JP3097892B2 - 光ファイバ及びその加工方法、光ファイバプローブ及びその製造方法 - Google Patents

光ファイバ及びその加工方法、光ファイバプローブ及びその製造方法

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JP3097892B2 JP06055697A JP5569794A JP3097892B2 JP 3097892 B2 JP3097892 B2 JP 3097892B2 JP 06055697 A JP06055697 A JP 06055697A JP 5569794 A JP5569794 A JP 5569794A JP 3097892 B2 JP3097892 B2 JP 3097892B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバプローブ及
びその製造方法に関し、例えば物体表面に局在するエバ
ネッセント光を検出して物体の形状を測定するフォトン
走査型顕微鏡に使用される光ファイバプローブ、あるい
は有機薄膜等に光記録を行なう光ファイバプローブ及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバ中を伝搬される光を光
導波路等に入射するときは、例えば図7Aに示すよう
に、光ファイバ40からの光をレンズ41を用いて集光
し、光導波路42に入射していた。また、他の方法とし
ては、例えば図7Bに示すように、光ファイバ40の一
端のコア43の先端に半球状の突出部44を形成し、こ
の突出部44により光を集光して光導波路42に入射し
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レンズ
41を用いた方法では、短焦点距離のレンズを要するた
め高価となる問題があった。また、先端に突出部44を
形成した光ファイバ40を使用する方法は結合効率が低
い問題があった。
【0004】ところで、物体表面の光の波長より小さい
領域に局在するエバネッセント光を検出して物体の形状
を測定するフォトン走査型顕微鏡は、従来の光学顕微鏡
の回折限界を超えた分解能をもつ超高分解能光学顕微鏡
として知られている。
【0005】具体的には、例えば図8に示すように、全
反射条件下で試料50の裏面から試料表面を照射すると
試料表面には表面形状に応じてエバネッセント場が発生
する。フォトン走査型顕微鏡では、エバネッセント光の
波長以下の開口をもつ検出端部51を形成した光プロー
ブ52でこのエバネッセント場の強度を測定することに
より、従来の光学顕微鏡の回折限界を超えた分解能を得
ることができる。
【0006】また、フォトン走査型顕微鏡の分解能は、
光プローブの実効的な開口径によって決定される。一
方、エバネッセント場の強度は、試料表面からの距離と
ともに指数関数的に減少することから、光プローブは、
単に先端を鋭くするだけでも等価的に開口径を小さくす
ることができる。従って、フォトン走査型顕微鏡の分解
能を向上させるためには、光プローブの先端を鋭くする
ことが重要である。
【0007】このため、先端を鋭くした光プローブを作
成する種々の方法が試みられていた。例えば、酸化ゲル
マニウムを添加したコアとクラッドからなる光ファイバ
の一端をエッチングにより先鋭化する方法(H.Pagnia,
J.Radojewski and N.Sotnik:Optik 86(1990)87. )等に
より光ファイバプローブを製造していた。
【0008】しかしながら、この従来の光ファイバプロ
ーブ52は、クラッド径D(90μm程度)が検出端部
51の長さL(2〜6μm程度)よりもずっと大きいの
で、クラッドの周端部53が試料20に衝突して、試料
及び/又はプローブ自体を破損する虞があった。
【0009】また、エバネッセント光の出力は、極めて
小さいので、エバネッセント光(パワー)を検出する光
ファイバプローブでは、散乱光の影響を避け、検出効率
を高くする必要がある。
【0010】そこで、本願出願人は、この問題を解決す
るために、例えば図9に示すようにコア64とクラッド
62からなる光ファイバ61の一端にクラッド62の厚
みを小さくした基端部63にコア64を先鋭化した検出
端部65を有する光ファイバプローブ60及びその製造
方法を提案し、特願平5ー291829号として出願し
た。
【0011】この光ファイバは、例えばクラッド62径
が125μmで、基端部63径d2が24μmで長さL
2が170μmであり、コア64径が3.4μm、検出
端部65の先端角θが14度であり、検出端部65の長
さL1が5μmとなっている。
【0012】そして、この光ファイバプローブ60は、
表面にクロムと金を蒸着して、被覆層66A、66Bを
