JP3092187B2 - パルス発生回路 - Google Patents

パルス発生回路

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JP3092187B2
JP3092187B2 JP03079327A JP7932791A JP3092187B2 JP 3092187 B2 JP3092187 B2 JP 3092187B2 JP 03079327 A JP03079327 A JP 03079327A JP 7932791 A JP7932791 A JP 7932791A JP 3092187 B2 JP3092187 B2 JP 3092187B2
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Manipulation Of Pulses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばバイモルフの
駆動信号を形成するためにテープ位置を検出するのに使
用されるパルスを発生する回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図21は、D−1ディジタルVTRフォ
ーマット(525/60方式)のトラックパターンを示
すものである。
【0003】1は磁気テープであり、2はキュートラッ
ク、3はコントロールトラック、4はタイムコードトラ
ックである。コントロールトラック3には、4トラック
おきにサーボ基準信号が記録される。
【0004】5U,5Lは、それぞれビデオトラックを
構成するビデオ上部セクタ、ビデオ下部セクタである。
ここで、各トラックのパターンの固まりを「セクタ」と
呼んでいる。図21には、1フィールド分のトラックを
示している。
【0005】1フィールド分の画像信号は525/60
方式では20個のセクタによって構成され、各フィール
ドは上部セクタ5Uから始まり下部セクタ5Lで終わ
る。そして、1フィールドは5個のセグメントに分割さ
れ、斜線を付した4個のセクタに1セグメント分のデー
タが記録される。すなわち、1個のセグメントのデータ
は4本のトラックA〜Dに跨がった4個のセクタに記録
されることになる。
【0006】これにより、4本のトラックのうち1本の
トラックがヘッドダメージ等によって使用不能になった
り、エラーレートが極端に劣化したりしても、1セグメ
ントの1/4しか影響を受けない。また、ビデオ信号を
時間系列に従って、4本のトラック(セクタ)に順次振
り分けることにより、1本のトラックのデータが欠損し
ても誤り修整機能を充分に発揮できる。
【0007】6はオーディオトラックを構成するオーデ
ィオセクタであり、テープ1の略中央に配される。これ
は、テープの伸縮(キュー)があったときに、最も影響
を受けにくい等の理由からである。
【0008】図22はオーディオセクタの配置を示して
おり、斜線を付した2セグメントのビデオデータに時間
的に付随した4チャネルのオーディオデータが16個の
セクタに記録される。エラー訂正ブロック長を小さくし
て、編集に関係ないセクタまで読み取って書き換える危
険性を小さく抑えている。また、エラー訂正ブロック長
を小さくすることにより、テープ長手方向の傷や、トラ
ック方向のドロップアウトに対する訂正能力が下がる
が、同一データを2度書きすることで補っている。
【0009】図23は回転磁気ヘッド装置の一例を示し
ており、回転ドラム7には略180°の角間隔をもって
Aチャネルの再生磁気ヘッドHa,Hb,Hc′,H
d′と、Bチャネルの再生磁気ヘッドHc,Hd,H
a′,Hb′が配設される。ここで、ヘッドHaがトラ
ックAを走査するとき、ヘッドHb,Hc′,Hd′が
トラックB,C,Dを走査するように、各ヘッド間の間
隔dがトラックピッチに対応して設定される(図24参
照)。これは、ヘッドHc,Hd,Ha′,Hb′に関
しても同様である。
【0010】再生時には、ヘッドHa,Hb,Hc′,
Hd′(Hc,Hd,Ha′,Hb′)が、それぞれA
〜Dの4本のトラックを走査することで、ビデオデータ
およびオーディオデータが再生される。図23には、記
録ヘッドの図示を省略している。
【0011】ここで、1倍速再生時にヘッドがテープ1
上を走査する角度は、テープに記録されているトラック
の角度と等しくなる。しかし、異速度再生を行なうと、
ヘッドが走査する角度はトラックの角度と一致しないた
めに、トラックずれ(傾斜エラー)が生じ、再生画面上
でガードバンドノイズとなる。図25には、−1倍速
時、スチル時、+1倍速時、+2.5倍速時のヘッド走
査軌跡を示している。
【0012】そこで、このようなトラックずれをなくす
ために、ヘッドをバイモルフに固定し、このバイモルフ
でもってヘッド位置を制御することが提案されている。
この場合、バイモルフを駆動するために、トラック傾斜
波形信号、トラッキング波形信号、リンギング波形信
号、トラッキング誤差補正波形信号等が必要となる。
【0013】+1倍速時以外では、ヘッドはテープ上に
記録されたトラックに対して、テープ速度に応じた一定
角度で斜めに走査していく。そのため、この角度を補正
するようにヘッド位置を変化させていく必要がある。ト
ラック傾斜波形信号はこの部分を受け持つものである。
【0014】+1倍速時以外では、基本的にヘッドとト
ラックは固定の関係を満たすことができない。そのた
め、テープ走行位置に応じてヘッド位置を変化させて補
