JP3083514B1 - 衣服用ベルト - Google Patents

衣服用ベルト

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JP3083514B1
JP3083514B1 JP11113173A JP11317399A JP3083514B1 JP 3083514 B1 JP3083514 B1 JP 3083514B1 JP 11113173 A JP11113173 A JP 11113173A JP 11317399 A JP11317399 A JP 11317399A JP 3083514 B1 JP3083514 B1 JP 3083514B1
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Abstract

【要約】 【課題】 バックルを備えるベルトにおいて、バックル
で固定される長尺のベルト本体に固定時のカタなどを残
さず、見栄えを保護し、ベルト本体の損傷を回避するこ
とを課題とする。 【解決手段】 合成ゴムで成形した係合部材11をベル
ト本体10の裏面に取り付ける。係合部材11はベルト
長手方向に多数の凹部14…14を有し、この凹部14
に、バックル20に設けた係合レバー46の爪部52が
係合する。爪部52は板バネ54の矢印B方向への弾性
復元力により常に係合方向Cに移動する。この爪部52
と凹部14との係合を介して、バックル20がベルト本
体10を所定の長さ位置で固定する。爪部52が柔らか
く肌触りのよいベルト本体10を押圧するのではなく、
該ベルト本体10と別体の係合部材11を押圧するか
ら、ベルト本体10はカタがつかず、見栄えが損なわれ
ず、損傷することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ズボンやスカート
等を着用する際に用いられる衣服用のベルト、特に、ベ
ルト本体を固定するためのバックルを備える衣服用ベル
トに関し、衣服の止め具の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、ズボンやスカート等の衣服を身体
に着用するのに使用される衣服用ベルトには、装着者に
巻き掛けられる長尺のベルト本体に複数の孔を開け、こ
の孔のいずれかにピンを通してベルトの長さを固定する
形式のものの他に、例えば実開平6−58706号公報
に開示されるように、ベルト本体の一端側が固定され、
他端側が挿通されるバックルを備えて、このバックルに
よりベルト本体を押さえ付けて長さを固定する形式のも
のが知られている。
【0003】一般に、図6に示すように、この種のベル
トvに備えられるバックルwは、ベース面aの両側縁部
からベルト本体xの挿通方向に沿って延びるように立設
された一対の側面b,b間に二つの押付け片c,dが枢
支された構成とされ、ベルト本体xの一端部yが、一方
の押付け片cとベース面aとの間隙に差し込まれた状態
で、該押付け片cがベース面a側に傾倒されることによ
り、上記一端部yが該押付け片cの歯形状の端部eでベ
ース面a側に押さえ付けられて固定されると共に、ベル
ト本体xの他端部zが、他方の押付け片dとベース面a
との間隙に挿通された状態で、ベルトvの長さが調節さ
れたのち、上記押付け片dがベース面a側に傾倒される
ことにより、上記他端部zが該押付け片dの歯形状の端
部fでベース面a側に押さえ付けられて固定される。
【0004】また、上記のような押付け片に代えて、周
面にギザが形成された偏芯コロをバックルに備え、該バ
ックルに挿通されたベルト本体をこの偏芯コロの起き上
がりによってベース面側に押し付け固定する構成のベル
トも知られている。
【0005】いずれにおいても、このようなバックルを
備えたベルトでは、ベルト本体に孔を開けなくて済むか
ら外観がすっきりし、またベルトの長さ調節が孔の位置
によって制約されることがないからベルトを所望の長さ
に自在に調節できるという利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなバックルを備えたベルトでは、ベルト本体をベー
ス面に押付け片や偏芯コロで押さえ付けて固定するか
