JP3087024B2 - パチンコ機の施錠装置 - Google Patents

パチンコ機の施錠装置

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JP3087024B2
JP3087024B2 JP09057508A JP5750897A JP3087024B2 JP 3087024 B2 JP3087024 B2 JP 3087024B2 JP 09057508 A JP09057508 A JP 09057508A JP 5750897 A JP5750897 A JP 5750897A JP 3087024 B2 JP3087024 B2 JP 3087024B2
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農史 中村
常男 中村
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中東産業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機の前面
枠を本体枠に対し施錠するパチンコ機の施錠装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ機の施錠装置として、一
般に、基枠体の内側に作動杆が摺動可能に配設され、基
枠体の支持板の上部と下部に鉤部材が、作動杆に連結さ
れて傾動可能に枢支され、基枠体の取付け板の中間部
に、シリンダ錠がその錠軸を取付け板に設けた孔から内
側に差し込むように固定され、錠軸の先端に作動杆と係
合するカム板が取り付けられた構成の施錠装置が使用さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種のパチンコ機用
施錠装置は、構造が強固で、施錠・解錠動作も確実に行
うことができるものの、構造上、前面枠の内側に取付け
られた施錠装置の鉤部材が前面枠の内側から突出する。
このため、前面枠のアッセンブリーを梱包して搬送する
場合、その梱包が難しく、突出した鉤部材が搬送中に他
の部分に当たって傷つく等の問題があった。
【0004】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、前面枠の内側から突出する部分がなく、前面枠を本
体枠に対し、円滑且つ確実に施錠・解錠することができ
るパチンコ機の施錠装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のパチンコ機の施錠装置は、断面L形に曲折
した取付け板と支持板とを有する基枠体の内側に長尺の
作動杆が摺動可能に配設され、取付け板の中間部にシリ
ンダ錠が固定され、シリンダ錠の錠軸にカム板が作動杆
に係合可能に取り付けられ、基枠体の取付け板が前面枠
の内側に取り付けられ、本体枠の内側に受け金具が取り
付けられるパチンコ機の施錠装置において、基枠体の支
持板の上部と下部に受け金具の進入を許容する開口部が
形成され、開口部内の受け金具を拘束するロック凹部を
有するラッチ板が上部と下部の開口部の近傍に各々回動
可能に枢支され、作動杆の上部と下部に係合ピンが取付
けられ、上部と下部のラッチ板が受け金具に押されてラ
ッチ位置に回動した時、作動杆の係合ピンが係合してラ
ッチ位置にロックするための係合部がラッチ板の一部に
形成され、ラッチ板を解錠側に付勢し作動杆を施錠側に
付勢するためのばね手段が設けられて構成される。
【0006】
【作用・効果】このような構成の施錠装置は、前面枠を
本体枠に対し閉じると、受け金具が開口部からラッチ板
のロック凹部内に進入し、受け金具がラッチ板を押し込
むようにしてラッチ板が回動し、ラッチ板のロック凹部
内に受け金具が拘束された状態となる。この時、作動杆
の係合ピンがラッチ板の係合部に係合することから、ラ
ッチ板がそのラッチ位置に保持され、受け金具はラッチ
板のロック凹部内にロックされ施錠状態となる。
【0007】シリンダ錠の鍵を回すと、カム板が回動
し、そこに係合する作動杆が移動し、それにより、係合
ピンとラッチ板係合部との係合が外れる。このとき、ラ
ッチ板はばねの付勢力により回動し、ロックされていた
受け金具がラッチ板のロック凹部から外れ、開口部から
押し出され、解錠状態となる。
【0008】この施錠装置では、基枠体の支持板に開口
部を形成し、開口部の近傍にラッチ板を設け、開口部内
に進入した受け金具を、ラッチ板のロック凹部内に保持
しロックするように構成したから、従来のような鉤部材
