JP3079870B2 - 逆ピラミッド型テクスチャーの形成方法 - Google Patents

逆ピラミッド型テクスチャーの形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は太陽電池のシリコン基板
の微細形状に関し、特に光電変換効率を向上を目的とし
た受光面における逆ピラミッド型テクスチャーの高精度
形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】太陽電池は石油危機以来、新エネルギー
として実用化の可能性を左右する光電効率の向上とコス
ト低減について、研究開発が進められ電力として実用化
の可能性を確立されて来た。太陽電池の特性向上には、
各種電気特性、半導体特性の向上はもちろんのこと、さ
らに表面での光反射を減少させて基板内部へ到達する光
量を増加させることが重要である。この技術として、基
板表面に反射防止膜を設けるもの、さらに光入射面に凹
凸を設けて入射光を多重反射させて反射光量を減少する
ものがある。太陽電池の性能を表す指標において、入射
する光エネルギーの発生電力効率が高いほど単位面積当
たりの発生電力が高い。このための技術として、光電効
果によって発生するキャリアの影響をなくす、入射光の
基板表面での反射を減らす、さらに太陽電池での入射光
の有効利用を増大することが上げられる。最近では、光
電変換部を薄型化して、従来では滑らかであった基板表
面に100μm角の窪み、またはコルゲート構造単結晶
とし、さらにV型の溝を基板の両面に刻設したもの等が
報告されている。(日経ニューマテリアル、10.1
号、1990)
【0003】その他、この分野の公知技術として特開昭
58−75871号公報には載頭ピラミッド型ゲートエ
レメントに関し、特開平3−2523号公報には四角錐
台状にエッチングされた基板に関し、特開平4−914
34号公報には選択的エッチングによる凹部の製造方法
に関する開示がある。しかしこれら公報では一般的なエ
ッチング時の凹部の形成の開示のみであり、特定のマス
クパターンを使用して、規則正しいピラミッド型の凹部
の形成方法についての開示はない。
【0004】前述の正方形格子からなるピラミッド型形
状がテクスチャーと呼ばれる構造であり、これは表面で
の反射光量を低減する作用を有するものである。このよ
うなSi基板でのテクスチャーの形成方法は、一般的に
用いられる方法として(100)面を有する基板表面を
KOH、NaOH溶液用のアルカリ水溶液でエッチング
することにより、ランダムに(111)面を析出させ、
ピラミッド状の凹凸構造を形成する。これは、アルカリ
水溶液によるエッチング速度が(100)面と(11
1)面で大きく異なることを利用した加工法であり、量
産型太陽電池に広く用いられている。
【0005】さらに、反射防止特性に加えて、基板内部
で光を多重反射させて光吸収量を増加させる効果のあ
る、逆ピラミッド型テクスチャーと呼ばれる構造が知ら
れ、光電変換効率に優れた太陽電池が作成されている。
このSi基板を用いた太陽電池の逆ピラミッド型テクス
チャー構造の形成プロセスは、フォトリソグラフィープ
ロセスを用いる場合には、フォトマスクを用いてSi基
板上に酸化パターンを形成し、これにアルカリ選択エッ
チングを施し製造する方法が採用されている。
【0006】図3に逆ピラミッド型テクスチャーの概要
図を示す。図3(a)に示すように正四角錐状の窪みが
規則正しく配列している。図3(b)はその拡大図であ
り、この表面開口部の正方形の大きさは、通常一辺が5
〜50μm程度であり、作成には精密なフォトリソグラ
フィー技術を必要とする。その作成手順は、(a)Si
ウエハへの熱酸化膜形成、(b)フォトレジスト塗布、
(c)ベーキング処理、(d)フォトマスクを用いた露
光、(e)現像、(f)ベーキング処理、(g)バッフ
ァフッ酸エッチング処理、(f)レジスト除去からな
る。
【0007】通常のフォトマスクパターンは、ボジ型レ
ジストを使用した場合は図4に示す金属膜部分1がある
程度の幅12を有した格子状パターンの繰り返しであ
り、この幅は上記作製手順の(d)フォトマスクを用い
た露光プロセスにおいて、露光装置の光学的限界以下に
は設定できない。通常用いられるマスクアライナーの場
合の限界は約3μm、高精度なステッパを用いた場合で
も約1μmである。また、露光時における、Siウエハ
