JP3090698B2 - インクジェット記録装置及び記録ヘッドの回復方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及び記録ヘッドの回復方法

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JP3090698B2
JP3090698B2 JP03053092A JP5309291A JP3090698B2 JP 3090698 B2 JP3090698 B2 JP 3090698B2 JP 03053092 A JP03053092 A JP 03053092A JP 5309291 A JP5309291 A JP 5309291A JP 3090698 B2 JP3090698 B2 JP 3090698B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被記録材にインクを吐
出して記録を行なうインクジェット記録装置及び記録ヘ
ッドの回復方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の記
録装置は、画像情報に基づいて、紙やプラスチック薄板
等の被記録材上にドットパターンから成る画像を記録し
ていくように構成されている。前記記録装置は、記録方
式により、インクジェット式、ワイヤドット式、サーマ
ル式、レーザービーム式等に分けることができ、そのう
ちのインクジェット式(インクジェット記録装置)は、
インクジェット記録ヘッドの吐出口から記録液(イン
ク)滴を吐出飛翔させ、これを被記録材に付着させて記
録するように構成されている。
【0003】このインクジェット記録装置は、高速記録
およびフルカラー化が容易であるなどの数多くの長所を
有している。そして、この長所を長期間にわたって充分
に発揮させるために、吐出口の目詰まり等を未然に防
ぐ、あるいは吐出口の目詰まり等を解消する、あるいは
ヘッド内に侵入したゴミ等の不純物を除去するための回
復動作が行なわれる。以下に従来行なわれている回復動
作について説明する。
【0004】図16は従来のインクジェット記録装置の
記録ヘッドへの回復動作としてのインク供給系の一例を
示す模式図である。図16において、インクを貯留した
貯蔵タンク6と記録ヘッド1の共通液室2とは、第1の
流路11および第2の流路12を介して接続されてい
る。そして、一方の流路(図示の例では第1の流路1
1)には各流路中の気泡や吐出口内(液路)の高粘度イ
ンクを排出するために、インクを循環させる回復ポンプ
9が接続されている。また、各流路11、12にはゴミ
を捕捉するためのフィルター16、16が設けられてい
る。なお、該フィルター16は、記録ヘッド1の吐出部
(吐出口3へ通じる液路など)の近くに設ける方が効果
的であり、図示の例では、共通液室2の各流路11、1
2との接続部に設けられている。
【0005】以上のように、回復ポンプ9によって共通
液室2の一端からインクが供給され、該共通液室2の他
端からインクを貯蔵タンク6へ循環させる方式は、流路
11、12および共通液室2内の気泡を除去するのに有
効であり、特に、吐出口3の数が多いフルライン記録ヘ
ッドの場合に効果的である。このようなインク供給系で
は、記録動作中には、回復ポンプ9の流路抵抗が大きい
ため、第2の流路12を通して貯蔵タンク6から記録ヘ
ッド1へインクが流れる。
【0006】図17は、従来のインクジェット記録装置
のインク供給系の他の例を示す模式図である。本例で
は、メインタンク6の他に貯蔵タンクとしての記録用タ
ンク5が設けられ、該記録用タンク5内のインクが一定
量以下になると、回復ポンプ9によって貯蔵タンク6か
らインクが補給される。その他のインクの流れは前述の
インク供給系(図16)の場合と同じであるが、本例で
は、第2の流路に電磁弁7が設けられ、該電磁弁7を閉
じて回復ポンプ9を作動させることにより、第1の流路
11および共通液室2内のインクを貯蔵タンク(記録用
タンク)5に戻すことなく、吐出口3から排出すること
ができる。また、本例では、フィルター14、14が第
1および第2の流路11、12の途中に接続されてい
る。さらに、第1の流路11の図示の位置に、補充用の
整流弁8および回復用の整流弁10が接続されている。
なお、符号4は記録ヘッド1の吐出口3が配列された吐
出口面を示し、符号13は貯蔵タンク(記録用タンク)
5の空気抜き弁を示す。
【0007】前述のような従来の各インク供給系におい
ては、回復動作時には第1の流路11から記録ヘッド1
へインクが流れ、記録時には第2の流路12から記録ヘ
ッド1へインクが流れるため、両方の流路11、12に
フィルター16、16または14、14が必要になる。
しかしながら、前記フィルターを通過した微小なゴミが
共通液室2内で絡まり合って該フィルターを通過しない
大きさに成長したものや、共通液室2内の部材が剥離し
たものや、さらには、製造段階で共通液室2内に封入さ
れてしまったゴミなどは、2枚のフィルターの間に挟ま
れているため、共通液室2付近から動くことができず、
そのうちに吐出口3へ通じる液路内に詰まって吐出不良
の原因になる可能性がある。また、吐出口3を高密度化
すると前記フィルターのメッシュも細かくする必要があ
り、その場合圧力損失を防ぐためにフィルター面積を大
きくする必要がある。特に、第1の構造例(図16)で
は、該フィルターを内臓する記録ヘッド1を大きくしな
ければならないという問題があった。
【0008】図18は、従来のインクジェット記録装置
の記録ヘッドへのインク供給系のさらに他の例を示す模
式図である。図18において、記録ヘッド(インクジェ
ット記録ヘッド)101には、インクを貯留可能なイン
ク液室114と該インク液室より流入するインクを吐出
させるための吐出口110が設けられており、吐出口1
10とインク液室114とは吐出エネルギー発生素子
(発熱素子等の電気熱変換体)が配設された液路を介し
て連通している。インクを貯蔵するメインタンク102
と記録ヘッド101のインク液室114とは、第1のイ
ンク流路116Aおよび第2のインク流路116Bを介
して接続されている。そして、一方の流路(図示の例で
は第1の流路116A)には、記録ヘッド101へイン
クを送り込んで該記録ヘッド101内および各インク流
路116A、116B中の気泡や吐出口内(液路)の高
粘度インクを排出するための回復ポンプ103が接続さ
れている。また、各インク流路116A、116Bには
ゴミを捕捉するためのフィルター117、117が設け
られている。
【0009】以上のように、回復ポンプ103によって
インク液室114の一端からインクを供給し、該インク
液室114の他端からインクを再びメインタンク102
へ循環させる方式は、各インク流路116A、116B
およびインク液室114内の気泡を除去するのに有効で
あり、特に、吐出口110の数が多いフルライン記録ヘ
ッドの場合に効果的である。このようなインク供給系で
は、記録動作中には、回復ポンプ103の流路抵抗が大
きいため、第2のインク流路116Bを通してメインタ
ンク102から記録ヘッド101へインクが流れる。
【0010】さて、前記回復ポンプ103を作動させて
インクをインク液室114へ循環させる場合、前記気泡
等の除去と同時に、インクの一部が吐出口110から排
出されることにより、液路や吐出口110の目詰まりを
回復する機能も行なわれる。そこで、記録ヘッド101
と対向する側には、図示のように記録ヘッド101と対
面する状態で、吐出口110から排出されるインクを受
けるキャップ104が設けられている。キャップ104
内に排出されたインクは、廃インク流路105を通して
廃インクタンク106へ導かれる。
【0011】図19は、従来のインクジェット記録装置
のインク供給系のさらに他の構造例を示す模式図であ
る。本構造例では、メインタンク102の他に記録液供
給タンク120が設けられ、該記録液供給タンク120
内のインクが一定量以下になると、回復ポンプ103に
よって、メインタンク102から補充用の整流弁123
を通してインクが補給される。その他のインクの流れは
前述のインク供給系(図18)の場合と同じであるが、
本構造例では、第1のインク流路116Aに回復用の整
流弁122が設けられ、また、第2のインク流路116
Bには電磁弁119が設けられている。図19のインク
供給系は、以上の点で図18の構造と相違しているが、
その他の部分では実質上同じ構造をしている。
【0012】本構造例によれば、前記電磁弁119を閉
じて回復ポンプ103を作動させることにより、第1の
インク流路116Aおよびインク液室114内のインク
を、記録液供給タンク120に戻すことなく吐出口11
