JP3079883B2 - ケーブル調節部の係止構造 - Google Patents

ケーブル調節部の係止構造

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JP3079883B2
JP3079883B2 JP06016946A JP1694694A JP3079883B2 JP 3079883 B2 JP3079883 B2 JP 3079883B2 JP 06016946 A JP06016946 A JP 06016946A JP 1694694 A JP1694694 A JP 1694694A JP 3079883 B2 JP3079883 B2 JP 3079883B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ケーブル調節部の係
止構造に係り、特にギヤコントロールケーブルの組付性
を向上し得るケーブル調節部の係止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両においては、広範囲に変化する車両
の走行条件に合わせて車輪の駆動トルクと回転数とを変
えて、内燃機関の性能を十分に引き出すために、変速機
を備えている。この変速機には、手動式や自動式のもの
がある。
【0003】手動式の変速機は、シフトレバーの操作に
より、ギヤコントロールケーブルである例えばセレクト
ケーブル、シフトケーブルが動作し、これにより、変速
操作機構が作動してギヤ位置(ギヤポジション)が変え
られ、変速するものである。
【0004】即ち、変速機の変速操作機構には、図1
8、19に示す如く、ギヤコントロール連絡体である例
えばセレクト用体302の一端側が連結されている。こ
のセレクト用体302の他端側には、揺動レバーである
セレクトケーブルレバー304の基端部304aが連結
されている。このセレクトケーブルレバー304の自由
端部304bには、ケーブル調節部306を構成するジ
ョイント308の基部308aが取付けられる。このジ
ョイント308の先端部308bには、ギヤコントロー
ルケーブルの一つであるセレクトケーブル(インナケー
ブル)310の一端部310aが取着される。このセレ
クトケーブル310の他端部は、シフトレバー(図示せ
ず)に連絡されている。
【0005】前記ケーブル調節部306においては、セ
レクトケーブルレバー304の自由端部304bにジョ
イント取付孔312が形成され、このジョイント取付孔
312には環状体のスペーサ314が装着され、このス
ペーサ314にはジョイント308の基部308aが挿
着されている。このジョイント308の基部308a
は、介在部材316及びワッシャ318を介して止め輪
320によってセレクトケーブルレバー304の自由端
部304bに回転自在に取付けられている。
【0006】また、ジョイント308の先端部308b
には、ジョイント308のケーブル挿通孔322が形成
されている。このケーブル挿通孔322には、セレクト
ケーブル310の一端部310aが挿通される。このセ
レクトケーブル310の一端部310aには、ねじ32
4が形成されている。このセレクトケーブル310の一
端部310aをジョイント308に接続する際には、先
ず、図20に示す如く、セレクトケーブル310の一端
部310aに第1ロックナット326−1を螺着し、そ
して、図21に示す如く、セレクトケーブル310の一
端部310aをケーブル挿通孔322に挿通し、次い
で、このセレクトケーブル310の一端部310aに第
2ロックナット326−2を螺着し、これら第1、第2
ロックナット326−1、326−2によってジョイン
ト308を挾持させる。セレクトケーブル310は、第
1、第2ロックナット326−1、326−2の位置を
変えることにより、その長さ調整が行われる。なお、符
号328はアウタケーブルである。
【0007】また、このようなギヤコントロールケーブ
ルの係止構造としては、例えば、実公昭61−4196
6号公報に開示されている。この公報に記載のものは、
エンジンのシリンダヘッドカバー等に固定のブラケット
に対し、弾性を有する防振部材を介してアウタケーブル
の一端を取付け、エンジンの発する振動がアウタケーブ
ルに伝達されることを防止し、しかも、前後の両締付ナ
