JP5108140B1 - 衣服 - Google Patents

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Abstract

【課題】防塵・防汚性などに加えて通気性をさらに向上させると共に、開口部の開閉操作を一層容易に行えるようにした衣服を提供する。
【解決手段】着用者の上半身を覆う上着12を少なくとも備えた密閉可能な衣服(ヤッケ)10において、上着12の前身頃14Fまたは後身頃14Bに背丈方向において所定長さの斜めの開口部26を形成すると共に、開口部26を持出し30で閉塞自在に構成した。即ち、通常時は開口部26を持出し30で閉塞する一方、通気性を必要とする場合には開口部26を持出し30で閉塞しない、換言すれば、開口部26を露出させるようにして通気性を確保する。
【選択図】図1

Description

この発明は衣服に関し、より詳しくは着用者の少なくとも上半身を覆う上着を備えた密閉可能な衣服に関する。
従来より、防塵・防汚や防風・防寒を目的とする密閉可能な衣服、即ち、密閉性の高い衣服として、例えばヤッケが広く知られている。ヤッケは密閉度を高めるため、袖口にゴムを入れて手首と密着させたり、フードを取り付けて頭部を覆うことができるようにするなどして構成される。このように、袖口などに形成される隙間をできるだけ少なくする工夫がなされていることから、袖口などの隙間から上着の内部に侵入するような通気は殆どない。
ところで、ヤッケのような密閉性の高い衣服を冷蔵室に出入りする作業で着用したり、夏山から平地に下山した場合など夏の暑いときでも着用することがある。その場合、防塵・防汚などの機能を保持しつつ通気性を確保できることが望ましいが、そのような通気性も確保したヤッケとして、例えば下記の特許文献1に記載された技術を挙げることができる。特許文献1記載の技術にあっては、着用者の上半身を覆う上着を少なくとも備えた密閉可能な衣服において、前記上着に通気のための開口部を設けている。
特許文献1記載の技術によれば、上着の内部の湿って暖かい空気を開口部から積極的に放出する、いわゆるふいご効果が期待でき、通気性が確保できる一方、持出しによって開口部を閉塞することができるので、防塵・防汚や防風・防寒の機能も確保することができる。
特開2011−80166号公報
しかしながら、夏の暑い日の着用などを考えると、通気性をさらに良くして一層快適な着心地を実現したいという要望がある。また、開口部は上着の背中側(後身頃)に設けられるため、持出しによる開口部の開閉操作は背中側に手を回して行わなければならず、必ずしも容易に行えるというものではなかった。
そこで、この発明の目的は上記した課題を解決し、防塵・防汚性などに加えて通気性をさらに向上させると共に、開口部の開閉操作を一層容易に行えるようにした衣服を提供することにある。
上記した課題を解決するために、請求項1にあっては、着用者の上半身を覆う上着を少なくとも備えた密閉可能な衣服において、前記上着の後身頃に背丈方向において所定長さの斜めの開口部を形成、前記開口部を持出しで閉塞自在に構成すると共に、前記持出しを前記開口部の上端と左右の側面の一方のみに縫着して取り付ける如く構成した。
請求項に係る衣服にあっては、前記持出しを前記開口部を介して前記上着の内側に収納自在に取り付ける如く構成した。
請求項に係る衣服にあっては、前記持出しを前記上着に固定自在に構成した。
請求項に係る衣服にあっては、前記持出しに摘みを設ける如く構成した。
請求項に係る衣服にあっては、前記摘みを前記持出しの側縁部の中央位置から前記背丈方向の下側の間の任意の位置に取り付ける如く構成した。
請求項に係る衣服にあっては、前記持出しを前記上着に固定するための留め具を前記持出しに取り付けると共に、前記摘みを前記留め具に隣接する位置に取り付ける如く構成した。
