JP2687706B2 - ディジタル信号再生装置 - Google Patents

ディジタル信号再生装置

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JP2687706B2 JP2258009A JP25800990A JP2687706B2 JP 2687706 B2 JP2687706 B2 JP 2687706B2 JP 2258009 A JP2258009 A JP 2258009A JP 25800990 A JP25800990 A JP 25800990A JP 2687706 B2 JP2687706 B2 JP 2687706B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は回転ヘッド記録方式によるディジタル音声の
再生装置に関する。
従来の技術 近年、LSI技術の進歩に伴って音声および映像のディ
ジタル処理化が急速に進み、ディジタル信号で記録再生
できる音声および映像機器の開発が盛んに行われてい
る。その中でも、回転ヘッド記録方式のディジタルVTR
は、放送局などで使用される業務用から家庭用まで、種
々の用途を目指して開発が行われている。業務用のVTR
については性能面での向上もさることながら、機能面で
は少なくとも、従来のアナログ記録のVTRで可能であっ
た機能は完全に実現されることが要求されている。
その中で特殊再生機能の実現が一つのポイントとな
り、従来のアナログ固定ヘッド記録では容易に行える編
集点を検索するための高速,低速でのキューイング機能
が回転ヘッド方式のディジタル記録の場合、技術的な困
難を伴い複雑な処理が必要となる。すなわち、ジョグ・
シャトルモードで操作ダイアルの回転速度に応じた再生
速度での可変速特殊再生をできるだけ高品質な再生音で
実現し、編集点の詳細な設定などに活用しようとするも
のである。通常、低速再生の速度としては、テープ速度
を例えば±1倍速から±1/32(あるいは1/30,1/25)倍
速などの低速度まで1/32(あるいは1/30,1/25)のステ
ップで減じながら行い、一方、高速再生の方は±2倍,4
倍,…,32倍,…,など2の倍数の速度が一般的に用い
られるが、もちろんその間の数値も取り得る。
また、再生画面を良好に保ったまま特殊再生が可能な
ように、ピエゾ素子などの電圧歪素子の担体上に搭載さ
れたヘッドの高さ位置を可動ならしめるオートトラッキ
ング(以下、ATとする。)機構が搭載され、例えば+3
倍速〜−1倍速程度の範囲内においては、記録トラック
を正確にトレースして再生することができる。
ジョグ・シャトルモードで、このATヘッドを用いて再
生される音声信号は、1倍速を越える高速再生時には1
フィールド単位での飛び越し走査となり、音声信号のフ
ォーマット構成期間が1フィールドとした場合、たとえ
ば3倍速の場合は3フィールドに1回だけ1フィールド
期間の信号が得られ、あとの2フィールド分の信号は欠
落し検出されない。これを通常速度における信号処理と
同様に処理すると、得られる再生音としては3フィール
ド期間から1フィールド分の音を抜き出したサンプリン
グされた音となる。これは従来のアナログ固定ヘッド記
録による高速再生における周波数ピッチの上がった再生
音とは異なるが、記録内容な欠落しているが音声のピッ
チが変化していないため、記録内容の確認を行う意味で
はかえって解り易く実用上は問題ないと考えられる。
一方、低速再生の場合はATヘッドにより再生速度に応
じて同一記録トラックを繰り返しトレースするため、得
られる再生信号としては、たとえば1/4倍速の場合、各
フィールドを4回ずつ繰り返した形の再生信号となり、
通常速度の再生処理と同様の処理をした場合、再生音と
しては違和感を与える。
したがって、音声の特殊再生の場合、低速再生におい
ては何らかの処理が必要となり、1/N倍の低速再生では
N回繰り返し再生された1フィールド期間の再生信号か
