JP3081501B2 - ディスク再生装置 - Google Patents

ディスク再生装置

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JP3081501B2
JP3081501B2 JP07103763A JP10376395A JP3081501B2 JP 3081501 B2 JP3081501 B2 JP 3081501B2 JP 07103763 A JP07103763 A JP 07103763A JP 10376395 A JP10376395 A JP 10376395A JP 3081501 B2 JP3081501 B2 JP 3081501B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報記録媒体としての
ディスクに対して、情報の再生を行なうディスク再生装
置に関するものである。特に複数枚のディスクを収納
し、その中から指定ディスクを選択的に再生できるチェ
ンジャ機能を具えたディスク再生装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、光学的に読取り可能なディス
クを複数枚上下に配列し、選択的に再生するディスク再
生装置が提案されている(特公平7−7560号参照)。
これは、図29及び図31に示すように、装置本体(1)
奥部に、複数枚のディスクを上下多段に配列して収納で
きるストッカ(74)を具え、ストッカ(74)には各ディスク
Dが載置されるサブトレイ(58)が設けられている。装置
本体(1)のフロントパネル(10)内側には、ディスクを再
生する光学ヘッドベース(27)が設けられ、該光学ヘッド
ベース(27)の上方に、装置本体(1)の外側と内側を往復
移動するメイントレイ(4)が配備される。メイントレイ
(4)の上方には、ディスクを保持するクランプ片(57)
が、光学ヘッドベース(27)に対し昇降可能に設けられて
いる。ディスクを載置したメイントレイ(4)は、装置本
体(1)内に引き込まれて、光学ヘッドベース(27)に対向
した状態で、クランプ片(57)が下降して、ディスクDが
光学ヘッドベース(27)に保持され、再生可能となる。
尚、クランプ片(57)を昇降させる機構については、記載
を省略する。ストッカ(74)は装置本体(1)底面に立設さ
れたウォーム(59)に噛合して、昇降可能に設けられてい
る。
【0003】使用者がメイントレイ(4)に新たなディス
クを載置して再生せんとするときは、まず、メイントレ
イ(4)を引き出して、ディスクDを載置し、メイントレ
イ(4)を装置本体(1)内に収納する。図30に示すよう
に、メイントレイ(4)が装置本体(1)に収納され、メイ
ントレイ(4)と光学ヘッドベース(27)が対向する。クラ
ンプ片(57)が下降して、ディスクの中心部を軽く押えて
保持し、再生ができる。使用者がフロントパネル(10)を
操作して、ストッカ(74)内の所望のディスクを再生すべ
き信号を入力したときは、図31に示すように、駆動機
構によりウォーム(59)が回転する。ストッカ(74)が昇降
し、再生すべきディスクが載置されたサブトレイ(58)が
メイントレイ(4)と同一面内に位置して停止する。この
状態で、搬送機構(図示せず)によりディスクをサブトレ
イ(58)からメイントレイ(4)に移送し、メイントレイ
(4)が光学ヘッドベース(27)の上方に水平移動して、上
記の如く再生可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のディスク再生装
置では、ディスク再生中は、ディスクを載置したメイン
トレイ(4)が光学ヘッドベース(27)上に位置しているの
で、ディスクが再生されている状態でメイントレイ(4)
のみを移動することはできない。この為、使用者の手元
にあるディスクを装置本体(1)内のストッカ(74)に収納
せんとする場合に、ディスク再生装置が他のディスクを
再生中であるときは、一旦再生動作を停止する。この
後、メイントレイ(4)を引き出して、ディスクを交換し
てから収納しなければならないので、不便である。ま
た、ディスク再生中に、ストッカ(74)に収納されている
他のディスクを取り出すことはできない。本発明は、デ
ィスクを再生中でも、他のディスクを装置本体内に収納
し、或いはストッカからの取出し可能なディスク再生装
置を提供することを目的とする。
【0005】ディスク再生装置は、搬送機構により、ロ
ーディング完了位置に移送されたトレイ(4)を光学ヘッ
ドベース(27)に対向して昇降させるスライド体(90)と、
トレイ開閉機構をトレイ(4)の昇降と同期して昇降させ
るカム溝(95)が開設されたスライド体(91)を設けてい
る。トレイ開閉機構に連繋したトレイ(4)が光学ヘッド
ベース(27)に達し、ディスク再生可能状態を保ちつつ、
スライド体(91)は摺動してトレイ開閉機構を上昇させ、
該上昇位置に於いてトレイ開閉機構はストッカ(74)内の
他のトレイ(4)に連繋して、該他のトレイ(4)をディス
ク排出位置に移動させる。
【0006】
【作用及び効果】
1、スライド体(91)によりトレイ(4)が光学ヘッドベー
ス(27)に達した状態で、トレイ開閉機構は上昇し、スト
ッカ(74)内に収納されたトレイ(4)に連繋する。従っ
て、トレイ(4)に載置されたディスクを再生中にも、ト
レイ開閉機構を上昇させて、ストッカ(74)内に収納され
た他のトレイ(4)をディスク排出位置に搬送することが
できる。換言すればディスクを再生中にも、他のディス
クの投入や交換ができ、使用上便利である。 2、歯車(31)と駆動歯車(32)の間欠駆動により、スライ
ド体(91)はトレイ(4)とトレイ開閉機構がローディング
完了位置から最下位のトレイ(4)に対向する位置まで下
降された状態と、トレイ(4)が光学ヘッドベース(27)に
達し、スライド体(91)がトレイ開閉機構を上昇させ始め
る状態との間で、摺動を一旦停止される。従って、トレ
イ(4)が光学ヘッドベース(27)に達した状態では、トレ
イ開閉機構は最下位のトレイ(4)に対応した位置に配備