ットの締付けトルクによる防振部材のねじれ変形や損傷
を防止するものである。更に、ケーブルの係止構造とし
ては、実公平5−24980号公報、実開昭59−10
8815号公報、実開昭55−152815号公報、実
開昭60−47918号公報、実開平3−77808号
公報に開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のケー
ブル調節部においては、ジョイントの先端部のケーブル
挿通孔にセレクトケーブルを挿通する際に、セレクトケ
ーブルの弾力が大であり、セレクトケーブルをケーブル
挿通孔に挿入し難くなるとともに、セレクトケーブルを
ケーブル挿通孔に挿入した後でも、第2ロックナットを
螺着する必要があり、組付性が低下するという不都合が
あった。
【0009】また、セレクトケーブルを2つの第1、第
2ロックナットによって締付けてジョイントに接続する
ので、これらの第1、第2ロックナットの締付具合によ
ってはセレクトケーブルの狙いがずれる、つまり、セレ
クトケーブルの位置調整が困難になるという不都合があ
った。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、第1に、一端部が変速機
の変速操作機構に連結されるとともに他端部がシフトレ
バーに連結されるギヤコントロールケーブルを設け、こ
のギヤコントロールケーブルの一端部にねじを形成し、
このねじに螺着するロックナットによって前記ギヤコン
トロールケーブルの一端部をジョイントの先端部に接続
して設け、このジョイントの基部を揺動レバーの自由端
部に回転自在に設け、この揺動レバーの基端部には前記
変速操作機構に連絡されるギヤコントロール連絡体を設
け、前記ギヤコントロールケーブルの一端部に螺着した
前記ロックナットの位置を変えて前記ギヤコントロール
ケーブルの長さ調整を行うケーブル調節部において、前
記ジョイントの先端部には前記ギヤコントロールケーブ
ルの一端部を装着させるケーブル装着溝を設けるととも
にプレート係止部を設け、前記ギヤコントロールケーブ
ルの一端部にロックナットを螺着して設け、前記ジョイ
ントに対応して前記プレート係止部に係止するナット固
定用プレートを設け、このナット固定用プレートには前
記ギヤコントロールケーブルを挿通するケーブル挿通孔
とボルト挿通孔とを設け、このボルト挿通孔に対応させ
て前記ジョイントにはねじ孔を形成し、前記ボルト挿通
孔に挿通されて前記ねじ孔に螺着される位置決めボルト
を設けたことを特徴とする。
【0011】第2に、一端部が変速機の変速操作機構に
連結されるとともに他端部がシフトレバーに連結される
ギヤコントロールケーブルを設け、このギヤコントロー
ルケーブルの一端部にねじを形成し、このねじに螺着す
るロックナットによって前記ギヤコントロールケーブル
の一端部をジョイントの先端部に接続して設け、このジ
ョイントの基部を揺動レバーの自由端部に回転自在に設
け、この揺動レバーの基端部には前記変速操作機構に連
絡されるギヤコントロール連絡体を設け、前記ギヤコン
トロールケーブルの一端部に螺着した前記ロックナット
の位置を変えて前記ギヤコントロールケーブルの長さ調
整を行うケーブル調節部において、前記ジョイントの先
端部には前記ギヤコントロールケーブルの一端部を装着
させるジョイント側ケーブル装着溝を設け、前記ギヤコ
ントロールケーブルの一端部にロックナットを螺着し、
前記ジョイントに対応させてナット固定用プレートを設
け、このナット固定用プレートには前記ギヤコントロー
ルケーブルを装着させるプレート側ケーブル装着溝とボ
ルト挿通孔とを設け、このボルト挿通孔に対応させて前
記ジョイントにはねじ孔を形成し、前記ボルト挿通孔に
挿通されて前記ねじ孔に螺着される位置決めボルトを設
けたことを特徴とする。
【0012】
【作用】この発明の構成によれば、第1に、ギヤコント
ロールケーブルの一端部をケーブル装着溝に装着すれ
ば、ギヤコントロールケーブルとジョイントに容易に接
続することができ、ギヤコントロールケーブルの組付性
を向上することができ、また、位置決めボルトが締付け
られると、ロックナットが、ギヤコントロールケーブル
の位置を出し、ナット固定用プレートによって固定され
るので、ギヤコントロールケーブルの位置精度をより向
