JP3089487U - パネルスタンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネルの裏面側に取り付けることによってこ
れを立てた状態に保持することができる。特に二枚のパ
ネルを背中合わせにして立てておく場合に好適である。
また、パネルの保持角度を変えることもできる。 【解決手段】 上側の貼着部１Ｂを裏側に逆Ｖ字形にな
るよう折曲すると共にそれの舌状の受片７を下側の貼着
部１Ａ側に折曲する。一方、下側の貼着部１Ａにおける
間隔調節片１５を裏側に倒してそれの掛止突起１２を舌
状の受片７の掛止孔６に掛止する。下側の貼着部１Ａと
上側の貼着部１Ｂの表面に夫々粘着テープ８、８を取り
付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はパネルを立てる際に補助具として用いるパネルスタンドに関し、特に 二枚のパネルを背中合わせの状態で立てて保持するに好適なパネルスタンドに係 わる。

【０００２】

【従来の技術】

商店における店頭ディスプレー、提示会、その他においてパネルを立てた状態 に保持しようとする場合、従来適当な支持手段がなかった。そしてまた、時には 二枚のパネルを背中合わせの状態で立てて保持することが望まれる場合もあるが 、従来この場合においてもこれらを保持する手段がなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記の点に鑑みなされたものであって、各種のパネルの裏面側に取り 付けることによって該パネルを立てた状態において保持することができ、特に二 枚のパネルを背中合わせの状態で立てて保持するに好適となしたパネルスタンド を提供せんとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

而して、本考案の要旨とするところは、長方形の薄板を長さ方向の中央部につ けた折目線から折曲することができるようになして上下一対の貼着部となし、上 側の貼着部には、表面に適宜の粘着部材を取り付けると共に、上端近傍部に、切 り込みを入れることにより、前記折目線と同方向に延びて裏側に倒すことができ るようになし且つ中央部に前記折目線と同方向の細長い掛止孔を設けた舌状の受 片を形成し、また一方、下側の貼着部には、表面に適宜の粘着部材を取り付ける と共に、中央部に、切り込みを入れることにより、下側の辺を折曲部として裏側 に倒すことができるようになし且つ上端部に前記折目線と同方向に突出する掛止 突起を設けた帯状の間隔調節片を形成し、前記上側の貼着部を裏側に折曲すると 共にそれの舌状の受片を下側の貼着部側に折曲する一方、下側の貼着部における 間隔調節片を裏側に倒してそれの掛止突起を前記舌状の受片の掛止孔に掛止する ようになしたことを特徴とするパネルスタンドにある。

【０００５】 また、上記構成において、下側の貼着部に形成する帯状の間隔調節片を、その 上端部と中央部とに掛止突起を設けると共に、中央部の掛止突起より上側の部分 に裏側に折り返すための折目線をつけた間隔調節片としてもよい。この場合には 、間隔調節片の長さを変えることによってパネルの保持角度を変えることができ るものである。

【０００６】 また、上記構成において、長方形の薄板の長さ方向の中央部につけた折目線の 部分の中央部に、切り込みを入れることにより下側の貼着部と上側の貼着部に跨 がるストッパー片を形成するようにしてもよい。これによりパネルを上側と下側 の貼着部に夫々貼着する際に、パネルの上端を位置決めし易く、作業を迅速に行 うことができる。

【０００７】 また、上記構成において、長方形の薄板としては、材料の価格や弾力性の点か ら、厚紙やポリプロピレンの薄板からなる薄板を用いることが望ましい。

【０００８】 また、上記構成において、粘着部材としては、価格や扱い易さの点から粘着テ ープを用いることが望ましい。尚、該粘着テープは、使用時においてパネルの裏 面に貼着する際に剥がすように、それ迄は剥離紙を仮貼着しておく。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。 図１は未使用状態にあって折り畳んだ状態の下側の貼着部側から看た平面図、 図２は未使用状態にあって折り畳んだ状態の上側の貼着部側から看た平面図、図 ３は未使用状態にあって展開した状態の平面図、図４及び図５は組み立て工程の 説明図、図６は作用説明図、図７はパネルの保持角度を変える場合の説明図であ る。