正する必要がある。トラッキング波形信号はこの部分を
受け持つものである。
【0015】バイモルフを動かしたとき、ヒステリシス
や機械的な共振によって不要な振動が発生し、トラッキ
ングを乱すことがある。リンギング波形信号は、この不
要な振動を補正するため、ブランキング(走査していな
い時間)内で追加されるものである。
【0016】その他のトラッキングを最適化するための
波形信号がトラッキング誤差補正波形信号である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、トラッキン
グ波形信号はテープ位置に関連して形成されるため、テ
ープ位置を検出する必要がある。コントロールトラック
3より再生されるサーボ基準パルスでもってカウンタを
リセットすると共に、所定のパルスでもってこのカウン
タを駆動することで、テープ位置を検出することができ
る。
【0018】このようにカウンタを駆動するパルスは、
例えば次のような処理で得ることができる。すなわち、
キャプスタンに取り付けた周波数発電機(FG)からの
90°の位相差を有する周波数信号FG(A),FG
(B)を正弦波とみなし、これら信号FG(A),FG
(B)を演算回路を通して、異なる位相の信号f(θ)
=u・FG(A)+v・FG(B)を形成する。そし
て、異なる位相の信号f(θ)よりコンパレータを使用
して複数のパルスを形成し、論理演算処理でもって最終
的に信号FG(A)のm倍の等間隔パルスを形成する。
【0019】この場合、θによっては、uまたはvの係
数が負になる回路も構成する必要がある。その場合、コ
ンパレータに適当なヒステリシスを付けようとすると、
差動アンプ1段では処理できず、回路全体が大きく複雑
になり、回路を構成する抵抗器の値を決定する計算も複
雑となる。
【0020】また、m倍の等間隔パルスの精度は、信号
FG(A),FG(B)の振幅や、位相差の精度に大き
く影響される。しかし、信号FG(A),FG(B)の
精度は、検出素子の精度で決まるため、そのままでは高
精度のm倍のパルスを得ることができない。例えば、周
期が不規則になったり、歯抜けになったりする。
【0021】そこで、この発明では、簡単な回路でもっ
て、精度よくパルスを発生できるようにするものであ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】第1の発明のパルス発生
回路は、所定の位相差を有する第1および第2の正弦波
信号を重み付け加算する複数の第1の加算手段と、この
複数の第1の加算手段の出力信号と基準値とを比較して
それぞれ第1の正弦波信号に対して互いに異なる位相差
θ(0≦θ≦π/2)を持つ複数の第1の信号を得る複
数の第1のコンパレータと、第1の正弦波信号の位相を
反転して第3の正弦波信号を形成する位相反転手段と、
第3の正弦波信号と第2の正弦波信号を重み付け加算す
る複数の第2の加算手段と、この複数の第2の加算手段
の出力信号と基準値とを比較してそれぞれ第1の正弦波
信号に対して互いに異なる位相差θ(π/2<θ<π)
を持つ複数の第2の信号を得る複数の第2のコンパレー
タと、上記複数の第1の信号および上記複数の第2の信
号に基づいて、第1の正弦波信号の周波数の所定倍の周
波数を持つパルスを発生するパルス発生手段とを備える
ものである。
【0023】第2の発明のパルス発生回路は、所定の位
相差を有する第1および第2の正弦波信号を重み付け加
算する複数の加算手段と、この複数の加算手段の出力信
号と基準値とを比較してそれぞれ第1の正弦波信号に対
して互いに異なる位相差を持つ複数の信号を得る複数の
コンパレータと、この複数のコンパレータの出力信号に
基づいて、第1の正弦波信号の周波数の所定倍の周波数
を持つパルスを発生するパルス発生手段と、第1または
第2の正弦波信号の振幅を補正する振幅補正手段と、第
1または第2の正弦波信号の位相を補正する位相補正手
段とを備えるものである。
【0024】
【作用】第1の発明では、第1の正弦波信号を位相反転
した第3の正弦波信号が形成され、この第3の正弦波信
号を使用することで、係数u,vをすべて正または0と
することが可能となる。これにより、抵抗器の重み付け
だけで演算できるので、1つの差動アンプでヒステリシ
ス付きのコンパレータを構成でき、回路規模を小さくし
得る。
【0025】第2の発明では、振幅補正手段や位相補正
手段で第1または第2の正弦波信号の振幅や位相を補正
することができ、第1、第2の正弦波信号の精度によら
ず、第1の正弦波信号の周波数の所定倍の周波数を持つ
パルスを高精度に得ることが可能となる。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照しながら、この発明の一実
施例について説明する。図1は、ダイナミックトラッキ
ング回路の全体構成である。
【0027】同図において、キャプスタンモータの回転
軸に取り付けられた周波数発電機(FG)からの90°
位相がずれた周波数信号FG(A),FG(B)はFG
アンプ11を介して速度検出回路12に供給される。速
度検出回路12では周波数信号FG(A)よりテープ速
度sが検出され、その速度情報はトラック傾斜波形出力
部13に供給される。そして、この波形出力部13より
テープ速度sに応じたトラック傾斜波形信号STTが出力
され、この波形信号STTは加算器61に供給される。
【0028】この傾斜波形信号STTの振幅rは、テープ
速度に対するゲインをa(s)、テープ速度をs(n倍
