JP3091544B2 - イソシアネートの連続的製造方法 - Google Patents

イソシアネートの連続的製造方法

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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C263/00Preparation of derivatives of isocyanic acid
    • C07C263/04Preparation of derivatives of isocyanic acid from or via carbamates or carbamoyl halides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07C2601/12Systems containing only non-condensed rings with a six-membered ring
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対応するウレタンの熱
分解による脂肪族又は芳香族モノ−及びジ−イソシアネ
ートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液相中、触媒を用いて行われるウレタン
の分解反応をベースとするイソシアネートの製造方法と
して、種々の方法が知られている。この分解において、
反応副生成物であるアルコールが生成する。特に日本国
特許63-211,257号には、高沸点不活性溶媒中で、バナジ
ウム及びクロムのような金属触媒を用いて行われる、対
応するウレタンの熱分解によるイソシアネートの製造方
法が記載されている。反応生成物の一つは、分解反応器
から引き出される。同様に、日本国特許63-211,256号に
は、触媒として、ホウ素とIA族及びIIA 族の金属との化
合物を使用することが記載されている。この出願におい
ても、反応生成物の一つは、分解反応器から除去され
る。WO88.05430には、触媒としてVIA 及びVIIA族に属す
る金属の化合物を用いた、230 ℃の温度で、減圧下で行
われるアルキルジ−イソシアネートの合成のための液相
方法が記載されている。両反応生成物共、分解反応器か
ら除去され、二つの連続した凝縮工程により回収され
る。イタリア特許出願20.041A/89には、触媒なしに、沸
騰溶媒中で行われるウレタンの分解方法が記載されてい
る。反応副生成物であるアルコールと共沸混合物を形成
する低沸点溶媒は、265 ℃に維持された反応容器に連続
的に供給される。両反応生成物共、分解反応器から連続
的に除去され、二つの連続した凝縮工程において回収さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ウレタン分解物におけ
る基本的な問題は、反応生成物であるイソシアネートと
アルコールが、互いに再結合して最初の生成物を再形成
する傾向があることである。この事実は、反応生成物を
分離して、十分に純粋な形でそれらを回収することを困
難にし、商業規模における方法の開発にかなりの欠点を
生じさせていた。液相において行われるウレタンの触媒
的分解方法においては、触媒残渣からの液体流の精製と
いう別の問題もある。
【0004】本発明の目的は、公知方法の上記欠点を克
服することにある。特に、本発明により、未変化のウレ
タン及びイソシアネートの量が継続的に制御された液体
混合物中、反応副生成物であるアルコールを同時に排除
しながら処理することにより、ウレタンを連続的且つ選
択的に分解することが可能であることが発見された。ま
た、液体混合物の部分的蒸留により、連続的に且つ実質
的に純粋な形で、イソシアネートを回収することが可能
