JP3083060U - ペン型画線消去器具およびそのペン先部材 - Google Patents

ペン型画線消去器具およびそのペン先部材

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Abstract

(57)【要約】 【課題】オフセット印刷のPS版に描かれた画線の消去
用で、消去すべき画線の太さ等の相違に対応できるよう
にし、消去液に侵されることなく長期の使用に耐えるよ
うにする。 【解決手段】ペン軸1内に装備された酸性またはアルカ
リ性の消去液を貯溜した貯溜部11に対して、毛細管現
象を有するペン先部材3の基端部3aが接続される。ペ
ン先部材3が、ポリプロピレン等の耐酸性および耐アル
カリ性の合成繊維を集束してその構成繊維間の接触点を
融着または溶着することにより長手方向に連続した気孔
を内部に有する棒状繊維束31によって形成されてい
る。ペン先部材3の先端部3cを斜めにカットすること
により、先端面が、平坦かつ楕円形の傾斜面21とされ
ている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、オフセット印刷における原版となるPS版に描かれている画線を消 去するためのペン型の画線消去器具およびそのペン先部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
オフセット印刷においては、印刷用原版としてのPS版(Pre Sensitized Pla te)が用いられ、このPS版には、印刷すべき所望の図形、絵、文字、符号、記 号等の画線が描かれている。PS版は、ネガ版であってもポジ版であっても、オ フセット印刷の開始前に、画線が正確に描かれているか否かのチェックが行われ る。このチェックの結果、余分な画線が描かれていたり、間違った画線が存在す るときは、修正のために画線の一部を消去する作業が必要となる。
【0003】 PS版に描かれた画線を消去するには、通常、ペン型の画線消去器具が用いら れる。このペン型画線消去器具は、ペン軸内に酸性あるいはアルカリ性の消去液 が貯溜され、ペン軸の先端部には毛細管現象を有するペン先部材が装着されてい る。ペン先部材は、その基端部が消去液に接触されており、消去すべき画線にペ ン先部材の先端部を接触させることにより、画線が消去液によって消去されるこ とになる。なお、画線消去に際しては、画線をこすりとるようペン先部材に大き な力が加えられることになる。
【0004】 PS版の画線を消去するための従来のペン型画線消去器具にあっては、そのペ ン先部材は、筆記具用のものがそのまま流用されていた。すなわち、全体的に、 合成繊維を集束してその構成合成繊維間を接着剤によって接着することにより、 断面円形の棒状繊維束として構成されている。そして、ペン先部材の先端部は、 断面円形で、先端に向かうにつれて徐々に先細となる砲弾型となるように研磨さ れているのが通常である。そして、消去すべき画線の太さの相違や、消去すべき 面積の大きさの相違等を考慮して、ペン先部材の先端部の太さを相違させたペン 型画線消去器具が複数用意されるのが通常である。また、一度での消去面積を大 きく確保するために、ペン先部材の先端部形状を断面4角形とすると共に、先端 面形状が斜めにカットされた平坦かつ4角形とされたものもある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、オフセット印刷用のPS版に描かれた画線を消去するための従来の ペン型画線消去器具にあっては、次のような問題を有する。すなわち、消去すべ き画線の太さや面積の大きさ等に対応して効率よくかつ正確に消去が行えるよう にするためには、この消去すべき画線に応じた適切な形状特に適切な太さのペン 先部材を用いる必要があり、このため、ペン先部材の先端部の太さの相違するも のをあらかじめ複数種用意しておき、消去すべき画線に応じて適切な太さのペン 先部材を有する消去器具を選択して用いる必要があった。このことは、消去すべ き画線の太さが相違する等の毎に、用いる消去器具を変更しなければならず、非 常に面倒である。
【0006】 また、従来のペン先部材は、合成繊維を接着剤によって集束させて棒状繊維束 としているため、酸性またはアルカリ性の消去液に長時間浸っていると、消去液 によって接着剤が侵されてしまい、この結果合成繊維同士の結合が解かれて、ペ ン先部材が全体的に腰のない柔らかすぎる状態となってしまい、長期の使用に耐 えないものとなる。とりわけ、消去液は、強酸性(例えばフッ化水素酸10%を 含む溶液でPH1程度)あるいは強アルカリ性(例えばカ性ソーダ10%を含む 溶液でPH14程度)のものが多く、このような強酸性、強アルカリ性に長期間 耐えうる接着剤が存在しないのが現状であり、耐久性の向上の面では限界があっ た。なお、ペン型画線消去器具においては、筆記具用として用いた場合よりも数 倍もの大きな力がペン先部材に加わることになるため、ペン先部材が柔らかくな り過ぎてしまう事態は致命的となるものである。
