JP2734668B2

JP2734668B2 - 洗濯機のモータ支持装置

Info

Publication number: JP2734668B2
Application number: JP1216363A
Authority: JP
Inventors: 博之由川
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1989-08-23
Filing date: 1989-08-23
Publication date: 1998-04-02
Anticipated expiration: 2013-04-02
Also published as: JPH0380895A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は洗濯機のモータ支持装置に関するものであ
る。

従来の技術従来例えば、脱水洗濯機は第４図に示すように、洗濯
時の水を溜める水槽１内部に設けた洗濯兼脱水槽２は中
央内底部に衣類撹拌用のパルセータ３を、側壁には水抜
き用の多数の***を設けている。５は軸受箱で洗濯時に
はパルセータ３のみを、脱水時には洗濯兼脱水槽２を回
転駆動するようにモータ６の駆動力を伝達する機構を有
している。また、モータ６はベルト７およびプーリ８に
より軸受箱５に駆動力を伝達している。

４は支持板で、水槽１、モータ６、軸受箱５等が配設
されロッド９によりサスペンション12及び球面座13を介
して外枠01の角隅より垂下支持されている。11は洗濯兼
脱水槽上部に設けられたバランサーである。

発明が解決しようとする課題以上のような構成においては、モータ６が支持板４を
介して水槽１に固着されているため、モータ６の振動、
特に単相誘導モータ特有の2f振動が水槽１、及び、洗濯
兼脱水槽２に直接伝達し、この振動が水槽１や、洗濯兼
脱水槽２で拡大されて大きな騒音を発していた。特に最
近では主婦層の有職化にともない夜間の洗濯が増えてい
るため、これらの騒音は、市場にて大きな課題となりつ
つある。

また、この問題を解決するため、モータ６と支持板４
との間にゴム等の緩衝材を設けることも考えられてきた
が、洗濯物のアンバランス等でモータ６を含む吊り下げ
部が振動した場合に緩衝材で弾性支持されているモータ
６が揺れてベルト７がスリップしてしまうという課題も
あった。

さらに、モータ６から発する振動はモータ６本体以外
にモータ軸の回転振動も存在しており、この回転振動
が、ベルト７を介して水槽１及び洗濯兼脱水槽に伝わっ
て騒音を発するという課題もあった。

本発明は上記課題に鑑み、モータ、水槽、軸受け箱な
どを支持板に取り付け、外枠に垂下支持される水槽の構
造を有する洗濯機において、運転音の低騒音化を図ると
ともに、ベルトのスリップを防止することを目的とす
る。

課題を解決するための手段上記目的を達成するために本発明の洗濯機は、振動源
であるモータと、それを騒音として拡大する水槽および
洗濯兼脱水槽を振動絶縁するため、内底部にパルセータ
を有する洗濯兼脱水槽と、この洗濯兼脱水槽を内包した
水槽と、この水槽をサスペンションを介して垂下支持す
る外枠と、パルセータおよび洗濯兼脱水槽を駆動するモ
ータと、水槽、モータおよび軸受箱等が取り付けられた
支持板とを備えた洗濯機において、モータの上下軸受部
を弾性支持体にて下部取付板と上部取付板の間に挟持
し、前記下部取付板の略中心部に中空軸を固定し、この
中空軸に軸受部を備えたプーリを回動自在に設け、この
プーリと前記モータの軸を、弾性体で構成された弾性カ
ップリングにて連結したものである。

作用モータ本体は、弾性支持体を介して下部取付板と上部
取付板の間に挾持されているため、モータ本体振動はこ
こで絶縁することができる。また、プーリとモータ軸は
弾性カップリングを介して連結されているため、モータ
軸の回転振動も絶縁することができる。さらに、プーリ
は下部取付板に回動自在に取付けられているため、プー
リと軸受箱のピッチｘが縮まってベルトがスリップして
しまうという課題も解消でき、騒音低減を図りながら品
質的に安定した構造が実現できる。

