JP3091604B2 - 工具ユニット形状の作成方法 - Google Patents
工具ユニット形状の作成方法Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ワーク（被加工物）の
加工に用いる工具ユニット形状の登録等に用いられる工
具ユニット形状の作成方法に関する。
加工に用いる工具ユニット形状の登録等に用いられる工
具ユニット形状の作成方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、タレット旋盤等の工作機械で
は、一つのワークに対して数種の加工を行なうことがで
き、その加工に応じて種々の工具が選択される。選択さ
れる工具は、バイトやドリル等の種別に加え、同種の工
具であっても大きさや形状等が異なっている。要する
に、この種の工作機械では、ワークに応じて複数の工具
の選択及びその組合せがあり、無数の選択要素が存在し
ている。そこで、これらの工具の選択及びその組合せの
作成の容易化は、作業者への熟練度の要求を緩和すると
ともに、加工の迅速化、処理の信頼性を高める上で有益
なことである。
は、一つのワークに対して数種の加工を行なうことがで
き、その加工に応じて種々の工具が選択される。選択さ
れる工具は、バイトやドリル等の種別に加え、同種の工
具であっても大きさや形状等が異なっている。要する
に、この種の工作機械では、ワークに応じて複数の工具
の選択及びその組合せがあり、無数の選択要素が存在し
ている。そこで、これらの工具の選択及びその組合せの
作成の容易化は、作業者への熟練度の要求を緩和すると
ともに、加工の迅速化、処理の信頼性を高める上で有益
なことである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、ＮＣ
装置における加工指令（プログラム）を検証する方法に
は、ディスプレイ上で模擬する方法がある。この加工指
令を検証する目的は次の通りである。 ａ．ワークの加工形状の確認 ｂ．ワークと工具の干渉チェック ｃ．同時多軸制御可能なＮＣ装置の場合、工具間の干渉
チェック
装置における加工指令（プログラム）を検証する方法に
は、ディスプレイ上で模擬する方法がある。この加工指
令を検証する目的は次の通りである。 ａ．ワークの加工形状の確認 ｂ．ワークと工具の干渉チェック ｃ．同時多軸制御可能なＮＣ装置の場合、工具間の干渉
チェック
【０００４】これらの目的において、ａ及びｂの場合
は、加工するワークとバイト、ドリル等の刃具の形状を
表示させることで実現できる。しかし、ｃには、工具ユ
ニット形状、即ち、刃具と刃具を工作機械に固定するホ
ルダを組み合わせた状態の表示を必要とする場合があ
る。その場合、従来、工具ユニット形状を登録していた
が、刃具とホルダの組合せは、一つのバイトホルダにつ
いて多種類のバイトの選択があり、さらに取付け時のシ
フト量との関係を加味すると、その組合せ数は無数に存
在する。このため、新たに加工プログラムを作成した場
合には、そのシミュレーションを行なう度に工具ユニッ
トの形状登録の作業が必要であった。
は、加工するワークとバイト、ドリル等の刃具の形状を
表示させることで実現できる。しかし、ｃには、工具ユ
ニット形状、即ち、刃具と刃具を工作機械に固定するホ
ルダを組み合わせた状態の表示を必要とする場合があ
る。その場合、従来、工具ユニット形状を登録していた
が、刃具とホルダの組合せは、一つのバイトホルダにつ
いて多種類のバイトの選択があり、さらに取付け時のシ
フト量との関係を加味すると、その組合せ数は無数に存
在する。このため、新たに加工プログラムを作成した場
合には、そのシミュレーションを行なう度に工具ユニッ
トの形状登録の作業が必要であった。
【０００５】そこで、本発明は、工具ユニット形状の登
録作業の簡易化を実現した工具ユニット形状の作成方法
を提供することを目的とする。
録作業の簡易化を実現した工具ユニット形状の作成方法
を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の工具ユニット形
状の作成方法は、図１及び図２に例示するように、刃
具、ホルダなどの各工具の基本形状を表す基本形状デー
タとともに、前記工具の組み合わせを表すセッティング
情報｛工具ユニットを構成する前記工具の型番や名称、
形状、刃具サイズ（刃先サイズＱ）、シフト量（Ｐ）
等｝を登録し、このセッティング情報から必要に応じて
