JP3083894B2 - 光学式再生装置 - Google Patents

光学式再生装置

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JP3083894B2 JP03334736A JP33473691A JP3083894B2 JP 3083894 B2 JP3083894 B2 JP 3083894B2 JP 03334736 A JP03334736 A JP 03334736A JP 33473691 A JP33473691 A JP 33473691A JP 3083894 B2 JP3083894 B2 JP 3083894B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定のデータが記録さ
れた記録媒体からデータを光学的に再生する光学式再生
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種の再生装置に用いられ
る記録媒体に大量のデータを記録させるため、以下のよ
うな記録装置が開発されている。
【0003】例えば、図6(a)に示すような再生光学
系(特願平2−322030号明細書参照)に用いられ
た光磁気記録媒体2の垂直磁化膜(図示しない)には、
磁化の方向が反転した複数のマーク(即ち、磁区)4
が、トラック幅方向に所定の間隔で且つ並列して形成さ
れ、これら磁区4相互の間隔に対応して符号化されたデ
ータが記録されている。なお、図中には、一対の磁区4
のみ示す。更に、この光磁気記録媒体2の垂直磁化膜に
は、前記複数の磁区(即ち、マーク)4を一組としたマ
ークセット6を、トラック長さ方向に形成し、これらマ
ークセット相互の間隔に対応して符号化された他のデー
タが記録されている。つまり、上述した光磁気記録媒体
2の垂直磁化膜には、トラック幅方向及び長さ方向に、
夫々、異なるデータが記録されており、この結果、記録
密度の向上が達成されている。次に、このような光磁気
記録媒体2からデータを再生する方法について、図6
(a)、(b)を参照して説明する。
【0004】図6の(a)に示すように、レーザー光源
(図示しない)から出射されたレーザービームは、偏光
子8を透過することによって直線偏光に変換される。こ
の直線偏光のレーザービームは、対物レンズ10を介し
て光磁気記録媒体2に集光される。
【0005】この光磁気記録媒体2の垂直磁化膜は、こ
の垂直磁化膜を透過するレーザービームの偏光方向を磁
気光学効果(ファラディ効果)によって、所定方向に回
転させる特性を有している。このときの回転角(θF
をファラディ回転角という。
【0006】具体的には、図6の(b)に示すように、
レーザービームの入射方向と磁化の向きとが同じ場合
(即ち、一対の磁区4の部分を透過した場合)、レーザ
ービームの偏光方向(Y)は、+θF だけ右回転し、一
方、レーザービームの入射方向と磁化(即ち、磁区4以
外の部分を透過した場合)の向きとが異なる場合、レー
ザービームの偏光方向(Y)は、−θF だけ左回転す
る。
【0007】一対の磁区4を透過して、夫々、偏光方向
(Y)が+θF だけ回転した2つレーザービームは、対
物レンズ12を介して検光子14に照射される。この検
光子14では、照射された2つのレーザービームの偏光
成分を同一平面内(即ち、検光子14の透過軸内)に取
り出して互いに干渉させる機能を有している。ここで、
偏光方向(Y)を+θF だけ回転させる一対の磁区4相
互の間隔を(d)とすると、レーザービームの干渉条件
は、 dsinθ=±mλ …(1) ただし、θ=x/D m;整数 λ;コヒーレント光波長 D;垂直磁化膜と観測面との間の距離 x;観測面上での位置 と表される。
【0008】この結果、検光子14を介して形成された
干渉光は、観測面たる光検出器16によって、式(1)
に対応した光学的干渉パターンが観測される。そして、
この光学的干渉パターンの±1次極大値相互の間隔が、
磁化方向が反転した磁区4相互の間隔情報として検知さ
れ、所定のデータが再生される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光検出器1
6によって、磁区4(即ち、マーク)相互の間隔情報と