0から排出することもできる。また、図18の場合と同
様、記録ヘッド101と対向する側には、図示のように
記録ヘッド101と対面する状態で、吐出口110から
排出されるインクを受けるキャップ104が設けられて
いる。キャップ104内に排出されたインクは、廃イン
ク流路105を通して廃インクタンク106へ導かれ
る。なお、符号121は記録液供給タンク120の空気
抜き弁を示す。
【0013】図20は、図18および図19の従来のイ
ンク供給系における記録ヘッド101とキャップ104
の部分を詳細に示す模式的断面図である。記録ヘッド1
01には、インク液室114と、該インク液室114に
連通する複数の液路112と、各液路112の先端開口
で形成される複数の吐出口110と、各液路112内に
配設された発熱素子等の電気熱変換体111と、が設け
られている。前記電気熱変換体111は、インクを吐出
するために利用される熱エネルギーを発生する吐出エネ
ルギー発生体であり、各液路112内に1個づつ並列に
集積されている。こうして、前記電気熱変換体111を
記録データに応じて駆動することにより、吐出口110
からインクを吐出して記録を行なうインクジェット記録
ヘッド101が構成されている。
【0014】また、このインクジェット記録ヘッド10
1においては、図20中にaで示すように液路112内
に気泡が存在して記録不良となった場合、あるいは、長
時間放置などで液路112の先端部分のインク粘度が高
くなって吐出不良が生じた場合には、回復ポンプ103
を作動させて吐出口110から気泡や高粘度インクなど
を排出する。排出された廃インクは、前述のように、キ
ャップ104で受けられ、さらに廃インクタンク106
へ導かれる。
【0015】前述のように、従来のインクジェット記録
装置においては、回復ポンプ103を作動させて記録ヘ
ッド101内の液路112に圧力をかけることにより、
インクを循環させて該液路112内の気泡や高粘度イン
クを排出する。しかし、その際、液路112の後端部、
すなわち、図20中にbで示すインク液室114との連
通部付近に、ゴミが存在する場合、前記インク圧力によ
って該ゴミを液路112内へ押し込んでしまう可能性が
ある。前記ゴミが液路112内へ押し込まれると、該液
路112へのインク流入がスムーズに行われなくなり、
記録不良が生じ易くなる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図16
に示した従来のインク供給系においては、記録動作中に
は、回復ポンプ9の流路抵抗が大きいため、第2の流路
12を通して貯蔵タンク6から記録ヘッド1へインクが
流れることになり、また、図17に示した従来のインク
供給系においては、回復動作時には第1の流路11から
記録ヘッド1へインクが流れ、記録時には第2の流路1
2から記録ヘッド1へインクが流れるため、両方の流路
11、12にフィルター16、16または14、14が
必要になる。このため、前記フィルターを通過した微小
なゴミが共通液室2内で絡まり合って該フィルターを通
過しない大きさに成長したものや、共通液室2内の部材
が剥離したものや、さらには、製造段階で共通液室2内
に封入されてしまったゴミなどは、2枚のフィルターの
間に挟まれているため、共通液室2付近から動くことが
できず、そのうちに吐出口3へ通じる液路内に詰まって
吐出不良の原因になる可能性がある。また、吐出口3を
高密度化すると前記フィルターのメッシュも細かくする
必要があり、その場合圧力損失を防ぐためにフィルター
面積を大きくする必要がある。特に、図16の構造で
は、該フィルターを内臓する記録ヘッド1を大きくしな
ければならないという問題があった。
【0017】さらに、図18および図19に示した従来
のインク供給系においても、記録動作中には、回復ポン
プ103の流路抵抗が大きいため、第2のインク流路1
16Bを通してメインタンク102から記録ヘッド10
1へインクが流れることになり、前述した図16および
図17の場合と同様な解決すべき課題があった。また、
インク供給系においては、図20に示すように、回復ポ
ンプ103を作動させて記録ヘッド101内の液路11
2に圧力をかけることにより、インクを循環させて該液
路112内の気泡や高粘度インクを排出するが、従来の
構成では、液路112の後端部、すなわち、図20中に
bで示すインク液室114との連通部付近に、ゴミが存
在する場合、前記回復ポンプ103によるインク圧力に
よって該ゴミを液路112内へ押し込んでしまう可能性
があり、前記ゴミが液路112内へ押し込まれると、該
液路112へのインク流入がスムーズに行われなくな
り、記録不良が生じ易くなるという解決すべき課題があ
った。
【0018】本発明の目的は、安定したインクの吐出状
態を維持することのできるインクジェット記録装置及び
記録ヘッドの回復方法を提供することにある。本発明の
他の目的は、記録ヘッド内からのゴミの除去を確実に行
なうことのできるインクジェット記録装置及び記録ヘッ
ドの回復方法を提供することにある。本発明の他の目的
は、循環路に逆流防止手段を設けることにより、循環側
のフィルターを取り省くことができ、供給側のフィルタ
ーと循環側のフィルターとの間に存在するゴミを排出で
きないという従来の問題点を解消することのできるイン
クジェット記録装置及び記録ヘッド回復方法を提供する
ことにある。本発明の他の目的は、フィルターの数を減
らすことができ、記録ヘッドの大型化を生じることなく
大面積のフィルターを使用することができ、吐出口を高
密度化するためにフィルターのメッシュを細かくして
も、圧力損失がそれほど大きくならないインクジェット
記録装置及び記録ヘッドの回復方法を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、記録ヘッド内の液路等におけ
るゴミ詰まりを無くし、安定した信頼性の高い記録を行
ない得るインクジェット記録装置及び記録ヘッドの回復
方法を提供することにある。
【0019】
【課題解決のための手段】請求項1の発明は、インクを
吐出させて被記録材に記録を行うインクジェット記録装
置において、インクを吐出させて被記録材に記録を行う
吐出口を備えた記録ヘッドと、該記録ヘッドに供給され
るインクを収納するインクタンクと、前記記録ヘッドと
前記インクタンクとを連通するとともに、前記インクタ
ンクから前記記録ヘッドへインクを送るためのインク供
給手段が設けられた第1の流路と、前記記録ヘッドと前
記インクタンクとを連通するとともに、前記インクタン
クから前記記録ヘッドへのインク流れを防止する第1の
逆流防止手段を備えた第2の流路と、前記第1の流路の
前記インク供給手段と前記記録ヘッドとの間と、前記イ
ンクタンクとを連通するとともに、前記記録ヘッドから
前記インクタンクへのインク流れを防止する第2の逆流
防止手段を備えた第3の流路と、を備える構成とするこ
とにより、上記目的を達成しようとするものである。
【0020】請求項6の発明は、インクを吐出させて被
記録材に記録を行うインクジェット記録装置において、
複数の吐出口と該複数の吐出口にそれぞれ対応して設け
られるとともにインクを吐出するためのエネルギー発生
素子を備える複数の液路と該複数の液路にインクを供給
するための共通液室とを備えた記録ヘッドと、該記録ヘ
ッドへ供給するインクを収納するインクタンクと、前記
記録ヘッドと前記インクタンクとの間でインクを循環さ
せるためのインク循環経路と、前記吐出口を閉鎖するこ
とで前記液路への液体の移動を阻止する閉鎖位置と前記
閉鎖位置から退避して前記吐出口を開放し前記液路への
液体の移動を許容する開放位置とをとり得るヘッド開閉
手段と、回復動作のために前記インクを前記インク循環
経路内で流す際に、前記ヘッド開閉手段を一旦閉鎖位置
へ移動させて前記吐出口を閉鎖させ、その後前記吐出口
からインクが吐出するよう開放位置へ移動させる駆動手
段と、を有し、前記ヘッド開閉手段は、回復動作時に前
記閉鎖位置で前記吐出口を塞ぐ時間の方が、前記開放位
置に存して前記吐出口よりインクの吐出を許容する時間
よりも長い構成とすることにより、上記目的を達成しよ
うとするものである。
【0021】請求項8の発明は、インクを吐出するため
の複数の吐出口と、該複数の吐出口にそれぞれ対応して
設けられるとともにインクを吐出するためのエネルギー
発生素子を備える複数の液路と、該複数の液路にインク
を供給するための共通液室と、を備えた記録ヘッドに対
して回復処理を行う回復方法であって、記録ヘッドの吐
出口面を密着する部材で密閉した状態で、前記液路への
液体の移動を阻止するとともに前記共通液室内のインク
を一方向に移動せしめる第1回復工程と、該第1回復工
程後、吐出口面を開放して記録ヘッド内からインクを吐
