JP3098663B2 - 熱硬化性樹脂組成物およびその製法 - Google Patents

熱硬化性樹脂組成物およびその製法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、その硬化体が光透過性
および低応力性の双方に優れた、超微粒子シリカを含む
熱硬化性樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、オプトエレクトロニクスの分
野において、熱硬化性樹脂組成物が、例えば、光学用接
着剤、光ファイバ−素材および光半導体素子用封止材等
に利用されている。しかし、上記熱硬化性樹脂組成物を
用いると、その硬化体に内部応力が発生し、その結果、
オプトデバイスの機能を低下させてしまう傾向がある。
そこで、熱硬化性樹脂組成物硬化体の高透明性を保持し
たままで、内部応力を低減させることが切望されてい
る。そして上記のような要望を達成するために、本発明
者らは、すでに、光の波長より十分に短いシリカ粒子を
透明樹脂に充填することにより、樹脂組成物硬化体の線
膨張係数を小さくし、透明で内部応力の低い封止樹脂が
得られることを見出し特許出願している(特願平3−1
33418号)。
【0003】また、光の波長より十分に小さい超微粒子
は、表面積が非常に大きいため、単に透明樹脂と混合し
て練り込んだだけでは不安定な状態であり二次凝集し、
樹脂組成物硬化体全体が白濁して透明性が低下してしま
う。本発明者らは、この問題点に関しても、樹脂を溶解
可能な有機溶媒ゾルを樹脂と混合させることにより、樹
脂中で超微粒子が一次粒子として高分散し、透明性の高
い粒子充填樹脂組成物硬化体が得られることを見出し特
許出願している(特願平4−116822号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、樹脂を
溶解可能な有機溶媒は、特に熱硬化性樹脂において、比
較的親油性が高いものが要求されるため、そのような溶
媒を用いた時のシリカなどの超微粒子の安定性は非常に
悪くなり、保存時に粒子の凝集が進行し、樹脂と混合し
た際も透明性が低下する。
【0005】この発明は、このような事情に鑑みなされ
たもので、その硬化体の光透過率および低応力性の双方
に優れ、かつ熱特性や機械的物性にも優れた、熱硬化性
樹脂組成物の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の熱硬化性樹脂組
成物は、下記の(A)〜(D)成分を含む構成をとる。 (A)熱硬化性樹脂。 (B)硬化剤。 (C)熱硬化性樹脂および硬化剤を溶解しうる非アルコ
−ル系有機溶媒。 (D)超微粒子シリカのアルコ−ルゾル。
【0007】すなわち、本発明者らは、内部応力が小さ
く、光透過性に優れ、かつ熱特性および機械的強度に優
れた硬化体を与える熱硬化性樹脂組成物を得るために一
連の研究を重ねた。その結果、超微粒子シリカのアルコ
−ルゾルに樹脂系成分(熱硬化性樹脂および硬化剤)お
よびこの樹脂系成分を溶解可能な溶媒を添加し、樹脂系
成分中に上記超微粒子シリカを分散させる構成をとらせ
ることにより、所期の目的が達成されることを見出し、
この発明に到達した。
【0008】つぎに、この発明について詳しく説明す
る。
【0009】熱硬化性樹脂(A)成分としては、ビスフ
ェノ−ル型エポキシ樹脂および脂環式エポキシ樹脂が透
明性を有するためには好ましく用いられる。上記エポキ
シ樹脂としては、通常、エポキシ当量100〜100
0、軟化点120℃以下のものが用いられる。また、場
合によっては、他のエポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン
樹脂、フェノ−ル樹脂、ポリエステル、アルキド樹脂、
