JP3084558B1 - 可撓管継手 - Google Patents

可撓管継手

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JP3084558B1
JP3084558B1 JP11047656A JP4765699A JP3084558B1 JP 3084558 B1 JP3084558 B1 JP 3084558B1 JP 11047656 A JP11047656 A JP 11047656A JP 4765699 A JP4765699 A JP 4765699A JP 3084558 B1 JP3084558 B1 JP 3084558B1
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善生 渡辺
慎一 西堀
雅雄 仁科
東太郎 堀口
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Abstract

【要約】 【課題】 継手主体(1) と、継手主体(1) に螺入される
締付筒(2) と、継手主体(1) 内の係合凸部(11)に係合す
るフランジ部(34)を有するリテーナ(3) とを具備し、締
付筒(2) の前記螺入に伴って、リテーナ(3) が締付筒
(2) に押されて継手主体(1) 内のリテーナ収容室(17)に
押し込まれて蛇腹管(8) に外嵌する構成の可撓管継手に
関し、リテーナ(3) が押込まれる際にフランジ部(34)の
切断を防止すること。 【解決手段】 締付筒(2) の下流端面は、内周側の環状
端面(28)と、これよりも上流側で且内周側に位置する押
圧用端面(25)とからなり、リテーナ(3) の上流端面は、
薄肉部(31)が配列された環状端面(30)と、これよりも外
周側の下流側でフランジ部(34)の上流側表面に連続し且
その一部を含む環状の受圧端面(35)とからなり、締付筒
(2) を締め付けた時、締付筒(2) の押圧用端面(25)が、
リテーナ(3) の受圧端面(35)を押圧するようにしたこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可撓管継手、特
に、可撓性を有する金属製の蛇腹管が接続される可撓管
継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】可撓管継手として、特願平10−369
317号のものを提案した。この可撓管継手は、図5に
示すように、筒状の継手主体(1) と、この継手主体(1)
の上流端に螺入される締付筒(2) と、継手主体(1) 内に
おける前記締付筒(2) の下流側に位置させる環状のリテ
ーナ(3) とを具備する構成となっている。
【0003】リテーナ(3) には、締付筒(2) 側の上流端
に薄肉部(31)を残すように下流端側から切り込まれた切
込部(32)が周方向に一定のピッチで並んで設けられてい
るとともに、前記下流端には、内方に張り出す環状の食
込み部(33)が形成されている。又、リテーナ(3) の上流
端近傍の外周面にはフランジ部(34)が外方に張り出すよ
うに設けられているとともに、薄肉部(31)よりも下流側
に位置する内周部分には、環状の受圧端面(35)が内方に
張り出している。
【0004】継手主体(1) の内周壁には、前記フランジ
部(34)が仮止め状態に係合する係合凸部(11)が設けられ
ており、前記リテーナ(3) を前記仮止め状態に位置させ
た状態で、継手主体(1) の上流側から締付筒(2) を挿入
する。締付筒(2) の挿入端部の内周側には押圧筒部(25)
が突出しており、この押圧筒部(25)がリテーナ(3) の前
記受圧端面(35)に当接する。この状態で、締付筒(2) の
上流端から蛇腹管(8)を挿入して最先端の山部(81)をリ
テーナ(3) から継手主体(1) 内に強制的に突出させる。
【0005】この状態で締付筒(2) を締め付けると、こ
れの締付力によって、締付筒(2) の押圧筒部(25)がリテ
