JP3094819B2 - ポジ型レジスト材料 - Google Patents

ポジ型レジスト材料

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JP3094819B2 JP06331722A JP33172294A JP3094819B2 JP 3094819 B2 JP3094819 B2 JP 3094819B2 JP 06331722 A JP06331722 A JP 06331722A JP 33172294 A JP33172294 A JP 33172294A JP 3094819 B2 JP3094819 B2 JP 3094819B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遠紫外線、電子線やX
線等の高エネルギー線に対して高い感度を有し、アルカ
リ水溶液で現像することによりパターンを形成できる、
微細加工技術に適したポジ型レジスト材料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】LSI
の高集積化と高速度化に伴い、近年開発された酸を触媒
として化学増幅(chemical amplific
ation)を行うレジスト材料〔例えば、リュー(L
iu)等、ジャーナル オブ バキューム サイエンス
アンドテクノロジー(J.Vac.Sci.Tech
nol.)、第B6巻、第379頁(1988)〕は、
従来の高感度レジスト材料と同等以上の感度を有し、し
かも解像性が高く、ドライエッチング耐性も高い、優れ
た特徴を有する。そのため、遠紫外線リソグラフィには
特に有望なレジスト材料である。しかし、ネガ型レジス
トとしてはシプリー(Shipley)社が、ノボラッ
ク樹脂とメラミン化合物と酸発生剤からなる3成分化学
増幅レジスト材料(商品名SAL601ER7)を既に
商品化しているが、化学増幅系のポジ型レジスト材料と
しては未だ商品化されたものはない。従って、LSIの
製造工程上、配線やゲート形成などはネガ型レジスト材
料で対応できるが、コンタクトホール形成は、ネガ型レ
ジスト材料を用いたのではカブリやすいために微細な加
工は難しいため、高性能なポジ型レジスト材料が強く要
望されていた。従来、イトー(Ito)等は、ポリヒド
ロキシスチレンのOH基をt−ブトキシカルボニル基
(t−BOC基)で保護したPBOCSTという樹脂
に、オニウム塩を加えてポジ型の化学増幅レジスト材料
を開発している。
【0003】しかし、用いているオニウム塩は、金属成
分としてアンチモンを含むものであり〔参考文献:ポリ
マース イン エレクトロニクス、ACS シンポジウ
ムシリーズ(Polymers in Electro
nics,ACS symposium Serie
s)第242回(アメリカ化学会、ワシントン DC.
1984)、第11頁〕、基板への汚染防止の観点から
PBOCSTレジスト材料はプロセス上好ましいもので
はない。
【0004】一方、上野等はポリ(p−スチレンオキシ
テトラヒドロピラニル)を主成分とした高感度かつ高解
像性を有する遠紫外線化学増幅型ポジ型レジスト材料を
発表している(参考:第36回応用物理学会関連連合講
演会、1989年、1p−k−7)が、微細な高アスペ
クト比のパターンを高精度に形成することはパターンの
機械的強度から困難であった。
【0005】また、このように、ノボラック樹脂やポリ
ヒドロキシスチレンをベース樹脂とした、遠紫外線、電
子線及びX線に感度を有する化学増幅系ポジ型レジスト
材料は、従来数多く発表されているが、いずれも単層レ
ジストであり、未だ基板段差の問題、基板からの光反射
による定在波の問題、高アスペクト比のパターン形成が
困難な問題があり、実用に供することが難しいのが現状
である。
【0006】ところで、段差基板上に高アスペクト比の
パターン形成をするには2層レジスト法が優れている。
2層レジスト法でアルカリ現像するためには、ヒドロキ
シ基やカルボキシル基などの親水性基を有するシリコー
ン系ポリマーが必要になるが、このシリコーンに直接ヒ
ドロキシ基が付いたシラノールは酸により架橋反応を生
ずるため、化学増幅型ポジ型レジスト材料への適用は困
難であった。また、安定なアルカリ溶解性シリコーンポ
リマーとしてポリヒドロキシベンジルシルセスキオキサ
ンがあり、そのヒドロキシ基の一部をt−BOCで保護
した材料は酸発生剤との組み合わせで化学増幅型のシリ
コーン系ポジ型レジスト材料になることが知られている
(特開平6−118651号公報或いはSPIE Vo
