JP3097997B2 - 純天然血糖値降下剤 - Google Patents

純天然血糖値降下剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は血糖値降下剤に関
し、更に詳しくは純天然成分を主成分としてなる純天然
血糖値降下剤に関する。
【0002】
【従来の技術】糖尿病は成人病の1つとされ、完治乃至
治療の極めて難しい病気の1つとなっていることはよく
知られたところである。
【0003】従来からこの糖尿病治療薬惹いては血糖値
降下剤について種々の薬剤が開発されているが、その効
果は不十分であり、またその副作用の点から、天然品か
ら製造されたものが極めて望ましく、このため純天然品
から製造された有効な薬剤の開発が強く要望されてい
る。
【0004】更に述べれば、国内外で数多くの非インシ
ュリン依存型糖尿病治療用新薬と漢方薬が発明された
が、投与量が大きいか長期使用に見られる抗薬性或いは
副作用があり、また血糖値降下効果が良くても低血糖に
なりやすい等の欠点がある。純天然、高効、毒副作用の
ない安全で且つ血糖値の高、低両方向から正常値へ調節
可能な栄養型血糖値降下剤が期待されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの糖尿病に
良く効く薬剤即ち血糖値を降下させうる純天然薬剤を新
たに提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題は、荷花掌(石
蓮花とも呼ばれる)又はこれの抽出物を血糖値降下剤と
して使用することにより解決される。
【0007】
【発明の構成並びに作用】本発明者の研究によると天然
植物の荷花掌(石蓮花とも呼ばれる)には血糖値を降下
させる成分が含有されていることが判明し、これをその
ままあるいはその抽出成分を実際に実験したところ、血
糖値が降下することが見出された。たとえばマウスの急
性毒性実験から無毒性が証明され、マウスで糖尿病モデ
ルを作って実験したところ血糖値を著しく降下させるこ
とが判った。またラットについてその催奇形性実験を行
った結果、奇形形成作用が無いことも判明した。また実
際の臨床実験により人に対しても、血糖値降下作用があ
ることも見出されている。本発明はこれ等の新しい発見
に基づいて完成されている。尚、本発明に於いては石蓮
花の抽出成分ばかりでなく石蓮花自体でも血糖値の降下
作用がある。
【0008】本発明に於いて使用する荷花掌は景天科に
属し、景天科石蓮花属(中国植物誌第34巻第1分冊第
63頁)石蓮花種又は荷花掌とも呼ばれる(河北植物誌
第1巻第575〜576頁;Hort.ex Ba−k
er.in Saund.Refug.Bot.1:s
ub T.61.1863−Cotyledon gl
auca Baker)。荷花掌(石蓮花とも呼ばれ
る)は半潅木状又は草本状、高さが60cmくらい、根
状茎が太く、半直立、螺旋状寛い葉痕が密に被う。細長
い空気根が多数生じ、葉痕の脇によく新しい蓮座の群が
生じ、蓮座群が大きくなった時、その下から新しい根状
茎が出て、旧茎の別れ枝になる。葉が藍灰色、はめ込ん
で蓮座群となる。葉片がやや肉質、逆スプーン状、長さ
5〜8cm、最大幅2.5〜4cm、先端が広がる円
状、中央に小さく尖る部分があり、約1mm位である。
赤色、基部が収斂してスプーン状となる。長さが約葉長
の1/3〜1/2で、全縁、葉柄が無い。花の茎が脇か
ら出て、高さ20〜30cm、花10〜20cm、単岐
傘状花序;花の冠の外面がピンク色で内側が黄色、長さ
1.5cm、先端がやや外へ広がる。開花期は6〜8月
である。
【0009】文献記載によれば、荷花掌(石蓮花とも呼
ばれる。以下石蓮花という)は原産がメキシコであり、
また発明者の原産地調査によれば広西省巴馬県山奥の岩
山に石蓮花が自生しており、毎年6〜8月に遠くから石
蓮花の咲くピンクの花がきれいに見える。この石蓮花は
植物学上、景天科燕子掌とは全く異なる植物として知ら
れたものである。
【0010】本発明に於いては、この石蓮花は特にその
葉と茎を用いることが好ましい。即ち、葉と茎そのも
