JP3095501U - 色 紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】必要な時に簡易に自前の色紙を作ることができ
るようにした新規有用な色紙を提供する。 【解決手段】プリント領域２と、このプリント領域２の
周囲に設けた縁取り領域３とを備え、プリント領域２を
縁取り領域３と共にプリンタＰに通すことによって、プ
リント領域２に印刷することができるように構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、自前で複製色紙を簡単に調製することを可能にする色紙に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

書や画を部屋に飾り、或いは贈答の品とすることは、生活に潤いや安らぎをも たらし、友人等との親交を深める手段として古くから現在に至るまで慣わしとな っている。そして、このような書や画を表わす媒体として、色紙が一般に用いら れている。

【０００３】 色紙には、手書きで書や画、サイン等を書き込めるようにした無地のものもあ るが、昨今では図柄等の印刷が施された複製色紙なるものもめずらしくない。

【０００４】 このような複製色紙は、オフセット印刷機等を備える印刷業者において予め印 刷が施され、色紙の形に仕立てられた上で、市場に流通し、小売店やエンドユー ザー等の手に渡るのが通例である。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、これだと図柄等が予め確定しているので、小売店やエンドユーザー 等が個別具体的に所望の複製色紙を欲する場合には、印刷業者に別途作成依頼を するほかはない。このため、コスト面などから安易に自前の色紙の調製に踏み切 れないのが現状である。特に、プリンタを通じてプリントできるような図柄に関 する電子データが比較的簡単に入手或いは生成可能な昨今の環境において、同様 の図柄の複製色紙を欲するときには印刷業者等に依頼しなければならないという のでは、今後の複製色紙の普及は見込めない。

【０００６】 よって、必要な時に複製色紙を自前で簡単に調製することができるようになれ ば、かかる小売店やエンドユーザーの今日的要請に有効に応えることができるの みならず、この種の複製色紙を一層普及させる大きな契機となると考えられる。

【０００７】 本考案は、このような要請等に有効に応え得る新規有用な色紙を提供しようと するものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、本考案は、次のような構成を採用したものであ る。

【０００９】 すなわち、本考案は、プリント領域と、このプリント領域の周囲に設けた縁取 り領域とを具備し、プリント領域を縁取り領域と共にプリンタに通すことによっ てプリント領域に印刷が可能な色紙として提供するものである。

【００１０】 このような色紙があれば、エンドユーザー等はパソコンで図柄をかいたり、ス キャナーで図柄を読み取るなどして電子データを生成した後、手近にあるプリン ターに色紙を通してプリンターに電子データを送り込み、印刷するだけで、縁取 りを備え図柄が印刷された複製色紙を簡単に調製することができる。このため、 印刷業者等に頼らずとも、随時随所において所望の色紙を自前で簡単に作成する ことが可能となる。

【００１１】 プリント領域および縁取り領域の構造に起因して、プリンタの給紙口から排紙 口までの搬送経路を通過させ得る程度の可撓性を有し且つ立て掛けた状態で崩れ ない程度の腰を有するものにするためには、プリント領域及び縁取り領域の厚み を、一般的な紙質のものにおいて０．５ｍｍ以上１ｍｍ以下としておくことが有 効である。

【００１２】 具体的な構造としては、台紙上にプリント紙を接着剤を介して貼着するか若し くは一体的に積層して作り込み、これら台紙及びプリント紙の四辺に縁取り紙を 、表面、側面、裏面に亘るように貼り付けて、縁取り紙を設けた部分を縁取り領 域とし、縁取り紙の内側のプリント紙が表出している部分をプリント領域として いるものが挙げられる。

【００１３】 本考案は、特に、家庭等において一般に広く普及しているインクジェットプリ ンタに通してプリントできるものであることが望ましい。

【００１４】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の一実施形態を、図面を参照して説明する。

【００１５】 図１に示す本実施形態の色紙１は、縦寸法Ｈが２７３ｍｍ、横寸法Ｗが２４２ ｍｍの大きさのもので、予めプリント領域２とこのプリント領域２の周囲に設け た縁取り領域３とを備えたものである。そして、この色紙１をそのまま図３に示 すインクジェットプリンタＰに通すことによって、プリント領域２に図柄を印刷 し、図２に示す複製色紙１Ｘに仕上げることができる。

【００１６】 具体的に説明すると、この色紙１は、図４に示すように、厚紙を上記の縦横寸 法に裁断した方形の台紙１１と、この台紙１１と略同一の縦横寸法に裁断したプ リント紙１２と、このプリント紙１２の周囲に貼着した縁取り紙１３とを具備す るもので、プリント紙１２を台紙１１の上に接着剤を介して貼着し、これら台紙 １１及びプリント紙１２の四辺に縁取り紙１３を、表面、側面、裏面に亘るよう に貼り付けて、縁取り紙１３を設けた部分を縁取り領域３とし、縁取り紙１３の 内側のプリント紙１２が表出している部分をプリント領域２としている。製作上 好ましいのは、縁取り紙１３を図のように四辺に対応して４分割し、先に縦横い ずれか一方の対向２辺に縁取り紙を貼り付け、しかる後、残りの対向２辺に縁取 り紙を貼り付けることである。なお、台紙１１とプリント紙１２は一体的に積層 して作り込むこともできる。このような色紙の製造方法自体は既知のものであり 、本考案は製造手法を特定したものでなく、このようなプリンターＰに通して印 刷が可能な色紙である点に最大の構造上の特徴を有する。