速のとき、s=n)とすると、
【数1】r=a(s)・(s−1) で得られる。
【0029】また、コントロールトラック3より検出さ
れる4トラックおきのサーボ基準信号SCLはCTLアン
プ21を介して位置検出回路22に供給される。FGア
ンプ11の出力信号FG(A),FG(B)はパルス発
生回路23に供給される。このパルス発生回路23から
は周波数信号FG(A)の32倍の周波数を有するパル
スP32が出力され、このパルスP32は位置検出回路22
に供給される。
【0030】位置検出回路22では、サーボ基準信号S
CLをリセット信号とすると共にパルスP32をカウントす
ることでテープ位置xが検出され、そのテープ位置情報
はトラッキング波形出力部24に供給される。この波形
出力部24には、速度検出回路12よりテープ速度情報
が供給される。そして、この波形出力部24からはテー
プ位置xに応じたトラッキング波形信号STKが出力さ
れ、この波形信号STKは加算器61に供給される。
【0031】この波形信号STKの振幅hは、トラックピ
ッチのゲインをp(s)、テープ位置xの検出から実際
にそのデータでトラッキングを行なうまでの遅れ時間を
q、+1倍速で単位時間に進む距離をxo、テープ速度
をs(n倍速のとき、s=n)、トラックピッチに相当
する量をcとすると、
【数2】h=p(s)・(mod(x+q・xo・s,
c)−0.5c) となる。ここで、mod(x+q・xo・s,c)は、
(x+q・xo・s)/cの余りであり、0〜cの間の
数となる。
【0032】なお、トラッキング波形出力部24には信
号処理回路(図示せず)よりトラックID情報が供給さ
れる。このID情報よりヘッドがどのトラックを走査し
ているかわかり、再生時にはヘッドHa(Ha′),H
b(Hb′),Hc(Hc′),Hd(Hd′)が、そ
れぞれトラックA,B,C,Dを走査するようにトラッ
キング波形信号STKが調整される。
【0033】また、バイモルフに貼着されたストレイン
ゲージ(図示せず)の出力信号SSGはSGアンプ31を
介してリンギング波形出力部32に供給される。この信
号SSGはヘッドの動きを示すものであり、この信号SSG
よりリンギングの大きさおよび位置を知ることができ
る。波形出力部32からはリンギングの大きさおよび位
置に応じたリンギング波形信号SRNが出力され、この波
形信号SRNは加算器61に供給される。
【0034】また、ヘッドHa,Hbからの再生RF信
号Sa,Sbはエンベロープ検出回路41a,41bに
供給され、それぞれより出力されるエンベロープ信号S
ae,Sbeはトラックずれ検出回路42に供給される。こ
のトラックずれ検出回路42ではエンベロープ信号Sa
e,Sbeの差信号が算出され、この差信号がトラッキ
ング誤差補正波形出力部43にトラッキング誤差情報と
して供給される。そして、この波形出力部43では差信
号が0となるようにトラッキング誤差補正波形信号STC
が出力され、この波形信号STCは加算器61に供給され
る。
【0035】また、エンベロープ信号Sae,Sbeの
差信号に基づいて、トラック傾斜波形信号STT、トラッ
キング波形信号STKの修整が行なわれる。この修整に関
する詳細は後述する。
【0036】加算器61では、信号STT,STK,STCお
よびSRNが加算され、その加算信号はハイパスフィルタ
62およびドライブアンプ63を介してバイモルフに駆
動信号として供給される。
【0037】図1のダイナミックトラッキング回路はヘ
ッドHa,Hb,Hc′,Hd′がマウントされるAチ
ャネルのバイモルフに対するものであり、Hc,Hd,
Ha′,Hb′がマウントされるBチャネルのバイモル
フに対するものも同様に構成される。その場合には、ト
ラックずれを検出するのに、ヘッドHc,Hdからの再
生RF信号Sc,Sdが使用される。
【0038】図2は、トラック傾斜波形出力部13、ト
ラッキング波形出力部24、トラッキング誤差補正波形
出力部43およびリンギング波形出力部32の構成例を
示すものである。
【0039】同図において、101は基準波形データが
書き込まれたPROMである。このPROM101に
は、トラック傾斜波形信号を得るための傾斜波形デー
タ、トラッキング波形信号のつなぎ目波形信号を得るた
めのつなぎ目波形データ、トラッキング誤差補正波形信
号を得るための一定データ、リンギング波形信号を得る
ためのリンギング波形データが予め記憶される。これら
の波形データは、それぞれA,Bの2チャネル分書き込
まれている(図3A〜Hに8種類の波形データに対応す
るアナログ波形を図示)。
【0040】また、102はCPUバスであり、デュア
ルポートRAM103に接続される。このRAM103
にはPROM101に記憶された8種類の波形データに
対応する係数データがそれぞれ書き込まれる。ここで、
傾斜波形データに対応する係数データは、速度検出回路
12(図1参照)からのテープ速度情報よりCPU(図
示せず)でもって決定される(数1参照)。つなぎ目波
形データに対応する係数データは一定値とされる。リン
ギング波形データに対応する係数データは、ストレイン
ゲージからの信号SSGよりCPUでもって決定される。
一定データに対応する係数データはトラックずれ検出回
路42からのトラッキング誤差情報よりCPUでもって
決定される。
【0041】また、回転ドラム7(図23参照)に取り
付けられたパルス発生器(ドラムPG)からのヘッドの
回転位相を示すパルス信号SPG(ヘッド1回転に1個)