とフォトマスクの位置関係は、Siウエハの(110)
面に平行になるよう調整される。ポジ型レジストを用い
た場合は、上記作製プロセスによって図4に示すパター
ンにおいて、金属膜部分1と同様のパターンを有する酸
化膜パターンが形成される。この酸化膜パターンを用い
た、テクスチャー形成過程を図5に示す。
【0008】図5は図4のY−Y断面図である。図5
(a)はエッチングする前の断面構造を示す。Si基板
表面11にパターン形成された酸化膜13が配置され
る。次に、図5(b)のようにアルカリ水溶液でエッチ
ングを開始した場合、Si基板表面11から内部方向に
エッチングが進行する。ここで、酸化膜13、および
(111)結晶面14はアルカリ水溶液にエッチングさ
れにくいため、酸化膜のない開口部2から、内部方向、
すなわち(100)面方向にエッチングが進行し、同時
にエッチングされにくい(111)結晶面14が析出す
る。さらに、エッチングをおこなった場合は、図5
(c)のように、左右から析出した(111)面どうし
が接触し、図3に示すような逆ピラミッド型テクスチャ
ーが完成する。
【0009】この場合に、図5中に示す(111)面1
4と(110)面16との角度は54.7°となる。ま
た、酸化膜13の下部にはテクスチャーが形成されず、
平坦部分としてそのまま残留することになる。しかし、
この逆ピラミッド型テクスチャーの製造法においては、
本質的にフォトマスクの開口部間の距離に限界があるこ
とから、平坦部分の少ない凹凸形状を形成することが難
しく、その加工プロセスは多段階を要し、複雑となり製
造効率が低く、さらに高精度の光学露光装置を必要とす
るため、かなりのコストがかかり量産品には用いられて
いなかった。ちなみに、パターン格子間隔が20μm、
酸化膜パターン幅がマスクアライナー露光装置の限界で
ある3μmの場合では、この平坦部の面積率は約28%
にもなり、この平坦部分が多い程、太陽電池の反射率低
減効果が失われることになる。
【0010】一方、図3に示すような、平坦部分が極端
に少ない逆ピラミッド型テクスチャーを形成する場合に
は、加工限界が1μmであるような、高精度な露光装置
が用いるか、またはフォトリソグラフィーを多数回繰り
返すようなプロセスが必要となる。このように、従来の
方法では製造コストが増加し、逆ピラミッド型テクスチ
ャーを採用した太陽電池は高価なものとなっていた。
【0011】このため逆ピラミッド型テクスチャーの高
精度な作成を可能とし、かつ低コストで、高効率な製造
方法による量産化技術の開発が望まれている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
反射率低減効果があり、太陽電池の高効率化に有効な逆
ピラミッド型テクスチャーを比較的簡単なリソグラフィ
ープロセスで形成可能とする逆ピラミッド型テクスチャ
ーの形成方法を提供することである。本発明の別の目的
は、アルカリ選択性エッチングの性質の、回り込みエッ
チング効果をうまく利用して加工精度の低いリソグラフ
ィー装置によって、精密な逆ピラミッド型テクスチャー
の形成を可能とする逆ピラミッド型テクスチャーの形成
方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の目的が、逆ピラミ
ッド型テクスチャーの形成方法において、フォトリソグ
ラフィープロセスに用いるフォトマスク上に規則的に配
列された開口部を、開口部の一つのみを含む領域毎にフ
ォトマスク面を分割する基本正方形格子に相似し、基本
正方形格子の大きさを越えない副正方形格子のそれぞれ
一辺の少なくとも一部を含む四辺上の直線を、基本正方
形格子の辺と平行となる部分を含まない線分で接続した
形状とし、かつ隣接する開口部間では、基本正方形格子
の辺を挟んで、近接する直線同士の一方が、他方の直線
を基本正方形格子の辺に対して対称投影した線分に重複
しない関係を有する形状とすることを特徴とする逆ピラ
ミッド型テクスチャーの形成方法によって達成される。
【0014】また、前記逆ピラミッド型テクスチャーの
形成方法において、前記副正方形格子を、前記基本正方
形格子に一致させたことを特徴とする逆ピラミッド型テ
クスチャーの形成方法によっても達成される。
【0015】第一の発明については、基本格子ラインに
囲まれた領域に一つのみの開口部が対応し、副正方形格
子を基本格子ラインの内部に、その四辺長さが所定の補