【0007】 本考案は以上のような事情を勘案してなされたもので、その第1の目的は、消 去すべき画線の太さ等の相違に広く対応することのできるようにしたペン型画線 消去器具およびそのペン先部材を提供することにある。 本考案の第2の目的は、消去液に侵されることなく長期に渡って使用できるよ うにしたペン型画線消去器具およびそのペン先部材を提供することにある。 本考案の第3の目的は、消去すべき画線の太さ等の相違に広く対応することが でき、しかも消去液に侵されることなく長期に渡って使用できるようにしたペン 型画線消去器具におけるペン先部材を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記第1の目的を達成するため、本考案にあっては次のような解決手法を採択 してある。すなわち、実用新案登録請求の範囲における請求項1に記載のように 、 ペン軸内に貯溜された酸性またはアルカリ性の消去液が毛細管現象を有するペ ン先部材に供給されるようにされ、該ペン先部材をオフセット印刷におけるPS 版の画線に接触させることによって該画線を消去するようにしたペン型画線消去 器具において、 前記ペン先部材の先端面が、ペン先部材の軸線に対して傾斜された平坦かつほ ぼ楕円形の傾斜面とされている、 ようにしてある。
【0009】 ほぼ楕円形の傾斜面は、ペン先部材をその軸線と直交する方向に断面した場合 よりも大きな面積を有するので、太い画線や広い面積を一気に消去する場合に好 適となる。この場合、傾斜面であるから、ペン軸を自然に把持した格好で傾斜面 を全体的に画線に接触させることができ、操作性の上でも好ましいものとなる。
【0010】 ほぼ楕円形の傾斜面における長軸方向の先端縁部、つまりペン先部材の先端そ のものは極めて細幅となるので、細い画線を消去するときに用いて好適となる。 また、ほぼ楕円形の傾斜面における短軸方向の縁部は、長軸方向の先端縁部より も太い画線を消去するのに用いて好適となる。このように、ペン先部材の用いる 部分を変更することにより、つまり画線に接触させるペン先部材の周方向位置を 変更することにより、種々の太さの画線に対応することができる。
【0011】 前記解決手法を前提とした好ましい態様は、実用新案登録請求の範囲における 請求項2〜請求項6に記載のとおりである。すなわち、 前記傾斜面の前記ペン先部材の軸線に対する傾斜角度が30度〜50度に設定 されている、ようにすることができる。これにより、ペン軸を自然に把持しつつ 、傾斜面を全体的に画線に接触させる(PS版の板面に接触させる)上で特に好 ましいものとなる。
【0012】 前記ペン先部材が、耐酸性および耐アルカリ性の合成繊維を集束してその構成 繊維間の接触点を融着または溶着することにより長手方向に連続した気孔を内部 に有する棒状繊維束として形成されている、ようにすることができる。これによ り、消去液によって合成繊維間の結合が解かれることがなく、長期の使用に耐え ることになる。この場合、前記合成繊維をポリプロピレンとすることができる。 これにより、コスト、リサイクル性等の観点で好ましいものとなる。
【0013】 前記第2の目的を達成するため、本考案にあっては次のような解決手法を採択 してある。すなわち、実用新案登録請求の範囲における請求項6に記載のように 、 ペン軸内に貯溜された酸性またはアルカリ性の消去液が毛細管現象を有するペ ン先部材に供給されるようにされ、該ペン先部材をオフセット印刷におけるPS 版の画線に接触させることによって該画線を消去するようにしたペン型画線消去 器具において、 前記ペン先部材が、全体的に、耐酸性および耐アルカリ性の合成繊維を集束し てその構成繊維間の接触点を融着または溶着することにより、長手方向に連続し た気孔を内部に有すると共に断面円形の棒状繊維束として形成されている、 ようにしてある。これにより、消去液によってペン先部材を構成する多数の合成 繊維間の結合が解かれてしまうことがなく、長期間に渡って使用可能となる。