が施錠装置の背面側に突出せず、前面枠のアッセンブリ
ーを梱包して搬送する場合、その梱包を容易に行うこと
ができ、突出した鉤部材がないため、搬送中にそれが他
の部分に当たって傷つく等の問題を解消することができ
る。
【0009】また、ラッチ板と作動杆との間にコイルば
ねを掛ければ、1本のコイルばねに、ラッチ板を解錠側
に付勢する機能と作動杆を施錠側に付勢する機能の両機
能を持たせることができる。また、受け金具にスリーブ
付きピンを設ければ、摩擦を少なくして円滑に施錠・解
錠を行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜図3は施錠状態にあるパチ
ンコ機の施錠装置の各図を示し、図5はその分解図を示
している。この施錠装置は縦長の基枠体1を有し、基枠
体1は断面L形に曲折された取付け板と支持板3とから
なり、取付け板2には複数の取付け孔が穿設される。
【0011】取付け板2に対し略直角に曲折された支持
板3の上部と下部は幅広に形成され、その部分に開口部
3a、3aが後述の受け金具のピン21の進入を受け入
れるように切り欠いて形成される。更に、開口部3a,
3aの少し上方に、後述の作動杆4の係合ピン11、1
2をガイドするガイド孔3b,3bが形成される。その
上下の開口部3a,3aの近傍に、開口部3a,3aに
進入した受け金具のピン21、21を拘束するラッチ板
5、6が、軸7、8により回動可能に軸支される。
【0012】ラッチ板5、6には受け金具のピン21、
21を受け入れて拘束するロック凹部5a,6aが形成
され、更に、後述の係合ピン11、12が係合する第1
の係合部5b,6bと第2の係合部5c,6cが形成さ
れる。第1の係合部5b,6bは解錠状態にあるラッチ
板5、6の姿勢を保持するものであり、第2の係合部5
c,6cは施錠状態にあるラッチ板5、6の姿勢を保持
するものである。
【0013】縦長で帯状の作動杆4は、基枠体1の内側
に支持板3に沿って配設され、その上部と下部に係合ピ
ン11、12が内側に突出して固定される。各係合ピン
11、12は上記支持板3のガイド孔3b,3b内に嵌
入され、作動杆4はこれらの係合ピン11、12とガイ
ド孔3b,3bにガイドされ、上下方向に一定の距離だ
摺動可能である。また、作動杆4にはその中間部に手
動で操作するための操作部4aと後述のカム板15が係
合するための係合孔部4bが形成される。
【0014】作動杆4は支持板3に沿って且つラッチ板
5、6を覆うように配設され、作動杆4と各ラッチ板
5、6との間に、ラッチ板5、6を解錠側に付勢し作動
杆4を施錠側に付勢するためのコイルばね9、10が掛
け止められる。
【0015】基枠体1の取付け板2の中間部には異形の
孔が形成され、その孔に内側から挿入する形態でシリン
ダ錠14が装着される。シリンダ錠14はフランジを有
しそのフランジを取付け板2にねじ止めして固定され
る。シリンダ錠14の錠軸は基枠体1の内側に突出し、
その先端にカム板15が固定される。カム板15には第
1の係合凸部と第2の係合凸部が形成され、その第1の
係合凸部は、シリンダ錠の鍵の右回転に応じて上記作動
杆4の係合孔部4bと係合し、第2の係合凸部はその左
回転に応じて後述のガラス枠用作動杆13に係合可能で
ある。
【0016】ガラス枠用作動杆13は作動杆4と支持板
3の間に摺動可能に配設され、その一部の作動片13a
が支持板2の長孔から外側に突出する。取付け板2との
間にガラス枠用作動杆13を上方に付勢するコイルばね
16が掛けられる。シリンダ錠14の鍵を左に回すと、
カム板15が回動して、コイルばね16の付勢力に抗し
て作動杆13が下降し、その作動片13aを介して図示
しないガラス枠用施錠装置が作動し、ガラス枠を解錠す
る。
【0017】このように構成された施錠装置は、図7に
示すように、パチンコ機の前面枠22の内側に取付け板
2を介して固定され、その上下の開口部3a、3aに対
応した位置の本体枠23内に受け金具20が取り付けら
れる。
【0018】図6に示すように、受け金具20は基板2
0a上にスリーブ付きピン21を突設して形成され、ス
リーブ付きピン21が開口部3a,3a、及びラッチ板
5、6のロック凹部5a,6aに進入可能である。この
スリーブ付きピン21は外周にスリーブが回転自在に外
嵌され、ラッチ板5、6との当接時に生じる摩擦を少な
くし、ラッチ動作や解錠動作が円滑になるようにしてい
る。
【0019】即ち、前面枠22を本体枠23に対し閉じ
ると、図7の如く、上下の受け金具20、20のピン2
1、21が、上下の開口部3a,3aからラッチ板5、