ら、そのベルト本体において押さえ付けられた部位に歯
のカタやギザのカタがついて傷みやすくなる。特に、ベ
ルト本体は、柔らかく、肌触りのよい天然又は合成の皮
革製品であることが多いから、上記のような押付け時の
カタによる損傷の問題がとりわけ重要となる。もちろ
ん、そのようなカタが外から目立たないように、押付け
片や偏芯コロによる押え付けをベルト本体の裏面で行な
うことが通例とはなっているが、デリケートな皮革製品
ゆえ、何度も同じ部位を押さえ付けているうちに摩耗
し、強度が弱くなって、ついには表面にも縦皺やクラッ
クが入って折れ曲がり、見栄えも低下してしまうのであ
る。
【0007】本発明はバックルを備えるベルトにおける
上記のような不具合に対処するもので、ベルト本体にカ
タ等を残すことなく、ベルト本体の損傷を回避して、自
在に長さ調節を行なうことのできる衣服用ベルトを提供
することを課題とする。以下、その他の課題を含め、本
発明を詳しく説明する。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記課題を解
決するため、本願の特許請求の範囲における請求項1に
記載の発明は、装着者に巻き掛けられる長尺のベルト本
体と、該ベルト本体の一端側が固定され、他端側が挿通
されるバックルとを備える衣服用ベルトであって、ベル
ト本体に長手方向に並設された多数の凹部と、バックル
に設けられ、上記凹部と係合し得る爪部が形成されたレ
バー部材と、該レバー部材を上記爪部が凹部と係合する
方向に付勢する付勢部材と、該付勢部材による上記爪部
と凹部との係合を解除する解除部材とを有すると共に、
上記凹部が、ベルト本体の裏面に長手方向に延設された
ベルト本体と別体の係合部材に設けられ、かつ、各凹部
は、ベルト本体の長手方向において上記爪部の厚み以上
の長さを有する底部と、該底面においてベルト本体の他
端側の端縁から直立して延びる直立面と、ベルト本体の
反他端側の端縁から隣接する凹部方向に傾斜して延びる
傾斜面とで画成されていることを特徴とする。
【0009】この発明によれば、まず、ベルト本体に長
手方向に並設した多数の凹部と、バックルに設けたレバ
ー部材の爪部とを係合させることによって、バックルへ
のベルト本体の固定、つまりベルト長さの固定が達成さ
れる。その場合に、上記凹部がベルト本体の長手方向に
多数並設されているから、バックル側の爪部の係合可能
箇所がベルト本体の長手方向に沿って多数に及び、ベル
トの長さを所望の長さに自在に調節することができる。
また、凹部と爪部との係合が付勢部材によって常に確実
に維持されるから、ベルトの緩み等を回避することがで
きる。さらに、凹部と爪部との係合が解除部材によって
解除されるから、必要時にはベルト長さの再調節等を行
なうことが可能となる。
【0010】そして、上記凹部をベルト本体に直接設け
るのではなく、ベルト本体と別体に形成した係合部材を
ベルト本体の裏面に長手方向に延設したうえで、この係
合部材に上記凹部を設けたから、該凹部と爪部との係合
時の応力がベルト本体に直接作用せず、該ベルト本体と
別体の上記係合部材に作用する。これにより、ベルト固
定時の応力に起因してベルト本体が損傷、摩耗し、強度
が弱くなって折れ曲がったり見栄えが低下するという不
具合が回避される。そして、上記係合部材を例えば合成
ゴム等の強度の大きい素材で形成することにより、ベル
ト全体が長持ちし、長期間に渡って使用に供することが
できる。
【0011】また、上記爪部が係合部材全体でしっかり
と受け止められるから、これによってもまた凹部と爪部
との係合が確実となり、ベルトが緩んだりすることが回
避される。さらに、係合部材が外から見えないベルト本
体の裏面に配設されていることや、したがって凹部と爪
部との係合もまた外から見えないベルト本体の裏面で行
なわれることにより、外からのベルトの見栄えが損なわ
れることがない。
【0012】
【0013】さらに、凹部を形成する対向面のうち直立
面の方が爪部と接触する方向にベルト本体が移動すると
きは、該ベルト本体の同方向への移動が上記直立面と爪
部との当接によって常に阻止される。これに対し、凹部
を形成する対向面のうち傾斜面の方が爪部と接触する方