であり、従って、反応生成物の再形成を防止しうること
が見いだされた。
【0005】これに基づいて、本発明の目的は、対応す
るウレタンから高収率で選択的にイソシアネートを製造
する、容易に商業的生産に規模を拡大することのできる
単純且つ実用的な連続方法にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】より詳しくは、本発明
は、下記の反応により、対応するウレタンからモノ−又
はジ−イソシアネートを製造するための連続的方法に関
する。 (式中、Rは、1又はそれ以上のエチレン性不飽和結合
を含むこともできる炭素原子3ないし18の直鎖又は枝
分かれ鎖のアルキル基;炭素原子5ないし7のシクロア
ルキル基;縮合した環又は縮合していない環を有する単
環式又は多環式のアリール基;又は炭素原子1ないし4
のアリールアルキル基を表し;これらの基は炭素原子1
ないし4のアルキル基、炭素原子1ないし4のアルコキ
シ基、ニトロ基、塩素原子、フッ素原子又は臭素原子か
ら選ばれる1又はそれ以上の置換基を有することもでき
る;R’は炭素原子1ないし20のアルキル基を表し;
そしてxは1又は2を表す)上記の方法は下記(a) 〜
(c) の特徴を有する。 (a) 実質的に一定容量及び一定組成を有し、分解反応の
ための触媒物質を含まず、高沸点不活性溶媒を含み、液
体混合物1kg 当たり0.05〜1.0 ウレタン官能当量の濃度
の未変化のウレタン(I) 及び0.02〜 0.9イソシアネート
官能当量の濃度のイソシアネート(II)を含む液体混合物
を含む分解反応器に、ウレタン流(I) が供給される。上
記の反応器は、溶媒の沸点温度且つイソシアネート(II)
及びアルコール(III) 中のウレタン(I) の分解温度に維
持され、反応器への供給速度はウレタン(I) の分解速度
に対応し、アルコール(III) は多かれ少なかれその生成
速度に対応する速度で蒸発する; (b) 該液体混合物は、(a) の混合物の量を実質的に変化
しない速度で、(a) の反応器から連続的に取り出され、
ウレタン(I) の分解温度より低い温度に維持されたフラ
ッシュ装置に供給される。イソシアネート(II)は、上記
の装置内で、(a)の反応器内に生成する速度に対応する
速度で部分的に蒸発され、残留するフラッシュ液体混合
物は、(a)の反応器に再循環される; (c) (b) で発生した蒸気流は、連続的に除去され、凝縮
され、蒸発カラムで蒸発され、これにより、イソシアネ
ート(II)は、カラムのヘッドから生成物として純粋な形
又は実質的に純粋な形で分離される。好ましい実施態様
においては、前記式中のR が下記の意味を表す: 芳香族
モノアミン、特にアニリン、及びメチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基及びブチル基のようなアル
キル基又はハロゲン原子、特にフッ素原子、塩素原子及
び臭素原子を含む基でオルト- 、メタ- 又はパラ- 置換
されたアニリンから誘導されるアリール基; 脂肪族モノ
アミン、特にn-、第二及び第三ブチルアミン、イソブチ
ルアミン、2-及び3-メチルブチルアミン、ネオペンチル
アミン、n-ペンチルアミン、n-ヘキシルアミン、シクロ
ヘキシルアミン、n-オクチルアミン、n-デシルアミンか
ら誘導されるアルキル基; 脂肪族ジアミン、特にエチレ
ンジアミン、1,3-プロピレンジアミン、1,4-ブチレンジ
アミン、1,5-ペンチレンジアミン、1,6-ヘキサメチレン
ジアミン、3-アミノメチル−3,5,5-トリメチルシクロヘ
キシルアミンから誘導されるアルキル基を表し、そして
R'がメチル基を表す。
【0007】本発明の分解処理が行われうるウレタン
(I) の例を下記に示す: メチルN-フェニルウレタン、メ