は、アドレスカウンタ104にリセット信号として供給
される。そして、このアドレスカウンタ104のクロッ
クとして、回転ドラム7に取り付けられた周波数発電機
(ドラムFG)からの周波数信号SFG(図4Aに図示)
が供給される。これにより、アドレスカウンタ104の
カウント出力は、ヘッドの回転位置に対応して変化し、
1回転周期でもって繰り返される。
【0042】また、周波数信号SFGはアドレスカウンタ
105にリセット信号として供給される。そして、この
アドレスカウンタ105のクロックとして周波数信号S
FGに同期したクロックCKが供給される。このクロック
CKは信号SFGの8倍以上の周波数であればよく、図4
Bには10倍のものを示している。これにより、アドレ
スカウンタ105のカウント出力は、周波数信号SFGの
各周期内で「0」〜「7」に変化する(図4Cに図
示)。
【0043】アドレスカウンタ104、105のカウン
ト出力は、それぞれ上位、下位のアドレス信号としてP
ROM101に供給される。そして、PROM101か
らは8種類の波形データがヘッドの1回転周期でもって
繰り返し読み出される。この場合、8種類の波形データ
は下位アドレス信号でもって時分割的に読み出される。
つまり、周波数信号SFGの各周期毎に8種類の波形デー
タの1サンプルデータが読み出される。
【0044】このPROM101より出力される波形デ
ータはD/A変換器106でアナログ信号に変換されて
乗算器107に供給される。
【0045】また、アドレスカウンタ104、105の
カウント出力はアドレスデコーダ108に供給される。
傾斜波形信号STT、トラッキング波形信号STKおよびリ
ンギング波形信号SRNは、それぞれ傾斜波形データ、つ
なぎ目波形データおよびリンギング波形データに一定の
係数データを乗算することで発生することができ、この
係数データはヘッドの1回転周期に亘って等しい。そこ
で、PROM101より傾斜波形データ、つなぎ目波形
データおよびリンギング波形データが読み出されるタイ
ミングでは、アドレスデコーダ108からは同一アドレ
ス信号が出力される。
【0046】一方、トラッキング誤差補正波形信号STC
は、一定データにトラッキング誤差情報に基づいて変化
する係数データを乗算することで発生することができ、
この係数データはヘッドの回転位置によって随時変化す
る。そこで、PROM101より一定データが出力され
るタイミングでは、アドレスデコーダ108からは順次
異なるアドレス信号が出力される。
【0047】アドレスデコーダ108より出力されるア
ドレス信号はRAM103に供給される。このRAM1
03には、2チャネル分の傾斜波形データ、つなぎ目波
形データおよびリンギング波形データのそれぞれに対応
して1個の係数データが書き込まれると共に、2チャネ
ル分の一定データに対応して複数個の係数データが書き
込まれる。
【0048】RAM103より、アドレスデコーダ10
8からのアドレス信号によって、8種類の波形データに
対応する係数データが時分割で読み出される。この係数
データはD/A変換器109でアナログ信号とされて乗
算器107に供給される。ここで、デュアルポートRA
M103の特性として、2組のアドレスが一致したとき
には、優先順位の高い側のアクセスのみが有効とされ、
もう一方は無視されるが、本例ではD/A変換器109
側のアドレスおよびデータを優先とし、係数データの読
み出しが途切れるのを防止している。
【0049】乗算器107では、PROM101からの
傾斜波形データ、つなぎ目波形データ、リンギング波形
データおよび一定データに、それぞれ対応する係数デー
タが掛算される。したがって、この乗算器107から
は、A,Bチャネルの傾斜波形信号STTA ,STTB ,つ
なぎ目波形信号SCNA,SCNB ,リンギング波形信号SR
NA ,SRNB およびトラッキング誤差補正波形信号STCA
,STCB が時分割的に出力され、その出力信号はサン
プルホールド回路110に供給される。図5は、乗算器
107の出力信号を示している。ただし、図面の簡単の
ためトラッキング誤差補正波形信号STCA ,STCB の部
分の図示は省略している。
【0050】サンプルホールド回路110にはアドレス
カウンタ105のカウント出力がサンプリングのタイミ
ング信号として供給され、A,B2チャネルの8種類の
信号がそれぞれ別個にサンプルホールドされる。
【0051】サンプルホールド回路110より出力され
るA,Bチャネルの傾斜波形信号STTA ,STTB 、リン
ギング波形信号SRNA ,SRNB およびトラッキング誤差
補正波形信号STCA ,STCBは、それぞれ加算器61
A、61Bに供給される。
【0052】また、CPUバス102はデータラッチ回
路111に接続される。このラッチ回路111では、C
PUからのPROM101のパターン選択用データがラ
ッチされる。これによりPROM101より読み出され
るリンギング波形データのパターンが選択され、リンギ
ング位置に応じたリンギング波形信号が得られるように
調整される。
【0053】また、CPUバス102はデータラッチ回
路121,122に接続される。このラッチ回路12
1,122では、CPUからの2チャネル分のトラッキ
ング波形信号の振幅データ(数2参照)がラッチされ
る。この場合、ラッチ回路121ではA,Bチャネルの
次(N)の振幅データがラッチされ、一方ラッチ回路1
22ではA,Bチャネルの前(N−1)の振幅データが
