JP3080265B2 - 斜板式圧縮機 - Google Patents

斜板式圧縮機

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JP3080265B2
JP3080265B2 JP04127582A JP12758292A JP3080265B2 JP 3080265 B2 JP3080265 B2 JP 3080265B2 JP 04127582 A JP04127582 A JP 04127582A JP 12758292 A JP12758292 A JP 12758292A JP 3080265 B2 JP3080265 B2 JP 3080265B2
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真広 川口
俊郎 藤井
繁樹 神崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両空調等に用いて好
適な斜板式圧縮機の改良に関する。
【0002】
【従来技術】従来の斜板式圧縮機、例えば容量可変型の
斜板式圧縮機として、例えば図4に示す揺動斜板式圧縮
機が知られている。この圧縮機は、軸孔の周りに複数の
ボア50を有するシリンダブロック51を備え、該シリ
ンダブロック51の前端にはクランク室52を形成して
フロントハウジング53が接合されるとともに、その後
端には弁板54を介し吸入室55及び吐出室56を形成
してリヤハウジング57が接合されている。フロントハ
ウジング53には、クランク室52を貫通して駆動軸5
9が回転自在に支承されており、この駆動軸59には回
転支持体60及びスリーブ61を介して斜板62が傾動
可能に支持されている。斜板62には揺動板63がスラ
スト軸受64を介して回転規制状態に取付けられてお
り、この揺動板63にはシリンダブロック51の各ボア
50内に配設されたピストン65がコンロッド66を介
して係留されていることにより、揺動板63の傾斜角に
応じてピストン65がボア50内で往復動可能となされ
ている。
【0003】この圧縮機では、駆動軸59の回転運動が
斜板62を介して揺動板63の揺動運動に変換され、ピ
ストン65がボア50内で往復動することにより、吸入
室55から弁板54の吸入ポート67を介してボア50
内へ吸入された冷媒ガスが圧縮されつつ弁板54の吐出
ポート68を介して吐出室56へ吐出される。そして、
クランク室52内の圧力とボア50内の吸入圧力との差
圧に応じてピストン65のストロークが変動し、揺動板
63の傾斜角が変化することにより吐出容量が制御され
る。なお、クランク室52内の圧力は、リヤハウジング
57の後端突出部内に配設された図示しない圧力制御弁
により冷房負荷に基づいて制御される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の圧
縮機にあっては、ボア50内で圧縮行程にあるピストン
65が上死点位置に到達したときに弁板54との間に回
避し難いデッドスペースSが形成されると、そのデッド
スペースSには圧縮されて高圧となった冷媒ガスが残留
する。この残留ガスは、圧縮行程から次の吸入行程に移
行する直前に吸入圧力とほぼ同じになるまで再膨張する
ため、吸入行程で実質的に吸入できる冷媒ガス量が減少
し、吐出効率を低下させる。特に、高い冷房能力を要求
され最大吐出容量で圧縮機が運転される場合には、残留
ガスによる吐出効率の低下によって充分な冷房能力を発
揮できなくなるという問題が一層深刻となる。
【0005】本発明は上記問題に鑑み案出されたもので
あり、残留ガスによる吐出効率の低下を回避し、容量可
変型の圧縮機においては大吐出容量時における冷房能力
の向上を図ることを解決すべき課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、シリンダブロックには、軸心を挟んで対向す
る二つのボア間に一方のボア内のピストンが上死点位置
に到達し、他方のボア内のピストンが下死点位置に到達
したときに連通する連通路が設けられているという新規
な構成を採用している。また、斜板の傾斜角を変化させ
ることによりピストンのストロークを調節して吐出容量
を制御する容量可変型斜板式圧縮機では、特に最大吐出
容量時において上死点、下死点位置状態にあるボアどう
しを連通するように連通路を設けることが好ましい。
【0007】
【作用】本発明の圧縮機にあっては、ボア内でピストン
が圧縮行程を終了する上死点位置に到達すると、そのボ
アと軸心を挟んで対向するボア内のピストンが吸入行程
を終了する下死点位置に到達し、このとき両ボアは連通
路によって連通する。これにより、圧縮行程終了後デッ
ドスペースに残留する冷媒ガスの一部は、連通した両ボ