ーナ(3) の受圧端面(35)を押圧し、前記リテーナ(3)
は、継手主体(1) 内で下流側に移動させられ、その下流
端部が継手主体(1) に形成されたリテーナ収容部(17)に
強制的に押し込まれる。リテーナ収容部(17)は、リテー
ナ(3) の押込み方向にて漸次直径縮小するテーパ状に形
成されていることから、この押し込みによって、リテー
ナ(3) は直径収縮する。
【0006】このリテーナ(3) の直径縮小によって、蛇
腹管(8) に於ける山部(81)に続く谷部(82)にリテーナ
(3) の食込み部(33)が深く食い込むと共に、蛇腹管(8)
の山部(81)がリテーナ(3) の下流端と、これに対向する
継手主体(1) の管受け面(15)とで挟圧扁平化される。こ
れにより、この可撓管継手に蛇腹管(8) が接続されるこ
ととなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この可撓管継手では、
リテーナ(3) の食込み部(33)がリテーナ収容部(17)内に
押し込まれる際の直径収縮に伴って、前記薄肉部(31)が
肉厚方向に上流側に向かって屈曲変形するが、前記締付
筒(2) の押圧筒部(25)は、薄肉部(31)よりも下流側で且
内周側に設けた受圧端面(35)に当接し、薄肉部(31)には
当接しないように設定されているから、前記薄肉部(31)
の変形が締付筒(2) に影響することなく、リテーナ(3)
の切込部(32)間の各々が均等に押し込まれ、リテーナ
(3) の押し込み動作が安定することとなる。
【0008】しかしながら、締付筒(2) の締め付けに伴
って、リテーナ(3) が下流側に押圧されると、係合凸部
(11)にその外周端部のみが係合しているフランジ部(34)
は、何ら上流側から支えられることなく強制的に下流側
へ押しやられることから、フランジ部(34)はその基端部
で切断されてしまうおそれがある。フランジ部(34)が切
断された場合、その切断片は継手主体(1) 内に残ってし
まい、締付筒(2) のその後の締め付けや、継手主体(1)
の再使用の際に、障害になるおそれがある。
【0009】本発明は、『筒状の継手主体と、前記継手
主体の上流端から螺入される締付筒と、前記締付筒の下
流端側に位置し且前記継手主体内のリテーナ収容室に押
し込まれるとともに挿入された蛇腹管の下流端外周を包
囲する環状のリテーナとを具備し、前記リテーナには、
上流端に薄肉部を残すように下流端側から切り込まれた
複数の切込部が周方向に並んで設けられているとともに
前記薄肉部近傍の外周側には環状のフランジ部が張り出
しており、前記継手主体の内周には、前記フランジ部が
上流側から当接する係合凸部が環状に形成されており、
前記締付筒の前記螺入に伴って、前記リテーナは前記締
付筒によって、前記リテーナ収容室に強制的に押し込ま
れるとともに、前記蛇腹管の谷部に拡開阻止状態に外嵌
する構成の可撓管継手』において、前記リテーナが前記
締付筒によって下流側へ押圧されるときに、前記フラン
ジ部が切断されてしまわないようにすることを課題とす
る。 <1項>
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために講じた本発明の解決手段は、『前記締付筒の下流
端面は、同心の二つの環状端面を具備する構成とし、外
周側の前記環状端面は内周側の前記環状端面よりも下流
側に進出した位置にある押圧用端面とし、前記リテーナ
の上流側端面は、前記薄肉部が配列された環状端面と、
この環状端面の外周側で且下流側に外れた位置にて前記
フランジ部の上流側表面に連続し且その一部を含む環状
の受圧端面とを具備する構成とし、前記締付筒を締め付
けた時、前記締付筒の前記押圧用端面が、前記リテーナ
の前記受圧端面を押圧するように設定した』ことであ
る。
【0011】フランジ部の外周部分が係合凸部に係合す
るように、前記リテーナを継手主体内に収容し、その上
流側から締付筒を締め込むと、締付筒の押圧用端面がリ
