JP2511568Y2 - 分割形軸周シ―ル - Google Patents

分割形軸周シ―ル

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JP2511568Y2
JP2511568Y2 JP1993031438U JP3143893U JP2511568Y2 JP 2511568 Y2 JP2511568 Y2 JP 2511568Y2 JP 1993031438 U JP1993031438 U JP 1993031438U JP 3143893 U JP3143893 U JP 3143893U JP 2511568 Y2 JP2511568 Y2 JP 2511568Y2
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JP
Japan
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seal
seal ring
ring
split type
sphere
Prior art date
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JP1993031438U
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English (en)
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JPH072675U (ja
Inventor
敏彦 布施
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Nippon Pillar Packing Co Ltd
Original Assignee
Nippon Pillar Packing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、液体,気体を扱う回転
機器(ブロワ,タービン,ポンプ等)において軸封を行
なうための分割形軸周シールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】分割形軸周シールは、複数の円弧状セグ
メントをガータスプリングでリング状に緊縛させてなる
シールリングを、回り止め機構を介してシールケースに
保持させて、その内周面を回転軸の周面に相対回転自在
に接触させるように構成されている。
【0003】而して、従来のこの種シールにあっては、
実開昭63−177359号に開示されるように、シー
ルケースに固定したノックピンを、シールリングに形成
した凹部に係合させることによって、シールリングの回
り止めを行なうようにしているのが普通である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、このような回
り止め機構によれば、ノックピンと凹部との係合部分に
おける隙間の範囲内でシールリングがノックピンに対し
て相対運動できるようになっているが、回り止め機能が
発揮されている状態では、ノックピンと凹部とが直線状
をなして接触しているため、どうしても上記した相対運
動の方向が規制されることになる。したがって、ミスア
ライメント(軸とシールケースとの直角度,同心度等の
精度が悪い場合)や軸振れ等により軸変位が生じた場
合、かかる軸変位は三次元方向において不規則に生じる
ものであるから、上記した如く運動方向が規制されてい
るシールリングでは対応し切れない場合が多く、シール
リングが軸変位に良好に追従し難い。このため、シール
リングの内周面であるシール面が回転軸の周面に均一に
接触せず、シール機能が低下する虞れがある。極端な場
合には、シールリングに無理な力がかかって、これが歪
み、シール機能不全に陥る虞れがある。
【0005】本考案は、このような点に鑑みてなされた
もので、ミスアライメントや軸振れ等による軸変位が生
じた場合にも、この軸変位にシールリングが良好に追従
することができ、良好なシール機能を発揮,維持し得る
分割形軸周シールを提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の分割形軸周シー
ルにあっては、上記の目的を達成すべく、特に、シール
リングの回り止め機構を、シールケースに保持させた一
の球体を、シールリングに形成した凹部に、三次元方向
に相対回転自在に係合させて、シールリングをその球体
に対する三次元方向の相対運動が許容される状態で回り
止めさせるように構成しておくことを提案するものであ
る。
【0007】
【作用】シールリングは、これに形成した凹部とシール
ケース側の球体との係合により、シールケースに対して
回り止めされる。このとき、シールリングの回り止めが
一の球体のみによって行われていること、及びこの球体
シールリングの回り止め箇所である凹部とが三次元方
向に相対回転可能な状態で点接触ないし球面接触する
から、シールリングは球体に対して或る程度自由に三
次元方向に相対運動(相対回転を含む)することができ
る。したがって、ミスアライメントや軸振れ等による軸
変位が如何なる方向に生じたときにも、この軸変位にシ
ールリングが良好に追従することができ、リング内周面
たるシール面が回転軸の周面に均一に接触して、良好な
シール機能が発揮される。勿論、シールリングに無理な
力がかからず、シールリングが歪んでシール機能不全に
陥るようなこともない。
【0008】
【実施例】以下、本考案の構成を図1〜図5に示す実施
例に基づいて具体的に説明する。
【0009】図1に示す分割形軸周シールにおいて、1
は回転軸2が同心状に貫通するシールケース、3はシー
ルケース1に保持されたシールリング、4はシールケー
ス1とシールリング3との間に介設された回り止め機構
である。
【0010】シールケース1は、図2に示す如く、軸周
方向に2分割されたもので、両分割ケース1´,1´を
図示しないボルト等により衝合一体化させてなる。この
シールケース1の内周部には、図1に示す如く、軸線方
向に並列する複数の環状溝1a…が形成されている。
【0011】シールリング3は、図1〜図5に示す如
く、その内周面たるシール面3aを回転軸2の外周面に
接触させた状態で、シールケース1の各環状溝1aに嵌
合保持されている。このシールリング3は、図2に示す
如く、複数(この実施例では3個)の円弧状セグメント
3´…をガータスプリング5でリング状に緊縛してな
る。なお、ガータスプリング5は、シールリング3の外
周部に形成した環状凹部3bに係合されている。
【0012】回り止め機構4は、図1〜図5に示す如
く、シールケース1に保持させた一の球体6を、シール
リング3に形成した凹部7に、三次元方向に相対回転自
在に係合させてなる。すなわち、分割ケース1´,1´
の衝合部分であって環状溝1aの対向面部分に、分割ケ
ース1´,1´の衝合一体化により完成される保持部
8,8を凹設して、この保持部8,8に球体6を係合保
持させてある。また、凹部7は、シールリング3の外周
部であって隣接するセグメント3´,3´の衝合部分に
形成されており、セグメント3´…の衝合一体化により
完成されるものである。この凹部7の対向面7a,7a
は、球体6の周面形状に対応する円弧面形状とされてい