して検出される±1次極大値の位置は、 dsinθ=λ λ;コヒーレント光波長
【0010】によって規定される。従って、マークセッ
ト6を構成する一対の磁区4相互の間隔を小さくする
と、±1次極大値の位置に対応した角度(θ)が大きく
なることが分かる。即ち、対物レンズ12のNAにより
定まる受光角を越えた位置に、±1次極大値が発生して
しまい、データの再生ができなくなるという問題があ
る。このため、光磁気記録記録媒体2に形成し得る磁区
相互の間隔を所定値以下に小さくすることができず、結
果的に、記録密度の向上が達成されないという問題を引
き起こす。
【0011】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされ、その目的は、光磁気記録媒体の磁化の向き
を反転させて所定のデータが記録されている磁区(即
ち、マーク)に、互いに位相の異なるレーザービームを
同時に照射し、これらマークを介して形成される光強度
を検出することによって、マーク相互の間隔が極めて小
さい場合でも、マーク相互の間隔に対応して符号化され
たデータを高精度に再生することができる光学式再生装
置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本発明は、光磁気記録媒体上のトラック幅方
向に配列された磁化の方向が反転した一対のマークの間
隔に対応して符号化されたデータが記録された光磁気記
録媒体に再生用レーザービームを照射してデータを光学
的に再生する光学式再生装置であって、
【0013】レーザービームの半分にπ若しくはその奇
数倍の位相差が与えられた再生用レーザービームを、前
記光磁気記録媒体の前記一対のマークに夫々位相差の異
なる部分を同時に照射しながら、トラックの長さ方向に
順次走査させる走査手段と、
【0014】前記一対のマークを走査することによっ
て、磁気光学効果が与えられた前記再生用レーザービー
ムの位相差の異なる2つの偏光成分を同一平面内に取り
出して互いに干渉させる偏光手段と、この偏光手段によ
って与えられた干渉パターンを検出することによって、
前記光磁気媒体からのデータを再生する再生手段とを備
える。
【0015】
【作用】レーザービームの半分にπ若しくはその奇数倍
の位相差が与えられた再生用レーザービームは、走査手
段によって、光磁気記録媒体に記録された一対のマーク
に夫々位相差の異なる部分が照射されながら、トラック
の長さ方向に順次走査され、磁化の方向に対応した磁気
光学効果が与えられる。この磁気光学効果を帯びた再生
用レーザービームの位相の異なる2つの偏光成分は、偏
光手段によって、同一平面内に取り出されて互いに干渉
させられる。そして、この干渉が再生手段によって検出
され、光磁気記録媒体からデータが再生される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係る光学式再生装
置について、図1ないし図4を参照して説明する。本実
施例の光学式再生装置には、互いに位相の異なる2つの
再生用レーザービームを光磁気記録媒体18に同時に集
光させる位相板20が設けられている。本実施例の説明
の前に、この位相板20の特性について、図2ないし図
4を参照して説明する。図2は、この位相板20の特性
を説明するための原理図である。
【0017】図2に示すように、第1の対物レンズ22
の入射側焦点位置Y1 には、位相板20が設けられてい
る。位相板20は、開口の半分を透過するレーザービー
ムの位相に対して、他の半分を透過するレーザービーム
の位相をπだけ変えるように、使用波長(λ)に対して
πの奇数倍の位相差を与えるような厚みの薄膜が蒸着さ
れている。この蒸着膜24の材料は、例えば、ZnS、
MgF等が好ましいが、これらに限定されることはな
い。なお、この蒸着膜24による位相板20の分割方向
は、再生装置にセットされる光磁気記録媒体18(図1
参照)の磁区(即ち、マーク)の配列方向に対応してい
る。この結果、位相板20を透過したレーザービーム
は、その半分のレーザービームの位相が、他の半分に対
してπだけ変化する。
【0018】また、第1の対物レンズ22の出射側焦点
位置Y2 には、他の磁化の方向に対して反転した磁化を
有する一対のマーク、即ち、磁区26(磁区の幅をb、
これら磁区相互の間隔をdとする)が形成された光磁気