【００１７】 そのために、縁取り紙１３は、非常に薄手のものであり、プリント紙１２の上 に貼り付けても、縁取り紙１３のないプリント領域２における台紙１１とプリン ト紙１２を合わせた厚み寸法を殆ど笠高くしないものである。このようにしてな る本実施形態の色紙１は、どの部分をとっても厚みが０．５ｍｍ以上１ｍｍ以下 となるようにしている。

【００１８】 縁取り紙１３は、貼り付けた状態で、表面及び裏面に各々幅３ｍｍ程度の帯状 をなすように周回させており、縁取り領域３を構成している。

【００１９】 この実施形態では、プリント領域２を白色系統、縁取り領域３を金色系統の色 としているが、彩りもこれに限るものではない。

【００２０】 本実施形態の色紙１は、Ａ４、Ｂ５、Ｂ４の用紙をプリントできる一般に流通 しているインクジェットプリンタＰに通過させることができる厚み寸法及び幅寸 法を有するものである。すなわち、プリンターＰに色紙１をセットし、ＰＣ（パ ーソナルコンピュータ）上で製作し或いはスキャナーから取り込むなどした図柄 に関する電子データをプリンターＰに送るだけで、色紙１のプリント領域２にＰ Ｃ上に表示された図柄と同一内容の図柄をプリントすることが可能なものである 。印刷は、インクジェットプリンタＰのカラー印刷機能、モノクロ印刷機能の何 れも利用することができる。

【００２１】 このような色紙用紙１は、縦横比が通常のＡ４、Ｂ５、Ｂ４の規格サイズと異 なり、正方形に近い色紙特有のものであるため、プリンタＰの設定画面やプレビ ュー画面でこのような縦横比の印刷用紙設定が行えるようにしておくことが好ま しい。

【００２２】 本実施形態の色紙１があれば、随時随所にて所望の図柄を簡単・速やかに複製 色紙１Ｘにでき、コストも殆どかからない。しかも、今日的プリンターの性能か らすれば、オフセット印刷等に比べて決して引けをとらない良質な複製色紙１Ｘ を生成することが期待できる。

【００２３】 特に、色紙１の厚み寸法を、０．５ｍｍ以上１ｍｍ以下としており、これがた め色紙１Ｘとして使用する際に容易に折れ曲がったり撓んだりしない程度の腰を 有するものになる。しかも、プリンタＰが内部で印刷物を巻き込みつつ搬送する ようなものであっても、搬送に適合する程度に撓ってプリンタＰの内部を的確に 通過し、詰まることも防げる。

【００２４】 本実施形態で例示する色紙１の具体的構造は、台紙１１上にプリント紙１２を 接着剤を介して貼着するか若しくは台紙１１とプリント紙１２とを一体的に積層 して作り込み、これら台紙１１及びプリント紙１２の四辺に縁取り紙１３を、表 面、側面、裏面に亘るように貼り付けて、縁取り紙１３を設けた部分を縁取り領 域３とし、縁取り紙１３の内側のプリント紙１２が表出している部分をプリント 領域２としているだけであり、特殊な構造を有するものでもない。

【００２５】 特に、この実施形態の色紙１は、家庭等において一般に広く普及しているイン クジェットプリンタＰに通してプリントできるものであるため、新たに印刷用の 機材を導入する必要性が生ずるのはまれであり、個人的・家庭的に実施できるの は勿論のこと、業として複製色紙１Ｘを提供する者にとっても簡素な手段を提供 できるものである。

【００２６】 以上、本考案の一実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は上述し た実施形態のみに限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で種 々変形が可能である。

【００２７】

【考案の効果】

本考案は、以上説明した構成であるから、図柄に関する電子データが既にある 場合や、かかる電子データを印刷物や通信回線などから容易に取得することがで きるような状況にあれば、本考案の色紙をプリンターに通すだけで簡単にその図 柄を印刷して複製色紙に仕上げることができる新規有用な色紙を提供することが できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施形態に係る色紙を示す図。

【図２】本考案により調製された複製色紙を示す図。

【図３】色紙にプリントを施す様子を示す図。

【図４】同色紙の構成を分解して示す斜視図。

【符号の説明】

１…色紙 １Ｘ…複製色紙 ２…プリント領域 ３…縁取り領域 １１…台紙 １２…プリント紙 １３…縁取り紙 Ｐ…インクジェットプリンタ

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】プリント領域と、このプリント領域の周囲
   に設けた縁取り領域とを具備し、プリント領域を縁取り
   領域と共にプリンタに通すことによって、当該プリント
   領域に印刷を施すことができるように構成したことを特
   徴とする色紙。
2. 【請求項２】プリント領域及び縁取り領域の厚みが、
   ０．５ｍｍ以上１ｍｍ以下である請求項１記載の色紙。
3. 【請求項３】台紙上にプリント紙を接着剤を介して貼着
   するか若しくは一体的に積層して作り込み、これら台紙
   及びプリント紙の四辺に縁取り紙を、表面、側面、裏面
   に亘るように貼り付けて、縁取り紙を設けた部分を縁取
   り領域とし、縁取り紙の内側のプリント紙が表出してい
   る部分をプリント領域としている請求項１又は２記載の
   色紙。
4. 【請求項４】インクジェットプリンタに通してプリント
   できるものである請求項１〜３記載の色紙。