ら1回だけこれを取り出し、N倍に時間軸を伸ばして従
来のアナログ固定ヘッド記録と同様の周波数ピッチの下
がった再生音を得る処理操作を行う。
第4図に特殊再生(低速再生)の動作原理を説明する
ための波形図を示す。図中、破線間隔をたとえば1フィ
ールド期間とし、音声信号のフォーマット化およびATの
制御はこの単位で行われるものとする。
同図において、アナログ入力の記録音声信号を(A)
に示し、特殊再生処理を行わなかった場合のアナログ出
力の再生音声信号を(B)に、特殊再生処理を行った場
合のアナログ出力の再生音声信号を(C)に示す。
同図に示すように、再生速度を1/2,1/3,1/4,…と漸次
落としていくとき、得られる再生信号は(B)に示すよ
うに同一のフィールドが各々、2回,3回,4回,…と繰り
返し得られる。(C)に示すように繰り返しの最初のフ
ィールドデータを抜き取り、各々、2倍,3倍,4倍,…と
フィールドメモリを用いて時間軸を引き伸ばす処理を行
うと、再生テープ速度に応じた周波数ピッチの変わった
再生音が得られる。
従来、上記の動作を実現する方法として、第5図に示
す構成の装置がある。
同図において、1はジョグ/シャトルの操作を行うサ
ーチダイアル、2はサーチダイアル1の角速度を検出す
るダイアル速度検出部、3はサーチダイアル1の動きに
応じたテープ速度を決めるテープ速度指令部、4はテー
プを走行駆動するキャプスタンモータ駆動部、5はキャ
プスタンモータ、6は記録媒体である磁気テープ、7は
キャプスタンモータ5の回転数を検出するFG検出回路、
8はFGパルスの周期からテープの走行速度を検出する速
度検出回路、9は再生時に記録トラックを正確トレース
するため再生ヘッドの高さを変化させるトラッキング制
御を行うAT制御部、10はピエゾ素子などの電圧歪素子か
らなる担体に搭載された再生ヘッド、11は磁気テープ6
からの再生信号を検出する再生検出回路、12はディジタ
ル変調を受けた再生データを元の情報に復元し、かつ信
号処理の単位であるブロックごとに付加された同期信号
の検出保護を行う復調・同期検出回路、13は再生信号を
1フィールド単位で蓄え、フォーマットのデコード機能
およびTBC(タイム・ベース・コレクタ)機能を有する
3ページ構成からなる再生メモリ、14は再生メモリ13の
再生メモリコントローラ、15は再生信号中のドロップア
ウトなどによる誤りの検出および訂正を行う誤り検出・
訂正回路、16は同一フィールドの信号の繰り返し再生さ
れる低速再生時に再生中のフィールドデータが更新され
たか否かを検出するフィールド更新検出回路、17は低速
再生時の信号処理を行う3〜4ページのフィールドメモ
リからなる特殊再生メモリ、18は特殊再生メモリ17のア
ドレスおよびタイミング供給を行う特殊再生メモリコン
トローラ、19は音声サンプルの補間のフィルタリングを
行うDSP(ディジタル・シグナル・ブロセッサ)、20は
ディジタル化された音声信号をアナログ音声信号に変換
するDA変換回路、21はアナログ音声信号出力端子であ
る。
第6図は第5図に示す再生メモリ13の書き込みと読み
出しのタイミング関係を示す波形図であり、3ページの
メモリA,B,Cの各々の書き込み(ライト)ゲート、読み
出し(リード)ゲートを順に示す。
第7図は第5図に示す特殊再生メモリ17の書き込みと
読み出しのタイミング関係を示す波形図であり、1フィ
ールドごとに検出される更新フラグと3ページのメモリ
A,B,Cの各々のライトゲート、リードゲートと順に示
す。
つぎに、第5図に示す構成の従来例の装置の動作説明
を行う。
サーチダイアル1の操作によってジョグモードの動作
を行うと、図示しないがサーチダイアル1に結合された
ロータリエンコーダがその回転角速度に応じたパルスを
発生する。ダイアル速度検出部2では一定時間に入力さ
れるパルスの数をカウントし、この値をダイアル速度情
報としてテープ速度指令部3に入力する。テープ速度指
令部3ではダイアル速度情報を現在のモード状態に応じ
てテープ速度情報に変換してキャプスタンモータ駆動部