l.1925(1993)377)。しかしながら、こ
れらシリコーン含有レジスト材料において、高感度で高
解像度を得る材料は提案されていない。
【0007】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
2層レジスト材料として好適であり、高感度、高解像
性、プロセス適用性に優れた化学増幅型シリコーン系ポ
ジ型レジスト材料を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は、上
記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、下記一般
式(1)で示されるシリコーンポリマーと、酸発生剤
と、溶解阻止剤とを主成分とするポジ型レジスト材料に
おいて、溶解阻止剤として下記一般式(2)、(3)又
は(4)で示されるシリコーン化合物のカルボキシ基又
はヒドロキシ基をt−ブチル基又はt−ブトキシカルボ
ニルメチル基で保護したものを使用することが、高感度
かつ高解像度のパターンを得る上で有効であることを知
見した。
【0009】
【化3】 (式中、Qはt−ブトキシカルボニル基、t−ブトキシ
カルボニルメチル基、トリメチルシリル基又はテトラヒ
ドロピラニル基を示す。nは1〜3の整数、x,mはx
+m=1であるが、xは0になることはない。)
【0010】
【化4】 (式中、R1はメチル基又はフェニル基を示し、R2はカ
ルボキシエチル基又はp−ヒドロキシフェニルアルキル
基を示す。Xはトリメチルシリル基、トリフェニルシリ
ル基又は−SiR1 22(R1,R2は上記と同様の意味
を示す)基を示す。aは0〜50の整数、bは1〜50
の整数、cは3〜10の整数を示す。)
【0011】即ち、一般式(1)で示されるシリコーン
ポリマーと、照射される放射線の作用により分解して酸
を発生する酸発生剤とからなる2成分系レジスト材料
は、優れた解像性を示すが、かかる2成分系のレジスト
材料は未露光部を現像液に溶解しないようにするため
に、多くのアルカリ可溶性基を保護する必要があり、他
方露光部は現像液に溶解させるために多くの保護基を分
解しなければならないため、その際にレジスト膜厚の変
化や膜内の応力あるいは気泡の発生を引き起こす可能性
が高くなるという問題がある。そこで、化学増幅型レジ
ストとして機能をより分化させた3成分系、即ちベース
ポリマー、溶解阻止剤、及び酸発生剤からなる材料系の
方が、酸に分解すべき溶解阻止剤の量が少量ですむた
め、上述のような膜厚の変化や気泡の発生などをより少
なくすることが可能であり、精密な微細な加工には有利
である。ところが、従来、提案されているポジ型レジス
ト用溶解阻止剤は、ビスフェノールAのOH基をt−B
OC化した材料や、フロログルシンやテトラヒドロキシ
ベンゾフェノン等をt−BOC化した材料であるが、3
成分系レジスト材料の場合、高感度化を図れる利点はあ
るが、阻害剤にシリコーン含有化合物を使用しないと酸
素プラズマエッチング耐性を損う問題がある。そのた
め、溶解阻止剤も酸素プラズマエッチング耐性を向上さ
せるため、シリコーン化合物を採用することが考えられ
た。
【0012】そこで、本発明者らは、微細加工に適した
高感度レジストを与え、かつ酸素プラズマエッチング耐
性に優れた溶解阻止剤を鋭意検討した結果、上記の式
(2)〜(4)のシリコーン化合物のカルボキシ基又は
ヒドロキシ基をt−ブチル基又はt−ブトキシカルボニ
ルメチル基で保護したものが、上記目的を効果的に達成
することができる優れた特性を示すことを見い出したも
のである。
【0013】従って、本発明は、上記一般式(1)で示
されるシリコーンポリマーと、照射される放射線の作用
により分解して酸を発生する酸発生剤と、溶解阻止剤と
の3成分を含むアルカリ水溶液で現像可能なポジ型レジ
スト材料であって、上記溶解阻止剤が、上記一般式
(2)、(3)又は(4)で示されるシリコーン化合物
のカルボキシ基又はヒドロキシ基をt−ブチル基又はt
−ブトキシカルボニルメチル基で保護したものであるこ
とを特徴とするポジ型レジスト材料を提供する。
【0014】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明のポジ型レジスト材料に用いるポリマーは、
下記一般式(1)で示されるシリコーンポリマーであ
る。
【0015】
【化5】
【0016】ここで、Qはt−ブトキシカルボニル基、
t−ブトキシカルボニルメチル基、トリメチルシリル基
又はテトラヒドロピラニル基を示す。nは1〜3の整数
