JP3092906U - インクジェット装置 - Google Patents

インクジェット装置

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JP3092906U
JP3092906U JP2002005958U JP2002005958U JP3092906U JP 3092906 U JP3092906 U JP 3092906U JP 2002005958 U JP2002005958 U JP 2002005958U JP 2002005958 U JP2002005958 U JP 2002005958U JP 3092906 U JP3092906 U JP 3092906U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】縁なし印字の場合に、用紙側端部の浮き上がり
を確実に防止し、かつ、用紙の両側端部近傍の印字面が
汚れるのを有効に防止することが可能なインクジェット
装置を提供する。 【解決手段】このインクジェット装置は、2つの浮き上
がり防止リブ16および17の浮き上がり防止面16a
および17aを、垂直方向に対して100度以上135
度以下の傾斜角度で用紙2の側端部2a側に傾斜するよ
うに形成することによって、印字後の反った用紙2の両
側端部2aが傾斜した浮き上がり防止面16aおよび1
7aに接触するとともに、印字後の反った用紙2の両側
端部2a以外の領域は、傾斜した浮き上がり防止面16
aおよび17aには接触しないようにしたことを特徴と
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、インクジェット装置に関し、特に、用紙のインク汚れを防止する 機能を備えたインクジェット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インクジェット装置において、用紙のインク汚れを防止する機能を備え たインクジェット装置が知られている(たとえば、特許文献1および2参照)。
【0003】 上記特許文献1には、複数の突起状のガイド部材により用紙を波打たせること により用紙に剛性を持たせることによって、排出される用紙の垂れ下がりを防止 し、それにより、その排出される用紙の先端により先に排出された用紙の未乾燥 の印字面が擦られてインク汚れが発生するのを防止する機能を備えたインクジェ ット装置が開示されている。しかし、この特許文献1に開示された構造では、用 紙側端部の浮き上がりを防止する機能を備えていないため、用紙側端部の浮き上 がりに起因して、インクペンが用紙側端部に擦れることによりインク汚れが発生 するという不都合がある。
【0004】 特許文献2には、上記特許文献1の不都合を解消するために、用紙側端部の浮 き上がりを防止することによって、用紙に印字を行うインクペンが用紙側端部に 擦れることによるインク汚れを防止する機能を備えたインクジェット装置が開示 されている。具体的には、特許文献2では、用紙の側部に接触する排紙ローラの 用紙幅方向の内側に、用紙をその排紙ローラの接触位置よりも上方に位置させる ための一対の支持面を設けることによって、その支持面により上方に持ち上げら れた用紙が用紙の側部に接触する排紙ローラにより下方に向かって押さえ付けら れるので、用紙の排紙ローラの外側に位置する部分は下方向に反りやすくなる。 これにより、用紙側端部の浮き上がりが抑制されるので、用紙側端部と、横方向 に移動するインクペンの下面に形成された噴射ノズルとの接触が抑制され、その 結果、インクペンが用紙側端部に擦れることによるインク汚れが抑制される。し かしながら、上記特許文献2に開示された構造では、用紙の側端部を直接押さえ 付ける構造ではないため、用紙の側端部の浮き上がりを確実に防止するのは困難 であると考えられる。
【0005】 そこで、従来、用紙側端部の浮き上がりを直接上方から押さえ付けることによ り、確実に用紙側端部の浮き上がりを防止することが可能な浮き上がり防止リブ を備えた構造が提案されている。図5は、従来の浮き上がり防止リブを備えたイ ンクジェット装置の全体構成を示した斜視図である。図6は、図5に示した従来 のインクジェット装置の印字部および用紙排出部の正面図である。図5および図 6を参照して、従来の浮き上がり防止リブを備えたインクジェット装置の構造に ついて説明する。
【0006】 従来のインクジェット装置では、図5に示すように、シャーシ101の外側に 、用紙102が載置されるシートフィーダ103が設けられている。そして、シ ャーシ101には、主軸104が取り付けられている。主軸104には、インク キャリア105が横方向に移動可能に取り付けられている。インクキャリア10 5には、2つのインクペン106が装着されている。また、シャーシ101には 、歯付きベルト107を介して、インクキャリア105を横方向に移動させるた めのキャリッジ用モータ108が取り付けられている。