しており、ディスク再生中にトレイ(4)を開閉するとき
に、トレイ開閉機構を上昇させて、トレイ(4)に連繋さ
せる動作が素速く行なえる。また、両スライド体(90)(9
1)の摺動は、歯車機構(3)に連繋した単一のモータ(M
2)により行なわれるので、スライド体(90)(91)を摺動さ
せる機構が簡素化する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき図を用いて説
明する。以下の記載では、ディスクが装置本体(1)内に
挿入される方向を前方、ディスクが排出される方向を後
方とする。図1は装置本体(1)の斜視図である。装置本
体(1)のフロントパネル(10)の挿入窓には、扉(16)が下
端部を枢支されて設けられ、扉(16)の内側には、図2に
示すように、メカデッキ(100)が設けられている。扉(1
6)を開くと、メカデッキ(100)内のストッカ板(75)が露
出し、該ストッカ板(75)の内面には複数のレール杆(76)
を多段に配列している。各レール杆(76)にはディスクが
載置されるトレイ(4)が収納され、各トレイ(4)は水平
に複数段に配置されている。本実施例に於いてトレイ
(4)(4)(4)は3枚として説明する。ディスクの再生、
再生停止、取出しはフロントパネル(10)に設けられた再
生釦(11)、停止釦(12)、開閉釦(13)を操作することによ
り行なう。装置本体(1)への電源投入は、電源釦(14)を
操作して行ない、再生すべきディスクの選択は番号釦(1
5)(15)(15)を選択操作して行なう。上記各操作釦の信号
は、フロントパネル(10)に接続されたプロセッサ(200)
に入力され、該プロセッサ(200)により装置の動作が制
御される。
【0008】(全体構成)図3はメカデッキ(100)の斜視
図であり、図17(a)はメカデッキ(100)内部の側面図で
ある。メカデッキ(100)はシャーシ(2)上に一対の側板
(7)(70)を具え、メカデッキ(100)奥部には選択された
1枚のトレイ(4)が載置されるトレイホルダ(5)を配備
している。トレイホルダ(5)の下方には、ターンテーブ
ル(29)やピックアップ(28)を有する光学ヘッドベース(2
7)が設けられている。以下の説明で、トレイ(4)又はデ
ィスクの排出位置とは、それらが図5の一点鎖線で示す
如く、メカデッキ(100)の外側に飛び出した位置、収容
位置とは、それらが図2、図3、図5に示す如く、扉(1
6)の内側で待機している位置、再生位置とはそれらが前
記光学ヘッドベース(27)上に達した位置である。ローデ
ィング完了位置とは、それらが収容位置から再生位置の
上方へ前進した位置である。後記するように、一方の側
板(7)の側部に、各トレイ(4)を装置本体(1)に対し開
閉させるトレイ開閉機構が設けられ、トレイ開閉機構が
昇降して各トレイ(4)に連繋することで、トレイ(4)は
ディスク排出位置とストッカ(74)内に収容された位置と
の間を往復移動する(図5参照)。また、ディスクを載置
したトレイ(4)がメカデッキ(100)奥部に引き込まれ、
トレイホルダ(5)に載置された状態で降下し、トレイ
(4)が光学ヘッドベース(27)に達した状態でディスクが
再生される(図18(a)参照)。更に、トレイ(4)が光学
ヘッドベース(27)に達した状態でも、トレイ開閉機構が
該トレイ(4)から外れて上昇し、他のトレイ(4)が開閉
できる。以下、詳細を説明する。
【0009】図3に示すように、各トレイ(4)は、ディ
スクが載置される載置板(430)の一側部に、ラック部(4
2)を内向きに形成している。トレイ(4)の該一側部外側
には、前後に延びた案内杆(40)が着脱自在に嵌まる。ト
レイホルダ(5)上に設けられた歯車列(6)がラック部(4
2)に噛合し、歯車列(6)の回転によりトレイ(4)が前後
に摺動する。トレイホルダ(5)の中央部には、開口(51)
が開設され、ディスク再生時にピックアップ(28)からの
レーザ光線の通過を許す。尚、トレイホルダ(5)の上面
には、ターンテーブル(29)に被さるクランプ片が取り付
けられるが、図示を省略する。
【0010】トレイホルダ(5)の側面からは、3本の突
軸(50)(50)(50)が突出している。該突軸(50)(50)(50)
は、側板(70)に開設された第1縦孔(71)(71)(71)に嵌ま
り、トレイホルダ(5)は昇降自在に設けられている。側
板(70)の外側には、板状の第1スライド体(9)が前後に
摺動自在に設けられ、トレイホルダ(5)の突軸(50)(50)
(50)のうち、2本は第1縦孔(71)(71)を貫通して、第1
スライド体(9)に開設されたカム溝(93)に嵌合する。左
側の側板(7)内側には、ガイドプレート(77)が取り付け
られ、前記3枚のトレイ(4)(4)(4)はガイドプレート
(77)とストッカ板(75)との間に嵌まって支持される。従
って、本実施例に於けるストッカ(74)は、ストッカ板(7
5)とガイドプレート(77)により構成される。図28は、
図3をA−A線で切断した断面図である。各トレイ(4)
は所定の間隔を開けて、ストッカ板(75)とガイドプレー
ト(77)に収納されている。
【0011】図3に示すように、トレイ(4)の載置板(4
30)内には、標準サイズのディスクの外径(12cm)と略同
一径の第1凹部(400)が形成されており、ディスクを載
置した状態に於いて、ディスクの上面とトレイ(4)の上
面が同一面となるように、第1凹部(400)の深さが設定
されている。また、第1凹部(400)内には、記録容量が
小さく外径が8cmのディスクを載置するために、第1凹
部(400)に対し同心であり、径が第1凹部(400)より小さ
い第2凹部(410)が形成されている。ここで、両凹部(40
0)(410)には、ディスクに記録された情報をピックアッ
プにより読み取るための切欠き(420)が形成されてい
る。尚、トレイ(4)とトレイホルダ(5)は何れも装置全
体の軽量化等に鑑みて、合成樹脂により形成されてい
る。
【0012】図4はメカデッキ(100)の一部を分解した
斜視図である。説明の便宜上、各種歯車やスイッチの記
載は、図4に於いては省略する。ガイドプレート(77)は