チルN-p-メトキシフェニルウレタン、メチルN-p-クロロ
フェニルウレタン、メチルN-m-( トリフルオロメチル)
フェニルウレタン、メチル-N-シクロヘキシルウレタ
ン、メチルN-ブチルウレタン、3-メトキシカルボニルア
ミノ-3,5,5- トリメチルメトキシカルボニルアミノシク
ロヘキシルウレタン、1,6-ジメチルヘキサメチレンウレ
タン。従って、イソシアネート(II)の例は下記に示すも
のである: フェニルイソシアネート、p-メトキシフェニ
ルイソシアネート、p-クロロフェニルイソシアネート、
3,5-ジクロロフェニルイソシアネート、イソプロピルイ
ソシアネート、シクロヘキシルイソシアネート、ブチル
イソシアネート、m-( トリフルオロメチル) イソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネート及びヘキサメチレン
ジイソシアネート。
【0008】本方法の工程(a) で使用される高沸点不活
性有機溶媒は、沸点がイソシアネート(II)の沸点より少
なくとも40〜50℃高い有機溶媒であり、そのため、ウレ
タン(I) の分解反応を妨げることがないものである。こ
れらの高沸点有機溶媒は、下記のものから選択されう
る。芳香族炭化水素、例えば直鎖又は枝分かれ鎖のアル
キル鎖の炭素原子9ないし14のアルキルベンゼン、メ
チルナフタレン、フェニルナフタレン、ベンジルナフタ
レン、及びジフェニル;脂肪族炭化水素、例えば分子内
に12ないし18個の炭素原子を含む直鎖のアルカン、
並びにジフェニルエーテル、メチルフェニルエーテル、
セチルフェニルエーテル、及びp−ノニルフェニルセチ
ルエーテルのようなエーテル。
【0009】工程(a) においては、沸騰状態で、220 〜
350 ℃の温度で、常圧、減圧又は加圧した圧力で、1 〜
20分間の居留時間で行うのが便利である。工程(b) にお
いては、150 〜200 ℃の温度で、部分的にイソシアネー
トを蒸発させ、これにより残留する液体混合物を、混合
物1kg 当たり、0.1 〜0.2 イソシアネート官能当量で、
0.05〜0.3 ウレタン官能当量に維持しながら行うのが便
利である。上記の残留する液体混合物は、工程(a)にお
いて、好ましくは系の中の不純物の含有量を一定に又は
殆ど一定に保つために、予め部分的にブローダウンして
再循環する。この種のブローダウンが行われる場合、溶
媒の再生用流を工程(a) に供給することも必要である。
【0010】工程(c) において、蒸留は、カラムのヘッ
ドで、80〜150 ℃の範囲の温度で、イソシアネート蒸気
流の凝縮を得るのに十分な圧力で行われる。好ましい方
法においては、工程(c) において蒸発カラムの底から除
去された液体は、工程(a) に再循環される。本発明の方
法の好ましい方法を、第1図を参照して記載する。特
に、この図において、工程(a) は、220 〜350 ℃の温度
に維持された反応器R-1 内で、反応混合物の沸騰状態
で、1〜20分間の範囲の期間で行われる。1時間当た
り、反応器内に存在する液体の重量の1.5 〜2倍の重量
の蒸気が発生するように十分な熱を供給する。これらの
蒸気は、適当な温度でEC-1内で連続して凝縮される。純
粋なウレタンを含む流(6) 、及び可能には(5) で排出さ
れる量に対応する量の溶媒の再生用流 (7)を、一定の状
態で、液体1kg 当たり0.3 〜0.5 イソシアネート官能当
量及び0.2 〜0.5 ウレタン官能当量を含むR-1 に連続し
て供給する。さらに、反応溶媒中に液体1kg 当たり0.1
〜0.2 イソシアネート官能当量及び0.05〜0.3 ウレタン
官能当量を含む工程(b) からのリサイクリング流(4)
を、反応溶媒中、液体1kg 当たり0.02〜0.9 イソシアネ
ート官能当量及び0.05〜1.0 ウレタン官能当量を含む工