【００１０】 図中、１は本パネルスタンドを構成する厚紙からなる長方形の薄板であり、縦 長に使用するものである。そして該長方形の薄板１を、その長さ方向の中央部に つけた折目線２から折曲することができるようになして、上下一対の貼着部１Ａ 、１Ｂとなしている。

【００１１】 また、上側の貼着部１Ｂには、表面における上下の端部に夫々粘着テープ３、 ３を取り付けている。尚、該粘着テープ３、３には、使用する迄剥離紙４、４を 仮貼着している。

【００１２】 更にまた、該上側の貼着部１Ｂには、上端近傍部に、切り込み５を入れること により、前記折目線２と同方向に延びて裏側に倒すことができるようになし且つ 中央部に前記折目線２と同方向の細長い掛止孔６を設けた舌状の受片７を形成し ている。

【００１３】 また一方、前記下側の貼着部１Ａには、表面における上下の端部に夫々粘着テ ープ８、８を取り付けている。尚、該粘着テープ８、８には使用する迄剥離紙９ 、９を仮貼着している。

【００１４】 更にまた、該下側の貼着部１Ａには、中央部に、切り込み１０を入れることに より、下側の辺１１を折曲部として裏側に倒すことができるようになし、且つ上 端部と中央部に前記折目線２と同方向に突出する掛止突起１２、１３を設けると 共に中央部の掛止突起１３より上側の部分に裏側に折り返すための折目線１４を つけた間隔調節片１５を形成している。

【００１５】 また、前記長方形の薄板１の長さ方向の中央部につけた折目線２の部分の中央 部は、切り込み１６、１７を入れることにより下側の貼着部１Ａと上側の貼着部 １Ｂに跨がるストッパー片１８を形成している。

【００１６】 そして、組み立てるときには、図４に示す如く、上側の貼着部１Ｂを裏側に逆 Ｖ字形になるように折曲すると共にそれの舌状の受片７を下側の貼着部１側に折 曲する。また一方、下側の貼着部１Ａにおける間隔調節片１５を裏側に倒して、 図５に示す如く、それの掛止突起１２を前記舌状の受片７の掛止孔６に掛止する ものである。また、この掛止に際しては、舌状の受片７はその弾力性によって元 の方向に戻ろうとする力が働くが、この力の作用によって掛止突起１２が強く掛 かることになり、外れることがなくなるものである。

【００１７】 そして、このようにして組み立てた後、下側の貼着部１Ａと上側の貼着部１Ｂ の夫々の粘着テープ３、３、８、８から剥離紙４、４、９、９を剥がし、図６に 示す如く、パネル１９、１９の裏面における上端側に貼着するものである。尚、 本実施形態では逆Ｖ字形となした下側の貼着部１Ａと上側の貼着部１Ｂの両方に 背中合わせにして二枚のパネルを貼着する場合を示したが、下側の貼着部と上側 の貼着部の一方側だけを用い、一枚のパネルを立てるようにすることも可能であ る。この場合にはパネルの下端側の裏面に貼着すればよい。

【００１８】 また、本実施形態はパネルの保持角度を変えることができるものであり、図５ 及び図６に示す如く、間隔調節片１５を一杯に伸ばし、その先端側の掛止突起１ ２を舌状の受片７の掛止孔６に掛止する場合には、逆Ｖ字形になっている下側の 貼着部１Ａと上側の貼着部１Ｂとの下部間の間隔が広くなり、もって逆Ｖ字形の 角度θが大きくなる。

【００１９】 また、これに対して、図７に示す如く、間隔調節片１５を中央部の折目線１４ から折り返し、もう一方の中央部側の掛止突起１３を舌状の受片７の掛止孔６に 掛止する場合には、逆Ｖ字形になっている下側の貼着部１Ａと上側の貼着部１Ｂ との下部間の間隔が狭くなり、もって逆Ｖ字形の角度θが小さくなるものである 。

