JP3089786U - 着物用アクセサリー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】着物着用時における襟元部分の形態を損なうこ
となく襟元部分の装飾性をさらに向上させるべくデザイ
ン化した着物用アクセサリーを提供すること。 【解決手段】適度の可撓性を有する細長いベースシート
部材２と、前記ベースシート部材の長手方向一側縁２ａ
に沿って列状に取り付けた飾体列３とからなり、着物着
用時に、前記ベースシート部材の長手方向他側縁側２ｂ
を着物Ｋｉの襟部或いは帯Ｓによって押圧支持し、着脱
自在に装着し得るようになしたもので、ベースシート部
材が、細長いシート状の芯材と、芯材の周囲を覆うカバ
−生地とからなり、飾体列が、複数の人工真珠、人工ダ
イヤ、ビーズ球、装身用チェーン素子或いはこれらに類
するアクセサリー用飾体でなる着物用アクセサリー。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、着物の着用時に、襟部あるいは帯装着部に対して着脱自在に装着し 得るようになした新規な着物用アクセサリーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

周知のように、着物は、日本における伝統的な衣服であり、独特の形態をなすも のであって、特に、着物着用時における襟元部分に関しては、着物自体が当該襟 元部分の装飾性を高めるものとしての多くの工夫がなされてきており、本来的に は、着物着用時には、他の装身具ないしはアクセサリー類を着用するようなもの ではなかった。このようなことから、従来、着物着用時における襟元部分の装飾 は、襟巻きに類するものの着用によってまかなわれており、その他の特別な装身 具あるいは特別なアクセサリーなどについては、いずれも着用の対象にはなって おらず、何らの工夫もなされていなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、この考案は、上記する点を十分に考慮し、且つ、当該着物の着用時の典 型的な形態に着目し、着物着用時における襟元部分の形態を損なうことなく、当 該襟元部分の装飾性をさらに向上させるべくデザイン化してなる新規な着物用ア クセサリーを提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案は、上記する目的を達成するにあたって、具体的には、適度の可撓性を 有する細長いベースシート部材と、前記ベースシート部材の長手方向一側縁に沿 って列状に取り付けた飾体列とからなり、着物着用時に、前記ベースシート部材 の長手方向他側縁側を着物の襟部あるいは帯によって押圧支持し、着脱自在に装 着し得るようになした着物用アクセサリーを構成するものである。

【０００５】 さらにまた、この考案は、前記ベースシート部材が、適度の可撓性を有する細長 いシート状の芯材と、前記芯材の周囲を覆うカバ−生地とからなる着物用アクセ サリーを構成するものである。

【０００６】 さらにまた、この考案は、前記飾体列が、複数の飾体によって構成され、前記飾 体が、人工真珠、人工ダイヤ、ビーズ球、スパーンコール、装身用チェーン素子 、あるいはこれらに類するアクセサリー用飾体である着物用アクセサリーを構成 するものでもある。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、この考案になる着物用アクセサリーについて、図面に示す具体的な実施例 にもとづいて詳細に説明する。図１は、この考案にかかる着物用アクセサリーの 具体的な一実施例を示すものであって、着物の襟部分に装着するためのものとし て一対を一組とする襟部分装着アクセサリーの概略的な斜視図であり、図２各図 は、当該着物用アクセサリーにあって、複数の飾体によって構成される飾体列の 変形例を示す概略的な平面図であり、図３は、ベースシート部材に対して、飾体 列を取り付ける一構成例を示す概略的な断面図である。一方、図４は、当該着物 用アクセサリーの装着状態を示すものであって、図４Ａは、着物の襟部分に装着 した装着例を示す概略的な斜視図であり、図４Ｂは、当該着物用アクセサリーを 帯部に装着した装着例を示す概略的な斜視図である。

【０００８】 まず、図１にもとづいて、この考案になる着物用アクセサリー１について説明す る。図１に示す着物用アクセサリー１は、着物の襟部分に装着する襟部分装着ア クセサリーであり、向かって右側の襟部分に装着する右側襟部分装着用アクセサ リー１_R と、向かって左側の襟部分に装着する左側襟部分装着用アクセサリー１ _L との組み合わせによって構成されている。

【０００９】 この考案になる着物用アクセサリー１は、適度の可撓性を有する細長いベースシ ート部材２と、前記ベースシート部材２の長手方向一側縁２ａに沿って列状に取 り付けた飾体列３とからなり、着物着用時に、前記ベースシート部材２の長手方 向他側縁２ｂ側を着物Ｋｉの襟部Ｎあるいは帯Ｓによって押圧支持し、着脱自在 に装着し得るように構成したものからなっている。

【００１０】 この考案において、前記着物用アクセサリー１におけるベースシート部材２は、 例えば、塩化ビニルなどのような適度の可撓性を有する細長いシート状の芯材４ と、この芯材４の周囲を覆うカバ−生地５とからなっている。前記カバ−生地５ は、例えば、ポリエステル製襟生地が好ましい。前記着物用アクセサリー１にお けるベースシート部材２の形状並びにサイズは、図面に示す実施例に限定される ものではない。即ち、前記ベースシート部材２の形状については、その長手方向 一側縁２ａが一直線である必要はなく、適宜な曲線状のものであってもよい。ま た、このベースシート部材２のサイズは、向かって左側の襟部分に装着する左側 襟部分装着用アクセサリー１_L に関しては、幅寸法Ｗ₁ が、約４６ｍｍ程度であ り、長さ寸法Ｌ₁ が、約３２０ｍｍ程度であればよい。一方、向かって右側の襟 部分に装着する右側襟部分装着用アクセサリー１_R に関しては、幅寸法Ｗ₂ が、 約５０ｍｍ程度であり、長さ寸法Ｌ₂ が、約４０５ｍｍ程度であればよい。