の、これ等の粉砕物、あるいはこれ等の抽出溶媒による
抽出成分が特に血糖値降下作用が大きく好ましい。
【0011】石蓮花から抽出成分を抽出する方は以下の
通りである。先ず、本発明に於いては、石蓮花の細胞壁
を破壊し、次いでこれを適当な抽出溶媒を用いて、有効
成分を抽出する。抽出液を濃縮し、必要に応じこれを加
熱して粉末とする。また、上記濃縮物を精製する場合も
ある。これ等について更に詳しく説明すると以下の通り
である。
【0012】石蓮花の細胞壁を破る手段としては、石蓮
花を粉砕した後例えばアルコールに浸漬する手段、超音
波による手段、急速冷凍解凍手段特に好ましくは瞬間冷
凍解凍手段等である。これ等手段のうちその1つ又は2
つ以上の手段で行われる。アルコール浸漬手段は、通常
薬用アルコール(例えば98%薬用アルコール)又は希
釈液(例えば70%程度までの希釈液)に室温で10〜
24時間程度浸漬する。この際温度を若干上げても良い
が、60℃以下で行うのが好ましい。
【0013】超音波による場合は適宜な超音波例えば7
00〜1000HZ程度の超音波を1〜10分間位照射
する。
【0014】また急速冷凍解凍手段は、できるだけ急速
に好ましくは、瞬間冷凍し、できるだけ早く解凍するの
が好ましい。冷凍温度は−10℃程度以下好ましくは−
20℃程度で良い。
【0015】このように石蓮花は粉砕され、細胞壁が破
壊された後、抽出液を用いて抽出される。この際の抽出
液としては、水、アルコール、アルコール水溶液を代表
例として例示できる。この際のアルコールとしては薬用
アルコールが通常使用される。抽出された成分は濃縮さ
れ、蒸発されて粉末となる。この粉末はそのまま血糖値
降下剤として使用することもできる。
【0016】また、上記濃縮物をシリカ・ゲル・カラム
を用いて、あるいはSaphade−x LH カラム
でCH3OHを用いてクレディエント・エルションによ
り精製しても良い。また、濃縮液をCH3COOC25
で抽出し、CH3OHで沈殿物を繰り返し洗浄後。CH3
OHを回収し、更にCH3OHで洗浄後沈殿させて精製
する手段も採用される。以下に具体的な抽出方法の例を
実験例として例示する。
【0017】
【実験例1】図1に示すように、50〜70%薬用アル
コールで植物細胞壁を破る。即ち、新鮮な石蓮花の葉又
は茎を洗浄し、粉砕機で粉砕してから4リットル98%
薬用アルコールを加え、水で又は石蓮花の水分で水溶液
の比重を70%まで調整し、室温で一夜浸ける。翌日に
瀘過し、瀘液を集める。残りかすに4リットル蒸留水を
入れ、上に述べた操作を4回繰り返し、5回得た瀘液を
合併して60〜70℃の水浴で減圧濃縮し、濃度50g
/mlの濃縮液200mlが得られる。
【0018】
【実験例2】図1のように、瞬間冷凍解凍法で植物細胞
壁を破る。即ち、新鮮な石蓮花の葉又は茎(例えば10
kg)を洗浄し、粉砕機で粉砕してから−20℃まで瞬
間冷凍し、4時間同じ温度を保ってから40〜50℃ま
で瞬時で加熱解凍してから蒸留水(例えば4リットル)
を入れて一夜浸ける。翌日に瀘過し、瀘液を集める。残
りかすに蒸留水(例えば4リットル)を入れ、上に述べ
た操作を4回繰り返し、5回得た瀘液合併して60〜7
0℃の水浴で減圧濃縮し、濃度50g/mlの濃縮液2
00mlが得られる。
【0019】
【実験例3】図1のように、超音波細胞粉砕器で植物細
胞壁を破る。即ち、新鮮な石蓮花の葉又は茎(例えば1
0kg)を洗浄し、粉砕機で粉砕してからW220型S
ONIGATER超音波細胞粉砕器を使って800〜9
00HZで5分間かき混ぜてから,400mlの蒸留水
を入れて一夜浸ける。翌日に瀘過し、瀘液を集める。残
りかすに蒸留水(4リットル)を入れ、上に述べた操作
を4回繰り返し、5回得た瀘液合併して60〜70℃の
水浴で減圧濃縮し、濃度5g/mlの濃縮液200ml
が得られる。
【0020】
【実験例4】実験例1の濃度50g/mlの濃縮液20
0mlを蒸発処理して243gの原粉が得られる。新鮮
な石蓮花から原粉取得率は2.43%である。
【0021】
【実験例5】実験例2の濃度50g/mlの濃縮液20