選択された前記工具の組み合わせに工具サイズ、シフト
量等の可変データを合成することにより、例えば、刃具
サイズとシフト量とからホルダ形状と刃具形状を工具ユ
ニットとして組み合わせる位置を演算し、前記ホルダ形
状と前記刃具形状とを合成することにより、所望の工具
ユニット形状を作成することを特徴とする。
状の作成方法は、図１及び図２に例示するように、刃
具、ホルダなどの各工具の基本形状を表す基本形状デー
タとともに、前記工具の組み合わせを表すセッティング
情報｛工具ユニットを構成する前記工具の型番や名称、
形状、刃具サイズ（刃先サイズＱ）、シフト量（Ｐ）
等｝を登録し、このセッティング情報から必要に応じて
選択された前記工具の組み合わせに工具サイズ、シフト
量等の可変データを合成することにより、例えば、刃具
サイズとシフト量とからホルダ形状と刃具形状を工具ユ
ニットとして組み合わせる位置を演算し、前記ホルダ形
状と前記刃具形状とを合成することにより、所望の工具
ユニット形状を作成することを特徴とする。
【０００７】
【作用】基本形状データは、刃具、ホルダ等の各工具の
基本形状を表すデータである。これに対し、セッティン
グ情報は、各工具の組み合わせを表す基本データであ
り、具体的な形状を除いたものである。このセッティン
グ情報から組み合わせられた基本形状を選択することが
できる。しかし、工具ユニットとしては、具体的な位置
やシフト量等のデータが必要となり、そこで、組み合わ
せ工具形状に可変データを合成することにより、所望の
工具ユニット形状を作成することとしたものである。 具
体的に述べれば、工具ユニットを構成する最小単位が、
刃具やホルダ等の工具である。この工具の形状を登録す
るとともに、この工具のセッティング情報を登録する。
セッティング情報とは、ホルダ形状、刃具形状、刃具サ
イズ、シフト量等の物理的な情報である。そして、この
ような登録された情報は任意に読み出すことができる。
基本形状を表すデータである。これに対し、セッティン
グ情報は、各工具の組み合わせを表す基本データであ
り、具体的な形状を除いたものである。このセッティン
グ情報から組み合わせられた基本形状を選択することが
できる。しかし、工具ユニットとしては、具体的な位置
やシフト量等のデータが必要となり、そこで、組み合わ
せ工具形状に可変データを合成することにより、所望の
工具ユニット形状を作成することとしたものである。 具
体的に述べれば、工具ユニットを構成する最小単位が、
刃具やホルダ等の工具である。この工具の形状を登録す
るとともに、この工具のセッティング情報を登録する。
セッティング情報とは、ホルダ形状、刃具形状、刃具サ
イズ、シフト量等の物理的な情報である。そして、この
ような登録された情報は任意に読み出すことができる。
【０００８】そこで、加工すべきワークの形状が定まる
と、その加工形状に応じた工具を選択する。刃具のサイ
ズとシフト量とからホルダ形状と刃具形状とを工具ユニ
ットとして組み合わせる位置等を演算し、それらホルダ
形状と刃具形状とを合成して工具ユニットの形状が合成
される。
と、その加工形状に応じた工具を選択する。刃具のサイ
ズとシフト量とからホルダ形状と刃具形状とを工具ユニ
ットとして組み合わせる位置等を演算し、それらホルダ
形状と刃具形状とを合成して工具ユニットの形状が合成
される。
【０００９】したがって、この工具ユニットの作成方法
では、既に登録されている工具形状を利用して複数の工
具ユニット形状の作成が可能であり、その結果、形状登
録の作業量が大幅に軽減される。そして、ワークの加工
及びそのシミュレーションは、本発明の工具ユニット形
状の作成方法によって作成された工具ユニット形状を用
いて行なうことができる。その応用は、シミュレーショ
ン等への応用等、多岐に亘るのである。
では、既に登録されている工具形状を利用して複数の工
具ユニット形状の作成が可能であり、その結果、形状登
録の作業量が大幅に軽減される。そして、ワークの加工
及びそのシミュレーションは、本発明の工具ユニット形
状の作成方法によって作成された工具ユニット形状を用
いて行なうことができる。その応用は、シミュレーショ
ン等への応用等、多岐に亘るのである。
【００１０】
【実施例】以下、本発明を図面に示した実施例を参照し
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
【００１１】図１は、本発明の工具ユニット形状の作成