出口を介して排出する第2回復工程と、を有することを
特徴とする記録ヘッドの回復方法により、上記目的を達
成しようとするものである。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を具体的に説明
する。まず、図1を用いて、本発明を適用したインクジ
ェット記録装置の一実施例の要部構成を説明する。な
お、図1は、本発明を適用したインクジェット記録装置
の要部構成の模式的斜視図である。図1は、フルカラー
記録が可能なライン型のインクジェット記録ヘッドを複
数個(図示の例では4個)備えたインクジェット記録装
置の場合を示す。図1において、1101および110
2は、用紙やプラスチック薄板等の被記録材1103を
挟持し、矢印Fで示す副走査方向(搬送方向)に被記録
材1103を搬送するためのローラ対である。1Bk 、
1Y、1M、1Cは、それぞれ、被記録材1103の略
全幅にわたって吐出口が配列されたフルマルチタイプの
インクジェット記録ヘッドであり、以下、総括的にその
うちの1つを指称する時は(インクジェット)記録ヘッ
ド1001と呼ぶ。
【0027】フルカラー記録の場合は、上記4個の記録
ヘッド1001から吐出されるインク色として、例え
ば、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンが用いら
れ、図示の例では、4個のインクジェット記録ヘッド1
001が被記録材搬送方向上流側から(図示下から)こ
の順序で配置されている。1106は回復系であり、吐
出回復処理に当たっては、ヘッド1001と被記録材1
103との間に侵入して被記録材1103に代わって前
記各記録ヘッド1に対面して、後述するようなヘッド回
復処理を行なう。また、前記各インクジェット記録ヘッ
ド1001は、ヘッド装着部1107に、相互位置関係
を規制されて装着されている。以上により、本発明を適
用したインクジェット記録装置、すなわち、インクジェ
ット記録ヘッド1001を装着するためのヘッド装着部
1107と、前記ヘッド装着部1107に装着された記
録ヘッド1001の記録位置へ前記被記録材1103を
搬送するための搬送手段1101、1102と、を有す
るインクジェット記録装置の一実施例が構成されてい
る。
【0028】図2は前記インクジェット記録ヘッドの一
実施例を一部を省略して模式的に示した水平断面図であ
り、図3は図2中の線3−3に沿った断面図である。図
2および図3において、インクジェット記録ヘッド10
01は、インクを吐出する複数の吐出口33と、各吐出
口33に通じる液路51と、各液路51に配設され、イ
ンクを吐出するために利用される熱エネルギーを発生す
る電気熱変換体(発熱素子)34と、各液路51に供給
されるインクを貯留するための共通液室32と、を有
し、前記吐出口33からインク滴を吐出して被記録材
(用紙やプラスチック薄板等)1103に画像を記録す
る。すなわち、前記インクジェット記録ヘッド1001
は、前記電気熱変換体34によって印加される熱エネル
ギーにより生じる膜沸騰による気泡の成長によって、吐
出口33よりインクを吐出させ、記録を行なうものであ
る。
【0029】図4は、本発明によるインクジェット記録
装置の第1の実施例のインク供給系を示す模式図でであ
り、図5は図4に示す線5−5に沿った部分断面図であ
る。図4および図5において、インクを貯留した貯蔵タ
ンク36と記録ヘッド1001の共通液室32とは、第
1の流路41および第2の流路42を介して接続されて
いる。そして、一方の流路(図示の例では第1の流路4
1)には各流路中の気泡や吐出口内(液路)の高粘度イ
ンクを排出するためにインクを循環させる回復ポンプ3
9が接続されている。また、前記第1の流路41の回復
ポンプ39が設けられている位置よりも下流側(貯蔵タ
ンク36から記録ヘッド1001方向に対して)と、前
記貯蔵タンク36との間には、さらに第3の流路47が
接続されている。
【0030】前記第1の流路41には、前記流路41が
共通液室32に侵入したゴミを捕捉するためのフィルタ
ー46が設けられている(なお、本実施例では、フィル
ター46として、ポール社製リジメッシュフィルターM
グレード(公称除去率17ミクロン(98%重量)、絶
対除去率45ミクロン)を用いた)。該フィルター46
は、記録ヘッド1001の吐出部(吐出口33へ通じる
液路51など)の近くに設ける方が効果的であり、図示
の例では、共通液室32の流路41との接続部に設けて
いる。図4において、前記第3の流路47は記録動作時
にインクが流れる流路であり、該第3の流路の途中に
は、回復ポンプ39の作動時にインクの逆流を防止する
ための整流弁45が設けられている。また、前記第2の
流路42には、該流路42を通して貯蔵タンク36から
共通液室32へインクが流れることを防止するための整
流弁49が設けられている。
【0031】本実施例によれば、回復ポンプ39を作動
させると、インクは、貯蔵タンク36→第1の流路41
→フィルター46→共通液室32→第2の流路42→貯
蔵タンク36へと流れる。この場合、共通液室32→第
2の流路42→貯蔵タンク36の間にはフィルターが無
いため、フィルターのある流路41と比較して流路抵抗
は小さくなり、共通液室32内のゴミはそのほとんどが
貯蔵タンク36へ排出されることになる。なお、このよ
うに、回復ポンプ39によって共通液室32の一端から
記録ヘッド1001へインクが供給され、該共通液室3
2の他端からインクを貯蔵タンク36へ循環させる方式
は、流路41、42および共通液室32内の気泡を除去
するのに有効であり、特に、吐出口33の数が多いフル
ライン記録ヘッドの場合に効果的である。
【0032】一方、記録動作時には、インクは、貯蔵タ
ンク36→第3の流路47→第1の流路41→共通液室
32へ流れ、液路51を通して吐出口33からインク滴
として被記録材1103へ吐出されて記録を行なう。な
お、第2の流路42には整流弁49が設けられているの
で、この整流弁49は実際上完全なインクの流入阻止を
行なうことはできないが、記録時にはこの整流弁49を
通過した僅かなインクが該第2の流路42から毛管作用
に応じてヘッド1001へ供給されるのみである。した
がって、ヘッド1001へはゴミは供給されないので、
高速記録やヘッド長尺化には優れた利点がある。すなわ
ち、前記整流弁49は、第2の流路42を通して、貯蔵
タンク36から記録ヘッド1001へ向かうインク流れ
を阻止する逆流防止手段を構成している。
【0033】このような逆流防止手段49を設けたの
で、回復動作時および記録動作時とも、第2の流路42
から共通液室32へはインクが流れず、このため、貯蔵
タンク36および第2の流路42内のゴミが共通液室3
2へ流入することは無い。したがって、第2の流路42
に従来設けていたフィルターを省くことができる。一
方、第1の流路41から来たゴミはフィルター46で捕
捉される。また、インク循環経路においてフィルター4
6の枚数を従来よりも少なくすることができるため(本
実施例では1枚)、前述の従来例に比べ、大面積のフィ
ルターを使用することができ、吐出口33を高密度化す
ることが可能になった。
【0034】以上説明した通り、本発明の一実施例を適
用したインクジェット記録装置、すなわち、被記録材1
103にインクを吐出させて記録を行なうインクジェッ
ト記録装置においては、記録ヘッド1001と、インク
の貯蔵タンク36と、該貯蔵タンク36から記録ヘッド
の共通液室32へインクを供給可能な第1の流路41
と、前記共通液室32から貯蔵タンク36へインクを循
環可能な第2の流路42と、共通液室32へ供給される
インク中のゴミを除去するフィルター46と、前記第2
の流路に設けられた逆流防止手段49と、を有する構成
とする。これにより、逆流防止手段49と共通液室32
との間のフィルターを無くしても、記録ヘッド1001
内のゴミ詰まりを防止することができ、記録ヘッド10
01の大型化を生じることなく吐出口33の高密度化を
図り得るインクジェット記録装置が提供された。なお、
本実施例においては、共通液室32と前記逆流防止手段
49との間は、前記フィルター46よりもインク流体抵
抗が小さい。
【0035】図6は、本発明を適用したインクジェット
記録装置の第2の実施例のインク供給系を示す模式図で
ある。本実施例は、第1の実施例(図4)において、第
2の流路42の整流弁49を電磁弁48に変え、第3の
流路47の整流弁45を電磁弁50に変えたものであ
る。本実施例のその他の部分は第1の実施例の場合と実
質上同じ構造をしており、それぞれ対応する部分を同一
符号で表示し、それらの詳細説明は省略する。本実施例
においては、回復ポンプ39を作動させる時は、電磁弁
