JP3084059B2 - 甲状腺ホルモン心臓治療 - Google Patents

甲状腺ホルモン心臓治療

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JP3084059B2 JP03504916A JP50491691A JP3084059B2 JP 3084059 B2 JP3084059 B2 JP 3084059B2 JP 03504916 A JP03504916 A JP 03504916A JP 50491691 A JP50491691 A JP 50491691A JP 3084059 B2 JP3084059 B2 JP 3084059B2
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/185Acids; Anhydrides, halides or salts thereof, e.g. sulfur acids, imidic, hydrazonic or hydroximic acids
    • A61K31/19Carboxylic acids, e.g. valproic acid
    • A61K31/195Carboxylic acids, e.g. valproic acid having an amino group
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • A61P9/04Inotropic agents, i.e. stimulants of cardiac contraction; Drugs for heart failure

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、心臓の回復を促進し、心機能を増強するた
めの甲状腺ホルモンおよびその関連物質の利用に関す
る。
心停止は心臓に電気的、機械的機能障害があるときに
発生する。心停止からの蘇生は、除細動のタイミングと
適切な薬物投与に依存している。心停止に対する標準的
な治療法は、心停止が起きた様々な状況に応じた種々の
薬剤の投与からなる。しかし、現在の低い心停止蘇生率
および近年の高い心停止発生率からみて、より効果的な
治療法が明らかに望まれている。
甲状腺ホルモンは、以下においてチロキシンと呼ばれ
る、チロキシン[0−(4−ヒドロキシ−3−ヨードフ
ェニル)−3,5−ジヨードチロシン、T4]と、以下にお
いてトリヨードチロニンと呼ばれる、3,5,3′トリヨー
ドチロニン[0−(4−ヒドロキシ−3−ヨードフェニ
ル)−3,5−ジヨードチロシン、T3]を含むものであ
る。トリヨードチロニンはその生物学的効果においてチ
ロキシンと定性的に類似しているが、モル比的にはより
強力である。ある程度のトリヨードチロニンは甲状腺で
合成されているが、天然に存在する化合物の大半は、周
辺組織で5′−デイオナーゼという酵素によって、チロ
キシンからの代謝転換で合成される。
チロキシンは今日臨床的に用いられている唯一の甲状
腺ホルモンである。これはその有用性と、ヒト血清中の
チロキシン結合性グロブリンへのその強い結合性と、そ
の結果としての代謝的分解および***に対する防御によ
る比較的長い6日から7日の半減期に起因するところが
大きい。純粋なトリヨードチロニンは比較的利用し難
く、チロキシン結合グロブリンに対する結合性がやや低
く、半減期が2日以下になるため臨床的には用いられて
いない。
チロキシンは、これまでに心臓機能に負の役割をして
いることが示されている。
患者は、チロキシンの過剰あるいは不足を被る可能性
がある。チロキシンは心拍数と拍動力を増加させ、その
結果、心拍出量の増加がおき、患者はチロキシン過剰に
よって起こされる甲状腺機能亢進をきたし、動悸、呼吸
困難、心拍急速症、収縮性高血圧症および種々の心雑音
といった多くの心機能障害を示す。甲状腺機能亢進の心
臓への影響は早発拍動、心耳細動、1回拍出量および心
拍出量の増加ならびに、末梢血管抵抗の低下があるもの
の、心筋層負担量は更に大きくなる。甲状腺機能亢進は
