JP3081745U - 磁気テープ装置のピンチローラ装置 - Google Patents

磁気テープ装置のピンチローラ装置

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敦 柴田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸受の球状摺動面やピンチローラの球状座面
に摩耗が生じたとしても軸受とピンチローラとの間にが
たつきが生じないようにする。 【解決手段】 ピンチローラ軸1に軸受6を介してピン
チローラ2を取り付ける。ピンチローラ2に軸受6の球
状摺動面63と摺動する球状座面27を形成することに
よって、ピンチローラ2を傾動可能とする。ピンチロー
ラ2に取り付けた押圧部材8の弾性爪部82と球状座面
27との共働による弾圧挟持作用によって、ピンチロー
ラ2を軸受6に保持させる。軸受6とピンチローラ2と
を相対回転不能で相対傾動可能とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、磁気テープ装置のピンチローラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気記録再生装置などの磁気テープ装置では、記録再生時にピンチローラで磁 気テープをキャプスタン軸に押し付けることにより、キャプスタン軸の回転を磁 気テープに伝達して磁気テープを走行させるようにしている。上記ピンチローラ はピンチローラ軸に回転自在に取り付けられている。
【0003】 図6〜図9にピンチローラやピンチローラ軸を備える従来のピンチローラ装置 を示してある。図6及び図8で判るように、ピンチローラ軸1には上向きの段付 面12が備わっている。そして、ピンチローラ軸1に嵌合された軸受3が、上向 きの段付面12とピンチローラ軸1の上端部に被着されたキャップでなる止め具 5とにより挟持されてピンチローラ軸1の軸線方向で位置決めされ、かつ、回転 自在になっている。また、ピンチローラ軸1に外嵌合されているピンチローラ2 は、筒状体21とこの筒状体21の外側に配備されたローラ体22とによって形 成されている。そして、筒状体21の内周面に具備された下向きの段付面23と 筒状体21の内周面に圧入状に嵌着されて上記軸受3を段付面23と共働して挟 持する筒状の押圧体4とによってピンチローラ2が軸受3に保持されている。 このピンチローラ装置では、たとえば図8のようにキャプスタン軸100にピ ンチローラ2のローラ体22が押し付けられると、ピンチローラ2の回転がピン チローラ2に伝達されるので、そのピンチローラ2が軸受3と共にピンチローラ 軸1に対して回転する。なお、磁気テープ装置では、ピンチローラ2が磁気テー プをキャプスタン軸100に押し付けるけれども、この状態は図示省略してある 。
【0004】 このピンチローラ装置において、ピンチローラ軸1に嵌合している軸受3の孔 壁面31はストレート孔として形成されていて、その孔壁面31とピンチローラ 軸1との間には図7及び図8のようにわずかなクリアランス32が確保されてい る。このクリアランス32は、図8に示したキャプスタン軸100の軸線100 aとピンチローラ軸1の軸線1aとの平行度が正確に保たれていない場合に、ピ ンチローラ軸1に対するピンチローラ2の傾動を許容してピンチローラ2の軸線 2aをキャプスタン軸100の軸線100aに対して平行に保つために必要であ る。