【００２０】

【考案の効果】

本考案は上記の如き構成、作用であるから、パネルの裏面側に取り付けること によってこれを立てた状態に保持することができるものである。そしてまた、特 に二枚のパネルを背中合わせの状態で立てて保持するに好適である。また、間隔 調節片を中央部から折り返すことができるようにすると共に、その上端と中央部 に掛止突起を設けるようにした場合には、パネルの保持角度を適宜に変えること ができるものである。

【００２１】 また、パネルの裏面への取り付けも簡単迅速に行うことができると共に、長方 形の薄板の長さ方向の中央部に付けた折目線の部分の中央部にストッパー片を形 成した場合には、パネルを貼着する際に、これによって位置決めがし易くなり、 より一層作業を迅速化することができるものである。

【００２２】 また、長方形の薄板が厚紙又はポリプロピレンの薄板からなるものの場合には 、材料の価格が低いことから安上がりに製作することができると共に、適宜の弾 力性を有することから掛止突起の掛止孔への掛止が確実となる。加えて、本考案 は使用する迄は折り畳んだ状態のまま保管することができるから、これの包装袋 が小さくて済む。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の未使用状態にあって折り畳んだ状態の
下側の貼着部側から看た平面図である。

【図２】本考案の未使用状態にあって折り畳んだ状態の
上側の貼着部側から看た平面図である。

【図３】本考案の未使用状態にあって展開した状態の平
面図である。

【図４】本考案の組み立て工程の説明図である。

【図５】本考案の組み立て工程の説明図である。

【図６】本考案の作用説明図である。

【図７】本考案のパネルの保持角度を変える場合の説明
図である。

【符号の説明】

１ 長方形の薄板 １Ａ 下側の貼着部 １Ｂ 上側の貼着部 ２ 折目線 ３、３ 粘着テープ ５ 切り込み ６ 掛止孔 ７ 舌状の受片 ８、８ 粘着テープ １０ 切り込み １２、１３ 掛止突起 １４ 折目線 １５ 間隔調節片 １８ ストッパー片

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 長方形の薄板を長さ方向の中央部につけ
   た折目線から折曲することができるようになして上下一
   対の貼着部となし、上側の貼着部には、表面に適宜の粘
   着部材を取り付けると共に、上端近傍部に、切り込みを
   入れることにより、前記折目線と同方向に延びて裏側に
   倒すことができるようになし且つ中央部に前記折目線と
   同方向の細長い掛止孔を設けた舌状の受片を形成し、ま
   た一方、下側の貼着部には、表面に適宜の粘着部材を取
   り付けると共に、中央部に、切り込みを入れることによ
   り、下側の辺を折曲部として裏側に倒すことができるよ
   うになし且つ上端部に前記折目線と同方向に突出する掛
   止突起を設けた帯状の間隔調節片を形成し、前記上側の
   貼着部を裏側に折曲すると共にそれの舌状の受片を下側
   の貼着部側に折曲する一方、下側の貼着部における間隔
   調節片を裏側に倒してそれの掛止突起を前記舌状の受片
   の掛止孔に掛止するようになしたことを特徴とするパネ
   ルスタンド。
2. 【請求項２】 下側の貼着部に形成する帯状の間隔調節
   片が、その上端部と中央部とに掛止突起を設けると共
   に、中央部の掛止突起より上側の部分に裏側に折り返す
   ための折目線をつけた間隔調節片である請求項１記載の
   パネルスタンド。
3. 【請求項３】 長方形の薄板の長さ方向の中央部につけ
   た折目線の部分の中央部に、切り込みを入れることによ
   り下側の貼着部と上側の貼着部に跨がるストッパー片を
   形成してなる請求項１又は２記載のパネルスタンド。
4. 【請求項４】 長方形の薄板が、厚紙からなる薄板であ
   る請求項１、２又は３記載のパネルスタンド。
5. 【請求項５】 長方形の薄板が、ポリプロピレンの薄板
   からなる薄板である請求項１、２又は３記載のパネルス
   タンド。
6. 【請求項６】 粘着部材が、粘着テープである請求項
   １、２、３、４又は５記載のパネルスタンド。