最終的にアンギナ、不整脈ならびに心不全を引き起こ
す。チロキシンは通常、充分な甲状腺機能を欠く患者の
治療に用いられている。こうした患者は甲状腺機能不全
症(粘液水腫)、甲状腺腫あるいはクレチン腫の患者で
ある。
心臓への作用から、現在、不整頻拍、急性心筋梗塞、
心不安定性およびいくつかの心臓病を持つ患者へのチロ
キシンの投薬は実際には勧められない状況にある。チロ
キシンは、心臓に問題を持たない患者に対して与えられ
て場合でも深刻な心臓への影響を持つ可能性がある。従
って、バクシー(bacci)らJAMA,1981,245,920は、おも
い粘液水腫を患った甲状腺機能不全症の患者に大量投与
されたチロキシンは、心筋に直接的、かつ急激な、好ま
しくない効果を与え、心停止を引き起こすことを報告し
ている。更に、甲状腺機能不全症に対するチロキシン療
法は、周辺の解剖学的状態の正常な患者において、思い
分節性左心室局所貧血的変化、心内膜下梗塞および心臓
性ショックを生ずることが、バーガロン(Bargeron)
ら、Arch.Intern.Med.,1988,148,1450によって報告され
ている。
したがって、体内で甲状腺ホルモンを過剰に生産して
いる甲状腺機能亢進症患者および、体内の甲状腺ホルモ
ン欠乏を補うためにチロキシンで治療されている甲状腺
機能不全症患者では、チロキシンは心機能に対して負の
役割を果たしていることが明らかにされている。これに
もかかわらず、驚くべきことに、本発明によれば甲状腺
ホルモンの投与が心停止を起こしている患者の心臓を蘇
生させる効果がある可能が見いだされた。甲状腺ホルモ
ンのこの効果は迅速で、標準的な治療法が失敗した場合
にも有効である。甲状腺ホルモンは変時性心機能及び変
力性心機能の両方に作用する事が見いだされてきた。甲
状腺ホルモンのもつこの有用な機能は、心停止以外の他
の心血管系異常の領域にも及ぶものである。
したがって、本発明は、心血管系異常を患っている患
者の治療に使用する医薬品の製造のための甲状腺ホルモ
ンの使用法に関する。
甲状腺機能亢進、甲状腺機能不全症およびチロキシン
の使用の影響に関する文献で報告されている種々の研究
は、クランツ(Kranz)ら、Exp.Path.Bd.,1976,12,129
およびガイ(Gay)ら、Am.J.Physiol.,187,253,H341の
論文を含んでおり、これらはいずれも心臓に対するチロ
キシンの有益な効果について述べている。このように、
クランツ(kranz)らは、心筋梗塞を人工的に誘起させ
た甲状腺機能亢進症および甲状腺機能不全症のラットを
用いた実験について報告している。心筋梗塞から生き残
ったラットの心臓における障害の治癒は、甲状腺機能不
全のラットよりも甲状腺機能亢進のラットにおける方が
よいことが分かった。ガイ(Gay)らは再び人為的にラ
ットにおいて心筋梗塞を引起こしたが、この場合、正常
なラットが用いられ、心筋梗塞から生き残ったラットは
チロキシンによって治療された。梗塞の起きた3週間後
に行った研究では、大量のチロキシンではなく少量のチ
ロキシンで治療したラットは、対照のラットと比較し
て、LV不全に改善がみられた。しかし、これらの論文の
どちらも心臓に異常を持つ患者および、特に心停止ある
いはそれ以外の心臓の蘇生が求められている患者の治療
に対してチロキシンが価値を持つ可能性があるとの示唆
は全く存在せず、これに対して本発明によれば、標準的
な治療法が失敗したような状況においてさえ、チロキシ
ンおよび他の甲状腺ホルモンが心拍リズムと心機能を改
善するために有効であることが見いだされた。
ここで用いられている甲状腺ホルモンという用語は、
特に身体の甲状腺ホルモン欠乏治療に適した化合物、す
なわち甲状腺作動薬を含む。通常、本発明において用い
る甲状腺ホルモンは、チロキシンとトリヨードチロニン
およびその誘導体ならびに類似体で、単独または2種以
上の組み合わせで用いられる。チロキシン、トリヨード
チロニンおよびその誘導体ならびに類似体は、一般に、
より高い甲状腺ホルモン活性を示すL−型のものが用い
られ、あまり好ましくはないが、L−型をD−型と一緒
に、例えばDL−ラセミ体として用いることができる。典