ウレタン樹脂およびイミド樹脂等を用いてもよい。
【0010】硬化剤(B)成分としては、例えば、アミ
ン類、フェノ−ル樹脂、酸無水物、ポリアミド、ポリメ
ルカプタン、アルデヒド類、多価アルコ−ル、多価アミ
ンおよびアミド等が挙げられる。この中でも、樹脂系成
分が透明性をもつためには、例えば、酸無水物系硬化剤
が好ましく用いられる。酸無水物系硬化剤としては、分
子量140〜200程度のものが好ましく用いられ、具
体的には、ヘキサヒドロ無水フタル酸、テトラヒドロ無
水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸およびメ
チルテトラヒドロ無水フタル酸などの無色ないし淡黄色
の酸無水物が挙げられる。
【0011】上記、熱硬化性樹脂組成物と硬化剤との配
合比は、熱硬化性樹脂100重量部(以下「部」と略
す)に対して硬化剤を50〜200部の範囲に設定する
ことが好ましい。
【0012】熱硬化性樹脂および硬化剤を溶解しうる非
アルコ−ル系溶媒(C)成分としては、熱硬化性樹脂お
よび硬化剤を溶解させ、かつアルコ−ルと相溶する溶媒
であれば特に限定しないが、例えば、アセトン、メチル
エチルケトンおよびメチルイソブチルケトンなどのケト
ン系溶媒、トルエン、キシレンおよびベンゼンなどの芳
香族系溶媒等の非極性溶媒などが用いられる。
【0013】超微粒子シリカのアルコ−ルゾル(D)成
分は、例えば、水中でケイ酸ナトリウムからナトリウム
イオンを取り除いて得られるケイ酸を重合することによ
って合成される。そして、このようにして合成された超
微粒子シリカは水に分散しており、これをアルコ−ルに
溶媒置換すればよい。また、この超微粒子シリカのアル
コ−ルゾル(D)成分の濃度は、重量%で、60%以下
のものが一般であり、通常、10〜50%のものが用い
られる。超微粒子シリカのアルコ−ルゾル(D)成分を
構成する超微粒子シリカの平均粒子径としては、0.1
μm以下の超微粒子シリカを用いるのが好ましい。特に
好ましくは、平均粒子径0.02μm以下である。
【0014】上記超微粒子シリカを分散しうるアルコ−
ル溶媒としては、1〜3価のアルコ−ルであり、かつ、
その分子量が150以下程度のものである。、例えば、
1価アルコ−ルとしてはメタノ−ル、エタノ−ル、プロ
パノ−ルおよびブタノ−ル等が挙げられ、2価アルコ−
ルとしては、エチレングリコ−ルおよびブチレングリコ
−ル等が挙げられる。また、3価アルコ−ルとしては、
グリセリンなどが挙げられる。これらは、単独でもしく
は併せて用いられる。
【0015】また、(A)成分である熱硬化性樹脂およ
び(B)成分である硬化剤の樹脂系成分に対するアルコ
−ルゾルの配合量は、該樹脂系成分100部に対し、ア
ルコ−ルゾル中の超微粒子シリカ量で1〜400部が好
ましい。さらに好ましくは20部〜200部である。す
なわち1部以下であると応力を低減させることが難しく
なり、また400部以上であると、樹脂組成物の流動性
が、低下し易くなるためである。
【0016】なお、上記超微粒子シリカの分散性向上の
ために、界面活性剤を用いることができる。上記界面活
性剤としては、上記アルコ−ルの種類によって適宜選択
される。そして、光半導体装置の耐湿信頼性を考慮する
と、ノニオン性のものを用いることが好ましい。例え
ば、カップリング剤が用いられる。このカップリング剤
にはシランカップリング剤およびチタンカップリング剤
等があり、超微粒子シリカのアルコ−ルゾルに直接加え
てもよいし、また、超微粒子シリカのアルコ−ルゾルに
樹脂系成分およびこの樹脂系成分を溶解可能な溶媒を添
加した後に加えてもよい。
【0017】また、上記溶媒(C)成分と超微粒子シリ
カのアルコ−ルゾル(D)成分中のアルコ−ルの配合量
は、アルコ−ル100部に対して、溶媒(C)成分を1
