JP3098274U - 複合ナット - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造で安価に製造でき、しかも、分割された二つのナット片によるナット本体の形成を容易に維持でき、作業時間を短縮できるようにする。
【解決手段】対向する頂点を通る中心線に沿ってナット本体3を二分割し、ナット片1,2の片側の接合面の両端部に形成された突起によって凹部1a,2aを形設すると共に、ナット片1,2の別側の接合面の両端部を切削して凸部1b,2bを形設し、ナット本体3の螺合するねじ棒15の側方から被冠体10の挿脱が可能になるように、被冠体10の側面被覆部12の一面から上面被覆部13にかけて挿通穴11を穿設し、ナット本体3の接合状態を被冠体10の被覆によって保持すべく、被冠体10の側面被覆部12の開口端部の両側に係止片14,14を形成すると共に、対向する頂点を通る中心線に対して直交する位置のナット本体3の両側面の少なくともいずれか一方に係止溝4,4を形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】対向する頂点を通る中心線に沿ってナット本体3を二分割し、ナット片1,2の片側の接合面の両端部に形成された突起によって凹部1a,2aを形設すると共に、ナット片1,2の別側の接合面の両端部を切削して凸部1b,2bを形設し、ナット本体3の螺合するねじ棒15の側方から被冠体10の挿脱が可能になるように、被冠体10の側面被覆部12の一面から上面被覆部13にかけて挿通穴11を穿設し、ナット本体3の接合状態を被冠体10の被覆によって保持すべく、被冠体10の側面被覆部12の開口端部の両側に係止片14,14を形成すると共に、対向する頂点を通る中心線に対して直交する位置のナット本体3の両側面の少なくともいずれか一方に係止溝4,4を形成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、複数の支持板を、平行して配設された複数のねじ棒に支持する場合に用いられる複合ナットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の複合ナットは、例えば、実公昭第50−37489号に示すように、平面視六角形状のナット本体と、該ナット本体の側面及び上面を被覆する被冠体とを備えている。ナット本体は、二つに分割されたナット片が接合されて形成されている。該ナット本体の側面には、ナット本体の径方向に嵌入穴が掘穿され、該嵌入穴には、ばねが挿入されると共に、該ばねによって付勢されたボールが出退可能に設けられている。被冠体には、ナット本体が螺合するねじ棒に挿通する挿通穴と、ノット本体の側面を被覆する側面被覆部と、ナット本体の上面を被覆する上面被覆部と、内周面に形成された挿通穴よりも大径の嵌合凹部と、該嵌合凹部の内周面に形成された環状溝とを具備している。そして、嵌合凹部と挿通穴とが連通し、嵌合凹部と挿通穴との段差部によってナット本体との嵌脱が可能になる。
【0003】
そして、片方のナット片のねじ溝を当接すると共に、別方のナット片のねじ溝を当接し、両ナット片の互いの接合面を接合し、ナット本体を形成する一方、被冠体の挿通穴を介してねじ棒の上方から被冠体を挿通した後、被冠体をナット本体の上方から被せて、被冠体の側面被覆部によってナット本体の各側面を覆うと共に、被冠体の上面被覆部によってナット本体の上面を覆い、さらに、被冠体の嵌合凹部に形成された環状溝を、ナット本体から進退可能なボールに係止させて、被覆体とナット本体とを一体化して複合ナットを組立て、複合ナットを工具によって緊締する。
【0004】
さらに、他の従来の複合ナットは、例えば、特開平第5−180210号に示すように、六角ナットと略同一形状を呈したナット本体を備えており、該ナット本体は、対向する頂点を通る中心線に沿って二つに分割されたナット片が接合されて形成されている。片方のナット片の接合面には、上部、中央部、下部にそれぞれ係止爪が突設されている。別方のナット片の接合面には、各係止片が係脱する係止ブロックが設けられている。
【0005】
そして、片方のナット片のねじ溝を当接すると共に、別方のナット片のねじ溝を当接し、片方のナット片の各係止爪を、別方のナット片の係止ブロックに係止し、ナット本体を形成して、ナット本体を工具によって緊締する。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の複合ナットの場合、前者においては、ナット本体の上方から被冠体を被せて両ナット片を一体にしてナット本体を形成するようにしているため、ねじ棒の両端部に螺合させるには適しているが、ねじ棒の所望の位置でナット本体を形成し、被冠体を上方から被せて一体化して複合ナットを形成するには不向きであるという問題がある。