を示す。また、x,mはx+m=1であるが、x>0の
正数であり、mは0又はm>0の正数である。しかしな
がら、式中のxが小さい場合、溶解阻害効果が小さいた
め、阻害剤を添加することが必要不可欠となる。xが大
きくなるとポリマーのアルカリ溶解性が低下するため、
阻害剤は不要となる。xは0.05〜0.5が好まし
い。0.05未満では溶解阻害効果が小さく、0.5よ
り大きいとシリコーン含有量低下に伴い、酸素プラズマ
エッチング耐性が低下する場合がある。しかも、0.5
より大きいとアルカリ水溶液への溶解性が極度に低下す
るため、一般に使用されている現像液では感度が極度に
低下する場合がある。
【0017】また、本発明で用いられるシリコーンポリ
マーの重量平均分子量は、5,000〜50,000が
好ましい。5,000より小さい場合、所望のプラズマ
耐性が得られなかったり、アルカリ水溶液に対する溶解
阻止効果が低かったりする問題が生じ、50,000よ
り高い場合、汎用なレジスト溶媒に溶け難くなる問題が
生じる場合がある。
【0018】なお、ヒドロキシベンジルのOH基のt−
BOC化はペプチド合成では良く用いられる官能基の保
護方法であり、ピリジン溶液中で二炭酸ジt−ブチルと
反応させることにより簡単に行うことができる。また、
OH基をt−ブトキシカルボニルメチルオキシ基で保護
する場合はt−ブチルブロモ酢酸エステルとシリコーン
ポリマーを反応させることにより達成できる。
【0019】OH基をトリメチルシリル基で保護する方
法は、トリエチルアミン、ピリジンのような塩基存在
下、トリメチルシリルクロライドとの反応によって、ほ
ぼ定量的に行うことができる。
【0020】また、OH基をテトラヒドロピラニル化す
る方法は、弱酸存在下、ジヒドロピランとの反応で容易
に行うことができる。
【0021】t−ブトキシカルボニルメチルオキシ基は
触媒酸で分解するとカルボキシ基を生成するため、t−
BOC基、トリメチルシリル基、又はテトラヒドロピラ
ニル基で保護したものより溶解性が良いため、解像性に
優れる。
【0022】本発明に使用されるシリコーンポリマーの
配合量は、全配合量に対し55%(重量%、以下同様)
以上、特に80%以上が好ましい。配合量が55%未満
では、レジスト材料の塗布性が悪かったり、レジスト膜
の強度が悪かったりする場合がある。
【0023】本発明においては、遠紫外線、電子線、X
線等の照射される高エネルギー線に対し分解して酸を発
生する酸発生剤を配合するが、かかる酸発生剤として、
オキシムスルホン酸誘導体、2,6−ジニトロベンジル
スルホン酸誘導体、ナフトキノン−4−スルホン酸誘導
体、2,4−ビストリクロロメチル−6−アリール−
1,3,5−トリアジン誘導体、α,α’−ビスアリー
ルスルホニルジアゾメタン等が挙げられる。しかしなが
ら、これらの酸発生剤は高感度なレジストを得ることが
できない場合があり、このため下記一般式(5) (R pJM …(5) (式中、R は同一又は異種の芳香族基又は置換芳香族基
を示し、Jはスルホニウム又はヨードニウムを示し、M
はトルエンスルフォネート基又はトリフルオロメタンス
ルフォネート基を示す。pは2又は3である。)で示さ
れるオニウム塩が好ましく用いられる。
【0024】かかるオニウム塩の例として下記式で示さ
れる化合物が挙げられ、これらを用いることができる。
【0025】
【化6】
【0026】しかしながら、これらのいずれの酸発生剤
も、エチルセロソルブアセテート、乳酸エチル、エトキ
シ−2−プロパノール等のレジスト材料の塗布に汎用で
好適な溶媒に対して溶解性が低く、このため、レジスト
材料中に適量を混合することが困難な場合がある。ま
た、溶媒に対する溶解性が高いものであっても、シリコ
ーンポリマーとの相溶性が悪いため、良好なレジスト膜
を形成することが困難であること、及び光照射後の熱処
理を行うまでの間に、経時的な感度変化やパターン形状
の変化が生じ易い欠点のあるものもある。特に相溶性が
悪い酸発生剤の場合、レジスト膜中での分布を生じ、パ
ターン表面においてオーバーハングが観察されることが
ある。化学増幅レジスト材料においては、レジスト膜表
面において酸が失活するあるいは表面に酸発生剤がなく
なることにより、このような現象を良く生じる。
【0027】従って、更に好ましく用いられる酸発生剤
のオニウム塩として、上記一般式(5)のRの少なくと
も一つがR4 3CO−(R4は炭素数1〜10のアルキル
基、アリール基等の置換又は非置換の一価炭化水素基)
で示されるt−アルコキシ基、t−ブトキシカルボニル
オキシ基、あるいはt−ブトキシカルボニルメトキシ基
