JP3091562B2 - 脱水兼用洗濯機 - Google Patents

脱水兼用洗濯機

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JP3091562B2 JP04100886A JP10088692A JP3091562B2 JP 3091562 B2 JP3091562 B2 JP 3091562B2 JP 04100886 A JP04100886 A JP 04100886A JP 10088692 A JP10088692 A JP 10088692A JP 3091562 B2 JP3091562 B2 JP 3091562B2
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  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は外箱の前面部が弧状に形
成された脱水兼用洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、脱水兼用洗濯機においては、
外箱の内部に、外槽及び内槽を主体とする内部機構が、
複数(通常4本)の吊り棒によって弾性吊持されてい
る。
【0003】しかして近年、この種脱水兼用洗濯機にお
いては、外箱の前面部が弧状をなすデザインが採用され
ており、このものの構成を図3に示す。
【0004】このものの場合、外箱1は、奥行寸法がa
で、この奥行寸法aを大きくしない(設置面積を大きく
しない)ために、外箱1の前面部2の弧状形成は、中央
部より左右の両端部が寸法bだけ後側に位置する形態で
成されている。
【0005】一方、この外箱1の内部には、既述のよう
に、外槽及び内槽を主体とする内部機構3が収容されて
おり、この内部機構3には前側と後側とに複数(合計4
個)のアーム部4が均等に設けられ、これに対して、外
箱1の前側及び後側の各隅部にはそれぞれ支え部5が設
けられて、この各支え部5に内部機構3がアーム部4で
それぞれ吊り棒6により弾性吊持されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ものの場合、外箱1の前面部2の弧状形成が、中央部よ
り左右の両端部が寸法bだけ後側に位置する形態で成さ
れている関係上、外箱1の前側の支え部5も、従来の平
直な前面部のものの支え部5′より寸法cだけ後側に位
置するようになって、この前側の支え部5と残り後側の
支え部5の全中心、換言すれば、この場合、それらの支
え部5によって支えられた内部機構3の中心部O
は、外箱1の中心部Oより寸法dだけ後側に位
置する。このため、外箱1の後面部から内部機構3まで
の距離eが、外箱1の前面部から内部機構3までの距離
fに比して小さくなり(e<f)、脱水運転時に振れる
内部機構3が外箱1の後面部に当たりやすくなって、外
箱1の損傷を招来し、又、その当たりにより異常な振動
を発生するから、通常具えられている安全スイッチが頻
繁に働くようになって運転を止め、運転がスムーズに進
行しなくなるという問題点を有していた。
【0007】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、外箱の前面部が弧状に形成
されたものにおいての、外箱から内部機構までの距離を
前後ほゞ均等にし得て、脱水運転時での内部機構の外箱
へのいわゆる片当たりを防止できる脱水兼用洗濯機を提
供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の脱水兼用洗濯機においては、前面部がその
中央部より左右の両端部が後側に位置する弧状に形成さ
れ前側及び後側の各隅部にそれぞれ支え部を具えた外箱
と、前側と後側とに複数のアーム部を有しこの各アーム
部でそれぞれ吊り棒により上記外箱の支え部に弾性吊持
された外槽及び内槽を主体とする内部機構とを具備する
ものにあって、その内部機構の前側の組のアーム部を後
側の組のアーム部より短くして、内部機構が外箱とほゞ
同心状に位置するように定めて成ることを特徴とする。
【0009】
【作用】上記手段によれば、内部機構の前側の組のアー
ム部を後側の組のアーム部より短くした分だけ、内部機
構の中心部が外箱の全支え部の中心より前側に位置する
ようになって、その内部機構の中心部が外箱の中心部と
ほゞ合致するようになる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき、図1及び図
2を参照して説明する。
【0011】まず図2において、11は外箱を示してお
り、これに内部機構12を収容している。この内部機構
12は、水溜用の外槽13と、これに内設した洗濯・脱
水兼用の内槽14、内槽14の内底部に配設した洗濯用