型的なものとして、本発明で使用する好ましい甲状腺ホ
ルモンは、DL−チロキシン、特にL−チロキシンと同様
あるいはそれ以上の活性を持つだろう。トリヨードチロ
ニンおよびその誘導体、ならびに類似体はチロキシンお
よびその誘導体、類似体に比べて高いレベルの活性を持
つという点で、他のものよりも有利である。したがっ
て、L−トリヨードチロニンは、本発明で用いるために
好ましい甲状腺ホルモンである。
甲状腺ホルモンであるチロキシンおよびトリヨードチ
ロニンはウシ甲状腺などの天然材料から得られるか、あ
るいは、例えばアンソニー(Anthony)らによって米国
特許第2,803,654号明細書に述べられているような化学
的手法を用いて、in vitroで合成される。これらの化合
物の種々の誘導体および類似体も以下で定義されるよう
な甲状腺ホルモン活性を発揮し、本発明で用いられる。
このような一群の化合物およびそれらの合成法は、米国
特許第3,109,024号明細書でメルツァー(Meltzer)らに
よって述べられている。
もし必要であれば、このチロキシンホルモンは生理学
的に受容可能な塩の型をとることができるだろう。チロ
キシンおよびトリヨードチロニンは、アミノ基およびカ
ルボキシル基の両方を含んでいる。したがって、生理学
的に受容可能な塩基および酸を有する塩を形成すること
が可能である。これに適した塩基の例は、水酸化ナトリ
ウム、水酸化アンモニウムおよびトリス(トリスとは、
2−アミノ−2−ヒドロキシメチルプロパン1,3−ジオ
ールを表わす)などのアミンといった、アルカリ金属水
酸化物である。適した酸は、無機酸あるいは有機酸であ
る。無機酸の例は、リン酸、硝酸、硫酸また、特にハロ
ゲン化水素酸、塩酸、臭酸およびヨウ化水素酸などであ
る。有機酸の例は、クエン酸、シュウ酸、フマル酸、マ
レイン酸、乳酸、コハク酸、リンゴ酸、酒石酸およびメ
タンスルホン酸などである。塩の型をとった酸が特に重
要であり、L−チロキシンは通常ナトリウム塩の形状で
販売されている。
本発明は特に、ある程度の電気的および/または機械
的機能不全を含む心血管系異常状態に適用するものであ
る。さらに、それが特に特別な価値は、心血管系の急激
な異常状態の治療にある。それにもかかわらず、本発明
の応用分野は広範にわたり、本発明の利用範囲に関する
特定の実施例は、異常のある患者が心停止、徐不整脈あ
るいは電気機械解離(EMD)を起こしている、あるいは
心肺バイパスを受けたことがあるか、または補助的な治
療法として甲状腺ホルモンを用いた機械的な心臓サポー
トシステムを用いている場合である。本発明が適用され
るかも知れないその他の特定例は、異常を生じている患
者が心筋症またはそれによる緊急状態並びに患者が心不
全を起こしている場合である。
患者が心停止を起こしているときに本発明はおそらく
最も有用であるが、患者が、特にもし心臓の回復が求め
られる場合、上に述べたような状態あるいは処置を施さ
れている場合にも有効である。これらの他の利用範囲に
ついていえば、心筋症は、貧血性、代謝性あるいは特発
生疾患の結果または、ウイルス、細菌、真菌あるいは寄
生体などによって起きる微生物の感染の結果であるが、
一方、徐不整脈は心血管系疾患によって起きるかあるい
は心停止の後に生ずる。本発明の利用は、細動除去後あ
るいは心筋梗塞時におき、心臓の電気的、物理的動作が
解離し、その結果電気的刺激がもはや付随的な物理的動
作を起こすことがない場合に生ずるところのEMDにおい
ても示される。
本発明は、心肺バイパス後、特に心外膜の除細動を行
った心臓を再始動させる試みがなされる場合、または心
臓の収縮を効果的に回復する試みが不成功であった場合
に用いられる。本発明の医薬は、心臓機能を増強し、心
肺バイパスや心室補助器具または大動脈内バルーンの使
用を含む状況の支援を提供する、機械的支援システムに
おける付加的な療法としての利用法をも提供する。
心臓の回復のために、甲状腺ホルモンは心臓腔に直接
あるいは、腸管外、または肺動脈系に直接投与される。
一般に、注射のための処方として、エピネフリンが既に
使われている場合は、甲状腺ホルモンはエピネフリンと