装置を示している。この作成装置は、一例としてタレッ
ト型ＮＣ自動旋盤の工具ユニット形状の作成を行なう場
合を示している。
装置を示している。この作成装置は、一例としてタレッ
ト型ＮＣ自動旋盤の工具ユニット形状の作成を行なう場
合を示している。
【００１２】この作成装置には、制御及び演算を行なう
手段として中央処理装置（ＣＰＵ）２が設置されてい
る。即ち、ＣＰＵ２は、制御及び演算手段であって、制
御プログラムの実行、工具ユニットの形状の登録制御の
他、制御に伴う各種の演算を行なう。
手段として中央処理装置（ＣＰＵ）２が設置されてい
る。即ち、ＣＰＵ２は、制御及び演算手段であって、制
御プログラムの実行、工具ユニットの形状の登録制御の
他、制御に伴う各種の演算を行なう。
【００１３】このＣＰＵ２で実行される制御プログラム
や制御又は演算途上のデータを格納する記憶手段として
主記憶装置４が設置されている。この主記憶装置４は、
制御プログラムやテーブル等を持つ読出し専用メモリ
（ＲＯＭ）６と、演算途上のデータを格納する随時書込
みメモリ（ＲＡＭ）８とを備えている。
や制御又は演算途上のデータを格納する記憶手段として
主記憶装置４が設置されている。この主記憶装置４は、
制御プログラムやテーブル等を持つ読出し専用メモリ
（ＲＯＭ）６と、演算途上のデータを格納する随時書込
みメモリ（ＲＡＭ）８とを備えている。
【００１４】また、この主記憶装置４とは別に工具ユニ
ットの形状等の登録データを格納する記憶手段として補
助記憶装置１０が設置され、この補助記憶装置１０には
ツーリングリストや参照データ等が格納される。そし
て、この補助記憶装置１０には、作成装置内部に設置さ
れる固定磁気ディスク装置、フレキシブルディスク装置
の他、作成装置と連係される外部記憶装置等が含まれて
いる。外部記憶装置は、固定磁気ディスク装置の他、磁
気テープ装置等で構成される。ホストコンピュータと連
係される場合には、このホストコンピュータ側の記憶装
置も補助記憶装置１０に含まれることは言うまでもな
い。
ットの形状等の登録データを格納する記憶手段として補
助記憶装置１０が設置され、この補助記憶装置１０には
ツーリングリストや参照データ等が格納される。そし
て、この補助記憶装置１０には、作成装置内部に設置さ
れる固定磁気ディスク装置、フレキシブルディスク装置
の他、作成装置と連係される外部記憶装置等が含まれて
いる。外部記憶装置は、固定磁気ディスク装置の他、磁
気テープ装置等で構成される。ホストコンピュータと連
係される場合には、このホストコンピュータ側の記憶装
置も補助記憶装置１０に含まれることは言うまでもな
い。
【００１５】また、各種の入力データの取込みや制御出
力等の取出しを行なう入出力手段として入出力ユニット
（Ｉ／Ｏ）１２が設置されている。このＩ／Ｏ１２は、
主記憶装置４及び補助記憶装置１０とともにＣＰＵ２と
バス１４によって連係されている。図示しないが、外部
制御・演算手段としてのホストコンピュータとの連係も
可能である。
力等の取出しを行なう入出力手段として入出力ユニット
（Ｉ／Ｏ）１２が設置されている。このＩ／Ｏ１２は、
主記憶装置４及び補助記憶装置１０とともにＣＰＵ２と
バス１４によって連係されている。図示しないが、外部
制御・演算手段としてのホストコンピュータとの連係も
可能である。
【００１６】このＩ／Ｏ１２には、データ入力手段とし
てキーボード１６が接続されている。このキーボード１
６の他、データ入力手段にはイメージ入力装置、座標入
力器等の各種のデータ入力機器を用いることができる。
てキーボード１６が接続されている。このキーボード１
６の他、データ入力手段にはイメージ入力装置、座標入
力器等の各種のデータ入力機器を用いることができる。
【００１７】そして、このＩ／Ｏ１２には、映像表示出
力手段として表示制御部１８とともに、印字出力手段と
して印字装置２０が接続されている。表示制御部１８に
は、工具や工具ユニット形状を表す映像出力が得られ、
その出力は映像表示手段としてＣＲＴ２２に表示され
る。また、印字装置２０にはＣＲＴ２２上の映像と同一
のハードコピーの他、記憶手段に記憶されているデータ
を印字することが可能である。
力手段として表示制御部１８とともに、印字出力手段と
して印字装置２０が接続されている。表示制御部１８に
は、工具や工具ユニット形状を表す映像出力が得られ、
その出力は映像表示手段としてＣＲＴ２２に表示され