前後に延びた長孔(78)(78)(78)を上下3段に配備してい
る。左側の側板(7)の内側には、第2スライド体(90)が
シャーシ(2)上に前後に摺動自在に設けられる。該第2
スライド体(90)には、前記第1スライド体(9)のカム溝
(93)(93)とは前後対称なカム溝(94)が開設されている。
第1スライド体(9)と第2スライド体(90)とは、シャー
シ(2)下面に取り付けられる回動レバー(92)により連結
される。回動レバー(92)は中央部がシャーシ(2)下面に
枢支され、両端部を夫々第1スライド体(9)と第2スラ
イド体(90)に開設された長孔に係合させている。両スラ
イド体(9)(90)は互いに前後逆方向に駆動される。第
1、第2スライド体(9)(90)が前後に摺動することによ
り、トレイホルダ(5)はカム溝(93)(93)(94)及び第1縦
孔(71)に沿って昇降する。トレイ(4)が前記歯車列(6)
により前方に搬送されて、トレイホルダ(5)に載置され
た後に、トレイ(4)とトレイホルダ(5)が下降する。ト
レイ(4)が光学ヘッドベース(27)に達して、ディスクが
再生可能となる。
【0013】左側の側板(7)には、側板(70)と同じ第1
縦孔(71)(71)(71)、及び第1縦孔(71)より幅狭な第2縦
孔(72)(72)(72)が夫々開設されている。該側板(7)の外
側には、第3スライド体(91)が側板(7)に対向して取り
付けられる。第3スライド体(91)は水平面と垂直面を一
体に具えてL字形を呈し、水平面がシャーシ(2)下面に
接し、垂直面にカム溝(95)(95)が開設されている。第3
スライド体(91)の外側には、樹脂製の支持ブラケット
(8)が側板(7)に対向して設けられる。支持ブラケット
(8)からは3本のピン(81)(81)(81)が内向きに突出し、
そのうち2本のピン(81)(81)がカム溝(95)(95)を貫通し
て夫々第2縦孔(72)(72)に、他の1本が第2縦孔(72)に
夫々に嵌合する。該支持ブラケット(8)の外側には、開
閉スライド(80)が取り付けられ、開閉スライド(80)は支
持ブラケット(8)に前後に延びて開設された案内孔(87)
に嵌合する。開閉スライド(80)は後記するように、案内
孔(87)に沿って前方に摺動することで、トレイ(4)をス
トッカ板(75)に収納される位置に搬送し、後方に摺動す
ることで、トレイ(4)をディスク排出方向に移動させ
る。
【0014】従って、トレイ(4)は図5に一点鎖線で示
すディスク排出位置、実線で示すストッカ板(75)に収納
された位置、及び光学ヘッドベース(27)の上方に待機し
た位置の間を水平移動する。トレイ(4)は更に、光学ヘ
ッドベース(27)の上方で待機した位置から、光学ヘッド
ベース(27)に向けて下降する。以下の記載では、トレイ
(4)がストッカ(74)に収納された位置を閉位置、トレイ
(4)がディスク排出方向に摺動した位置を開位置とす
る。また、トレイ(4)がトレイホルダ(5)に向かって摺
動することをローディング、トレイ(4)がトレイホルダ
(5)から離れてストッカ(74)に向かって摺動することを
アンローディングと呼ぶ。
【0015】図5に於いて、M1〜M3は各機構部品を駆
動させるモータ、SW1〜SW4は機構部品の動作終了位
置を検出するスイッチ、SE1はフォトカプラから成る
センサである。モータ(M1)によりトレイ(4)の開閉動
作が、モータ(M2)によりトレイホルダ(5)の昇降動作
が、モータ(M3)によりトレイ(4)のローディング、ア
ンローディング動作が行なわれる。以下、モータ及びス
イッチにより制御される機構を詳述する。
【0016】(トレイ開閉機構)図6乃至図7はメカデッ
キ(100)の左側面図である。説明の便宜上、最高位のト
レイ(4)のみ図示する。側板(7)内側には、モータ(M
1)が取り付けられ、モータ(M1)の回転軸(88)は側板
(7)を通って外向きに突出する。支持ブラケット(8)の
中央部には、中間歯車(84)とプーリ(85)が互いに噛合し
て設けられている。中間歯車(84)は開閉スライド(80)に
噛合し、プーリ(85)はモータ(M1)の回転軸(88)にベル
ト(86)を介して連繋されている。開閉スライド(80)は前
端部が案内孔(87)に嵌まり、モータ(M1)の回転により
プーリ(85)と中間歯車(84)を介して、前後に摺動させら
れる。開閉スライド(80)の移行路上には、閉位置検出ス
イッチ(SW2)と開位置検出スイッチ(SW1)が設けら
れ、閉位置検出スイッチ(SW2)は開閉スライド(80)の
上端部で、開位置検出スイッチ(SW1)は開閉スライド
(80)の下端部で夫々押し込まれる。
【0017】支持ブラケット(8)上には、開閉スライド
(80)の上端部に対向して、ロックレバー(83)が設けられ
ている。該ロックレバー(83)は反時計方向にバネ付勢さ
れて、閉位置に配備された開閉スライド(80)に嵌合し、
外部から衝撃が加わったときの開閉スライド(80)の位置
ずれを防ぐ。開閉スライド(80)からは係止爪(82)が内向
きに突出し、支持ブラケット(8)の案内孔(87)に嵌ま
る。案内杆(40)の先端部からは、突起(41)が外向きに突
出し、係止爪(82)は該突起(41)に嵌合する(図27参
照)。支持ブラケット(8)には、案内孔(87)に直交し
て、突起(41)が嵌まる凹溝(89)が形成されている。本実
施例に於いては、トレイ(4)は3枚設けられているか
ら、案内杆(40)及び突起(41)も上下3ヵ所に配備され、
図25に示すように、各突起(41)は閉位置に於いて、一
直線上に並ぶ。凹溝(89)には係止爪(82)に嵌合した突起
(41)以外の突起(41)(41)が嵌まり、前後摺動すべきトレ
イ(4)以外のトレイ(4)が外部からの振動により前後に
位置ずれすることを防ぐ。
【0018】ここでトレイ(4)と案内杆(40)は、図8
(a)、(b)に示すように構成される。案内杆(40)は突起(4
1)より前方に、制止軸(43)を突設し、該制止軸(43)は閉
位置にてガイドプレート(77)の長孔(78)の前端に当接す
る。また、案内杆(40)はトレイ(4)を支持する受け面(4