実施例以下、本発明の一実施例を第１図，第２図，第３図に
より説明する。なお、従来例と同じ部品は同じ番号で示
し、説明は略す。

図において16は略円筒形状の弾性支持体であり、内周
面はモータ６の軸受部6bに外周部は下部取付板14に嵌入
支持されている。また、上部取付板15にも同様に弾性支
持体16が嵌入されており、モータ６は前記下部取付板14
と上部取付板15の間に弾性支持体16を介して挾持されて
いる。

８はベルト７を駆動するプーリであり、その内面に軸
受け19を設けており、前記下部取付板14に圧入固定され
た中空軸20の外周面に回動自在に取付けられている。

18は弾性カップリングであり、前記プーリ８の略回転
中心部とモータ軸6aを、弾性カップリング18と一体的に
成型された下部ワッシャ18a、あるいは上部ワッシャ18b
を介して連結している。下部ワッシャ18aはプーリ８の
下部に設けられた凹部に、上部ワッシャ18bはモータ軸6
aに、各々嵌入されており、これを介して回転力の伝達
が行われる。

前記下部取付板14は上部取付板15と共に支持板４にボ
ルトにて螺着され、前記プーリ８、弾性カップリング1
8、中空軸20、弾性支持体16、モータ６の各部材が、略
同軸上に配設される。

モータ６の本体振動が下部取付板14および上部取付板
15に直接伝わらないようにするため、弾性支持体16の弾
性率は、モータ６の各方向の固有振動数がモータ６から
発生する2f振動数の倍以下になるように設定している。また、同様に弾性カ
ップリングの弾性率もモータ６内の回転子の回転固有振
動数が2f振動数の倍以下になるように設定している。

前記弾性支持体16および弾性カップリング20は、ゴム
あるいは金属性のコイルバネのどちらでも良く、要は、
モータ６本体と、その回転子の双方をその2f振動数の倍以下の固有振動数で支持できれば良い。

また、前記軸受19はスベリ軸受の形態となっている
が、ころがり軸受でも良い。

発明の効果以上のように本発明は、モータを弾性支持体を介して
下部取付板と上部取付板の間に挾持したものであるた
め、モータ本体の振動が伝達しにくく、また、モータ軸
とプーリが、弾性カップリングを介して連結されている
ことから、モータの回転振動も水槽や洗濯槽兼脱水槽に
ほとんど伝わらない。従って、水槽の振動は小さくな
り、これにより発生する騒音が大幅に低減されるもので
ある。また、このようにモータの振動伝達を低減する構
造でありながらプーリは、下部支持体に固定された中空
軸に回動自在に取り付けられているため、プーリと軸受
箱のピットｘが縮まってベルトがスリップしてしまうと
いう課題も解消できる。

以上のように本発明によれば、モータ、水槽、軸受け
箱などを支持板に取り付け、外枠に垂下支持される水槽
の構造を有する洗濯機においてもモータの取付強度をほ
とんど低下させずに、騒音を大幅に低減できるという極
めて大きな効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第一実施例を示すモータ支持装置の縦
断面図、第２図は同吊り下げ部の縦断面図、第３図は同
吊り下げ部の底面図、第４図は従来の洗濯機を示す縦断
面図である。１……水槽、２……洗濯槽兼脱水槽、６……モータ、７
……ベルト、８……プーリ、14……下部取付板、15……
上部取付板、16……弾性支持体、18……弾性カップリン
グ、19……軸受、20……中空軸。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】内底部にパルセータを有する洗濯兼脱水槽
と、この洗濯兼脱水槽を内包した水槽と、この水槽をサ
スペンションを介して垂下支持する外枠と、パルセータ
および洗濯兼脱水槽を駆動するモータと、水槽、モータ
および軸受箱等が取り付けられた支持板とを備えた洗濯
機において、モータの上下軸受部を弾性支持体にて下部
取付板と上部取付板の間に挟持し、前記下部取付板の略
中心部に中空軸を固定し、この中空軸に軸受部を備えた
プーリを回動自在に設け、このプーリと前記モータの軸
を、弾性体で構成された弾性カップリングにて連結して
なる洗濯機のモータ支持装置。