JP3079248U - ステンドグラス調ビーズ額絵 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ビーズ絵に光を透過させることによりステンド
グラスの様に見える額絵を提供する。 【解決手段】複数の異なる色彩を含む花，動物などの絵
柄をフィルム面に印刷し、この表裏少なくとも一面に粘
着性を付与せしめた透明フィルム１の、前記印刷絵柄面
に夫々の色彩に合わせた色彩又は透明なガラスもしくは
樹脂製のビーズ３を上記粘着性を利用して貼着した絵板
Ｂを透明の樹脂板又はガラス板４で挟み込み固定して額
Ａに収納せしめたステンドグラス調ビーズ額絵である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は光を透過させることによりステンドグラス調に見えるビーズ利用の額 絵に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

ビーズを利用し粘着加工した下絵の上に隙間のないようにビーズを並べた作品 は、いわゆるビータッチ手芸として広く知られており、プラスチック画板上に原 画をはりつけて、所定通りにビーズを並置し、仕上げて透明シート又はガラスで ビーズを固定すると共に、額に嵌め込み、背面を厚紙等で押さえ、留めピンで止 着することが行われている。

【０００３】

【課題を解決しようとする課題】

しかし、上記のビーズ利用作品は単にプラスチック画板上の下絵に対応して、 その上に粘着のりを介してクリスタルガラスビーズを並べるだけであり、しかも 額に収納するときは、背面が厚紙等により押さえられるため、ビーズによる表面 の乱反射による美観は得られるとしても、光の透過はなく、従って光の透過によ るステンドグラス調の美観は全く期待することができず、美観観賞の面でも自ら 限界があった。

【０００４】 本考案は上述の如き実状に鑑み、特にビーズ利用の絵に対し光の透過による美 的変化を加えることにより印刷された絵板部分がビーズを通して立体的に見え、 しかも光の乱反射により輝いて見えるステンドグラス調のビーズ額絵を提供する ことを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

即ち、上記目的に適合する本考案は、複数の異なる色彩を含む花，動物などの 絵柄をフィルム面に印刷し、かつその表裏少なくとも一面に粘着層を付与せしめ た透明フィルムの、前記印刷絵柄面に夫々の色彩に合わせた色又は透明のガラス もしくは樹脂製のビーズを上記粘着層を利用して貼着してなる絵板を透明の樹脂 板又はガラス板で挟み込み固定して額に収納してなるステンドグラス調ビーズ額 絵を特徴とする。

【０００６】 〔考案の詳細な説明〕 以下、更に上記本考案の具体的態様を添付図面にもとづいて説明する。

【０００７】 図１は本考案に係るビーズ額絵の１例を示し、Ａは額、Ｂは内部に収納された ビーズ利用の絵板である。 図２は上記図１のＸ−Ｘ線におけるビーズ利用絵板の一部拡大断面図であり、 同図に示すように上記絵板Ｂは透明フィルム１面に印刷された複数の異なる色彩 を含む花，動物などの絵柄に従ってその絵柄面又は表裏両面に付与された粘着層 ａを利用して絵柄の夫々の色彩に対応して夫々の色彩又は透明のガラスもしくは 樹脂製のビーズ３が並置されて構成されており、その表裏には透明な樹脂板、例 えばアクリル板又はガラス板４が前記ビーズ３を挟み込むように固定されて額Ａ に収納されている。

【０００８】 ここで、上記花，動物などの絵柄を印刷したフィルム１は光を透過させるため 透明（半透明も含む）なフィルムであることが肝要であり、フィルム厚さは絵柄 を印刷可能で、かつビーズを並べて額内に収納することができれば特に制約はな い。 また、絵柄は花，動物に限らず、種々の絵柄が使用される。 そして、上記透明フィルム１は絵柄印刷後、ビーズ３の固定に備えて粘着剤又 は粘着のりを付与する粘着加工が行われ、粘着性が与えられる。

【０００９】 粘着加工は上記の如くビーズ３を固定するためであり、透明なフィルム１の一 面にビーズ３を固定するときはそれに合わせて、少なくとも該一面に施すように する。 しかし、透明フィル１上にビーズを固定する作業を容易にするため表裏両面に 粘着層ａを形成して粘着性を付与し、ビーズ固定面の反対面を透明な樹脂板又は ガラス板４′に貼着固定して、その後に絵柄面にビーズ３を固定するようにする ことも好適である。