【0005】 一方、特開平6−251456号公報(第1先行例)には、ピンチローラ軸と そのピンチローラ軸に嵌合されているピンチローラとの間に介在させる軸受とし て、外周面が球面に形成された所謂球面軸受を用いることが記載されている。ま た、この公報には、キャプスタン軸の軸線とピンチローラ軸の軸線との平行度が 正確に保たれていない場合に、球面軸受の調芯作用によりピンチローラ軸に対す るピンチローラの傾動が許容されてピンチローラの軸線がキャプスタン軸の軸線 に対して平行に保たれる旨、記載されている。さらに、この第1先行例で開示さ れているものは、球面軸受の球面とピンチローラの内周面の凹部とを嵌合させる ことによってピンチローラを球面軸受に保持させている。 また、実開平6−19136号公報(第2先行例)には、キャプスタン軸とそ のキャプスタン軸に押し付けられるピンチローラとの間に不均一かつ非対称な圧 力分布が生じるのを防ぐ手段について記載がなされている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のピンチローラ装置によると、図8で説明したように、キ ャプスタン軸100の軸線100aとピンチローラ軸1の軸線1aとの平行度が 正確に保たれていない場合、ピンチローラ軸1に対するピンチローラ2の傾動に よってピンチローラ2とキャプスタン軸100との各軸線2a,100aの平行 度が確保されるけれども、その反面で、図9に示したように、軸受3の孔壁面3 1の上端31aや下端31bがピンチローラ軸1に点接触状態で擦れ合うという 事態の起こることがあり、そのような事態が起こると、キャプスタン軸100( 図8参照)の回転が円滑にピンチローラ2に伝達されなくなり、磁気テープの走 行安定性が損なわれて画面/音声にノイズが発生したり、両者の擦れ合いによっ て異音(動作音)が発生したり、軸受3の耐久性が損なわれたりするという問題 があった。
【0007】 これに対し、第1先行例で開示されているものは、球面軸受の調芯作用を利用 してピンチローラの軸線とキャプスタン軸の軸線との平行度を確保するようにし ているので、上記したような問題点は発生しにくい。しかし、第1先行例で開示 されているものは、球面軸受の球面とピンチローラの内周面の凹部とを嵌合させ ることによってピンチローラを球面軸受に保持させているため、球面軸受の球面 やピンチローラの凹部の内面の製作寸法の誤差やそれらの摩耗によってピンチロ ーラの保持状態にがたつきの生じるおそれがあり、そのようながたつきが生じる と、キャプスタン軸の回転が円滑にピンチローラに伝達されなくなるので、図6 や図8で説明した従来のものと同じような問題が発生することになる。
【0008】 さらに、第2先行例で開示されているものでも、同様の問題を生じる可能性が ある。
【0009】 本考案は、以上の問題に鑑みてなされたものであり、軸受の調芯作用を利用し てキャプスタン軸とピンチローラとの各軸線の平行度を確保することができるも のでありながら、軸受側の球状摺動面やピンチローラ側の球状座面に製作寸法の 誤差があったりそれらに摩耗を生じたりしても、ピンチローラにがたつきが生じ るおそれのない磁気テープ装置のピンチローラ装置を提供することを目的とする 。
【0010】 加えて、本考案は、磁気テープの初期の走行安定性を長期に亘って維持して画 面/音声にノイズが発生することを防ぎ、併せて、異音(動作音)が発生したり 軸受の耐久性が損なわれるといった事態を防止することのできる磁気テープ装置 のピンチローラ装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る磁気テープ装置のピンチローラ装置は、ピンチローラ軸に、球状 摺動面を外周面に具備する軸受が回転自在に取り付けられ、上記ピンチローラ軸 に外嵌合されているピンチローラの嵌合孔部の内周面に具備された球状座面が、 上記軸受の球状摺動面に摺動自在に重なり合っている。このため、ピンチローラ 軸に対するピンチローラの傾動が、軸受の球状摺動面とピンチローラ側の球状座 面との摺動によって許容される。
【0012】 本考案では、ピンチローラの上記球状座面と上記ピンチローラの嵌合孔部に取 り付けられて上記軸受の球状摺動面を摺動自在に弾圧する押圧部材とによって上 記ピンチローラが上記軸受に保持されている。