同様にラッチされる。
【0054】ラッチ回路121,122の出力信号は、
それぞれD/A変換器123,124でアナログ信号に
変換されてサンプルホールド回路125,126に供給
される。サンプルホールド回路125,126にはパル
ス信号SPGがサンプリングタイミングの基準信号として
供給される。
【0055】サンプルホールド回路125ではA,Bチ
ャネルの次の振幅信号が半回転の位相差をもってサンプ
ルホールドされ、サンプルホールド回路126ではA,
Bチャネルの前の振幅信号が半回転の位相差をもってサ
ンプルホールドされる。
【0056】サンプルホールド回路125,126より
出力されるAチャネルの次の振幅信号および前の振幅信
号は減算器127Aに供給され、前の振幅信号より次の
振幅信号が減算される。減算器127Aからの差信号
(段差信号)は乗算器128Aに供給されて、サンプル
ホールド回路110より得られるAチャネルのつなぎ目
波形信号SCNA と乗算される。そして、乗算器128A
からは次の振幅信号と前の振幅信号との差に応じたつな
ぎ目波形信号SCNA ′が出力され、これが加算器129
Aに供給されて次の振幅信号と加算される。これによ
り、加算器129Aからは前の振幅信号と次の振幅信号
とが自然につながれたトラッキング波形信号STKA (図
6に図示)が出力され、加算器61Aに供給される。
【0057】また、サンプルホールド回路125,12
6より出力されるBチャネルの次の振幅信号および前の
振幅信号は減算器127Bに供給され、前の振幅信号よ
り次の振幅信号が減算される。減算器127Bからの差
信号(段差信号)は乗算器128Bに供給されて、サン
プルホールド回路110より得られるBチャネルのつな
ぎ目波形信号SCNB と乗算される。そして、乗算器12
8Bからは次の振幅信号と前の振幅信号との差に応じた
つなぎ目波形信号SCNB ′が出力され、これが加算器1
29Bに供給されて次の振幅信号に加算される。これに
より、加算器129Bからは前の振幅信号と次の振幅信
号とが自然につながれたトラッキング波形信号STKB が
出力され、加算器61Bに供給される。
【0058】加算器61Aでは、信号STTA ,STKA ,
SRNA およびSTCA が重み付け加算され、その加算信号
SABがハイパスフィルタ62およびドライブアンプ6
3を介してAチャネルのバイモルフの駆動信号とされ
る。
【0059】加算器61Bでは、信号STTB ,STKB ,
SRNB およびSTCB が重み付け加算され、その加算信号
SBBがハイパスフィルタ62およびドライブアンプ6
3を介してBチャネルのバイモルフの駆動信号とされ
る。
【0060】次に、パルス発生回路23の具体構成を説
明する。図7において、FG(A),FG(B)は、そ
れぞれFGアンプ11(図1参照)より出力される90
°の位相差を有する略正弦波信号(周波数信号)であ
る。
【0061】信号FG(A)はバッファアンプ201お
よび減算器202の直列回路を介して抵抗およびヒステ
リシス付きコンパレータを備える回路部203に供給さ
れる。
【0062】減算器202の出力信号はゲイン1の反転
アンプ204に供給され、この反転アンプ204からの
信号FG(A)′は回路部203に供給される。
【0063】信号FG(B)はバッファアンプ205、
減算器206、加算器207および乗算器208の直列
回路を介して回路部203に供給される。減算器202
の出力信号は乗算器209を介して加算器207に供給
される。
【0064】減算器202および乗算器208の出力信
号は、それぞれA/D変換器210でディジタル信号に
変換されてCPUバス102を介してCPU100に供
給される。また、CPU100よりCPUバス102を
介しての減算信号、乗算信号は、D/A変換器211で
アナログ信号に変換されて減算器202,206、乗算
器208,209に供給される。
【0065】回路部203には、図8に示すような抵抗
およびヒステリシス付きコンパレータよりなる回路が1
6個設けられる。入力信号Si1,Si2は抵抗器R
1,R2を介して加算され、コンパレータA1の負入力
端子に供給される。抵抗器R1,R2は、信号Si1,
Si2の重み付けを決定する抵抗である。コンパレータ
A1は、出力が正電圧、負電圧に対称に反転するコンパ
レータである。
【0066】コンパレータA1の出力端子は抵抗器R3
およびR4の直列回路を介して接地され、これら抵抗器
R3およびR4の接続点はコンパレータA1の正入力端
子に接続される。抵抗器R3,R4は、Vinの振幅と
Voutの振幅とヒステリシス量Hによって決定する抵
抗である。
【0067】また、コンパレータA1の出力端子はダイ
オードD1および抵抗器R5の直列回路を介して接地さ
れ、ダイオードD1および抵抗器R5の接続点より出力
信号Soが得られる。ダイオードD1,抵抗器R5は出
力の振幅のリミッタである。
【0068】回路部203に備えられる図8に示す構成
の16個の回路における入力信号Si1,Si2、抵抗
器R1〜R4は、それぞれ図9に示すように設定され
る。これにより、16個の回路よりそれぞれπk/16
(k=0,1,・・・,15)の位相差を持つ信号So
0 〜So15が得られる。これらの信号So0 〜So15は
デューティ50%の矩形波信号となる。
【0069】抵抗器R1〜R4は、以下のようにして求
められる。
【0070】Vin=a・sin(t+θ) とおく。θはFG(A)との位相差で、0≦θ<πであ