記録媒体18(図1参照)が設けられている(図2に
は、一対の磁区26のみ示す)。なお、データは、これ
ら磁区26相互の間隔に対応して符号化されて記録され
ている。位相板20及び第1の対物レンズ22を透過し
たレーザービームは、出射側焦点位置Y2 において、そ
の複素振幅A(u)は、
【0019】
【数1】 で与えられる。なお、2aは位相板20の幅である。こ
の結果、
【0020】
【数2】 となる。また、強度分布I(u)は、
【0021】
【数3】
【0022】となる。従って、位相板20及び第1の対
物レンズ22を透過したレーザービームは、出射側焦点
位置Y2 において、図3に示すような振幅分布及び強度
分布を有する。図からも明らかなように、出射側焦点位
置Y2 でのレーザービームの振幅は反転し、強度分布は
双峰的となっている。つまり、出射側焦点位置Y2 で、
レーザービームは、その位相差が互いにπずれた2つの
ビームスポットとなる特性を有している。以下、このよ
うに位相が互いにπずれた2つのレーザービームを位相
シフト光と称する。次に、このような位相シフト光が、
前記一対の磁区26に照射された場合について説明す
る。以下、説明の簡略化のため、一対の磁区26に、上
述した特性を有する平面波が入射したものと仮定する。
【0023】これら一対の磁区26によって磁気光学効
果が与えられた位相シフト光は、第2の対物レンズ28
を介して観察位置Y3 に案内される。この観察位置Y3
には、例えば、検光子(図示しない)が配置されてい
る。この検光子は、一対の磁区26及び第2の対物レン
ズ28を透過した2つのレーザービームの偏光成分を同
一平面内(即ち、検光子の透過軸内)に取り出して互い
に干渉させる機能を有している。この結果、観察位置Y
3 には、一対の磁区26相互の間隔に対応した複素振幅
分布P(x0 )及び強度分布Ic (x0 )を有する干渉
パターンが形成される。この観察位置Y3 における複素
振幅分布P(x0 )は、
【0024】
【数4】 となる。また、強度分布I(x0 )は、
【0025】
【数5】 となる(図4の(a)参照)。一方、比較のためレーザ
ービームを位相シフトさせずに、通常の平面波で照明し
た場合(コンベンショナル法)の回折光の強度分布Ic
(x0 )は、 Ic (x0 )=sinc2 (bp/2)・cos2 (d
p/2) となる(図4の(b)参照)。なお、図4では、磁区2
6の幅bと、磁区26相互の間隔dの関係を d=mb
【0026】とし、m=1.2、1.5、2.0の場合
について夫々示した。なお、mは、磁区相互の間隔に対
応している。即ち、b=1μmとすると、d=mbか
ら、d=1.2、1.5、2.0μmとなる。
【0027】上述の結果、コンベンショナル法(図4の
(b)参照)では、第2の対物レンズ28のNA(この
場合、NA=0.5と仮定する)の制限によって検出で
きない範囲に生じる±1次極大値の位置を、位相シフト
法を用いることによって、第2の対物レンズ28のNA
の範囲内に規制させることができる(図4の(a)参
照)。
【0028】具体的には、磁区26相互の間隔を、上述
のように狭くさせた場合(例えば、1.2μm 、1.5
μm )でも、その極大値位置を第2の対物レンズ28の
NAの範囲内に、高い光強度で集中させることができ
る。このように位相シフト法を用いることによって、コ
ンベンショナル法では、検出できなかった磁区間隔の微
小変化を、高精度に検出することができる。このこと
は、光磁気記録媒体18(図1参照)の記録密度が向上
することを意味する。
【0029】以下、上述した特性を有する位相板20を
備えた本実施例の光学式再生装置について、図1ないし
図4を参照して説明する。なお、本実施例の説明に際
し、上述した原理と同一の構成には、同一符号を付して
その説明を省略する。図1には、本実施例の透過型の光
学式再生装置の全体の構成が概略的に示されている。
【0030】図1に示すように、まず、光磁気記録媒体
18を光学式再生装置にセットする。この光磁気記録媒
体18の垂直磁化膜(図示しない)には、磁化の方向が
反転した一対のマーク(即ち、磁区)26が、トラック
幅方向に所定の間隔で且つ並列して形成され、これら磁
区26相互の間隔に対応して符号化されたデータが記録