【0014】 前記第3の目的を達成するため、本考案にあっては次のような解決手法を採択 してある。すなわち、実用新案登録請求の範囲における請求項7に記載のように 、 オフセット印刷におけるPS版の画線を消去するためのペン型画線消去器具に おけるペン先部材であって、 全体的に、耐酸性および耐アルカリ性の合成繊維を集束してその構成繊維間の 接触点を融着または溶着することにより、長手方向に連続した気孔を内部に有す ると共に断面円形の棒状繊維束として形成されており、 長手方向中間部が大径部とされると共に、基端部および先端部がそれぞれ該大 径部よりも小径の小径部とされ、 先端面が、ペン先部材の軸線に対して傾斜された平坦かつほぼ楕円形の傾斜面 とされている、 ようにしてある。
【0015】 前記傾斜面の前記ペン先部材の軸線に対する傾斜角度が30度〜50度に設定 され、 前記合成繊維がポリプロピレンとされている、 ようにすることができる。
【0016】
【考案の効果】
請求項1に記載された考案によれば、消去すべき画線の太さの相違や消去すべ き画線の面積の大小の相違に対して、1つの消去器具で対応することができる。 請求項6に記載された考案によれば、ペン先部材は消去液に侵されることがな くて長期に渡って腰の強い状態を保持することができ、耐久性向上となる。 請求項7に記載された考案によれば、上記請求項1、請求項6に対応した効果 と同様の効果を奏することのできるペン型画線消去器具用のペン先部材が提供さ れる。
【0017】
【考案の実施の形態】 図1において、1はペン軸で、合成樹脂、金属等により細長の筒状に形成され ている。ペン軸1の先端部には、ペン先ホルダ2が嵌合形式によって着脱自在に 取付けられ、このペン先ホルダ2にペン先部材3が保持されている。ペン先部材 3は、ペン先ホルダ2の保持孔2aに対して、その基端部3a側から挿入されて 、ペン先部材3の長手方向中間部に形成されたフランジ部3bがペン先ホルダ2 の先端面に当接されている。ペン先ホルダ2には、ペン先部材3を覆うためのキ ャップ4が着脱自在に嵌合可能とされている。
【0018】 ペン軸1内には、消去液の貯溜部11が配設されている。貯溜部11は、断面 ほぼ円形の細長状とされて、ペン軸1の内壁に対して若干の隙間を形成するよう な外径とされている。この貯溜部11は、実施形態では、消去液が含浸される中 綿材としての棒状繊維束12と、棒状繊維束12の外周面を被覆する外皮13と によって構成されている。
【0019】 棒状繊維束12は、ポリプロピレン等の合成樹脂の多数の繊維を棒状に束ねた 棒状繊維束によって形成されて、その気孔率は、75〜90%程度とされている 。外皮13は、ポリプロピレン等の非通液性の合成樹脂によって形成されている 。棒状繊維束12、外皮13はそれぞれ耐酸性、耐アルカリ性となっている。貯 溜部11の各端面は、外皮13が存在しないで、棒状繊維束12が露出されてい る状態となっている。このような貯溜部11は、棒状繊維束12を外皮13で被 覆した長尺の部材を所定長さに切断することにより得られる。そして、棒状繊維 束12には、消去液が十分に含浸されている。消去液としては、既知の適宜のも のを用いることができるが、酸性系のものでは例えばフッ化水素酸を含む溶液が 用いられ、アルカリ性のものでは例えばカ性ソーダを含む溶液が用いられる。
【0020】 前記ペン先部材3は、断面円形とされて、フランジ部3bが大径部とされ、基 端部3aはフランジ部3bよりも小径の小径部とされ、フランジ部3bよりも先 端側の先端部3cもフランジ部3bよりも小径の小径部とされている。そして、 基端部3aが、貯溜部11のうち棒状繊維束12内に所定深さだけ挿入されてい る。ペン先部材3は、後述するように毛細管現象を有しており、貯溜部11内の 消去液は、ペン先部材3の基端部3aから吸引されて、毛細管現象によって先端 部3cへと供給されることになる。なお、ペン先部材3を構成する棒状繊維束の 気孔率は、消去液貯溜部11を構成する棒状繊維束12の気孔率よりも小さくさ れて、例えば50%〜70%とされている。
【0021】 図2〜図4にも示すように、ペン先部材3の先端部3cは、斜めにカットされ ることにより、ペン先部材3の先端面は、ペン先部材3の軸線に対して傾斜され た平坦かつほぼ楕円形の(実施形態では完全な楕円形)傾斜面21とされている 。傾斜面21のペン先部材3の軸線となす傾斜角度α(図2参照)は、ペン軸1 を把持して傾斜面21を全体的にPS版に接触させることが容易になる角度範囲 に設定するのがよく、このような観点から20度〜70度の範囲に設定、特に3 0度から50度の範囲に設定するのが好ましい。なお、傾斜角度αを小さくする ほど、傾斜面21の楕円の長軸長さが長くなり、その面積が大きくなる。
