JP3092635B2 - 電気絶縁板用ガラス不織布の製造方法 - Google Patents

電気絶縁板用ガラス不織布の製造方法

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JP3092635B2 JP6909892A JP6909892A JP3092635B2 JP 3092635 B2 JP3092635 B2 JP 3092635B2 JP 6909892 A JP6909892 A JP 6909892A JP 6909892 A JP6909892 A JP 6909892A JP 3092635 B2 JP3092635 B2 JP 3092635B2
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    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0313Organic insulating material
    • H05K1/0353Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement
    • H05K1/0366Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement reinforced, e.g. by fibres, fabrics

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  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は積層板やプリント配線板
などに使用できる電気絶縁板用ガラス不織布の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、電気絶縁板用不織布として、
湿式抄造法によって得られるガラス繊維ウエブをエポキ
シ樹脂バインダーで接着固定したガラス不織布が知られ
ていた。しかしながら、一般的にガラス繊維には安定し
て分散できるように、活性剤、糊剤などがサイジング剤
として既に付着していると共に、湿式抄造法によりガラ
ス繊維ウエブを形成する際に使用する、分散剤としての
粘剤や活性剤が残存するため、電気絶縁板用途に使用し
ているうちに、ガラス不織布とマトリックスレジンとの
界面が剥離、吸湿し、電気絶縁板中に水分が侵入した際
の電気絶縁抵抗の低下が著しいものであった。
【0003】そのため、エポキシ樹脂バインダーで接着
固定する前にカップリング剤により処理し、エポキシ樹
脂バインダーによる接着固定を強固にし、電気絶縁板中
に水分が侵入しないようにしていた。しかしながら、カ
ップリング剤によって処理しても、サイジング剤や分散
剤の影響で、エポキシ樹脂バインダーによる接着固定力
は不十分なものであった。
【0004】そのため、特開平3−167357号公報
には、サイジング剤を除去したガラス繊維をカップリン
グ剤で処理した後、バインダで結合することを開示して
いる。しかしながら、この公報には、カップリング剤で
処理したガラス繊維をいかにして繊維ウエブを形成する
のか全く開示しておらず、一般的に行なわれているよう
に、湿式抄造法により繊維ウエブを形成しようとする
と、サイジング剤がないため、均一に分散せず、バイン
ダの接着固定も不均一であるばかりでなく、分散剤の影
響で電気絶縁抵抗の低下が著しいものしか得られない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題を解決するためになされたものであり、第1発明は、
分散剤の影響のない電気絶縁板用ガラス不織布の製造方
法を提供することであり、第2発明は、サイジング剤及
び分散剤の影響のない電気絶縁板用ガラス不織布の製造
方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明は、
ラス繊維とエポキシ樹脂バインダーとを、フィーダー1
から供給した後、表面にメタリックワイヤーを取り付け
た開繊シリンダーであって、隣接する開繊シリンダー間
に受け渡し部4を有し、かつ開繊シリンダーを覆うハウ
ジング3を有し、隣接する開繊シリンダーが互いに逆回
転する、複数個の開繊シリンダー2 1 、2 2 、2 3 ・・・
n (nは自然数)に供給し、開繊及び分散させつつ移
動させた後に、末端の開繊シリンダー2 n の開放部5よ
りコンベア7に受け取るように放出し、該コンベア7の
下方に位置するサクションボックス8により吸引して、
繊維ウエブを得た後、該繊維ウエブを該エポキシ樹脂バ
インダーにより結合させることを特徴とする電気絶縁板
用ガラス不織布の製造方法である。
【0007】本発明の第2発明は、カップリング剤のみ
で処理されたガラス繊維とエポキシ樹脂バインダーと
を、上記と同様の繊維ウエブ製造方法により開繊及び分