0mlを図2のフローチャートで処理し、239gの原
粉が得られる。取得率は2.39%である。
【0022】
【実験例6】実験例3の濃度5g/mlの濃縮液200
mlを図2のフローチャートで処理し、23.6gの原
粉が得られる。取得率は2.36%である。
【0023】
【実験例7】実験例1の濃縮液50mlを取り、シリカ
・ゲル・カラム(100〜150メッシュ,3×36
0)にいれ、図3の精粉生産工程に従って操作する。即
ち、CH3COOC25,CHCI3,CH3COCH3
CH3COOC25とCH3COCH3との1:1混合
物、CH3OH,CH3COCH3とCH3OHの5:1混
合物、CH3COCH3とCH3OHの1:1混合物の7
つの溶媒でそれぞれ非線形エルションを行い、紫外観測
器で観られたピーク値で集めたCH3COCH3とCH3
OHとの5:1混合物でデエルションした成分を、シリ
カ・ゲル薄層(GF254 10〜40μ)分離する。
CH3COOC25とCH3OHとH2Oとの4:0.
6:0.3の混合物で展開し、薄層上Rf:0.37〜
0.52部分にある成分を集め、CH3COCH3とCH
3OHとの5:1の混合物に溶かし、瀘過、減圧蒸発、
17.01gの精粉が得られた。新鮮な石蓮花からの精
粉取得率が28%である。
【0024】
【実験例8】実験例3の濃度5g/mlの濃縮液50m
lを図4の生産工程で処理する。即ち、Saphade
x LH−20カラム(50×1200)でCH3OH
を用いてクレデイエント・エルション(濃度勾配溶出)
する。紫外観測器のピーク値でエルションした有効成分
を集め、瀘過、減圧蒸発、0.974gの精粉が得られ
た。取得率は16.5%である。
【0025】
【実験例9】実験例2の濃縮液200mlを取り、20
0mlのCH3COOC25で4回抽出し、4回のCH3
COOC25溶液を合併する。水溶液を減圧濃縮して、
CH3OHで沈殿物を繰り返して洗浄してから、CH3
Hを回収する。それから無水アルコールで繰り返して沈
殿させ、減圧してアルコールを回収する。89.6gの
精粉が得られる。取得率は37.5%である。本発明の
石蓮花から抽出した成分を示せば表1の通りである。
【0026】
【表1】
【0027】
【実施例】以下に実施例を示して詳しく説明する。
【0028】
【実施例1】 本発明血糖値降下剤の急性毒性実験。 表2に示す。但し、表2では最大耐受量(Maximu
m tolerate−d dose,MTDと略称す
る)を測定したものである。
【0029】
【表2】
【0030】
【実施例2】 原粉と精粉の血糖値降下実験 (1)実験方法 昆明種マウス88匹をランダムに対照組、DSP、DA
S、DAS1、DAS2、DAS3、ダミクロン、優降糖
の8組に分けて、各組は11匹雌マウスからなる。テト
ラオキシディックピィリミディン(Tetraoxid
icpyrim−idine)で糖尿病モデルを作り、
市販されているDSP、ダミクロンと優降糖を血糖値降
下の基準サンプルとして比較を行う。各組の投与量は原
粉濃度で0.5mg/mlで毎日1匹当たり0.2ml
で、対照組には毎日0.2mlの生理食塩水だけを投与
する。投与(胃に入れ込む)6日後、採血して血糖値を
測る。
【0031】(2)実験結果 測定したデータに生物統計を行い、結果を表3に示す。
【0032】
【表3】
【0033】但し、表3において、DASは実験例4で
得られた石蓮花原粉で、DAS1、DAS2、DAS3
それぞれ実験例の7、8、9の方法で得られた石蓮花精
粉。
【0034】表3から明らかな通り次のことが判明す
る。 (イ)血糖値降下率の順としては、DAS2>DAS3
DAS1>DSP>優降糖>ダミクロンであり、特にD
AS2の血糖値降下効果は最も良い。 (ロ)DAS2には非常に顕著な差異が見られ、他の各
実験組も顕著な差異が見られる。 (ハ)対照組は統計的に意味がない。
【0035】
【実施例3】 催奇形性実験 (1)実験動物 中国医学科学院動物部提供の1級合格動物月齢3カ月の
Wistarラットを用いて実験する。実験室で4日間
飼育した後に動物実験を行う。動物室の室温は25±1