50を閉じるとともに電磁弁48を開き、記録動作時に
は、電磁弁50を開くとともに電磁弁48を閉じること
により、第1の実施例の場合と同じ作用および効果を得
ることができる。本実施例の利点は、整流弁に替えて電
磁弁を使用するので、順流時の抵抗が小さくなり、逆流
時の抵抗が大きくなることである。したがって、より小
さなゴミに至るまでヘッド内から除去することができる
ので、ヘッドのゴミ詰まりをより確実に防止することが
できる。
【0036】図7は、本発明によるインクジェット記録
装置の第3の実施例のインク供給系の模式図である。本
実施例は、メインタンク36の他に貯蔵タンクとしての
記録用タンク35を設けたものである。したがって、記
録用タンク35内のインクが一定量以下になると、回復
ポンプ39の作動によってメインタンク36からインク
が補給されるように構成されている。さらに、本実施例
は、メインタンク36と回復ポンプ39との間に、イン
ク補充用の整流弁38を設けている。回復動作時には、
貯蔵タンク(記録用タンク)35内のインクが、回復ポ
ンプ39の作動により、第1の流路41および第2の流
路42を通して共通液室32へ循環させられる。
【0037】前記第1の流路41には、共通液室32へ
向かう流れのみを許す回復用の整流弁40と、フィルタ
ー44が設けられている。また、前記第2の流路42に
は電磁弁37が設けられている。さらに、前記貯蔵タン
ク35には、記録時にインクを供給するための第3の流
路47が接続されている。この第3の流路47の他端
(下流側端部)は、前記第1の流路41の途中の位置で
あって、前記整流弁40と前記フィルター44との間の
位置に接続されている。また、前記第3の流路47の途
中には、インク供給用の整流弁45が設けられている。
本実施例では、電磁弁37を閉じて回復ポンプ39を作
動させることにより、第1の流路41および共通液室3
2内のインクを貯蔵タンク35に戻すことなく、吐出口
33から排出することができる。なお、符号34は記録
ヘッド1001の吐出口33が配列された吐出口面を示
し、符号43は貯蔵タンク35の空気抜き弁を示す。
【0038】本実施例によれば、回復ポンプ39を作動
させると、インクは、貯蔵タンク(記録用タンク)35
→第1の流路41→フィルター44→共通液室32→第
2の流路42→貯蔵タンク35へと流れる。この場合、
共通液室32→第2の流路42→貯蔵タンク35の間に
はフィルターが無いため、共通液室32内のゴミはその
ほとんどが貯蔵タンク35へ排出される。なお、このよ
うに、回復ポンプ39の作動によって共通液室32の一
端から記録ヘッド1001へインクが供給され、該共通
液室32の他端からインクを貯蔵タンク35へ循環させ
る方式は、流路41、42および共通液室32内の気泡
を除去するのに有効であり、特に、吐出口面34の吐出
口33の数が多いフルライン記録ヘッドの場合に効果的
である。
【0039】一方、記録動作時には、インクは、貯蔵タ
ンク35→第3の流路47→第1の流路41→フィルタ
ー44→共通液室32へ流れ、液路51を通して吐出口
33からインク滴として被記録材1103へ吐出されて
記録が行なわれる。また、第2の流路42には電磁弁3
7が設けられているので、記録時に該電磁弁37を閉じ
ておけば、インクは該第2の流路42からは供給されな
い。すなわち、前記電磁弁37は、第2の流路42を通
して、貯蔵タンク35から記録ヘッド1001へ向かう
インクの流れを阻止する逆流防止手段を構成している。
このような逆流防止手段37を設けたので、逆流のおそ
れが無い時だけ該逆流防止手段37を開くように制御す
れば、第2の流路42から共通液室32へはインクが流
れず、このため、貯蔵タンク35および第2の流路42
内のゴミが共通液室32へ流入することは無い。したが
って、本実施例によっても、第2の流路42にはフィル
ターを設ける必要がない。一方、第1の流路41から記
録ヘッド1001内へ侵入しようとするゴミはフィルタ
ー44で捕捉される。なお、図7中のインク供給用の整
流弁45に替えて、電磁弁を使用することもできる。
【0040】以上説明した図7の構成によっても、本発
明によるインクジェット記録装置、すなわち、被記録材
1103にインクを吐出させて記録を行なうインクジェ
ット記録装置において、記録ヘッド1001と、インク
の貯蔵タンク35と、該貯蔵タンクから記録ヘッドの共
通液室32へインクを供給可能な第1の流路41と、前
記共通液室から貯蔵タンクへインクを循環可能な第2の
流路42と、共通液室へ供給されるインク中のゴミを除
去するフィルター44と、前記第2の流路に設けられた
逆流防止手段37と、を有するインクジェット記録装置
が提供される。このような構成によれば、逆流防止手段
37と共通液室32との間のフィルターを無くしても、
記録ヘッド1001内のゴミ詰まりを防止することがで
き、液路51のゴミ詰まりによるインク吐出不良の確率
を低下させることにより、記録ヘッド1001の信頼性
を高めることができる。さらに、フィルター44の数を
減らすことができ、記録ヘッド1001の大型化を生じ
ることなく吐出口33の高密度化を図ることが可能にな
った。
【0041】さらに他の実施例について説明する。以下
に説明する実施例は、記録ヘッドの回復動作時にヘッド
の吐出口を塞ぐことにより、回復効率を向上させたもの
である。図8は、本発明を適用したインクジェット記録
装置の第4の実施例におけるインク供給系の模式図であ
る。図8において、記録ヘッド(インクジェット記録ヘ
ッド)1001には、インクを貯留可能なインク液室6
4と該インク液室より流入するインクを吐出させるため
の複数の吐出口60が設けられており、吐出口60とイ
ンク液室64とは吐出エネルギー発生素子(発熱素子等
の電気熱変換体)が配設された液路を介して連通してい
る。
【0042】インクを貯蔵するメインタンク52と記録
ヘッド1001のインク液室64とは、第1のインク流
路66Aおよび第2のインク流路66Bを介して接続さ
れており、一方の流路(図示の例では第1の流路66
A)には、記録ヘッド1001へインクを送り込んで該
記録ヘッド1001内および各インク流路66A、66
B中の気泡や吐出口内(液路)の高粘度インクを排出す
るための回復ポンプ53が接続されている。また、各イ
ンク流路66A、66Bにはゴミを捕捉するためのフィ
ルター67、67が設けられている。
【0043】以上のように、回復ポンプ53の作動によ
ってインク液室64の一端からインクを供給し、該イン
ク液室64の他端からインクを再びメインタンク52へ
循環させるインク循環手段は、各インク流路66A、6
6Bおよびインク液室64内の気泡やゴミ等を除去して
ヘッド1001を回復させるのに有効であり、特に、吐
出口60の数が多いフルライン記録ヘッドの場合に効果
的である。図8に示す第4の実施例のインク供給系で
は、記録動作中には、回復ポンプ53の流路抵抗が大き
いため、第2のインク流路66Bを通してメインタンク
52から記録ヘッド1001へインクが流れる。前記回
復ポンプ53を作動させてインクをインク液室64へ循
環させる場合、前記気泡等の除去と同時に、インクの一
部が吐出口60から排出されることにより、液路や吐出
口60の目詰まりを回復する機能も行なわれる。
【0044】そこで、記録ヘッド1001と対向する側
には、図示のように記録ヘッド1001と対面する状態
で、吐出口60から排出されるインクを受けるキャップ
54が設けられている。キャップ54内に排出されたイ
ンクは、廃インク流路55を通して廃インクタンク56
へ導かれる。ここで、本発明を適用したインクジェット
記録装置では、前記キャップ54の内部に、記録ヘッド
1001の吐出口60に密着して該吐出口60を密閉し
得る吐出口密閉手段が設けられている。この吐出口密閉
手段は、吐出口面に密着して全ての吐出口60を密閉し
得る蓋を形成する押さえ板57と、前記キャップ54と
該押さえ板57との間に装着され該押さえ板57を吐出
口面の方へ付勢するバネ58とで構成されている。な
お、前記押さえ板57の吐出口面と対向する側は半円柱
状となっており、前記半円柱状の稜線部分で吐出口60
を完全に塞ぐことができる。また、前記押さえ板57の
少なくとも吐出口密閉面は例えばゴム等の密封材質で形
成されている。
【0045】図9および図10は、図8に示した記録ヘ
ッド1001および吐出口密閉手段57、58の詳細構
造を示す断面図であり、図9は吐出口60からインクが
漏れないように吐出口60を密閉した状態を示す(キャ
ッピング位置A)。また、図10は、液路62内等に存
在する気泡等を除去するために、キャップ54によるキ
ャッピングをしたまま吐出口60を開放した状態を示す
(後退位置B)。すなわち、この後退位置Bは、押さえ