上させ、更に、ナット固定用プレートがジョイントのプ
レート係止部に係止して堅固に保持されるので、セレク
トケーブルがケーブル装着溝から脱落するのを確実に防
止することができる。
【0013】第2に、ギヤコントロールケーブルをジョ
イント側ケーブル装着溝及びプレート側ケーブル装着溝
に装着するので、ギヤコントロールケーブルがより堅固
に保持されるとともに、ナット固定用プレートをギヤコ
ントロールケーブルに取付ける必要がなく、ナット固定
用プレートの取扱いを容易としてギヤコントロールケー
ブルの組付性を向上することができる。
【0014】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜6は、この発明の第1実
施例を示すものである。図6において、2は車両に搭載
された手動式の変速機、4はこの変速機2を操作するシ
フトレバー、6はこのシフトレバー4の基部位の軸支部
である。変速機2には、ギヤ位置(ギヤポジション)を
変える変速操作機構(図示せず)が設けられている。
【0015】シフトレバー4の動作によって変速操作機
構を操作するために、シフトレバー4には、変速機2に
連絡するギヤコントロールケーブルとして例えばセレク
トケーブル(インナケーブル)8とシフトケーブル10
とが連結されている。
【0016】セレクトケーブル8は、一端部8aがセレ
クト側ケーブル調節部12を介して変速操作機構に連結
されているとともに、他端部8bが軸支部6でシフトレ
バー4の基部位に連結されている。このセレクト側ケー
ブル調節部12には、揺動レバーとしてセレクトケーブ
ルレバー14が設けられている。
【0017】また、シフトケーブル10は、一端部10
aがシフト側ケーブル調節部16を介して変速操作機構
に連結されているとともに、他端部10bが軸支部6で
シフトレバー4の基部位に連結されている。このシフト
側ケーブル調節部16には、揺動レバーとしてシフトケ
ーブルレバー18が設けられている。
【0018】前記セレクト側ケーブル調節部12には、
セレクトケーブル8の一端部8aを係止するジョイント
20が設けられている。このジョイント20は、基部2
0aと先端部20bとからなる。
【0019】前記セレクトケーブルレバー14の自由端
部14bには、ジョイント取付孔22が形成されてい
る。このジョイント取付孔22には、環状体からなるス
ペーサ24が装着されている。
【0020】前記ジョイント20は、基部20aがスペ
ーサ24内に装着され、介在部材26及びワッシャ28
を介して止め輪30によってセレクトケーブルレバー1
4の自由端部14bに回転自在に取付けられる。
【0021】このセレクトケーブルレバー14の基端部
14aには、シャフト取付孔32が形成されている。こ
のシャフト取付孔32には、変速操作機構に連結するギ
ヤコントロール連絡体であるセレクト用体34が挿通し
て取付けられている。
【0022】前記ジョイント20の先端部20bには、
該ジョイント20の軸方向に指向して先端面20cに開
口するケーブル装着溝36がU字状に形成される。この
ケーブル係止溝36は、幅Aで且つ深さBに形成されて
いる。このケーブル装着溝36は、セレクトケーブル8
の一端部8aを完全に没入して装着する形状である。
【0023】また、ジョイント20の先端部20bに
は、ケーブル装着溝36の入口部位で、該ジョイント2
0の軸方向において、一側に一側ケーブル抜止め部38
−1、38−2が設けられるとともに、他側に他側ケー
ブル抜止め部40−1、40−2が設けられている。こ
れらケーブル抜止め部38、40は、共に、幅C、厚さ
D、高さEに形成されている。
【0024】前記セレクトケーブル8の一端部8aに
は、ねじ42が形成されている。このねじ42には、前
記ジョイント20の先端部20bを挾持すべく、フラン
ジ形の第1、第2ロックナット44−1、44−2が螺
着される。なお、図5において、符号46はアウタケー
ブルである。
【0025】次に、この第1実施例の作用を説明する。
【0026】図2に示す如く、セレクトケーブル8をセ
レクト側ケーブル調節部12に接続する際には、先ず、
セレクトケーブル8の一端部8aに第1ロックナット4
4−1を螺着するとともに第2ロックナット44−2を
螺着し、第1ロックナット44−1と第2ロックナット