の撹拌体15、外槽13外の下方部に配設したモータ1
6、モータ16の動力を洗濯時に撹拌体15に伝え脱水
時に撹拌体15と共に内槽14に伝える伝動部17、外
槽13から排水する排水弁18等から成っている。
【0012】これに対して、外箱11は、図1に示すよ
うに、前面部19をその中央部より左右の両端部が寸法
Aだけ後側に位置する弧状に形成しており、上部の前側
及び後側の各隅部にそれぞれ支え部20を具えている。
【0013】又、内部機構12は、外槽13の下部の前
側にアーム部21を、後側にアーム部22を、それぞれ
複数(この場合、各2個)有し、その前側の組の2個の
アーム部21は、ともに、長さ寸法Bを後側の組の2個
アーム部22の長さ寸法Cより短く定めている(B<
C)。
【0014】しかして、内部機構3は、上記アーム部2
1,22で、支え部20にそれぞれ吊り棒23によりス
プリング24(図1参照)を介して弾性吊持している。
【0015】このように本構成のものの場合、内部機構
12の前側の組のアーム部21を後側の組のアーム部2
2より短く定めたもので、その分だけ、内部機構12が
前側に寄って、その中心部O12が、外箱11の全支え
部20の中心O20より前側に位置するようになる。
【0016】従って、外箱11の前面部19の弧状形成
が、中央部より左右の両端部が寸法Aだけ後側に位置す
る形態で成されて、外箱11の前側の支え部20が、従
来の平直な前面部のものの支え部より後側に位置し、こ
の前側の支え部20と残り後側の支え部20の全中心O
20が、外箱1の中心部O11より寸法Dだけ後側に位
置していても、内部機構12の中心部O12は外箱11
の中心部O11とほぼ合致し、外箱11の後面部から内
部機構12までの距離Eは、外箱11の前面部から内部
機構12までの距離Fとほゞ同等になる。
【0017】かくして、脱水運転時での内部機構12の
外箱11特には後面部へのいわゆる片当たりを防止で
き、外箱11の損傷を回避できると共に、その当たりに
異常振動の発生をも防止できて、安全スイッチが頻
繁に働くことのないようにでき、運転をスムーズに進行
させることができる。
【0018】なお、内部機構12にあって、重量の大な
るモータ16は内部機構12の中心部O12より前側に
位置しており、この関係で、内部機構12の重心Gも内
部機構12の中心部O12より前側に位置していて、こ
れに対するスプリング24の充分な調整をしているか
ら、前述のように内部機構12の前側の組のアーム部2
1を後側の組のアーム部22より短く定めたことによる
不釣合の問題は、実質的に生じないようになっている。
【0019】
【発明の効果】以上の記述で明らかなように、本発明の
脱水兼用洗濯機は、前面部がその中央部より左右の両端
部が後側に位置する弧状に形成され前側及び後側の各隅
部にそれぞれ支え部を具えた外箱と、前側と後側とに複
数のアーム部を有しこの各アーム部でそれぞれ吊り棒に
より上記外箱の支え部に弾性吊持された外槽及び内槽を
主体とする内部機構とを具備するものにおいて、その内
部機構の前側の組のアーム部を後側の組のアーム部より
短くして、内部機構が外箱とほゞ同心状に位置するよう
に定めて成ることを特徴とするものであり、それによっ
て、外箱の前面部が弧状に形成されたものにおいての、
外箱から内部機構までの距離を前後ほゞ均等にし得、も
って、脱水運転時での内部機構の外箱へのいわゆる片当
たりを防止でき、外箱の損傷を回避できると共に、運転
をスムーズに進行させることもできるという優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す横断面図
【図2】縦断側面図
【図3】従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
11は外箱、12は内部機構、13は外槽、14は内
槽、19は外箱の前面部、20は支え部、21,22は
アーム部、23は吊り棒を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面部がその中央部より左右の両端部が
    後側に位置する弧状に形成され前側及び後側の各隅部に
    それぞれ支え部を具えた外箱と、前側と後側とに複数の
    アーム部を有しこの各アーム部でそれぞれ吊り棒により
    上記外箱の支え部に弾性吊持された外槽及び内槽を主体
    とする内部機構とを具備するものにおいて、その内部機
    構の前側の組のアーム部を後側の組のアーム部より短く
    して、内部機構が外箱とほゞ同心状に位置するように定
    めて成ることを特徴とする脱水兼用洗濯機。
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