JP3078660U - 上 着 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観体裁を良くしながらも、通気性を確保で
きるようにすることにある。 【解決手段】 前身頃２部分にポケット部４を形成する
と共に、このポケット部４の左右または一方の側縁の前
身頃２部分に開口部７を形成し且つこの開口部７をメッ
シュ布８を縫着して塞いだ構成で、静電気に帯電しにく
い高分子化合物、並びに希有元素類を含む鉱物よりなる
マイナスイオンを放出またはマイナスイオン環境を形成
すると同時に、遠赤外線を放射する樹脂組成物を、メッ
シュ布に付着させる構成とした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ジャケット、ブルゾン、作業着等としての上着に関するもので、特 にポケットの側縁に通気性をもたせるようにしたものである。

【０００２】

【従来の技術】

ジャケット、ブルゾン、作業着等の上着には、適度の保温性を有しながらも、 運動時や作業時の発汗による蒸れやべたつきを防止するため、例えば脇の下に開 口部を設ける等の工夫がなされている。

【０００３】 しかし、前記構成では、甚だ外観体裁に劣るものになるため、その点を解消す るべく例えば特開平１１−６１５３５号公報に開示されたような発明が提案され ている。

【０００４】 この従来の発明の衣服は、身頃にメッシュ状布巾を設けた通気部を形成し、こ の通気部を覆う形態で覆い布を身頃に縫着してポケットとした構成であって、胸 の部分が蒸れにくく換気性に優れ、通気部が目立ちにくいという利点があるとし ている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながらこの発明は、ポケットの内面側がメッシュ状布巾で構成されてい るものであるから、ポケットに筆記具を入れた場合に、その先端部が引っ掛かっ てしまったり、小物を入れるとメッシュの網目から貫通脱落してしまったりする おそれが有り、また手帳等ポケットいっぱいなものを詰め込んでしまうと通気性 が確保されず、更には図示されているようにポケット上端にフラップを設けて閉 じてしまうと、外部と上着内部との通気性は完全に遮断されてしまい、通気部の 機能が果たせなくなる。

【０００６】 本考案は、上述した従来の上着の欠点や不満点を解消し、要求に応えるべく考 案された上着であって、外観体裁を良くしながらも、通気性を確保できるように することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上述した従来の課題を解決する本考案は、前身頃部分にポケット部を形成する と共に、該ポケット部側縁の前身頃部分に開口部を形成し且つ該開口部をメッシ ュ布を縫着して塞いだことを特徴とする構成である。

【０００８】 また、ポケット部を一つ以上形成すると共に、該ポケット部の一方側または両 側縁に、メッシュ布が縫着される開口部を形成するようにした。

【０００９】 更に、静電気に帯電しにくい高分子化合物、並びに希有元素類を含む鉱物より なるマイナスイオンを放出またはマイナスイオン環境を形成すると同時に、遠赤 外線を放射する樹脂組成物を、メッシュ布に付着させるようにした。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施形態を図面にしたがって説明すると、本考案にかかる上着 １には、その前身頃２の胸部にポケット布３を縫着することによりポケット部４ が設けられる。図示実施例ではこのポケット部４は左右に設けられているが、何 れか一方だけであっても良い。

【００１１】 そしてこのポケット部４の上端には、ポケット部４上端開口部を閉じる蓋片５ が設けられており、例えば面ファスナー６等により閉じた状態が維持される。

【００１２】 また、ポケット部４の側縁の前身頃２の部分には開口部７が形成され、この開 口部７を塞ぐ形態で、前身頃２とポケット部４との間にメッシュ布８が縫着され ている。

【００１３】 図２、３、４は、ポケット部４の一方の側縁に開口部７を形成し且つメッシュ 布８を縫着した構成を示し、図２または図４で示した如くメッシュ布８が伸びた 状態では開口部７が開いて充分な通気性が確保される。そして、更に通気性を良 くするには、図５、図６に示したようにポケット部４の両側縁に、メッシュ布８ を縫着した開口部７を形成すると良いであろう。

【００１４】 このように上述した構成にあっては、通気性が確保されるため、外気と上着１ 内部との換気が充分に達成され、しかもポケット部４の側縁にメッシュ布８を縫 着した開口部７を形成したので目立たず、外観体裁の良いものになる。

【００１５】 処で、上述したメッシュ布８には、静電気に帯電しにくい高分子化合物、並び に希有元素類を含む鉱物よりなるマイナスイオンを放出またはマイナスイオン環 境を形成すると同時に、遠赤外線を放射する樹脂組成物の溶液が塗布され、乾燥 固化させることにより、付着させている。

【００１６】 この樹脂組成物は、イオン放出希土類天然鉱石と、遠赤外線セラミックとの混 合体に、シリコン樹脂等の特定のポリマーを混合させた複合体である。この複合 体がマイナスイオンを大量に作り出し、同時に遠赤外線も放射するのであり、身 体の健康増進に効果が期待できる。

【００１７】 このような樹脂組成物をメッシュ布８に付着させることにより、外気がこのメ ッシュ布８を通過する際に樹脂組成物に触れ、マイナスイオンや遠赤外線が外気 と共に開口部７から上着１内に侵入し、これ等が身体に効果的に作用するものと 思われる。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したように本考案の上着は、ポケット部に多くのものを収納しても優 れた通気性をそのまま維持することができ、通気部分が目立たないので外観体裁 が良好であり、或る種の樹脂組成物を使用することにより更に健康に好影響を与 えることができる等、多くの優れた作用効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の上着の正面図である。

【図２】ポケット部及びメッシュ布の一実施例を示す斜
視図である。

【図３】図２にあって、メッシュ布が畳まれた状態の断
面図である。

【図４】図２にあって、メッシュ布が伸びた状態の断面
図である。

【図５】ポケット部及びメッシュ布の他の実施例を示す
一部切欠斜視図である。

【図６】図５にあって、メッシュ布が畳まれた状態の断
面図である。

【符号の説明】

１ 上着 ２ 前身頃 ３ ポケット布 ４ ポケット部 ５ 蓋片 ６ 面ファスナー ７ 開口部 ８ メッシュ布

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 前身頃部分にポケット部を形成すると共
   に、該ポケット部側縁の前身頃部分に開口部を形成し、
   且つ該開口部をメッシュ布によって塞いだことを特徴と
   する上着。
2. 【請求項２】 前身頃部分にポケット部を一つ以上形成
   すると共に、該ポケット部の一方側または両側縁に、メ
   ッシュ布が縫着される開口部を形成した請求項１に記載
   の上着。
3. 【請求項３】 静電気に帯電しにくい高分子化合物、並
   びに希有元素類を含む鉱物よりなるマイナスイオンを放
   出またはマイナスイオン環境を形成すると同時に、遠赤
   外線を放射する樹脂組成物を、メッシュ布に付着させた
   請求項１、２に記載の上着。