JP3890392B2 - 外反母趾用靴下 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はタイツ、ストッキング、オーバーニー、ハイソックス、短靴下、アンクレット、フートカバー、爪先装着具等の各種靴下の改良に関するものであり、より詳しくは外反母趾を矯正するための靴下に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
外反母趾とは足の変形の一種であり、図9に示すように足の第一趾が第二趾の方に曲がった状態をいう。
【0003】
これは横中足靭帯が緩み中足関節が開いて第一中足骨の内反を招き、結果として第一趾が外反することにより生じる。
【0004】
かかる外反母趾が生じる原因としては衝撃吸収性に優れた靴を幼少時から履くため足底筋肉の発達が阻害されるためであるといった説や、ハイヒール等の爪先の尖った靴を履くと足先が締めつけられ、第一趾を外方へ曲げる作用を受けるといった説が挙げられている。
【0005】
係る外反母趾の状態にいたると第一趾に痛みが生じるのみならず、体のバランスが崩れ腰痛等を引き起こしたりする。
【0006】
かような害悪を招く外反母趾を矯正するため様々な発明、考案がなされている。例えば実開平6−13814号においては第一趾と甲部に巻回すると共に第一趾を内反させる作用を有するサポーターが提案されている。また、特開2001−269367号においては爪先を二股に形成すると共に外反母趾防止体を取り付けることで第一趾を内反させる靴下が提案されている。
【0007】
【特許文献1】
実開平6−13814号公報
【0008】
【特許文献2】
特開2001−269367号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記実開平6−13814号公報記載の考案は装着が手間である。また、靴を履く際には更に靴下をはく必要があり、結果として嵩張ることから足先を締めつけ、かえって痛みが増してしまうという難点を有する。
【0010】
また、特開2001−269367号公報記載の発明は、靴下編機による編成以外に外反母趾防止体を取り付ける工程が必要となり、価格の高騰化を招き商品としての実際性を有しないものである。
【0011】
そこで本発明は靴下を履くのみで外反母趾の矯正ができる靴下や靴下編機による編成のみで製作することが可能な外反母趾用靴下を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1記載の靴下は爪先が二股に形成された靴下において靴下の両側縁部に爪先を開ける方向に作用する難伸縮部を爪先から踵部にいたる範囲に形成した。
【0013】
請求項2記載の靴下は難伸縮部を両側縁部のみならず甲部から甲部裏側にかけて周回する形状にも設けた。
【0014】
請求項3記載の靴下は難伸縮部をタック編み及び浮き編みを組み合わせて編成した。
【0015】
請求項4記載の靴下は難伸縮部をタック編み、浮き編みのみならず添え糸編みをも交えて編成した。
【0016】
請求項5記載の靴下は難伸縮部を添え糸編みで編成した。
【0017】
以下かように構成される本発明が如何に作用して課題を解決するかを図面を参照しながら述べる。
【0018】
図1は請求項1記載の靴下の正面図であり、図2は請求項2記載の靴下の正面図であり、図3は同背面図であり、図4は本発明を爪先装着具として実施したものの正面図であり、図5は本発明の使用状態図である。
【0019】
図1に示すように請求項1記載の靴下は、両側縁部に難伸縮部1aが設けてある。この難伸縮部1aは他の部分に比べ伸縮性に乏しいため、装着した際に、図1における矢印が示す方向、つまり爪先が開く方向に力を与えることになる。その結果、実際に装着してみると、図5に示すように爪先が開くことになるのである。
【0020】
つまりは外反した第一趾を内反させる方向に力を与えることが可能となり、外反母趾の矯正が可能となるのである。
【0021】
又、請求項2記載の靴下においては両側縁部のみならず、甲部から甲部裏側にかけて周回する形状に難伸縮部1bが設けてある。この難伸縮部1bは、装着した際に、図2における矢印が示す方向、つまり中足関節を締めつける方向に力を与えることになる。
【0022】
前述のように外反母趾は中足関節が開くことにより生じるものである。それゆえ、難伸縮部1bにより中足関節を締めつけることにより外反母趾の矯正が可能となるのである。
【0023】
請求項3記載の靴下においては、難伸縮部をタック編み及び浮き編みを組み合わせて編成してある。ここにタック編みはウェール方向(縦方向)に伸びにくい性質を有し、浮き編みはコース方向(横方向)に伸びにくい性質を有するものである。
【0024】
かような性質により伸縮性に乏しい難伸縮部を、編機による編成のみで形成することが可能となるのである。
【0025】
請求項4記載の靴下においては難伸縮部をタック編み、浮き編みのみならず添え糸編みをも交えて編成してある。ここに添え糸編みとは、地編糸に他の編糸を添えて給糸する編成方法であり、当該部分を補強することが可能なものである。かように添え糸編みにより補強することで、より難伸縮性を付加できるのである。
【0026】
請求項5記載の靴下においては、難伸縮部を、平編み等の地編糸に他の編糸を添えて給糸する添え糸編みで編成してある。前述のとおり、部分的に給糸することで当該部分を補強するので難伸縮性を付与することが可能となるのである。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、好ましい発明の一実施形態につき図面を参照しながら述べる。
【0028】