テーナの受圧端面に当接した状態で、リテーナは継手主
体のリテーナ収容部内に強制的に押し込まれることとな
る。これに伴って、前記係合凸部に係合状態にあるフラ
ンジ部は、その外径が係合凸部の内径よりも小さくなる
まで上流側に屈曲させられるが、前記フランジ部の上流
側表面の基端部側の一部分の範囲は、前記受圧端面の一
部として締付筒の押圧用端面によって押圧されると同時
に支持される態様となるから、フランジ部は、前記押圧
用端面の外周端に沿って屈曲することとなり、切断され
にくいものとなる。
【0012】
【発明の効果】前記フランジ部の上流側表面の一部が前
記押圧用端面によって押圧状態に支持される態様とする
ことにより、前記フランジ部は切断されにくいものとな
ったから、締め付けの際に切断されたフランジ部の切断
片が継手主体内に落ちて、締付筒の締め付けや、継手主
体の再使用の際に障害になるといった不都合は解消され
る。 <2項>前記1項において、『前記押圧用端面の外周端
に、下流側に向かってその直径が縮小するテーパ面部を
設けた』ものでは、フランジ部は、押圧用端面の外周端
に沿って上流側に屈曲させられるが、前記外周端には、
テーパ面部が形成されているから、前記屈曲した部分
は、前記テーパ面部に支持される態様となる。すなわ
ち、前記フランジ部の上流側表面の基端部側の所定範囲
は、前記押圧用端面によって支持され、それよりも外周
側の屈曲させられる部分は、前記テーパ面部によって支
持されることとなるから、前記フランジ部はさらに切断
されないという効果がある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、
図面に基づいて説明する。図1は、本願発明の実施の形
態に於ける可撓管継手の一部切欠の分解斜視図であり、
図2は、前記可撓管継手に蛇腹管(8) を挿入させた状態
を示す断面図である。
【0014】この実施の形態の可撓管継手は、図1に示
すように、筒状の継手主体(1) と、この継手主体(1) 内
に挿入されるリテーナ(3) と、このリテーナ(3) を継手
主体(1) の内方に押し込む為の締付筒(2) と、を具備し
ている。尚、これら継手主体(1) 、締付筒(2) 及びリテ
ーナ(3) は真鍮等の金属材料で形成されている。
【0015】まず、継手主体(1) について説明する。上
記の継手主体(1) は、図1及び図2に示すように、継手
主体(1) の下流端部(図1では上端部)の外周に雄ネジ
(10)が刻設された構成となっており、この雄ネジ(10)
は、例えば、ガスコックのガス入口部(G) に螺入接続す
る為のものである(図4参照)。
【0016】この継手主体(1) には、上流側となる後述
の締付筒(2) の螺入側の端部の内周に雌ネジ(13)が刻設
されている。又、この継手主体(1) には、雌ネジ(13)の
下流側(図2の左側)の内周に、係合凸部(11)が全周に
亙って連続するように形成されている。係合凸部(11)の
上流側(図2の右側)に隣接するように、環状の***部
(12)が全周に亙って形成されており、この***部(12)の
内径は、係合凸部(11)の内径よりも僅かに大きく設定さ
れている。
【0017】係合凸部(11)の下流側には、順次直径が縮
小するテーパ状のリテーナ収容室(17)が形成されてい
る。又、このリテーナ収容室(17)のさらに下流側には、
小径のガス通路(18)が形成されており、このガス通路(1
8)の上流端部とリテーナ収容室(17)の小径側(下流側)
端部との間は、環状の管受け面(15)となっている。そし
て、管受け面(15)に形成された環状溝には、蛇腹管(8)
との気密を確保する為のOリング(14)が装填されてい
る。
【0018】次に、締付筒(2) について説明する。締付
筒(2) は、図1及び図2に示すように、外周が六角状の
スパナ係合部(22)と、これに続く円筒部(23)とから構成
されている。そして、円筒部(23)の軸線方向の中程の外
周には、継手主体(1) の雌ネジ(13)に螺合する雄ネジ(2