る。また、印字装置２０にはＣＲＴ２２上の映像と同一
のハードコピーの他、記憶手段に記憶されているデータ
を印字することが可能である。
【００１８】次に、工具形状及び工具ユニット形状の登
録について説明する。
録について説明する。
【００１９】先ず、その概要を総括的に述べると、工具
登録では、工具形状とその形状に付随する名称、サイズ
等の工具の基本形状を表す基本形状データを登録する。
また、ツーリングリストは、実際に機械に取り付けられ
ている複数の工具ユニットの情報、例えば、ホルダ、ス
リーブ、刃具等の工具情報やシフト量等のセッティング
情報であり、これを登録する。
登録では、工具形状とその形状に付随する名称、サイズ
等の工具の基本形状を表す基本形状データを登録する。
また、ツーリングリストは、実際に機械に取り付けられ
ている複数の工具ユニットの情報、例えば、ホルダ、ス
リーブ、刃具等の工具情報やシフト量等のセッティング
情報であり、これを登録する。
【００２０】このように登録データは２種類であり、工
具情報は、ホルダ、刃具等の基本形状データ、座標、ベ
クトル、ビットマップ等の種々の形状データ、型番、名
称、刃先サイズ等の工具形状データに付加する各工具固
有の情報からなっている。また、ツーリングリストは、
実際に機械に取り付ける工具ユニットのセッティング情
報であるから、この登録では、工具ユニット形状を作成
するための必要な情報の登録を行なうのである。また、
リストの作成作業は、工具登録で作成したデータの中か
ら工具ユニットを構成するホルダ（又はホルダ及びスリ
ーブ）、刃具の工具情報（型番、刃先サイズ等）を形状
データから検索して読み出し、リストに登録するととも
に、取付け時のシフト量も同時に登録する。必要であれ
ば、登録した工具ユニットが行なう加工工程やチップ
名、使用チャック等の登録も行なう。
具情報は、ホルダ、刃具等の基本形状データ、座標、ベ
クトル、ビットマップ等の種々の形状データ、型番、名
称、刃先サイズ等の工具形状データに付加する各工具固
有の情報からなっている。また、ツーリングリストは、
実際に機械に取り付ける工具ユニットのセッティング情
報であるから、この登録では、工具ユニット形状を作成
するための必要な情報の登録を行なうのである。また、
リストの作成作業は、工具登録で作成したデータの中か
ら工具ユニットを構成するホルダ（又はホルダ及びスリ
ーブ）、刃具の工具情報（型番、刃先サイズ等）を形状
データから検索して読み出し、リストに登録するととも
に、取付け時のシフト量も同時に登録する。必要であれ
ば、登録した工具ユニットが行なう加工工程やチップ
名、使用チャック等の登録も行なう。
【００２１】図２は、この工具登録におけるデータの関
係を総括的に示している。即ち、工具登録３１が行なわ
れると、工具形状データ３２と工具情報データ３３に分
類して登録され、工具情報データ３３を参照してツーリ
ング作成３４を行い、その登録によってツーリングリス
ト３５が得られる。そして、このツーリグリスト３５及
び工具形状データ３２を参照し、工具ユニット形状表示
３６が実行されるのである。
係を総括的に示している。即ち、工具登録３１が行なわ
れると、工具形状データ３２と工具情報データ３３に分
類して登録され、工具情報データ３３を参照してツーリ
ング作成３４を行い、その登録によってツーリングリス
ト３５が得られる。そして、このツーリグリスト３５及
び工具形状データ３２を参照し、工具ユニット形状表示
３６が実行されるのである。
【００２２】次に、図３は、工具形状の登録プログラム
のフローチャートを示している。ステップＳ１では工具
の形状を表す数値データをキーボード１６の操作によっ
て入力する。この形状を表す数値データは、座標、ベク
トル、ビットマップ又はこれらを組み合わせたもの等で
ある。
のフローチャートを示している。ステップＳ１では工具
の形状を表す数値データをキーボード１６の操作によっ
て入力する。この形状を表す数値データは、座標、ベク
トル、ビットマップ又はこれらを組み合わせたもの等で
ある。
【００２３】ステップＳ２では、ステップＳ１で入力し
た工具形状の各種情報をキーボード１６の操作によって
入力する。表１は、この工具登録（工具情報）の一例を
示し、工具サイズは刃具サイズ等の工具のサイズを表し
ている。また、図４はその形態を示している。
た工具形状の各種情報をキーボード１６の操作によって
入力する。表１は、この工具登録（工具情報）の一例を