0〜500部に設定するのが好ましい。すなわち、溶媒
(C)成分が10部以下であると樹脂系成分の溶解性が
悪くなる傾向にあり、樹脂系成分と超微粒子が均一に混
合し難く、また溶媒(C)成分が500部以上であると
超微粒子シリカの溶媒中での安定性が低下し、二次凝集
を引き起こし易いため、樹脂系成分内で均一分散できな
い傾向にあるからである。すなわち、いずれの場合も光
半導体装置に応用する際に透明性が低下し易いという問
題が生じるからである。なお、熱硬化性樹脂組成物の硬
化体の透明性とは、着色透明の場合も含み、硬化体の試
料厚み1mmで、600nmの波長の光透過率が20〜
100%をいい、好ましくは、80〜100%である
(分光光度計により25℃で測定)。
【0018】また、必要に応じて、上記熱硬化性樹脂お
よび硬化剤とともに用いられる硬化触媒は、3級アミ
ン、イミダゾ−ル類、イミダゾリン類、ジアザビシクロ
アルケン類、脂肪族アミン類および芳香族アミン類など
の窒素原子含有化合物、トリアリ−ルホスフィン、モノ
アルキルジアリ−ルホスフィン、テトラアリ−ルホスホ
ニウムテトラアリルボレ−ト等のホスホニウム塩、さら
にはトリアリ−ルホスフィントリアリ−ルボロン錯体な
どのリン化合物、アルミニウムトリアセチルアセトナ−
トなどの金属錯体が挙げられる。なお、上記熱硬化性樹
脂および硬化剤の樹脂系成分に硬化触媒を含む場合も樹
脂系成分とする。
【0019】上記硬化触媒の配合量は、熱硬化性樹脂1
00部に対して0.001〜5.0部の範囲に設定する
ことが好ましい。
【0020】さらに上記樹脂系成分には、染料、変性
剤、変色防止剤、老化防止剤、離型剤および反応性ない
し非反応性の希釈剤の従来公知の添加剤を添加すること
ができる。
【0021】この発明における熱硬化性樹脂組成物は、
上記各成分を用いて、例えば、次のようにして製造され
る。すなわち、先ず、あらかじめ、上記(A)〜(D)
成分、必要に応じて硬化触媒、ならびにそれ以外の添加
剤を適宜配合し、均一混合する。なお、場合により加熱
して樹脂系成分を溶解してもよい。このようにして超微
粒子シリカを含む熱硬化性樹脂組成物が製造される。ま
た、上記超微粒子シリカが分散された樹脂組成物を脱溶
媒することによっても、本発明の樹脂組成物が作製され
る。上記脱溶媒は、室温減圧または加熱減圧することに
より行われる。
【0022】また、通常は、脱溶媒後の樹脂組成物は液
状であるが、この樹脂組成物が固体の場合、公知の手段
によって、粉砕し、必要に応じて打錠するという一連の
工程により樹脂組成物を製造することができる。
【0023】このような熱硬化性樹脂組成物を用いての
光半導体素子の封止は、特に限定するものでなく、通常
のトランスファ−成型および注型等の公知のモ−ルド方
法により行うことができる。その結果、光半導体素子を
上記熱硬化性樹脂組成物硬化体からなる封止樹脂層によ
って封止した光半導体装置が得られる。
【0024】このようにして得られる光半導体装置は、
透明性に優れ、内部応力が極めて小さく、かつ優れた耐
熱性および機械的強度を備えている。
【0025】
【発明の効果】以上のように、この発明は、超微粒子シ
リカのアルコ−ルゾルを樹脂系成分と樹脂系成分を溶解
可能な溶媒を混合させ、樹脂系成分中に上記超微粒子シ
リカを分散させた樹脂組成物である。また、実際に使用
するにあたっては、通常、溶媒を除去し、超微粒子シリ
カが樹脂系成分中に均一分散している構造をとらせるた
め、これから得られる樹脂組成物硬化体は光透過性に優
れ、しかもその内部応力が小さくなっている。従って、
光半導体素子の劣化の抑制が効果的になされ、信頼性が
極めて高くなる。また、併せて、耐熱性および機械的強
度にも優れた光半導体装置が得られる。以上の説明で
は、本発明における熱硬化性樹脂組成物を光半導体素子