【0007】
しかも、ナット本体の側面において、ばねに付勢されたボールを進退可能に設けると共に、被冠体の内周面にボールを係止する環状溝に形成する必要があるため、製造コストが高くなるという問題がある。
【0008】
後者においては、片方のナット片の接合端面に突設する係止片、及び、別方の接合端面に形成される係止ブロックの形状が複雑であり、前者と同様に、その分製造コストが高くなるという問題がある。
【0009】
そこで、本考案は上記問題点に鑑み、簡単な構造で、分割されたナット片によるナット本体の形成維持を確保でき、安価な複合ナットを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案の複合ナットは、請求項1に示す如く、分割されたナット片が接合されて形成されたナット本体と、少なくともナット本体の側面を被覆して両ナット片の接合状態を維持する被冠体とを備えた複合ナットにおいて、ナット片は、その片側の接合面に形成された凹部と、別側の接合面に形成された前記凹部に接離可能な凸部とを有し、ナット本体は、ナット本体の側面に形成された係止溝を有し、被冠体は、両ナット片の接合部位を抱持する被覆部と、該被覆部に形成された前記係止溝に係脱可能な係止片とを有してなるものである。
【0011】
したがって、従来に比して簡単な構造で分割されたナット片を接合できるようになる。しかも、ナット片の接合面に形成された凹部及び凸部は、容易に加工できるため、加工費を低減することができる。さらに、複合ナットの外形が平面視四角形状や六角形状のいずれであっても対応できる。
【0012】
また、請求項2に示す如く、ナット片は、接合によって六角ナットと略同一形状のナット本体を形成し、且つ、該ナット本体の対向する頂点を通る中心線に沿って二分割された形状を呈し、しかも、ナット片の凹部は、ナット片の片側の接合面に形成された突起によってV字形状に形設され、さらに、ナット片の凸部は、ナット片の別側の接合面が前記凹部と略同一形状に形設され、ナット本体の係止溝は、前記中心線に対して直交する位置のナット本体の両側面の少なくともいずれか一方に、ナット本体の軸線に平行して二つ形成され、被冠体の被覆部は、ナット本体の側面を被覆する側面被覆部と、ナット本体の上面を被覆する上面被覆部とを有し、さらに、ナット本体の螺合するねじ棒の側方から被冠体の挿脱が可能になるように、被冠体の側面被覆部の一面から上面被覆部にかけて挿通穴が穿設され、加えて、被冠体の係止片は、側面被覆部の挿通穴の開口端部、又は、側面被覆部の内側面の少なくともいずれか一方に形成されてなるものである。
【0013】
一般に、六角ナットを締め付けた場合、六角ナットの各角部に最も大きな締め付け力が作用することになる。よって、対向する頂点を通る中心線に沿ってナット本体を二分割し、片方のナット片の片側の接合面の両端部に突起を形成して凹部を形設すると共に、ナット片の別側の接合面の両端部を切削して凸部を形設すれば、頂点部位にかかる大きな力を利用することで、二分割された両ナット片の接合状態が維持されることになる。
【0014】
しかも、被冠体の側面被覆部の一面から上面被覆部にかけて挿通穴を穿設するようにしたので、ねじ棒の側方から被冠体を挿通できるようになり、ねじ棒の端部から螺合させる必要がなく、作業時間の短縮が図れる。また、被冠体の上面被覆部によって、ナット本体の上面が被覆されると共に、側面被覆部によってナット本体の側面が被覆されることになり、両ナット片の接合状態が維持されることになる。
【0015】
さらに、被冠体の被覆によって、ナット本体の接合状態が保持できるように、例えば、側面被覆部の挿通穴の開口端部、又は、側面被覆部の内側面の少なくともいずれか一方に二つの係止片を形成すると共に、対向する頂点を通る中心線に対して直交する位置のナット本体の両側面の少なくともいずれか一方に係止溝を形成するようにすれば、被冠体の側面被覆部の係止によって、両ナット片が抱持されるようになり、ナット本体の頂点部位の接合と、被冠体のナット本体への係止との相乗効果によって、ナット本体の頂点部位における接合状態の保持が充分に強化されることになり、外部からの力に対して接合されたナット片が容易に離脱することがなく、複合ナットの締め付け強度が確保される。
【0016】
また、例えば、複数の支持板をねじ棒に予め螺合させた六角ナットによって位置決めしておいて、ねじ棒の側方からねじ棒に当接させたナット本体、及び、ねじ棒の側方から挿通させた被冠体によって、六角ナットの反対側に複合ナットを組み立てれば、短時間で複数の支持板を容易に支持できるようになる。したがって、複数の支持板が支持されるラックの組立作業、あるいは、電気工事や水道工事において、複数の支持板によって支持される管体の配管工事の作業効率が大幅に改善される。