9)を水平内向きに突設するとともに、後端部内側に板バ
ネ(44)を片持ち支持して設ける。該板バネ(44)は中央部
に凸部(45)を内向きに設け、トレイ(4)の側部には、凸
部(45)が嵌まる凹部(46)が開設されている。板バネ(44)
の弾性力により、トレイ(4)が案内杆(40)に軟係止す
る。図8(b)はトレイ(4)と案内杆(40)を組み立てた状
態を、矢印B方向から見た図である。ラック部(42)は下
端部が載置板(430)の下面から突出し、受け面(49)の下
面はラック部(42)の下面に一致する。図10は閉位置で
のトレイ(4)とトレイホルダ(5)の平面図である。トレ
イ(4)のラック部(42)の略中央には、他の歯よりも歯厚
の大きな大歯(48)が1つ形成されている。これは、後述
するように、トレイホルダ(5)の歯車列(6)とラック部
(42)を組み立てる際に、相対位置がずれていれば、トレ
イ(4)が摺動できないようにするためである。
【0019】図6に示す閉位置から、モータ(M1)の回
転により、開閉スライド(80)が後方に摺動すると、係止
爪(82)と突起(41)の係合により、トレイ(4)が案内杆(4
0)とともに開方向に摺動する。図7に示すように、開閉
スライド(80)が、開位置検出スイッチ(SW1)を押し込
むと、モータ(M1)の回転が停止し、この状態でトレイ
(4)にディスクを載置できる。使用者が開位置から前記
フロントパネル(10)を操作して、ディスクをストッカ(7
4)に収納すべき信号を入力すると、モータ(M1)の回転
により開閉スライド(80)が前方に摺動する。トレイ(4)
と案内杆(40)も前方に摺動する。開閉スライド(80)が、
閉位置検出スイッチ(SW2)を押し込むと、モータ(M1)
の回転が停止し閉位置に達する。
【0020】(トレイのローディング機構)図11はロー
ディング完了状態の平面図であり、図10及び図11に
於いては、説明の便宜上、側板(7)(70)の記載を省く。
トレイホルダ(5)上に設けられた歯車列(6)は、トレイ
ホルダ(5)の裏側に配備されたモータ(M3)により駆動
させられる。歯車列(6)の下流側の第1歯車(60)は、周
面の一部に歯が形成されていない凹み(62)を設け、閉位
置に於いて案内杆(40)のラック部(42)の先端が、凹み(6
2)に嵌まる。図9はトレイホルダ(5)とトレイ(4)の左
側面図であり、トレイホルダ(5)の側部内側には、トレ
イ(4)を支持するガイド片(53)が突出している。第1歯
車(60)は第2歯車(61)に噛合し、第1歯車(60)の上面は
第2歯車(61)の上面より高く設けられている。トレイ
(4)はラック部(42)の下端部が、第1歯車(60)の上端部
に嵌合しながら、ガイド片(53)に支持されて摺動する。
前記の如く、トレイ(4)のラック部(42)の下端部は載置
面(430)より低いので、載置面(430)が歯車列(6)に当る
ことはない。
【0021】図10及び図16に示すように、第2歯車
(61)は、下面に当接壁(63)を具える。トレイホルダ(5)
上面には、円弧状の凹溝(52)が開設され、第2歯車(61)
は当接壁(63)の先端が凹溝(52)に嵌まった状態で回転す
る。トレイホルダ(5)上の当接壁(63)の回転移行路上に
は、アンローディング検出スイッチ(SW5)が設けられ
ている。歯車列(6)は、第2歯車(61)の当接壁(63)が凹
溝(52)の時計方向側の端縁に当接し、アンローディング
検出スイッチ(SW5)を押し込み、第1歯車(60)の凹み
(62)を外側に向けた状態で組み立てられる。尚、第2歯
車(61)の周面で、第1歯車(60)に噛合する箇所(61a)に
は、一部のみ歯面を設けてゼネバ機構を構成する。これ
によりモータ(M3)が何らかの原因により、正規の回転
よりも多く回転しても、トレイ(4)が正規の移動量より
も摺動し過ぎることを防ぐ。
【0022】トレイホルダ(5)の奥部には、トレイ(4)
の前端部により押し込まれるローディング検出スイッチ
(SW3)が設けられている。また、該スイッチ(SW3)の
側部には反時計方向にバネ付勢された係止レバー(54)が
設けられ、載置板(430)の下面の係止レバー(54)に対応
した部位には、凹み部(47)が形成されている。凹み部(4
7)と係止レバー(54)の嵌合により、トレイ(4)はローデ
ィング完了状態で、外部からの振動による位置ずれが防
止される。
【0023】ローディング時にはモータ(M3)に通電さ
れ、第1歯車(60)が時計方向に回転し、第1歯車(60)の
凹み(62)の端部がトレイ(4)のラック部(42)の先端を蹴
り出す。ラック部(42)と第1歯車(60)が噛合して、案内
杆(40)とトレイ(4)を前方に摺動させる。案内杆(40)は
制止軸(43)がガイドプレート(77)の長孔(78)の前端に接
しているので、摺動を規制される。前記板バネ(44)によ
る案内杆(40)とトレイ(4)の軟係止が解除されて、トレ
イ(4)のみが前方に摺動する。
【0024】第1歯車(60)は1回転して、凹み(62)が図
10に示す大歯(48)に嵌まり、トレイ(4)はガイド片(5
3)に案内されて、歯車列(6)に被さりながら、前進を続
ける。図11に示すように、トレイ(4)がローディング
検出スイッチ(SW3)を押し込むと、モータ(M3)の回転
が停止する。この状態で、トレイ(4)はトレイホルダ
(5)とともに、昇降可能となる。仮に第2歯車(61)が閉
位置に於いて、当接壁(63)がアンローディング検出スイ
ッチ(SW5)を押し込まないように取り付けられると、
第1歯車(60)が回転時に、凹み(62)と、大歯(48)が噛み
合わず、ローディングができない。従って、第2歯車(6
1)を正規の状態に取り付けていないことが判る。尚、本
実施例に於ける歯車は全て、ポリアセタール等の合成樹
脂から形成される。
【0025】(トレイ昇降機構)図12はトレイ(4)及び
光学ヘッドベース(27)を除いたメカデッキ(100)の斜視
図であり、図13は第1スライド体(9)と第2スライド
体(90)を摺動させる機構の平面図である。シャーシ(2)
上の中央部から後方寄りには、モータ(M2)に連繋した
歯車機構(3)が設けられ、該歯車機構(3)はシャーシ