の樹脂封止に適用する場合を主に述べたが、これに限る
ものではなく、一般の半導体素子を樹脂封止する半導体
封止用樹脂組成物硬化体にも適用される。
【0026】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を説明する。 実施例1 平均粒子径0.015μmのシリカ粒子30部がメタノ
−ル100部に分散したシリカのアルコ−ルゾルに、1
00部のメチルイソブチルケトンを添加し、その後、そ
のシリカ分散液中にエポキシ当量180のビスフェノ−
ルA型エポキシ樹脂15部、メチルヘキサヒドロ無水フ
タル酸15部および老化防止剤0.5部を添加し溶解さ
せ、減圧しメタノ−ルおよびメチルイソブチルケトンを
除去した。次に、硬化触媒として2−エチル−4メチル
イミダゾ−ル0.05部添加混合し、超微粒子シリカ分
散透明樹脂組成物(液状)を得た。このようにして得ら
れた超微粒子シリカ分散透明樹脂組成物を注型後、12
0℃で16時間硬化(キュア−)させて、硬化体を作製
した。
【0027】実施例2〜6および比較例2〜4 後記の表1、表2および表3に示された、超微粒子シリ
カの粒子径、超微粒子シリカの溶媒の種類、樹脂系成分
を溶解させる溶媒およびそれらの配合量で、それ以外は
実施例1と同様にして目的とする超微粒子シリカ分散透
明樹脂組成物(液状)を得た。
【0028】実施例7 平均粒子径0.015μmのシリカ粒子30部がメタノ
−ル100部に分散したシリカのアルコ−ルゾルに、1
00部のメチルイソブチルケトンを添加し、その後、そ
のシリカ分散液中にエポキシ当量640のビスフェノ−
ルA型エポキシ樹脂15部、テトラヒドロ無水フタル酸
15部および老化防止剤0.5部を添加し溶解させ、減
圧しメタノ−ルおよびメチルイソブチルケトンを除去し
た。次に、硬化触媒として、2−エチル−4−メチルイ
ミダゾ−ル0.05部添加混合し、超微粒子シリカ分散
透明樹脂組成物を得た。このようにして得られた超微粒
子シリカ分散透明樹脂組成物(固体)を、粉砕後、粉末
をタブレット状に打錠した後、150℃でトランスファ
−成型により硬化体を作製した。
【0029】比較例1 エポキシ当量180のビスフェノ−ルA型エポキシ樹脂
15部、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸15部および
老化防止剤0.5部、硬化触媒として2−エチル−4−
メチルイミダゾ−ル0.05部添加混合し、超微粒子シ
リカを含まない透明樹脂組成物(液状)を得た。このよ
うにして得られた超微粒子シリカを含まない透明樹脂組
成物を注型後、120℃で16時間硬化させて、硬化体
を作製した。
【0030】
【表1】
【表2】
【表3】
【0031】次に、上記実施例および比較例によって得
られた硬化体の光透過性、低応力性、耐熱性および機械
的強度について評価した。これらの結果を表4、表5に
示した。なお、上記評価は、以下の方法により行った。 〔光透過率〕硬化体の試料厚み1mmで、600nmの
波長の光透過率であり、分光光度計により25℃で測定
を行った。 〔低応力性〕低応力性は、応力による輝度劣化により判
定した。輝度劣化は次のようにして求めた。上記実施例
1〜7および比較例1〜4で得られた脱溶媒後のエポキ
シ樹脂組成物を用いて発光素子を樹脂封止した。この光
半導体装置(下記の構造のLEDデバイス)に、−30
℃で20mAの定電流を流し、輝度として電流印加5秒
後の受光素子の出力電流値を求め初期値とした。次に、
下記の条件で、すなわち、−30℃放置で20mA通電
の1000時間後の光半導体装置に定電流(20mA)
を流し、輝度として電流印加5秒後の受光素子の出力電