44−2とをジョイント20の先端部20bの幅だけ所
定に離間させて位置させる。
【0027】そして、第1ロックナット44−1と第2
ロックナット44−2との間のセレクトケーブル8の一
端部8aをケーブル装着溝36に装着すると、セレクト
ケーブル8がジョイント20に接続される。
【0028】これにより、セレクトケーブル8をケーブ
ル調節部12に接続する際に、従来の如きセレクトケー
ブル8を孔に挿通する必要がなく、セレクトケーブル8
を容易に取付けさせ、セレクトケーブル8の組付性を向
上することができる。
【0029】次いで、このようにジョイント20にセレ
クトケーブル8を取付けると、第1ロックナット44−
1が一側ケーブル抜止め部38−1、38−2に係止す
るとともに、第2ロックナット44−2が他側ケーブル
抜止め部40−1、40−2に係止する。
【0030】これにより、第1、第2ロックナット44
−1、44−2がたとえ緩んだとしても、セレクトケー
ブル8がケーブル装着溝36から脱落することがなく、
セレクトケーブル8の抜止めを効果的に行わせることが
できる。
【0031】また、正規位置に合わせてあるセレクトケ
ーブルレバー14を動かさないでセレクトケーブル8を
取付けることができ、セレクトケーブル8の位置がずれ
るおそれがない。
【0032】図7〜10は、この発明の第2実施例を示
すものである。
【0033】この第2実施例においては、第1実施例の
図5、6におけるシフトレバー4を動作し、セレクトケ
ーブル8とシフトケーブル10とを介して変速機2の変
速操作機構を操作する構造が同一なので、ここでは、ケ
ーブル調節部の相違する箇所についてのみ説明する。
【0034】この第2実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、セレクト側ケーブル調節部102
においては、セレクトケーブル104を係止するジョイ
ント106が設けられている。このジョイント106
は、基部106aと先端部106bとからなる。
【0035】セレクトケーブルレバー108の自由端部
108bには、ジョイント取付孔110が形成されてい
る。このジョイント取付孔110には、環状体からなる
スペーサ112が装着されている。
【0036】前記ジョイント106は、基部106aが
スペーサ112内に挿着され、介在部材114及びワッ
シャ116を介して止め輪118によってセレクトケー
ブルレバー108の自由端部108bに回転自在に取付
けられる。
【0037】このセレクトケーブルレバー108の基端
部108aには、シャフト取付孔120が形成されてい
る。このシャフト取付孔120には、変速操作機構に連
結するギヤコントロール連絡体であるセレクト用体(図
示せず)が挿通して取付けられている。
【0038】前記ジョイント106の先端部106b
は、図9に示す如く、大なる幅Fに形成されている。ま
た、このジョイント106の先端部106bには、先端
面106c全体に高さGで且つ厚さHのプレート係止部
122が形成されている。
【0039】このジョイント106の先端部106bに
は、該ジョイント106の軸方向に指向して、先端面1
06cに開口するケーブル装着溝124がU字形状に形
成されている。このケーブル装着溝124は、幅Iで且
つ深さJに形成されている。このケーブル装着溝124
は、セレクトケーブル104の一端部104aを完全に
没入して装着する形状である。
【0040】前記セレクトケーブル104の一端部10
4aには、ねじ126が形成されている。このねじ12
6には、フランジ形のロックナット128が螺着され
る。
【0041】また、ジョイント106には、該ジョイン
ト106に対応させてナット固定用プレート130が設
けられる。このナット固定用プレート130には、セレ
クトケーブル104を挿通するケーブル挿通孔132と
ボルト挿通孔134とが設けられる。また、ジョイント
106には、このボルト挿通孔134に対応してねじ孔
136が形成される。前記ナット固定用プレート130
には、ボルト挿通孔134に挿通されてねじ孔136に
螺着される位置決めボルト138が設けられる。
【0042】また、このナット固定用プレート130の
両端側には、図7、8に示す如く、該両端側に高さKで
形成された、ナット回り止め部140−1と他側ナット