板57が吐出口60から離隔して吐出口60を開放する
が、キャップ54はヘッド1001のキャッピングを維
持する位置まで吐出口密閉手段を後退させた状態であ
る。
【0046】図9および図10において、記録ヘッド1
001には、インク液室64と、該インク液室64に連
通する複数の液路62と、各液路62の先端開口で形成
される複数の吐出口60と、各液路62内に配設された
発熱素子等の電気熱変換体61と、が設けられている。
なお、前記電気熱変換体61は、インクを吐出するため
に利用される熱エネルギーを発生する吐出エネルギー発
生体であり、各液路62内に1個づつ並列に集積されて
いる。こうして、前記電気熱変換体61を記録データに
応じて駆動することにより、吐出口60からインクを吐
出して記録を行なうインクジェット記録ヘッド1001
が構成される。また、前記押さえ板57は、本実施例の
場合、シリコンゴム等の弾性密封板57a(前述の半円
柱状)とSUS等の剛性の裏板57bとで構成されてい
る。
【0047】次に、吐出口密閉手段の動作について説明
する。回復ポンプ53を作動させる場合は、該回復ポン
プ53の駆動に先立って、キャップ54を記録ヘッド1
001へ接近させ、図9に示すように、押さえ板57を
吐出口面に密着させて吐出口60を密閉する。なお、こ
のキャップ54を駆動するキャップ駆動装置(図13中
の符号204)としては、例えば、モーターを駆動源と
し、このモーターの駆動力をキャップ54へ伝達するラ
ックピニオン等の伝動機構が挙げられる。
【0048】さて、このように吐出口60を密閉した
後、回復ポンプ53を作動させる。この時のインク液室
64内のインクの流れは図9中に矢印で示す状態とな
り、各液路62の後端部bすなわちインク液室64との
連通部b付近では、該液路62と略直角の方向にインク
が流れる。そのため、液路連通部b付近あるいはインク
液室64内のゴミは、液路62へ侵入することなく、循
環インクとともにインク液室64の出口65から第2の
インク流路66Bを通して排出される。その後、キャッ
プ54を記録ヘッド1001から離反させて吐出口密閉
手段の押さえ板57を吐出口面から離し、図10に示す
ように吐出口60を開放する。この時、図9および図1
0においてaで示すような液路62内に存在する気泡
は、インクとともに吐出口60から排出される。
【0049】この図10の状態では、液路62の後端部
あるいはインク液室64内のゴミは除去されているの
で、液路62内にゴミが侵入することはない。吐出口6
0から排出されキャップ54内に受けられたインクは、
前述のように、廃インク流路55を通して廃インクタン
ク56へ導かれる。なお、記録時には、押さえ板57と
ヘッド1001は被記録材の侵入を可能とするよう図示
状態よりも大きく離隔する。この際には、押さえ板57
をヘッド1001に対して垂直方向および水平方向に移
動させても良いし、ヘッド1001を移動させても良
い。また、図9および図10の上下は実際の記録装置の
上下方向と一致させる必要は無く、図示の構造はどのよ
うな向きに配置しても使用することができる。
【0050】図11は、本発明を適用したインクジェッ
ト記録装置の第5の実施例のインク供給系を示す模式図
である。本実施例は、図8に示した第4の実施例に加え
て、第2のインク流路66Bの前記インク液室64と前
記フィルター67との間に逆流防止用の整流弁59を設
ける。さらに、回復ポンプ53をバイパスするバイパス
インク流路63を設けて、該バイパスインク流路63に
整流弁68を設けた構造をしている。前述の第4の実施
例では、回復ポンプの作動時に、インク液室64から排
出されたゴミ等が第2のインク流路66Bのフィルター
67の手前に集められることがあり、このフィルター6
7付近に集められたゴミが記録動作時にインク液室64
へ逆流する可能性がある。そこで、本実施例では、イン
ク液室64とフィルター67との間に整流弁59を設け
ることにより、インク液室64へのゴミの逆流を防止
し、記録時の液路62の目詰まりをより完全に防止し得
る構造になっている。
【0051】また、記録時には、第1のインク流路66
Aがインク供給路となることに鑑み、該インク流路66
Aの回復ポンプ53による圧力損失を避けて記録時のイ
ンク供給をスムーズにするため、該回復ポンプ53をバ
イパスするバイパスインク流路63が設けられている。
さらに、回復ポンプ53の動作時に前記バイパスインク
流路63を通してインクが流れないように、前記整流弁
68が設けられている。本実施例は、以上の点で前述の
第4の実施例と相違するが、その他の部分では実質上同
じ構造をしており、それぞれ対応する部分を同一符号で
表示し、それらの詳細説明は省略する。
【0052】本実施例においても、前述の場合と同様、
記録ヘッド1001と対向する側にキャップ54が配設
され、該キャップ54の内部に、記録ヘッド1001の
吐出口60に密着して該吐出口を密閉し得る吐出口密閉
手段が設けられている。この吐出口密閉手段も、前述の
場合と同様、吐出口面に密着して全ての吐出口60を密
閉し得る蓋を形成する押さえ板57と、該押さえ板57
を吐出口面の方へ付勢する圧接用のバネ58とで構成さ
れている。したがって、本実施例によっても、前述の実
施例の場合と同様、回復ポンプ53を作動させる期間の
前半では、前記押さえ板57で吐出口60を密閉した状
態でインクを循環させてインク液室64内のゴミを排出
させる。そして、後半では押さえ板57を開放して吐出
口60からインクを吐出させることにより、液路内のゴ
ミや気泡を除去することができる。
【0053】図12は、本発明を適用したインクジェッ
ト記録装置の第6の実施例のインク供給系を示す模式図
である。本実施例は、図8に示した前述の第4の実施例
の構造に加えて、メインタンク52の他に記録液供給タ
ンク70が設けられ、該記録液供給タンク70内のイン
クが一定量以下になると、回復ポンプ53によって、メ
インタンク52から補充用の整流弁73を通してインク
が補給される。さらに、第1のインク流路66Aに回復
用の整流弁72が設けられ、また、第2のインク流路6
6Bの前記記録液供給タンク70とフィルター67との
間には電磁弁69が設けられている。なお、前記記録液
供給タンク70には、空気抜き弁71が設けられてい
る。図12に示した前述の第6の実施例のインク供給系
は、以上の点で図8に示した第4の実施例と相違してい
るが、その他の部分では実質上同じ構造をしており、そ
れぞれ対応する部分を同一符号で表示し、それらの詳細
説明は省略する。
【0054】本実施例においては、前記電磁弁69を閉
じて回復ポンプ53を作動させることにより、第1のイ
ンク流路66Aおよびインク液室64内のインクを、記
録液供給タンク70に戻すことなく吐出口60から排出
することもできる。この図12に示した構成において
も、前述の各実施例の場合と同様、記録ヘッド1001
と対向する側にキャップ54が配設され、該キャップ5
4の内部に、記録ヘッド1001の吐出口60に密着し
て該吐出口を密閉し得る吐出口密閉手段が設けられてい
る。この吐出口密閉手段も、前述の場合と同様、吐出口
面に密着して全ての吐出口60を密閉し得る蓋を形成す
る押さえ板57と、該押さえ板57を吐出口面の方へ付
勢する圧接用のバネ58とで構成されている。
【0055】したがって、本実施例によっても、前述の
各実施例の場合と同様、回復ポンプ53を作動させる期
間の前半では、前記押さえ板57で吐出口60を密閉し
た状態でインクを循環させてインク液室64内のゴミを
排出させる。また、、後半では、押さえ板57を開放し
て吐出口60からインクを吐出させることにより、液路
内のゴミや気泡を確実に除去することができた。前述の
第5の実施例および第6の実施例によっても、前述の第
4の実施例で図9および図10を参照して説明したのと
同様、記録ヘッド1001の液路62の入口付近(図9
中のb位置近傍)に存在するゴミが、回復ポンプ作動時
に該液路62内へ押し込まれて、記録不良の原因となる
ことを、効果的に防止することができた。同時に、液路
62内の気泡やゴミ等の異物も、インクとともに吐出口
60から排出させることができ、一層確実な回復動作を
行なうことが可能となり、インクジェット記録ヘッドの
信頼性および記録動作の安定性を向上させることができ
た。
【0056】ここで、図13を用いて前述の第4の実施
例〜第6の実施例のインクジェット記録装置の概略機能
構成を示す機能ブロック図について説明する。図中20
0は装置全体の制御を行なう制御部で、例えばマイクロ
プロセッサ等のCPU、図14のフローチャートで示し
たCPUの制御プログラムや各種データを格納している
ROM、前記CPUのワークエリアとして使用されると