【0017】
さらに、請求項3に示す如く、片方のナット片の片側の接合端部と、別方のナット片の別側の接合端部とを回動可能に連結するのが好ましい。
【0018】
そうすれば、分割された二つのナット片を個別にねじ棒に当接することもなく、しかも、両ナット片の接合面の接合状態を指先で維持させる必要もなく、連結された両ナット片をねじ棒の周面を覆うようして両ナット片の接合面を接合するだけでナット本体を簡単に形成できる。
【0019】
【考案の実施の形態】
本考案の一実施形態につき、図1〜図4を参照して説明する。
本考案の複合ナットNは、二分割されたナット片1,2と、該両ナット片1,2が接合されて形成されたナット本体3と、該ナット本体3に嵌脱可能に構成されたナット本体3と略同一形状の被冠体10とから構成されている。
【0020】
ナット片1,2は、対向する頂点を通る中心線に沿って二分割されており、ナット片1,2の片側の接合面の両端部に形成された突起によって凹部1a,2aが形設されると共に、ナット片1,2の別側の接合面の両端部を切削することによって凸部1b、2bが形設されている。そして、ナット本体3は、両ナット片1,2が接合されて六角ナット17と略同一形状を形成することになり、ねじ穴5も有することになる。さらに、前記中心線に対して直交する位置のナット本体3の両側面の少なくともいずれか一方には、ナット本体3の軸線方向に対して平行するように二つの係止溝4,4が形成されている。
【0021】
被冠体10は、ナット本体3が螺合するねじ棒15の挿通穴11と、ナット本体3の側面を覆う側面被覆部12と、ナット本体3の上面の両側を覆う平面視二等辺三角形状の上面被覆部13とを有している。さらに、挿通穴11は、被冠体10の側面被覆部12の一面から上面被覆部13にかけて断面L字形状に穿設され、ナット本体3の螺合するねじ棒15の側方からの挿脱が可能になる。加えて、被冠体10の側面被覆部12の開口端部の両側には、内側に折り曲げられた係止片14,14が形成されており、ナット本体3の係止溝4,4に係止することで、両ナット片1,2の接合状態が被冠体10の被覆によって保持されている。そして、二つの上面被覆部13は、被冠体10の補強の役目と、側面被覆部12の係止状態の補強の役目とを担っている。
【0022】
つぎに本考案の複合ナットNの使用態様について図4(A)〜(C)を参照して説明する。平行して配設された複数のねじ棒15,…に、六角ナット17,…の平坦な底面を上側にして予め螺合させておき、支持板16,…を各ねじ棒15,…に挿通すると共に、支持板16,…の片面を各六角ナット17,…に当接し、各ねじ棒15,…と支持板16,…とが略直交するように六角ナット17,…の位置を微調整する。
【0023】
つぎに、支持板16,…の別面において、二分割された複合ナットNの片方のナット片1のねじ溝をねじ棒15に当接すると共に、別方のナット片2のねじ溝をねじ棒15に当接し、さらに、両ナット片1,2の凹部1a,2a及び凸部1b,2bを接合させて六角ナット17と略同一形状のナット本体3を形成する。
【0024】
よって、ナット本体3を工具で締め付けた場合、ナット本体3の各角部にかかる大きな締め付け力が加わることになるため、この力を利用することで、二分割された両ナット片1,2の接合状態が維持できることになる。
【0025】
続いて、被冠体10の側面被覆部12から上面被覆部13にかけて穿設された挿通穴11を介して、被冠体10をねじ棒15の側方から挿通すると共に、ナット本体3の上方から被冠体10を被せる。この場合、ねじ棒15の側方から被冠体10を挿通しているため、ナット本体3に簡単且つ迅速に被せることができる。
【0026】
さらに、被冠体10の側面被覆部12によってナット本体3の各側面を覆うと共に、被冠体10の上面被覆部13によってナット本体3の上面を覆う。加えて、両ナット片1,2の接合状態を保持すべく、側面被覆部12の挿通穴11の開口端部の両側に形成された係止片14,14を、ナット本体3の側面に形成された係止溝4,4に係止させ、被冠体10とナット本体3とを一体化してねじ棒に螺合した状態の複合ナットNを組立てる。この際、側面被覆部12によるナット本体3の側面被覆が、上面被覆部13によって補強されることになり、両ナット片1,2の接合状態がより一層強化されることになる。
【0027】
その後、複合ナットN及び六角ナット17を緊締して、支持板16の両面に六角ナット17,…及び複合ナットNの底面を圧接し、支持板16の両面を複合ナットN及び六角ナット17,…で挟持する。
【0028】
このように、被冠体10の側面被覆部12の係止によって、両ナット片1,2が抱持されるようになり、ナット本体3の頂点部位の接合と、被冠体10のナット本体3への係止との相乗効果によって、ナット本体3の頂点部位における接合状態の保持が充分に強化されることになり、外部からの力に対して接合されたナット片1,2が容易に離脱することがなく、複合ナットNの締め付け強度が確保される。