9)が刻設されているとともに、円筒部(23)の下流側端面
は、二つの環状端面が同心状に形成された構成となって
いる。外周側の前記環状端面は、押圧用端面(25)となっ
ており、内周側の環状端面(28)よりも下流側に突出して
いる。そして、前記押圧用端面(25)の下流端外周には、
下流側に向かって直径が収縮するテーパ面部(20)が形成
されている。
【0019】そして、円筒部(23)に於ける押圧用端面(2
5)から雄ネジ(29)までの筒部は、上記した係合凸部(11)
内に挿通可能な大きさに設定されている。さらに、スパ
ナ係合部(22)の内周には、全周に亙って延びる凹部(24)
が形成されており、この凹部(24)には、環状パッキン(2
7)が装填されている。この環状パッキン(27)は、蛇腹管
(8) の外周を被覆する合成樹脂製の被覆管(80)に接触し
てこの可撓管継手内への雨水等の侵入を防止する為のも
のである。
【0020】最後に、リテーナ(3) について説明する。
リテーナ(3) は、全体として円筒状に形成されており、
前記締付筒(2) の下流側に位置するように継手主体(1)
内に収容される。このリテーナ(3) には、締付筒(2) 側
である上流端の環状端面(30)に薄肉部(31)が形成される
ように、下流端から軸方向に切り込まれた切欠部(32)が
周方向に90度のピッチで4つ設けられている、これに
よって、リテーナ(3) は、4片のリテーナ構成片を有す
る構成となり、前記リテーナ構成片の下流端側が容易に
拡大・縮小し得るように撓み易くなっている。
【0021】前記薄肉部(31)の外周側で且下流側に外れ
た位置には、環状のフランジ部(34)が外方に張り出すよ
うに形成されており、そのフランジ部(34)の上流側表面
に連続するように受圧端面(35)が形成されている。この
受圧端面(35)は、図3に示すように、フランジ部(34)の
下流側裏面における基端部から、所定距離(L2)だけ外側
に位置する前記上流側表面の一部をも含む範囲を示すも
のとし、この範囲全域が前記押圧用端面(25)によって押
圧されるように構成されているものとする。
【0022】このリテーナ(3) の下流端側には、内周側
に張り出す環状の食込み部(33)が備えられており、食込
み部(33)の内径は、リテーナ(3) の先端側部分が拡大・
収縮しない自然状態にて蛇腹管(8) の山部(81)の直径よ
り若干小さく且つ蛇腹管(8)の谷部の直径より大きくな
るような寸法に設定されている。フランジ部(34)の外径
は、上記した***部(12)の内径に略一致し、係合凸部(1
1)の内径よりも大きく設定されている。
【0023】このリテーナ(3) の先端部の外周には、全
周に亙って延びる凹溝(36)が形成されており、この凹溝
(36)には、C字状の弾性リング(37)が自由状態にて外嵌
装着されている。又、締付筒(2) の押圧用端面(25)から
環状端面(28)までの距離は、受圧端面(35)から、薄肉部
(31)が配列されている前記環状端面(30)までの距離より
も大きく設定されており、これにより、押圧用端面(25)
が受圧端面(35)に当接した状態で、環状端面(30)と環状
端面(28)との間に所定の間隙が形成されたものとなる。
【0024】この可撓管継手を組立てるには、先ず、継
手主体(1) の上流側端部からリテーナ(3) を環状端面(3
0)が後方となる姿勢で挿入する。リテーナ(3) の挿入に
よって、フランジ部(34)が継手主体(1) の係合凸部(11)
に対して上流側から係合するとともに、フランジ部(34)
の外周面が***部(12)の内周面に略当接した状態となっ
て、リテーナ(3) が継手主体(1) に対して同軸状に位置
決めされたものとなる。
【0025】この後、継手主体(1) の雌ネジ(13)に締付
筒(2) の雄ネジ(29)をねじ込んで、締付筒(2) の押圧用
端面(25)を受圧端面(35)に一旦緩く当接させ、続いて、
締付筒(2) を若干ねじ戻して後退させると、締付筒(2)
が初期位置に取付けられたものとなる。この状態でのリ