置換するかあるいは併せて用いることで、有効に使用す
ることができるということができる。こうした心臓回復
治療は、心停止の治療、電気機械解離および、心肺バイ
パスを施した患者あるいは機械的心臓支援システムを用
いている患者に通常用いられる。
このような投薬様式の例は以下に示されている。心臓
への直接的投与は、特に直接的な心臓への注射を含む。
腸管外投与はポンプあるいは直接静脈注射を経た中心静
脈系への点滴を含む。肺への投与は、たとえば気管チュ
ーブあるいは、気化器、噴霧器または気管チューブを用
いた空気導入システムからの気管内への直接注入(ある
いは点滴)を含む。
心筋症または徐不整脈の患者の処置では、投薬法は、
再び肺からの直接的点滴もしくは心臓内注入による腸管
外方式をとるが、この場合、局所的および胃腸の処置に
も拡張する。腸管外投与および径肺投与は上述のように
簡便だが、局所的適用の様式は、クリーム、軟膏、ゲ
ル、リンスおよび経皮用パッチの使用を含む。こうした
適用法は他の背景を持った当業者にも知られており、甲
状腺ホルモンが少なくとも部分的には可溶性で本発明の
局所的使用法に適しているような、生理的に受容可能な
基剤を用いている。経皮用パッチについては、例えば米
国特許第4,818,540号明細書においてチェン(Chien)ら
によって述べられている。
甲状腺ホルモンの好ましい投与量は、特に用いられる
甲状腺ホルモンの比活性に依存している。しかし、一般
に投与量の範囲は、ホルモンが甲状腺機能不全の治療な
どの他の状況で用いられる時に通常使用される量よりも
幾分高いレベルで、特に本発明の医薬が心臓の回復で用
いられる場合には高いレベルで用いられる。したがっ
て、例えば甲状腺機能不全患者の治療で用いる場合、通
常L−チロキシンは25から200μgの単位投与レベル
で、錠剤の状態で経口投与される。しかし、チロキシン
の経口投与が不可能な場合、あるいは甲状腺機能不全が
昏睡を引き起こしているような緊急時には、L−チロキ
シンは腸管外、すなわち静脈または筋肉注射によって投
与される。腸管外投与では、通常経口投与の場合と同等
の投与を行えばよいが、例外として緊急時には200から5
00μgまでの量が静脈注射される。本発明の医薬で好ま
しいとされる投与量は治療が行われる状況によって、個
々の甲状腺ホルモンの場合でも異なるが、L−チロキシ
ンでは、少なくとも1回の急激な腸管外大量注入と、そ
れに続け血流学的な安定性に到達させて、これを維持す
るために必要な相当量を繰り返し注射する場合、ヒトの
患者に対する投与量はしばしば100μgから10gの範囲で
行われる。L−トリヨードチロニンでは、同様の用法で
の使用範囲は通常1μgから1mgだろう。獣医学的用
法、例えばほ乳類では、同様な甲状腺ホルモン/体重比
で行われるだろう。他の化合物の適切な投与量は、これ
らの化合物の標準的な使用における、L−トリキシンと
L−トリヨードチロニンとの相対活性に基づいて算出す
ることができる。甲状腺ホルモンの投与量に関するこれ
らの範囲の変化は、患者の体重、症状の度合い、病理学
的背景ならびに、心停止が関与している場合、停止から
の時間経過に依存し、心停止から経過した時間が長くな
るにつれ、必要とされる投与量は増加して行く。心臓の
回復が関与する場合、心停止の処置と同様に、一般に用
いられている最低投与量は、L−チロキシンで500μg
または1mg、L−トリヨードチロニンで50μgから100μ
gである。この場合でも、L−チロキシンに関する一般
的な最大量は10g以下、例えば1gまたは100mgである。心
臓の蘇生を施されている患者は、他の治療を行わない状
態で甲状腺ホルモンを投与してもよいが、除細動と併せ
て甲状腺ホルモンを投与されることが好ましい。
心筋症や徐不整脈などの、心臓の蘇生が必要でない患
者は、より少ない量の投与でしばしば処置され、例え
ば、毎日L−チロキシンを100μgから500μgもしく
は、毎日L−トリヨードチロニンを1μgから50μgの
範囲で与えられ、また甲状腺ホルモンは胃腸もしくは局
所的に投与されることが好ましい。
もし必要であれば、甲状腺ホルモンの過剰投与は静脈