示し、工具サイズは刃具サイズ等の工具のサイズを表し
ている。また、図４はその形態を示している。
【００２４】
【表１】
【００２５】ステップＳ３では、ステップＳ１、Ｓ２で
入力した各種データの登録を行なう。この登録とは、補
助記憶装置１０にステップＳ３で入力したデータを取り
出し又は利用可能な形態で記憶させることである。
入力した各種データの登録を行なう。この登録とは、補
助記憶装置１０にステップＳ３で入力したデータを取り
出し又は利用可能な形態で記憶させることである。
【００２６】ステップＳ４では、必要とする工具の登録
が終了したか否かを判断し、未だ登録する工具がある場
合にはステップＳ１に戻り、そうでない無い場合には登
録プログラムの実行を完了する。
が終了したか否かを判断し、未だ登録する工具がある場
合にはステップＳ１に戻り、そうでない無い場合には登
録プログラムの実行を完了する。
【００２７】次に、図５は、工具ユニット形状の作成及
び表示のフローチャートを示している。ステップＳ11で
は工具ユニットの表示指令を行ない、ステップＳ12では
指令された工具番号のセッティング情報をツーリングリ
ストから得る。表２は、ツーリングリストの一例を示
し、表２中のサイズは、工具サイズを示す。また、図６
は、そのツール３ユニットの形状を示している。
び表示のフローチャートを示している。ステップＳ11で
は工具ユニットの表示指令を行ない、ステップＳ12では
指令された工具番号のセッティング情報をツーリングリ
ストから得る。表２は、ツーリングリストの一例を示
し、表２中のサイズは、工具サイズを示す。また、図６
は、そのツール３ユニットの形状を示している。
【００２８】
【表２】
【００２９】このツーリングリスト例は、正面穴明け加
工を行なう工具ユニットについて示している。このツー
リングリストには、工具番号、ホルダ、スリーブ、刃
具、刃具サイズ及びシフト量が表示されている。勿論、
このツーリングリストには付加治具を表すデータ等の他
の情報を含めてもよい。このツーリングリストは、予め
キーボード１６を通して補助記憶装置１０等の記憶手段
にタレットの工具番号を単位として工具のセッティング
情報を記憶しておくものとする。
工を行なう工具ユニットについて示している。このツー
リングリストには、工具番号、ホルダ、スリーブ、刃
具、刃具サイズ及びシフト量が表示されている。勿論、
このツーリングリストには付加治具を表すデータ等の他
の情報を含めてもよい。このツーリングリストは、予め
キーボード１６を通して補助記憶装置１０等の記憶手段
にタレットの工具番号を単位として工具のセッティング
情報を記憶しておくものとする。
【００３０】そして、このツーリングリストから必要な
データを得た後、ステップＳ13では登録されている形状
の中からホルダ（スリーブ）及び刃具形状を読み込む。
例えば、補助記憶装置１０からこれらの形状データを読
み出し、ＲＡＭ８に読み込み、ステップＳ14に移行す
る。
データを得た後、ステップＳ13では登録されている形状
の中からホルダ（スリーブ）及び刃具形状を読み込む。
例えば、補助記憶装置１０からこれらの形状データを読
み出し、ＲＡＭ８に読み込み、ステップＳ14に移行す
る。
【００３１】ステップＳ14では、刃具形状をシフト量Ｐ
だけシフトさせた後、ステップＳ15に移行する。この例
では、シフト量は、Ｘ＝０mm、Ｚ＝１０mmである。
だけシフトさせた後、ステップＳ15に移行する。この例
では、シフト量は、Ｘ＝０mm、Ｚ＝１０mmである。
【００３２】ステップＳ15ではスリーブがあるか否かを
判断し、スリーブがある場合にはステップＳ16、Ｓ17を
経てスリーブに対応する処理、スリーブがない場合には
ステップＳ16、Ｓ17を飛び越してステップＳ18に移行す
る。
判断し、スリーブがある場合にはステップＳ16、Ｓ17を
経てスリーブに対応する処理、スリーブがない場合には
ステップＳ16、Ｓ17を飛び越してステップＳ18に移行す
る。
【００３３】ステップＳ16ではスリーブを刃具の刃先位
置から刃具サイズＱだけ離れた位置に移動させる。この
場合、刃具サイズＱは３０mmであり、それ故、移動量が
３０mmとなる。
置から刃具サイズＱだけ離れた位置に移動させる。この
場合、刃具サイズＱは３０mmであり、それ故、移動量が
３０mmとなる。
【００３４】ステップＳ17では刃具とスリーブ形状とを
合成する。この合成は、画面上での表示を合成すること
である。