テーナ(3) の食込み部(33)とこれに対向する管受け面(1
5)との間隔(L1)が、蛇腹管(8) の一山分の寸法に略一致
する構成となっている。
【0026】この可撓管継手に対して可撓管である蛇腹
管(8) を締付筒(2) の上流端から挿入する。すると、図
2の実線で示すように、この蛇腹管(8) の最先端の山部
(81)がリテーナ(3) の食込み部(33)に当接する。この当
接状態から、蛇腹管(8) をさらに強く押し込むと、山部
(81)が食込み部(33)を外周側に押す。このとき、リテー
ナ(3) には、上記したように4つの切欠部(32)が形成さ
れていることから、リテーナ(3) の先端側は強制的に拡
大されることとなり、これによって、図2の破線で示す
ように、山部(81)が食込み部(33)間を通過し、前記山部
(81)に続く谷部(82)に食い込むこととなる。
【0027】この時点で、リテーナ(3) は、その先端側
が弾性リング(37)の付勢力により縮小して上記した自然
状態に戻るから、食込み部(33)が蛇腹管(8) の谷部(82)
に緩く嵌合したものとなる。この状態では、係合凸部(1
1)とフランジ部(34)との係合によって食込み部(33)の端
面と管受け面(15)との間隔(L1)が蛇腹管(8) の一山分に
設定されていることから、図2の破線で示すように、蛇
腹管(8) の山部(81)のみがリテーナ(3) から下流側に突
出した状態となる。
【0028】この状態から締付筒(2) を締め込むと、こ
の締付筒(2) の押圧用端面(25)がリテーナ(3) の受圧端
面(35)に当接して、このリテーナ(3) が継手主体(1) の
内方側に押される。このとき、係合凸部(11)とフランジ
部(34)との係合によりリテーナ(3) の移動が阻止されて
いるが、締付筒(2) をさらに強く締め込むことにより、
フランジ部(34)の基端部側が強制的に係合凸部(11)より
も下流側へ移動させられ、それに伴って、フランジ部(3
4)の外周側は、図3に示すように、上流側へ屈曲させら
れる。このとき、フランジ部(34)の上流側表面の一部
は、前記受圧端面(35)の一部として上流側から押圧用端
面(25)によって支持された態様となるから、前記フラン
ジ部(34)は、前記基端部よりも外側の所定箇所で、締付
筒(2) のテーパ面部(20)に沿って上流側に屈曲すること
となる。そして、フランジ部(34)の外径が係合凸部(11)
の内径より小さくなったときに、フランジ部(34)と係合
凸部(11)との係合が外れ、リテーナ(3) が上記したリテ
ーナ収容室(17)内に押し込まれることとなる。
【0029】リテーナ収容室(17)は、その小径側(下流
側)端部の直径がリテーナ(3) の先端部の直径よりも小
さく設定されており、又、リテーナ(3) には、上記した
切欠部(32)が形成されていることから、リテーナ収容室
(17)内へのリテーナ(3) の強制的な押込みによって、リ
テーナ(3) の食込み部(33)の直径が縮小する。尚、この
リテーナ(3) に外嵌した弾性リング(37)も強制的に直径
縮小される。
【0030】このリテーナ(3) の縮小によって、図4に
示すように、食込み部(33)が蛇腹管(8) の谷部(82)にさ
らに深く嵌合し、リテーナ(3) が谷部(82)に拡開阻止状
態に外嵌することとなる。さらに、締付筒(2) が最終位
置まで締め込まれた図4の状態では、食込み部(33)と管
受け面(15)とで蛇腹管(8) の最先端の山部(81)が挟圧扁
平化されてOリング(14)に圧接される。これによって、
蛇腹管(8) の先端部のシール性が確保されたものとな
る。
【0031】このものでは、締付筒(2) の押圧用端面(2
5)は、フランジ部(34)の上流側表面の基端部側の一部分
をも、リテーナ(3) の受圧端面(35)として押圧する構成
としたから、係合凸部(11)に係合状態にあるフランジ部
(34)が、締付筒(2) の締め付けに伴って強制的に下流側
に押し込まれても、フランジ部(34)は、上記したよう