向にベルト本体が移動するときには、該ベルト本体の同
方向への移動が上記傾斜面に爪部が乗り上げることによ
って常に許可される。したがって、ベルトを緩める場合
は常に解除部材による凹部と爪部との係合解除をしなけ
ればならず、逆に、ベルトを締め付ける場合には解除部
材による凹部と爪部との係合解除をしなくて済むように
構成することが可能となる。
【0014】ところで、上記凹部を形成する二つの対向
面が爪部の厚み以上に離間していない場合には、付勢手
段で係合方向に付勢された爪部は上記直立面と傾斜面と
の両方に同時に接触し、これら二つの面の間を分け入る
ような状態でこの凹部と係合することになる。その結
果、特に爪部と傾斜面との接触点において、該傾斜面を
横方向に押圧しようとする分力が上記付勢力から発生
し、隣接する凹部間を仕切る壁部がその分力の作用によ
って損傷するという不具合が起こり得る。
【0015】これに対し、この請求項に記載の発明に
よれば、上記凹部を形成する二つの対向面が爪部の厚み
以上に離間しているから、付勢手段で係合方向に付勢さ
れた爪部がこの凹部と係合する際には、該爪部は上記直
立面と傾斜面との両方に同時に接触した状態となること
がないまま凹部の底面まで到達する。これにより、傾斜
面を横方向に押圧するような分力が上記付勢力から発生
することがなく、隣接する凹部間を仕切る壁部の損傷が
回避される。
【0016】次に、請求項に記載の発明は、上記請求
1に記載の発明において、付勢部材は弾性体で構成さ
れ、その弾性復元力によりレバー部材を係合方向に付勢
すると共に、解除部材はその弾性復元力に抗してレバー
部材を係合解除方向に移動させる操作部材を有し、該操
作部材による係合解除操作の方向がベルト本体の表面に
向かう方向に設定されていることを特徴とする。
【0017】また、請求項に記載の発明は、同じく上
記請求項1に記載の発明において、付勢部材は磁石で構
成され、その磁力によりレバー部材を係合方向に付勢す
ると共に、解除部材はその磁力に抗してレバー部材を係
合解除方向に移動させる操作部材を有し、該操作部材に
よる係合解除操作の方向がベルト本体の表面に向かう方
向に設定されていることを特徴とする。
【0018】これらの発明によれば、係合方向への付勢
力が、例えば板バネ等の弾性体の弾性復元力、あるいは
磁石の磁力によってそれぞれ確実に得られると共に、操
作部材をベルト本体の表面に向かう方向に操作すること
によって凹部と爪部との係合が解除されるように構成し
たから、ベルト装着者の腹部等がその係合解除操作の支
障となることがなく、係合解除操作が操作性に優れたも
のとなる。
【0019】その場合に、例えば、ベルト本体を右手で
持ってバックルに右側から挿通させるように設定したと
きには、上記係合解除操作をもう一方の左手で行なえる
ようにすると、ベルトの固定解除動作と挿通動作とが一
度に両方の手で行なえることになってなお好ましい。ま
た、付勢部材として磁石を用いた場合には、磁気の力に
よる身体の血流ないし血行の改善も図ることができる。
【0020】以下、発明の実施の形態を通して、本発明
をさらに詳しく説明する。
【0021】
【発明の実施の形態】図1の正面図に示すように、本実
施の形態に係る衣服用ベルト1は、例えば天然の本革で
製造された長尺のベルト本体10と、該ベルト本体10
の一端部10aが接続固定された金属製のバックル20
とを有する。このベルト1を装着するときは、ベルト本
体10を身体に巻き掛け、該ベルト本体10をその他端
部10b側から矢印Aで示す方向にバックル20に挿通
して締め付け具合を調節したのち、そのベルト本体10
における挿通部分をバックル20で固定する。
【0022】図2の底面側からみた断面図、図3の底面
図、及び図4の背面図に示すように、バックル20は、
ベルト本体10の一端部10aが接続固定される接続部
21と、ベルト本体10の他端部10b側が挿通される
本体部41とを備える。接続部21は、ベース面22を
有する箱形状のベース23にピン24を介して押付け片
25が枢支された構成で、上記ベース面22側が表面
(正面)とされる。接続部21は、箱状ベース23にお
いて、本体部41側の端部でピン26を介して該本体部