回り止め部140−2とが夫々設けられている。
【0043】そして、この他側ナット回り止め部140
−2の内面とロックナット128の外面間には、図7に
示す如く、小なる第1間隙Lが形成される。また、図7
に示す如く、他側ナット回り部140−2の端面とジョ
イント20の先端部20b間には、第2間隙Mが形成さ
れる。
【0044】次に、この第2実施例の作用を説明する。
【0045】セレクトケーブル104の一端部104a
をケーブル調節部102に接続する際には、先ず、ナッ
ト固定用プレート130のケーブル挿通孔132にセレ
クトケーブル104の一端部104aを挿通し、このセ
レクトケーブル104の一端部104aにはロックナッ
ト128を螺着し、つまり、セレクトケーブル104の
一端部104aにはロックナット128とナット固定用
プレート130とを組付け、そして、ロックナット12
8をジョイント106の先端部106bに隣接し、そし
て、位置決めボルト138をナット固定用プレート13
0のボルト挿通孔134に挿通してジョイント106の
ねじ孔136に螺着する。このとき、第2間隙Mの存在
によって他側ナット回り止め部140−2がジョイント
106側に変位し、ロックナット128が固定される。
【0046】これにより、ナット固定用プレート130
は、ジョイント106に位置決めボルト138によって
締付けられることにより、ロックナット128を挾持
し、セレクトケーブル104の位置を固定する機能を果
すものである。
【0047】また、ロックナット128は、セレクトケ
ーブル104の位置を出すものであり、ナット固定用プ
レート130によって固定されることにより、セレクト
ケーブル104の位置決めの精度を向上するものであ
る。
【0048】この結果、この第2実施例においては、ジ
ョイント106の先端部106bにケーブル装着溝12
4を形成したことにより、セレクトケーブル104をジ
ョイント106に容易に接続し、セレクトケーブル10
4の組付性を向上することができる。
【0049】また、ロックナット128によってセレク
トケーブル104の位置出しを行い、位置決めボルト1
38を締付けることによってロックナット128を固定
するので、セレクトケーブル104の位置がずれること
がなく、セレクトケーブル104を適正位置に維持させ
ることができる。
【0050】更に、ジョイント106の先端部106b
と他側ナット回り止め部140−2の端面間に第2間隙
Mが存在するので、位置決めボルト138を締付けた時
にナット固定用プレート130が変位し、セレクトケー
ブル104の位置がずれるのを未然に防止することがで
きる。
【0051】更にまた、ロックナット128の外面と他
側ナット回り止め部140−2の内面間には小なる第1
間隙Lが存在するだけなので、ロックナット128の回
転が他側回り止め部140−2によって停止され、ま
た、ロックナット128がナット固定用プレート130
によって強く押え付けられるので、これにより、ロック
ナット128の回り止めが果され、ロックナット128
が緩むのを効果的に防止することができる。
【0052】また、ロックナット128とナット固定用
プレート130とを別々に構成しているので、位置決め
ボルト138によってナット固定用プレート130を締
付けても、その締付状態を安定させることができる。
【0053】更に、セレクトケーブル104の一端部1
04aがナット固定用プレート130のケーブル挿通孔
132に挿通され、このナット固定用プレート130が
ジョイント106の先端部106bに係止されるととも
にプレート係止部122によって係止されているので、
ナット固定用プレート130を堅固に保持させ、セレク
トケーブル104がケーブル装着溝124から脱落する
のを確実に防止することができる。
【0054】図11〜14は、この発明の第3実施例を
示すものである。
【0055】この第3実施例においては、第1実施例の
図5、6におけるシフトレバー4を動作し、セレクトケ
ーブル8とシフトケーブル10とを介して変速機2の変
速操作機構を操作する構造が同一なので、ここでは、ケ
ーブル調節部の相違する箇所についてのみ説明する。
【0056】この第3実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、セレクト側ケーブル調節部202
