JP3090737U - テーピングソックス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 歩行や運動に際して、足の甲やアキレス鍵を
保護し、捻れを防止するよう、足首をホールドさせるテ
ーピングソックスを提供する。 【解決手段】 ソックスの内部に締付部を設けたテーピ
ングソックスにおいて、該締付部はアキレス鍵を締め付
けて足首部Ｓ００に周設する第１締付部７ａと、土踏ま
ず部Ｐ００を締め付けて足甲部５に周設する第２締付部
７ｂとからなり、第１締付部７ａと第２締付部７ｂを上
面の屈曲部位でＸ状にクロスさせ、足首部Ｓ００を固定
するとともにアキレス鍵と足甲部を保護するようにテー
ピングしたテーピングソックスを構成するものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ソックスの内部に締付部を有するテーピングソックスに関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

ソックスの足底から足甲に締付部を設けたテーピングソツクスは、従来から出 回っている。しかし、主として土踏まず部を締め付けるものであった。

【０００３】 これに対し締付部を２つ設け、足首部をも締め付けるようにした先行技術は、 登録実用新案第３０６９４１４号において公知である。しかしこれは、幼児に適 した靴下であり、滑り落ち防止を目的としたものであった。

【０００４】 そのため歩行や運動に際して、足の甲やアキレス鍵を保護し、捻れを防止する ために足首をホールドするようにして、テーピングしたテーピングソックスは、 従来見当らなかった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

叙上の事情に鑑み、本考案は歩行や運動に際して、足の甲やアキレス鍵を保護 し、捻れを防止するように、足首をホールドさせるテーピングソックスの提供を 課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

そのため本考案は、ソックスの内部に締付部を設けたテーピングソックスにお いて、該締付部はアキレス鍵を締め付けて足首部に周設する第１締付部と、土踏 まず部を締め付けて足甲部に周設する第２締付部とからなり、前記第１締付部と 第２締付部を上面の屈曲部位でＸ状にクロスさせ、足首部を固定するとともにア キレス鍵と足甲部を保護するようにテーピングしたテーピングソックスを構成し て上記の課題を解決した。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本考案でいうテーピングソックスとは、口ゴム部以外のソックス内部に、ゴム 糸を挿入した挿入編によって締付部にし、サポーター効果を付与するようにした ソックスのことである。

【０００８】 また本考案のソックスは、主として幼児を除く子供から大人用に適用される。

【０００９】 次に本考案のテーピングソックスを、以下図面に基づいて、詳細に説明する。 図１は、ハイソックスからなる本考案のテーピングソックスの一実施例を示す側 面図、図２は、図１のテーピングソックスを履いた状態を示す正面からみた斜視 図である。

【００１０】 本考案のテーピングソックス１は、本実施例の場合は、膝から下のハイソック スの例を示している。しかし、本考案のテーピングソックスは、ハイソックスに 限定されるものではなく、ストッキング・オーバーニー・短靴下・アンクレット ・フートカバ−等にも適用される。

【００１１】 また、本実施例のテーピングソックス１は、アウトドア向きのスポーツ用に供 されるものである。ここでスポーツ用のソックスとは、ウォーキング・トレッキ ング・ハイキング・山登りを始めとして、サッカー・バスケット・野球・ゴルフ 等の各種スポーツ用に着用されるソックスのことである。然し本考案のテーピン グソックスは、アウトドア向きのスポ−ツ用に限定されるものではなく、健康ソ ックスとして、また一般のカジュアル用やビジネス用ソックスにも広く適用しう るものである。

【００１２】 テーピングソックス１の上端は、編み始めの口ゴム部２で、ゴム糸を挿入した 挿入編による締付部になっている。これに続いて、ソックスの身部３が編成され ており、身部の下端が人体の足首部Ｓ００に当たる。人体の足首部Ｓ００は、そ の背面にアキレス鍵Ａ００が走っているため、重い人体を支えている足首部Ｓ０ ０周りは捻挫しないように保護する必要がある。そして身部３に続くソックス１ は、踵部４、足甲部５、足底部６が編成されている。

【００１３】 本考案のテーピングソックス１は、口ゴム部２を除く内部にも、締付部を設け ている。その１つは、アキレス鍵Ａ００を締め付けて足首部Ｓ００に周設する第 １締付部７ａである。そしてもう１つは、足の裏の凹んだ位置の土踏まず部Ｐ０ ０に差し掛って締め付け、足甲部５に周設するのが第２締付部７ｂである。この 第１締付部７ａと第２締付部７ｂは、上面の屈曲部位８で図２に示すように、Ｘ 状にクロスして一体になっている。この屈曲部位８には、横畦組織を設けて屈曲 しやすいようにしている。第１締付部７ａの足甲部５と、第２締付部７ｂは、鹿 の子のゴム糸挿入編組織になっている。この締付部７ａ，７ｂは、コース方向に 対して傾斜しているため、その境目にはブッキリ編による切断糸９が僅かに出て はいるが、短く固定も確実で全く気になるものではない。