る。ここで、 Vin=a(cosθ・sint+sinθ・cos
t) であり、 FG(A)=a・sint,FG(B)=a・cost と、つまりFG(A),FG(B)の振幅が等しく、か
つオフセットがないと考えれば、 Vin=cosθ・FG(A)+sinθ・FG(B) である。π/2<θ<πでは、FG(A)の代わりにF
G(A)′=−FG(A)を用いることにすれば、 Vin=|cosθ|・FG(A) + sinθ・FG(B) (0≦θ≦π/2) Vin=|cosθ|・FG(A)′+ sinθ・FG(B) (π/2<θ<π) となり、R1,R2は、 R1:R2=sinθ:|cosθ| として得られる。このとき、 R1={Z・(sinθ+|cosθ|)}/|cos
θ| R2={Z・(sinθ+|cosθ|)}/sinθ となる。ZはR1,R2の合成(並列)抵抗値である。
【0071】また、Vinの振幅は、 a/(|cosθ|+sinθ) で表されるため、コンパレータ出力を±Vとし、Vin
の振幅の1/H(Hはヒステリシス量)までは反転しな
いようなヒステリシスを持たせるには、 R4/(R3+R4)={a/(|cosθ|+sinθ)}/V・H =a/V・H・(|cosθ|+sinθ) と、R3,R4は得られる。このとき、 R3={Z′・V・H・(sin θ+|cosθ|)}/a R4={Z′・V・H・(sinθ+|cosθ|)}/{V・H・(sinθ+|cosθ|)-a} となる。Z′はR3,R4の合成(並列)抵抗値であ
る。
【0072】後は、コンパレータA1の入力インピーダ
ンス等を考慮して、R1〜R4の値を決定することにな
る。
【0073】このように本例では、π/2<θ<πの範
囲では、信号FG(A)の反転信号FG(A)′が使用
されるので、各信号So0 〜So15に係る回路を、図8
に示すように構成することができ、回路全体の構成が簡
単となり、また抵抗値の計算も簡単となる。
【0074】図7に戻って、回路部203より出力され
る16個の信号So0〜So15(図10Aに図示)はエ
クスクルーシブオア回路212に供給され、このエクス
クルーシブオア回路212より信号FG(A)の16倍
のパルスP16が出力される(図10Bに図示)。そし
て、このパルスP16がエッジ抽出回路213に供給さ
れ、パルスP16より充分速いクロックCK′でもってパ
ルスP16の立ち上がり、立ち下がりのエッジが取り出さ
れる。これにより、エッジ抽出回路213からは信号F
G(A)の32倍のパルスP32が出力される(図10C
に図示)。
【0075】また、回路部203より出力される信号S
o0 ,So8 はタイマ回路214に供給される。このタ
イマ回路214では、信号So0およびSo8 の時間差
(位相差に対応)と、信号So0 の周期が検出される。
これらの検出信号はCPUバス102を介してCPU1
00に供給される。
【0076】上述した回路部203では、信号FG
(A),FG(B)の位相差が90°、振幅は等しく、
さらにオフセットなしという条件を満たさない場合は、
πk/16(k=0,1,・・・,15)の位相差を持
つ信号So0 〜So15を得ることができなくなる。そこ
で、図7に示すパルス発生回路23では、CPU100
の制御によって、以下のような調整が自動的に行なわれ
る(図11参照)。
【0077】まず、テープをFWD方向に走行させる
(ステップ221)。そして、乗算器209のゲインを
0、乗算器208のゲインを1にする(ステップ22
2)。
【0078】次に、A/D変換器210で検出した信号
FG(A),FG(B)のオフセット(DC電圧)が0
となるように減算器202,206に減算信号(電圧)
を付与する(ステップ223)。
【0079】次に、タイマ回路214で検出した信号S
o0 ,So8 の時間差が信号So0の周期の1/4とな
るように、乗算器209に乗算信号(ゲイン)を付与す
る(ステップ224)。
【0080】最後に、A/D変換器210で検出した信
号FG(A)の振幅が、信号FG(B)の振幅と等しく
なるように、乗算器208に乗算信号(ゲイン)を付与
する(ステップ225)。
【0081】このような調整により、信号FG(A),
FG(B)の位相差、振幅等の精度の影響を受けずに、
高精度のパルスP32を得ることができる。
【0082】上述したエンベロープ信号Sae,Sbe
の差信号に基づくトラック傾斜波形信号STT、トラッキ
ング波形信号STKの調整は、以下のように行なわれる。
【0083】図24では各ヘッドが一定の間隔dをもっ
て取り付けられているが、本例ではAチャネルのヘッド
Ha,Hbの間隔、BチャネルのヘッドHc,Hdの間
隔が、d′(<d)とされ(図12に図示)、ヘッドH
a,Hb間(Hc,Hd間)にオフセット△d(d−
d′)が設けられる。
【0084】ここで、図13のaの実線はトラック傾斜
波形信号STTが適正である場合のヘッド走査軌跡であ
り、同図のbの実線は適正でない場合のヘッド走査軌跡
である。a,bの実線のヘッド走査軌跡に対応する再生
RF信号のエンベロープ信号は、それぞれ図14A,B
に示すようになる。
【0085】本例では、ヘッドHa,Hb間(Hc,H
d間)にオフセット△dが設けられているので(図15
参照)、傾斜波形信号STTが適正でない場合、ヘッドH
a(Hc),Hb(Hd)の再生RF信号のエンベロー
プ信号Sae,Sbeは、それぞれ図16A,Bに示す
ようになり、その差信号は同図Cに示すようになる。