程(c) からの流(9) と共に、反応器R-1 に供給した。
【0011】蒸気流(1) を、反応器R-1 から連続的に取
り出し、EC-1で分画する。この流は、基本的に反応副生
成物であるアルコールを含む。上記液体流(2) は、上記
のように、反応溶媒中に、液体1kg に対して0.2 〜0.5
イソシアネート官能当量及び0.1 〜0.3 ウレタン官能当
量を含む。本方法の工程(b) は、150 〜200 ℃の範囲の
温度及び減圧下の比反応条件下に維持したフラッシュチ
ャンバーC-1 内で行われる。特に、上記の組成を有する
液体流(2) を、E-1 で冷却した後、150 〜200 ℃の範囲
の温度で、連続的にC-1 に供給する。蒸気流(3) は、
(2) との重量比0.025/1 〜0.2/1 で、C-1 から取り出さ
れる。この流は、EC-3中、完全に又は部分的に凝縮さ
れ、溶媒中、液体1kg に対して0.1 〜0.2 イソシアネー
ト官能当量及び0.05〜0.3 ウレタン官能当量を含む。さ
らに、上記の組成を有する液体流(4) を取り出し、(5)
でブローダウンした後、工程(a) 中、ポンプP-1 により
再循環する。好ましい方法においては、イソシアネー
ト、ウレタン、及び溶媒をこのブローダウンから回収し
うる。
【0012】方法の工程(c) は、蒸留カラムC-2 内で、
80〜150 ℃の温度範囲内でイソシアネートの凝縮を可能
にするのに十分なヘッド圧力で処理することにより行わ
れる。上記の組成を有する液体流(3) を、連続的にC-2
に供給する。蒸気流(8) を、C-2 から取り出し、EC-4
で、(3) との重量比0.1/1 〜0.5/1 で凝縮する。この流
(8)は、基本的に、(6) に供給されるのと同じモル量の
純粋なイソシアネートを含む。上記の組成を有する液体
流(9) も、C-2 から取り出される。この流 (9)は、前記
のように、第一の段階に再循環される。
【0013】
【発明の効果】本発明の方法は、触媒を使用することな
く、高度に選択的にイソシアネートを製造することを可
能にする。実際、本明細書に記載された方法は、ウレタ
ン流及びこの系からのイソシアネートの連続的除去によ
り、低転化率の反応において、反応主生成物のほぼ完全
な選択を可能にするという利点をも有する。さらに、分
解反応の二つの生成物の系からの分離除去を、各々他方
には侵入しない二つの異なる相で行うことにより、生成
物を良好な収率で得ることが可能になる。
【0014】
【実施例】実施例1 本実施例において、及び下記の実施例において、第1図
に示す装置を使用する。ここにおいて、R-1 は、ウレタ
ンの熱分解( 工程(a))のために攪拌下に維持された反応
器である。C-1 は、断熱的なフラッシュ(flash) チャン
バーであり (工程(b)); C-2 は、連続的蒸留カラムであ
り (工程(c)); EC-1、EC-2、EC-3及びEC-4は凝縮器であ
り;E-1はオンライン熱交換器であり;V-1は、加熱可能
な、供給すべきウレタンのタンクであり;V2,V4及びV5
は、方法の三つの各段階における凝縮物を集めるための
容器であり;V3 は、ポンプP-1 により容積を測定しなが
ら操作される工程(b) から工程(a) への再循環レシーバ
ーである。特に、V3,V4 及びV5は真空流出口を備える。
FV-1及びFV-2は、各々工程(a) から工程(b) への、並び
に工程(c) から工程(a) への液体流のための調節バルブ
である。凝縮器EC-1、EC-2、EC-3及びEC-4は最初に各々
80℃、-10 ℃、20℃及び20℃の温度にする。E-1は、フ
ラッシュ温度より高いが、反応を止めるのに十分な温
度、通常は200 ℃にされる。
【0015】安定状態におけるR-1 は、下記の組成の1.