4に速度指令として出力する。キャプスタンモータ5の
駆動はテープ速度指令に応じた駆動電力をキャプスタン
モータ駆動部4で発生し、キャプスタンモータ5の回転
数に対応するFGパルスをFG検出回路7からキャプスタン
モータ駆動部4にフィードバックして一定の回転速度で
キャプスタンモータ5が回転するよう速度制御をかけ
る。さらに図示しないが、再生時は磁気テープ6に記録
されたコントロール信号パルスを検出し、基準信号との
位相比較を行うフィードバックをかけ、テープのスリッ
プや伸び縮みに対応したより精度の高い位相制御をかけ
る。
再生時、磁気テープ6に形成された傾斜トラックを正
確にトレースして良好な再生信号を得るために、再生ヘ
ッド10を図示はしないがピエゾ素子の担体に装着し、そ
の高さを制御し、トラックずれ,トラック曲がりに対応
する。AT制御部9ではテープ走行速度に応じてピエゾ素
子に印加される駆動電圧を発生させ、再生信号の振幅が
最大限に得られるよう再生信号の包絡線あるいはパイロ
ット信号を検出しながらフィードバック制御をかける。
再生ヘッド10で検出された再生信号は再生検出回路11で
増幅,波形等化およびパルス整形され、復調・同期検出
回路12にてさらにクロック再生,復調およびブロック同
期信号の検出と保護が行われる。
再生メモリ13は3ページのフィールドメモリA,B,Cか
らなり、再生されたディジタル音声信号を1フィールド
ごとに順にA,B,Cのメモリに書き込む。このときの書き
込みのタイミングは復調・同期検出回路12で検出された
ブロック同期信号に基づく。この再生メモリ13の機能と
しては記録信号フォーマットに基づいて時間軸圧縮さ
れ、かつデータ配列が並べ替えられた再生信号を元の音
声の時系列に伸張して戻すフォーマットのデコードと、
テープ走行によるジッタ成分を含む再生信号を水晶振動
子から分周したクロックで読み直して時間軸変動を取り
除くTBC機能と、さらに、誤り訂正のための一時的な蓄
積機能を果している。再生メモリ13のアドレスおよびタ
イミングは再生メモリコントローラ14から供給される。
また、再生信号中に含まれるテープの傷やゴミによるド
ロップアウトによる誤りに対しては、一旦再生メモリ13
に書き込まれたデータを読み出して誤り検出・訂正回路
15に入力し、誤りの検出および訂正が所定の演算処理に
よって実行される。
第6図に誤り訂正のタイミングは本発明とは直接関係
がないため省略してあるが、A,B,Cの各メモリに再生信
号の書き込みと音声信号の伸張読み出しのタイミングが
1フィールドごとに順次切り替わりつつ、書き込み信号
と読み出し信号が互いに時間的に重なることなく、かつ
各々が途切れることなく連続的に行われる状況を示して
いる。
一方、低速再生時にはAT制御の働きによって同一フィ
ールドが繰り返し再生されるため、この繰り返しの識別
を再生信号中に繰り返まれたフィールドアドレス信号を
検出して行う。一般的には各ブロック内にID信号の形で
フィールドアドレスが格納され記録される。フィールド
更新検出回路16では前後のフィールドのフィールドアド
レスを比較し、同一のものでなければフィールドが変わ
ったと認識し、更新フラグを出力する。
また一方では、キャプスタンモータ5の回転速度に追
従したFGパルスをFG検出回路7で検出し、速度検出回路
8でそのパルス幅を計測して計測結果を内部に格納され
たテーブルでテープ速度に変換し、特殊再生メモリコン
トローラ18にテープ速度情報として伝達する。
特殊再生メモリ17は3ページあるいは4ページ構成の
フィールドメモリからなるが、説明は3ページ構成のメ
モリA,B,Cからなる場合について行う。特殊再生メモリ1
7の書き込みはフィールド更新検出回路16の出力である
更新フラグが出力されたときだけフィールド単位のデー
タを書き込むよう特殊再生メモリコントローラ18により
制御される。したがって、繰り返し再生される以下の再
生信号は特殊再生メモリ17に重複して書き込まれない。