【0029】
なお、前記実施形態の場合、被冠体10の挿通穴11の開口端部に係止片14,14を形成するようにしたが、係止片14,14を被冠体10の側面被覆部12の内側面にも形成するようにしてもよい(図示せず)。この場合、被冠体10の挿通穴11の係止片14,14が、ナット本体3の片方の係止溝4,4に係止すると共に、被冠体10の内側面の係止片14,14が、ナット本体3の別方の係止溝4,4に係止するため、ナット片1,2の接合状態がより一層強化されると共に、締め付けの際にもナット片1,2の接合状態が強固に維持される。また、図3に示すように、被冠体10を二分割し、片側の被冠体10aの側面被覆部12aの両端部に係止片14a,14aを形成すると共に、別側の被冠体10bの側面被覆部12bの両端部に係止片14b,14bを形成するようにしてもよい。この場合、挿通穴11は不要になり、ナット本体3を側方からより簡単に被覆できる。
【0030】
さらに、前記実施形態の場合、分割されたナット片1,2を使用したが、図6〜図8に示すように、片方のナット片1の片側の接合端部と、別方のナット片2の別側の接合端部を断面C字形状の連結部材18によって回動可能に連結するようにしてもよい。この場合、二つのナット片1,2が連結されることで、両ナット片1,2のねじ溝をねじ棒15に当接しやすくなり、ナット片1,2をねじ棒15にセッティングする作業がより簡単になり、組立て作業の効率化が図れる。
【0031】
また、分割されたナット片1,2によって形成されるナット本体3の形状を、六角ナット17と略同一形状としたが、四角ナットとしてもよい。そして、二分割されたナット片1,2としたが、二つ以上に分割するようにしてもよい。
【0032】
さらに、ナット片1,2の接合面に形成された凹部1a,2a及び凸部1b,2bは、V字形状に限定されるものではなく、円弧状や四角形状であってもよい。
【0033】
加えて、支持板16,…は、ラックに用いられるもの、配管作業に用いられるものいずれであってもよい。
【0034】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の複合ナットによれば、V字形状の凹部を、分割されたナット片の片側の接合面に形成すると共に、前記凹部に接離可能に接合する凸部をナット片の別側の接合面に形成し、被冠体の側面被覆部及び上面被覆部によって、ナット本体の側面を覆うと共に、ナット本体の上面を覆うようにしたので、簡単な構造で容易に接合できる効果がある。
【0035】
また、六角ナットと略同一形状のナット本体をナット片の接合によって形成すべく、該ナット片の形状を、ナット本体の対向する頂点を通る中心線に沿って二分割し、ナット片の片側の接合面の両端部に形成された突起によってV字形状の凹部を形設すると共に、ナット片の別側の接合面の両端部を切削することによって凸部を形設したため、外部からの締め付け力が加わっても、接合状態を有効に維持できる。
【0036】
被冠体の側面被覆部の一面から上面被覆部にかけて穿設された挿通穴によって、ねじ棒の側方から被冠体の挿脱が可能になり、作業効率が向上する。さらに、被冠体の側面被覆部の係止片を、ナット本体の側面の係止溝に係止するようにしたので、ナット本体の接合状態を被冠体の被覆によって保持できる。
【0037】
さらに、片方のナット片の片側の接合端部と、別方のナット片の別側の接合端部とを回動可能に連結すれば、より一層作業性がよくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本考案の一実施形態の複合ナットの底面図、(B)は図1(A)の平面図、(C)は図1(A)、(B)の二つのナット片を分解した平面図である。
【図2】図1(A)、(B)の被冠体の斜視図である。
【図3】被冠体の変形例を示した斜視図である。
【図4】(A)は複合ナットをねじ棒に当接する断面図、(B)は複合ナットに被冠体をねじ棒に挿入した断面図、(C)は複合ナットに被冠体を被せた断面図である。
【図5】本考案の他の実施形態の複合ナットを示した平面図である。
【図6】図5の複合ナットの片方のナット片の一端部と、別方のナット片の別端部とを離間させた状態を示した平面図である。
【図7】図5の回動部の拡大図である。
【符号の説明】
N 複合ナット
1、2 ナット片
1a、2a 凹部
1b、2b 凸部
3 ナット本体
4 係止溝
5 ねじ穴
10、10a、10b 被冠体
11 挿通穴
12、12a、12b 側面被覆部
13、13a、13b 上面被覆部
14、14a、14b 係止片
15 ねじ棒
16 支持板
17 六角ナット
18 連結部材
【考案の属する技術分野】