【0007】 そして、シャーシ101内の下方中央部には、印字部に用紙102を搬送する ための複数のフィードローラ109が回転軸109aに取り付けられている。こ の複数のフィードローラ109の上方には、複数の押さえローラ110が設けら れている。また、インクペン106により印字された用紙102を排出するため の複数の排出ローラ111が回転軸111aに取り付けられている。そして、回 転軸109aの回転を回転軸111aに伝達するために、ベルト112が取り付 けられている。また、複数のスターホイール113が、複数の排出ローラ111 にそれぞれ対向するように、排出ローラ111の上方に1つの列状に設けられて いる。このスターホイール113は、スターホイール113と排出ローラ111 との間に用紙102を通過させることによって、用紙102の排出を行うために 設けられている。
【0008】 また、シャーシ101内の下方右端には、インクペン106のクリーニングを 行うためのメンテナンスユニット114が設けられている。また、インクペン1 06の下方にはベースプレート115が設けられている。そして、図5および図 6に示すように、メンテナンスユニット114側の印字後の用紙102の側端部 102aが位置するベースプレート115の領域には、浮き上がり防止リブ11 6が1つ設けられている。この浮き上がり防止リブ116は、印字後の反った用 紙102の側端部102aの浮き上がりを防止するための浮き上がり防止面11 6aを有するように設けられている。
【0009】 図7は、図5に示した従来のインクジェット装置の印字中の状態を示した側面 図である。図8は、図5に示した従来のインクジェット装置の用紙側端部の浮き 上がり防止機構を説明するための拡大図である。次に、図5〜図8を参照して、 従来のインクジェット装置の動作について説明する。
【0010】 従来のインクジェット装置の動作としては、図7に示すように、印字を行う場 合、回転軸109aが給紙方向(反時計回り)に回転するので、回転軸109a に取り付けられた複数のフィードローラ109も給紙方向(反時計回り)に回転 する。これにより、シートフィーダ103(図5参照)に載置された用紙102 がフィードローラ109の給紙方向(反時計回り)の回転により印字部に搬送さ れる。この際、回転軸109aの回転がベルト112(図5参照)を介して回転 軸111aに伝達されるので、回転軸111aに取り付けられた複数の排出ロー ラ111が排紙方向(反時計回り)に回転する。そして、印字部に用紙102が 搬送されると、メンテナンスユニット114(図5参照)上で待機していたイン クペン106は、印字部に横方向に移動する。これにより、インクペン106に よる印字が開始される。
【0011】 用紙102に印字が行われると、用紙102には反りが発生しやすい。用紙1 02に反りが発生すると、図6に示すように、用紙102の側端部102aは、 ベースプレート115の上面から浮き上がった状態となる。この際、浮き上がり 防止リブ116の浮き上がり防止面116aが用紙102の側端部102aの浮 き上がりを押さえることにより、用紙102の側端部102aと横方向に移動す るインクペン106の噴射ノズル106aとの接触が防止される。その結果、イ ンクペン106が用紙102の側端部102aに擦れることによる印字汚れが防 止される。そして、印字中の用紙102の先端が排出ローラ111に到達すると 、排紙方向(反時計回り)に回転する排出ローラ111によって用紙102が矢 印B方向に移動されて排出される。
【0012】
【特許文献1】 特開平8−85200号公報
【特許文献2】 特開平8−290623号公報
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、図5に示した従来の浮き上がり防止リブ116を有するインク ジェット装置では、図8に示すように、浮き上がり防止リブ116が用紙102 の側端部102aの浮き上がりを押さえる際、浮き上がり防止リブ116の浮き 上がり防止面116aが用紙102の側端部102a以外の領域102bに接触 する。これにより、用紙の全面に印字が行われる縁なし印字の場合に、用紙10 2の浮き上がり防止面116aと接触する領域102bの印字面にインク汚れが 発生するという問題点があった。したがって、図5に示した従来の浮き上がり防 止リブ116を有するインクジェット装置では、用紙側端部の浮き上がりを確実 に防止し、かつ、縁なし印字の場合に、用紙の両側端部近傍の印字面が汚れるの を防止するのは困難であった。