【0086】この差信号の正負によってエンベロープの
ある位置でのトラックずれ方向を判別できる。そして、
エンベロープの先端部Lsと末端部Leについてそれぞ
れ積分(あるいは加算)し、それぞれのレベルを比較す
ることで、傾斜の誤差(傾斜の方向および大きさ)の検
出が可能となる。
【0087】トラック傾斜波形出力部13(図1参照)
では、この傾斜誤差情報に基づいて、振幅の調整、すな
わち数1におけるa(s)の最適化が行なわれる。この
場合、先端部Lsと末端部Leのレベルが一致するよう
に調整される。
【0088】図17は、数2におけるp(s)が適当で
ない場合のトラックずれを示している。トラックピッチ
の半分に当たるテープ位置を保ったとき、トラッキング
波形信号STKに対する補正を行なわないと、再生ヘッド
はの位置で走査する。p(s)が適当であれば、ヘッ
ドはまたは′の適正位置となり、トラッキングは良
好である。
【0089】しかし、振幅が小さめ、あるいは大きめで
あるときは、ヘッドはまたは′の適正位置となら
ず、トラックずれを生じる。この場合、数2におけるp
(s)を変化することで、適正化することができる。
【0090】p(s)が適当でない場合も、エンベロー
プ信号Sae,Sbeを比較してトラックずれの方向を
検出できる。この場合は、エンベロープ信号Sae,S
beの差信号は図18のように1走査毎に変化するの
で、1走査期間の差信号の積分(加算)結果で判断され
る。
【0091】トラッキング波形出力部24(図1参照)
では、このトラックずれの情報に基づいて、振幅の調
整、すなわち数2におけるp(s)の最適化が行なわれ
る。図19は、この処理の流れを示すものである。1走
査毎のエンベロープ信号Sae,Sbeの積分(加算)
結果をSA,SBとする。
【0092】まず、側または′側のどちらの方向に
ヘッドを振ったかが判断される(ステップ301)。
側であるときは、SA,SBのどちらが大きいか判断さ
れる(ステップ302)。SA>SBであるときはp
(s)を増加し(ステップ303)、SA<SBである
ときはp(s)を減少する(ステップ304)。
【0093】ステップ301で、′側であるときは、
SA,SBのどちらが大きいか判断される(ステップ3
05)。SA<SBであるときはp(s)を増加し(ス
テップ303)、SA>SBであるときはp(s)を減
少する(ステップ304)。
【0094】なお、実際には、テープ速度によって、振
幅h(数2参照)の変化のパターンがさまざまに変化す
るので、そのパターンに応じた増減量を設定する必要が
ある。
【0095】また、信号SA,SBの差信号に基づい
て、DC的なオフセットを調整することができる。図2
0は、この処理の流れを示すものである。αはDC的な
オフセットを決定する変数である。
【0096】まず、信号SA,SBのどちらが大きいか
判断される(ステップ401)。SA>SBであるとき
はαを増加し(ステップ402)、SA<SBであると
きはαを減少する(ステップ403)。このDC的なオ
フセットの調整も、例えばトラッキング波形出力部24
からのトラッキング波形信号STKの振幅を調整すること
で行なわれる。
【0097】このように、エンベロープ信号Sae,S
beを用いて、基本的なパラメータであるa(s),p
(s),αを修整することで、特性変化やテープの条件
が変化しても、トラッキングを最適に維持することがで
きる。
【0098】本例のパルス発生回路23によれば、π/
2<θ<πの範囲では、信号FG(A)の反転信号FG
(A)′が使用されるので、各信号So0〜So15に係
る回路(図8に図示)では1つの差動アンプでヒステリ
シス付きのコンパレータA1を構成でき、回路規模を小
さくできる。また、抵抗器R1〜R4の値は回路部20
3における回路の半分が他の半分と等しくなるので(図
9参照)、設計を容易に行なうことができる。
【0099】また、回路部203より出力される信号S
o0、So8 の位相差や、信号FG(A),FG(B)
の振幅を検出して、信号FG(A),FG(B)のオフ
セット、振幅、位相を制御するので、信号FG(A),
FG(B)の精度によらず、高精度のパルスP32を得る
ことができる。
【0100】なお、上述実施例によれば、信号FG
(A)の32倍のパルスを得る例について述べたもので
あるが、一般にm倍のパルスを同様にして得ることがで
きる。
【0101】また、上述実施例においては、信号FG
(A),FG(B)が90°の位相差を有するものであ
るが、基本的にはkπ(k=o,±1,±2,・・・)
以外の位相差出力であれば有効である。
【0102】
【発明の効果】第1の発明によれば、第1の正弦波信号
を位相反転した第3の正弦波信号が形成され、この第3
の正弦波信号を使用することで、異なる位相の信号の係
数をすべて正または0とすることができ、抵抗器の重み
付けだけで演算できるので、1つの差動アンプでヒステ
リシス付きのコンパレータを構成でき、回路規模を小さ
くできる。また、回路の半分が他の半分の係数と等しく
なるため、設計を容易とできる。
【0103】第2の発明によれば、振幅補正手段や位相
補正手段で第1または第2の正弦波信号の振幅や位相を
補正することができ、第1、第2の正弦波信号の精度に
よらず、第1の正弦波信号の周波数の所定倍の周波数を
持つパルスを高精度に得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダイナミックトラッキング回路の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】波形出力部の構成を示すブロック図である。