で置換されたフェニル基のオニウム塩が好ましく用いら
れる。これらのオニウム塩は汎用なレジスト溶剤に容易
に溶解し、かつシリコーンポリマーとの相溶性が良いこ
とだけでなく、露光後の溶解性が優れることが特長で、
パターンが基板に対し垂直に形成できる。このとき、一
般式(5)のRの少なくとも一つはt−アルコキシフェ
ニル基、t−ブトキシカルボニルオキシフェニル基、あ
るいはt−ブトキシカルボニルメトキシフェニル基であ
るため、露光そして熱処理時にフェノール性水酸基もし
くはカルボン酸を生じるため、露光後の溶解性が改善さ
れる。一般にオニウム塩は溶解阻害効果を示すが、これ
らのオニウム塩は露光後、溶解促進効果を有する。この
ため、露光前後の溶解速度差を大きくできるため好まし
く使用される。t−アルコキシ基、t−ブトキシカルボ
ニルオキシ基、あるいはt−ブトキシカルボニルメトキ
シ基で置換されたRの数は多いほど溶解性が優れる傾向
にある。
【0028】上記一般式(2)のRの少なくとも一つが
t−アルコキシ基、t−ブトキシカルボニルオキシ基、
あるいはt−ブトキシカルボニルメトキシ基で置換され
たオニウム塩の例は、下記式で示される化合物が挙げら
れる。
【0029】
【化7】 (式中、Tfはp−トリフルオロメタンスルフォネー
ト、Tsはp−トルエンスルフォネートを示し、t−B
uはt−ブチル基、t−BOCはt−ブトキシカルボニ
ル基を示す。)
【0030】上記酸発生剤の含有量は、0.5〜15
%、特に1〜10%が好適である。0.5%未満でもポ
ジ型のレジスト特性を示すが、感度が低い。酸発生剤の
含量が増加すると、レジスト感度は高感度化する傾向を
示し、コントラスト(γ)は向上し、15%より多くて
もポジ型のレジスト特性を示すが、含量の増加による更
なる高感度化が期待できないこと、オニウム塩は高価な
試薬であること、レジスト内の低分子成分の増加はレジ
スト膜の機械的強度を低下させること、また酸素プラズ
マ耐性も低下すること等により、オニウム塩の含量は1
5%以下が好適である。
【0031】次に、溶解阻止剤としては、上述したよう
に下記一般式(2)〜(4)で示されるシリコーン化合
物のカルボキシ基又はヒドロキシ基をt−ブチル基又は
t−ブトキシカルボニルメチル基で保護したものを使用
する。
【0032】
【化8】 (式中、R1はメチル基又はフェニル基を示し、R2はカ
ルボキシエチル基又はp−ヒドロキシフェニルアルキル
基を示す。Xはトリメチルシリル基、トリフェニルシリ
ル基又は−SiR1 22(R1,R2は上記と同様の意味
を示す)基を示す。aは0〜50の整数、bは1〜50
の整数、cは3〜10の整数を示す。)
【0033】ここで、上記式(2)〜(4)のシリコー
ン化合物のカルボキシ基又はヒドロキシ基をアルカリ可
溶性基(t−ブチル基又はt−ブトキシカルボニルメチ
ル基)で保護したシリコーン化合物としては、それぞれ
下記A〜C群の化合物が例示される。
【0034】
【化9】
【0035】
【化10】
【0036】
【化11】
【0037】溶解阻止剤の含量は、40%以下がよく、
特に10〜30%とすることが好ましい。40%より多
くては、レジスト膜の酸素プラズマ耐性が著しく低下す
るため、2層レジストとして使用できなくなる。
【0038】本発明のレジスト材料は、上記シリコーン
ポリマー、酸発生剤、溶解阻止剤を有機溶媒に溶解する
ことによって調製できるが、有機溶媒としては、これら
の成分が充分に溶解され、かつレジスト膜が均一に広が
るものが好ましく、具体的には酢酸ブチル、キシレン、
アセトン、セロソルブアセテート、エチレングリコール
モノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチル
エーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジ
エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリ
コールジメチルエーテル、乳酸エチル、乳酸メチル、乳
酸プロピル、乳酸ブチルなどを挙げることができる。こ
れらの有機溶媒は、その1種を単独で使用しても、2種
以上を組み合わせて使用してもよい。なおこの有機溶媒
の配合量は、上記成分の総量の数倍量とすることが好適
である。
【0039】なお、本発明のレジスト材料には、更に界
面活性剤などを配合することは差し支えない。
【0040】本発明のレジスト材料を用いたパターン形
成は、例えば以下のようにして行うことができる。ま
ず、基板上に本発明のレジスト溶液をスピン塗布し、プ