特殊再生メモリ17からの読み出しは速度検出回路8から
出力される速度情報に基づいて行われる。すなわち、テ
ープ速度が1/2の場合は読み出しクロックの周波数が等
価的に1/2になるように、N/Mの場合は同じくN/Mになる
ように特殊再生メモリコントローラ18で読み出しクロッ
クの選択が行われる。第7図に示す例はテープ速度が1,
1/2,1/3,1/4と変化していく様子を示したものである。
時間軸が例えばN倍に伸張された音声データの場合、
標本化周期がN倍に伸ばされたことになるため、その間
のN−1個の標本点はデータが欠如したことになり、こ
れをそのまま再生出力信号とした場合、信号品質として
は不十分なものとなる。これをディジタルフィルタによ
る内挿補間によって補うのがDSP19を用いて構成される
補間ディジタルフィルタであり、再生速度に応じた重み
係数を予めROMなどの格納しておき、ソフトウエア処理
により実現される。
最後に、DA変換回路20によってアナログ信号に変換さ
れた特殊再生音は出力端子21より出力される。
発明が解決しようとする課題 しかしながら以上述べた構成の装置では、たとえばジ
ョグモード操作で編集点を手際よく決めるため、サーチ
ダイアルの動きの急激な変化に対応した機敏な応答を得
るには、キャプスタンモータの回転制御は粗い速度制御
のみを行い、精度の高い位相制御はかけられない。ま
た、1/30倍速などの極めて低速のテープ走行ではキャプ
スタン制御の制御対象周波数が低くなり過ぎて、高い制
御精度を実現することはハードウエア構成の点でも困難
性が増す。
一方、位相制御がかけられないと、テープの走行のス
リップおよび伸縮が長い時間単位で見て避けられないこ
とである。この結果、FGパルスにより検出されたテープ
速度と実際に得られる再生信号の時間軸の間にずれが発
生し、まず第1に再生メモリ13において書き込みと読み
出しのタイミング関係がずれ、時間経過とともにこれが
累積され第6図に示す書き込みゲートが矢印の何れかの
方向にずれて読み出しのゲートと重なり、この場合読み
出されたデータは誤ったものとなる。第2に特殊再生メ
モリ17においては、得られる速度情報と入力される再生
信号の時間関係に誤差が生じるため、読み出しパルス間
隔のテープ速度に応じた伸張倍率、言いかえれば読み出
し時間の長さに誤差が発生し、これが累積されると第7
図に示す書き込みと読み出しのゲートが重なり、この場
合の読み出されたデータも誤ったものとなり、この誤り
状態は瞬間的なものではなく持続するものである。その
結果、第5図に示す構成の装置では大雑把には特殊再生
の再生音は得られるが、長時間特殊再生モードを使用す
るときなど、すべての場合において良好な特殊再生音を
得ることをできない。
本発明は上記問題点に鑑み、可変速特殊再生操作時に
はテープ再生速度に対応した周波数ピッチで良好なディ
ジタル音声信号の再生が可能なディジタル信号再生装置
を提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、回転ヘッド記録方式によ
ってテープ上に傾斜トラックを形成し、映像信号フィー
ルドなどの一定の単位時間ごとに分割ブロック化構成さ
れ記録されたディジタル音声信号を再生するディジタル
信号再生装置において、操作モードに応じたテープ走行
速度指令を出力するシステムコントロール手段と、前記
テープ走行速度指令に基づいてテープを駆動するテープ
駆動手段と、前記テープ走行速度をテープ駆動モータよ
りテープ速度情報として検出するテープ速度検出手段
と、テープの可変速特殊再生時に、前記回転ヘッドがテ
ープ上の所定のトラックを正確にトラッキングするよう
に前記回転ヘッドの取り付け高さを可変制御するオート
トラッキング手段と、前記回転ヘッドからの再生信号を
復調し、元のディジタル音声信号に戻すとともに前記復
調された再生信号をフィールド単位で蓄える第1のメモ
リ手段を含む再生信号処理手段と、前記フィールドごと
に付加されたアドレスを分離抽出し、前記アドレスの連