℃で、湿度が60〜80%である。
【0036】(2)投与量区分 臨床実験に使われた投与量(1人毎日体重1kg当たり
原粉1mg)の200倍を最高投与量組(200mg/
kg)として、3/4の逓減率で50mg/kg、1
2.5mg/kgの2つの投与量組を設ける。また陽性
対照組(Acet−yl salicylic aci
d200mg/kg)及び陰性対照組を比較用に設け
る。合わせて5組で、各組交配したラット数が14〜1
5匹である。
【0037】(3)投与方法と投与時間 原粉溶液及び8.3%アセチルサリシリックアシッド
(Acatyl sal−icylic acid)溶
液を胃内投与する。投与時間が受精後6日目から14日
目までの9日間連続投与する。
【0038】(4)実験方法 毎日午後6時に雌、雄ラットを2:1の割合で同室交配
させ、翌日朝8時30分に陰と***の検査を行う。***
を見つけたものを交配したとして、当日を受精0日とす
る。このときに体重を測り、ランダムに各実験組にいれ
て、受精後5日目、10日目、15日目及び20日目に
夫々体重を測る。20日目に頚椎脱臼法によって死亡さ
せ、胎鼠を取り出し、外観の通常検査をし、Aliza
rin c−rimson染色法で骨格の奇形検査及び
ボルドー液固定法で内臓の奇形検査を行う。
【0039】(5)実験結果 表4に示す。
【0040】
【表4】
【0041】(6)結論 以上の結果によれば、実験組は人の臨床投与量の12.
5倍、50倍、200倍でも陰性対照組と比較して顕著
な差がない(P>0.05)。従ってラットに催奇形性
作用がないと考えられる。
【0042】
【実施例4】 致突(突然変異)性実験 (1)実験方法 a.Ames実験 サモンズ菌栄養不完全型TA97、TA98、TA10
0とTA102との4種の菌株を用いて、平皿参入法で
直接致突性実験を、またマウスのMicromease
of liver(S9)による間接致突性実験を行
う。菌株は米国カルフォルニア大学Ames実験室が寄
贈したもので、生物学鑑定により合格品であると認めら
れた。本実験に5,50,500,1000μg/皿の
4つの投与量組を設けて、他に陽性対照組と陰性対照組
を設ける(自然回変)。1回の実験につき、3つのサン
プルで平行実験をし、2回実験を行う。結果を平均値で
表示する。菌落回変数は自然回変数の2倍を超えるもの
が致突変陽性であると判断する。
【0043】b.マウス骨髄微核実験 昆明種マウス(本院動物実験室提供の1級合格動物)を
用いて実験する。マウスの体重は24〜30gである。
本実験に10,600,1200mg/kg体重の3つ
の投与量組を設けて、他に陽性対照組(Cycloph
osphami−de,30mg/kgを腹部に2回注
射する)と陰性対照組を設ける。各組は雌、雄のマウス
それぞれ5匹、計10匹からなる。投与方法は胃部注入
法で、2日連続投与し、最終回投与6時間後にマウスを
死亡させ、胸骨の骨髄を取り出し、通常の方法で薄片を
つくり、染色した。1匹のマウスにつき、1000個の
嗜多染紅細胞(非常に赤色に染められやすい)をCou
ntし、微核を含む嗜多染紅細胞を数えながら観察し
て、微核細胞率を計算する。
【0044】c.マウス***変異実験 昆明種マウス(軍事医学科学院動物センター提供の1級
合格動物)を用いて実験する。マウスの体重は27〜3
6gである。10,600,1200mg/kgの3つ
の投与量組を設けて、他に陽性対照組(Cycloph
osphami−de,30mg/kgを腹部に5日間
連続注射する)と陰性対照組を設ける。5日間連続胃部
注入し、1回目投与後35日目に死亡させ、両側睾丸を
取り、薄片にして染色する。1匹のマウスにつき、10
00個の***を観察し、***変異率を計算する。
【0045】(2)実験結果 a.Ames実験:表5に結果が示されている。 表5でわかるように、4つの菌株の自然回復数はS9を
プラスするかしないかにかかわらず、設定範囲に入って
いる。各陽性物の回復菌落数が全て対応の自然回復数の
3倍以上になっている。4つの投与量組に対して、S9