【図3】波形データ(アナログ表示)を示す図である。
【図4】アドレス信号の説明のためのタイミングチャー
トである。
【図5】サンプルホールド前の時分割合成信号を示す図
である。
【図6】トラッキング波形信号を示す図である。
【図7】パルス発生回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図8】パルス発生回路を構成する回路の一部を示す接
続図である。
【図9】図8の例における入力・抵抗の組合せを示す図
である。
【図10】パルス発生動作の説明のためのタイミングチ
ャートを示す図である。
【図11】パルス発生回路における調整動作を示すフロ
ーチャートである。
【図12】ヘッドの配置例を示す図である。
【図13】ヘッド走査軌跡を示す図である。
【図14】エンベロープ信号を示す図である。
【図15】ヘッド間のオフセットを示す図である。
【図16】エンベロープ信号を示す図である。
【図17】トラックずれを示す図である。
【図18】各走査におけるエンベロープ信号の差信号を
示す図である。
【図19】トラッキング波形信号におけるp(s)の調
整処理を示すフローチャートである。
【図20】DC的なオフセットを決定する変数αの調整
処理を示すフローチャートである。
【図21】D−1フォーマットのトラックパターンを示
す図である。
【図22】オーディオセクタの配置を示す図である。
【図23】回転磁気ヘッド装置の構成を示す図である。
【図24】ヘッド配置を示す図である。
【図25】ヘッド走査軌跡を示す図である。
【符号の説明】
1 磁気テープ 7 回転ドラム 12 速度検出回路 13 トラック傾斜波形出力部 22 位置検出回路 23 パルス発生回路 24 トラッキング波形出力部 32 リンギング波形出力部 41a,41b エンベロープ検出回路 42 トラックずれ検出回路 43 トラッキング誤差補正波形出力部 61 加算器 100 CPU 101 PROM 103 デュアルポートRAM 104,105 アドレスカウンタ 107 乗算器 108 アドレスデコーダ 110 サンプルホールド回路 202,206 減算器 203 抵抗・ヒステリシス付きコンパレータよりなる
回路部 204 反転アンプ 207 加算器 208,209 乗算器 212 エクスクルーシブオア回路 213 エッジ抽出回路 214 タイマ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/91 - 5/956 H04N 5/782 - 5/783 G11B 5/588 H03K 5/08 G11B 20/12 103

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の位相差を有する第1および第2の
    正弦波信号を重み付け加算する複数の第1の加算手段
    と、 上記複数の第1の加算手段の出力信号と基準値とを比較
    してそれぞれ上記第1の正弦波信号に対して互いに異な
    る位相差θ(0≦θ≦π/2)を持つ複数の第1の信号
    を得る複数の第1のコンパレータと、 上記第1の正弦波信号の位相を反転して第3の正弦波信
    号を形成する位相反転手段と、 上記第3の正弦波信号と上記第2の正弦波信号を重み付
    け加算する複数の第2の加算手段と、 上記複数の第2の加算手段の出力信号と基準値とを比較
    してそれぞれ上記第1の正弦波信号に対して互いに異な
    る位相差θ(π/2<θ<π)を持つ複数の第2の信号
    を得る複数の第2のコンパレータと、 上記複数の第1の信号および上記複数の第2の信号に基
    づいて、上記第1の正弦波信号の周波数の所定倍の周波
    数を持つパルスを発生するパルス発生手段とを備えるこ
    とを特徴とするパルス発生回路。
  2. 【請求項2】 所定の位相差を有する第1および第2の
    正弦波信号を重み付け加算する複数の加算手段と、 上記複数の加算手段の出力信号と基準値とを比較してそ
    れぞれ上記第1の正弦波信号に対して互いに異なる位相
    差を持つ複数の信号を得る複数のコンパレータと、 上記複数のコンパレータの出力信号に基づいて、上記第
    1の正弦波信号の周波数の所定倍の周波数を持つパルス
    を発生するパルス発生手段と、 上記第1または第2の正弦波信号の振幅を補正する振幅
    補正手段と、 上記第1または第2の正弦波信号の位相を補正する位相
    補正手段とを備えることを特徴とするパルス発生回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102478364B1 (ko) 2015-09-29 2022-12-15 미쓰보시 다이야몬도 고교 가부시키가이샤 취성 재료 기판의 스크라이브 방법 및 스크라이브 헤드 유닛

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KR102478364B1 (ko) 2015-09-29 2022-12-15 미쓰보시 다이야몬도 고교 가부시키가이샤 취성 재료 기판의 스크라이브 방법 및 스크라이브 헤드 유닛

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