続性を判定するフィールドアドレス更新判定手段と、可
変速特殊再生時に、前記第1のメモリ手段の書き込みと
読み出しのタイミング差を検出し、前記フィールドアド
レス更新判定手段の出力に基づいて前記タイミング差を
制御する第1のメモリ制御手段と、前記再生信号のフィ
ールド長を計測し、前記テープ速度検出手段で得られた
テープ速度情報を補正する補正手段と、前記第1のメモ
リ手段から読み出されたディジタル音声信号をフィール
ド単位で蓄える第2のメモリ手段と、前記フィールドア
ドレス更新判定手段の判定結果によって前記第2のメモ
リ手段へのディジタル音声信号の書き込みを制御し、前
記補正されたテープ走行速度情報に従って前記第2のメ
モリ手段からのディジタル音声信号の読み出しを制御す
る第2のメモリ制御手段と、前記第2のメモリ手段から
読み出されたディジタル音声信号を、前記補正されたテ
ープ走行速度情報に応じて内挿補間する補間フィルタ手
段とからなる。
作用 上記の構成により、可変速特殊再生時には再生メモリ
の書き込みと読み出しのタイミングが接近したときこれ
を検出し、最終的な再生音に影響のない繰り返しデータ
フィールドで書き込みと読み出しのタイミングを再設定
し直し、また、再生信号の時間軸誤差を計測してテープ
速度情報を補正し、特殊再生メモリの読み出しクロック
再生信号の時間軸に適合させ、特殊再生メモリでの書き
込みと読み出しタイミングの衝突を避けることができ
る。
実施例 以下、本発明のディジタル信号再生装置について、図
面を参照しながら説明を行う。
第1図は本発明の一実施例におけるディジタル信号再
生装置のブロック図を示すものである。第1図におい
て、1〜13までと15と17〜21までの構成要素は第5図に
示した従来例と構成は同じであるため説明は省略する。
16は同一フィールドの信号の繰り返し再生される低速再
生時に再生中のフィールドデータが更新されたか否かを
検出するフィールド更新検出回路で従来例と同一のもの
であるが、更新されなかった場合のフラグを再生メモリ
コントローラ14に送る機能が付加されている。22は3ペ
ージフィールドメモリから構成される再生メモリ13のア
ドレスおよびタイミングパルスを供給する再生メモリコ
ントローラであるが、第5図に示す従来例のものに比
べ、機能が付加されており、詳細を第2図にさらに詳し
く示す。23はテープ再生信号の時間軸の変動を検出する
フィールド長計測回路、24は速度検出回路から得られる
テープ速度情報をフィールド長計測回路23の出力で補正
するテープ速度補正回路であり、第3図にフィールド長
計測回路およびテープ速度補正回路の詳細構成図を示
す。
再生メモリコントローラ22の詳細な内部構成図である
第2図において、25は同一フィールドが繰り返し再生さ
れたことの検出結果であるフィールド繰り返しフラグ入
力端子、26は再生メモリタイミング系のイニシャライズ
パルス入力端子、27は読み出しクロック入力端子、28は
再生メモリ13の書き込みアドレスカウンタ、29は書き込
みアドレス側の3進カウンタ、30は再生メモリ13の読み
出しアドレスカウンタ、31は読み出しアドレス側の3進
カウンタ、32A,32B,32Cはアンドゲート、33A,33B,33Cも
同様にアンドゲート、34はディレー回路、35は書き込み
と読み出しのタイミングの衝突を検出するオーバラップ
検出回路、36はアンドゲート、37はオアゲート、38A,38
B,38Cはマルチプレクサ(MUX)、39A,39B,39Cは再生メ
モリ13のそれぞれA,B,Cメモリに供給されるアドレス出
力端子である。
次に、フィールド長計測回路23とテープ速度補正回路
24の詳細な構成図である第3図において、40は再生フィ
ールドパルス入力端子、41は特殊再生メモリ17の読み出
しに用いられる読み出しクロック入力端子、42はテープ
速度情報入力端子、43はプリセットカウンタ、44はプリ
セットカウンタ43の出力であるテープ速度の誤差値を速
度情報に変換するデコーダ、45は加減算器、46は補正テ