散して繊維ウエブを得た後、該エポキシ樹脂バインダー
により結合させる電気絶縁板用ガラス不織布の製造方法
である。
【0008】
【作用】本発明の電気絶縁板用ガラス不織布は乾式法で
製造するため、分散剤を使用する必要がなく、しかも本
発明の繊維ウエブ製造方法はエポキシ樹脂バインダーも
ガラス繊維と一緒に供給することができ、開繊シリンダ
やハウジングの作用により略均一に開繊、分散できるた
め、エポキシ樹脂バインダーによる接着固定性にも優れ
ており、電気絶縁抵抗の低下が少ない。
【0009】また本発明の繊維ウエブ製造方法はカップ
リング剤のみで処理されたガラス繊維も開繊、分散でき
るため、得られるガラス繊維ウエブはエポキシ樹脂バイ
ンダーによる接着固定性に優れており、より電気絶縁抵
抗の低下が少ないガラス不織布が得られる。
【0010】本発明に使用するガラス繊維は電気絶縁板
用に使用するため、Eガラスが好適に使用できるが、限
定されるものではない。なお、カップリング剤のみで処
理したガラス繊維はサイジング剤による影響がないた
め、エポキシ樹脂バインダーによる接着固定性に優れて
いる。
【0011】このカップリング剤のみで処理したガラス
繊維はガラス繊維紡糸時に、カップリング剤のみの水溶
液を含浸処理することにより得られるし、サイジング剤
を付与して得られたガラス繊維のサイジング剤を除去し
た後にカップリング剤を付与することによっても得られ
る。ガラス繊維のサイジング剤を除去する方法として
は、200℃以上の温度で処理する熱による除去方法
や、酸、温湯、洗剤、或いは溶剤などで洗浄する除去方
法を例示できるが、これらに限定されるものではない。
なお、ガラス繊維ウエブを形成した後に、サイジング剤
を除去しても構わない。
【0012】本発明に使用できるカップリング剤とし
て、シラン系、チタネート系、クロム系のものを例示で
きるが、これらに限定されない。
【0013】本発明ではガラス繊維とエポキシ樹脂バイ
ンダーとが、本発明の繊維ウエブ製造方法により略均一
に開繊、分散されてガラス繊維ウエブを得る。この際
に、エポキシ樹脂バインダーも略均一に分散し、静電的
にガラス繊維に保持される。
【0014】このエポキシ樹脂バインダーとして、ビス
フェノールA型、フェノールノボラック型、ブロムを含
むもの、クレゾールノボラック型、そして複素環式のも
の、を例示できるが、これらに限定されるものではな
い。
【0015】本発明繊維ウエブ製造方法は、ガラス繊
維とエポキシ樹脂バインダーとを、フィーダー1から供
給した後、表面にメタリックワイヤーを取り付けた開繊
シリンダーであって、隣接する開繊シリンダー間に受け
渡し部4を有し、かつ開繊シリンダーを覆うハウジング
3を有し、隣接する開繊シリンダーが互いに逆回転す
る、複数個の開繊シリンダー2 1 、2 2 、2 3 ・・・2
n (nは自然数)に供給し、開繊及び分散させつつ移動
させた後に、末端の開繊シリンダー2 n の開放部5より
コンベア7に受け取るように放出し、該コンベア7の下
方に位置するサクションボックス8により吸引して、繊
維ウエブを得る方法である。そのため、ガラス繊維とエ
ポキシ樹脂バインダーが開繊シリンダ21、22、23
・・2nにより開繊及び分散されると共に、開繊シリン
ダ21、22、23・・・2nやハウジング3との摩擦によ
り静電気を帯び、該静電気によりガラス繊維上にエポキ
シ樹脂バインダーが略均一に付着する。
【0016】このガラス繊維ウエブの製造方法につい
て、その一実施例で用いる、開繊シリンダが4本の繊維
ウエブの製造装置の断面図である図1をもとにして、よ
り詳細に説明する。
【0017】ガラス繊維とエポキシ樹脂バインダーはフ
ィーダー1から供給されて、開繊シリンダ21、22、2
3、24との摩擦や、遠心加速度の作用によるハウジング
3との衝突により、略均一に開繊、分散されると同時に
開繊シリンダ21、22、23、24或いはハウジング3と
衝突する際の摩擦により静電気を帯びる。そのため、ガ
ラス繊維とエポキシ樹脂バインダーとが静電気的に引き
寄せられ、ガラス繊維表面にエポキシ樹脂バインダーが
付着する。なお、「遠心加速度」とは、角速度wで回転
している半径rの開繊シリンダにより、質量mのガラス
繊維或いはエポキシ樹脂バインダーが搬送される際に働
く遠心力F=mrw2の加速度成分、つまり、rw2を意
味する。
【0018】フィーダー1はガラス繊維とエポキシ樹脂
バインダーとを下方から供給できるように回転させる
と、逆戻りすることなく供給できる。このフィーダー1
の下方から供給されたガラス繊維及びエポキシ樹脂バイ
ンダーは、開繊シリンダ21によって遠心加速度を受け
るが、逆戻りしないように、開繊シリンダ21はフィー
ダー1と同じ方向に回転させるのが好ましい。
【0019】供給されたガラス繊維及びエポキシ樹脂バ
インダーは開繊シリンダ21から、互いに逆回転し、隣
接する開繊シリンダ22、23、24へと開繊及び分散さ