請求項に係る衣服にあっては、前記持出しをフラシで覆うように前記持出しの上下と左右の側方の一方において前記上着に前記フラシを縫着し、よって前記持出しの左右の側方の他方において前記フラシと前記上着との間に通気口を形成する如く構成した。
請求項に係る衣服にあっては、前記上着の前身頃または後身頃に前記背丈方向と直交する横方向において第2の開口部を形成し、前記第2の開口部を第2の持出しで閉塞自在にすると共に、前記第2の持出しを第2のフラシで覆う構成とした。
請求項1に係る衣服にあっては、上着の後身頃に背丈方向において所定長さの斜めの開口部を形成、開口部を持出しで閉塞自在に構成すると共に、持出しを開口部の上端と左右の側面の一方のみに縫着して取り付ける如く構成したので、開口部を持出しで閉塞しない、換言すれば、開口部を露出させることで、上着の内部の湿って暖かい空気を開口部から積極的に放出する、いわゆるふいご効果が期待でき、暑い空間であっても快適な活動ができる。特に、開口部を上着の前身頃または後身頃に背丈方向において斜めに形成したので、例えば特許文献1に記載の技術のように、開口部を背丈方向において垂直に真直ぐ形成する場合に比べて開口を大きく(長く)取ることができ、通気性がより向上する。
また、着用者が開口部の開閉操作をする際に、開口部を背丈方向に斜めに形成することで、開口部を真直ぐ形成する場合よりも、開口部、より具体的には持出しに手を回しやすくなり、開閉操作が容易になる。
また、開口部を持出しで閉塞自在に構成したので、開口部を持出しで閉塞する場合は上着の密閉度が高められるため、防塵・防汚性および防風・防寒性の機能を得ることができる。
また、開口部を後身頃に設けるように構成したので、上記した効果に加え、着用者の身体の中でも特に皮脂腺や汗腺が集中し、脂や汗の分泌量が比較的多い背中側の通気性を確実に確保することができる。また、上着の背中側は腕の動きに応じて左右に引っ張られるため、そこに開口部を設けることで開閉が容易、具体的には作業による動きと連動して空気の出し入れが行われ易くなり、通気性をより確実に確保できる。
また、持出しを開口部の上端と左右の側面の一方のみに縫着して取り付けるように構成したので、上記した効果に加え、開口部を露出させた状態においても開口部の上端は持出しによって覆われるため、上方からの雨や埃等の侵入を阻止することができる。
また、開口部の上端を持出しで縫着したことで、持出しを上着の内側に折り返して上着の内部に収納する場合、持出しと上着との縫着部分(開口部の上端部分)がねじれ、開口部が立体化して浮き上がり、通気性がより向上する。一方、露出した開口部を再び閉塞するときには、開口部が立体化して浮き上がっているので、内側に折り返して収納された持出しを引き出し易くなる。
請求項に係る衣服にあっては、持出しを開口部を介して上着の内側に収納自在に取り付けるように構成したので、上記した効果に加え、持出しを上着の内側に収納するだけで、開口部を容易に露出させることができる。
請求項に係る衣服にあっては、持出しを上着に固定自在に構成したので、上記した効果に加え、開口部を閉塞させるときも露出させるときも、持出しを上着に固定することにより、開口部が閉塞させられた状態または露出させられた状態を容易に維持でき、よって開口部の閉塞時には、防塵・防汚性および防風・防寒性の機構を効果的に発揮することができる一方、開口部の露出時には、通気性をより一層確実に確保することができる。
請求項に係る衣服にあっては、持出しに摘みを設けるように構成したので、上記した効果に加え、摘みを掴んで持出しを操作することができ、開口部の開閉操作が容易になる。
請求項に係る衣服にあっては、摘みを持出しの側縁部の中央位置から背丈方向の下側の間の任意の位置に取り付けるように構成したので、請求項で述べた効果に加え、摘みが着用者の手の回しやすい部分に取り付けられることになり、開口部の開閉操作が一層容易になる。