されている。更に、この光磁気記録媒体18の垂直磁化
膜には、一対の磁区(即ち、マーク)26を一組とした
マークセット30を、トラック長さ方向に形成し、これ
らマークセット30相互の間隔に対応して符号化された
他のデータが記録されている。つまり、上述した光磁気
記録媒体18の垂直磁化膜には、トラック幅方向及び長
さ方向に、夫々、異なるデータが記録されている。
【0031】半導体レーザ(図示しない)から出射した
再生用レーザービームは、位相板20に照射され、この
位相板20によって、その半分の再生用レーザービーム
の位相が、他の半分に対してπだけ変化される。位相板
20によって、光学的特性が与えられた再生用レーザー
ビーム(即ち、再生用位相シフト光)は、第1の対物レ
ンズ22を介して光磁気記録媒体18上に、その位相差
が互いにπずれた2つのビームスポットとして、同時
に、集光される。そして、これら2つのビームスポット
が、上述した一対の磁区26に照射されると、これら磁
区26によって、上述した磁気光学効果が与えられる。
磁気光学特性を帯びた再生用位相シフト光は、第2の対
物レンズ28を介して検光子32に照射される。
【0032】この検光子32の透過軸は、一対の磁区2
6以外の他の磁区を透過して所定の磁気光学効果が与え
られた再生用位相シフト光の偏光方向に直交するよう
に、配置されている。従って、この検光子32は、一対
の磁区26を介して磁気光学効果が与えられた再生用位
相シフト光の夫々の偏光成分のみを同一平面内(即ち、
検光子32の透過軸内)に取り出して、互いに干渉させ
る機能を有する。
【0033】このため、図4の(a)に示すような強度
分布を有する干渉光が発生する。この干渉光を光検出器
34で受光して、例えば、その±1次極大値を検出する
ことによって、一対の磁区26相互の間隔に対応して符
号化されたトラック幅方向のデータを再生することがで
きる。
【0034】なお、トラック長さ方向に記録されたデー
タの再生は、再生用位相シフト光を順次マークセット3
0に照射し、これらマークセット30相互の間隔に対応
して変化する干渉光の極大値又は極小値の変化を検出す
ることによって行われる。
【0035】このように、本実施例の光学式再生装置で
は、図4の(a)に示すように、磁区間隔(d)を狭く
しても、その干渉光の極大値位置を第2の対物レンズ2
8のNAの範囲内に、高い光強度で集中させることがで
きる。この結果、従来の装置では検出できなかった磁区
間隔の微小変化を、高精度に検出することができる。従
って、光磁気記録媒体18の記録密度を向上させること
が可能となる。
【0036】なお、このような再生が行われている間、
光磁気記録媒体18のトラック上に最適な位相シフト光
を集光させるように、フォーカス・トラッキングサーボ
が働いていることは言うまでもない。また、本発明は、
上述した一実施例の構成に限定されることはなく、例え
ば、図5に示すような反射型の光学式再生装置に適用す
ることもできる。
【0037】以下、変形例に係る反射型の光学式再生装
置について、図5を参照して説明する。なお、本変形例
の説明に際し、上述した一実施例と同一の構成には、同
一符号を付してその説明を省略する。
【0038】半導体レーザ36から出射した再生用レー
ザービームは、コリメータレンズ38を介して上述した
位相板20に入射する。この位相板34を透過した再生
用位相シフト光は、次に、偏光ビームスプリッタ40に
入射する。この偏光ビームスプリッタ40は、入射面に
平行な方向に振動する成分(P成分)を透過し、入射面
に垂直な方向に振動する成分(S成分)を反射する特性
を有する。本実施例に用いられる位相板20によって形
成される再生用位相シフト光は、相対的に位相差πが与
えられているだけで、その偏光方向は何等変化していな
い。このため、偏光ビームスプリッタ40に入射した再
生用位相シフト光は、そのP成分のみ透過して、1/4
波長板42に入射する。1/4波長板42に入射した再
生用位相シフト光は、直線偏光から円偏光に変換され、
対物レンズ44を介して光磁気記録媒体18の一対の磁
区26に集光する。光磁気記録媒体18に集光される際
の再生用位相シフト光は、図3に示すような振幅分布及
び強度分布を有する。
【0039】光磁気記録媒体18の一対の磁区26によ