【0013】 この考案は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この考 案の1つの目的は、用紙側端部の浮き上がりを確実に防止し、かつ、縁なし印字 の場合に、用紙の両側端部近傍の印字面が汚れるのを有効に防止することが可能 なインクジェット装置を提供することである。
【0014】 この考案のもう1つの目的は、上記のインクジェット装置において、反りが発 生しやすい印字直後の用紙の側端部の浮き上がりを防止することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1におけるインクジェット装置は、ベース プレートと、用紙に対して印字を行うための噴射ノズルを有するインクペンと、 インクペンにより印字が行われた用紙を排出するための排出ローラと、印字後の 用紙の側端部が位置するベースプレートの領域に設けられ、印字後の用紙の側端 部の浮き上がりを防止するための浮き上がり防止面を有する浮き上がり防止リブ とを備えたインクジェット装置において、浮き上がり防止リブは、印字後の用紙 の両側端部に対応するベースプレートの領域で、かつ、インクペンの噴射領域と 排出ローラとの間の領域に位置するように、ベースプレートと一体的に2つ設け られており、2つの浮き上がり防止リブの浮き上がり防止面を、垂直方向に対し て100度以上135度以下の傾斜角度で用紙の側端部側に傾斜するように形成 することによって、印字後の反った用紙の両側端部が傾斜した浮き上がり防止面 に接触するとともに、印字後の反った用紙の両側端部以外の領域は、傾斜した浮 き上がり防止面には接触しないようにしたことを特徴とする。
【0016】 請求項1によるインクジェット装置では、上記のように、2つの浮き上がり防 止リブの浮き上がり防止面を、垂直方向に対して100度以上135度以下の傾 斜角度で用紙の側端部側に傾斜するように形成することによって、印字後の反っ た用紙の両側端部が傾斜した浮き上がり防止面に接触するとともに、印字後の反 った用紙の両側端部以外の領域は、傾斜した浮き上がり防止面には接触しないの で、縁なし印字の場合に、用紙の両側端部近傍の印字面が浮き上がり防止面に接 触するのを防止することができる。これにより、縁なし印字の場合にも印字面が 汚れるのを有効に防止することができる。また、傾斜した浮き上がり防止面によ り直接用紙の側端部が下方に押さえられるので、用紙の側端部の浮き上がりを確 実に防止することができる。また、傾斜した浮き上がり防止面を有する2つの浮 き上がり防止リブをベースプレートと一体的に設けることによって、傾斜した浮 き上がり防止面を有する2つの浮き上がり防止リブを設けたとしても、部品点数 が増加することがない。また、インクペンの噴射領域と排出ローラとの間の領域 に位置するように2つの浮き上がり防止リブを設けることによって、容易に、反 りが発生しやすい印字直後の用紙の側端部の浮き上がりを防止することができる 。
【0017】 請求項2におけるインクジェット装置は、ベースプレートと、用紙に対して印 字を行うための噴射ノズルを有するインクペンと、インクペンにより印字が行わ れた用紙を排出するための排出ローラと、印字後の用紙の両側端部が位置するベ ースプレートの領域に2つ設けられ、印字後の反った用紙の両側端部のみが接触 するような傾斜角度を有する浮き上がり防止面を含む浮き上がり防止部材とを備 えている。
【0018】 請求項2によるインクジェット装置では、上記のように、印字後の反った用紙 の両側端部のみが接触するような傾斜角度を有する浮き上がり防止面を含む浮き 上がり防止部材を設けることによって、印字後の反った用紙の両側端部以外の領 域は、傾斜した浮き上がり防止面には接触しないので、縁なし印字の場合に、用 紙の両側端部近傍の印字面が浮き上がり防止面に接触するのを防止することがで きる。これにより、縁なし印字の場合にも印字面が汚れるのを有効に防止するこ とができる。また、傾斜した浮き上がり防止面により直接用紙の側端部が下方に 押さえられるので、用紙の側端部の浮き上がりを確実に防止することができる。
【0019】 請求項3におけるインクジェット装置は、請求項2の構成において、2つの浮 き上がり防止部材は、ベースプレートと一体的に形成されている。このように構 成すれば、傾斜した浮き上がり防止面を有する2つの浮き上がり防止部材を設け たとしても、部品点数が増加することがない。
【0020】 請求項4におけるインクジェット装置は、請求項2または3の構成において、 2つの浮き上がり防止部材の浮き上がり防止面は、垂直方向に対して100度以 上135度以下の傾斜角度で用紙の側端部側に傾斜するように形成されている。 このように構成すれば、容易に、印字後の反った用紙の両側端部が傾斜した浮き 上がり防止面に接触するとともに、印字後の反った用紙の両側端部以外の領域は 、傾斜した浮き上がり防止面には接触しないようにすることができる。