(2)に形成された凹部(20)に嵌まる。歯車機構(3)の下
流端の歯車は2つの歯車(30)(31)を重ねて設けられ、上
側の歯車(30)は、前記第2スライド体(90)のラック部(9
6)に噛合し、下側の歯車(31)は後記するように、第3ス
ライド体(91)のラック部(97)に噛合する。歯車(31)には
シャーシ(2)へ組み立てる際の位置決めとなる基準孔(3
1a)が開設されている。
【0026】下側の歯車(31)に噛合する駆動歯車(32)の
上面からは、2本の位置決め突起(34)(34a)が突出し、
該位置決め突起(34)(34a)に制御歯車(33)が嵌められ
る。2本の位置決め突起(34)(34a)は互いに径が異な
り、制御歯車(33)は誤った角度で取り付けられることは
ない。制御歯車(33)の周部には、6つの検出孔(38)(38)
が同心に開設されている。シャーシ(2)の凹部(20)の左
側端部は、開口(21)に繋がり、該開口(21)から下側の歯
車(31)が露出する。前記第3スライド体(91)は、シャー
シ(2)下面に設けられた回動レバー(92)の回転移行路か
ら離れて取り付けられ、歯車(31)は第3スライド体(91)
に噛合する(図14参照)。
【0027】シャーシ(2)には、回動レバー(92)の両端
部に対応して円弧溝(22)(22)が開設され、回動レバー(9
2)の両端部は、該円弧溝(22)(22)を貫通して、第1スラ
イド体(9)と第2スライド体(90)に嵌合する。回動レバ
ー(92)は反時計方向にバネ付勢されて、第1スライド体
(9)を前方に、第2スライド体(90)を後方に夫々付勢す
る。シャーシ(2)上には検出孔(38)を挟むように、フォ
トカプラからなるセンサ(SE1)が取り付けられる。セ
ンサ(SE1)は制御歯車(33)回転時に、通過する検出孔
(38)をカウントし、図1に示すプロセッサ(200)は該カ
ウント情報を読み込んで、一旦メモリに格納するととも
に、制御歯車(33)の回転位置を検出する。第1、第2ス
ライド体(9)(90)の摺動は、センサ(SE1)で制御歯車
(33)の回転角を検出することで制御される。
【0028】制御歯車(33)は、2つの中間歯車(39)(39)
を介して、シャーシ(2)上のモータ(M2)に連繋する。
シャーシ(2)奥部で、第2スライド体(90)の移行路上に
は、再生位置検出スイッチ(SW4)が設けられ、該再生
位置検出スイッチ(SW4)が第2スライド体(90)の先端
により押し込まれると、モータ(M2)の回転が停止す
る。図12及び図15に示すように、制御歯車(33)は3
段に形成され、鍔(35)の下面に大歯車(36)と小歯車(37)
を形成している。前記検出孔(38)(38)は鍔(35)に開設さ
れている。小歯車(37)の下面には、位置決め突起(34)(3
4a)が嵌合する孔(380)(380a)が開設されている。小歯車
(37)は上側の歯車(30)に噛合し、周面には約180゜に
亘って、歯面が設けられていない遊び面(370)が形成さ
れている。
【0029】駆動歯車(32)は周面の2ヵ所に同様の遊び
面(320)(320)を互いに離して設け、各遊び面(320)の下
側に開口(340)を設ける。歯車(30)(31)は周面の2ヵ所
に歯面を形成しない凹み面(300)(310)を夫々設ける。各
凹み面(300)(310)の下端部から、相手側歯車に蹴られる
蹴出し歯(330)が側方に突出し、該蹴出し歯(330)は開口
(340)に嵌まる。上記遊び面(320)(370)は夫々歯底と略
同一径に形成され、嵌合する相手側歯車との間でゼネバ
機構を構成する。
【0030】第2スライド体(90)に開設されたカム溝(9
4)は、前方に向かって、順に高くなる4つの平坦部(94
d)(94c)(94b)(94a)を傾斜溝で接続して成る。従って、
モータ(M2)の回転により、第2スライド体(90)が前方
に摺動すると、カム溝(94)に嵌合するトレイホルダ(5)
は下降する。図12、図17及び図18に示すように、
該4つの平坦部(94d)(94c)(94b)(94a)は、3枚のトレイ
(4)の高さ位置及びトレイホルダ(5)が光学ヘッドベー
ス(27)に載置された位置に対応している。即ち、図17
(a)に示すように、トレイホルダ(5)の突軸(50)が最高
位置の平坦部(94a)に係合しているときは、トレイホル
ダ(5)は最高位置に配備するトレイ(4)に対向してい
る。このとき制御歯車(33)は、図17(b)に示すよう
に、回転位置の検出基準となる検出孔(38)がセンサ(S
E1)に対向している。
【0031】モータ(M2)に通電され、制御歯車(33)が
反時計方向に回転すると、歯車(30)の回転により、第2
スライド体(90)が前方に摺動する。回動レバー(92)を介
して、第1スライド体(9)は後方に摺動する。両スライ
ド体(9)(90)の摺動によりトレイホルダ(5)はカム溝(9
3)(93)(94)に沿って下降する。制御歯車(33)の回転角度
とトレイホルダ(5)の高さ位置の関係を図24に示す。
制御歯車(33)が基準位置から夫々76.2゜、139.4
゜回転すると、トレイホルダ(5)の突軸(50)が各平坦部
(94b)、(94c)に嵌合する。制御歯車(33)が基準位置から
220.5゜回転すると、図18(a)に示すように、突軸
(50)が最下位の平坦部(94d)に嵌合し、トレイホルダ
(5)が光学ヘッドベース(27)に達する。即ち、トレイホ
ルダ(5)は再生位置に達する。
【0032】(支持ブラケット昇降機構)歯車機構(3)
は、以下のようにシャーシ(2)に取り付けられる。図1
9(a)に示すように、第3スライド体(91)を後方に引き
込んで、ラック部(97)と下側の歯車(31)の基準孔(31a)
を合わせて取り付ける。このとき、歯車(31)の凹み面(3
10)(310)は、第3スライド体(91)のラック部(97)側に向
かず、一方の蹴出し歯(330)が駆動歯車(32)側を向く。
次に、駆動歯車(32)を一方の遊び面(320)が該蹴出し歯
(330)に対向するように取り付ける。このとき、位置決
め突起(34)(34a)は、第3スライド体(91)摺動方向に直