請求項に係る衣服にあっては、持出しを上着に固定するための留め具を持出しに取り付けると共に、摘みを留め具に隣接する位置に取り付けるように構成したので、請求項で述べた効果に加え、摘みを持ち上げる際、その力が摘みを介して留め具に伝わり易くなり、その結果、持出しの留め具を上着側の留め具から離間させ易くなる。
請求項に係る衣服にあっては、持出しをフラシで覆う構成としたので、上記した効果に加え、上方のみならず正面や側方からの雨や埃などに対してもその侵入を阻止することができる。
また持出しの上下と左右の側方の一方において上着にフラシを縫着して取り付けるように構成したので、雨や埃などの侵入を一層阻止することができる。
また持出しの左右の側方の他方においてフラシと上着との間に通気口を形成するように構成したので、開口部を露出した際に十分な通気性を確保できると共に、通気口から手を挿入して持出しを操作できるので、開口部の開閉操作が容易になる。
請求項に係る衣服にあっては、上着の前身頃または後身頃に背丈方向と直交する横方向において第2の開口部を形成し、第2の開口部を第2の持出しで閉塞自在にすると共に、第2の持出しを第2のフラシで覆う構成としたので、請求項7で述べた効果に加え、通気性が一層向上すると共に、第2の開口部に対しても持出しやフラシが設けられるので、防塵・防汚性や防風・防寒性も確保することができる。
この発明の第1実施例に係る衣服(ヤッケ)の背面図である。 図1に示す衣服の正面図である。 図1に示す開口部付近を拡大して模式的に示す模式分解斜視図である。 図1に示す持出しを上着の内側に収納した状態を示す、図1と同様な背面図である。 図4に示す開口部付近を拡大して模式的に示す、図3と同様な模式分解斜視図である。 図1に示す開口部付近の他の例を模式的に示す、図3と同様な模式分解斜視図である。 図6に示す開口部付近を模式的に示す、図5と同様な模式分解斜視図である。 図1に示す摘み部分を拡大して模式的に示す模式拡大図である。 この発明の第2実施例に係る衣服の背面図である。 図9に示す衣服の他の例を示す衣服の正面図である。 図9に示す衣服の他の例を示す衣服の正面図である。 図9に示す衣服の他の例を示す衣服(ズボン)の正面図である。 図9に示す衣服の他の例を示す衣服(ズボン)の背面図である。
以下、添付図面に即してこの発明に係る衣服を実施するための形態について説明する。
図1はこの発明の第1実施例に係る衣服の背面図であり、図2は図1に示す衣服の正面図である。尚、この明細書において、上下左右あるいは前後などの記載は、衣服の着用者にとっての上下左右方向あるいは前後方向を意味する。
図1および図2において、符号10は衣服、具体的にはヤッケ(ウィンドヤッケ。アノラック)を示す。ヤッケ10は、図示しない着用者の少なくとも上半身を覆う上着12からなる。ヤッケ10は、上記の如く、基本的には防塵・防汚や防風・防寒を目的とする衣服であるため、密閉可能にする工夫、換言すれば、密閉度を高めるような工夫が種々なされている。
具体的に説明すると、ヤッケ10を構成する上着12は、例えば合成繊維、より具体的にはナイロン(登録商標)またはポリエステルからなり、その表面は撥水加工などの処理が適宜に施される。上着12は、着用者の胸部や腹部などを覆う上着本体14と、上着本体14に縫着される左右の袖(長袖)16L,16Rを備える。
袖16L,16Rの袖口16La,16Raの周縁には、ゴムなどの弾性部材(具体的にはゴム紐。図1,2で見えず)が取り付けられる。これにより、袖口16La,16Raは適宜に絞られて手首と密着させられ、袖口16La,16Raの隙間は少なくなる。
上着本体14の裾14bの周縁には、ストッパ22a付きの裾紐22が取り付けられる。これにより、着用者が裾紐22を引っ張って裾14bを適宜に絞った後、その状態をストッパ22aを用いて維持することで、裾14bは着用者の腰と密着させられ、よって裾14bの隙間が少なくなる。尚、図1,2は裾14bが裾紐22によって絞られる前の状態を示す。