ともに、各種データの一時保存等を行なうRAM等を備
えている。この制御部200から発せられる制御信号に
よって、記録信号発生装置201、回復ポンプ駆動制御
回路202、及びキャップ駆動装置制御回路203を介
して、ヘッド1001、回復ポンプ53、キャップ駆動
装置204及びキャップ54の駆動制御が行なわれる。
【0057】また、図14は前述の第4の実施例〜第6
の実施例の回復動作の操作手順を示すフローチャートで
ある。まずステップ1(S1)で、記録回復動作が必要
か否か判断される。そして不要であると判断されたらス
テップ2(S2)で記録が続行される。また必要である
と判断されたらステップ3(S3)〜ステップ9(S
9)に示す回復動作を行なう。まずステップ3(S3)
で回復操作スイッチをONして、キャッピング位置Aま
でキャップ54を移動させる(ステップ4)。次いで、
ステップ5(S5)で回復ポンプ53をA秒間(本実施
例では例えば約0.5秒間)駆動して、インクをインク
循環経路内で循環させる。次いでステップ6(S6)で
キャップ54を後退位置Bまで後退させる。
【0058】次いでこの状態で、回復ポンプ53をB秒
間(本実施例では例えば約0.2秒間)駆動して、イン
クをヘッド1001の吐出口110から吐出させる(ス
テップ7)。次いでステップ8でキャップ54をさらに
駆動して、後退位置Cまで後退させる。これによって回
復動作が終了して(ステップ9)、記録が再開される
(ステップ10)。なお、ここで念のために説明する
と、キャッピング位置Aは、キャップ54がヘッドをキ
ャッピングするとともに押さえ部材57によって吐出口
110を押さえている状態(吐出口110を閉鎖してい
る状態)、後退位置Bはキャップ54がヘッドをキャッ
ピングするとともに吐出口110の押さえ部材57によ
る押さえを解除している状態(吐出口110を開放して
いる状態)、後退位置Cはヘッドキャップを開放すると
ともに吐出口110も開放している状態である。
【0059】次に図15を参照して第7の実施例を説明
する。この第7の実施例は、前述の第1の実施例と第4
の実施例を組み合わせたものであって、本実施例によれ
ば、インクを無駄に消費することなく、しかもより確実
にヘッドの回復動作を行なうことができる。なお、前述
の実施例と同様の機能を果たす部材には、同一符号を付
して説明を援用する。図15に示す通り、本実施例は第
1の実施例に示したインクジェット記録装置に、ヘッド
キャップ54とヘッド押さえ板57を設けたものであ
る。なお、本実施例においては、回復動作時にキャップ
を後退位置Bに位置させるタイミングは、ヘッド100
1内のインクがタンク36へ到達した後である。そして
ヘッドキャップ54とヘッド押さえ板57は前述の第3
の実施例で示した通りの動作を行なうものである。図1
5の実施例によれば、フィルターの数を減少させること
ができるとともに、インクを無駄に吐出させることな
く、ヘッドの回復動作を行なうことができる。
【0060】なお、以上の各実施例では、本発明をライ
ンタイプの記録ヘッドを用いたインクジェット記録装置
に適用する場合について説明したが、本発明は、キャリ
ッジに搭載されて被記録材上を移動するシリアル方式の
記録ヘッドを用いるインクジェット記録装置において
も、同様に実施することができ、同様の効果を得ること
ができた。
【0061】以上の説明から明らかなように、前述の実
施例によれば、被記録材にインクを吐出させて記録を行
なうインクジェット記録装置において、記録ヘッドと、
インクの貯蔵タンクと、該貯蔵タンクから記録ヘッドの
共通液室へインクを供給可能な供給側流路と、前記共通
液室から貯蔵タンクへインクを循環可能な循環側流路
と、該供給側流路の共通液室へ至る経路中に設けられた
フィルターと、前記循環側流路に設けられた逆流防止手
段と、を有し、該共通液室と逆流防止手段との間は、該
フィルターよりもインク流体抵抗が小さい構成としたの
で、逆流防止手段と共通液室との間の流体抵抗を該フィ
ルターよりも小さくし、記録ヘッド内のゴミ詰まりを防
止することができ、記録ヘッドの大型化を生じることな
く吐出口の高密度化を図り得るインクジェット記録装置
を提供することができる。
【0062】さらに、前述の実施例によれば、被記録材
にインクを吐出させて記録を行なうインクジェット記録
装置において、インクを貯留可能なインク液室と該イン
ク液室より流入するインクを吐出させるための吐出口と
を有する記録ヘッドと、前記インク液室にインクを循環
させるインク循環手段と、該インク循環手段作動時に用
いられ、前記吐出口に密着して該吐出口を密閉し得る吐
出口密閉手段と、を有する構成としたので、記録ヘッド
内の液路等におけるゴミ除去効果を向上させ、安定した
信頼性の高い記録を行ない得るインクジェット記録装置
を提供することができる。また、前述の実施例によれ
ば、記録ヘッドに対して回復処理を行なう回復方法であ
って、記録ヘッド吐出口面を密着する部材で密閉した状
態で記録ヘッド内のインクを一方向に移動せしめる構成
としたので、記録ヘッド内の液路等におけるゴミ除去効
果を向上させ、安定した信頼性の高い記録を行ない得る
記録ヘッドの回復方法を提供することができる。
【0063】なお、本発明は、インクジェット記録装置
であれば、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を
用いる記録手段(記録ヘッド)を使用するものに適用で
きるが、中でも、インク吐出を行なわせるために利用さ
れるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例
えば、電気熱変換体やレーザー光等)を備え、前記熱エ
ネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式のイ
ンクジェット記録ヘッドを用いるインクジェット記録装
置において、優れた効果をもたらすものである。かかる
方式によれば、記録の高密度化、高精細化が達成できる
からである。
【0064】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうのが好ましい。この方式は、所謂オンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録手段(記録ヘッド)の熱作用面に膜
沸騰させて、結果的にこの駆動信号に一対一対応し液体
(インク)内の気泡を形成出来るので有効である。
【0065】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性
に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4
463359号明細書、同第4345262号明細書に
記載されているようなものが適している。尚、上記熱作
用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第43131
24号明細書に記載されている条件を採用すると、更に
優れた記録を行なうことができる。
【0066】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59年第138461号公報に基づいた
構成としても本発明は有効である。すなわち、記録ヘッ
ドの形態がどのようなものであっても、本発明によれ
ば、記録を確実に効率よく行なうことができるようにな
るからである。
【0067】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても、本発明は有効に適用できる。そのよ
うな記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組み合わせ
によってその長さを満たす構成や、一体的に形成された
1個の記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。加え
て、上例のようなシリアルタイプのものでも、装置本体
に固定された記録ヘッド、あるいは装置本体に装着され
ることで装置本体との電気的な接続や装置本体からのイ
ンクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録
ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体的にインクタン
クが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドを用い
た場合にも本発明は有効である。
【0068】また、本発明に記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対しての、キャッピング手段、クリーニン