をプラスするかしないかに関わらず回復菌落数が自然回
復数の2倍より小さく、これは本発明血糖値降下剤が実
験投与量範囲内においてマウス傷寒サモンズ菌栄養欠如
型の4つの菌株に対して、直接、間接ともの突然変異作
用をもたらさないことを意味している。但し、表5はA
mes実験結果(回復菌落数/皿M±SD)を示してい
る。
【0046】
【表5】
【0047】b.マウス骨髄微核実験:実験結果が表6
(微核実験結果)に示されている。
【0048】
【表6】
【0049】a2統計分析をした結果、陽性対照組は陰
性対照組に比べて、非常に顕著な差が見られる(P<
0.01)。3つの投与量組は陰性対照組に比べて、顕
著な差が見られない(P>0.05)。これらのことは
本発明降下剤が上の実験投与量範囲内においてマウスの
骨髄嗜多染紅細胞微核率の増加を誘発する作用が認めら
れないことを意味している。
【0050】c.マウス***変異実験 マウス***変異実験結果を表7に示す。
【0051】
【表7】
【0052】統計処理した結果、陽性対照組は陰性対照
組に比べて、非常に顕著な差がみられ(P<0.0
1)、3つの投与量組は陰性対照組に比べて、顕著な差
がみられない(P>0.05)。従って、本発明血糖値
降下剤では上の実験投与量範囲内においてマウスの***
変異を誘発する作用が認められない。
【0053】以上の3つの実験結果の結論としては、実
験投与量範囲内において突然変異を起こすことは認めら
れず、本発明血糖値降下剤がマウスの体細胞と生殖細胞
の突然変異をもたらすことがないと思われる。
【0054】
【実施例5】 亜急性実験 (1)実験動物 Wistar種離乳ラット、体重210〜220gで中
国医学科学院実験動物センターの1級合格動物でる。
【0055】(2)動物組分けと投与量 ランダムに4組に分け、各組に24匹ずつ、雌雄各半
分。6つの実験組と1つの対照組に分ける。実験組を
高、中、低3つの投与量組に分ける。低、中、高投与量
組が人間毎日投与量(1mg/kg)の10倍、50倍
と100倍相当の10mg/kg、50mg/kg、1
00mg/kgである。
【0056】(3)観察項目 表8に示す。但し、表8は45日血清生化学指標測定結
果(X±SP)のP値である。この表8から、P値は全
て>0.05で対照組と差がない。また対照組は統計的
な意味がない。
【0057】
【表8】
【0058】Hb:血清蛋白 WBC+DC:白細胞総数と分類 S−GPT:転移酵素 TG:グリセライド CHO:総コレステロール BUN:尿素窒素 GLU:血糖値 TP:総蛋白 ALb:白蛋白 GLb:球蛋白
【0059】a.45日目に雌、雄各半分になるように
ランダムに半数の動物を取り出し、尾静脈より採血し、
測定する。
【0060】b.本発明血糖値降下剤のラット90日 表9に投与量が体重、食量、血液ルーチン、生化学ルー
チン、主要臓器含有量係数に与える影響を示している。
【0061】
【表9】
【0062】(4)討論 a.45日と90日の血液ルーチン、血清生化学検査及
び病理学検査結果によれば、試験物たる本発明血糖値降
下剤はこの実験濃度条件でWistarラットに如何な
る不良作用をも与えない。
【0063】b.45日と90日の血糖値によれば、糖
尿病でないラットに長期、大量に本発明原粉を投与して
も低血糖か高血糖の例が1つも見られないのに対し、対
照組の血糖値が上がった。本発明血糖値降下剤は高、低
両方向から正常血糖値へ調節する効果があると考えられ
る。
【0064】
【実施例6】 臨床典型病例 病例1.女、58才、非インシュリン依存型糖尿病と診
断され、消渇丸、癒消散、優降糖、ダミクロン等の漢方
と新薬を試したが、食事療法も行った。空腹血糖値はず
っと138〜260の間に変化した。2年後からDAS
原粉を含有する錠剤を服用し始め、1錠ごとに20mg
のDAS原粉を含有、1日3錠、食事前に服用し、1週
間後に空腹時血糖値は180mgまで下がった。尿糖
(±)になった。4週間後に空腹時血糖値が121mg
で尿糖(−)となった。
【0065】病例2.男、48才、インシュリン依存型
糖尿病と診断され、空腹血糖値は310mg、尿糖は