ープ速度情報出力端子である。
以上のように構成されたデジタル信号再生装置につい
て、第1図,第2図,第3図の構成図および第6図,第
7図の波形図を用いて、以下、その動作を説明する。
サーチダイアル1の操作から始まって、再生メモリ13
への書き込み,誤り訂正,読み出しまでの基本的な動作
は第5図に示す従来例と何ら変わる点はないため説明は
省略する。
第2図に示す再生メモリコントローラ22では誤り訂正
のためのアドレスカウンタの記載は省略してあるが、書
き込みアドレスカウンタ28と読み出しアドレスカウンタ
30から供給されるアドレスをマルチプレクサ38A〜38Cで
切り替え、再生メモリ13の各メモリに供給する働きをす
る。動作としては、まずテープが停止状態から再生状態
に移り、走行が安定し再生信号が連続して得られるよう
になると、再生イニシャライズパルスが端子26より入力
され、読み出しアドレスカウンタ30および3進カウンタ
31のイニシャライズを行う。さらに、ディレー回路34を
通じて書き込みアドレスカウンタ28および3進カウンタ
29のイニシャライズを併せて行う。その結果、第6図に
示すように書き込みと読み出しのタイミングは一定の位
相関係を保ちながら、以下連続的に書き込みと読み出し
が継続される。3進カウンタ29および31は再生メモリ13
の各メモリA,B,Cに対して1フィールド単位でアドレス
供給を切り換えるためのもので、第6図に示すゲート信
号が3進カウンタ29および31の出力に対応する。書き込
みおよび読み出しアドレスはアンドゲート32A〜32Cおよ
び33A〜33Cでメモリごとに振り分けられ、マルチプレク
サ38A〜38Cで書き込みと読み出しの切り換えが行われ、
端子39A〜39CよりA,B,Cの各メモリに送られる。
第2図に示す構成の装置では、キャプスタンモータの
位相制御がかけられない場合、再生メモリ13の書き込み
と読み出しタイミングの経時変化による衝突の予防を下
記の構成で実現する。
書き込みアドレスカウンタ28と読み出しアドレスカウ
ンタ30の出力であるそれぞれのアドレス、たとえばメモ
リAのアドレス値の差が一定値以下になることを演算操
作などによりオーバラップ検出回路35で検出する。完全
にタイミングが衝突する以前に危険状態をまず検出する
ものであるが、これは演算回路を用いずともゲートパル
ス同士のアンドをとることによっても簡単に検出でき
る。オーバラップ検出結果は再イニシャライズパルスと
してタイミングをずらして出力され、アンドゲート36で
フィールド繰り返しフラグとゲートされ、さらにオアゲ
ート37を介して3進カウンタ29にイニシャライズパルス
として印加される。この構成により、低速特殊再生モー
ドにおいて、同一フィールドが繰り返し再生されている
間にオーバラップが発生した場合、書き込み側のメモリ
の振り分けを行う3進カウンタ29をイニシャライズし直
して、書き込みを1フィールド期間飛び越した操作を行
っても、最終的に得られる再生信号には欠落などの影響
は生じない。また、フィールド更新フラグがフィールド
更新検出回路16で検出されている間はイニシャライズが
禁止され読み出し側に影響しない。もともと再生信号の
時間軸の誤差の変化自体、更新フラグの出現頻度に比べ
十分ゆっくりとしたものであるから上記の構成で何ら実
用上の問題は生じない。また、上記の説明は書き込み側
カウンタのイニシャライズ制御の例を示したが、読み出
し側を制御しても同様の結果が得られる。
つぎに、第3図に示すフィールド長計測回路23および
テープ速度補正回路24の詳細構成について述べる。
再生メモリ13から読み出されたディジタル音声信号は
フィールド更新検出回路16の検出結果に基づき更新フラ
グが出力されたときのみ、特殊再生メモリ17に1フィー
ルド単位で書き込まれる。特殊再生メモリ17からの時間
軸伸張を伴う読み出しは再生テープ速度に応じて読み出
しクロック周波数を変化させて行うが、本発明では第3
図に示す構成によって、テープの伸縮および走行時のス