41と相対回動自在に連結されている。押付け片25
は、ピン24を挟んで相互に略直交する操作面27と作
用面28とを有し、該作用面28の端部28aが歯形状
に形成されている。操作面27が箱状ベース23から起
立されたときには、作用面28がベース面22と略水平
となり、これらの作用面28とベース面22との間隙に
ベルト本体10の一端部10aが差し込まれる。そし
て、この状態で、操作面27が箱状ベース23側に傾倒
されることにより、上記ベルト本体10の一端部10a
が作用面28の歯形状の端部28aでベース面22側に
押さえ付けられて固定される。
【0023】なお、箱状ベース23には、正面側に膨出
してベース面22を跨ぐベルト通し30が組み付けられ
ている。
【0024】同じく図2ないし図4に示すように、バッ
クル20の本体部41は、ベース面42と、該ベース面
42の上下両側縁部からベルト本体10の挿通方向に沿
って延びるように立設され、その接続部21側の端部に
おいて上記ピン26を介して上記接続部21が相対回動
自在に連結された一対の側面43,43と、該側面4
3,43の反接続部21側の端部間に架設されたビーム
面44とを有する構成で、上記ベース面42側が表面
(正面)とされる。上記両側面43,43間には、ビー
ム面44寄りの位置において、ピン45を介して係合レ
バー46が枢支されていると共に、反ビーム面44寄り
の位置において、ピン47を介して操作レバー48が枢
支されている。
【0025】係合レバー46は、上記ピン45が配設さ
れた基部51と、該基部51における反ビーム面44側
の縁部からベース面42方向に曲折された爪部52とを
有すると共に、上記基部51におけるビーム面44側の
縁部に開口53が形成され、この開口53を介して板バ
ネ54がビーム面44と係合レバー46とに跨って係止
されている。係合レバー46は、この板バネ54の弾性
復元力(図2に矢印Bで示す方向)により、上記爪部5
2がベース面42方向(同図に矢印Cで示す方向)に近
接するように付勢されている。
【0026】また、操作レバー48は、上記ピン47と
一体の作用面61と、両側面43,43の外部で上記ピ
ン47の突出端部に共回りするように組み付けられた操
作フレーム62とを有すると共に、上記作用面61が、
係合レバー46の爪部52の内面と接触し、且つ、上記
操作フレーム62が、ベース面42から反接続部21方
向にやや張り出している両側面43,43の上縁部43
a,43aと当接している。上記作用面61は、板バネ
54で付勢された係合レバー46の爪部52によって同
じく矢印Cで示すようにベース面42方向に近接するよ
うに押圧されている。しかし、操作フレーム62が両側
面43,43の上縁部43a,43aと当接することに
よって、上記作用面61は、ベース面42方向へのそれ
以上の移動が規制されている。そして、結果的に、係合
レバー46の爪部52もまたベース面42方向へのそれ
以上の移動が規制され、図示したように、該ベース面4
2方向に近接した所定の位置で停止している。逆に、操
作フレーム62をピン47を支点に両側面43,43の
上縁部43a,43aから離反するように前方(図2及
び図3に矢印Dで示す方向)へ揺動させると、作用面6
1が板バネ54の付勢力に抗して爪部52をベース面4
2から離反する方向(反C方向)に押圧する。
【0027】一方、図2及び図4に示すように、ベルト
本体10の他端部10b側の裏面10cには、天然皮革
製の該ベルト本体10とは別体に、合成ゴムで形成され
た長細い係合部材11が縫い付けられている。より具体
的には、この係合部材11は、ベルト本体10の長手方
向に延び、ベルト本体10の裏面10cに開口された長
穴12に埋め込まれるように縫い付けられている。
【0028】上記長穴12から臨む係合部材11の外面
13には、ベルト本体10の長手方向に沿って多数の凹
部14…14が一定ピッチで並設されている。各凹部1
4は、ベルト本体10の長手方向において上記係合レバ
ー46の爪部52の厚み(E)以上の長さを有する底面
15と、該底面15においてベルト本体10の他端部1
0b側の端縁から直立して延び、ベルト本体10の裏面
10cと略同じ高さに至る直立面16と、同じく底面1