形成し、検出端部65の先端に微小開口67を形成して
いた。また、この被覆層66A、66Bは、より均質な
被覆層とするために、例えば真空中で光ファイバプロー
ブ60をその中心軸を中心として回転させ、中心軸と垂
直な方向から金等の蒸気を供給して光ファイバプローブ
60の表面に蒸着膜を形成して作成していた。
【0013】しかしながら、この蒸着方法を取ると、蒸
着を行なう際に、検出端部65の先端にも蒸着膜が形成
され、蒸着後に微小開口67を形成する必要があり、精
度良く微小開口67を形成することが難しく製造が困難
であった。
【0014】
【0015】
【0016】本発明の目的は、クラッドの周端部が試料
表面に衝突することがなく、検出効率が高く、製造が容
易な光ファイバプローブ及びその製造方法を提供するこ
とにある。
【0017】
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光ファイバ
プローブは、コアとクラッドとからなる光ファイバの一
端にクラッドの厚さを薄くした基端部を有し、該基端部
の先端にコアを先鋭化した突出部を有し、該突出部の先
端をエッチングすることにより形成された検出光の波長
よりも直径が小さい微小面積の平坦部を有し、該平坦部
を開口部とするように上記突出部の表面に形成された遮
光性の被覆層を有することを特徴とする。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】また、本発明に係る光ファイバプローブ
は、遮光性の被覆層が金からなることを特徴とする。
【0025】また、本発明に係る光ファイバプローブの
製造方法は、酸化ゲルマニウムを添加した石英コアと石
英クラッドからなる光ファイバの一端を、濃度40重量
%のフッ化アンモニウム水溶液と濃度50重量%のフッ
酸と水からなる体積比がX1(X1 =1.5〜1.
8):1:1のエッチング液を用いてエッチングするこ
とによりクラッドの厚さを薄くして基端部を形成する第
1エッチング工程と、基端部の先端側を、濃度40重量
%のフッ化アンモニウム水溶液と濃度50重量%のフッ
酸と水からなる体積比がX2 (X2 >1.7):1:1
のエッチング液を用いてエッチングすることによりコア
を先鋭化して突出部を形成する第2エッチング工程と、
基端部の先端側を、濃度40重量%のフッ化アンモニウ
ム水溶液と濃度50重量%のフッ酸と水からなる体積比
がX3 (X3 >1.7):1:1のエッチング液を水で
5倍から30倍に希釈したエッチング液を用いてエッチ
ングし、コアに添加した酸化ゲルマニウムの比率及びエ
ッチング液の組成の比率により決定される所定の時間で
エッチングを終了することにより突出部の先端に検出光
の波長よりも小さい平坦部を形成する第3エッチング工
程と、真空中で光ファイバをその中心軸を中心として回
転させると共に、突出部の側面又は斜め下方からクロム
の蒸気を供給して突出部の表面にクロムの蒸着膜を形成
し、平坦部を開口部とするクロムコーティング工程と、
真空中で光ファイバをその中心軸を中心として回転させ
ると共に、突出部の側面又は斜め下方から金の蒸気を供
給して突出部の表面に金の蒸着膜を形成し、平坦部を開
口部とする金コーティング工程とを有することを特徴と
する。
【0026】
【作用】本発明に係る光ファイバプローブでは、突出部
の表面に設けた金等の遮光性の被覆層が光を遮る遮光部
として機能し、開口部とした平坦部が、その大きさに近
い波長のエバネッセント光を選択的に検出する検出部と
して機能する。
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】また、本発明に係る光ファイバプローブの
製造方法では、第1エッチング工程において、酸化ゲル
マニウムを添加した石英コアと石英クラッドからなる光
ファイバの一端を、エッチングすることによりクラッド
の厚さを薄くして基端部を形成する。そして、第2エッ
チング工程において、基端部の先端側をエッチングする
ことによりコアを先鋭化して突出部を形成する。さら
に、第3エッチング工程において、基端部の先端側をエ
ッチングし、所定の時間でエッチングを終了することに
より突出部の先端に検出光の波長よりも小さい平坦部を
形成する。また、クロムコーティング工程において、突
出部の表面にクロムの蒸着膜を形成し、平坦部を開口部
とする。さらに、金コーティング工程において、突出部
の表面に金の蒸着膜を形成し、平坦部を開口部とする。
【0032】
【実施例】以下、本発明に係る光ファイバプローブ及び
その製造方法の好適な実施例を図面を参照しながら詳細
に説明する。
【0033】本発明に係る光ファイバプローブは、例え
ば図1に示すように、コア2とクラッド3からなる光フ
ァイバ1の一端にクラッド3を径小とした基端部4を有