れつつ移動していく。この開繊シリンダ間を移動する際
に、ガラス繊維は梳られず、単に移動し、遠心加速度に
よってハウジング3と衝突することにより開繊が行なわ
れる。なお、このハウジング3への衝突は開繊シリンダ
1、22、23、24表面のメタリックワイヤーにより効
率的に行なわれる。
【0020】なお、たとえ隣接する開繊シリンダ21
2、23、24の回転方向が逆であったとしても、開繊
シリンダ21、22、23、24が低速で回転していたので
は、単にガラス繊維を移動させるのみで、略均一に開繊
することができないため、高速回転させるのが好まし
い。この高速回転とは、毎分2500回転以上であり、
通常のシリンダが毎分300〜500回転であることを
考えると、一桁大きいオーダーの回転数である。
【0021】なお、開繊シリンダ21、22、23、24
半径は、高速回転させるために50cm以下であるのが好
ましく、略均一な開繊及び分散を効率的に行なうために
は5cm以上であるのが好ましい。ここで、毎分2500
回で回転している半径が5cmの開繊シリンダにおける、
ガラス繊維及びエポキシ樹脂バインダーに作用する遠心
加速度を計算すると、rw2=5×(2500×2π/
60)2=3.4×105(cm/sec2)であり、これ以上
の遠心加速度が働くと、効率的に開繊及び分散させるこ
とができる。
【0022】なお、全ての開繊シリンダ21、22
3、24が3.4×105cm/sec2以上の遠心加速度で回
転する必要はなく、開繊シリンダ21、22、23、24
少なくとも1つが3.4×105cm/sec2以上で回転すれ
ば良い。一般的には、開繊シリンダ21、開繊シリンダ
2、開繊シリンダ23、開繊シリンダ24の順に遠心加
速度を徐々に大きくしたり、開繊シリンダ21を他の開
繊シリンダ22、23、24よりも小さくしてガラス繊維
に傷をつけないようにし、他の開繊シリンダ22、23
4の遠心加速度を一定にするが、これらに限定されな
い。
【0023】これら開繊シリンダ21、22、23、24
ハウジング3に囲まれているが、このハウジング3は開
繊シリンダ21、22、23、24による遠心加速度によっ
て飛ばされたガラス繊維及びエポキシ樹脂バインダーと
衝突して、開繊及び分散すると共に静電気を帯びさせ、
エポキシ樹脂バインダーをガラス繊維上に付着させる。
そのため、末端の開繊シリンダ24以外の開繊シリンダ
1、22、23は、隣接する開繊シリンダ間をつなぎ、
ガラス繊維とエポキシ樹脂バインダーとを移動させる受
け渡し部4を除いて、ハウジング3に覆われている。一
方、末端の開繊シリンダ24はエポキシ樹脂バインダー
が付着したガラス繊維が遠心加速度により空気中に放出
するため、エポキシ樹脂バインダーが付着したガラス繊
維がハウジング3に引っ掛かって、放出が妨げられるこ
とがないように、受け渡し部4よりも広い開放部5を形
成している。
【0024】このようなエポキシ樹脂バインダーが付着
したガラス繊維は末端の開繊シリンダ24を覆うハウジ
ング3の開放部5から放出されるが、ガラス繊維の量に
対して過剰量のエポキシ樹脂バインダーをフィーダー1
から供給した場合には、ガラス繊維上に付着できないエ
ポキシ樹脂バインダーが、ガラス繊維間に分散、或いは
回収される。また、末端の開繊シリンダ24はエポキシ
樹脂バインダーが付着したガラス繊維を上方から下方に
向けて放出するように回転すれば、略均一なガラス繊維
ウエブが得られる。
【0025】なお、末端の開繊シリンダ24の開放部5
の上方にエアシャワー装置6を設置し、放出したガラス
繊維に対してエアーを間接的に作用させると、エアーに
よる圧力差が生じ、エアーに近い部分のガラス繊維はエ
アーに引きつけられて、より均一に分散したガラス繊維
ウエブが得られる。
【0026】そして、末端の開繊シリンダ24から放出
されたエポキシ樹脂バインダーが付着したガラス繊維
は、コンベア7付近でサクションボックス8の吸引作用
を受けてコンベア7上に集積し、ガラス繊維ウエブとな
る。
【0027】このガラス繊維ウエブは繊維に付着したエ
ポキシ樹脂バインダーで融着させることにより、繊維同
士を結合させ、本発明の電気絶縁板用ガラス不織布を得
る。なお、この融着結合条件は使用するエポキシ樹脂バ
ンダーの種類によって適宜変化する。
【0028】このように、本発明に使用する繊維ウエブ
製造方法は分散剤を使用することなく、しかもカップリ
ング剤のみで処理されたガラス繊維も開繊シリンダ
1、22、23、24とハウジング3の作用により略均一
に開繊、分散できるため、得られるガラス繊維ウエブを
エポキシ樹脂バインダーによって接着固定して得られる
ガラス繊維不織布は電気絶縁抵抗の少ないものである。
【0029】以下に本発明の実施例を記載するが、本発
明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0030】
【実施例】