流値を求め、初期値とから輝度劣化率を計算した。 パッケ−ジ:直径5mmのパイロットランプ 評価素子 :0.5×0.5mmのGaAs 評価条件 :−30℃放置で20mA通電の1000時
間後の輝度劣化率を測定した。 なお、輝度劣化率0〜20%は○、20〜40%は△、
および40%以上は×とした。 〔ガラス転移温度〕ガラス転移温度(Tg)は、熱機械
分析測定装置(TMA)で、圧縮モ−ドにおいて2℃/
min昇温速度で測定を行った。 〔曲げ強度〕曲げ強度は、曲げ試験評価、JIS K
7055に基づく3点曲げ試験により測定した。
【0032】
【表4】
【表5】
【0033】表4および表5の結果から、比較例1は、
超微粒子シリカを全く充填していないため、光透過率は
優れているものの、硬化体内部の応力は非常に大きい。
比較例2は、シリカの粒子径が大きいため、硬化体内部
で光の散乱が生じ、光透過率が悪い。比較例3は、樹脂
系成分を溶解しうる溶媒が少ないために、樹脂と超微粒
子シリカの混合が均一におこらず、硬化体の光透過率が
非常に悪い。比較例4は、超微粒子シリカの溶媒にトル
エンを使用しているため、超微粒子シリカを分散させる
ために粒子の表面処理を施す。これが可塑化作用として
働き、耐熱性および機械的強度を低下させる。これに対
して、実施例品はいずれも光透過率が高く、低応力性に
優れ、かつ耐熱性、機械的強度にも優れていることがわ
かる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 23/31 H01L 23/30 R 33/00 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/16 C08K 3/00 - 13/08 H01L 23/30 H01L 33/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の(A)〜(D)成分を含む熱硬化
    性樹脂組成物。 (A)熱硬化性樹脂。 (B)硬化剤。 (C)熱硬化性樹脂および硬化剤を溶解しうる非アルコ
    −ル系有機溶媒。 (D)超微粒子シリカのアルコ−ルゾル。
  2. 【請求項2】 下記の(A)〜(E)成分を含む熱硬化
    性樹脂組成物。 (A)熱硬化性樹脂。 (B)硬化剤。 (C)熱硬化性樹脂および硬化剤を溶解しうる非アルコ
    −ル系有機溶媒。 (D)0.1μm以下の超微粒子シリカのアルコ−ルゾ
    ル。 (E)硬化触媒。
  3. 【請求項3】 (A)成分である熱硬化性樹脂および
    (B)成分である硬化剤より構成される樹脂系成分10
    0重量部に対し、(D)成分が超微粒子シリカ量で1〜
    400重量部配合されてなる請求項1記載の熱硬化性樹
    脂組成物。
  4. 【請求項4】 (D)成分中のアルコ−ル100重量部
    に対し、(C)成分である溶媒が10〜500重量部含
    有されてなる請求項1記載の熱硬化性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 下記の(A)〜(D)成分を含む熱硬化
    性樹脂組成物を用いて光半導体素子を封止してなる光半
    導体装置。 (A)熱硬化性樹脂。 (B)硬化剤。 (C)熱硬化性樹脂および硬化剤を溶解しうる非アルコ
    −ル系有機溶媒。 (D)超微粒子シリカのアルコ−ルゾル。
  6. 【請求項6】 (A)成分である熱硬化性樹脂、(B)
    成分である硬化剤、(C)成分である非アルコ−ル系有
    機溶媒および(D)成分である超微粒子シリカのアルコ
    −ルゾルを混合後、溶媒を除去することを特徴とする半
    導体封止用熱硬化性樹脂組成物の製造方法。
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