5においてベルト本体10の反他端部10b側の端縁か
ら隣接する凹部14方向に傾斜して延び、ベルト本体1
0の裏面10cと略同じ高さに至る傾斜面17とで画成
されている。そして、相隣接する凹部14,14の直立
面16と傾斜面17とで挟まれて、該凹部14,14間
を仕切る壁部18が断面三角形状に形成されている。
【0029】次に、このベルト1の作用を説明する。ま
ず、ベルト本体10の一端部10aは、バックル20の
接続部21において、押付け片25の歯形状の端部28
aにより固定されている。このとき、該歯形状端部28
aによる押え付けがベルト本体10の裏面で行なわれて
いるから、たとえ、このベルト本体10の一端部10a
の接続をやり直し、それまで上記歯形状端部28aで押
え付けられていた部分がベース23及び押付け片25か
ら外に出ても、歯のカタが表側から見えず、ベルト1の
見栄えが損なわれない。
【0030】装着者は、ベルト本体10が左手方向(図
1ないし図4において右方向)に延びるようにバックル
20を身体正面にしてベルト本体10を身体に巻き掛
け、その他端部10bを右手側(同じく左側)から矢印
Aで示すようにバックル20に挿通する。より具体的に
は、ベルト本体10を、バックル本体部41のベース面
42、両側面43,43、及びビーム面44の各右端部
で画成される右手側開口71を通過させて、上記バック
ル本体部41に突入させ、ベース面42の裏面に沿って
左手方向に移動させる。そして、さらに、バックル本体
部41のベース面42、及び両側面43,43の各左端
部、並びに接続部21の箱状ベース23の右端部で画成
される左手側開口72を通過させて、上記バックル本体
部41から左手方向に突出させ、箱状ベース23の表面
に沿ってベルト通し30をくぐらせながら左手方向に移
動させる。
【0031】このとき、バックル本体部41内には、板
バネ54で付勢された係合レバー46の爪部52がベー
ス面42に近接した位置で停止しており、該爪部52が
この本体部41内に突入されたベルト本体10の裏面1
0cの凹部14…14に嵌まり込む。一方、各凹部14
は、ベルト本体10が右手側から左手側に向けて移動さ
れる締付け動作時に、その傾斜面17が爪部52と接触
し、逆に、ベルト本体10が左手側から右手側に向けて
移動される緩め動作時に、その直立面16が爪部52と
当接するように設定されている。
【0032】したがって、ベルト1の締付け動作時に
は、操作レバー48の操作フレーム62を何等操作する
ことなく、爪部52がカタカタと傾斜面17…17ない
し三角形状の仕切り壁部18…18を乗り越えながら、
ベルト本体10を移動させることができる。逆に、ベル
ト1の緩め動作時には、操作レバー48の操作フレーム
62を矢印Dで示すように前方へ揺動させて、爪部52
と凹部14との係合を解除しなければ、ベルト本体10
を移動させることができない。そして、いずれにおいて
も、係合レバー46の爪部52がベルト本体10の裏面
10cから所望の一つの凹部14に嵌まり込んで係合す
ることにより、その位置でベルト本体10がバックル2
0に固定され、ベルト1の長さが調節されて固定される
ことになる。
【0033】その場合に、上記凹部14…14がベルト
本体10の長手方向に多数並設されているから、バック
ル20側の爪部52の係合可能箇所がベルト本体10の
長手方向に沿って多数に及び、ベルト1の長さを所望の
長さに自在に調節することができることになる。また、
凹部14…14と爪部52との係合が付勢部材としての
板バネ54の弾性復元力によって常に確実に維持される
から、ベルト1の緩み等が有効に回避されることにな
る。さらに、凹部14…14と爪部52との係合が解除
部材としての操作レバー48によって解除されるから、
必要時にはベルト1の長さを再度調節したり、ベルト本
体10をバックル20から抜いてベルト1を身体から取
り外したりすることが可能となる。
【0034】そして、上記凹部14…14をベルト本体
10に直接設けるのではなく、ベルト本体10と別体に
形成した係合部材11をベルト本体10の裏面10cに
長手方向に延設したうえで、この係合部材11に上記凹