【0013】 これによれば、押圧部材の弾圧作用を介してピンチローラが軸受に保持される ので、軸受の球状摺動面やピンチローラの球状座面に製作寸法の誤差があったり それらに摩耗が生じたりしたとしても、軸受とピンチローラとの間にがたつきが 生じない。このため、軸受の調芯作用によってキャプスタン軸とピンチローラと の各軸線の平行度が確保されるという作用(平行度確保作用)、磁気テープの初 期の走行安定性が長期に亘って維持されるという作用(走行安定性確保作用)、 異音の発生を防ぐ作用(異音防止作用)、軸受の耐久性を高める作用(耐久性向 上作用)が発揮される。
【0014】 本考案では、ピンチローラが、上記嵌合孔部を形作る筒状体とこの筒状体の外 側に配備されたローラ体とにより形成され、上記筒状体の内周面に上記球状座面 が具備されていると共に、上記押圧部材が上記筒状体の内周面に圧入状態で嵌着 されている、という構成を採用することができる。これによれば、ピンチローラ に対する押圧部材の取付作業性が向上する。
【0015】 本考案では、上記押圧部材が、上記筒状体の内周面に圧入状態で嵌着された環 状基部とこの環状基部の等間隔おきの複数箇所から突出された弾性爪部とを一体 に有する合成樹脂成形体でなり、上記弾性爪部の先端面が球面状の押圧面に形成 されていると共に、その押圧面が上記軸受の球状摺動面に重なり合っている、と いう構成を採用することができる。これによれば、合成樹脂に特有の弾性が弾性 爪部に付与され、しかも、球面状に形成された弾性爪部の押圧面が軸受の球状摺 動面に重なり合って、ピンチローラ軸に対するピンチローラの傾動が円滑に行わ れるようになる。
【0016】 本考案では、上記筒状体の内周面が、上記軸受の球状摺動面の直径よりも小さ い内径の径小部と、上記軸受の球状摺動面の直径と同等の内径を有する径大部と 、径小部と径大部とを滑らかに連続させる球面部とに区分けされており、その球 面部が上記球状座面として形成されていることが望ましく、これによると、軸受 に対するピンチローラの取付作業性が向上する。
【0017】 本考案では、上記径大部に上記押圧部材の弾性爪部の外面が間隔を隔てて対向 していることが望ましく、このようになっていると、径大部と弾性爪部の外面と の間の隙間が弾性爪部の変位代として役立つので、上記した平行度確保作用、走 行安定性確保作用、異音防止作用、耐久性向上作用が長期に亘って確実に発揮さ れるようになる。
【0018】 本考案では、軸受がピンチローラ軸に固着され、軸受とピンチローラとの間に 、軸受とピンチローラとの相対回転を阻止しかつ両者の相対傾動を許容する係合 機構が介在されていることが望ましい。これによれば、係合機構の作用によって ピンチローラの回転が軸受に確実に伝達される。
【0019】 本考案では、上記係合機構が、軸受に設けられたリブ状の突起と、ピンチロー ラの嵌合孔部に設けられて上記突起を収容する凹入溝とによって形成されている 、という構成を採用することが可能であり、これによれば、部品点数を増やさず に係合機構を構成することができるようになる。
【0020】 本考案に係る磁気テープ装置のピンチローラ装置は、ピンチローラ軸に、球状 摺動面を外周面に具備する軸受が回転自在に取り付けられ、上記ピンチローラ軸 に外嵌合されているピンチローラの嵌合孔部の内周面に具備された球状座面が、 上記軸受の球状摺動面に摺動自在に重なり合っているピンチローラ装置において 、上記ピンチローラが、上記嵌合孔部を形作る筒状体とこの筒状体の外側に配備 されたローラ体とにより形成され、その筒状体の内周面が、上記軸受の球状摺動 面の直径よりも小さい内径の径小部と、上記軸受の球状摺動面の直径と同等の内 径を有する径大部と、径小部と径大部とを滑らかに連続させる球面部とに区分け されて、その球面部が上記球状座面として形成され、上記筒状体の径大部に圧入 状態で嵌着された環状基部とこの環状基部の等間隔おきの複数箇所から突出され た弾性爪部とを一体に有する合成樹脂成形体でなる押圧部材の上記弾性爪部の先 端面が球面状の押圧面に形成され、上記球状座面と上記軸受の球状摺動面を弾圧 する上記押圧部材の弾性爪部の押圧面とによって上記ピンチローラが上記軸受に 保持され、上記径大部に上記押圧部材の弾性爪部の外面が間隔を隔てて対向して おり、上記軸受に設けられたリブ状の突起とピンチローラの嵌合孔部に設けられ て上記突起を収容する凹入溝とによって、軸受とピンチローラとの相対回転を阻 止しかつ両者の相対傾動を許容する係合機構が形成されている、という構成を採 用することによって具体化することができる。