る。そして、球体6は、その中心を通過する挿通孔6a
にガータスプリング5を挿通させた状態で、凹部7に緩
く係合されるようになっている。なお、シールケース
1,ガータスプリング5,球体6は金属製又はセラミッ
クス製のものであり、シールリング3はカーボン製のも
のである。
【0013】したがって、この回り止め機構4によれ
ば、球体6が回転軸2の回転方向と反対側の凹部側面7
aに接触して、シールリング3がシールケース1に対し
て回り止めされる。このとき、球体6と凹部側面7aと
が三次元方向に相対回転自在な状態で点接触ないし球面
接触しているから、シールリング3は球体6に対して自
由に三次元方向に相対運動(相対回転を含む)すること
ができる。したがって、ミスアライメントや軸振れ等に
よる軸変位が如何なる方向に生じたときにも、この軸変
位にシールリングが良好に追従することができ、シール
面3aが回転軸2の周面に均一に接触して、良好なシー
ル機能が発揮される。また、シールリング3に無理な力
がかからず、シールリング3が歪んでシール機能不全に
陥るようなこともない。ところで、球体6はガータスプ
リング5に対して回転自在であり且つガータスプリング
5は変形可能なものであるから、球体6をガータスプリ
ング5に挿通させておくことによっては、上記したシー
ルリング3の軸変位追従機能は何ら阻害されることはな
い。
【0014】なお、本考案は上記実施例に限定されるも
のではなく、本考案の基本原理を逸脱しない範囲におい
て適宜に改良・変更することができる。
【0015】例えば、図6に示す如く、セグメント3
´,3´の衝合部分に切欠部10を設けて、この切欠部
10に金属ブロック9を嵌合させ、この金属ブロック9
に凹部7を形成するようにしてもよい。シールリング3
は、一般にカーボン等の軟質材で構成されるものである
から、このようにしておくと、球体6との接触による摩
耗を防止することができ、シール寿命やメンテナンス性
が向上する利点がある。
【0016】また、上記実施例では、ガータスプリング
5に挿通させた球体6をシールケース1に相対回転自在
に保持させるようにしたが、図7に示す如く、球体6
を、ガータスプリング5に挿通させることなく、ピン1
1を介してシールケース1に固定させるようにしてもよ
い。
【0017】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
の分割形軸周シールにあっては、シールリングが、一の
球体により、この球体に対する三次元方向の相対運動が
許容される状態で回り止めされていることから、三次元
方向の不規則な軸変位にもシールリングが良好に追従す
ることができる。したがって、ミスアライメント,軸振
れ等による軸変位が生じた場合にも、シールリングと軸
とが接触不良となったり、シールリングが歪んだりする
ようなことがなく、良好なシール機能を発揮,維持する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る分割形軸周シールの一実施例を示
す縦断側面図(断面は図2のI−I線に沿う)である。
【図2】図1のII−II線に沿う縦断正面図である。
【図3】図1の要部を拡大して示す詳細図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】同シールの要部を分解して示す斜視図である。
【図6】変形例を示す要部の分解斜視図である。
【図7】他の変形例を示したもので、A図は要部の正面
図であり、B図は同要部の分解斜視図である。
【符号の説明】
1…シールケース、2…回転軸、3…シールリング、3
´…セグメント、3a…シール面(シールリングの内周
面)、4…回り止め機構、5…ガータスプリング、6…
球体、7…凹部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の円弧状セグメントをガータスプリ
    ングでリング状に緊縛させてなるシールリングを、回り
    止め機構を介してシールケースに保持させて、その内周
    面を回転軸の周面に相対回転自在に接触させるように構
    成された分割形軸周シールにおいて、 前記回り止め機構が、シールケースに保持させた一の
    体を、シールリングに形成した凹部に、三次元方向に相
    対回転自在に係合させて、シールリングをその球体に対
    する三次元方向の相対運動が許容される状態で回り止め
    させるように構成してなることを特徴とする分割形軸周
    シール。
JP1993031438U 1993-06-11 1993-06-11 分割形軸周シ―ル Expired - Lifetime JP2511568Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993031438U JP2511568Y2 (ja) 1993-06-11 1993-06-11 分割形軸周シ―ル

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JP1993031438U JP2511568Y2 (ja) 1993-06-11 1993-06-11 分割形軸周シ―ル

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Publication Number Publication Date
JPH072675U JPH072675U (ja) 1995-01-13
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ID=12331250

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JP1993031438U Expired - Lifetime JP2511568Y2 (ja) 1993-06-11 1993-06-11 分割形軸周シ―ル

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5624224Y2 (ja) * 1975-07-11 1981-06-06
JPS5637974Y2 (ja) * 1975-08-27 1981-09-04
JPS54102402U (ja) * 1977-12-24 1979-07-19
JPS63117422U (ja) * 1987-01-23 1988-07-29
JPH11108201A (ja) * 1997-10-07 1999-04-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 軸封装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61128433U (ja) * 1985-01-30 1986-08-12
JPS61190128A (ja) * 1985-02-19 1986-08-23 Yanmar Diesel Engine Co Ltd 多気筒内燃機関の調速装置
JPS62163366U (ja) * 1985-12-09 1987-10-17

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