し、この基端部4の先端にコア2を先鋭化した突出部5
を有し、この突出部5の先端に微小面積の平坦部6を有
してなる。
【0034】具体的には、この光ファイバプローブ10
は、例えばコア2の径dc が3.4μmで、クラッド3
の径d0 が125μmで、基端部4の径d2 が18μm
で、平坦部6の直径が20nmとなっている。また、光
ファイバ1のコア2は、酸化ゲルマニウムGeO2 を添
加した石英SiO2 からなり、クラッド3は、石英Si
2 からなる。
【0035】ここで、本発明に係る光ファイバプローブ
の加工方法について説明する。酸化ゲルマニウムGeO
2 を添加した石英SiO2 からなるコア2と、石英Si
2 からなるクラッド3は、濃度40重量%のフッ化ア
ンモニウム水溶液と濃度50重量%のフッ酸と水からな
る体積比がX:1:1の緩衝フッ酸液にその端面を接触
させておくと、 SiO2 : SiO2 + 6HF → H2 SiF6 +2H2 O H2 SiF6 +2NH3 →(NH42 SiF6 GeO2 : GeO2 + 6HF → H2 GeF6 +2H2 O H2 GeF6 +2NH3 →(NH42 GeF6 なる化学反応によりクラッド3とコア2がエッチングさ
れる。
【0036】また、酸化ゲルマニウムGeO2 を添加し
た石英からなるコア2と、石英からなるクラッド3と
は、上記緩衝フッ酸液に対する溶解速度に差がある。し
たがって、この緩衝フッ酸液をエッチング液として用い
ることにより、コア2とクラッド3を選択的にエッチン
グすることができる。
【0037】すなわち、この光ファイバの加工方法で
は、第1エッチング工程において、図2Aに示す光ファ
イバ1の一端を、フッ化アンモニウムNH4 Fの体積比
Xが1.7である緩衝フッ酸液を用いてエッチングを行
なうことにより、例えば図2Bに示すように、クラッド
3の厚さを薄くして基端部4を形成する。
【0038】また、第2エッチング工程において、フッ
化アンモニウムNH4 Fの体積比Xが1.7以上である
緩衝フッ酸液を用いてエッチングを行なうことにより、
例えば図2Cに示すように、基端部4の先端にコア2を
先鋭化した突出部5を形成する。
【0039】さらに、第3エッチング工程において、第
2エッチング工程で用いた緩衝フッ酸液を水で10倍に
薄めたエッチング液を用いてエッチングし、コア2に添
加した酸化ゲルマニウムGeO2 の比率及びエッチング
液の組成の比率により決定される所定の時間でエッチン
グを終了することにより、例えば図2Dに示すように、
突出部5の先端に平坦部6を形成する。
【0040】ここで、第3エッチング工程をさらに詳し
く説明する。第2エッチング工程により突出部5を形成
した光ファイバ10を、さらに、第2エッチング工程の
エッチング液(X=10)を水で10倍に薄めたエッチ
ング液を使用してエッチングしたところ、例えば図3に
示すように、突出部5の先端の形状及び先端の径が周期
的に変化してエッチングが進行する現象が観測された。
なお、図3中に示した四角形の記号は突出部5の先端が
平坦である状態を表し、円の記号は突出部5の先端が半
球状である状態を表し、四角形中に円が示された記号は
突出部5の先端が平坦と半球状の中間の形状である状態
を表している。
【0041】具体的な突出部5の先端の形状は、エッチ
ング開始から1分後には、例えば図4Aに示すように、
半球状となり、エッチング開始から2分後には、例えば
図4Bに示すように、平坦な状態となり、エッチング開
始から3分後には、例えば図4Cに示すように、平坦な
状態と半球状の中間の形状となる。
【0042】また、この現象の進行は、エッチング液の
濃度に依存しており、第2エッチング工程のエッチング
液を水で20倍に薄めたエッチング液を使用してエッチ
ングすると、エッチングの進行は、図3に示すエッチン
グ時間を2倍にした状態とほぼ一致する。さらに、この
現象の進行は、コア2に添加した酸化ゲルマニウムの比
率に依存することがわかった。
【0043】すなわち、適当な時間でエッチングを終了
すれば必要とする突出部の先端の形状を得ることができ
る。そこで、第3エッチング工程では、コア2に添加し
た酸化ゲルマニウムGeO2 の比率及びエッチング液の
組成の比率により決定される所定の時間でエッチングを
終了している。
【0044】かくして、例えば上述の図1に示す構造の
光ファイバプローブ10が形成され、突出部5の先端に
容易に平坦部6を形成することができる。
【0045】また、本発明に係る光ファイバプローブ
は、例えば図5に示すように、コア2とクラッド3から
なる光ファイバ1の一端にクラッド3を径小とした基端
部4を有し、この基端部4の先端にコア2を先鋭化した
突出部5を有し、この突出部5の先端に微小面積の平坦