部14…14を設けたから、該凹部14…14と爪部5
2との係合時の応力が、柔らかく肌触りのよい天然皮革
製のベルト本体10に直接作用せず、該ベルト本体10
と別体の上記係合部材11に作用する。これにより、ベ
ルト固定時の応力に起因してベルト本体10が損傷、摩
耗し、強度が弱くなって折れ曲がったり見栄えが低下す
るというような不具合が回避される。そして、上記係合
部材11を強度の大きい合成ゴムで形成したから、ベル
ト1全体が長持ちし、長期間に渡って使用に供すること
ができる。
【0035】また、上記爪部52が、ベルト本体10の
長手方向に延びる係合部材11全体でしっかりと受け止
められるから、これによってもまた凹部14…14と爪
部52との係合が確実となり、ベルト1が緩んだりする
ことが回避される。さらに、係合部材11を外から見え
ないベルト本体10の裏面10cに配設し、したがって
凹部14…14と爪部52との係合を外から見えないベ
ルト本体10の裏面10cで行なうように設定したか
ら、外部からのベルト1の見栄えが損なわれることがな
い。
【0036】さらに、上記凹部14…14を画成する各
二つの対向面16,17が係合レバー46の爪部52の
厚み(E)以上に離間して配置されているから、板バネ
54で該凹部14…14と係合する方向に付勢された上
記爪部52が直立面16と傾斜面17との両方に同時に
接触した状態となることがないまま凹部14の底面15
まで到達する。これにより、直立面16と傾斜面17と
が爪部52の厚み(E)以上に離間して配置されておら
ず、その結果、該爪部52が直立面16と傾斜面17と
の両方に同時に接触してこれら二つの面16,17の間
を分け入るような状態で凹部14と係合するような場合
に発生する、傾斜面17を横方向に押圧する分力が発生
せず、したがって、隣接する凹部14,14間を仕切る
三角形状の壁部18が損傷するようなことがない。
【0037】そして、操作レバー48の操作フレーム6
2を矢印Dで示すようにベルト本体10の表面に向かう
前方に揺動操作することによって、凹部14と爪部52
との係合が解除されるように構成したから、このベルト
1を装着した者の腹部等がその操作レバー48による係
合解除操作の支障となることがなく、該係合解除操作が
操作性に優れたものとなる。
【0038】さらに、その場合に、ベルト本体10を右
手で持ってバックル20に対して右手側から挿通させる
と共に、操作レバー48の操作フレーム62をもう一方
の左手で矢印Dで示すように前方左手方向へ揺動させる
ことが可能なように構成したから、左手によるベルト固
定解除動作と、右手によるベルト挿通動作とを同時に行
なうことが可能となり、これによってもベルト1の取り
扱いが操作性に優れたものとなる。
【0039】次に、本発明の第2の実施の形態を図5を
参照して説明する。なお、上記の第1の実施の形態にお
ける構成要素に同じ又は相当する構成要素には同じ符号
を用い、また上記の第1の実施の形態と異なる特徴的な
部分のみ説明する。
【0040】図5に示すように、この第2の実施の形態
においては、付勢部材として、上記板バネに代えて磁石
54が用いられている。すなわち、ブラケット54aに
収容された磁石54が、ビーム面44に形成された開口
44aを介して正面方向を臨み、そして、該磁石54の
磁力によって、係合レバー46の基部51のビーム面4
4側の端部51aが、反ベース面42方向(矢印B方
向)に付勢される一方、爪部52が、ベルト本体10の
凹部14と係合するように、ベース面42方向(矢印C
方向)に付勢されている。
【0041】そして、操作レバー48が一方の側面(図
例では上側の側面)43の外部(すなわち上方)に配置
され、上記係合レバー46のピン45に共回りするよう
に一体に組み付けられている。したがって、この操作レ
バー48を上記磁石54の磁力に抗して矢印D方向(前
方)に揺動操作することにより、係合レバー46の爪部
52を係合解除方向に移動させることができる。
【0042】この第2の実施の形態においても、上記の
板バネの弾性復元力と同様、係合方向Cへ付勢させる付
勢力が磁石54の磁力によって確実に得られると共に、
特に、付勢部材として磁石54を用いることによって、