6のロック凹部5a,6a内に進入し、ピン21、21
がラッチ板5、6を押し込むようにして、ラッチ板5、
6が時計方向に回動し、図1に示す如く、ラッチ板5、
6のロック凹部5a,6a内に受け金具20のピン21
が拘束された状態となる。
【0020】この時、作動杆4の上下の係合ピン11、
12がラッチ板5、6の第2の係合部5c,6cに係合
することから、ラッチ板5、6がそのラッチ位置に保持
され、受け金具20、20のピン21、21は各ラッチ
板のロック凹部5a,6a内にロックされ施錠状態とな
る。
【0021】シリンダ錠14に挿入した鍵を右に回す
と、カム板15が同方向に回動し、そこに係合する作動
杆4が上に移動し、それにより、上下の係合ピン11、
12とラッチ板5、6の第2の係合部5c,6cとの係
合が外れる。このとき、ラッチ板5、6はコイルばね
9、10の付勢力により反時計方向に回動し、ロックさ
れていた受け金具20、20のピン21、21がラッチ
板5、6のロック凹部5a,6aから外れ開口部3aか
らも押し出されて解錠状態となる。
【0022】ガラス枠を解錠する場合、シリンダ錠14
に挿入した鍵を左に回すと、カム板15が同方向に回動
し、そこに係合するガラス枠用作動杆13が下に移動
し、作動片13aの下降により図示しないガラス枠用施
錠装置が作動しガラス枠が解錠される。
【0023】このように、基枠体1の支持板3に開口部
3aを形成し、開口部3aの近傍にラッチ板5、6を設
け、開口部3a内に進入した受け金具20のスリーブ付
きピン21を、ラッチ板5、6のロック凹部内に保持し
ロックするように構成したから、従来のような鉤部材が
施錠装置の背面側に突出せず、前面枠のアッセンブリー
を梱包して搬送する場合、その梱包を容易に行うことが
でき、突出した鉤部材がないため、搬送中にそれが他の
部分に当たって傷つく等の問題を解消することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す施錠装置の施錠時の右
側面図である。
【図2】同装置の背面図である。
【図3】同装置の左側面図である。
【図4】解錠時の右側面図である。
【図5】同装置の分解側面図である。
【図6】受け金具20の正面図(a)と平面図(b)で
ある。
【図7】施錠装置の装着状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1−基枠体 2−取付け板 3−支持板 3a−開口部 4−作動杆 5、6−ラッチ板 5a,6a−ロック凹部 5b,6b,5c,6c−係合部 11、12−係合ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63F 7/02 E05B 61/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面L形に曲折した取付け板と支持板と
    を有する基枠体の内側に長尺の作動杆が摺動可能に配設
    され、該取付け板の中間部にシリンダ錠が固定され、該
    シリンダ錠の錠軸にカム板が該作動杆に係合可能に取り
    付けられ、該基枠体の取付け板が前面枠の内側に取り付
    けられ、本体枠の内側に受け金具が取り付けられるパチ
    ンコ機の施錠装置において、 該基枠体の支持板の上部と下部に該受け金具の進入を許
    容する開口部が形成され、該開口部内の受け金具を拘束
    するロック凹部を有するラッチ板が上部と下部の該開口
    部の近傍に各々回動可能に枢支され、該作動杆の上部と
    下部に係合ピンが取付けられ、上部と下部の該ラッチ板
    が受け金具に押されてラッチ位置に回動した時、該作動
    杆の係合ピンが係合してラッチ位置にロックするための
    係合部が該ラッチ板の一部に形成され、該ラッチ板を解
    錠側に付勢し該作動杆を施錠側に付勢するためのばね手
    段が設けられたことを特徴とするパチンコ機の施錠装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ばね手段が、前記ラッチ板と前記作
    動杆との間に掛けられたコイルばねからなる請求項1記
    載のパチンコ機の施錠装置。
  3. 【請求項3】 前記受け金具にスリーブ付きピンが設け
    られ、該スリーブ付きピンが前記開口部に進入しラッチ
    板のロック凹部内に拘束される請求項1記載のパチンコ
    機の施錠装置。
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