24kgの液体を含む: 炭素原子数9ないし14のアルキル
ベンゼンの混合物(平均炭素原子数10のアルキルベン
ゼン、以下、DDB と記す)を含む不活性溶媒93重量%、
シクロヘキシルイソシアネート(CHI)2.2〜3.4 重量%、
メチルN-シクロヘキシルウレタン(CHU) 3.1 〜1.5 重量
%、及び他の生成物2.2 重量%。
【0016】R-1 は、EC-1からの4.3kg/時間の凝縮蒸気
流を得るために熱を供給しながら265 ℃で液体の沸騰状
態で作動する。さらに、R-1 の平均作動居留時間は、1
2.0分である( 測定可能な供給容量と反応器内の安定液
体の重量から計算される) 。C-1 は、200 ℃に維持した
液体を、約2 秒間の接触時間で、E-1 に供給することに
より、断熱的な状態で作動する。さらに、C-1 は、EC-3
への供給重量比が0.03/1に等しい凝縮蒸気流を得るのに
十分な圧力で運転され、通常は該圧力は100mmHgであ
る。C-2 は、ヘッドで測定される圧力が、85℃でCHIの
凝縮を起こすのに十分な圧力、通常50mmHgで、EC-4に、
C2における供給量との重量比が0.5/1 に等しく、還流比
1.5/1 であるC2の凝縮蒸気流が得られるように加熱しな
がら運転される。
【0017】これらの条件下で、99.6重量%のCHU(75℃
で液体) の0.1kg/時間の流(6) を、R-1 に供給し、この
条件下で、系の完全な転化が進行する。さらに、0.038k
g/時間の新しいDDB 流(7) を、連続的にR-1 に供給す
る。下記の組成を有する再循環流(4) を、5.99kg/ 時間
の流速で反応器R-1 に戻す((5)における0.04kg/ 時間の
排出後): 2.3重量%のCHI 、1.36重量%のCHU 、2.27重
量%の他の生成物及び94.0重量%のDDB 。最後に、0.09
kg/ 時間の量で、下記の組成を有する流(9) を、工程
(c) から、R-1 に供給する:0.44 重量%のCHI 、12.6重
量%のCHU 及び87重量%のDDB 。
【0018】99.4重量%がメタノールであり、残りがCH
U である蒸気流(1)(EC-1で分画される) を、反応容器R-
1 から0.019kg/時間の量で連続的に取り出す。下記の組
成を有する液体反応流(2) も、反応容器R-1 から6.2kg/
時間の流速で連続的に取り出される:3.4重量%のCHI 、
1.5 重量%のCHU 、2.2 重量%の他の生成物及び98.2重
量%のDDB 。
【0019】流(2) が連続的にC1に供給され、そこから
上記組成を有する液体流(4) が6.04kg/ 時間の流速で取
り出される。蒸気流(3) も、1 時間当たり0.16kgの流速
で取り出され、凝縮される。これは、下記の組成を有す
る:CHI45.1重量%、CHU6.98重量%、DDB47.8 重量%。
この後者の流(3) は、連続的にC2に供給され、そこから
上記組成を有する液体流(9) が取り出され、99重量%の
純度で反応主生成物を含む蒸気流(8) が凝縮され、0.07
39kg/ 時間の流速で取り出される。
【0020】これらの上記データから、安定状態におい
て下記の値が計算されうる。CHU の1操行あたりの転化
率が51.4%であり、CHI についての選択率が94.6%であ
り、生産性が1時間あたり、反応器1 l あたり、CHI59.
6gである。 実施例2 第1図に示した装置を用いて、実施例1と同様の操作方
法を用いた。特にFMU(メチルN-フェニルウレタン) の流
(6) を、R-1に、0.114kg/時間で供給した。これは与え
られた条件下で、完全に転化する。さらに、新しいDDB
流(7) を、0.0479kg/ 時間でR-1 に供給する。下記の組
成を有する再循環された流(4) も、工程(b) からR-1 に
5.91kg/ 時間の流速で供給される((5)における0.05kg/
時間の排出後):1.85重量%のFI( フェニルイソシアネー
ト) 、4.21重量%のFMU 、2.88重量%の他の生成物及び
91重量%のDDB 。最後に、下記の組成を有する流(9)
を、0.085kg/時間の量で工程(c) からR-1 に供給する:
1.76 重量%のFI、10.5重量%のFMU 、87.3重量%のDDB
【0021】99.5重量%がメタノールであり、残りがFM
U である蒸気流(1)(EC-1で分画される) を、反応器R-1
から0.0236kg/ 時間の量で連続的に取り出す。下記の組
成を有する液体反応流(2) も、反応器R-1 から6.13kg/
時間の流速で連続的に取り出される:3.2重量%のFI、4.