交する線上に位置する。
【0033】この後、図20(a)に示すように、第2ス
ライド体(90)を引き込んで、上側の歯車(30)をラック部
(96)に噛合するように取り付ける。歯車(30)の一方の蹴
出し歯(330)は制御歯車(33)側を向く。次に制御歯車(3
3)を、遊び面(370)の時計方向側の端部が蹴出し歯(330)
に対向するように、孔(380)(380a)を位置決め突起(34)
(34a)に合わせて取り付ける。モータ(M2)が回転し、制
御歯車(33)が反時計方向に回転すると、遊び面(370)と
歯車(30)の凹み面(300)との対向が外れる。歯車(30)
は、開口(340)の端面により蹴出し歯(330)が蹴られて、
時計方向に回転し、制御歯車(33)に噛合して回転する。
制御歯車(33)と駆動歯車(32)は位置決め突起(34)(34a)
により、連繋しているから、歯車(31)も駆動歯車(32)に
噛合して回転する。第2、第3スライド体(90)(91)はと
もに同じ速度で前進する。
【0034】制御歯車(33)が基準位置から139.4゜
回転する、即ちトレイホルダ(5)が最下位のトレイ(4)
に対向した位置まで下降すると、図19(b)に示すよう
に、駆動歯車(32)の遊び面(320)と、歯車(31)の凹み面
(310)が対向し、歯車(31)は一旦回転を停止する。従っ
て、第3スライド体(91)も一旦停止する。制御歯車(33)
は回転を続けて、第2スライド体(90)は摺動し、図20
(b)に示すように、220.5゜、即ちトレイホルダ(5)
が光学ヘッドベース(27)に接すると、制御歯車(33)の小
歯車(37)と歯車(30)の噛合が外れて、小歯車(37)の遊び
面(370)と歯車(30)の凹み面(300)とが対向する。従っ
て、第2スライド体(90)は停止する。以降、制御歯車(3
3)が反時計方向に回転しても、第2スライド体(90)は前
進しない。
【0035】駆動歯車(32)がこの状態から、更に9゜回
転すると、図19(c)に示すように、駆動歯車(32)の遊
び面(320)と歯車(31)の対向が外れて、歯車(31)と駆動
歯車(32)に噛合し始め、第3スライド体(91)が再び摺動
する。制御歯車(33)が基準位置から344.6゜回転す
ると、センサ(SE1)が検出孔(38)を検出して、モータ
(M2)の回転が停止する(図23(b)参照)。即ち、第3ス
ライド体(91)は、トレイホルダ(5)が最下位のトレイ
(4)に対向した位置から、光学ヘッドベース(27)に接す
るまでの間は摺動せず、トレイホルダ(5)が光学ヘッド
ベース(27)に達した後に摺動する。このように間欠駆動
を行なうのは、後記するようにトレイホルダ(5)が光学
ヘッドベース(27)に達した状態で、支持ブラケット(8)
を昇降させる為である。
【0036】図21乃至図23は、第2スライド体(90)
と第3スライド体(91)の相対位置関係を示す。図24に
は、制御歯車(33)の回転角に対するトレイホルダ(5)と
支持ブラケット(8)の位置関係を示す。前述の如く、支
持ブラケット(8)から突出する3本のピン(81)(81)(81)
の内、下端部に配備された2本のピン(81)(81)は、第3
スライド体(91)のカム溝(95)(95)を貫通して、側板(7)
の第2縦孔(72)(72)に嵌まり、上下摺動のみ許される。
他の1本のピン(81)は第2縦孔(72)に嵌まる。各カム溝
(95)は、前方に向かって順に高くなる3つの平坦部(95
c)(95b)(95a)を傾斜溝で接続した前半部と、前半部を前
後逆にした形状を呈する後半部を一体に具え、略V字形
を呈する。傾斜溝の傾き角度は、第1、第2スライド体
(9)(90)のカム溝(93)(94)の傾斜溝の傾き角度と同じで
ある。3つの平坦部(95c)(95b)(95a)は、3枚のトレイ
(4)(4)(4)の高さ位置に対応している。即ち、第1、
第2スライド体(9)(90)同様に、最高位の平坦部(95a)
は最高位置のトレイ(4)に対応し、最下位の平坦部(95
c)は、最低位置のトレイ(4)に対応する。
【0037】制御歯車(33)が基準位置から139.4゜
回転するまでは、前記の如く、第2スライド体(90)と第
3スライド体(91)はともに同期して前進するので、両ス
ライド体(90)(91)の相対位置は変わらない。従って、支
持ブラケット(8)はカム溝(95)(95)に沿って、トレイホ
ルダ(5)とともに下降する。制御歯車(33)の回転角度が
139.4゜を越えると、図22に示すように、第3ス
ライド体(91)は前進を停止し、第2スライド体(90)のみ
が前進する。支持ブラケット(8)は下降を停止し、ピン
(81)は最下位の平坦部(95c)に嵌まったままである。
【0038】制御歯車(33)が基準位置から220.5゜
回転すると、前記の如く、第2スライド体(90)が停止す
る。更に9゜余分に回転すると、第2スライド体(90)が
停止したまま、第3スライド体(91)が前進する。トレイ
ホルダ(5)は下降を停止し、支持ブラケット(8)はピン
(81)が最下位の平坦部(95c)に嵌合した状態から再び上
昇する。センサ(SE1)により制御歯車(33)の回転位置
が検出され、図23(b)に示すように、基準位置から3
44.6゜回転すると、センサ(SE1)は、基準位置から
時計方向側に最も離れた検出孔(38)の通過を検出し、モ
ータ(M2)の回転が停止する。このとき、図23(a)に示
すように、支持ブラケット(8)のピン(81)は、最高位置
の平坦部(95a)に嵌合している。
【0039】前記の如く、支持ブラケット(8)には開閉
スライド(80)が設けられ、開閉スライド(80)の係止爪(8
2)が、トレイ(4)に連結した案内杆(40)の突起(41)に係
合している(図25、27参照)。従って、支持ブラケッ
ト(8)の昇降により、開閉スライド(80)が開閉すべきト
レイ(4)を変えることができる。本実施例の特徴は、ト
レイホルダ(5)が光学ヘッドベース(27)に対向してディ
スクが再生中の場合でも、更に第3スライド体(91)が前
進することにより、支持ブラケット(8)が上昇可能とな
り、開閉スライド(80)を操作することで、ディスクの取