合成する。この合成は、画面上での表示を合成すること
である。
【００３５】ステップＳ18ではホルダと刃具形状（又は
刃具とスリーブを合成）を合成する。即ち、ホルダ、刃
具及びスリーブの各データを参照して合成し、目的とす
る工具ユニット形状を作成する。そして、ステップＳ19
ではＣＲＴ２２の表示画面２２０の指令位置に作成した
工具ユニット形状を表示制御して表示させる。
刃具とスリーブを合成）を合成する。即ち、ホルダ、刃
具及びスリーブの各データを参照して合成し、目的とす
る工具ユニット形状を作成する。そして、ステップＳ19
ではＣＲＴ２２の表示画面２２０の指令位置に作成した
工具ユニット形状を表示制御して表示させる。
【００３６】次に、図７は、図６に示した工具ユニット
形状の作成の推移を示している。図７の（Ａ）は、ステ
ップＳ14における刃具の表示を示し、２８は図４に示し
た刃具の形状２８に対応している。Ｐは、ステップＳ14
におけるシフト量を示している。図７の（Ｂ）は、ステ
ップＳ17における刃具とスリーブの合成を示している。
２６、２８は図４の各形状に対応している。図中、Ｑ
は、ステップＳ16における刃具サイズＱに対応する移動
量を示している。
形状の作成の推移を示している。図７の（Ａ）は、ステ
ップＳ14における刃具の表示を示し、２８は図４に示し
た刃具の形状２８に対応している。Ｐは、ステップＳ14
におけるシフト量を示している。図７の（Ｂ）は、ステ
ップＳ17における刃具とスリーブの合成を示している。
２６、２８は図４の各形状に対応している。図中、Ｑ
は、ステップＳ16における刃具サイズＱに対応する移動
量を示している。
【００３７】また、図７の（Ｃ）は、ステップＳ18にお
ける刃具、ホルダ及びスリーブの合成を示している。各
形状２４、２６、２８は、図４の各形状に対応してい
る。
ける刃具、ホルダ及びスリーブの合成を示している。各
形状２４、２６、２８は、図４の各形状に対応してい
る。
【００３８】なお、実施例では、ドリル、スリーブ及び
ホルダの形状登録、工具ユニット形状の作成及び登録に
ついて説明したが、本発明は、他の刃具の場合にも同様
に形状及び工具ユニット形状の作成及び登録ができるも
のであり、実施例に限定されるものではない。
ホルダの形状登録、工具ユニット形状の作成及び登録に
ついて説明したが、本発明は、他の刃具の場合にも同様
に形状及び工具ユニット形状の作成及び登録ができるも
のであり、実施例に限定されるものではない。
【００３９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
刃具、ホルダなどの各工具の形状を基本形状データとし
て登録するとともに、工具の組み合わせデータをセッテ
ィング情報として登録しておき、必要な時に各工具の基
本データから引用して工具サイズ、シフト量等可変する
データに基づき組み合わせ演算し、所望の工具ユニット
形状として出力使用するので、刃具、ホルダ等の工具サ
イズ、ホルダの種類、刃具の種類、これらに伴うシフト
量の変化等、種々の組み合わせを表す膨大な形状データ
の全てを記憶保有した場合に比較し、記憶装置に対する
記憶情報の増大化を防止できるとともに、工具ユニット
形状の作成処理の迅速化を図ることができる。しかも、
ワークに応じた工具のセッティング情報を記憶している
ツーリングリストを利用し、予め登録されているホルダ
や刃具の形状を組み合わせることで容易に工具ユニット
形状を表示画面上で作成でき、工具形状の登録作業の簡
易化を図って工具ユニット形状の作成に要する労力を軽
減することができる。
刃具、ホルダなどの各工具の形状を基本形状データとし
て登録するとともに、工具の組み合わせデータをセッテ
ィング情報として登録しておき、必要な時に各工具の基
本データから引用して工具サイズ、シフト量等可変する
データに基づき組み合わせ演算し、所望の工具ユニット
形状として出力使用するので、刃具、ホルダ等の工具サ
イズ、ホルダの種類、刃具の種類、これらに伴うシフト
量の変化等、種々の組み合わせを表す膨大な形状データ
の全てを記憶保有した場合に比較し、記憶装置に対する
記憶情報の増大化を防止できるとともに、工具ユニット
形状の作成処理の迅速化を図ることができる。しかも、
ワークに応じた工具のセッティング情報を記憶している
ツーリングリストを利用し、予め登録されているホルダ
や刃具の形状を組み合わせることで容易に工具ユニット
形状を表示画面上で作成でき、工具形状の登録作業の簡