24重量%のFMU 及び2.81重量%の他の生成物及び89.7重
量%のDDB 。
【0022】流(2) が連続的にC-1 に供給され、そこか
ら上記組成を有する液体流(4) が5.96kg/ 時間の流速で
取り出される。下記の組成を有する蒸気流(3) も、0.17
kg/時間の流速で取り出され、凝縮される:FI50.6 重量
%、FMU5.3重量%、DDB43.6重量%。この後者の流(3)
は、連続的にC2に供給され、そこから上記組成を有する
液体流(9) が取り出され、99重量%の純度で反応主生成
物を含む蒸気流(8) が凝縮され、0.0845kg/ 時間の流速
で取り出される。
【0023】これらの上記データから、安定な状態で下
記の値が計算されうる。FMU の1操行あたりの転化率は
30.1%であり、FIについての選択率が96.7%であり、生
産性が1時間あたり、反応器1 リットルあたり、FI68.1
4gである。 実施例3 第1図に示した装置を、実施例1と同様の条件下で、た
だしR-1 中、温度を280 ℃に維持し、残留圧力を190mmH
g に維持して、使用した。特にNDU(1,6-ジメチルヘキサ
メチレンジウレタン) の0.156kg/時間の流(6) を、R-1
に供給した。これは与えられた条件下で、完全に転化す
る。さらに、下記の組成を有し、5.07kg/ 時間の流速の
再循環された流(4) も、工程(b) からR-1 に供給され
る:0.53 重量%のHDI(1,6-ヘキサメチレンジイソシアネ
ート) 、2.09重量%のHMI(モノイソシアネートヘキサメ
チレンモノウレタン) 、1.01重量%のHDU 及び96.4重量
%の溶媒( ジフェニルアルキレート) 。最後に、下記の
組成を有する流(9) を、0.961kg/時間の量で工程(c) か
ら反応器R-1 に供給する:11.45重量%のHMI 、0.36重量
%のHDU 、88.2重量%の溶媒。
【0024】99.5重量%がメタノールであり、残りがHD
U であり、わずかな量の溶媒を含む蒸気流(1)(EC-1で分
画される) を、反応器R-1 から0.043kg/時間の量で連続
的に取り出す。下記の組成を有する液体反応流(2) も、
反応器R-1 から6.14kg/ 時間の流速で連続的に取り出さ
れる:2.27 重量%のHDI 、3.51重量%のHMI 、0.89重量
%のHDU 、93.3重量%の溶媒。
【0025】流(2) が連続的にC-1 に供給され、そこか
ら上記組成を有する液体流(4) が5.07kg/ 時間の流速で
取り出される。下記の組成を有する蒸気流(3) も、1.07
5kg/時間の流速で取り出され、凝縮される:10.5 重量%
のHDI 、10.2重量%のHMI 、0.32重量%のHDU 、78.9重
量%の溶媒。この後者の流(3) は、連続的にC2に供給さ
れ、そこから上記組成を有する液体流(9) が取り出さ
れ、99重量%の純度で反応主生成物を含む蒸気流(8) が
凝縮され、0.113kg/時間の流速で取り出される。
【0026】これらの上記データから、安定な状態で下
記の値が計算されうる。HDU の1操行あたりの転化率は
74%であり、HMI についての選択率が71.6%であり、HD
I についての選択率が28.4%であり、生産性が1時間あ
たり、反応器1 リットルあたり、HDI91gである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるイソシアネートの製造方法を示す
模式図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−26665(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 263/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の反応により、対応するウレタンか
    ら有機モノ−又はジ−イソシアネートを製造するための
    連続的方法であって、 R-(NHCOOR') X → R-(N=C=O) X +xR'-OH (I) (II) (III) (式中、Rは、1又はそれ以上のエチレン性不飽和結合
    を含むこともできる炭素原子3ないし18の直鎖又は枝
    分かれ鎖のアルキル基;炭素原子5ないし7のシクロア
    ルキル基;縮合した環又は縮合していない環を有する単
    環式又は多環式のアリール基;又は炭素原子1ないし4
    のアリールアルキル基を表し;これらの基は炭素原子1
    ないし4のアルキル基、炭素原子1ないし4のアルコキ
    シ基、ニトロ基、塩素原子、フッ素原子又は臭素原子か