リップによる再生信号の時間軸変動の影響を受けない精
度の高い読み出しを実現するものである。
第3図において、端子40より再生信号の1フィールド
の区切りとなるフィールドパルスが入力され、ロードパ
ルスとしてプリセットカウンタ43に入力される。プリセ
ットカウンタ43では再生タイミング系の基準となる読み
出しクロックを計数し、あらかじめ設定されていた正規
の長さの1フィールド周期に対応した計数値の補数をプ
リセット値としておけば、つぎのフィールドパルスの到
来の直前には時間軸変動による誤差値がプリセットカウ
ンタ43に存在することになる。つぎのフィールドパルス
の到来とともにこの値をデコーダ44に転送し、テープ速
度の誤差値に変換する。加減算器45では元々FGパルスで
検出され、刻々変化するテープ速度情報が端子42より入
力され、これに対しデコーダ44から出力される速度誤差
情報には一定の係数をかけて加減算の演算を行い、補正
された正確なテープ速度情報を端子46から特殊再生メモ
リコントローラ18に出力する。これはFGパルス自体は数
kHzの周波数に対し、映像信号のフィールドパルスは60
あるいは50Hzであるため、次元を合わせるために上記の
重み付け操作が必要となる。上記の説明では1フィール
ド単位で時間軸の変動を計測する例を述べたが、発生す
る誤差の量が僅かであれば、もっと長時間にわたる計測
を行って処理を行う必要がある。また、この場合のカウ
ンタのビット数が増加するなどハード構成が大規模にな
ることを避けるために、第2図の再生メモリコントロー
ラ22と同様な構成で速度誤差が累積し、ある規定値を越
えたときのみ速度の補正を行う方法をとっても、速度補
正された値は僅かなため再生音の品質などに実用上の問
題はない。
以下は従来例の項で述べた動作と同様に第1図の装置
で良好な特殊再生時の再生音が得られる。
なお、本発明の実施例として第2図,第3図に示した
詳細構成例はあくまで一例であり、たとえば第2図に示
す再生メモリコントローラ22の具体的構成については、
3ページのメモリ構成について示したが、2ページでも
それ以外でも可能である。したがって、メモリのページ
切り替えに3進カウンタは必須ではなく、読み出し側の
制御が定まれば、それに追従して遅れたタイミングで書
き込み側を制御すれば、書き込み側のページ切り替えカ
ウンタは不要となる。また、第3図に示す構成ではカウ
ンタ以降のデコーダおよび加減算器の部分はマイコンを
用いたソフトウエアで容易に代替可能であり、第2図お
よび第3図の構成は特に本発明を限定するものではな
い。
本発明のポイントは低速の特殊再生モードにおいて、
第1にテープ再生信号の時間軸変動を再生メモリの書き
込みと読み出しのタイミング差として検出し、この差が
規定値以下となり書き込みと読み出しタイミングの衝突
の危険が迫ったとき、同一フィールドのデータが繰り返
し再生されているときにのみ、書き込み側あるいは読み
出し側のシーケンスをジャンプさせ安全なタイミングに
移行させる点にある。また、第2のテープ再生信号の時
間軸変動を再生信号の基準信号を測定して検出し、これ
を規定の速度からの誤差分として補正を行い、補正され
たテープ速度情報によって特殊再生メモリの読み出しタ
イミングの制御を行う点にある。
また、本発明の実施例の説明についてはディジタル音
声信号の映像信号のフィールド単位で構成した場合につ
いて述べたが、これもさらに長いフレーム単位であって
も、逆にフィールドをさらに細分化した単位を構成単位
とした場合であっても、フィールドメモリのサイズなど
が変わるだけであり、本発明を限定するものではない。
発明の効果 以上のように本発明は、可変速特殊再生時にはキャプ
スタンモータの位相制御がかけられず、十分なテープ走
行制御がなされない場合においても、再生信号の時間軸
変動のエラーを検出し再生フィールドメモリの書き込み
シーケンスの飛び越し操作を再生信号の影響しないよう
に行い、かつ特殊再生フィールドメモリに供給される速