内へのβ−ブロッカー、例えばプロパノロールおよびメ
トプロロールの投与によって、迅速に中断することがで
きる。さらに、L−チロキシンが大量に投与されたと
き、誘起された心臓の甲状腺機能亢進状態の効果を防ぐ
ために、それに続くβ−ブロッカーによる処置が適して
いる。他方で、もしL−トリヨードチロニンが用いられ
た場合、これが急速に代謝され、および/または身体か
ら***されるため、β−ブロッカーは不要、もしくは低
いレベルでしか必要ではないだろう。したがって、これ
まで臨床的には使われていなかったが、L−トリヨード
チロニンとその誘導体および類似体は、L−チロキシン
よりもモル換算でより活性が高く、甲状腺機能亢進症状
が起きにくいため、L−チロキシンとその誘導体および
類似体よりも好ましい。このため、L−トリヨードチロ
ニンはL−チロキシンよりも約4倍強力で、一方、3′
−イソプロピル−3,5−ジヨードチロニン類似体は約7
倍強力である。
大部分の場合、本発明にしたがって調製された医薬は
従来の形状をとり、必要であれば単位投与量で、即ち単
位投与量からなる個別の部分の形式、あるいは単位投与
量の複数または準複数の形式をとり、例えば、L−チロ
キシンについては100μg、500μg、1mg、10mg、100m
g、1gあるいはそれ以上で、トリヨードチロニンについ
ては50μg、100μg、250μg、500μgあるいはそれ
以上で処方される。単位投与量の処方のあるものは本質
的に新規なものだということが、以上の議論から理解さ
れるだろう。
一般に、この医薬は液体の希釈剤または担体、例えば
水または油の懸濁液、乳化液または特に溶液を含み、こ
れはしばしば腸管外投与または肺投与のために注射もし
くは点滴しやすい形状をとっており、また使用しやすい
ように滅菌され、発熱物質を含まない状態で用いられ
る。腸管外投与では、チロキシンは凍結乾燥状態で供給
され、使用直前に例えば生理食塩水で液体状に戻される
ことが好ましい。
経口投与の場合、この医薬品液体希釈剤あるいは担体
と混合することができるが、例えば従来からあるデンプ
ン、乳糖、ブドウ糖あるいはステアリン酸マグネシウム
などの固定担体物質用いることがよりふつうに行われて
いる。こうした固形組成物は成型したもの、例えば錠
剤、カプセル(スパンスルを含む)などが簡便である。
さらに、上述したように、クリーム、軟膏、ゲルおよ
び経皮パッチを含む局所的薬方が用いられる。
しかし、単位投与量処方と異なり、本質的に新規なこ
の発明の医薬品に関する他の提供様式がある。
したがって、本発明は、心血管系異常を持つ患者、特
に心停止を起こしている患者への甲状腺ホルモンの投与
に適したキットを含んでいる。そのようなキットは、生
理的に受容可能な液体希釈剤または担体、あるいは使用
前にそうした液体希釈剤あるいは担体の形状にする(液
体希釈剤あるいは担体は、オプションとしてキットの分
離した別の部分になるだろう)ために適した固形状態を
とった甲状腺ホルモンおよび甲状腺ホルモンの注射のた
めの器具を含んでいる。この固形形状物は粉末あるいは
凍結乾燥品から構成されると簡便であろう。液体希釈剤
または担体は、例えば生理食塩水あるいはホルモン溶液
を供給することができ、生理的に受容可能な別の液体で
ある。適した注射用器具の例は、アボット研究所によっ
て提供されているアボジェクト(Abboject)「ユニット
オブ ユーズ シリンダ(Unit of Use Syringe)」
に基づいたものであり、これは、心臓内への針を経て心
臓へアドレナリンを1回だけ注入するものである。
本発明はさらに、心血管系異常を持つ患者、特に心停
止を起こしている患者への甲状腺ホルモンの肺への点滴
に適した器具を含んでいる。そのようなキットは、生理
的に受容可能な液体希釈剤あるいは担体に入った甲状腺
ホルモンを含む噴霧器、気化器からなる。
上述のように、この医薬品は、一種類以上の甲状腺ホ
ルモンを含み、それに加え、オプションで治療上心臓機
能の増強に有効の他の物質、例えばマグネシウムおよび
カルシウムのいずれか一方または両方を適当な組成で含
むこともできる。甲状腺ホルモンをエピネフリンと併せ