部6を有し、突出部5にクロムによる第1の被覆層7A
と、金による第2の被覆層7Bを設けると共に、突出部
5の先端の平坦部6を開口部としている。
【0046】そして、この光ファイバプローブ20は、
例えば物体表面の光の波長より小さい領域に局在するエ
バネッセント光を検出して物体の形状を測定するフォト
ン走査型顕微鏡に使用する。そして、光ファイバプロー
ブ20は、突出部5の表面の被覆層7が散乱光を遮る遮
光部として機能し、平坦部6が平坦部6の大きさに近い
波長のエバネッセント光を選択的に検出する検出部とし
て機能する。かくして、散乱光に影響されずにエバネッ
セント光を検出することができ、従来に比して検出効率
が高い光ファイバプローブとなる。
【0047】また、この光ファイバプローブ20では、
クロムによる第1の被覆層7Aを設けることにより、金
による第2の被覆層7Bを均一且つ安定に形成してい
る。
【0048】なお、上述の実施例では、第2の被覆層7
Bとして金を使用したが、第2の被覆層7Bは、遮光性
の素材であれば、例えばアルミニウム、銀等でもよい。
また、上述の実施例では、第1の被覆層7Aとしてクロ
ムを使用したが、第1の被覆層7Aは、石英ガラスに付
着あるいは吸着しやすく、第2の被覆層7Bに使用する
素材が付着あるいは吸着しやすい素材であればよい。
【0049】ここで、この光ファイバプローブ20の製
造方法を説明する。まず、上述の図2に示す光ファイバ
プローブの加工方法と同様に、第1エッチング工程にお
いて、光ファイバ1の一端に、上述の図2Bに示すよう
に、クラッド3の厚さを薄くした基端部4を形成し、第
2エッチング工程において、上述の図2Cに示すよう
に、基端部4の先端にコア2を先鋭化した突出部5を形
成し、第3エッチング工程において、上述の図2Dに示
すように、突出部5の先端に平坦部6を形成する。
【0050】つぎに、クロムコーティング工程におい
て、例えば図6に示すように、例えば加熱ボート式真空
蒸着装置を用いて真空中で光ファイバ10をその中心軸
を中心として回転させながら、平坦部6の側面、あるい
は斜め下方からクロムの蒸気30を供給すると突出部5
の側面にクロムが蒸着され、第1の被覆層7Aが形成さ
れる。このとき、平坦部6は蒸気30の流れと平行、あ
るいは影となり、クロムが蒸着されず開口部となる。
【0051】さらに、金コーティング工程において、上
述の図6に示すように、真空中で光ファイバ10をその
中心軸を中心として回転させながら、平坦部6の側面、
あるいは斜め下方から金の蒸気30を供給すると突出部
5の側面に金が蒸着され、第2の被覆層7Bが形成され
る。このとき、平坦部6は蒸気30の流れと平行、ある
いは影となり、金が蒸着されず開口部となる。
【0052】この結果、容易に突出部5に被覆層7を形
成すると共に、平坦部6を開口部とすることができる。
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【発明の効果】上述の説明で明らかなように、突出部の
表面に設けた金等の遮光性の被覆層が光を遮る遮光部と
して機能し、開口部とした平坦部が、その大きさに近い
波長のエバネッセント光を選択的に検出する検出部とし
て機能することにより、クラッドの周端部が試料表面に
衝突することがなく、検出効率が高い光ファイバプロー
ブを提供することができる。
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】また、本発明に係る光ファイバプローブの
製造方法では、第1エッチング工程において、酸化ゲル
マニウムを添加した石英コアと石英クラッドからなる光
ファイバの一端を、エッチングすることによりクラッド
の厚さを薄くして基端部を形成し、第2エッチング工程
において、基端部の先端側をエッチングすることにより
コアを先鋭化して突出部を形成し、第3エッチング工程
において、基端部の先端側をエッチングし、所定の時間
でエッチングを終了することにより突出部の先端に検出
光の波長よりも小さい平坦部を形成し、クロムコーティ
ング工程において、突出部の表面にクロムの蒸着膜を形
成し、平坦部を開口部とし、金コーティング工程におい
て、突出部の表面に金の蒸着膜を形成し、平坦部を開口
部としたから、突出部の先端に容易に平坦部を形成する
ことができ、検出効率に優れた光ファイバプローブを製
造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光ファイバプローブの構造を
示す図である。
【図2】本発明に係る光ファイバの製造方法を説明する
ための図である。
【図3】上記光ファイバの加工方法の具体的な第3エッ
チング工程を説明するための図である。
【図4】上記第3エッチング工程における光ファイバ