に、上流側表面の所定範囲が押圧用端面(25)によって支
えられる態様となる。これにより、フランジ部(34)は、
その基端部で切断されてしまうことはなく、前記押圧用
端面(25)の外周端の当接箇所でテーパ面部(20)に沿って
上流側に屈曲することとなる。尚、テーパ面部(20)のテ
ーパ角度は、60度程度が好ましい。
【0032】この実施の形態では、締付筒(2) の下流端
外周にテーパ面部(20)を形成したが、このテーパ面部(2
0)は必ずしも形成しておく必要はなく、押圧用端面(25)
の外周端縁が、フランジ部(34)の基端部を含む所定範囲
を受圧端面(35)として押圧する関係(図3の距離(L2)を
有する関係)としておけば、図3の二点鎖線に示すよう
に、テーパ面部(20)を設けない構成としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に於ける可撓管継手の一
部切欠の分解斜視図
【図2】本願発明の実施の形態に於ける可撓管継手と蛇
腹管との関係を示す断面図。
【図3】本願発明の実施の形態に於ける可撓管継手のリ
テーナが、締付筒の締付けに伴って下流側に押し込まれ
る様子を示す拡大断面図。
【図4】本願発明の実施の形態に於ける可撓管継手にお
ける締付筒の締付完了状態を示す説明断面図。
【図5】従来の可撓管継手の要部断面図
【符号の説明】
(1) ・・・継手主体 (11)・・・係合凸部 (17)・・・リテーナ収容室 (2) ・・・締付筒 (25)・・・押圧用端面 (3) ・・・リテーナ (31)・・・薄肉部 (32)・・・切込部 (34)・・・フランジ部 (35)・・・受圧端面 (8) ・・・蛇腹管 (82)・・・谷部
フロントページの続き (72)発明者 堀口 東太郎 京都市南区上鳥羽花名18番地の1 株式 会社藤井合金製作所内 (56)参考文献 特開 平8−240293(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 33/00 F16L 33/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の継手主体と、前記継手主体の上流
    端から螺入される締付筒と、前記締付筒の下流端側に位
    置し且前記継手主体内のリテーナ収容室に押し込まれる
    とともに挿入された蛇腹管の下流端外周を包囲する環状
    のリテーナとを具備し、 前記リテーナには、上流端に薄肉部を残すように下流端
    側から切り込まれた複数の切込部が周方向に並んで設け
    られているとともに前記薄肉部近傍の外周側には環状の
    フランジ部が張り出しており、 前記継手主体の内周には、前記フランジ部が上流側から
    当接する係合凸部が環状に形成されており、 前記締付筒の前記螺入に伴って、前記リテーナは前記締
    付筒によって、前記リテーナ収容室に強制的に押し込ま
    れるとともに、前記蛇腹管の谷部に拡開阻止状態に外嵌
    する構成の可撓管継手において、 前記締付筒の下流端面は、同心の二つの環状端面を具備
    する構成とし、外周側の前記環状端面は内周側の前記環
    状端面よりも下流側に進出した位置にある押圧用端面と
    し、 前記リテーナの上流側端面は、前記薄肉部が配列された
    環状端面と、この環状端面の外周側で且下流側に外れた
    位置にて前記フランジ部の上流側表面に連続し且その一
    部を含む環状の受圧端面とを具備する構成とし、 前記締付筒を締め付けた時、前記締付筒の前記押圧用端
    面が、前記リテーナの前記受圧端面を押圧するように設
    定したことを特徴とする可撓管継手。
  2. 【請求項2】 請求項1の可撓管継手において、前記締
    付筒の前記押圧端面の外周端に、下流側に向かってその
    直径が縮小するテーパ面部を設けた可撓管継手。
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