【0021】 請求項5におけるインクジェット装置は、請求項2〜4のいずれかの構成にお いて、2つの浮き上がり防止部材は、インクペンの噴射領域と排出ローラとの間 の領域に位置するように設置されている。このように構成すれば、容易に、反り が発生しやすい印字直後の用紙の側端部の浮き上がりを防止することができる。
【0022】 請求項6におけるインクジェット装置は、請求項2、4または5の構成におい て、2つの浮き上がり防止部材のいずれか一方は、用紙の幅方向に移動可能であ る。このように構成すれば、用紙のサイズに応じて浮き上がり防止部材の一方を 移動させることができるので、容易に、複数のサイズの用紙を縁なし印字する場 合に対応することができる。
【0023】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0024】 図1は、本考案の一実施形態によるインクジェット装置の全体構成を示した斜 視図である。図2は、図1に示した一実施形態によるインクジェット装置の印字 部および用紙排出部の正面図である。図3は、図1に示した一実施形態によるイ ンクジェット装置の印字中の状態を示した側面図である。図4は、図1に示した 一実施形態によるインクジェット装置の用紙側端部の浮き上がり防止機構部分を 示した拡大図である。まず、図1〜図4を参照して、本実施形態によるインクジ ェット装置の構造について説明する。
【0025】 本実施形態によるインクジェット装置の用紙側端部の浮き上がり防止機構に関 する部分以外の構造は、図5に示した従来のインクジェット装置の構造と同様で ある。すなわち、図1に示すように、シャーシ1の外側に、用紙2が載置される シートフィーダ3が設けられている。そして、シャーシ1には、主軸4が取り付 けられている。主軸4には、インクキャリア5が横方向に移動可能に取り付けら れている。インクキャリア5には、2つのインクペン6が装着されている。また 、シャーシ1には、歯付きベルト7を介して、インクキャリア5を横方向に移動 させるためのキャリッジ用モータ8が取り付けられている。
【0026】 そして、シャーシ1内の下方中央部には、印字部に用紙2を搬送するための複 数のフィードローラ9が回転軸9aに取り付けられている。この複数のフィード ローラ9の上方には、複数の押さえローラ10が設けられている。また、インク ペン6により印字された用紙2を排出するための複数の排出ローラ11が回転軸 11aに取り付けられている。そして、回転軸9aの回転を回転軸11aに伝達 するために、ベルト12が取り付けられている。また、複数のスターホイール1 3が、複数の排出ローラ11にそれぞれ対向するように、排出ローラ11の上方 に1つの列状に設けられている。このスターホイール13は、スターホイール1 3と排出ローラ11との間に用紙2を通過させることによって、用紙2の排出を 行うために設けられている。また、シャーシ1内の下方右端には、インクペン6 のクリーニングを行うためのメンテナンスユニット14が設けられている。また 、インクペン6の下方には、樹脂製のベースプレート15が設けられている。
【0027】 ここで、本実施形態では、図1〜図3に示すように、樹脂製の2つの浮き上が り防止リブ16および17が、印字後の用紙2の両側端部2aに対応するベース プレート15の領域に、ベースプレート15と一体的に設けられている。この浮 き上がり防止リブ16および17は、インクペン6の噴射領域Aと排出ローラ1 1との間の領域に位置するように形成されている。この2つの浮き上がり防止リ ブ16および17は、印字後の用紙2の両側端部2aの浮き上がりを防止するた めに設けられている。なお、浮き上がり防止リブ16および17は、本考案の「 浮き上がり防止部材」の一例である。
【0028】 また、本実施形態では、浮き上がり防止リブ16および17に、それぞれ、印 字後の反った用紙2の両側端部2aのみが接触するような傾斜角度を有する浮き 上がり防止面16aおよび17aが形成されている。具体的には、2つの浮き上 がり防止リブ16および17の浮き上がり防止面16aおよび17aが、垂直方 向に対して100度以上135度以下の傾斜角度で用紙2の両側端部2a側に傾 斜するように形成されている。
【0029】 次に、図1〜図4を参照して、本実施形態によるインクジェット装置の動作に ついて説明する。