本考案は、複数の支持板を、平行して配設された複数のねじ棒に支持する場合に用いられる複合ナットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の複合ナットは、例えば、実公昭第50−37489号に示すように、平面視六角形状のナット本体と、該ナット本体の側面及び上面を被覆する被冠体とを備えている。ナット本体は、二つに分割されたナット片が接合されて形成されている。該ナット本体の側面には、ナット本体の径方向に嵌入穴が掘穿され、該嵌入穴には、ばねが挿入されると共に、該ばねによって付勢されたボールが出退可能に設けられている。被冠体には、ナット本体が螺合するねじ棒に挿通する挿通穴と、ノット本体の側面を被覆する側面被覆部と、ナット本体の上面を被覆する上面被覆部と、内周面に形成された挿通穴よりも大径の嵌合凹部と、該嵌合凹部の内周面に形成された環状溝とを具備している。そして、嵌合凹部と挿通穴とが連通し、嵌合凹部と挿通穴との段差部によってナット本体との嵌脱が可能になる。
【0003】
そして、片方のナット片のねじ溝を当接すると共に、別方のナット片のねじ溝を当接し、両ナット片の互いの接合面を接合し、ナット本体を形成する一方、被冠体の挿通穴を介してねじ棒の上方から被冠体を挿通した後、被冠体をナット本体の上方から被せて、被冠体の側面被覆部によってナット本体の各側面を覆うと共に、被冠体の上面被覆部によってナット本体の上面を覆い、さらに、被冠体の嵌合凹部に形成された環状溝を、ナット本体から進退可能なボールに係止させて、被覆体とナット本体とを一体化して複合ナットを組立て、複合ナットを工具によって緊締する。
【0004】
さらに、他の従来の複合ナットは、例えば、特開平第5−180210号に示すように、六角ナットと略同一形状を呈したナット本体を備えており、該ナット本体は、対向する頂点を通る中心線に沿って二つに分割されたナット片が接合されて形成されている。片方のナット片の接合面には、上部、中央部、下部にそれぞれ係止爪が突設されている。別方のナット片の接合面には、各係止片が係脱する係止ブロックが設けられている。
【0005】
そして、片方のナット片のねじ溝を当接すると共に、別方のナット片のねじ溝を当接し、片方のナット片の各係止爪を、別方のナット片の係止ブロックに係止し、ナット本体を形成して、ナット本体を工具によって緊締する。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の複合ナットの場合、前者においては、ナット本体の上方から被冠体を被せて両ナット片を一体にしてナット本体を形成するようにしているため、ねじ棒の両端部に螺合させるには適しているが、ねじ棒の所望の位置でナット本体を形成し、被冠体を上方から被せて一体化して複合ナットを形成するには不向きであるという問題がある。
【0007】
しかも、ナット本体の側面において、ばねに付勢されたボールを進退可能に設けると共に、被冠体の内周面にボールを係止する環状溝に形成する必要があるため、製造コストが高くなるという問題がある。
【0008】
後者においては、片方のナット片の接合端面に突設する係止片、及び、別方の接合端面に形成される係止ブロックの形状が複雑であり、前者と同様に、その分製造コストが高くなるという問題がある。
【0009】
そこで、本考案は上記問題点に鑑み、簡単な構造で、分割されたナット片によるナット本体の形成維持を確保でき、安価な複合ナットを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案の複合ナットは、請求項1に示す如く、分割されたナット片が接合されて形成されたナット本体と、少なくともナット本体の側面を被覆して両ナット片の接合状態を維持する被冠体とを備えた複合ナットにおいて、ナット片は、その片側の接合面に形成された凹部と、別側の接合面に形成された前記凹部に接離可能な凸部とを有し、ナット本体は、ナット本体の側面に形成された係止溝を有し、被冠体は、両ナット片の接合部位を抱持する被覆部と、該被覆部に形成された前記係止溝に係脱可能な係止片とを有してなるものである。
【0011】
したがって、従来に比して簡単な構造で分割されたナット片を接合できるようになる。しかも、ナット片の接合面に形成された凹部及び凸部は、容易に加工できるため、加工費を低減することができる。さらに、複合ナットの外形が平面視四角形状や六角形状のいずれであっても対応できる。
【0012】