該磁石54の磁気の力による装着者の身体の血流ないし
血行の改善が併せて図られることになる。
【0043】
【発明の効果】以上具体例を挙げて詳しく説明したよう
に、本発明によれば、ベルト本体を固定するバックルを
備えたベルトにおいて、該ベルト本体の損傷ないし見栄
えの低下を有効に回避することができる。本発明はバッ
クルを備えたベルト一般に広く好ましく適用可能であ
り、また衣服用以外の締付けベルト一般にも広く好まし
く適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るベルトのバックル
周辺部の正面図である。
【図2】 図1におけるア−ア線に沿う断面図である。
【図3】 同ベルトのバックル周辺部の底面図である。
【図4】 同ベルトのバックル周辺部の背面図である。
【図5】 図2と同様に、本発明の第2の実施の形態に
係るベルトを底面側からみた断面図である。
【図6】 従来のバックルを備えたベルトの機構を説明
する模式図である。
【符号の説明】
1 衣服用ベルト 10 天然皮革製ベルト本体(ベルト本体) 10c ベルト本体裏面 11 合成ゴム製係合部材(係合部材) 12 ベルト本体裏面長穴 14 係合部材凹部(凹部) 15 凹部底面 16 凹部直立面(対向面) 17 凹部傾斜面(対向面) 18 凹部仕切り三角形状壁部 20 金属製バックル(バックル) 41 バックル本体部 42 バックル本体部ベース面 43 バックル本体部側面 43a バックル本体部側面上縁部 44 バックル本体部ビーム面 46 係合レバー(レバー部材) 48 操作レバー(解除部材) 52 係合レバー爪部(爪部) 54 板バネ(付勢部材、弾性体)、磁石(付勢部
材) 61 操作レバー作用面 62 操作フレーム(操作部材) 71 バックル本体部右手側開口 72 バックル本体部左手側開口 E 爪部の厚み
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A41F 9/00 - 9/02 A44B 11/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装着者に巻き掛けられる長尺のベルト本
    体と、該ベルト本体の一端側が固定され、他端側が挿通
    されるバックルとを備える衣服用ベルトであって、ベル
    ト本体に長手方向に並設された多数の凹部と、バックル
    に設けられ、上記凹部と係合し得る爪部が形成されたレ
    バー部材と、該レバー部材を上記爪部が凹部と係合する
    方向に付勢する付勢部材と、該付勢部材による上記爪部
    と凹部との係合を解除する解除部材とを有すると共に、
    上記凹部が、ベルト本体の裏面に長手方向に延設された
    ベルト本体と別体の係合部材に設けられ、かつ、各凹部
    は、ベルト本体の長手方向において上記爪部の厚み以上
    の長さを有する底部と、該底面においてベルト本体の他
    端側の端縁から直立して延びる直立面と、ベルト本体の
    反他端側の端縁から隣接する凹部方向に傾斜して延びる
    傾斜面とで画成されていることを特徴とする衣服用ベル
    ト。
  2. 【請求項2】 付勢部材は弾性体で構成され、その弾性
    復元力によりレバー部材を係合方向に付勢すると共に、
    解除部材はその弾性復元力に抗してレバー部材を係合解
    除方向に移動させる操作部材を有し、該操作部材による
    係合解除操作の方向がベルト本体の表面に向かう方向に
    設定されていることを特徴とする請求項1に記載の衣服
    用ベルト。
  3. 【請求項3】 付勢部材は磁石で構成され、その磁力に
    よりレバー部材を係合方向に付勢すると共に、解除部材
    はその磁力に抗してレバー部材を係合解除方向に移動さ
    せる操作部材を有し、該操作部材による係合解除操作の
    方向がベルト本体の表面に向かう方向に設定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の衣服用ベルト。
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