り出しができる点にある。以下、各動作を説明する。
【0040】(開閉動作 図1、図3、図5乃至図7参
照)外部からディスクをメカデッキ(100)に挿入する場合
には、まず開閉釦(13)を操作する。モータ(M1)が回転
し、開閉スライド(80)が後退して、トレイ(4)は案内杆
(40)とともにディスク排出位置に移動する。開閉スライ
ド(80)が開位置検出スイッチ(SW1)を押し込むと、モ
ータ(M1)が停止する。使用者がディスクをトレイ(4)
に載置し、再び開閉釦(13)を操作すると、モータ(M1)
が反転して、開閉スライド(80)が前進し、トレイ(4)は
ストッカ(74)内に収納される。開閉スライド(80)が閉位
置検出スイッチ(SW2)を押し込むと、モータ(M1)が停
止する。トレイ(4)は閉位置に達する。
【0041】(ローディング動作 図10、図11参照)
次にストッカ(74)内に収納されたディスクを再生すると
きは、再生釦(11)を操作する。モータ(M3)が回転し、
歯車列(6)の第2歯車(61)の回転により、アンローディ
ング検出スイッチ(SW5)がOFFになる。トレイ(4)
は案内杆(40)との軟係止が外れて前進し、トレイ(4)の
前端部がローディング検出スイッチ(SW3)を押し込
み、モータ(M3)が停止する。トレイ(4)はトレイホル
ダ(5)に嵌合し、ローディング完了状態に達する。
【0042】(昇降動作 図12乃至図15、図17、
図18参照)この状態から、モータ(M2)が回転し、第
1、第2スライド体(9)(90)が互いに逆方向に摺動し
て、トレイ(4)とトレイホルダ(5)は共に、カム溝(93)
(94)に沿って下降する。センサ(SE1)は通過する検出
孔(38)をカウントし、トレイホルダ(5)の位置を確認す
る。第2スライド体(90)が再生検出スイッチ(SW4)を
押し込み、センサ(SE1)によりトレイホルダ(5)が光
学ヘッドベース(27)に達したことを検出すると、モータ
(M2)の回転が停止される。トレイ(4)に載置されたデ
ィスクは再生可能となる。
【0043】ストッカ(74)内にディスクが予め収納され
ている場合には、番号釦(15)を操作して、再生すべきデ
ィスクが載置されたトレイ(4)を選択する。プロセッサ
(200)はまずメモリに格納された検出孔(38)のカウント
数から、トレイホルダ(5)が所望のトレイ(4)に対向し
ているか否かを判断し、対向していればモータ(M3)に
通電してトレイ(4)をローディングさせる。対向してい
なければモータ(M2)を回転させて、トレイホルダ(5)
を昇降させ、トレイホルダ(5)を所望のトレイ(4)に対
向させてからモータ(M3)に通電し、トレイ(4)をロー
ディングさせる。
【0044】(再生中にディスクを取り出す動作 図
6、図7、図19、図20、図23乃至図26参照)ト
レイ(4)とトレイホルダ(5)が光学ヘッドベース(27)に
載置された状態で、他のトレイ(4)を取り出すには、ま
ず取り出すべきディスクの番号を入力した後に、開閉釦
(13)を操作する。例として、最低位置のトレイ(4)に載
置されたディスクが再生され、最高位置のトレイ(4)に
載置されたディスクを排出する場合を示す。図24及び
図25に示すように、トレイホルダ(5)が最下位のトレ
イ(4)に対向した位置から、光学ヘッドベース(27)に達
するまでは、第3スライド体(91)は摺動しないので、支
持ブラケット(8)のピン(81)はカム溝(95)の最下位の平
坦部(95c)に嵌合したままである。最高位置及び中間位
置のトレイ(4)(4)は夫々突起(41)が、支持ブラケット
(8)の凹溝(89)に嵌まり、前後ガタを規制されてい
る。
【0045】この状態から、モータ(M2)が第3スライ
ド体(91)をローディングさせる方向に回転し、図24及
び図26に示すように、支持ブラケット(8)はカム溝(9
5)に沿って上昇する。センサ(SE1)により制御歯車(3
3)が344.6゜回転したことが検出されると、第3ス
ライド体(91)の摺動が停止し、このときピン(81)はカム
溝(95)の最高位の平坦部(95a)に嵌まる。
【0046】トレイ(4)に繋がる突起(41)は上下一直線
上に並んでいるので、最下位のトレイ(4)に対応した突
起(41)に係合していた係止爪(82)は上昇して、該係合が
外れ、図26に示すように、最高位置のトレイ(4)に対
応する突起(41)に係合する。この状態で、開閉スライド
(80)を開位置に向けて摺動させれば、最高位置に配備さ
れていたトレイ(4)内のディスクを取り出せる。即ち、
ディスクを再生しながら、他のディスクを取り出すこと
ができる。また、トレイホルダ(5)を昇降させる第1、
第2スライド体(9)(90)と、支持ブラケット(8)を昇降
させる第3スライド体(91)は単一のモータ(M2)で駆動
させることができ、機構の簡略化に繋がる。
【0047】尚、アンローディング動作については、上
記と逆の動作経路を辿る。再生が終了したディスクをス
トッカ(74)に収納する場合は、ディスクが載置されてい
たトレイ(4)の番号を番号釦(15)で入力し、開閉釦(13)
を操作する。制御歯車(33)が基準位置から220.5゜
以上回転していた時、即ちトレイホルダ(5)が光学ヘッ
ドベース(27)に達し、かつ支持ブラケット(8)が上昇し
ていた時は、モータ(M2)の回転により、第3スライド
体(91)が後方に摺動し、支持ブラケット(8)が下降す
る。
【0048】モータ(M2)の更なる回転により、第1ス
ライド体(9)が前方に、第2スライド体(90)が後方に摺
動して再生位置検出スイッチ(SW4)がOFFになる。
トレイホルダ(5)が光学ヘッドベース(27)に達した位置
から上昇する。センサ(SE1)によりトレイホルダ(5)
が停止すべき高さ位置に達したことが検出されると、モ
ータ(M2)の回転が停止する。モータ(M3)に通電され、
トレイ(4)が閉位置まで戻ると、アンローディング検出
スイッチ(SW5)が押し込まれて、モータ(M3)が停止す
る。トレイ(4)と案内杆(40)は、板バネ(44)で軟係止す
る。モータ(M1)が回転して、トレイ(4)がディスク排