り磁気光学効果(カー効果)が与えられた再生用反射位
相シフト光は、再び、対物レンズ44で平行光束に規制
され、1/4波長板42を透過する。この1/4波長板
42を透過したとき、再生用反射位相シフト光の偏光面
は、最初の直線偏光から90°回転した直線偏光に変換
される。このため、再生用反射位相シフト光は、偏光ビ
ームスプリッタ40で反射されて、検光子32に入射す
る。この検光子32は、再生用反射位相シフト光の夫々
の偏光成分を同一平面内(即ち、検光子32の透過軸
内)に取り出して、互いに干渉させる機能を有する。こ
のため、図4の(a)に示すような強度分布を有する干
渉光が発生する。この干渉光を光検出器34を受光し
て、その±1次極大値を検出することによって、一対の
磁区26相互の間隔に対応して符号化されたトラック幅
方向のデータを再生することができる。なお、トラック
長さ方向のデータの再生は、上述した透過型の再生装置
の場合と同様であるので説明を省略する。
【0040】本変形例の反射型の光学式再生装置も、上
述のように、磁区間隔(d)を狭くしても、干渉光の極
大値位置を対物レンズ44のNAの範囲内に、高い光強
度で集中させることができる。この結果、従来の装置で
は検出できなかった磁区間隔の微小変化を、高精度に検
出することができる。従って、光磁気記録媒体18の記
録密度を向上させることが可能となる。なお、移送シフ
ト光を形成する手段としては、レーザービームのTEM
01モードを選択的に取り出して用いる等各種の手段が可
能である。
【0041】
【発明の効果】本発明の光学式再生装置は、互いに位相
の異なる2つのビームスポットを同時に光磁気記録媒体
に集光させ、複数の磁区(マーク)からの干渉光の強度
分布を検出することによって、磁区相互の間隔に対応し
て符号化されたデータを高精度に再生することができ
る。この結果、光磁気記録媒体に形成される磁区間隔を
従来より狭くすることができるため、記録密度の向上を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る透過型の光学式再生装
置の全体を概略的に示す図。
【図2】図1の光学式再生装置に用いられた位相板の特
性を説明するための原理図。
【図3】図2の出射側焦点位置に集光される際の、レー
ザービームの振幅分布及び強度分布を示す図。
【図4】(a)は、位相シフト法を用いた場合の光強度
分布を示す図、(b)は、位相シフト法を用いない場合
の光強度分布を示す図。
【図5】本発明の変形例に係る反射型の光学式再生装置
の全体を概略的に示す図。
【図6】(a)は、従来の光学式再生装置の全体を概略
的に示す図、(b)は、レーザービームの入射方向と磁
化の向きとの関係に対応して、レーザービームの偏光方
向の回転方向が変化する状態を示す図。
【符号の説明】
18…光磁気記録媒体、20…位相板、22…第1の対
物レンズ、32…検光子、34…光検出器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 11/105

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光磁気記録媒体上のトラック幅方向に配
    列された磁化の方向が反転した一対のマークの間隔に対
    応して符号化されたデータが記録された光磁気記録媒体
    に再生用レーザービームを照射してデータを光学的に再
    生する光学式再生装置であって、 レーザービームの半分にπ若しくはその奇数倍の位相差
    が与えられた再生用レーザービームを、前記光磁気記録
    媒体の前記一対のマークに夫々位相差の異なる部分を同
    時に照射しながら、トラックの長さ方向に順次走査させ
    る走査手段と、 前記一対のマークを走査することによって、磁気光学効
    果が与えられた前記再生用レーザービームの位相差の異
    なる2つの偏光成分を同一平面内に取り出して互いに干
    渉させる偏光手段と、 この偏光手段によって与えられた干渉パターンを検出す
    ることによって、前記光磁気媒体からのデータを再生す
    る再生手段とを備えることを特徴とする光学式再生装
    置。
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