リベークを行い高エネルギー線を照射する。この際、酸
発生剤が分解して酸を生成する。PEB(Post E
xposure Bake)を行うことにより、酸を触
媒として酸不安定基が分解し、溶解阻止効果が消失す
る。次いでアルカリ水溶液で現像し、水でリンスするこ
とによりポジ型パターンを形成することができる。
【0041】また、本発明レジストはシリコーンポリマ
ーをベース樹脂としたことにより、酸素プラズマエッチ
ング耐性に優れているので2層レジストとしても有用で
ある。
【0042】即ち、基板上に下層レジストとして厚い有
機ポリマー層を形成後、本発明のレジスト溶液をその上
にスピン塗布する。上層の本発明のレジスト層は上記と
同様の方法でパターン形成を行った後、エッチングを行
うことにより下層レジストが選択的にエッチングされる
ため、上層のレジストパターンを下層に形成することが
できる。
【0043】下層レジストには、ノボラック樹脂系ポジ
型レジストを使用することができ、基板上に塗布した
後、200℃で1時間ハードベークすることにより、シ
リコーン系レジストとのインターミキシングを防ぐこと
ができる。
【0044】
【発明の効果】本発明のポジ型レジスト材料は、高エネ
ルギー線に感応し、感度、解像性に優れているため、電
子線や遠紫外線による微細加工に有用である。特にKr
Fエキシマレーザーの露光波長での吸収が小さいため、
微細でしかも基板に対して垂直なパターンを容易に形成
することができるという特徴を有する。また、酸素プラ
ズマエッチング耐性に優れているため、下層レジストの
上に本発明のレジスト膜を塗布した2層レジストは、微
細なパターンを高アスペクト比で形成し得るという特徴
も有する。
【0045】
【実施例】以下、合成例、実施例と比較例を示し、本発
明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限
されるものではない。
【0046】〔合成例1〕p−ヒドロキシベンジルシル
セスキオキサンの合成 反応器に600mlの水を仕込み、30℃で撹拌しなが
らp−メトキシベンジルトリクロロシラン283.5g
(1mol)及びトルエン300mlの混合液を2時間
で滴下し、加水分解した。分液操作により水層を除去し
たのち、有機層をエバポレーターにより溶媒留去した。
その濃縮液を減圧下200℃で2時間加熱し、重合し
た。重合物にアセトニトリル200gを加えて溶解し、
その溶液中に60℃以下でトリメチルシリルアイオダイ
ド240gを滴下し、60℃で10時間反応させた。反
応終了後、水200gを加えて加水分解したのち、デカ
ントによりポリマー層を得た。そのポリマー層を真空乾
燥することにより、ポリp−ヒドロキシベンジルシルセ
スキオキサン165gが得られた。
【0047】〔合成例2〕ポリヒドロキシベンジルシル
セスキオキサンのt−ブトキシカルボニル(t−BO
C)化 ポリヒドロキシベンジルシルセスキオキサン(合成例
1)25gをピリジン250gに溶解させ、45℃で撹
拌しながら二炭酸ジ−t−ブチルを5.14g(0.0
231mol、OH基に対して約15mol%に相当)
を添加した。添加と同時にガスが発生したが、N2気流
中で1.5時間反応させた。反応液のピリジンをストリ
ップした後、メタノール100mlに溶解し、水5リッ
トルに滴下し、白色の沈澱を得た。沈澱の水洗を5回繰
り返した後、濾過し、40℃以下で真空乾燥したとこ
ろ、t−ブトキシカルボニル化されたポリヒドロキシベ
ンジルシルセスキオキサンが25g得られた。1H−N
MRにおいて、6〜7ppmのフェニル基のピークと1
〜2ppmのt−ブチル基並びにメチレンのピークよ
り、t−BOC化率を求めたところ、14.6%であっ
た。
【0048】〔合成例3〕ポリヒドロキシベンジルシル
セスキオキサンのt−ブトキシカルボニルメチル化 ポリヒドロキシベンジルシルセスキオキサン(合成例
1)25gをピリジン250gに溶解させ、45℃で撹
拌しながらt−ブチルブロモ酢酸エステル6.67g
(0.034mol)を添加し、N2気流中で5時間反
応させた。反応液のピリジンをストリップした後、メタ
ノール100mlに溶解し、水5リットルに滴下し、白
色の沈澱を得た。沈澱の水洗を5回繰り返した後、濾過
し、40℃以下で真空乾燥したところ、t−ブトキシカ
ルボニルメチル化されたポリヒドロキシベンジルシルセ
スキオキサンが24g得られた。1H−NMRにおい
て、6〜7ppmのフェニル基のピークと1〜2ppm
のt−ブチル基並びにメチレンのピークより、t−ブト
キシカルボニルメチル基の導入率を求めた結果、14.