ア間の圧力差によって吸入行程終了側のボア内へ流出
し、デッドスペースの残留ガスは低圧化する。このた
め、圧縮行程終了後吸入行程に移行する直前の残留ガス
の再膨張は少なくなり、次の吸入行程で多くの冷媒ガス
を吸入可能となる。また、吸入行程終了側のボア内には
残留ガスが流入するため、その分次の吐出行程で吐出す
る冷媒ガス量が増加し、吐出効率が向上する。したがっ
て、冷房能力を向上させることが可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を可変容量型斜板式圧縮機に具
体化した実施例を図面に基づき説明する。本実施例に係
る圧縮機の軸方向に沿う断面図を図1に示し、図1にお
けるII−II線に相当する部分のシリンダブロックの側面
図を図2に示す。図において、1は圧縮機の外郭の一部
を構成するシリンダブロックであって、該シリンダブロ
ック1の前端にはフロントハウジング2が接合されると
ともに、その後端にはリヤハウジング3が弁板4を介し
て接合されている。シリンダブロック1とフロントハウ
ジング2とによって形成されるクランク室5には駆動軸
6が貫通して配設されており、駆動軸6はシリンダブロ
ック1及びフロントハウジング2に軸受7、8を介して
回転自在に支承されている。
【0009】シリンダブロック1は、軸心の周りに該軸
心と平行に形成された6個のボア9a〜9fを有し、各
ボア9a〜9f内にはピストン10が配設されている。
そして、軸心を挟んで対向する二つのボア(9a、9
d)(9b、9e)(9c、9f)間には、最大吐出容
量時において一方のボア9a内のピストン10が上死点
位置に到達し、他方のボア9d内のピストン10が下死
点位置に到達したときに連通するようにそれぞれ連通路
11a〜11fが設けられている。各連通路11a〜1
1fは、互いに干渉しないように、ピストン10の上死
点位置となるシリンダブロック1の後端面に溝を刻設し
オフセットした状態で形成されている。
【0010】クランク室5内の駆動軸6には、駆動軸6
を囲繞する如く形成された回転支持体13が固着されて
おり、回転支持体13の前面側はラスト軸受14を介し
てフロントハウジング2の前壁面に相対回転自在に支持
されている。この回転支持体13は後面側に延出した支
持アーム15を有し、該支持アーム15の先端部に貫設
された長孔15aにはピン17がスライド可能に嵌入さ
れるとともに、ピン17には斜板18が傾動可能に連結
されている。
【0011】回転支持体13の後端に隣接して駆動軸6
にはスリーブ20が遊嵌され、該スリーブ20はコイル
ばね21により常時回転支持体13側へ付勢されてい
る。そして、スリーブ20の左右両側に突設された枢軸
20a(一方のみ図示)が斜板18の図示しない係合孔
に嵌入されて、該斜板18は枢軸20aの周りを揺動し
得るように支持されている。この斜板18には、スラス
ト軸受22を介して揺動板23が相対回転可能に支持さ
れている。この揺動板23は、その外縁部に設けた図示
いない案内部が図示しない通しボルトと係合することに
より自転が拘束されている。この揺動板23には、シリ
ンダブロック1の各ボア9a〜9f内に配設されたピス
トン10がコンロッド27を介して係留されており、揺
動板23の傾斜角に応じてピストン10が各ボア9a〜
9f内で往復動可能となっている。
【0012】リヤハウジング3内には、吸入室28と吐
出室29とが形成されており、図示しない冷凍回路と連
通する吸入室28内の冷媒ガスは弁板4の吸入ポート4
a及び吸入弁4bを介してボア9a〜9f内に供給さ
れ、ボア9a〜9f内でピストン10によって圧縮され
た冷媒ガスは弁板4の吐出ポート4c及び吐出弁4dを
介して吐出室29に吐出され、さらに冷凍回路へと送り
出されるようになっている。なお、クランク室5内の圧
力は、リヤハウジング3の後端突出部内に配設された図
示しない圧力制御弁により冷房負荷に基づいて制御され
る。
【0013】以上のように構成された圧縮機において、
駆動軸6の回転に伴って回転支持体13とともに斜板1
8が回転すると、各ピストン10と係留された揺動板2
3が斜板18に対して周方向に摺動して揺動運動するこ
とにより、各ピストン10がボア9a〜9f内で往復動
し、これにより吸入室28からボア9a〜9f内に冷媒
ガスが吸入され、冷媒ガスは圧縮されつつ吐出室29へ
吐出される。このとき、吐出室29へ吐出される冷媒ガ
スの吐出容量は、圧力制御弁によるクランク室5内の圧
力調整により制御される。
【0014】そして、クランク室5内の圧力調整により
圧縮機が最大吐出容量で運転されると、ボア9a〜9f
内で往復動するピストン10のストロークは最大とな
る。このとき、例えば図1におけるボア9a内でピスト
ン10が圧縮行程を終了する上死点位置に到達すると、
そのボア9aと軸心を挟んで対向するボア9d内のピス