て用いることも可能であり、またもし必要なら、この二
つの化合物を混合することもできる。
本発明は、人為的に心停止を引き起こしたイヌを治療
するためにL−チロキシンを用いることについて述べた
以下の実施例によって説明される。L−チロキシンは標
準的な方法が失敗した場合でも、正常な心臓機能を回復
し、治療したイヌに甲状腺機能亢進の症状を起こさない
ことが、以下の実施例から理解されるだろう。しかし、
イヌはチロキシン結合グロブリンを持たないため、L−
チロキシンは投与後速やかに代謝、***されてしまう。
ヒトでは、L−チロキシンは処置後一週間まで持続し、
この理由から、その効果はしばしばチロキシン治療に続
いて投与されたβ−ブロッカーによって打ち消される。
他方、L−トリヨードチロニンはチロキシン結合グロブ
リンに強く結合せず、したがって、この好ましい甲状腺
ホルモンのヒトにおける効果はイヌで観察されたL−チ
ロキシンの効果と直接関連するものである。
実施例1 30ポンドから50ポンドの雑種イヌに心室細動を起こさ
せるために、ベントリテックス(Ventritex)に加え、
外部パルス発生器および除細動装置を用いて、約4から
6秒間に30から50ミリ秒の早いペースの振動をかけた。
イヌの除細動限界は、製造者の指示にしたがってベン
トリテックス・パルス発生装置によって、細動および除
細動を繰り返し誘起する事によって確立された。除細動
限界を決定する試みで起きた一例では、標準的なショッ
ク(250ボルト(V))および「回復ショック」(950
V)は効果がなかった。そのため、高エネルギーパルス
が外部除細動装置(ヒューレット・パッカード社)を介
して供給され、その結果、電気的な心臓のモニターによ
って決定されたように、心臓停止が起きた。このイヌは
つぎに、1ミリ秒の継続時間で10V、1分あたり100振動
(bpm)の速度でペースを与えられた。
ペース・ユニットを停止させるすべての試みは、ECG
および明白なパルスの欠落によって示されるように、こ
のリズムを静止させてしまった。なんら効果的なリズム
を与えずに心停止させて約3分後、このイヌに250μg
のL−チロキシン(ストリス・ラボラトリー社、アリゾ
ナ州から入手し、製造者の指示にしたがって調製され
た)を肺から大量投与した。L−チロキシンを与えられ
てから約1から1.5分後、このイヌは明白なパルスを示
す正常な心拍リズムを取り戻した。
実施例2 実施例1で伸べたように除細動限界を確立した後、正
常な心拍リズムを確立せずに、実施例1にあるように外
部除細動を8回与えた。そして、このイヌは250μgの
L−チロキシンを肺から大量投与された。L−チオキシ
ンを与えられてから約1分後に、後、このイヌのサイナ
スと上室の間で交互に起きる自然的なリズムが始まっ
た。このイヌは次にA−V解離を起こし、250μgのL
−チロキシンの2回目の肺への大量投与が行われ、これ
により、このイヌは有効なパルスを示す正常な心拍リズ
ムを回復した。このイヌは屠殺されるまで洞調律と、良
好なパルスを維持していた。
実施例3 1匹のイヌを細動状態にし、実施例1に述べられたよ
うにして除細動限界を得た。実験の間、このイヌは酸素
を維持するために換気装置に固定された。薬物の作用な
しに除細動を250Vで行った。つぎに、実施例1にあるよ
うに、薬物の作用なしに950Vの回復ショックを行った。
なんら効果を与えずに950Vのショックを23回繰り返し
た。この時点は、イヌの胸部は開かれ、製造者の指示に
したがってヒューレートパッカード社の除細動装置を用
い、400ジュールでショックを直接心臓の内部心外膜パ
ドルに与えた。
心臓への直接刺激の後、イヌはわずかに細動から脱し
たが、すぐに明らかな機械的活性を伴わない心室細胞に
戻ってしまった。この心臓を再び400ジュールで、内部
心外膜パドル部分で刺激し、イヌは電気的解離を伴った
不整頻拍に陥り、それから心室細動へ変化していった。
このイヌは、次に外部から950Vでショックを与えられ、
除細動が持続した。この時点、すなわち細動が初めて起
きてから約8.5分で、L−チロキシンを心臓内注入によ
って250μg大量投与した。約100秒後、4回の除細動を