本発明に係る靴下の編成方法は難伸縮部を除き、通常の靴下の編成方法と同様な方法によって構わない。すなわち平編みを基本組織として編成し、口ゴム部はゴム編みやゴム糸を挿入したメリヤス編み等により編成するといった方法である。
【0029】
また、図1等に示すように爪先部分は細巾部4と広巾部5の二股に形成してある。この際、細巾部4には第一趾を、広巾部5には第二趾、第三趾、第四趾及び第五趾を挿入するように編成してもよいし、あるいは細巾部4には第一趾及び第二趾を、広巾部5には第三趾、第四趾及び第五趾を挿入するように編成してもよい。
【0030】
靴下の形状も様々な形状を取り得る。即ちタイツ形状、ストッキング形状、オーバーニー形状、ハイソックス形状、短靴下形状、アンクレット形状、フートカバー形状、爪先装着具形状等いずれの形状であっても本発明を実施することが可能である。図1乃至図3はアンクレット形状で本発明を実施したものを示している。
【0031】
また、爪先装着具とは図4に示すように靴下本体2は着用者の爪先部分に被せる部分のみよりなり、靴下本体2の両端縁部にわたり係止紐3が取り付けられたものをいう。この爪先装着具は靴下本体2を爪先に装着し、係止紐3を踵に係止して着用するものである。
【0032】
本発明に係る爪先装着具は、靴下本体2の難伸縮部1a以外の部分は平編みで編成してある。係止紐3は平ゴムその他の伸縮性を有する紐体で形成してある。
【0033】
難伸縮部1a、1bは請求項3記載の靴下においてはタック編みと浮き編みの交編により編成されている。具体的な編成方法は図6や図7に示すようなものである。
【0034】
すなわち図6に示す交編方法は、1コース目C1は全編み針のうち1本おきの編み針列W1、W3、W5・・・で弾性糸Gをタック編成し、残りの1本おきの編み針列W2、W4、W6・・・は編成しない。2コース目C2は浮き編みであり、全編み針のうち2本おきの編み針列W1、W2、W5、W6・・・に弾性糸Gを引っ掛け、残りの2本おきの編み針列W3、W4、W7、W8・・・はフロートする。3コース目C3は、C1と同様のタック編成による。4コース目C4は、C2と同様の浮き編みによる。以下、同様にタック編み、浮き編みの交編で編成していくのである。
【0035】
図7に示す交編方法は、1コース目C1は全編み針のうち1本おきの編み針列W1、W3、W5・・・で弾性糸Gをタック編成し、残りの1本おきの編み針列W2、W4、W6・・・は編成しない。2コース目C2は浮き編みであり、全編み針のうちW1、W2に弾性糸Gを引っ掛け、W3、W4、W5はフロートする。W6に弾性糸Gを引っ掛け、W7、W8はフロートする。W9、W10に弾性糸Gを引っ掛け次の3列をフロート。というふうに2:3:1:2と浮き編みしていくものである。
【0036】
図6に示す交編方法と図7に示す交編方法の違いは、図7に示す交編方法による方が伸び難いという点にある。むろん本発明は上述の図6、図7に示す交編方法に限定されるものではなく、浮き編みの畦を変更することでより伸び難さを増すことが可能である。
【0037】
請求項4記載の靴下においては請求項3記載の靴下におけるタック編み、浮き編みによる編成糸を地編糸とし、他の編み糸を添えて給糸・編成してある。添え糸編みした編み糸は難伸縮部の両端でカットする。
【0038】
請求項5記載の靴下においては、平編み等の通常の靴下編成過程において 難伸縮部を形成したい部分において、平編み等の地編糸に他の編糸を添えて給糸編成してある。具体的な編成方法を模式的に示したものが図8である。すなわち各コースC1、C2、C3・・・は全編み針列W1、W2、W3、W4、W5・・・で地編み糸たる弾性糸G1を平編み編成する。そして編み針列W2乃至W8においては他の編み糸たる弾性糸G2を添えて給糸編成するものである。弾性糸G2は難伸縮部の両端でカットされる。給糸編成する編み針列の列数は難伸縮部の巾に応じて決定されるものである。
【0039】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成してあることから、靴下を履くのみで外反母趾の矯正ができる靴下や靴下編機による編成のみで製作することが可能な外反母趾用靴下を提供することが可能となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1記載の靴下の正面図。
【図2】 請求項2記載の靴下の正面図。
【図3】 同背面図。
【図4】 本発明を爪先装着具として実施したものの正面図。
【図5】 本発明の使用状態図。
【図6】 難伸縮部におけるタック編み及び浮き編みの交編方法を示す図。
【図7】 難伸縮部におけるタック編み及び浮き編みの他の交編方法を示す図。
【図8】 難伸縮部における添え糸編みの編成方法を示す図。
【図9】 外反母趾状態の足の概略図。
【符号の説明】
1a、1b・・難伸縮部
2・・靴下本体 3・・係止紐
4・・細巾部 5・・広巾部

Claims (5)

  1. 爪先が二股に形成された靴下において、靴下の両側縁部に爪先を開ける方向に作用する難伸縮部1を爪先から踵部にいたる範囲に形成したことを特徴とする外反母趾用靴下。
  2. 難伸縮部1を靴下の両側縁部のみならず甲部から甲部裏側にかけて周回する形状にも設けた請求項1記載の外反母趾用靴下。
  3. 難伸縮部1をタック編み及び浮き編みを組み合わせて編成した請求項1又は2記載の外反母趾用靴下。
  4. 難伸縮部1をタック編み、浮き編みのみならず添え糸編みをも交えて編成したことを特徴とする請求項1又は2記載の外反母趾用靴下。
  5. 難伸縮部1を添え糸編みで編成したことを特徴とする請求項1又は2記載の外反母趾用靴下。
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