【００１０】 絵柄上の粘着面に並置固定されるビーズ３は印刷した複数の色彩を含む絵柄の 各部の色彩に合わせた色又は透明なガラスもしくは樹脂製のビーズであり、その 大きさは必ずしも均一である必要はなく、大小各種のビーズ３を選択し、又は混 合して使用することも可能である。 なお、ビーズ３は絵柄部分のみでなく、それ以外の部分を含め全面に並べ固定 せしめるようにする。

【００１１】 以上のようにして絵柄が印刷され、粘着面を利用して絵柄の夫々の色彩に合わ せた色又は透明なガラスもしくは樹脂製のビーズが貼り付けられた絵板Ｂは、そ の表面側が透明なガラス板又は樹脂板４により固定され、両透明板４，４′に挟 まれて額Ａ内に収納され、留めピンで止められて本考案の額絵が得られる。

【００１２】 図３（イ）〜（ニ）は上記額絵の作成の１態様を順序的に示したもので、先ず 透明なフィルム１上に複数の色彩を含む絵柄２を印刷し（イ図参照）、表面又は 表裏に粘着加工して粘着層ａを形成し、その上に随時、絵柄の色彩に合わせて該 色彩又は透明なガラスもしくは樹脂製のビーズ３を置いてゆき、絵柄以外の部分 もその色彩に合わせて適宜、ビーズ３を貼り付けて（ロ図参照）、その両面を透 明な樹脂板又はガラス板４，４′で挟み込むようにビーズ３を固定して（ハ図参 照）、出来上がった絵板Ｂを額Ａに収納して固定する。 勿論、上記の作成順序はこれに制約されるものではなく、例えば透明シート１ 上に絵柄２を印刷し、その表裏両面に粘着加工して図２の如く粘着層ａを両面に 形成してプラスチック画板のような下側の透明な樹脂板又はガラス板４′に該絵 柄印刷透明シート１を貼着、固定させて絵柄面に前記ビーズ３を並置するなど、 多少前後することがあっても、要は最終的な額絵が得られれば特に順序は問わな い。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は以上のように複数の異なる色彩を含む花，動物などの絵柄をフィルム 面に印刷し、その表裏少なくとも一面に粘着性を付与せしめた透明フィルムの印 刷絵柄面に夫々の色彩に合わせた色又は透明なガラスもしくは樹脂製のビーズを 上記粘着性を利用して貼着した絵板を透明の樹脂板又はガラス板で挟み込み固定 して額に収設したステンドグラス調額絵であり、透明フィルムに絵柄を印刷し、 該絵柄に対応する色彩又は透明なビーズを用い、更に透明な樹脂板，ガラス板で 挟み込み固定するため、光を透過させることにより、その光の透過でフィルム上 にビーズを載せ並べることによりフィルムに印刷された部分がビーズを通して立 体的に見え、従来の色付きのガラスカットを組み立てた職人技のステンドグラス と同様なステンドグラス調を顕出し、その外観をもつビーズ額絵を簡単に作成す ることができる顕著な効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る額絵の外観を示す正面図である。

【図２】図１のＸ−Ｘ線に沿う絵板の一部断面概要図で
ある。

【図３】（イ）〜（ニ）は本考案額絵を作成する順序を
示す説明図である。

【符号の説明】

１ 透明フィルム ２ 絵柄 ３ 透明ビーズ ４，４′ 透明板 Ａ 額 Ｂ 絵板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の異なる色彩を含む花，動物などの絵
   柄をフィルム面に印刷し、かつその表裏少なくとも一面
   に粘着層を付与せしめた透明フィルムの、前記印刷絵柄
   面に夫々の色彩に合わせた色又は透明のガラスもしくは
   樹脂製のビーズを上記粘着層を利用して貼着してなる絵
   板を透明の樹脂板又はガラス板で挟み込み固定して額に
   収納せしめたことを特徴とするステンドグラス調ビーズ
   額絵。