上着本体14は、前身頃14Fと後身頃14Bからなる。図2に示す如く、前身頃14Fの襟14aから裾14bにかけて上着12を着脱するためのファスナ18が取り付けられる。従って、上着12を着用した後にファスナ18を完全に閉めることで、首周り付近の隙間は少なくなる。尚、図2はファスナ18を閉めた状態を示す。
上記の如く、ヤッケ10は、袖口16La,16Raや首周りなどに形成される隙間をできるだけ少なくして密閉可能にする工夫、換言すれば、密閉性を高める工夫がなされている。このため、隙間から上着12の内部に侵入するような通気は殆どなく、防塵・防汚性および防風・防寒性に優れる。
ヤッケ10の説明を続けると、図1に示す如く、上着本体14の後身頃14Bは、肩から腰付近に亘る逆台形状を呈する中央の生地片と、この生地片の左右に位置する生地片の計3枚の生地片からなる。以下、左側の生地片を「左後身頃14BL」といい、中央部の生地片を「中央後身頃14BC」、右側の生地片を「右後身頃14BR」という。
左後身頃14BLと中央後身頃14BC、および中央後身頃14BCと右後身頃14BRは、一部分を除き、肩から裾14bに亘って縫着されて縫い合わされる。
上記の如く、左後身頃14BLと中央後身頃14BC、および中央後身頃14BCと右後身頃14BRの一部分が縫着されないことで、そこには着用時の上着12の内部空間と外部とを連通する開口部26が形成される。具体的には左後身頃14BLと中央後身頃14BC、および中央後身頃14BCと右後身頃14BRとを縫い合わせた縫合線14c、14d沿いにそれぞれ所定長さの開口部26が複数個(具体的には2つ)設けられる。
また、中央後身頃14BCは肩から腰付近に亘って逆台形状に形成されるので、この逆台形状部の脚に相当する縫合線14c、14d沿いに形成される開口部26も斜めとなる。即ち、開口部26は背丈方向(着用者の身長方向)において、その下端26bが上端26aよりも腰(裾14b)の中心側になるように斜めに形成される。換言すれば、2つの開口部26の離間距離が背丈方向の下(裾14b)側に行くにつれて減少するように背面視V字状に形成される。尚、図1において開口部26自体は後述する持出し30に隠れて見えない。
図3は開口部26付近を模式的に示す模式分解斜視図である。以下、2つの開口部26のうち左側に設けられた開口部26を例に説明するが、左右の開口部26は左右対称のため、以下の説明は右側の開口部26にも妥当する。
図1および図3を参照しつつ説明すると、上着12の中央後身頃14BCであって開口部26に相当する部位には、開口部26を閉塞自在な持出し(フラップ)30が取り付けられる(縫着される)。持出し30は略台形状を呈すると共に、上着12と同様に合成繊維、具体的にはナイロンまたはポリエステル製であり、撥水加工などの処理が適宜に施される。
台形状を呈する持出し30の下底に相当する一辺30aは開口部26と略同様の長さ(より正確には開口部26よりも若干長い)であり、この一辺30aが中央後身頃14BCに縫着される。一方、持出し30の上底に相当する他辺30bの長さは一片30aのそれに比してやや短く、上着12には縫着されない。また、一辺30aと他辺30bとの距離、即ち、持出し30の左右方向の長さ(高さ)は、一辺30aや他辺30bに比べてかなり短く設定される。
持出し30は開口部26の上端26aと側面26cに縫着して取り付けられる。具体的には持出し30の上部30cは開口部26の上端26aのやや上方の位置から斜め下方に向かって縫着され、持出し30の一辺30aは開口部26の側面26cの内側(背中中心側)であって、側面26cに沿って縫着される。尚、持出し30の下部30dは縫着されない。