    ら選ばれる1又はそれ以上の置換基を有することもで
    き; R’は炭素原子1ないし20のアルキル基を表し;そし
    てxは1又は2を表す)下記(a) 〜(c) の特徴を有する
    方法。 (a) 実質的に一定容量及び一定組成を有し、分解反応の
    ための触媒物質を含まず、高沸点不活性溶媒を含み、液
    体混合物1kg 当たり0.05〜1.0 ウレタン官能当量の濃度
    の未変化のウレタン(I) 及び0.02〜 0.9イソシアネート
    官能当量の濃度のイソシアネート(II)を含む液体混合物
    を含む分解反応器に、ウレタン流(I) が供給される。上
    記の反応器は、溶媒の沸点温度且つイソシアネート(II)
    及びアルコール(III) 中のウレタン(I) の分解温度に維
    持され、反応器への供給速度はウレタン(I) の分解速度
    に対応し、アルコール(III) はその生成速度にほぼ対応
    する速度で蒸発する; (b) 該液体混合物は、(a) の混合物の量を実質的に変化
    しない速度で、(a) の反応器から連続的に取り出され、
    ウレタン(I) の分解温度より低い温度に維持されたフラ
    ッシュ装置に供給される。イソシアネート(II)は、上記
    の装置内で、(a)の反応器内に生成する速度に対応する
    速度で部分的に蒸発され、残留するフラッシュ液体混合
    物は、(a) の反応器に再循環される; (c) 上記(b) で発生した蒸気流は、連続的に除去され、
    凝縮され、蒸発カラムで蒸発され、これにより、イソシ
    アネート(II)は、カラムのヘッドから生成物として純粋
    な形又は実質的に純粋な形で分離される。
  2. 【請求項2】 上記式中のR が、芳香族モノアミンから
    誘導されるアリール基; 脂肪族モノアミンから誘導され
    るアルキル基; 脂肪族ジアミンから誘導されるアルキル
    基を表し、R'がメチル基を表すことを特徴とする請求項
    1記載の方法。
  3. 【請求項3】 ウレタン(I) が、メチルN-フェニルウレ
    タン、メチルN-p-メトキシフェニルウレタン、メチルN-
    p-クロロフェニルウレタン、メチルN-m-( トリフルオロ
    メチル) フェニルウレタン、メチル-N- シクロヘキシル
    ウレタン、メチルN-ブチルウレタン、3-メトキシカルボ
    ニルアミノ-3,5,5- トリメチルメトキシカルボニルアミ
    ノシクロヘキシルウレタン及び1,6-ジメチルヘキサメチ
    レンウレタンからなる群から選ばれることを特徴とする
    請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 工程(a) で使用される溶媒が、沸点がイ
    ソシアネート(II)の沸点より少なくとも40〜50℃高い有
    機溶媒であり、芳香族炭化水素;脂肪族炭化水素;並び
    にエーテルから成る群から選ばれることを特徴とする請
    求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 工程(a) において、処理温度が220 〜35
    0 ℃の範囲で、1 〜20分間の期間であることを特徴とす
    る請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 工程(b) において、処理温度が150 〜20
    0 ℃の温度で、部分的にイソシアネートを蒸発させて、
    残留する液体混合物中、混合物1kg 当たり、0.1 〜0.2
    イソシアネート官能当量且つ0.05〜0.3 ウレタン官能当
    量に維持することを特徴とする請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 工程(b) から工程(a) に再循環される液
    体混合物を、系の中の不純物の含有量を一定に又は殆ど
    一定に保つために、部分的にブローダウンさせ、そして
    排出した量に等しい量の再生用流を、工程(a) に供給す
    ることを特徴とする請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 工程(c) において、蒸留を、カラムのヘ
    ッドで、80〜150 ℃の範囲の温度で、イソシアネート蒸
    気流の凝縮を起こすのに十分な圧力で行い、残留蒸留液
    体混合物を工程(a) に再循環することを特徴とする請求
    項1記載の方法。
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