8%であった。
【0049】〔合成例4〕ポリヒドロキシベンジルシル
セスキオキサンのトリメチルシリル化 ポリヒドロキシベンジルシルセスキオキサン(合成例
1)25gをアセトン40mlに溶解させ、トリメチル
アミン3.9gを添加した。45℃で撹拌しながらトリ
メチルシリルクロライド0.71gを添加した後、2時
間還流して熟成した。反応液のアセトンをストリップし
た後、メタノール100mlに溶解し、水5リットルに
滴下し、白色の沈澱を得た。沈澱の水洗を5回繰り返し
た後、濾過し、40℃以下で真空乾燥したところ、トリ
メチルシリル化されたポリヒドロキシベンジルシルセス
キオキサンが25g得られた。1H−NMRにおいて、
6〜7ppmのフェニル基のピークと0ppm付近のト
リメチルシリル基のメチル基のピークより、トリメチル
シリル基の導入率を求めた結果、14.9%であった。
【0050】〔合成例5〕ポリヒドロキシベンジルシル
セスキオキサンのテトラヒドロピラニル化 ポリヒドロキシベンジルシルセスキオキサン(合成例
1)25gをアセトン40mlに溶解させ、ピリジニウ
ムトシレート5.6gを添加し、ジヒドロピラン9.7
gを室温で撹拌しながら1時間かけて添加した。室温で
10時間熟成を行った後、反応液のアセトンをストリッ
プした後、メタノール100mlに溶解し、水5リット
ルに滴下し、白色の沈澱を得た。沈澱の水洗を5回繰り
返した後、濾過し、40℃以下で真空乾燥したところ、
テトラヒドロピラニル化したポリヒドロキシベンジルシ
ルセスキオキサンが20g得られた。1H−NMRにお
いて、6〜7ppmのフェニル基のピークと5.5pp
mのテトラヒドロピラニル基のα位の水素のピークよ
り、テトラヒドロピラニル基の導入率を求めた結果、1
4.2%であった。
【0051】〔合成例6〕1,3−ビス(ヒドロキシカ
ルボニルエチル)−1,3−テトラメチルジシロキサン
のt−ブチル化 1,3−ビス(ヒドロキシカルボニルエチル)−1,3
−テトラメチルジシロキサン23.0g(0.1mo
l)と無水トリフルオロ酢酸50.4g(0.24mo
l)をアセトン300mlに溶解し、室温で撹拌しなが
らt−ブチルアルコール59.2g(0.8mol)を
徐々に添加した。熟成を5時間行った後、未反応のt−
ブチルアルコール並びに溶媒のアセトンをストリップし
た。残留物をトルエンに溶解し、水洗を3回繰り返し行
い、分液後、トルエンをストリップし、1,3−ビス
(t−ブトキシカルボニルエチル)−1,3−テトラメ
チルジシロキサンの油状物30gを得た。
【0052】
【化12】
【0053】〔合成例7〕直鎖ポリ(ヒドロキシカルボ
ニルエチル)シロキサンのt−ブチル化 平均重合度6のポリ(ヒドロキシカルボニルエチル)メ
チルシロキサン20.0gと無水トリフルオロ酢酸5
0.4g(0.24mol)をアセトン300mlに溶
解し、室温で撹拌しながらt−ブチルアルコール59.
2g(0.8mol)を徐々に添加した。熟成を5時間
行った後、未反応のt−ブチルアルコール並びに溶媒の
アセトンをストリップした。残留物をトルエンに溶解
し、水洗を3回繰り返し行い、分液後、トルエンをスト
リップし、ポリ(t−ブトキシカルボニルエチル)メチ
ルシロキサンの油状物29.8gを得た。
【0054】
【化13】
【0055】〔合成例8〕環状ポリ(ヒドロキシカルボ
ニルエチル)のt−ブチル化 シクロ−1,3,5,7−テトラキス(ヒドロキシカル
ボニルエチル)−1,3,5,7−テトラメチルテトラ
シロキサン40.0g(0.1mol)と無水トリフル
オロ酢酸50.4g(0.24mol)をアセトン30
0mlに溶解し、室温で撹拌しながらt−ブチルアルコ
ール59.2g(0.8mol)を徐々に添加した。熟
成を5時間行った後、未反応のt−ブチルアルコール並
びに溶媒のアセトンをストリップした。残留物をトルエ
ンに溶解し、水洗を3回繰り返し行い、分液後、トルエ
ンをストリップし、残渣をメタノール50mlに溶解
し、水1リットル中へ添加すると無色の沈澱が得られ
た。沈澱を濾過し、乾燥を行い、シクロ−1,3,5,
7−テトラキス(ブトキシカルボニルエチル)−1,
3,5,7−テトラメチルテトラシロキサン83.0g
を得た。
【0056】
【化14】
【0057】〔合成例9〕1,3−ビス(ヒドロキシカ
ルボニルエチル)−1,3−テトラメチルジシロキサン
のt−ブトキシカルボニルメチル化 1,3−ビス(ヒドロキシカルボニルエチル)−1,3
−テトラメチルジシロキサン23.0g(0.1mo
l)とピリジン19.0g(0.24mol)をアセト
ン300mlに溶解し、還流下で撹拌しながらt−ブチ
ルブロモ酢酸46.8g(0.24mol)を徐々に添
加した。熟成を10時間行った後、溶媒のアセトンをス
トリップした。残留物をトルエンに溶解し、水洗を3回
繰り返し行い、分液後、トルエンをストリップし、更に
真空乾燥を行ったところ、1,3−ビス(t−ブトキシ
カルボニルメトキシカルボニルエチル)−1,3−テト
ラメチルジシロキサンの油状物54.0gを得た。
【0058】
【化15】
【0059】〔合成例10〕直鎖ポリ(ヒドロキシカル
ボニルエチル)シロキサンのt−ブトキシカルボニルメ
チル化 平均重合度6のポリ(ヒドロキシカルボニルエチル)メ
チルシロキサン20.0gとピリジン19.0g(0.