また、請求項2に示す如く、ナット片は、接合によって六角ナットと略同一形状のナット本体を形成し、且つ、該ナット本体の対向する頂点を通る中心線に沿って二分割された形状を呈し、しかも、ナット片の凹部は、ナット片の片側の接合面に形成された突起によってV字形状に形設され、さらに、ナット片の凸部は、ナット片の別側の接合面が前記凹部と略同一形状に形設され、ナット本体の係止溝は、前記中心線に対して直交する位置のナット本体の両側面の少なくともいずれか一方に、ナット本体の軸線に平行して二つ形成され、被冠体の被覆部は、ナット本体の側面を被覆する側面被覆部と、ナット本体の上面を被覆する上面被覆部とを有し、さらに、ナット本体の螺合するねじ棒の側方から被冠体の挿脱が可能になるように、被冠体の側面被覆部の一面から上面被覆部にかけて挿通穴が穿設され、加えて、被冠体の係止片は、側面被覆部の挿通穴の開口端部、又は、側面被覆部の内側面の少なくともいずれか一方に形成されてなるものである。
【0013】
一般に、六角ナットを締め付けた場合、六角ナットの各角部に最も大きな締め付け力が作用することになる。よって、対向する頂点を通る中心線に沿ってナット本体を二分割し、片方のナット片の片側の接合面の両端部に突起を形成して凹部を形設すると共に、ナット片の別側の接合面の両端部を切削して凸部を形設すれば、頂点部位にかかる大きな力を利用することで、二分割された両ナット片の接合状態が維持されることになる。
【0014】
しかも、被冠体の側面被覆部の一面から上面被覆部にかけて挿通穴を穿設するようにしたので、ねじ棒の側方から被冠体を挿通できるようになり、ねじ棒の端部から螺合させる必要がなく、作業時間の短縮が図れる。また、被冠体の上面被覆部によって、ナット本体の上面が被覆されると共に、側面被覆部によってナット本体の側面が被覆されることになり、両ナット片の接合状態が維持されることになる。
【0015】
さらに、被冠体の被覆によって、ナット本体の接合状態が保持できるように、例えば、側面被覆部の挿通穴の開口端部、又は、側面被覆部の内側面の少なくともいずれか一方に二つの係止片を形成すると共に、対向する頂点を通る中心線に対して直交する位置のナット本体の両側面の少なくともいずれか一方に係止溝を形成するようにすれば、被冠体の側面被覆部の係止によって、両ナット片が抱持されるようになり、ナット本体の頂点部位の接合と、被冠体のナット本体への係止との相乗効果によって、ナット本体の頂点部位における接合状態の保持が充分に強化されることになり、外部からの力に対して接合されたナット片が容易に離脱することがなく、複合ナットの締め付け強度が確保される。
【0016】
また、例えば、複数の支持板をねじ棒に予め螺合させた六角ナットによって位置決めしておいて、ねじ棒の側方からねじ棒に当接させたナット本体、及び、ねじ棒の側方から挿通させた被冠体によって、六角ナットの反対側に複合ナットを組み立てれば、短時間で複数の支持板を容易に支持できるようになる。したがって、複数の支持板が支持されるラックの組立作業、あるいは、電気工事や水道工事において、複数の支持板によって支持される管体の配管工事の作業効率が大幅に改善される。
【0017】
さらに、請求項3に示す如く、片方のナット片の片側の接合端部と、別方のナット片の別側の接合端部とを回動可能に連結するのが好ましい。
【0018】
そうすれば、分割された二つのナット片を個別にねじ棒に当接することもなく、しかも、両ナット片の接合面の接合状態を指先で維持させる必要もなく、連結された両ナット片をねじ棒の周面を覆うようして両ナット片の接合面を接合するだけでナット本体を簡単に形成できる。
【0019】
【考案の実施の形態】
本考案の一実施形態につき、図1〜図4を参照して説明する。
本考案の複合ナットNは、二分割されたナット片1,2と、該両ナット片1,2が接合されて形成されたナット本体3と、該ナット本体3に嵌脱可能に構成されたナット本体3と略同一形状の被冠体10とから構成されている。
【0020】
ナット片1,2は、対向する頂点を通る中心線に沿って二分割されており、ナット片1,2の片側の接合面の両端部に形成された突起によって凹部1a,2aが形設されると共に、ナット片1,2の別側の接合面の両端部を切削することによって凸部1b、2bが形設されている。そして、ナット本体3は、両ナット片1,2が接合されて六角ナット17と略同一形状を形成することになり、ねじ穴5も有することになる。さらに、前記中心線に対して直交する位置のナット本体3の両側面の少なくともいずれか一方には、ナット本体3の軸線方向に対して平行するように二つの係止溝4,4が形成されている。
【0021】
被冠体10は、ナット本体3が螺合するねじ棒15の挿通穴11と、ナット本体3の側面を覆う側面被覆部12と、ナット本体3の上面の両側を覆う平面視二等辺三角形状の上面被覆部13とを有している。さらに、挿通穴11は、被冠体10の側面被覆部12の一面から上面被覆部13にかけて断面L字形状に穿設され、ナット本体3の螺合するねじ棒15の側方からの挿脱が可能になる。加えて、被冠体10の側面被覆部12の開口端部の両側には、内側に折り曲げられた係止片14,14が形成されており、ナット本体3の係止溝4,4に係止することで、両ナット片1,2の接合状態が被冠体10の被覆によって保持されている。そして、二つの上面被覆部13は、被冠体10の補強の役目と、側面被覆部12の係止状態の補強の役目とを担っている。