易化を図って工具ユニット形状の作成に要する労力を軽
減することができる。
【図１】本発明の工具ユニット形状の作成方法における
作成装置の一実施例を示すブロック図である。
作成装置の一実施例を示すブロック図である。
【図２】本発明の工具ユニット形状の作成方法における
作成装置の工具登録の概要を示す図である。
作成装置の工具登録の概要を示す図である。
【図３】工具形状の登録プログラムを示すフローチャー
トである。
トである。
【図４】図３における登録プログラムで登録される工具
登録（工具形状）を示している。
登録（工具形状）を示している。
【図５】工具ユニット形状の作成及び登録プログラムを
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図６】図５における登録プログラムで登録されるツー
ルユニット形状の一例を示している。
ルユニット形状の一例を示している。
【図７】図６における工具ユニット形状の作成及び登録
プログラムで登録される工具ユニット形状の表示画面を
示す図である。
プログラムで登録される工具ユニット形状の表示画面を
示す図である。
【符号の説明】 ２ ＣＰＵ ４ 主記憶装置 １０ 補助記憶装置 １６ キーボード（入力手段） ２２ ＣＲＴ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B23Q 15/00 G05B 19/4069
Claims (1)
- 【請求項１】 刃具、ホルダなどの各工具の基本形状を
表す基本形状データとともに、前記工具の組み合わせを
表すセッティング情報を登録し、このセッティング情報
から必要に応じて選択された前記工具の組み合わせに工
具サイズ、シフト量等の可変データを合成することによ
り、所望の工具ユニット形状を作成することを特徴とす
る工具ユニット形状の作成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05188705A JP3091604B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 工具ユニット形状の作成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05188705A JP3091604B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 工具ユニット形状の作成方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH079301A JPH079301A (ja) | 1995-01-13 |
| JP3091604B2 true JP3091604B2 (ja) | 2000-09-25 |
Family
ID=16228369
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05188705A Expired - Fee Related JP3091604B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 工具ユニット形状の作成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3091604B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3656284A1 (en) | 2008-04-16 | 2020-05-27 | United States Endoscopy Group, Inc. | Adaptor for a water bottle of an endoscope |
| JP7434326B2 (ja) * | 2019-07-25 | 2024-02-20 | シチズン時計株式会社 | 工具情報設定装置及び工作機械 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP05188705A patent/JP3091604B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH079301A (ja) | 1995-01-13 |
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