【0021】
【考案の実施の形態】
図1は本考案に係る磁気テープ装置のピンチローラ装置の実施形態を示した断 面図、図2はキャプスタン軸100にピンチローラ2が押し付けられた状態での 上記ピンチローラ装置の断面図、図3は軸受6の断面図、図4は図1のIV−I V線に沿う断面図、図5は押圧部材8の断面図である。
【0022】 図1〜図4に示したように、軸受6は、上下に平坦な端面61,62を有し、 外周面が球状摺動面63として形成されていると共に、その上半部の等角度おき の複数箇所(図例では4箇所)に、半径方向に突き出たリブ状の突起64を有し ている。また、中心にストレート孔でなる貫通孔65が備わっている。この軸受 6は、図1のようにピンチローラ軸1に嵌合される。そして、ピンチローラ軸1 の上向きの段付面12とピンチローラ軸1の上端部に被着されたキャップでなる 止め具5とにより挟持されてピンチローラ軸1の軸線方向で位置決めされ、かつ 、回転自在に取り付けられている。しかも、軸受の貫通孔65の周面の全体がピ ンチローラ軸1に摺動自在に接触している。したがって、軸受6がピンチローラ 軸1に対してがたつくことはない。
【0023】 ピンチローラ2は、筒状体21とこの筒状体21の外側に配備されたローラ体 22とによって形成されている。そして、筒状体21の内周面が、軸受6の球状 摺動面63の直径よりも小さい内径の径小部25と、軸受6の球状摺動面63の 直径と同等の内径を有する径大部26と、径小部25と径大部26とを滑らかに 連続させる球面部とに区分けされて、その球面部が球状座面27として形成され ている。また、図4のように、筒状体21の球状座面27及び径大部26の形成 箇所に跨がって、等角度おきの複数箇所(図例では4箇所)に位置する凹入溝2 8が形成されている。このピンチローラ2はピンチローラ軸1に外嵌合されて、 筒状体21の球状座面27が軸受6の球状摺動面63に摺動自在に重ね合わされ る。また、軸受6の突起64が図4のように上記凹入溝28に摺動自在に嵌合さ れる。この場合、突起64は凹入溝28内で周方向にがたつきを持たない状態で 凹入溝28に嵌合されている。
【0024】 図5のように、押圧部材8は、環状基部81とこの環状基部81の等間隔おき の複数箇所から突出された弾性爪部82とを一体に有する合成樹脂成形体でなり 、弾性爪部8の先端面が球面状の押圧面83として形成されている。図1のよう に、この押圧部材8は、環状基部81を筒状体21の径大部26に圧入状態で嵌 着することによってその筒状体21に取り付けられる。そして、押圧部材8を筒 状体21に取り付けた状態では、弾性爪部82の押圧面83が軸受6の球状摺動 面63の下半部に重なり合い、しかも、弾性爪部82の弾性によって押圧面63 が軸受6を上記球状座面27に押し付けている。したがって、筒状体21の球状 座面27と弾性爪部82の押圧面83とによってピンチローラ2が軸受6に保持 される。また、図5で判るように、弾性爪部82は環状基部81よりも少し内側 に位置している。そのため、筒状体21の径大部26に押圧部材8の弾性爪部8 2の外面が間隔Hを隔てて対向する。
【0025】 この実施形態において、軸受6の突起64とピンチローラ2の嵌合孔部を形作 っている筒状体21に設けられて上記突起64を摺動自在に収容している凹入溝 28とによって、軸受6とピンチローラ2との相対回転を阻止しかつ両者の相対 傾動を許容する係合機構9(図4参照)が形成されている。
【0026】 以上のように構成されたピンチローラ装置では、係合機構9の作用によって、 ピンチローラ2の回転が軸受6に確実に伝達されるので、図2のようにキャプス タン軸100にピンチローラ2が押し付けられたときには、キャプスタン軸10 0と共にピンチローラ2が円滑に回転する。