償パターンの厚み相当分だけ小さくなるように設定し、
かつこの補償パターン部は副正方形格子の一部であるこ
と、およびその隣合う開口部同士の位置関係を規制した
ものである。すなわち、この開口部は副正方形格子のそ
れぞれ一辺の一部を含む直線を、傾斜角度を有する線分
で接続することを第一の要件とし、さらに隣接する開口
部同士の関係では、近接する直線同士の一方が、他方の
直線を基本格子ラインに対して対称投影した線分と重複
する部分を有しないことを第二の要件としている。ま
た、本発明の第二の発明では、前記副正方形格子を、前
記補償パターンの厚みをゼロとし、基本正方形格子に一
致させることを要件とするものである。
【0016】
【作用】本発明は、格子ラインと平行な開口部では(1
11)面の析出が始まり、さらにエッチングを進行させ
ると、析出面は酸化膜の下部に回り込みながら、格子ラ
インと平行な直線で規定された(111)面に連続する
析出面を形成する。従って、直線同士が基本格子ライン
を挟んで、一方の直線の対称投影した線分と重複する部
分を有しないように、もしくは直線同士を直接対向させ
ないようにすることにより、隣接する開口部の近接する
直線同士の距離に直接制約を受けることなく開口部を設
定することができ、延いては平坦部の少ない逆ピラミッ
ド型テクスチャーを形成することができる。これによ
り、本発明では隣合うピラミッド型凹部同士の距離がリ
ソグラフィー装置の精度、つまりマスク開口部間の近接
度に左右されないため、複雑な工程や高精度な装置を必
要としない。
【0017】以下、添付図面を参照して、本発明の実施
態様例によって、さらに詳細に説明する。
【0018】
【実施例】実施例1 図2に本実施例のフォトマスクパターンの基本形状を示
す。この図において、開口部2は格子ライン3に対して
角度6を有するように配置されている。また、金属膜部
分1に囲まれた正方形状の開口部2の四隅部分4は、切
り取られて格子ライン3に接する形状を有する。この図
2に示すフォトマスクパターンを用いて、フォトリソグ
ラフィープロセス(前記と同様)を用いてSiウエハ表
面に、図2と同様形状の酸化膜パターンを形成する。こ
の酸化膜パターンから、アルカリ水溶液による逆ピラミ
ッド型テクスチャーの形成過程を図6に示す。図6は図
2のX−X断面図を示す。
【0019】先ず、図6(a)のごとくSi基板表面1
1にパターン形成された酸化膜が配置される。次に、図
6(b)のように、析出面17は前記図5の場合とは異
なり、(111)面とはならない。これは、図2に示す
開口部は、図3の開口部と異なり、格子ライン3と平行
ではなく、すなわち、(110)面とも平行な関係では
ない。このため、析出面17は(111)面ではなく、
アルカリ溶液には溶解する。その後、図6(b)に示す
ように、図2に示す正方形状の開口部2の四隅部分4
は、格子ライン3と平行、すなわち(110)面と平行
な関係を有するため、この部分より(111)面の析出
が始まる。図6(b)をさらにエッチング進行させる
と、図6(c)のように析出面17は酸化膜13の下部
に回り込みながら、最終的には、四隅部分4から析出し
た(111)面に収束して、正四角錐状の窪みが完成す
る。
【0020】このように、本実施例の図6に示すプロセ
スにおいては、酸化膜下部への回り込みエッチングが発
生するために、完成した逆ピラミッド型テクスチャーの
平坦部分はほぼなくなる。ここで、本実施例の図2に示
すフォトマスクパターンの最小線幅は図6に示す部分と
なり、ある程度の幅を有する場合であっても、図4に示
したフォトマスクを用いてテクスチャーを形成した場合
に比較して、平坦部分の極めて少ない構造が可能とな
る。ちなみに、格子間隔が20μmの場合では、図6に
示す最小線幅は約3.2μmとなり、この線幅であれ
ば、通常のポジレジストを用いたマスクアライナーを使
用したリソグラフィープロセスで作製が可能となる。
【0021】本実施例のフォトマスクは厚さ2mm程度
のレジストを感光させる紫外線を透過する板材を基板と
して、片面に厚さ2000〜5000Å程度の金属薄膜
を形成した後、この金属膜を目的とする形状に加工して
形成される。図2の金属膜部分1の最小線幅間隔5は、
傾斜角度6および格子サイズ7に依存し、フォトリソグ
ラフィープロセスの加工限界以上にすることが必要があ
る。この傾斜角度6を0〜45°まで変化させた場合は