【0022】 上述したペン先部材3を構成する素材は、耐酸性および耐アルカリ性の合成繊 維、例えばポリプロピレンを集束してその構成繊維間の接触点を融着(溶着)す ることにより長手方向に連続した気孔を内部に有する円面円形の棒状繊維束とさ れている。そして、このような棒状繊維束を例えばセンタレス研磨して図1〜図 4に示すような形状にした後、その先端部を斜めにカットすることにより傾斜面 21を形成することにより得られる。なお、ペン先部材3の具体的な製法例につ いては後述する。
【0023】 ペン先部材3による画線の消去の様子が図8〜図10に示されるが、図中25 は、オフセット印刷用の原版となるPS版であって、その表面には絵、文字、図 形等の画線が描かれている。画線修正のために一部の画線を消去するとき、消去 すべき画線が極めて太い、あるいは消去する面積が極めて大きいときは、図8に 示すように、傾斜面21を栓体的にPS版25に押しつけるようにして行えばよ い。すなわち、傾斜面21の大きな面積を利用して画線を一気に消去することが できる。
【0024】 細い線や図形の一部等の細かい部分を消去するときは、図9に示すように、ペ ン先部材3のもっとも先端をPS版25に接触させて、消去作業を行えばよい。 図9の状態で、ペン先部材3を図中紙面直角方向い移動させると、PS版25と の接触軌跡は細い線を描くようにされる。図9の状態は、楕円形とされた傾斜面 21の長軸方向の先端縁部をPS版25に接触させた状態とも言える。
【0025】 図10のように、楕円形とされた傾斜面21の短軸方向の側縁部をPS版25 に接触させた状態とすることにより、PS版25への接触軌跡が図9の状態より も太い状態となる。
【0026】 上述のように、ペン先部材3のうちPS版25に接触させる部分の位置を変更 することにより、消去用器具そのものの変更を行うことなく、消去すべき画線の 太さや面積の相違等に対応して消去作業を効率よく行うことができる。PS版2 5に接触させるペン先部材3の位置変更は、ペン先部材3の周方向の位置変更と なって、ペン軸1の握り位置がその周方向に変更されることになる。このため、 ペン軸1の握り位置をその周方向において変更してもその握り感覚が変化しない ように、ペン軸1のうち少なくとも指先で把持される部分の外周面については、 同一外径の円形としておくのが好ましい。実施形態では、ペン軸1は、その最後 端部を除いて、全長に渡って、その外周面形状が円形でかつその直径が一定とさ れている。
【0027】 上述したペン先部材3の具体的な製造例について図11〜図13をも参照しつ つ説明する。まず、図11に示すように、長尺の棒状繊維束31が用意される。 この棒状繊維束31を構成するために、合成繊維として、例えばリサイクル性に 優れたPP(ポロプロポレン)の繊維を低融点PPで被覆したいわゆる芯鞘構造 のものを用意し、この合成繊維を集束してその構成繊維間の接触点を、例えばト リクロルエチレン等の溶剤によって融着(溶着)することにより、長手方向に連 続した気孔を内部に有して、長手方向全長に渡っておよび径方向全長に渡って気 孔率がほぼ均一とされた棒状繊維束31が構成される。
【0028】 このような棒状繊維束31の外周に、押し出し成形によって外皮32が形成さ れ、外皮32によって被覆された長尺の棒状繊維束が第1部材として符号A1で 示される(第1工程)。第1部材A1は、図11一点鎖線で示すように、ペン先 部材3の全長に相当する所定長さに切断され、この所定長さに切断された第2部 材が図12に示すように符号A2で示される(第2工程)。
【0029】 第2部材A2は、その長さ方向中間部分を残して一端部側と他端部側とがそれ ぞれセンタレス研磨されて、一方の研磨部分が基端部部3aとされ、他方の研磨 部が先端部3cされ、研磨されない部分はフランジ部3bとされる。このセンタ レス研磨後の製品が、図13に示すような第3部材A3とされる。そして、この 第3部材A3の先端部をカッタによりあるいは研磨により斜めにカットすること により傾斜面21が形成されて、最終的なペン先部材3が得られる。
【0030】 なお、外皮32は、センタレス研磨するときの剛性確保の上で好ましいものと なるが、この外皮32を有しない棒状繊維束31をセンタレス研磨してペン先部 材3を得るようにしてもよく、あるいは外皮32を有する部材をフランジ部3b に相当する部分をも含めてセンタレス研磨することにより、得られた最終製品と してのペン先部材3には外皮が一切存在しないものとすることもできる。図7に は、フランジ部3bの外周に外皮32が存在するペン先部材3が示され、図6に は外皮32が全く存在しないペン先部材3が示される。
【0031】 以上実施形態について説明したが、ペン先部材3と貯溜部11との間に、毛細 管現象を有する誘導芯を別途介在させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態を示す全体側面断面図。