度情報の誤差を補正し、読み出しタイミングを制御し
て、テープ再生速度に比例した周波数に変換して出力す
ることができ、ディジタル音声信号を従来のアナロク機
器と同様の操作感覚で再生することができ、特に編集作
業時の頭出し操作を迅速に行うことができ、その効果は
大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例におけるディジタル信号再生
装置の構成を示すブロック図、第2図は同実施例におけ
る再生メモリコントローラ22の詳細構成を示すブロック
図、第3図は同実施例におけるフィールド長計測回路23
およびテープ速度補正回路24の詳細構成を示すブロック
図、第4図は一般的な低速再生時のディジタル音声処理
方法を説明するための波形図、第5図は従来例のディジ
タル信号再生装置の構成を示すブロック図、第6図は再
生メモリ13の動作を説明するための波形図、第7図は特
殊再生メモリ17の動作を説明するための波形図である。 1…サーチダイアル、2…ダイアル速度検出部、3…テ
ープ速度検出部、4…キャプスタンモータ駆動部、5…
キャプスタンモータ、7…FG検出回路、8…速度検出回
路、9…AT制御部、10…再生ヘッド、11…再生検出回
路、12…復調・同期検出回路、13…再生メモリ回路、16
…フィールド更新検出回路、17…特殊再生メモリ、18…
特殊再生メモリコントローラ、19…DSP、22…再生メモ
リコントロラ、23…フィールド長計測回路、24…テープ
速度補正回路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転ヘッド記録方式によって、テープ上に
    傾斜トラックを形成し、映像信号フィールドなどの一定
    の単位時間ごとに分割ブロック化構成され記録されたデ
    ィジタル音声信号を再生するディジタル信号再生装置で
    あって、 操作モードに応じたテープ走行速度指令を出力するシス
    テムコントロール手段と、 前記テープ走行速度指令に基づいてテープを駆動するテ
    ープ駆動手段と、 前記テープ走行速度をテープ駆動モータよりテープ速度
    情報として検出するテープ速度検出手段と、 テープの可変速特殊再生時に、前記回転ヘッドがテープ
    上の所定のトラックを正確にトラッキングするように前
    記回転ヘッドの取り付け高さを可変制御するオートトラ
    ッキング手段と、 前記回転ヘッドからの再生信号を復調し、元のディジタ
    ル音声信号に戻すとともに前記復調された再生信号をフ
    ィールド単位で蓄える第1のメモリ手段を含む再生信号
    処理手段と、 前記フィールドごとに付加されたアドレスを分離抽出
    し、前記アドレスの連続性を判定するフィールドアドレ
    ス更新判定手段と、 可変速特殊再生時に、前記第1のメモリ手段の書き込み
    と読み出しのタイミング差を検出し、前記フィールドア
    ドレス更新判定手段の出力に基づいて前記タイミング差
    を制御する第1のメモリ制御手段と、 前記再生信号のフィールド長を計測し、前記テープ速度
    検出手段で得られたテープ速度情報を補正する補正手段
    と、 前記第1のメモリ手段から読み出されたディジタル音声
    信号をフィールド単位で蓄える第2のメモリ手段と、 前記フィールドアドレス更新判定手段の判定結果によっ
    て前記第2のメモリ手段へのディジタル音声信号の書き
    込みを制御し、前記補正されたテープ走行速度情報に従
    って前記第2のメモリ手段からのディジタル音声信号の
    読み出しを制御する第2のメモリ制御手段と、 前記第2のメモリ手段から読み出されたディジタル音声
    信号を、前記補正されたテープ走行速度情報に応じて内
    挿補間する補間フィルタ手段とを備えたディジタル信号
    再生装置。
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