に膜体張設用のフレーム立て枠部材の一端を枢支し、支点として回転させるための枢支部材及び、
     対向するフレーム枠部材に設けられ、起立されたフレーム立て枠部材の自由端を系止するための係合部材とが各区間毎に設けられ、
     前記フレーム立て枠部材は、未使用時には各区間毎の前記フレーム枠部材の背面側で、前記枢支部材により回転し、前記中心軸に沿って折畳まれ、且つそれら2つの部材の折畳状態の外周断面が円形状を形成するように、背面側が半円周或いはそれ以上の円周となる略半円状或いはそれ以上の円状に形成された第2の外周断面を有し、
     また、そのフレーム立て枠部材は使用時には、各区間毎にそれぞれのフレーム枠部材に対して前記枢支部材により回転し、垂直に起立し、そのフレーム立て枠部材の自由端は、それぞれ対向するフレーム枠部材の位置に予め配設された前記係合部材により系止された構造からなり、
     保管・携帯時には、前記膜体は折畳まれた外周円形のフレーム枠部材に巻き付けられ、折り目癖が生じ難い構造であることを特徴とする膜体張設構造。
  3.  前記フレーム立て枠部材は、その自由端部分にフレーム立て枠を長伸させる長伸機構を結合するための結合用凹部を備え、
     前記長伸機構は、前記結合用凹部に挿入して結合する結合用突起部と、フレーム立て枠部材の長手方向に移動可能な拡張部材と、その拡張部材を非可逆的に拡張方向へ移動させるウォームギアと、そのウォームギアを回転させる回軸金具からなることを特徴とする請求項1又は2記載の膜体張設構造。
  4.  前記フレーム立て枠部材は、その自由端部分にフレーム立て枠を長伸させる長伸機構を結合するための結合用凹部を備え、
     前記長伸機構は、前記結合用凹部に挿入して結合する結合用突起部と、フレーム立て枠部材の長手方向に移動可能な拡張部材と、その拡張部材を拡張させる方向へ圧力を加えるバネ材とからなることを特徴とする請求項1又は2記載の膜体張設構造。
  5.  前記1対のフレーム枠部材を縦置きにして、各部材の下側に所定長だけ膜体を備えない部分を設け、それらフレーム枠部材下端部にネジ留めして固定され、その1対のフレーム枠部材を自立可能とするスタンド部材を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の膜体張設構造。
  6.  前記膜体が張設されて1対のフレーム枠部材を複数組縦置きにして、各部材の上側/又は下側の位置でそれらの1本のフレーム枠部材と他の組の隣接する1本のフレーム枠部材とを結合シートで接続できるように、各フレーム枠部材の上端及び/又は下端部に前記結合シートの両端部をネジ止するネジ穴を設けた結合シート固定部材をそれぞれ備えることを特徴とする請求項1又は2記載の膜体張設構造。
  7.  前記細長部材が装着された水平方向の膜体両端縁部に対して、垂直方向の膜体両端縁部の同一相対位置に少なくとも一対の幕端穴部を設けて、その少なくとも一対の幕端穴部により、それぞれの縁部の幕体水平方向の外側に向かって、その幕体を張設する水平方向幕体張設構造をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2記載の幕体張設構造。
  8.  前記水平方向幕体張設構造は、前記幕端穴部に突起取付金具の突起部を幕体の表側からその穴部に通し、さらに受孔取付金具の受孔部を通してネジ留めする一対のブッシュ式取付金具が設けられ、
     また、前記フレーム立て枠部材の使用時に前記幕端穴部への最少距離に位置して両側にあるそれぞれのフレーム立て枠部材には、その枠部材を貫通させて長さ方向の枠軸に沿って移動自在に形成された少なくとも一個の枠移動金具が設けられ、
     さらに、前記受孔取付金具には、水平方向に幕体を張設するための突張棒先端を受ける突張棒受孔が設けられ、
     一方前記枠移動金具には、前記突張棒の他端である終端を押しネジにより水平方向へ移動させる突張棒押孔が設けられ、
     前記受孔取付金具の突張棒受孔毎に前記突張棒先端を挿入し、前記フレーム立て枠部材の枠移動金具を移動させて前記突張棒の後端を突張棒押孔に挿入して突張棒が水平方向となる状態で前記押しネジにより、それぞれの前記幕端穴部が幕体水平方向外側に押される機構を備えた構造であることを特徴とする請求項7記載の幕体張設構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108187244A (zh) * 2018-02-05 2018-06-22 江苏省肿瘤防治研究所(江苏省肿瘤医院) 一种放疗定位膜

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