【0030】 本実施形態によるインクジェット装置の動作としては、基本的には、図5に示 した従来のインクジェット装置の動作と同様である。すなわち、図3に示すよう に、印字を行う場合、回転軸9aが給紙方向(反時計回り)に回転するので、回 転軸9aに取り付けられた複数のフィードローラ9も給紙方向(反時計回り)に 回転する。これにより、シートフィーダ3(図1参照)に載置された用紙2がフ ィードローラ9の給紙方向(反時計回り)の回転により印字部に搬送される。こ の際、回転軸9aの回転がベルト12(図1参照)を介して回転軸11aに伝達 されるので、回転軸11aに取り付けられた複数の排出ローラ11が排紙方向( 反時計回り)に回転する。そして、印字部に用紙2が搬送されると、メンテナン スユニット14(図1参照)上で待機していたインクペン6は、印字部に横方向 に移動する。これにより、インクペン6による印字が開始される。用紙2に印字 が行われると用紙2には反りが発生する。特に、印字が行われた直後の用紙2は 、最も反りが発生しやすい。用紙2に反りが発生すると、図2に示すように、用 紙2の両側端部2aは、ベースプレート15の上面から浮き上がった状態となる 。
【0031】 そして、本実施形態では、図2および図3に示すように、インクペン6の噴射 領域Aと排出ローラ11との間の領域において、2つの浮き上がり防止リブ16 および17の浮き上がり防止面16aおよび17aにより、印字直後から用紙2 の両側端部2aの浮き上がりが下方に押さえられる。これにより、用紙2の両側 端部2aと横方向に移動するインクペン6の噴射ノズル6aとの接触が防止され る。また、浮き上がり防止リブ16および17が用紙2の両側端部2aの浮き上 がりを押さえる際に、印字後の反った用紙2の両側端部2aが、傾斜した浮き上 がり防止面16aおよび17aに接触するとともに、印字後の反った用紙2の両 側端部2a以外の領域は、傾斜した浮き上がり防止面16aおよび17aには接 触しない。
【0032】 そして、印字中の用紙2の先端が排出ローラ11に到達すると、排紙方向(反 時計回り)に回転する排出ローラ11によって用紙2が矢印B方向に移動されて 排出される。
【0033】 なお、回転軸9aの回転速度を回転軸11aの回転速度より遅くすることによ り、用紙2が排出ローラ11に引っ張られるので、印字部における用紙2の弛み が抑制される。
【0034】 本実施形態では、上記のように、2つの浮き上がり防止リブ16および17の 浮き上がり防止面16aおよび17aを、垂直方向に対して100度以上135 度以下の傾斜角度で用紙2の側端部2a側に傾斜するように形成することによっ て、印字後の反った用紙2の両側端部2aが傾斜した浮き上がり防止面16aお よび17aに接触するとともに、印字後の反った用紙2の両側端部2a以外の領 域は、傾斜した浮き上がり防止面16aおよび17aには接触しないので、縁な し印字の場合に、用紙2の両側端部2a近傍の印字面が浮き上がり防止面16a および17aに接触するのを防止することができる。これにより、縁なし印字の 場合にも印字面が汚れるのを有効に防止することができる。また、傾斜した浮き 上がり防止面16aおよび17aにより、直接用紙2の側端部2aが下方に押さ えられるので、用紙2の側端部2aの浮き上がりを確実に防止することができる 。
【0035】 また、本実施形態では、傾斜した浮き上がり防止面16aおよび17aを有す る2つの浮き上がり防止リブ16および17をベースプレート15と一体的に設 けることによって、傾斜した浮き上がり防止面16aおよび17aを有する2つ の浮き上がり防止リブ16および17を設けたとしても、部品点数が増加するこ とがない。
【0036】 また、本実施形態では、インクペン6の噴射領域Aと排出ローラ11との間の 領域に位置するように2つの浮き上がり防止リブ16および17を設けることに よって、容易に、反りが発生しやすい印字直後の用紙2の両側端部2aの浮き上 がりを防止することができる。
【0037】 なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なもので はないと考えられるべきである。本考案の範囲は、上記した実施形態の説明では なく実用新案登録請求の範囲によって示され、さらに実用新案登録請求の範囲と 均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0038】 たとえば、上記実施形態では、2つの浮き上がり防止リブ16および17をベ ースプレート15に一体的に固定的に設けるようにしたが、本考案はこれに限ら ず、2つの浮き上がり防止リブ16および17のいずれか一方を用紙の幅方向に 移動可能に設けるようにしてもよい。具体的には、浮き上がり防止リブ16をベ ースプレート15と一体的に設け、浮き上がり防止リブ17を用紙の幅方向に移 動可能に設けてもよい。このように構成すれば、用紙のサイズに応じて、浮き上 がり防止リブ16の位置を基準として、浮き上がり防止リブ17を用紙幅方向に 移動させて浮き上がり防止リブ16と浮き上がり防止リブ17の間隔を調節する ことができる。これにより、容易に、複数のサイズの用紙を縁なし印字する場合 に対応することができる。