トン10が吸入行程を終了する下死点位置に到達し、こ
のとき両ボア9a、9dは連通路11aによって連通す
る。これにより、圧縮行程終了時にボア9aのデッドス
ペースSに残留する冷媒ガスの一部は、連通した両ボア
9a、9d間の圧力差によって吸入行程終了側のボア9
d内へ流出し、デッドスペースSの残留ガスは低圧化す
る。このため、ボア9a内では圧縮行程終了後吸入行程
に移行する直前の残留ガスの再膨張は少なくなり、次の
吸入行程で多くの冷媒ガスを吸入可能となる。また、吸
入行程終了側のボア9d内には残留ガスが流入するた
め、その分次の吐出行程で吐出する冷媒ガス量が増加
し、吐出効率が向上する。
【0015】したがって、本実施例の圧縮機によれば、
高い冷房能力が要求される最大吐出容量時における冷房
能力を向上させることができる。なお、上記実施例で
は、6個のボア9a〜9fを有する圧縮機を例にとり説
明したが、ボアが偶数個であれば吐出行程及び吸入行程
におけるピストンのタイミングを合わせて連通路を設け
ることができるため、4気筒や8気筒など偶数個のボア
を有する圧縮機にも本発明を適用することができる。
【0016】また、上記実施例の斜板式圧縮機は容量可
変型のものであるが、例えば図3に示すように(図中、
上記実施例と共通する部材は同一符号を使用してい
る。)、斜板18を所定の傾斜角で駆動軸6に固着する
とともに、クランク室5の圧力変化によりピストン27
のストロークを調節しないようにして、所定の吐出容量
で運転するように構成した容量固定型の斜板式圧縮機に
も本発明を適用することができる。この場合、シリンダ
ブロック1の軸心を挟んで対向する二つのボア間に設け
られる連通路11a〜11fは上記実施例と同様に形成
すればよい。
【0017】
【発明の効果】本発明の圧縮機によれば、シリンダブロ
ックには、軸心を挟んで対向する二つのボア間に一方の
ボア内のピストンが上死点位置に到達し、他方のボア内
のピストンが下死点位置に到達したときに連通する連通
路が設けられているため、圧縮行程終了後のボア内の残
留ガスを吸入行程終了後のボア内へ流出させることがで
きるので、残留ガスによる吐出効率の低下を回避し、冷
房能力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る圧縮機の軸方向に沿う断面図であ
る。
【図2】図1におけるII−II線に相当する部分のシリン
ダブロックの側面図である。
【図3】他の実施例に係る圧縮機の軸方向に沿う断面図
である。
【図4】従来の圧縮機の軸方向に沿う断面図である。
【符号の説明】
1…シリンダブロック 5…クランク室 6…駆動
軸 9a〜9f…ボア 10…ピストン 11a〜11
f…連通路 18…斜板 28…吸入室 29…吐出室 S…
デッドスペース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹中 健二 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式 会社豊田自動織機製作所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 27/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸心の周りに該軸心と平行に形成された偶
    数個のボアを有するシリンダブロックと、該シリンダブ
    ロックの軸心孔内に嵌挿支承された駆動軸と、該駆動軸
    と共動する斜板に連係されて前記ボア内を直動するピス
    トンと、該ピストンの直動を介して前記ボアと選択的に
    連通する吸入室及び吐出室とを備える斜板式圧縮機にお
    いて、前記シリンダブロックには、前記軸心を挟んで対
    向する二つのボア間に一方のボア内のピストンが上死点
    位置に到達し、他方のボア内のピストンが下死点位置に
    到達したときに連通する連通路が設けられていることを
    特徴とする斜板式圧縮機。
JP04127582A 1992-05-20 1992-05-20 斜板式圧縮機 Expired - Fee Related JP3080265B2 (ja)

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JP6201575B2 (ja) * 2013-09-27 2017-09-27 株式会社豊田自動織機 容量可変型斜板式圧縮機

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JPH05321829A (ja) 1993-12-07

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