【0022】
つぎに本考案の複合ナットNの使用態様について図4(A)〜(C)を参照して説明する。平行して配設された複数のねじ棒15,…に、六角ナット17,…の平坦な底面を上側にして予め螺合させておき、支持板16,…を各ねじ棒15,…に挿通すると共に、支持板16,…の片面を各六角ナット17,…に当接し、各ねじ棒15,…と支持板16,…とが略直交するように六角ナット17,…の位置を微調整する。
【0023】
つぎに、支持板16,…の別面において、二分割された複合ナットNの片方のナット片1のねじ溝をねじ棒15に当接すると共に、別方のナット片2のねじ溝をねじ棒15に当接し、さらに、両ナット片1,2の凹部1a,2a及び凸部1b,2bを接合させて六角ナット17と略同一形状のナット本体3を形成する。
【0024】
よって、ナット本体3を工具で締め付けた場合、ナット本体3の各角部にかかる大きな締め付け力が加わることになるため、この力を利用することで、二分割された両ナット片1,2の接合状態が維持できることになる。
【0025】
続いて、被冠体10の側面被覆部12から上面被覆部13にかけて穿設された挿通穴11を介して、被冠体10をねじ棒15の側方から挿通すると共に、ナット本体3の上方から被冠体10を被せる。この場合、ねじ棒15の側方から被冠体10を挿通しているため、ナット本体3に簡単且つ迅速に被せることができる。
【0026】
さらに、被冠体10の側面被覆部12によってナット本体3の各側面を覆うと共に、被冠体10の上面被覆部13によってナット本体3の上面を覆う。加えて、両ナット片1,2の接合状態を保持すべく、側面被覆部12の挿通穴11の開口端部の両側に形成された係止片14,14を、ナット本体3の側面に形成された係止溝4,4に係止させ、被冠体10とナット本体3とを一体化してねじ棒に螺合した状態の複合ナットNを組立てる。この際、側面被覆部12によるナット本体3の側面被覆が、上面被覆部13によって補強されることになり、両ナット片1,2の接合状態がより一層強化されることになる。
【0027】
その後、複合ナットN及び六角ナット17を緊締して、支持板16の両面に六角ナット17,…及び複合ナットNの底面を圧接し、支持板16の両面を複合ナットN及び六角ナット17,…で挟持する。
【0028】
このように、被冠体10の側面被覆部12の係止によって、両ナット片1,2が抱持されるようになり、ナット本体3の頂点部位の接合と、被冠体10のナット本体3への係止との相乗効果によって、ナット本体3の頂点部位における接合状態の保持が充分に強化されることになり、外部からの力に対して接合されたナット片1,2が容易に離脱することがなく、複合ナットNの締め付け強度が確保される。
【0029】
なお、前記実施形態の場合、被冠体10の挿通穴11の開口端部に係止片14,14を形成するようにしたが、係止片14,14を被冠体10の側面被覆部12の内側面にも形成するようにしてもよい(図示せず)。この場合、被冠体10の挿通穴11の係止片14,14が、ナット本体3の片方の係止溝4,4に係止すると共に、被冠体10の内側面の係止片14,14が、ナット本体3の別方の係止溝4,4に係止するため、ナット片1,2の接合状態がより一層強化されると共に、締め付けの際にもナット片1,2の接合状態が強固に維持される。また、図3に示すように、被冠体10を二分割し、片側の被冠体10aの側面被覆部12aの両端部に係止片14a,14aを形成すると共に、別側の被冠体10bの側面被覆部12bの両端部に係止片14b,14bを形成するようにしてもよい。この場合、挿通穴11は不要になり、ナット本体3を側方からより簡単に被覆できる。
【0030】
さらに、前記実施形態の場合、分割されたナット片1,2を使用したが、図6〜図8に示すように、片方のナット片1の片側の接合端部と、別方のナット片2の別側の接合端部を断面C字形状の連結部材18によって回動可能に連結するようにしてもよい。この場合、二つのナット片1,2が連結されることで、両ナット片1,2のねじ溝をねじ棒15に当接しやすくなり、ナット片1,2をねじ棒15にセッティングする作業がより簡単になり、組立て作業の効率化が図れる。
【0031】
また、分割されたナット片1,2によって形成されるナット本体3の形状を、六角ナット17と略同一形状としたが、四角ナットとしてもよい。そして、二分割されたナット片1,2としたが、二つ以上に分割するようにしてもよい。
【0032】
さらに、ナット片1,2の接合面に形成された凹部1a,2a及び凸部1b,2bは、V字形状に限定されるものではなく、円弧状や四角形状であってもよい。