【0027】 また、ピンチローラ軸1に対するピンチローラ2の傾動は、軸受6の球状摺動 面63とピンチローラ2側の球状座面63との摺動によって許容されるというだ けでなく、押圧部材8の押圧面83が軸受6の球状摺動面63に面接触している ことによって円滑に行われるようになる。そのため、キャプスタン軸100の軸 線100aとピンチローラ軸1の軸線1aとの平行度が正確に保たれていない場 合、ピンチローラ2が図2のようにキャプスタン軸100に押し付けられると、 ピンチローラ軸1に対するピンチローラ2の円滑な傾動によってピンチローラ2 とキャプスタン軸100との各軸線2a,100aの平行度が確保される。しか も、押圧部材8の弾性爪部82と筒状体21の球状座面27とによって軸受6の 球状摺動面63が弾圧状態で挟持されているので、球状摺動面63や球状座面2 7に製作寸法の誤差があったりそれらに摩耗が生じたりしたとしても、軸受6と ピンチローラ2との間にがたつきを生じない。そのため、軸受6の調芯作用によ ってキャプスタン軸100とピンチローラ2との各軸線100a,2aの平行度 が確保されるという作用(平行度確保作用)、磁気テープの初期の走行安定性が 長期に亘って維持されるという作用(走行安定性確保作用)、異音の発生を防ぐ 作用(異音防止作用)、軸受の耐久性を高める作用(耐久性向上作用)が発揮さ れる。特に、筒状体21の径大部26に押圧部材8の弾性爪部82の外面が間隔 を隔てて対向しているため、径大部26と弾性爪部82の外面との間の隙間(間 隔H)が弾性爪部82の変位代として役立ち、そのことが、上記した平行度確保 作用、走行安定性確保作用、異音防止作用、耐久性向上作用を長期に亘って確実 に発揮させることに役立つ。
【0028】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、押圧部材の弾圧作用によってピンチローラが 軸受にがたつきなく保持されるので、軸受の球状摺動面やピンチローラの球状座 面に製作寸法の誤差があったりそれらに摩耗が生じたりしたとしても軸受とピン チローラとの間にがたつきが生じない。このため、軸受の調芯作用によって上記 した平行度確保作用、走行安定性確保作用、異音防止作用、耐久性向上作用が良 好に発揮される。また、軸受に対するピンチローラの取付作業性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る磁気テープ装置のピンチローラ装
置の実施形態を示した断面図である。
【図2】キャプスタン軸にピンチローラ2が押し付けら
れた状態でのピンチローラ装置の断面図である。
【図3】軸受の断面図である。
【図4】図1のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】押圧部材の断面図である。
【図6】従来のピンチローラ装置の断面図である。
【図7】図6の要部の拡大図である。
【図8】キャプスタン軸にピンチローラ2が押し付けら
れた状態でのピンチローラ装置の断面図である。
【図9】図8の要部の拡大図である。
【符号の説明】
1 ピンチローラ軸 2 ピンチローラ 6 軸受 8 押圧部材 9 係合機構 21 筒状体 22 ローラ体 25 径小部 26 径大部 27 球状座面 28 凹入溝 63 球状摺動面 64 突起 81 環状基部 82 弾性爪部 83 押圧面 H 間隔

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピンチローラ軸に、球状摺動面を外周面
    に具備する軸受が回転自在に取り付けられ、上記ピンチ
    ローラ軸に外嵌合されているピンチローラの嵌合孔部の
    内周面に具備された球状座面が、上記軸受の球状摺動面
    に摺動自在に重なり合っているピンチローラ装置におい
    て、 上記ピンチローラが、上記嵌合孔部を形作る筒状体とこ
    の筒状体の外側に配備されたローラ体とにより形成さ