【００１１】 さらに、この考案において、前記飾体列３は、複数の飾体６によって構成されて おり、前記飾体６は、人工真珠、人工ダイヤ、ビーズ球、スパーンコール、装身 用チェーン素子、あるいはこれらに類するアクセサリー用飾体であって、前記飾 体列３は、このうちのいずれか一種類、あるいは、複数種類の組み合わせによっ て構成される。前記飾体列３を構成する複数の飾体６は、図面に示すような球状 粒体物にのみ限定されるものではなく、所望の立体形状のものによって構成され るものであればよい。

【００１２】 前記ベースシート部材２に対して、飾体列３を取り付ける一構成例を図３に示す 。この図からも明らかなように、前記飾体列３を構成する複数の飾体６には、例 えば、貫通孔７が設けられていて、縫い糸８によって前記ベースシート部材２に おけるカバー生地５に縫い付けられ、固定されるようになっている。

【００１３】 次いで、この考案になる着物用アクセサリー１の装着態様例を図４に示す具体的 な実施例にもとづて説明する。この考案になる着物用アクセサリー１は、図４Ａ に示すように、着物Ｋｉの襟部分Ｎに対して装着する実施例と、帯Ｓに対して装 着する実施例とがある。前者の場合は、着物Ｋｉを着付けた後、向かって左側の 襟部分Ｎ_L 側に、左側襟部分装着用アクセサリー１_L を、その差込み側縁２ｂ側 を左側の襟部分Ｎ_L の裏側に差し込んで装着し、向かって右側の襟部分Ｎ_R に、 右側襟部分装着用アクセサリー１_R を、その差込み側縁２ｂ側を左側の襟部分Ｎ _L の裏側に差し込んで装着する。

【００１４】 一方、上記する後者の場合、即ち、当該着物用アクセサリー１を帯Ｓに対して装 着する場合は、着物Ｋｉを着付け、帯Ｓを着付けた後、帯Ｓの上縁Ｓａ側から当 該着物用アクセサリー１の差込み側縁２ｂ側を差し込んで装着する。

【００１５】

【考案の効果】

以上の構成になるこの考案の着物用アクセサリー１によれば、第１には、構造が 簡単であり、多量生産に適合し、経済的に極めて有利に作用する。第２には、着 付け後の着物の着用時の典型的な形態（適度の押圧力）により、着物着用時にお ける襟元部分の形態を損なうことなく、当該着物用アクセサリーを襟元部分に極 めて簡単に装着し、取り外すことができ、操作性並びに取り扱い性の点において も極めて有効に作用するものといえる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、この考案にかかる着物用アクセサリー
の具体的な一実施例を示すものであって、着物の襟部分
に装着するためのものとして一対を一組とする襟部分装
着アクセサリーの概略的な斜視図である。

【図２】図２各図は、当該着物用アクセサリーにあっ
て、複数の飾体によって構成される飾体列の変形例を示
す概略的な平面図である。

【図３】図３は、ベースシート部材に対して、飾体列を
取り付ける一構成例を示す概略的な断面図である。

【図４】図４は、当該着物用アクセサリーの装着状態を
示すものであって、図４Ａは、着物の襟部分に装着した
装着例を示す概略的な斜視図であり、図４Ｂは、当該着
物用アクセサリーを帯部に装着した装着例を示す概略的
な斜視図である。

【符号の説明】

１ 着物用アクセサリー １_R 右側襟部分装着用アクセサリー １_L 左側襟部分装着用アクセサリー ２ ベースシート部材 ２ａ ベースシート部材の長手方向一側縁 ２ｂ ベースシート部材の長手方向他側縁（差込み縁） ３ 飾体列 Ｋｉ 着物 Ｎ 襟部 Ｎ_L 向かって左側の襟部分 Ｎ_R 向かって右側の襟部分 Ｓ 帯 Ｓａ 帯の上縁 ４ ベースシート部材の芯材 ５ ベースシート部材のカバ−生地 ６ 複数の飾体 ７ 飾体の貫通孔 ８ 縫い糸

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 適度の可撓性を有する細長いベースシー
   ト部材と、前記ベースシート部材の長手方向一側縁に沿
   って列状に取り付けた飾体列とからなり、着物着用時
   に、前記ベースシート部材の長手方向他側縁側を着物の
   襟部あるいは帯によって押圧支持し、着脱自在に装着し
   得るようになしたことを特徴とする着物用アクセサリ
   ー。
2. 【請求項２】 前記ベースシート部材が、適度の可撓性
   を有する細長いシート状の芯材と、前記芯材の周囲を覆
   うカバ−生地とからなることを特徴とする請求項１に記
   載の着物用アクセサリー。
3. 【請求項３】 前記飾体列が、複数の飾体によって構成
   され、前記飾体が、人工真珠、人工ダイヤ、ビーズ球、
   スパーンコール、装身用チェーン素子、あるいはこれら
   に類するアクセサリー用飾体であることを特徴とする請
   求項１に記載の着物用アクセサリー。