(実施例1)ガラス繊維(Eガラス、繊維径10μm、
繊維長10mm)とビスフェノールA型エポキシ樹脂バイ
ンダー(平均粒径10μm)とを、図1に示すような製
造装置のフィーダー1から供給し、開繊シリンダ21
2、23、24により開繊、分散した後、末端の開繊シ
リンダ24から放出されたエポキシ樹脂バインダーが付
着したガラス繊維をコンベア7で受け止め、ガラス繊維
85重量%、エポキシ樹脂バインダー15重量%のガラ
ス繊維ウエブを形成した。この製造装置は図1上で、フ
ィーダー1と、これに隣接する開繊シリンダ21を時計
と同じ方向に回転させ、以下隣接する開繊シリンダ
2、23、24を順次、互いに逆方向に回転させた。ま
た、いずれの開繊シリンダ21、22、23、24の半径も
5cmであり、毎分3600回で回転させ、エアーシャワ
ーの圧力は1kgf/cm2で行なった。
【0031】このようにして得られたガラス繊維ウエブ
を、温度175℃、圧力10kg/cm2の条件下で平板プレ
ス処理し、目付66g/m2のガラス不織布を得た。
【0032】他方、エポキシ樹脂(エピクロン1051
−75M、固形分:100部、大日本インキ社製)13
3重量部、アセトン22重量部、シアンジアミド4重量
部、ジメチルベンジルアミン0.2重量部、メチルセロ
ソルブ30重量部を配合し、ワニスを調製した。このワ
ニスを前述のガラス不織布に含浸、乾燥して、ワニスの
樹脂量80重量%のプリプレグを得た。また、目付21
0g/m2のガラス織物に同じワニスを含浸、乾燥して、ワ
ニスの樹脂量40重量%のプリプレグを得た。
【0033】このガラス不織布のプリプレグを3枚重
ね、その両側にガラス織物のプリプレグを1枚づつ重
ね、更に両面に銅箔(厚さ35μm)1枚づつ重ねたも
のを、圧力60kg/cm2、温度150℃で1時間加熱加圧
し、厚さ1.6mmの銅張積層板を得た。
【0034】(実施例2)ガラス繊維の紡糸の際に、シ
ラン系カップリング剤(日本ユニカ社製、A−187)
のみで処理した、ガラス繊維(Eガラス)を使用した以
外は実施例1と全く同様にして、銅張積層板を得た。
【0035】(比較例)粘剤としてアクリルアミド0.
05重量部、分散剤として非イオン性界面活性剤0.0
05重量部を含む分散液を使用して、湿式抄造法により
得られたガラス繊維ウエブに、10g/m2のエポキシ樹脂
を含浸、乾燥して得た、目付66g/m2のガラス不織布を
使用した以外は、実施例1と全く同様にして銅張積層板
を得た。
【0036】(電気絶縁抵抗試験)実施例1、2及び比
較例で得られた銅張積層板の銅箔をエッチング処理で除
去した後、温度121℃、2気圧下で加熱加湿処理
(P.C.T)した際の、0、2、4、6、24時間後の
電気絶縁抵抗を、JIS C−6481に準ずる試験方
法により測定した。この結果は表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】本発明の方法により得られる電気絶縁板
用ガラス不織布は、湿式抄造法のように分散剤を使用す
る必要がなく、しかも開繊シリンダとハウジングの作用
により、ガラス繊維とエポキシ樹脂バインダーとが略均
一に開繊、分散されるため均一なガラス繊維ウエブとな
り、エポキシ樹脂バインダーによる接着固定性に優れて
いるため、電気絶縁抵抗の低下が少ないものである。
【0039】また、カップリング剤のみで処理したガラ
ス繊維を用いれば、更にエポキシ樹脂バインダーによる
接着固定性に優れているので、電気絶縁抵抗の低下がよ
り少ない電気絶縁板用ガラス不織布が得られる。
【0040】このように本発明の方法により得られるガ
ラス不織布は電気絶縁性に優れているため、積層板やプ
リント配線板などに好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例で用いるウエブ製造装置
断面図

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス繊維とエポキシ樹脂バインダーと
    を、フィーダー1から供給した後、表面にメタリックワ
    イヤーを取り付けた開繊シリンダーであって、隣接する
    開繊シリンダー間に受け渡し部4を有し、かつ開繊シリ
    ンダーを覆うハウジング3を有し、隣接する開繊シリン
    ダーが互いに逆回転する、複数個の開繊シリンダー
    1 、2 2 、2 3 ・・・2 n (nは自然数)に供給し、開繊
    及び分散させつつ移動させた後に、末端の開繊シリンダ
    ー2 n の開放部5よりコンベア7に受け取るように放出
    し、該コンベア7の下方に位置するサクションボックス
    8により吸引して、繊維ウエブを得た後、該エポキシ樹
    脂バインダーにより結合させることを特徴とする電気絶
    縁板用ガラス不織布の製造方法。
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