【図2】図1に用いられたペン先部材の拡大側面図。
【図3】図2の下面図。
【図4】図2の上面図。
【図5】図2のX5−X5線相当断面図。
【図6】ペン先部材の先端部の拡大側面断面図で、外皮
を有しないもの。
【図7】ペン先部材の先端部の拡大側面断面図で、外皮
を部分的に有するもの。
【図8】ペン先部材をPS版に接触させた状態で、もっ
とも太い消去作用が得られる状態を示す。
【図9】ペン先部材をPS版に接触させた状態で、もっ
とも細い消去作用が得られる状態を示す。
【図10】ペン先部材をPS版に接触させた状態で、中
間の太さの消去作用が得られる状態を示す。
【図11】本考案によるペン先部材を製造する工程を示
す図。
【図12】本考案によるペン先部材を製造する工程を示
す図。
【図13】本考案によるペン先部材を製造する工程を示
す図。
【符号の説明】
1:ペン軸 3:ペン先 3a:基端部 3b:フランジ部 3c:先端部 11:消去液貯溜部 21:傾斜面 25:PS版 31:棒状繊維束 32:外皮 α:傾斜角度

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ペン軸内に貯溜された酸性またはアルカリ
    性の消去液が毛細管現象を有するペン先部材に供給され
    るようにされ、該ペン先部材をオフセット印刷における
    PS版の画線に接触させることによって該画線を消去す
    るようにしたペン型画線消去器具において、 前記ペン先部材の先端面が、ペン先部材の軸線に対して
    傾斜された平坦かつほぼ楕円形の傾斜面とされている、
    ことを特徴とするペン型画線消去器具。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記ペン先部材の少なくとも先端部が断面円形されて、
    該断面円形の部分を斜めにカットすることにより前記傾
    斜面が形成されている、ことを特徴とするペン型画線消
    去器具。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2において、 前記傾斜面の前記ペン先部材の軸線に対する傾斜角度が
    30度〜50度に設定されている、ことを特徴とするペ
    ン型画線消去器具。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれか1項に
    おいて、 前記ペン先部材が、耐酸性および耐アルカリ性の合成繊
    維を集束してその構成繊維間の接触点を融着または溶着
    することにより長手方向に連続した気孔を内部に有する
    棒状繊維束として形成されている、ことを特徴とするペ
    ン型画線消去器具。
  5. 【請求項5】請求項4において、 前記合成繊維がポリプロピレンとされている、ことを特
    徴とするペン型画線消去器具。
  6. 【請求項6】ペン軸内に貯溜された酸性またはアルカリ
    性の消去液が毛細管現象を有するペン先部材に供給され
    るようにされ、該ペン先部材をオフセット印刷における
    PS版の画線に接触させることによって該画線を消去す
    るようにしたペン型画線消去器具において、 前記ペン先部材が、全体的に、耐酸性および耐アルカリ
    性の合成繊維を集束してその構成繊維間の接触点を融着
    または溶着することにより、長手方向に連続した気孔を
    内部に有すると共に断面円形の棒状繊維束として形成さ
    れている、ことを特徴とするペン型画線消去器具。
  7. 【請求項7】オフセット印刷におけるPS版の画線を消
    去するためのペン型画線消去器具におけるペン先部材で
    あって、 全体的に、耐酸性および耐アルカリ性の合成繊維を集束
    してその構成繊維間の接触点を融着または溶着すること
    により、長手方向に連続した気孔を内部に有すると共に
    断面円形の棒状繊維束として形成されており、 長手方向中間部が大径部とされると共に、基端部および
    先端部がそれぞれ該大径部よりも小径の小径部とされ、 先端面が、ペン先部材の軸線に対して傾斜された平坦か
    つほぼ楕円形の傾斜面とされている、ことを特徴とする
    ペン型画線消去器具におけるペン先部材。
  8. 【請求項8】請求項7において、 前記傾斜面の前記ペン先部材の軸線に対する傾斜角度が
    30度〜50度に設定され、 前記合成繊維がポリプロピレンとされている、ことを特
    徴とするペン型画線消去器具におけるペン先部材。
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