においては、セレクトケーブル204を係止するジョイ
ント206が設けられている。このジョイント206
は、基部206aと先端部206bとからなる。
【0057】セレクトケーブルレバー208の自由端部
208bには、ジョイント取付孔210が形成されてい
る。このジョイント取付孔210には、環状体からなる
スペーサ212が挿着されている。
【0058】前記ジョイント206は、基部206aが
スペーサ212内に装着され、介在部材214及びワッ
シャ216を介して止め輪218によってセレクトケー
ブルレバー208の自由端部208bに回転自在に取付
けられる。
【0059】このセレクトケーブルレバー208の基端
部208aには、シャフト取付孔220が形成されてい
る。このシャフト取付孔220には、変速操作機構に連
結するギヤコントロール連絡体であるセレクト用体(図
示せず)が挿通して取付けられている。
【0060】前記ジョイント106の先端部206b
は、図13に示す如く、大なる幅Nに形成されている。
また、このジョイント206の先端部206bには、高
さOで且つ厚さPのプレート係止部222が形成されて
いる。
【0061】このジョイント206の先端部206bに
は、該ジョイント106の軸方向に指向して、先端面2
06cに開口するジョイント側ケーブル装着溝224が
U字状に形成される。このジョイント側ケーブル装着溝
224は、幅Qで且つ深さRに形成されている。このジ
ョイント側ケーブル装着溝224は、セレクトケーブル
204の一端部204aを完全に没入し装着する形状で
ある。
【0062】前記セレクトケーブル204の一端部20
4aには、ねじ226が形成されている。このねじ22
6には、フランジ形のロックナット228が螺着され
る。
【0063】また、ジョイント206には、該ジョイン
ト206に対応させて、ナット固定用プレート230が
設けられる。このナット固定用プレート230には、セ
レクトケーブル204を装着するプレート側ケーブル装
着溝232とボルト挿通孔234とが設けられる。前記
ジョイント206には、このボルト挿通孔234に対応
させてねじ孔236が形成される。ナット固定用プレー
ト230には、ボルト挿通孔234に挿通されてねじ孔
236に螺着される位置決めボルト238が設けられ
る。
【0064】また、このナット固定用プレート230の
一端側には、該一端側全体に折曲された固定用片240
が形成されている。この固定用片240は、ジョイント
206の外面に一体的に設けた固定突体242の係着孔
244に装着される。よって、ナット固定用プレート2
30は、位置決めボルト238と固定突体242とによ
って堅固に保持されるものである。
【0065】次に、この第3実施例の作用を説明する。
【0066】セレクトケーブル204の一端部204a
をケーブル調節部202に接続する際には、先ず、セレ
クトケーブル204の一端部204aにロックナット2
28を螺着し、このセレクトケーブル204の一端部2
04aをジョイント側ケーブル装着溝224に装着さ
せ、そして、位置決めボルト238をナット固定用プレ
ート230のボルト挿通孔234に挿通するとともにね
じ孔236に螺着し、次いで、ナット固定用プレート2
30を回動させてプレート側ケーブル装着溝232をセ
レクトケーブル204の一端部204aの上方から嵌装
し、位置決めボルト238をさらに強く締付ける。
【0067】これにより、セレクトケーブル204を孔
に挿通する必要がなく、しかも、ナット固定用プレート
230が回動可能なので、さらに、セレクトケーブル2
04の組付性を向上することができる。
【0068】また、ナット固定用プレート230の固定
用片240をジョイント306の固定突体242に係着
するので、ナット固定用プレート230を堅固に保持さ
せることができる。
【0069】更に、セレクトケーブル204自体にナッ
ト固定用プレート230を直接取付ける必要がないの
で、さらに、セレクトケーブル204の組付性を向上す
ることができる。
【0070】更にまた、セレクトケーブル204がジョ
イント側ケーブル装着溝224とプレート側ケーブル装
着溝232とによって装着されるので、セレクトケーブ
ル8の抜止めをより確実に果すことができる。