24mol)をアセトン300mlに溶解し、還流下で
撹拌しながらt−ブチルブロモ酢酸46.8g(0.2
4mol)を徐々に添加した。熟成を10時間行った
後、溶媒のアセトンをストリップした。残留物をトルエ
ンに溶解し、水洗を3回繰り返し行い、分液後、トルエ
ンをストリップし、更に真空乾燥を行ったところ、ポリ
(t−ブトキシカルボニルメトキシカルボニルエチル)
メチルシロキサンの油状物52.0gを得た。
【0060】
【化16】
【0061】〔合成例11〕環状ポリ(ヒドロキシカル
ボニルエチル)シロキサンのt−ブトキシカルボニルメ
チル化 シクロ−1,3,5,7−テトラキス(ヒドロキシカル
ボニルエチル)−1,3,5,7−テトラメチルテトラ
シロキサン40.0g(0.1mol)とピリジン1
9.0g(0.24mol)をアセトン300mlに溶
解し、還流下で撹拌しながらt−ブチルブロモ酢酸4
6.8g(0.24mol)を徐々に添加した。熟成を
10時間行った後、溶媒のアセトンをストリップした。
残留物をトルエンに溶解し、水洗を3回繰り返し行い、
分液後、トルエンをストリップし、残渣をメタノール5
0mlに溶解し、水1リットル中へ添加すると無色の沈
澱が得られた。沈澱を濾過し、乾燥を行い、シクロ−
1,3,5,7−テトラキス(ブトキシカルボニルメチ
ルオキシカルボニルエチル)−1,3,5,7−テトラ
メチルテトラシロキサン89.2gを得た。
【0062】
【化17】
【0063】〔合成例12〕1,3−ジヒドロ−1,3
−テトラメチルジシロキサンとp−t−ブトキシスチレ
ンのハイドロシリレーション反応 1,3−ジヒドロ−1,3−テトラメチルジシロキサン
13.4g(0.1mol)とトリエチルアミン0.1
0g並びに塩化白金酸2%イソプロパノール溶液0.2
gを反応温度60℃で撹拌しながらp−t−ブトキシス
チレン21.1g(0.12mol)を徐々に添加し
た。熟成を10時間行った後、トルエンに溶解し、水洗
を3回繰り返し行い、分液後、トルエンをストリップ
し、更に真空乾燥を行ったところ、1,3−ビス(p−
t−ブトキシフェニルエチル)−1,3−テトラメチル
ジシロキサンの油状物33.2gを得た。
【0064】
【化18】
【0065】〔合成例13〕直鎖ポリヒドロキシメチル
シロキサンとp−t−ブトキシスチレンのハイドロシリ
レーション反応 平均重合度6のポリ(ヒドロキシカルボニルエチル)メ
チルシロキサン20.0gとトリエチルアミン0.10
g並びに塩化白金酸2%イソプロパノール溶液0.2g
を反応温度60℃で撹拌しながらp−t−ブトキシスチ
レン21.1g(0.12mol)を徐々に添加した。
熟成を10時間行った後、トルエンに溶解し、水洗を3
回繰り返し行い、分液後、トルエンをストリップし、更
に真空乾燥を行ったところ、ポリp−t−ブトキシフェ
ニルエチルメチルシロキサンの油状物35.1gを得
た。
【0066】
【化19】
【0067】〔合成例14〕環状ポリ(ヒドロキシカル
ボニルエチル)シロキサンとp−t−ブトキシスチレン
のハイドロシリレーション反応 シクロ−1,3,5,7−テトラヒドロ−1,3,5,
7−テトラメチルテトラシロキサン24.0g(0.1
mol)とシクロ−1,3,5,7−テトラキス(ヒド
ロキシカルボニルエチル)−1,3,5,7−テトラメ
チルテトラシロキサン40.0g(0.1mol)とト
リエチルアミン0.10g並びに塩化白金酸2%イソプ
ロパノール溶液0.2gをトルエン50mlに溶解し、
還流下、撹拌しながらp−t−ブトキシスチレン21.