【0033】
加えて、支持板16,…は、ラックに用いられるもの、配管作業に用いられるものいずれであってもよい。
【0034】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の複合ナットによれば、V字形状の凹部を、分割されたナット片の片側の接合面に形成すると共に、前記凹部に接離可能に接合する凸部をナット片の別側の接合面に形成し、被冠体の側面被覆部及び上面被覆部によって、ナット本体の側面を覆うと共に、ナット本体の上面を覆うようにしたので、簡単な構造で容易に接合できる効果がある。
【0035】
また、六角ナットと略同一形状のナット本体をナット片の接合によって形成すべく、該ナット片の形状を、ナット本体の対向する頂点を通る中心線に沿って二分割し、ナット片の片側の接合面の両端部に形成された突起によってV字形状の凹部を形設すると共に、ナット片の別側の接合面の両端部を切削することによって凸部を形設したため、外部からの締め付け力が加わっても、接合状態を有効に維持できる。
【0036】
被冠体の側面被覆部の一面から上面被覆部にかけて穿設された挿通穴によって、ねじ棒の側方から被冠体の挿脱が可能になり、作業効率が向上する。さらに、被冠体の側面被覆部の係止片を、ナット本体の側面の係止溝に係止するようにしたので、ナット本体の接合状態を被冠体の被覆によって保持できる。
【0037】
さらに、片方のナット片の片側の接合端部と、別方のナット片の別側の接合端部とを回動可能に連結すれば、より一層作業性がよくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本考案の一実施形態の複合ナットの底面図、(B)は図1(A)の平面図、(C)は図1(A)、(B)の二つのナット片を分解した平面図である。
【図2】図1(A)、(B)の被冠体の斜視図である。
【図3】被冠体の変形例を示した斜視図である。
【図4】(A)は複合ナットをねじ棒に当接する断面図、(B)は複合ナットに被冠体をねじ棒に挿入した断面図、(C)は複合ナットに被冠体を被せた断面図である。
【図5】本考案の他の実施形態の複合ナットを示した平面図である。
【図6】図5の複合ナットの片方のナット片の一端部と、別方のナット片の別端部とを離間させた状態を示した平面図である。
【図7】図5の回動部の拡大図である。
【符号の説明】
N 複合ナット
1、2 ナット片
1a、2a 凹部
1b、2b 凸部
3 ナット本体
4 係止溝
5 ねじ穴
10、10a、10b 被冠体
11 挿通穴
12、12a、12b 側面被覆部
13、13a、13b 上面被覆部
14、14a、14b 係止片
15 ねじ棒
16 支持板
17 六角ナット
18 連結部材
Claims (3)
- 分割されたナット片が接合されて形成されたナット本体と、少なくともナット本体の側面を被覆して両ナット片の接合状態を維持する被冠体とを備えた複合ナットにおいて、
ナット片は、その片側の接合面に形成された凹部と、別側の接合面に形成された前記凹部に接離可能な凸部とを有し、
ナット本体は、ナット本体の側面に形成された係止溝を有し、
被冠体は、両ナット片の接合部位を抱持する被覆部と、該被覆部に形成された前記係止溝に係脱可能な係止片とを有してなることを特徴とする複合ナット。 - ナット片は、接合によって六角ナットと略同一形状のナット本体を形成し、且つ、該ナット本体の対向する頂点を通る中心線に沿って二分割された形状を呈し、しかも、ナット片の凹部は、ナット片の片側の接合面に形成された突起によってV字形状に形設され、さらに、ナット片の凸部は、ナット片の別側の接合面が前記凹部と略同一形状に形設され、
ナット本体の係止溝は、前記中心線に対して直交する位置のナット本体の両側面の少なくともいずれか一方に、ナット本体の軸線に平行して二つ形成され、
被冠体の被覆部は、ナット本体の側面を被覆する側面被覆部と、ナット本体の上面を被覆する上面被覆部とを有し、さらに、ナット本体の螺合するねじ棒の側方から被冠体の挿脱が可能になるように、被冠体の側面被覆部の一面から上面被覆部にかけて挿通穴が穿設され、加えて、被冠体の係止片は、側面被覆部の挿通穴の開口端部、又は、側面被覆部の内側面の少なくともいずれか一方に形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の複合ナット。 - 片方のナット片の片側の接合端部と、別方のナット片の別側の接合端部とが回動可能に連結されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の複合ナット。
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