    れ、その筒状体の内周面が、上記軸受の球状摺動面の直
    径よりも小さい内径の径小部と、上記軸受の球状摺動面
    の直径と同等の内径を有する径大部と、径小部と径大部
    とを滑らかに連続させる球面部とに区分けされて、その
    球面部が上記球状座面として形成され、 上記筒状体の径大部に圧入状態で嵌着された環状基部と
    この環状基部の等間隔おきの複数箇所から突出された弾
    性爪部とを一体に有する合成樹脂成形体でなる押圧部材
    の上記弾性爪部の先端面が球面状の押圧面に形成され、 上記球状座面と上記軸受の球状摺動面を弾圧する上記押
    圧部材の弾性爪部の押圧面とによって上記ピンチローラ
    が上記軸受に保持され、上記径大部に上記押圧部材の弾
    性爪部の外面が間隔を隔てて対向しており、 上記軸受に設けられたリブ状の突起とピンチローラの嵌
    合孔部に設けられて上記突起を収容する凹入溝とによっ
    て、軸受とピンチローラとの相対回転を阻止しかつ両者
    の相対傾動を許容する係合機構が形成されていることを
    特徴とする磁気テープ装置のピンチローラ装置。
  2. 【請求項2】 ピンチローラ軸に、球状摺動面を外周面
    に具備する軸受が回転自在に取り付けられ、上記ピンチ
    ローラ軸に外嵌合されているピンチローラの嵌合孔部の
    内周面に具備された球状座面が、上記軸受の球状摺動面
    に摺動自在に重なり合っているピンチローラ装置におい
    て、 ピンチローラの上記球状座面と上記ピンチローラの嵌合
    孔部に取り付けられて上記軸受の球状摺動面を摺動自在
    に弾圧する押圧部材とによって上記ピンチローラが上記
    軸受に保持されていることを特徴とする磁気テープ装置
    のピンチローラ装置。
  3. 【請求項3】 ピンチローラが、上記嵌合孔部を形作る
    筒状体とこの筒状体の外側に配備されたローラ体とによ
    り形成され、上記筒状体の内周面に上記球状座面が具備
    されていると共に、上記押圧部材が上記筒状体の内周面
    に圧入状態で嵌着されている請求項2に記載した磁気テ
    ープ装置のピンチローラ装置。
  4. 【請求項4】 上記押圧部材が、上記筒状体の内周面に
    圧入状態で嵌着された環状基部とこの環状基部の等間隔
    おきの複数箇所から突出された弾性爪部とを一体に有す
    る合成樹脂成形体でなり、上記弾性爪部の先端面が球面
    状の押圧面に形成されていると共に、その押圧面が上記
    軸受の球状摺動面に重なり合っている請求項3に記載し
    た磁気テープ装置のピンチローラ装置。
  5. 【請求項5】 上記筒状体の内周面が、上記軸受の球状
    摺動面の直径よりも小さい内径の径小部と、上記軸受の
    球状摺動面の直径と同等の内径を有する径大部と、径小
    部と径大部とを滑らかに連続させる球面部とに区分けさ
    れており、その球面部が上記球状座面として形成されて
    いる請求項3又は請求項4に記載した磁気テープ装置の
    ピンチローラ装置。
  6. 【請求項6】 上記径大部に上記押圧部材の弾性爪部の
    外面が間隔を隔てて対向している請求項5に記載した磁
    気テープ装置のピンチローラ装置。
  7. 【請求項7】 軸受がピンチローラ軸に固着され、軸受
    とピンチローラとの間に、軸受とピンチローラとの相対
    回転を阻止しかつ両者の相対傾動を許容する係合機構が
    介在されている請求項2ないし請求項6のいずれかに記
    載した磁気テープ装置のピンチローラ装置。
  8. 【請求項8】 上記係合機構が、軸受に設けられたリブ
    状の突起と、ピンチローラの嵌合孔部に設けられて上記
    突起を収容する凹入溝とによって形成されている請求項
    7に記載した磁気テープ装置のピンチローラ装置。
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