【0071】図15〜17は、この第3実施例の変形例
を示すものである。
【0072】この第3実施例の変形例においては、上述
の第3実施例の構造と略同一であるので、第3実施例と
相違する箇所についてのみ説明する。
【0073】この第3実施例の変形例の特徴とするとこ
ろは、以下の点にある。即ち、ナット固定用プレート2
30には、ナット回り止め部250を形成する。従っ
て、ロックナット128の外面とナット回り止め部25
0の内面間には、小なる間隙Sのみが形成される。
【0074】この第3実施例の変形例の構成によれば、
上述の第3実施例と同効を得るとともに、ロックナット
228の回り止め機能をナット固定用プレート230に
有せしめることができ、ロックナット228が緩むのを
防止するとともに、ロックナット228の回り止めのた
めに他の部品を不要とし、構成の簡素化を図ることがで
きる。
【0075】なお、上述の各実施例及び変形例にあって
は、ギヤコントロールケーブルの一つであるセレクトケ
ーブルのセレクト側ケーブル調節部について説明した
が、他のギヤコントロールケーブルであるシフトケーブ
ルのシフト側ケーブル調節部においても上述の各実施例
及び変形例を適用し得ることは、勿論である。
【0076】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、第1に、ジョイントの先端部にはギヤコ
ントロールケーブルの一端部を装着させるケーブル装着
溝を設けるとともにプレート係止部を設け、ギヤコント
ロールケーブルの一端部にロックナットを螺着して設
け、ジョイントに対応してプレート係止部に係止するナ
ット固定用プレートを設け、このナット固定用プレート
にはギヤコントロールケーブルを挿通するケーブル挿通
孔とボルト挿通孔とを設け、このボルト挿通孔に対応さ
せてジョイントにはねじ孔を形成し、ボルト挿通孔に挿
通されてねじ孔に螺着される位置決めボルトを設けたこ
とにより、ギヤコントロールケーブルの一端部をケーブ
ル装着溝に装着すれば、ギヤコントロールケーブルとジ
ョイントに容易に接続することができ、ギヤコントロー
ルケーブルの組付性を向上することができ、また、位置
決めボルトが締付けられると、ロックナットが、ギヤコ
ントロールケーブルの位置を出し、ナット固定用プレー
トによって固定されるので、ギヤコントロールケーブル
の位置精度をより向上させ、更に、ナット固定用プレー
トがジョイントのプレート係止部に係止して堅固に保持
されるので、セレクトケーブルがケーブル装着溝から脱
落するのを確実に防止し得る。
【0077】第2に、ジョイントの先端部にはギヤコン
トロールケーブルの一端部を装着させるジョイント側ケ
ーブル装着溝を設け、ギヤコントロールケーブルの一端
部にロックナットを螺着して設け、ジョイントに対応さ
せてナット固定用プレートを設け、ナット固定用プレー
トにはギヤコントロールケーブルを装着させるプレート
側ケーブル装着溝とボルト挿通孔とを設け、ボルト挿通
孔に対応してジョイントにはねじ孔を形成し、ボルト挿
通孔に挿通されてねじ孔に螺着される位置決めボルトを
設けたことにより、ギヤコントロールケーブルをジョイ
ント側ケーブル装着溝及びプレート側装着溝に装着させ
るので、ギヤコントロールケーブルがより堅固に保持さ
れるとともに、ナット固定用プレートの取扱いを容易と
してギヤコントロールケーブルの組付性を向上し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例におけるセレクトケーブル調節部の
側面図である。
【図2】セレクトケーブルの組付状態を説明する図であ
る。
【図3】セレクトケーブルを組付けたケーブル調節部の
正面図である。
【図4】セレクトケーブルを組付けたケーブル調節部の
側面図である。
【図5】ケーブル調節部の平面図である。
【図6】シフトレバーと変速機との関係を示す構成図で
ある。
【図7】第2実施例におけるケーブル調節部の平面図で
ある。
【図8】ナット固定用プレートの正面図である。
【図9】セレクトケーブル及び位置決めボルトを組付け
た状態の正面図である。
【図10】セレクトケーブル及び位置決めボルトを組付
けた状態の側面図である。
【図11】第3実施例におけるケーブル調節部の平面図
である。