【0039】 また、上記実施形態では、2つの浮き上がり防止リブ16および17をベース プレート15に一体的に設けるようにしたが、本考案はこれに限らず、ベースプ レートとは別に作成した浮き上がり防止リブを、ベースプレートに後付けするよ うにしてもよい。
【0040】 また、上記実施形態では、浮き上がり防止部材の一例としてリブ形状の浮き上 がり防止リブ16および17を用いたが、本考案はこれに限らず、リブ形状以外 の浮き上がり防止部材であってもよい。
【0041】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、用紙側端部の浮き上がりを確実に防止し、か つ、縁なし印字の場合に、用紙の両側端部近傍の印字面が汚れるのを有効に防止 することが可能なインクジェット装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態によるインクジェット装置
の全体構成を示した斜視図である。
【図2】図1に示した一実施形態によるインクジェット
装置の印字部および用紙排出部の正面図である。
【図3】図1に示した一実施形態によるインクジェット
装置の印字中の状態を示した側面図である。
【図4】図1に示した一実施形態によるインクジェット
装置の用紙側端部の浮き上がり防止機構部分を示した拡
大図である。
【図5】従来のインクジェット装置の全体構成を示した
斜視図である。
【図6】図5に示した従来のインクジェット装置の印字
部および用紙排出部の正面図である。
【図7】図5に示した従来のインクジェット装置の印字
中の状態を示した側面図である。
【図8】図5に示した従来のインクジェット装置の用紙
側端部の浮き上がり防止機構を説明するための拡大図で
ある。
【符号の説明】
2 用紙 2a 側端部 6 インクペン 6a 噴射ノズル 11 排出ローラ 15 ベースプレート 16、17 浮き上がり防止リブ(浮き上がり防止部
材) 16a、17a 浮き上がり防止面

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースプレートと、用紙に対して印字を
    行うための噴射ノズルを有するインクペンと、前記イン
    クペンにより印字が行われた前記用紙を排出するための
    排出ローラと、印字後の用紙の側端部が位置する前記ベ
    ースプレートの領域に設けられ、前記印字後の前記用紙
    の側端部の浮き上がりを防止するための浮き上がり防止
    面を有する浮き上がり防止リブとを備えたインクジェッ
    ト装置において、 前記浮き上がり防止リブは、前記印字後の用紙の両側端
    部に対応する前記ベースプレートの領域で、かつ、前記
    インクペンの噴射領域と前記排出ローラとの間の領域に
    位置するように、前記ベースプレートと一体的に2つ設
    けられており、 前記2つの浮き上がり防止リブの浮き上がり防止面を、
    垂直方向に対して100度以上135度以下の傾斜角度
    で前記用紙の側端部側に傾斜するように形成することに
    よって、前記印字後の反った用紙の両側端部が前記傾斜
    した浮き上がり防止面に接触するとともに、前記印字後
    の反った用紙の両側端部以外の領域は、前記傾斜した浮
    き上がり防止面には接触しないようにしたことを特徴と
    する、インクジェット装置。
  2. 【請求項2】 ベースプレートと、 用紙に対して印字を行うための噴射ノズルを有するイン
    クペンと、 前記インクペンにより印字が行われた前記用紙を排出す
    るための排出ローラと、 印字後の用紙の両側端部が位置する前記ベースプレート
    の領域に2つ設けられ、前記印字後の反った用紙の両側
    端部のみが接触するような傾斜角度を有する浮き上がり
    防止面を含む浮き上がり防止部材とを備えた、インクジ
    ェット装置。
  3. 【請求項3】 前記2つの浮き上がり防止部材は、前記
    ベースプレートと一体的に形成されている、請求項2に
    記載のインクジェット装置。
  4. 【請求項4】 前記2つの浮き上がり防止部材の浮き上
    がり防止面は、垂直方向に対して100度以上135度
    以下の傾斜角度で前記用紙の側端部側に傾斜するように
    形成されている、請求項2または3に記載のインクジェ
    ット装置。
  5. 【請求項5】 前記2つの浮き上がり防止部材は、前記
    インクペンの噴射領域と前記排出ローラとの間の領域に
    位置するように設置されている、請求項2〜4のいずれ
    か1項に記載のインクジェット装置。
  6. 【請求項6】 前記2つの浮き上がり防止部材のいずれ
    か一方は、用紙の幅方向に移動可能である、請求項2、
    4または5に記載のインクジェット装置。
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