グ手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは
別の加熱素子或はこれらの組み合わせによる予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モードを行なう
ことも安定した記録を行なうために有効である。
【0069】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば、単色のインクに対応して1個
のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複
数のインクに対応して複数個数設けられるものであって
もよい。すなわち、例えば、記録装置の記録モードとし
ては、黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、
記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせに
よるか、いずれでもよいが、異なる色の複色カラー又
は、混色によるフルカラーの少なくとも一つを備えた装
置にも本発明は極めて有効である。
【0070】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化もしくは液化するも
の、あるいは、インクジェット方式では、インク自体を
30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってイン
クの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するもの
が一般的であるから、使用記録信号付与時にインクが液
状をなすものであればよい。加えて、積極的に熱エネル
ギーによる昇温をインクの固形状態から液体状態への状
態変化のエネルギーとして使用せしめることで防止する
か、または、インクの蒸発防止を目的として放置状態で
固化するインクを用いるかして、いずれにしても、熱エ
ネルギーの記録信号に応じた付与によってインクが液化
し、液状インクが吐出されるものや、記録媒体に到達す
る時点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エネ
ルギーによって初めて液化する性質のインクを使用する
場合も本発明は適用可能である。
【0071】このような場合のインクは、特開昭54−
56847号公報あるいは特開昭60−71260号公
報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔
に液状または固形物として保持された状態で、電気熱変
換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明
においては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0072】さらに加えて、本発明によるインクジェッ
ト記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理
機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ
等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有す
るファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよ
い。
【0073】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、請求項
1の発明によれば、インクを吐出させて被記録材に記録
を行うインクジェット記録装置において、インクを吐出
させて被記録材に記録を行う吐出口を備えた記録ヘッド
と、該記録ヘッドに供給されるインクを収納するインク
タンクと、前記記録ヘッドと前記インクタンクとを連通
するとともに、前記インクタンクから前記記録ヘッドへ
インクを送るためのインク供給手段が設けられた第1の
流路と、前記記録ヘッドと前記インクタンクとを連通す
るとともに、前記インクタンクから前記記録ヘッドへの
インク流れを防止する第1の逆流防止手段を備えた第2
の流路と、前記第1の流路の前記インク供給手段と前記
記録ヘッドとの間と、前記インクタンクとを連通すると
ともに、前記記録ヘッドから前記インクタンクへのイン
ク流れを防止する第2の逆流防止手段を備えた第3の流
路と、を備える構成としたので、インクタンクからのイ
ンク流れを、記録時には、流路抵抗の大きいインク供給
手段を回避して、第3の流路を介しての第1の流路への
流れとし、回復のための循環時には第1の流路から記録
ヘッドを介して第2の流路へと流れとすることで、各流
路での液体の流れ方向に逆転が起きないようにすること
ができ、その結果、記録ヘッドの両側にフィルターを設
ける必要がなくなり、フィルター間に挟まれて排出され
難いゴミ等に起因する吐出不良の問題を解消することが
でき、さらに、第2の流路の第1の逆流防止手段で記録
時及び循環時のゴミの逆流を防止するとともに、第3の
流路に逆流防止手段を設けることで循環を効率的に行う
ことができ、もって、記録ヘッド内への不純物の侵入を
防止して安定したインクの吐出状態を維持することがで
きるインクジェット記録装置が提供される。
【0074】請求項6の発明によれば、インクを吐出さ
せて被記録材に記録を行うインクジェット記録装置にお
いて、複数の吐出口と該複数の吐出口にそれぞれ対応し
て設けられるとともにインクを吐出するためのエネルギ
ー発生素子を備える複数の液路と該複数の液路にインク
を供給するための共通液室とを備えた記録ヘッドと、該
記録ヘッドへ供給するインクを収納するインクタンク
と、前記記録ヘッドと前記インクタンクとの間でインク
を循環させるためのインク循環経路と、前記吐出口を閉
鎖することで前記液路への液体の移動を阻止する閉鎖位
置と前記閉鎖位置から退避して前記吐出口を開放し前記
液路への液体の移動を許容する開放位置とをとり得るヘ
ッド開閉手段と、回復動作のために前記インクを前記イ
ンク循環経路内で流す際に、前記ヘッド開閉手段を一旦
閉鎖位置へ移動させて前記吐出口を閉鎖させ、その後前
記吐出口からインクが吐出するよう開放位置へ移動させ
る駆動手段と、を有し、前記ヘッド開閉手段は、回復動
作時に前記閉鎖位置で前記吐出口を塞ぐ時間の方が、前
記開放位置に存して前記吐出口よりインクの吐出を許容
する時間よりも長い構成としたので、回復動作時に、先
ず吐出口を閉鎖することで、共通液室内のゴミ等を液路
内へ侵入させることなく循環インクとともに循環経路へ
排出することができ、その後吐出口を開放することで、
液路内に存在する気泡やゴミをインクとともに吐出口か
ら排出させることができ、もって、記録ヘッド内への不
純物の除去効果を向上させて安定したインクの吐出状態
を維持することができるインクジェット記録装置が提供
される。
【0075】請求項8の発明によれば、インクを吐出す
るための複数の吐出口と、該複数の吐出口にそれぞれ対
応して設けられるとともにインクを吐出するためのエネ
ルギー発生素子を備える複数の液路と、該複数の液路に
インクを供給するための共通液室と、を備えた記録ヘッ
ドに対して回復処理を行う回復方法であって、記録ヘッ
ドの吐出口面を密着する部材で密閉した状態で、前記液
路への液体の移動を阻止するとともに前記共通液室内の
インクを一方向に移動せしめる第1回復工程と、該第1
回復工程後、吐出口面を開放して記録ヘッド内からイン
クを吐出口を介して排出する第2回復工程と、を有する
ことを特徴とする記録ヘッドの回復方法としたので、第
1回復工程で吐出口を閉鎖することで、共通液室内のゴ
ミ等を液路内へ侵入させることなく循環インクとともに
循環経路へ排出することができ、第2回復工程で吐出口
を開放することで、液路内に存在する気泡やゴミをイン
クとともに吐出口から排出させることができ、もって、
記録ヘッド内への不純物の除去効果を向上させて良好で
安定したインク吐出状態を維持することができる記録ヘ
ッドの回復方法が提供される。
【0076】
【0077】
【0078】
【0079】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインクジェット記録装置の一実施
例の要部を示す模式的斜視図である。
【図2】図1中の記録ヘッドの水平断面図である。
【図3】図2中の線3−3に沿った断面図である。
【図4】本発明を適用したインクジェット記録装置の第
1の実施例のインク供給系を示す模式図である。
【図5】図4中の線5−5に沿った断面図である。