21°前後で最も最小線幅間隔5が大きくなる。また、
傾斜角度6を0°または45°では最小線幅間隔5は0
となりリソグラフィー加工は不可能となる。また、格子
サイズが大きいほど最小線幅間隔5は大きくなり、リソ
グラフィー加工は容易になるが、逆ピラミッド型テクス
チャーを形成するためのエッチング時間が増大し、作製
プロセス時間が長くなるという問題点が生ずる。このた
め、加工限界の線幅が確保可能な範囲で格子サイズ7は
出来るだけ小さい方が好ましい。
【0022】具体的には、ポジ型レジストを使用し、マ
スクアライナーを用いたフォトリソグラフィープロセス
において、微細加工限界が線幅で約3μmであり、この
条件を満たし、かつ出来るだけ格子サイズ7が小さくな
る条件としては、格子サイズ7が20〜40μm程度、
傾斜角度6を16〜26°に設定することが好ましい。
また、開口部2の四隅部分4は格子ライン3に接し、か
つ平行であるため、この部分4より(111)面が析出
し、(111)面を正確に析出させるためには、四隅部
分4を格子サイズ7の10%程度設けることが好まし
い。
【0023】また、リソグラフィー工程において、微細
加工限界がさらに小さくなるステッパ等の、より高精度
な露光システムを用いる場合や、時間をかけてより大き
いテクスチャーを形成する場合においては、格子サイズ
7が5〜200μm、傾斜角度6が7〜35°程度の範
囲でフォトマスクを作製することができる。
【0024】本実施例における最適設計例として作製し
たフォトマスク仕様は、格子サイズ7が20μm、線分
8の長さが5μm、線分9の長さが2μmであり、この
時傾斜角度6はほぼ最適値の21°である。
【0025】実施例2 本実施例のフォトマスクパターンを図1に示す。上記実
施例1のフォトマスクパターンはKOHやNaOH水溶
液等の、Siの(111)結晶面へのエッチング量が極
めて少ない溶液を用いる場合である。しかし、溶液に含
まれるKや、Naといったアルカリ金属元素は、太陽電
池を含めたSi半導体の電気特性を低下させる特徴があ
る。さらに、高性能な太陽電池を形成する場合は上記元
素を含有しないアルカリ溶液を用いる必要があり、この
代表的なものとして、水酸化テトラメチルアンモニウム
がある。(以後略称としてTMAH)しかし、TMAH
溶液はKOH等のアルカリ金属元素を含有する溶液に比
較して(111)面がエッチングされやすく、回り込み
エッチングによるパターン崩れ、欠陥が発生しやすい。
そこでこの欠陥発生を防止するために、図1に示すよう
に、正方形開口部端部4を、格子ライン3よりも内側に
設けた構造を発明した。この補償パターン部分10を設
けることにより(111)面がエッチングされた場合に
おいても、良好な逆ピラミッド型テクスチャーの形成が
可能となる。
【0026】図1では基本格子ライン3に囲まれた領域
に一つのみの開口部2が対応し、さらに、副正方形格子
20を基本格子ライン3の内部に、その四辺長さが所定
の補償パターンの厚み18相当分だけ小さくなるように
設定される。この補償パターン部は副正方形格子の一部
に相当し、さらに、この開口部2はこの補償パターン部
傾斜角度6を有する線分で接続している。さらに隣接す
る開口部2同士の関係では、近接する直線同士が基本格
子ラインを挟んで、一方の直線の対称投影した線分と重
複する部分を有しないことを示している。
【0027】前記補償パターン部は、格子サイズ7の2
〜10%程度の範囲で設けることが好ましい。本実施例
における最適設計例として作製したフォトマスクは補償
パターン10以外は、図2と同様であり、補償パターン
の線幅間隔18は1μmである。
【0028】実施例3 本実施例のフォトマスクパターンを図7および図8に示
す。前記図1および図2に示すフォトマスクパターンは
開口部が正方形状であるが、図7に示すような、曲線状
のパターンや、図8に示す二つの基本パターンの組み合
わせでも同様な効果を得ることができる。ただし、次の
条件を満たすことが必要である。すなわち、開口部2が
周囲の4本の格子ライン3すべてに接する。または補償
パターンを含んで接すること。また、開口部を構成する
ライン19が格子ライン、すなわち(110)面と平行
にならないこと。もし平行なラインがあると、アルカリ
エッチング時において目的とする場所以外に(111)
面が析出し、そこでエッチングが停止し、目的形状が得