(プローブ)のエッチングを説明するための図である。
【図5】本発明を適用した他の光ファイバプローブの構
造を示す図である。
【図6】本発明を適用した他の光ファイバプローブの製
造方法のコーティング工程を説明するための図である。
【図7】従来の光ファイバと光導波路との接続を説明す
るための図である。
【図8】フォトン走査型顕微鏡の原理を模式的に示す図
である。
【図9】従来の光ファイバプローブの構造を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 光ファイバ 2 コア 3 クラッド 4 基端部 5 突出部 6 平坦部 7A 第1の被覆層 7B 第2の被覆層 10、20 光ファイバプローブ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−318503(JP,A) 特開 平3−91710(JP,A) 特開 平4−291310(JP,A) 特開 平6−242330(JP,A) 特開 平6−289238(JP,A) JAPANESE JOURNAL OF APPLIED PHYSICS PART 2,VOL.31(9A), L1302−L1304 第11回光波センシング技術研究会講演 予稿集、(平成5年6月10日発行)、 (社)応用物理学会、p.43−49 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 37/00 G02B 6/00 - 6/54 G12B 21/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアとクラッドとからなる光ファイバの
    一端にクラッドの厚さを薄くした基端部を有し、 該基端部の先端にコアを先鋭化した突出部を有し、 該突出部の先端をエッチングすることにより形成された
    検出光の波長よりも直径が小さい微小面積の平坦部を有
    し、 該平坦部を開口部とするように上記突出部の表面に形成
    された遮光性の被覆層を有することを特徴とする光ファ
    イバプローブ。
  2. 【請求項2】 前記遮光性の被覆層が金からなることを
    特徴とする請求項1記載の光ファイバプローブ。
  3. 【請求項3】 酸化ゲルマニウムを添加した石英コアと
    石英クラッドからなる光ファイバの一端を、濃度40重
    量%のフッ化アンモニウム水溶液と濃度50重量%のフ
    ッ酸と水からなる体積比がX1 (X1 =1.5〜1.
    8):1:1のエッチング液を用いてエッチングするこ
    とによりクラッドの厚さを薄くして基端部を形成する第
    1エッチング工程と、 基端部の先端側を、濃度40重量%のフッ化アンモニウ
    ム水溶液と濃度50重量%のフッ酸と水からなる体積比
    がX2 (X2 >1.7):1:1のエッチング液を用い
    てエッチングすることにより上記コアを先鋭化して突出
    部を形成する第2エッチング工程と、 基端部の先端側を、濃度40重量%のフッ化アンモニウ
    ム水溶液と濃度50重量%のフッ酸と水からなる体積比
    がX3 (X3 >1.7):1:1のエッチング液を水で
    希釈したエッチング液を用いてエッチングし、コアに添
    加した酸化ゲルマニウムの比率及びエッチング液の組成
    の比率により決定される所定の時間でエッチングを終了
    することにより突出部の先端に検出光の波長よりも直径
    が小さい微小面積の平坦部を形成する第3エッチング工
    程と、 真空中で光ファイバをその中心軸を中心として回転させ
    ると共に、突出部の側面又は斜め下方からクロムの蒸気
    を供給して突出部の表面にクロムの蒸着膜を形成し、平
    坦部を開口部とするクロムコーティング工程と、 真空中で光ファイバをその中心軸を中心として回転させ
    ると共に、突出部の側面又は斜め下方から金の蒸気を供
    給して突出部の表面に金の蒸着膜を形成し、平坦部を開
    口部とする金コーティング工程とを有することを特徴と
    する光ファイバプローブの製造方法。
  4. 【請求項4】 上記第3エッチング工程では、基端部の
    先端側を、濃度40重量%のフッ化アンモニウム水溶液
    と濃度50重量%のフッ酸と水からなる体積比がX3
    (X3 >1.7):1:1のエッチング液を水で5倍か
    ら30倍に希釈したエッチング液を用いてエッチングし
    て、突出部の先端に検出光の波長よりも直径が小さい微
    小面積の平坦部を形成することを特徴とする請求項3記
    載の光ファイバプローブの製造方法。
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