(++)、毎日20万単位のインシュリンを注射した結
果血糖値が110〜150mgの間に維持され、たまに
低血糖あるいは高血糖が出る。1年半後からDASの錠
剤を服用し始め、1日3錠毎日インシュリンの注射量が
15万単位を減らして1週間後空腹時血糖値は130m
g、尿糖(±)、4週間後に空腹時血糖値は115m
g、尿糖は(−)。該錠剤を服用依頼低血糖や高血糖は
出たことがない。
【0066】病例3.男、76才、非インシュリン依存
型糖尿病と診断され、空腹時血糖値は260〜300m
g。消渇丸を服用とともに飲食治療をして空腹血糖値は
135〜180に維持した。7年後からDAS原粉の錠
剤に換えて、1日3錠、1週間後空腹時血糖値は140
mg、尿糖(±)。4週間後、空腹時血糖値は120m
gで尿糖(−)となった。
【0067】病例4.女、51才、非インシュリン依存
型糖尿病と判定され、空腹時血糖値は280mg、尿糖
は(++)であった。優降糖やダミクロン等の新薬を服
用したが、空腹血糖値は150〜190mg、尿糖
(±)となったが優降糖を服用してから目眩がするよう
になった。つまり低血糖になったと判定。その後DAS
原粉の錠剤に換え、1日3錠、1週間後空腹時血糖値は
145mg、尿糖(−)となった。4週間後空腹時血糖
値は107mgとなって低血糖現象が消えた。
【0068】病例5.女、47才、非インシュリン依存
型糖尿病と判明され、空腹時血糖値は265mg、尿糖
は(++)であった。優降糖、ダミクロン等の漢方や新
薬を服用したが、空腹血糖値は120〜160mg、尿
糖(±)であった。その後DAS原粉の錠剤に換え、1
週間後空腹時血糖値は135mg、尿糖(±)、4週間
後は空腹時血糖値は105mg、尿糖(−)となった。
【0069】本発明の血糖値降下剤は、石蓮花そのもの
例えば、石蓮花の葉や茎の部分、或いはこれ等の粉砕物
をそのまま服用しても良い。この際、通常、成人1人当
たり1日3〜4g程度で充分である。
【0070】また、本発明血糖値降下剤は石蓮花の上記
各部分を抽出溶媒で抽出した後、これを濃縮して得た原
粉として、成人1人当たり1日50〜70mg程度服用
する。この際の薬の形態としては粉末状、丸状、錠剤
状、ペレット状等各種の形態で良く、また水に溶解した
液状とすることもでき、更には服用し易くするため適宜
な添加剤と併用しても良い。
【0071】
【発明の効果】本発明血糖値降下剤は糖尿病の治療に使
用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は石蓮花から有効成分を抽出する方法の一
例のフローチャートである。
【図2】図2は抽出液から粉末(原粉)を製造する方法
の一例のフローチャートである。
【図3】図3は抽出液から精製粉末(精粉)を製造する
方法の一例のフローチャートである。
【図4】図4は精製粉末を製造する方法の他の一例のフ
ローチャートである。
【図5】図5は精製粉末を製造する方法の他の一例のフ
ローチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−106819(JP,A) 特開 平5−17849(JP,A) 「世界有用植物事典」p403(エケベ リア属の項参照)、堀田満編集,発行所 平凡社、1989年8月25日初版第1刷発行 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 35/78 A23L 1/30 A23L 2/38 A23L 2/52 A61P 3/10 BIOSIS(DIALOG) CA(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷花掌またはこれの抽出溶媒による抽出成
    分を含有してなる純天然血糖値降下剤。
  2. 【請求項2】荷花掌をそのまま含有する血糖値降下剤。
  3. 【請求項3】荷花掌を粉砕後、抽出溶媒により抽出しこ
    れの濃縮物を含有する血糖値降下剤。
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