【図6】本発明を適用したインクジェット記録装置の第
2の実施例のインク供給系を示す模式図である。
【図7】本発明を適用したインクジェット記録装置の第
3の実施例のインク供給系を示す模式図である。
【図8】本発明を適用したインクジェット記録装置の第
4の実施例のインク供給系を示す模式図である。
【図9】図8に示した記録ヘッドおよびキャップの吐出
口密閉時の状態を示す詳細断面図である。
【図10】図8に示した記録ヘッドおよびキャップの吐
出口開放時の状態を示す詳細断面図である。
【図11】本発明を適用したインクジェット記録装置の
第5の実施例のインク供給系を示す模式図である。
【図12】本発明を適用したインクジェット記録装置の
第6の実施例のインク供給系を示す模式図である。
【図13】上記第4の実施例〜第6の実施例の制御系の
ブロック図である。
【図14】図13の制御系の回復動作のフローチャート
である。
【図15】本発明を適用したインクジェット記録装置の
第7の実施例のインク供給系を示す模式図である。
【図16】従来のインクジェット記録装置のインク供給
系の第1の構成例を示す模式図である。
【図17】従来のインクジェット記録装置のインク供給
系の第2の構成例を示す模式図である。
【図18】従来のインクジェット記録装置のインク供給
系の第3の構成例を示す模式図である。
【図19】従来のインクジェット記録装置のインク供給
系の第4の構成例を示す模式図である。
【図20】図18に示した記録ヘッドおよびキャップの
構造を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
32 共通液室 33 吐出口 34 吐出口面 35 インクの貯蔵タンク 36 インクの貯蔵タンク 37 逆流防止手段(電磁弁) 39 回復ポンプ 41 第1の流路 42 第2の流路 44 フィルター 45 整流弁 46 フィルター 47 第3の流路 48 逆流防止手段(電磁弁) 49 逆流防止手段(整流弁) 50 電磁弁 51 液路(記録ヘッド) 52 インクの貯蔵タンク(メインタンク) 53 回復ポンプ 54 キャップ 57 押さえ部材(押さえ板) 58 バネ 59 整流弁 60 吐出口 61 電気熱変換体 62 液路(記録ヘッド) 64 インク液室 66A インク流路 66B インク流路 67 フィルター 70 記録用のインク供給タンク 200 記録装置制御回路 201 記録信号発生装置 202 回復ポンプ駆動制御回路 203 キャップ駆動装置制御回路 204 キャップ駆動装置 1101 記録ヘッド 1103 被記録材 1106 回復系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長田 虎近 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 広沢 稔明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 森山 次郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭52−106633(JP,A) 特開 平1−291948(JP,A) 特開 平2−198846(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/175 B41J 2/05 B41J 2/18 B41J 2/185

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出させて被記録材に記録を
    行うインクジェット記録装置において、 インクを吐出させて被記録材に記録を行う吐出口を備え
    た記録ヘッドと、 該記録ヘッドに供給されるインクを収納するインクタン
    クと、 前記記録ヘッドと前記インクタンクとを連通するととも
    に、前記インクタンクから前記記録ヘッドへインクを送
    るためのインク供給手段が設けられた第1の流路と、 前記記録ヘッドと前記インクタンクとを連通するととも
    に、前記インクタンクから前記記録ヘッドへのインク流
    れを防止する第1の逆流防止手段を備えた第2の流路
    と、 前記第1の流路の前記インク供給手段と前記記録ヘッド
    との間と、前記インクタンクとを連通するとともに、前
    記記録ヘッドから前記インクタンクへのインク流れを防
    止する第2の逆流防止手段を備えた第3の流路と、 を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録ヘッドは前記第1の流路との
    接続部にフィルターを備えることを特徴とする請求項1
    に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録ヘッドは液体を吐出する複数
    の吐出口と該複数の吐出口のそれぞれに液体を供給する
    ための共通液室とを備えるとともに、該共通液室と前記
    第1の逆流防止手段との間は前記フィルターよりもイン
    ク流体抵抗が小さいことを特徴とする請求項2に記載の
    インクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、熱エネル
    ギーを発生するための電気熱変換体を備えているインク
    ジェット記録ヘッドであることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録ヘッドは、前記電気熱変換体
    によって印加される熱エネルギーにより生じる膜沸騰に
    よる気泡の成長によって吐出口からインクを吐出させる
    ことを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録
    装置。
  6. 【請求項6】 インクを吐出させて被記録材に記録を
    行うインクジェット記録装置において、 複数の吐出口と該複数の吐出口にそれぞれ対応して設け
    られるとともにインクを吐出するためのエネルギー発生
    素子を備える複数の液路と該複数の液路にインクを供給
    するための共通液室とを備えた記録ヘッドと、 該記録ヘッドへ供給するインクを収納するインクタンク
    と、 前記記録ヘッドと前記インクタンクとの間でインクを循
    環させるためのインク循環経路と、 前記吐出口を閉鎖することで前記液路への液体の移動を
    阻止する閉鎖位置と前記閉鎖位置から退避して前記吐出
    口を開放し前記液路への液体の移動を許容する開放位置
    とをとり得るヘッド開閉手段と、 回復動作のために前記インクを前記インク循環経路内で
    流す際に、前記ヘッド開閉手段を一旦閉鎖位置へ移動さ
    せて前記吐出口を閉鎖させ、その後前記吐出口からイン
    クが吐出するよう開放位置へ移動させる駆動手段と、 を有し、前記ヘッド開閉手段は、回復動作時に前記閉鎖
    位置で前記吐出口を塞ぐ時間の方が、前記開放位置に存
    して前記吐出口よりインクの吐出を許容する時間よりも
    長いことを特徴とするインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記ヘッド開閉手段は、ヘッドを覆う
    キャップと吐出口を押さえる押さえ部材とを有してお
    り、前記キャップがヘッドを覆うとともに前記押さえ部
    材が前記吐出口を押さえる位置と、前記キャップがヘッ
    ドを覆うとともに前記押さえ部材が退避して前記吐出口
    を開放する位置と、前記キャップがキャッピング位置か
    ら退避するとともに前記押さえ部材が前記吐出口を開放
    する位置との3つの位置をとり得ることを特徴とする請
    求項6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 インクを吐出するための複数の吐出口
    と、該複数の吐出口にそれぞれ対応して設けられるとと
    もにインクを吐出するためのエネルギー発生素子を備え
    る複数の液路と、該複数の液路にインクを供給するため
    の共通液室と、を備えた記録ヘッドに対して回復処理を
    行う回復方法であって、記録ヘッドの吐出口面を密着す
    る部材で密閉した状態で、前記液路への液体の移動を阻
    止するとともに前記共通液室内のインクを一方向に移動
    せしめる第1回復工程と、 該第1回復工程後、吐出口面を開放して記録ヘッド内か
    らインクを吐出口を介して排出する第2回復工程と、 を有することを特徴とする記録ヘッドの回復方法。
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