出方向に摺動し、開閉スライド(80)が開位置検出スイッ
チ(SW1)を押し込んで、モータ(M1)が停止する。この
状態で、ディスクが取り出せる。尚、本実施例に於いて
は、トレイ(4)は3枚としたが、3枚以上の枚数でもよ
いのは言うまでもない。また、突軸(50)にローラ(図示
せず)を嵌め、カム溝(93)(93)(94)との摺動性を良くし
てもよい。
【0049】上記実施例の説明は、本発明を説明するた
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本
発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲
に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは
勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置本体の全体斜視図である。
【図2】扉を開いた状態の装置本体の要部斜視図であ
る。
【図3】メカデッキの斜視図である。
【図4】メカデッキの分解斜視図である。
【図5】メカデッキの平面図である。
【図6】メカデッキの閉位置での左側面図である。
【図7】同上の開位置を示す図である。
【図8】(a)はトレイと案内杆の分解斜視図、(b)はトレ
イと案内杆を組み立てて矢印B方向から見た図である。
【図9】トレイホルダとトレイの側面図である。
【図10】開位置でのトレイホルダとトレイの関係を示
す図である。
【図11】同上の閉位置での関係を示す図である。
【図12】トレイホルダの昇降機構の斜視図である
【図13】同上の平面図である。
【図14】同上のシャーシを一部切開した図である。
【図15】制御歯車と駆動歯車の斜視図である。
【図16】第2歯車をトレイホルダに取り付ける状態を
示す斜視図である。
【図17】(a)はトレイホルダが昇降完了状態の側面
図、(b)は制御歯車が基準位置にあるときの平面図であ
る。
【図18】(a)はトレイホルダの下降完了状態の側面
図、(b)はこのときの制御歯車の回転量を示した平面図
である。
【図19】(a)、(b)、(c)は第3スライド体の間欠動作
を示す図である。
【図20】(a)、(b)は第2スライド体の動作を示す図で
ある。
【図21】初期状態での第2スライド体と第3スライド
体の相対位置を示す図である。
【図22】同上の第2スライド体が前進完了した状態を
示す図である。
【図23】(a)は同上の第3スライド体が前進完了した
状態を示す図、(b)はこのときの制御歯車の回転位置を
示す図である。
【図24】制御歯車の回転角と、トレイホルダ、支持ブ
ラケットの位置関係を示す図である。
【図25】最下位のトレイに対応する支持ブラケットの
位置を示す図である。
【図26】トレイホルダが下降完了した状態に於いて、
支持ブラケットが上昇完了した状態を示す図である。
【図27】係止爪と突起の係合状態を示す平面図であ
る。
【図28】図3をA−A線で切断した図面である。
【図29】従来のディスク再生装置に於いて、ディスク
を挿入せんとするときの図である。
【図30】同上のメイントレイに光学ヘッドベースが対
向し、再生可能な状態を示す図である。
【図31】同上のストッカが上昇した状態の図である。
【符号の説明】
(1) 装置本体 (3) 歯車機構 (4) トレイ (27) 光学ヘッドベース (31) 歯車 (32) 駆動歯車 (74) ストッカ (90) 第2スライド体 (91) 第3スライド体 (95) カム溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有熊 正司 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−119703(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 17/22 - 17/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体(1)内に、配設されたストッカ
    (74)と、ストッカ(74)内に水平に複数段に収容され、夫
    々ディスクが載置されるトレイ(4)と、ディスクを再生
    する光学ヘッドベース(27)と、複数段のトレイ(4)の任
    意の1つに係合して該トレイ(4)をストッカ(74)とディ
    スク排出位置との間で移動させるトレイ開閉機構と、ト
    レイ(4)をストッカ(74)と光学ヘッドベース(27)上方の
    ローディング完了位置との間で略水平移動させる搬送機
    構を具えたディスク再生装置に於いて、 搬送機構により、ローディング完了位置に移送されたト
    レイ(4)を光学ヘッドベース(27)に対向して昇降させる
    スライド体(90)と、トレイ開閉機構をトレイ(4)の昇降
    と同期して昇降させるカム溝(95)が開設されたスライド
    体(91)を設け、 トレイ開閉機構に連繋したトレイ(4)が光学ヘッドベー
    ス(27)に達し、ディスク再生可能状態を保ちつつ、スラ
    イド体(91)は摺動してトレイ開閉機構を上昇させ、該上
    昇位置に於いてトレイ開閉機構はストッカ(74)内の他の
    トレイ(4)に連繋して、該他のトレイ(4)をディスク排
    出位置に移動させることを特徴とするディスク再生装
    置。
  2. 【請求項2】 両スライド体(90)(91)は単一のモータ
    (M2)により駆動される歯車機構(3)に連繋し、歯車機
    構(3)はトレイ(4)とトレイ開閉機構がローディング完
    了位置から最下位のトレイ(4)に対向する位置まで下降
    された状態と、トレイ(4)が光学ヘッドベース(27)に達
    し、スライド体(91)がトレイ開閉機構を上昇させ始める
    状態との間で、スライド体(91)の摺動を一旦停止させる
    歯車(31)と駆動歯車(32)を具える請求項1に記載のディ
    スク再生装置。
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