1g(0.12mol)を徐々に添加した。熟成を10
時間行った後、水洗を3回繰り返し行い、分液後、トル
エンをストリップした。更に残渣をアセトン20mlに
溶解し、水へ添加すると沈澱が生じ、沈澱を濾過し、乾
燥を行ったところ、シクロ−1,3,5,7−テトラキ
ス(p−t−ブトキシフェニルエチル)−1,3,5,
7−テトラメチルテトラシロキサン49.8gを得た。
【0068】
【化20】
【0069】〔実施例1〕 ベース樹脂(合成例2) 80重量部 トリ(p−t−ブトキシフェニル)トリフルオロメタンスルフォネート 4重量部 合成例6の溶解阻止剤 16重量部 1−エトキシ−2−プロパノール 600重量部 からなるレジスト溶液をシリコン基板に2,000rp
mでスピン塗布し、ホットプレート上にて85℃で1分
間プリベークした。膜厚は0.4μmであった。KrF
エキシマレーザー或いは加速電圧30kVの電子線で描
画したのち、85℃で2分間PEBを行った。2.4%
のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)
の水溶液で1分間現像を行い、水で30秒間リンスし
た。
【0070】本レジスト材料は、ポジ型の特性を示し、
0感度は3.8μC/cm2であった。電子線に代え
て、遠紫外線であるKrFエキシマレーザー光(波長2
48nm)で評価した場合のEth感度は5.7mJ/
cm2であった。ここで用いたベース樹脂は、現像液に
対して34nm/sの溶解速度を示した。本レジスト材
料は未露光部は約1.0nm/sの溶解速度を有し、露
光部はPEB後、39nm/sの溶解速度を有した。
【0071】KrFエキシマレーザー露光では、0.2
4μmラインアンドスペースパターンやホールパターン
が解像し、基板に対し垂直な側壁を持つパターンが形成
できた。また、電子線描画では0.1μmが解像した。
【0072】〔実施例2〜15〕実施例1におけるベー
ス樹脂並びに溶解阻止剤を表1にあるように代えて、実
施例1と同様の方法でKrFレーザーレジスト特性を評
価した。表1にそれらの感度、解像性を示す。
【0073】
【表1】
【0074】〔実施例16〕実施例1と同様な組成でレ
ジスト溶液を調整し、シリコンウェハに下層レジストと
してOFPR800(東京応化社製)を2μmの厚さに
塗布し、200℃で1時間加熱し、硬化させた。この下
層レジストの上に実施例1のレジスト材料を実施例1と
同様の方法で約0.4μm厚さで塗布し、プリベークし
た。実施例1と同様に電子線或いはKrFエキシマレー
ザーで露光及び現像し、パターンを下層レジスト上に形
成した。
【0075】その後、平行平板型スパッタエッチング装
置で酸素ガスをエッチャントガスとしてエッチングを行
った。下層レジストのエッチング速度が150nm/m
inであるのに対し、実施例1の組成のレジストは3n
m/min以下であった。15分間エッチングすること
により、レジストに覆われていない部分の下層レジスト
は完全に消失し、2μm以上の厚さの2層レジストパタ
ーンが形成できた。このエッチング条件を以下に示す。 ガス流量:50SCCM,ガス圧:1.3Pa rfパワー:50W,dcバイアス:450V
【0076】〔実施例17〜30〕実施例16と同様な
条件で、実施例1のレジストに代えて実施例2〜15の
レジスト材料を2層レジストとしてエッチングしたとこ
ろ、同様なパターンを形成することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 21/027 H01L 21/30 502R (72)発明者 土谷 純司 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28−1 信越化学工業株式会社 合成技術研究 所内 (72)発明者 石原 俊信 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28−1 信越化学工業株式会社 合成技術研究 所内 (72)発明者 田中 啓順 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 河合 義夫 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 中村 二朗 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−118651(JP,A) 特開 平6−184311(JP,A) 特開 平5−323611(JP,A) 特開 平4−13147(JP,A) 特開 平4−25530(JP,A) 特開 平4−106549(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/039 G03F 7/004 G03F 7/075 H01L 21/027

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、Qはt−ブトキシカルボニル基、t−ブトキシ
    カルボニルメチル基、トリメチルシリル基又はテトラヒ
    ドロピラニル基を示す。nは1〜3の整数、x,mはx
    +m=1であるが、xは0になることはない。)で示さ
    れるシリコーンポリマーと、照射される放射線の作用に
    より分解して酸を発生する酸発生剤と、溶解阻止剤との
    3成分を含むアルカリ水溶液で現像可能なポジ型レジス
    ト材料であって、上記溶解阻止剤が、下記一般式
    (2)、(3)又は(4) 【化2】 (式中、R1はメチル基又はフェニル基を示し、R2はカ
    ルボキシエチル基又はp−ヒドロキシフェニルアルキル
    基を示す。Xはトリメチルシリル基、トリフェニルシリ
    ル基又は−SiR1 22(R1,R2は上記と同様の意味
    を示す)基を示す。aは0〜50の整数、bは1〜50
    の整数、cは3〜10の整数を示す。)で示されるシリ
    コーン化合物のカルボキシ基又はヒドロキシ基をt−ブ
    チル基又はt−ブトキシカルボニルメチル基で保護した
    ものであることを特徴とするポジ型レジスト材料。
  2. 【請求項2】 酸発生剤が、下記一般式(5) (R pJM …(5) (式中、R は同一又は異種の芳香族基又は置換芳香族基
    を示し、Jはスルホニウム又はヨードニウムを示し、M
    はトルエンスルフォネート基又はトリフルオロメタンス
    ルフォネート基を示す。pは2又は3である。)で示さ
    れるオニウム塩である請求項1記載の材料。
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