試みた後、イヌは房室解離を起こし、続いて電気解離を
伴う超心室頻拍に変化した。次に、250μgのL−チロ
キシンの肺内大量投与を行い、20秒以内にこのイヌは有
効なパルスを示し、速やかに洞調律を回復した。翌朝、
このイヌは敏捷で、食物をよく摂取した。

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】活性成分として甲状腺ホルモンを含む、心
    停止の緊急状態を治療することにより有効な心機能を回
    復するための医薬。
  2. 【請求項2】活性成分として甲状腺ホルモンを含む、心
    筋梗塞のあとの電気機械的解離の緊急状態を治療するこ
    とにより心拍リズムを回復するための医薬。
  3. 【請求項3】活性成分として甲状腺ホルモンを含む医薬
    であって、除細動が心拍リズムを確立させない患者にお
    ける心筋梗塞のあとの電気機械的解離の緊急状態を治療
    することにより心拍リズムを回復するための医薬。
  4. 【請求項4】甲状腺ホルモンの投与が正常な洞調律の確
    立を誘導する、請求の範囲第1項ないし第3項のいずれ
    か1項に記載の医薬。
  5. 【請求項5】上記状態が心筋症により引き起こされたも
    のである、請求の範囲第1項ないし第4項のいずれか1
    項に記載の医薬。
  6. 【請求項6】少なくとも一つの速効巨丸注入剤(rapid
    bolus injection)にて投与される、請求の範囲第1項
    ないし第5項のいずれか1項に記載の医薬。
  7. 【請求項7】甲状腺ホルモンがチロキシンあるいはトリ
    ヨードチロニンまたはそれらの類似体もしくは誘導体で
    ある、請求の範囲第1項ないし第6項のいずれか1項に
    記載の医薬。
  8. 【請求項8】500μgから10gの範囲の用量のL−チロキ
    シンで患者を治療する、請求の範囲第7項に記載の医
    薬。
  9. 【請求項9】50μgから1mgの範囲の用量のトリヨード
    チロニンで患者を治療する、請求の範囲第7項に記載の
    医薬。
  10. 【請求項10】さらなる活性成分としてマグネシウムお
    よびカルシウムの一方あるいは両方を含む、請求の範囲
    第1項ないし第9項のいずれか1項に記載の医薬。
  11. 【請求項11】甲状腺ホルモン、生理的に受容可能な液
    体希釈剤あるいは担体、および該希釈剤あるいは担体中
    の甲状腺ホルモンを注射により患者に投与するための手
    段を含むキットとして医薬が提供される、請求の範囲第
    1項ないし第10項のいずれか1項に記載の医薬。
  12. 【請求項12】甲状腺ホルモン、生理的に受容可能な液
    体希釈剤あるいは担体、および甲状腺ホルモンを患者の
    心臓に投与するための心臓内注射器を含む、患者の心停
    止の緊急状態を治療するためのキット。
  13. 【請求項13】固体形状の甲状腺ホルモン、甲状腺ホル
    モンとは分離して用意された液体希釈剤あるいは担体、
    および甲状腺ホルモン並びに液体希釈剤あるいは担体の
    混合物を患者の心臓内に注入するための心臓内注射器を
    含む、患者の心停止の緊急状態を治療するためのキッ
    ト。
  14. 【請求項14】甲状腺ホルモンがチロキシンあるいはト
    リヨードチロニンまたはそれらの類似体もしくは誘導体
    である、請求の範囲第12項または第13項に記載のキッ
    ト。
  15. 【請求項15】500μgから10gの範囲の用量のL−チロ
    キシンを含む、請求の範囲第14項に記載のキット。
  16. 【請求項16】50μgから1mgの範囲の用量のトリヨー
    ドチロニンを含む、請求の範囲第14項に記載のキット。
  17. 【請求項17】さらにマグネシウムおよびカルシウムの
    一方あるいは両方を含む、請求の範囲第12項ないし第16
    項のいずれか1項に記載のキット。
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