られない。また、隣接する開口部間の最小距離(金属膜
パターンの最小幅)が露光装置の加工限界以上であるこ
と。この場合、マスクアライナーを用いる場合には3μ
m以上が好ましい。
【0029】なお、本実施例の図1、図2、図7および
図8並びに基本の図4に示すフォトマスクパターンは、
ポジ型レジストを用いた場合の説明であるが、これと逆
の関係にあるネガ型レジストを用いる場合には金属膜パ
ターン部と開口部の位置を逆にすれば同様の形状が得ら
れることになる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る逆ピ
ラミッド型テクスチャーの形成方法は、開口部が傾斜し
た正方形格子を基本とした形状を有するフォトマスクを
用いて酸化膜パターンを形成し、アルカリ水溶液でエッ
チング処理を行うことにより、良好な逆ピラミッド型テ
クスチャーを、安価な装置によって、簡易な工程にて形
成することを可能とする。
【0031】さらに、補償パターンを付与したフォトマ
スクを用いることによって、上記の酸化膜パターンを形
成し、アルカリ金属元素を含まないTMAH溶液等でエ
ッチング処理を行うことにより、良好な逆ピラミッド型
テクスチャーの形成が可能となる。これにより、アルカ
リ金属元素による電気特性の低下も防止され、高性能太
陽電池を低コストで製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る補償パターンを付与した
フォトマスクパターンの一例を示す図である。
【図2】本発明の実施例に係るフォトマスクパターンの
基本構成の一例を示す図である。
【図3】本発明に係る逆ピラミッド型テクスチャーの概
要図であり、(a)配列状況を示し、(b)拡大図を示
す。
【図4】従来のフォトマスクパターンの一例を示す図で
ある。
【図5】従来のフォトマスクパターンによるテクスチャ
ーの形成過程を示す図で、(a)開始段階、(b)途中
段階、(c)最終段階を示す。
【図6】本発明のフォトマスクパターンによるテクスチ
ャーの形成過程を示す図で、(a)開始段階、(b)途
中段階、(c)最終段階を示す。
【図7】本発明の実施例に係る曲線状パターンを有する
フォトマスクの一例を示す図である。
【図8】本発明の実施例に係る二つの基本パターンの組
み合わせを有するフォトマスクの一例を示す図である。
【符号の説明】
1…金属膜部分 2…開口部 3…格子ライン 4…開口部四隅部分 5…最小線幅部分 6…傾斜角度 7…格子サイズ 8…パターン長さ(その1) 9…パターン長さ(その2) 10…補償パターン部分 11…Si基板表面 12…金属膜部分の幅 13…酸化膜 14…(111)面 15…(111)面と(100)面の角度 16…(100)面 17…析出面 18…補償パターンの線幅間隔 19…開口部を構成するライン 20…副正方形格子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 31/04 - 31/078 H01L 21/306 - 21/308

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 逆ピラミッド型テクスチャーの形成方法
    において、フォトリソグラフィープロセスに用いるフォ
    トマスク上に規則的に配列された開口部を、該開口部の
    一つのみを含む領域毎にフォトマスク面を分割する基本
    正方形格子に相似し、該基本正方形格子の大きさを越え
    ない副正方形格子のそれぞれ一辺の少なくとも一部を含
    む四辺上の直線を、該基本正方形格子の辺と平行となる
    部分を含まない線分で接続した形状とし、かつ隣接する
    開口部間では、該基本正方形格子の辺を挟んで、近接す
    る直線同士の一方が、他方の直線を該基本正方形格子の
    該辺に対して対称投影した線分に重複しない関係を有す
    る形状とすることを特徴とする逆ピラミッド型テクスチ
    ャーの形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法であって、前記副
    正方形格子を、前記基本正方形格子に一致させたことを
    特徴とする逆ピラミッド型テクスチャーの形成方法。
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