【００１４】 本実施例の場合の両締付部７ａ，７ｂの幅Ｗ００は、３ｃｍ幅以上になってい る。この幅は制約されるものではないが、どちらかと云えば２ｃｍ幅以上である ことが好ましい。締付部７ａ，７ｂは、アキレス鍵Ａ００と足甲部５を保護する ようにするためのものであるから、２ｃｍ幅以下だと細すぎてその効果が出にく いからであり、幼児用の締付部は１ｃｍ幅程度のものであり、これとは明らかに 目的が相違するからである。本考案のテーピングソックス１は、この両締付部７ ａ，７ｂによるテーピングによって足首部Ｓ００は、しっかりと固定されている 。

【００１５】 即ち、本考案の要旨となる締付部は、上部が足首部から足甲部に差し掛った一 体物からなり、下部が二股に割れており、第一の締付部はアキレス鍵を被覆し、 第二締付部は踵部を挟んで被覆するもので、土踏まず部は全体を被覆しなくても 差し掛ったものでも固定が完全であればよい。

【００１６】 次の図３は、長目の短靴下からなる、本考案のテーピングソックスの他の実施 例を示す側面図である。

【００１７】 本実施例のテーピングソックスは、長目の短靴下１１である。短靴下１１の上 端は、メークアップによるダブルウエルトに編成されている。そしてゴム糸を挿 入した挿入編は、口ゴム部１２から身部１３に至る長い縦畦組織で、滑り止めを 配慮したものになっており、しかも横の縞柄を入れたハイカラなものにしている 。本考案のソックスは、従来からテーパーソックスと称し、口ゴムの締付部を緩 やかな長いものにし、しかも上部を足型に沿って広くし、履きやすくしている点 を特徴にしている。

【００１８】 身部１３の下端は、人体の足首部Ｓ１０に当たる。人体の足首部Ｓ１０は、そ の背面にアキレス鍵Ａ１０が走っているため、重い人体を支えている足首部Ｓ１ ０周りは捻挫しないように保護する必要がある。そして身部１３に続くソックス １１は、踵部１４、足甲部１５、足底部１６に編成されている。

【００１９】 本考案のテーピングソックス１１は、身部１３までの縦畦組織に続けて、アキ レス鍵Ａ１０を締め付け足首部Ｓ１０に周設する第１締付部１７ａを設けている 。そしてもう１つは、上部で第１締付部１７ａに連結し、足の裏の凹んだ位置の 土踏まず部Ｐ１０全体を締め付けて足甲部１５に周設する第２締付部１７ｂを設 けている。従って、この第１締付部１７ａと第２締付部１７ｂは、上面の屈曲部 位１８でＸ状にクロスして一体になっている。この屈曲部位１８には、横畦組織 を設けて屈曲しやすいようにしている。第１締付部１７ａの足甲部１５と、第２ 締付部１７ｂは、鹿の子のゴム糸挿入編組織になっている。従ってその境目では 、ブッキリ編による切断糸１９が裏面に僅かに出てはいるが、固定は完全で全く 気になるものではない。

【００２０】 本実施例の場合の第１締付部１７ａの幅Ｗ１０は、３．５ｃｍ幅になっている 。また第２締付部１７ｂは、土踏まず部で５．５ｃｍ幅と広くなっている。この 幅は制約されるものではないが、どちらかと云えば２ｃｍ幅以上であることが好 ましい。締付部１７ａ，１７ｂは、アキレス鍵Ａ１０と足甲部１５を保護するよ うにするためのものであるから、２ｃｍ幅以下であると細すぎてその効果が出に くいからであり、幼児用の締付部は１ｃｍ幅程度のものであり、これとは明らか に目的が相違する。本考案のテーピングソックス１１は、この両締付部１７ａ， １７ｂによるテーピングによって足首部Ｓ１０は、しっかりと固定されている。

【００２１】 次の図４は、短目の短靴下からなる本考案のテーピングソックスの更に他の実 施例を示す側面図である。本実施例のテーピングソックスは、短目の短靴下２１ である。