【図12】ナット固定用プレートの正面図である。
【図13】セレクトケーブル及び位置決めボルトを組付
けた状態の正面図である。
【図14】セレクトケーブル及び位置決めボルトを組付
けた状態の側面図である。
【図15】第3実施例の変形例におけるケーブル調節部
の平面図である。
【図16】ナット固定用プレートの正面図である。
【図17】セレクトケーブル及び位置決めボルトを組付
けた状態の正面図である。
【図18】従来におけるケーブル調節部の平面図であ
る。
【図19】従来におけるケーブル調節部の側面図であ
る。
【図20】従来においてセレクトケーブルを組付ける状
態の図である。
【図21】従来においてセレクトケーブルを組付けた状
態の図である。
【符号の説明】
2 変速機 4 シフトレバー 8 セレクトケーブル 10 シフトケーブル 12 セレクト側ケーブル調節部 14 セレクトケーブルレバー 20 ジョイント 36 ケーブル装着溝 38 一側ケーブル抜止め部 40 他側ケーブル抜止め部 42 ねじ 44 ロックナット

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部が変速機の変速操作機構に連結さ
    れるとともに他端部がシフトレバーに連結されるギヤコ
    ントロールケーブルを設け、このギヤコントロールケー
    ブルの一端部にねじを形成し、このねじに螺着するロッ
    クナットによって前記ギヤコントロールケーブルの一端
    部をジョイントの先端部に接続して設け、このジョイン
    トの基部を揺動レバーの自由端部に回転自在に設け、こ
    の揺動レバーの基端部には前記変速操作機構に連絡され
    るギヤコントロール連絡体を設け、前記ギヤコントロー
    ルケーブルの一端部に螺着した前記ロックナットの位置
    を変えて前記ギヤコントロールケーブルの長さ調整を行
    うケーブル調節部において、前記ジョイントの先端部に
    は前記ギヤコントロールケーブルの一端部を装着させる
    ケーブル装着溝を設けるとともにプレート係止部を設
    け、前記ギヤコントロールケーブルの一端部にロックナ
    ットを螺着して設け、前記ジョイントに対応して前記プ
    レート係止部に係止するナット固定用プレートを設け、
    このナット固定用プレートには前記ギヤコントロールケ
    ーブルを挿通するケーブル挿通孔とボルト挿通孔とを設
    け、このボルト挿通孔に対応させて前記ジョイントには
    ねじ孔を形成し、前記ボルト挿通孔に挿通されて前記ね
    じ孔に螺着される位置決めボルトを設けたことを特徴と
    するケーブル調節部の係止構造。
  2. 【請求項2】 一端部が変速機の変速操作機構に連結さ
    れるとともに他端部がシフトレバーに連結されるギヤコ
    ントロールケーブルを設け、このギヤコントロールケー
    ブルの一端部にねじを形成し、このねじに螺着するロッ
    クナットによって前記ギヤコントロールケーブルの一端
    部をジョイントの先端部に接続して設け、このジョイン
    トの基部を揺動レバーの自由端部に回転自在に設け、こ
    の揺動レバーの基端部には前記変速操作機構に連絡され
    るギヤコントロール連絡体を設け、前記ギヤコントロー
    ルケーブルの一端部に螺着した前記ロックナットの位置
    を変えて前記ギヤコントロールケーブルの長さ調整を行
    うケーブル調節部において、前記ジョイントの先端部に
    は前記ギヤコントロールケーブルの一端部を装着させる
    ジョイント側ケーブル装着溝を設け、前記ギヤコントロ
    ールケーブルの一 端部にロックナットを螺着し、前記ジ
    ョイントに対応させてナット固定用プレートを設け、こ
    のナット固定用プレートには前記ギヤコントロールケー
    ブルを装着させるプレート側ケーブル装着溝とボルト挿
    通孔とを設け、このボルト挿通孔に対応させて前記ジョ
    イントにはねじ孔を形成し、前記ボルト挿通孔に挿通さ
    れて前記ねじ孔に螺着される位置決めボルトを設けたこ
    とを特徴とするケーブル調節部の係止構造。
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