【００２２】 テーピングソックス２１の上端は、メークアップによるダブルウエルトになっ ている。そしてゴム糸を挿入した挿入編は、口ゴム部２２から身部２３に至る長 い縦畦組織で、滑り止めを配慮したものになっており、しかも柄模様を入れたハ イカラなものにしている。

【００２３】 身部２３の下端が、人体の足首部Ｓ２０に当たる。人体の足首部Ｓ２０は、そ の背面にアキレス鍵Ａ２０が走っているため、重い人体を支えている足首部Ｓ２ ０周りは捻挫しないように保護する必要がある。そして身部２３に続くソックス ２１は、踵部２４、足甲部２５、足底部２６に編成されている。

【００２４】 本考案のテーピングソックス２１も、身部２３までの縦畦組織に続けて、アキ レス鍵Ａ２０を締め付け足首部Ｓ２０に周設する第１締付部２７ａを設けている 。そしてもう１つは、上部で第１締付部２７ａに連結し、足の裏の凹んだ位置の 土踏まず部Ｐ２０全体を締め付けて足甲部２５に周設する第２締付部２７ｂを設 けている。従って、この第１締付部２７ａと第２締付部２７ｂは、上面の屈曲部 位２８でＸ状にクロスして一体になっている。この屈曲部位２８には、横畦組織 を設けて屈曲しやすいようにしている。第１締付部２７ａの足甲部２５と、第２ 締付部２７ｂは、鹿の子のゴム糸挿入編組織になっている。従ってその境目では 、ブッキリ編による切断糸２９が裏面に僅かに出てはいるが、固定は完全で全く 気になるものではない。

【００２５】 本実施例の場合の第１締付部２７ａの幅Ｗ２０は、３．５ｃｍ幅になっている 。また第２締付部２７ｂは、土踏まず部で５．５ｃｍ幅と広くなっている。この 幅は制約されるものではないが、どちらかと云えば２ｃｍ幅以上であることが好 ましい。締付部２７ａ，２７ｂは、アキレス鍵Ａ２０と足甲部２５を保護するよ うにするためのものであるから、２ｃｍ幅以下であると細すぎてその効果が出に くいからであり、幼児用の締付部は１ｃｍ幅程度のものであり、これとは明らか に目的が相違するからである。本考案のテーピングソックス２１は、この両締付 部２７ａ，２７ｂによるテーピングによって足首部Ｓ２０は、しっかりと固定さ れている。

【００２６】

【考案の効果】

本考案のテーピングソックスは、歩行や運動に際して、足の甲やアキレス鍵を 保護することができる。

【００２７】 本考案のテーピングソックスは、足首を完全にホ−ルドさせることができ、足 首が捻れないようにすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ハイソックスからなる、本考案のテーピングソ
ックスの一実施例を示す側面図である。

【図２】図１のテーピングソックスを履いた状態を示す
正面からみた斜視図である。

【図３】本考案のテーピングソックスの他の実施例を示
す、長目の短靴下の側面図である。

【図４】本考案のテーピングソックスの更に他の実施例
を示す、短目の短靴下の側面図である。

【符号の説明】

１，１１，２１ 本考案のテーピングソックス ２，１２，２２ 口ゴム部 ３，１３，２３ 身部 ４，１４，２４ 踵部 ５，１５，２５ 足甲部 ６，１６，２６ 足底部 ７ａ，１７ａ，２７ｂ 第１締付部 ７ｂ，１７ｂ，２７ｂ 第２締付部 ８，１８，２８ 屈曲部位 ９，１９，２９ 切断糸 Ａ００，Ａ１０，Ａ２０ アキレス鍵 Ｐ００，Ｐ１０，Ｐ２０ 土踏まず部 Ｓ００，Ｓ１０，Ｓ２０ 足首部 Ｗ００，Ｗ１０，Ｗ２０ 締付部の幅

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ソックスの内部に締付部を設けたテーピ
   ングソックスにおいて、該締付部はアキレス鍵を締め付
   けて足首部に周設する第１締付部と、土踏まず部を締め
   付けて足甲部に周設する第２締付部とからなり、前記第
   １締付部と第２締付部を上面の屈曲部位でＸ状にクロス
   させ、足首部を固定するとともにアキレス鍵と足甲部を
   保護するようにテーピングしたことを特徴とするテーピ
   ングソックス。
2. 【請求項２】 締付部が、２ｃｍ幅以上である請求項１
   記載のテーピングソックス。
3. 【請求項３】 テーピングソックスが、ストッキング・
   オ−バ−ニ−・ハイソックス・短靴下・アンクレット・
   フ−トカバ−である請求項１記載のテーピングソック
   ス。