持出し30の一辺30aを縫着するのは、一辺30aを折り目にして開口部26を持出し30によって開閉するためである。一方、持出し30の上部30cを開口部26の上端26a側で縫着するのは、例えば上方からの雨や埃などが開口部26から侵入しないようにするためである。特に本発明では、開口部26を斜めに形成したことにより、開口を大きく(長く)取ることができるようになったが、開口を大きく取ることによって逆に雨や埃などが上着12の内部に侵入しやすくなる。しかしながら、持出し30の上部30cを開口部26の上端26a側で縫着することで、持出し30が開口部26を上方から覆う形となって上方からの雨や埃などの侵入を阻止することができる。
また、持出し30の上部30cを開口部26の上端26a側で縫着することで、持出し30を上着12の内側に折り返して収納する際(開口部26を露出させる際)、持出し30と上着12の縫着部分(開口部26の上端26a部分)がねじれて、換言すれば、縫着部分が開口部26を開く方向に持ち上がって浮き上がり、開口部26が立体的に開口することになるため、より通気性が向上する。即ち、縫着部分のねじれによって開口部26が立体的に盛り上がって開口面積が大きくなるので、より通気性が向上するようになる(図4参照)。
また、上記の如く、開口部26が露出しているときには、開口部26が立体的に盛り上がって開口面積が大きくなっているので、この状態から開口部26を閉塞する場合、内側に折り返して収納された持出し30を引き出し易くなる。
持出し30には、図1,3に示す如く、中央後身頃14BCと左後身頃14BLとを密着させるための留め具32が取り付けられており、これにより持出し30を上着12に固定自在に構成される。留め具32は、具体的には面ファスナ(マジック・テープ(登録商標))からなる。尚、図において、留め具32の見えない部分は必要に応じて破線で示す。
詳説すると、持出し30の内面(正確には、左後身頃14BLと接触する面)30cには、留め具32である面ファスナのフック側(以下「フック側面ファスナ」といい、符号32aで示す)が縫い付けられる。この明細書で「内面」や「内側」とは基本的に、着用されたヤッケ10において着用者の身体に近い方の部分を意味し、「外面」や「外側」とは着用者の身体から遠い方あるいは露出する側を意味する。
一方、左後身頃14BLであって持出し30のフック側面ファスナ32aと対向する位置には、面ファスナのループ側(以下「第1のループ側面ファスナ」といい、符号32b1で示す)が縫い付けられる。
尚、図1に示す如く、フック側面ファスナ32aは持出し30の略中央の位置とそれよりも上側と下側の位置にそれぞれ設けられる。また、第1のループ側面ファスナ32b1はフック側面ファスナ32aにそれぞれ対向する位置に設けられる。従って、フック側面ファスナ32aと第1のループ側面ファスナ32b1を掛止(接合)させることで、持出し30と左後身頃14BLは密着させられる。即ち、後身頃14Bには開口部26が形成されるものの、持出し30が留め具32を介して左後身頃14BLに密着させられて固定されるため、開口部26は閉塞されることとなり、よって上着12の密閉度は維持されて上記した防塵・防汚性および防風・防寒性の機能は保持される。
尚、図3にあっては、理解の便宜のため、フック側面ファスナ32aと第1のループ側面ファスナ32b1とを離間させて示したが、通常これらは掛止されて密着させられる。
持出し30はさらに、開口部26を介して(通って)上着12の内側に収納自在に取り付けられる。
図4は持出し30を上着12の内側に折り返して収納した状態を示す、図1と同様な背面図である。また、図5は図4に示す開口部26付近を模式的に示す、図3と同様な模式分解斜視図である。
図4および図5に示す如く、持出し30は、一辺30a付近を折り目にして上着12の内側に折り曲げ可能となるように、上着12の中央後身頃14BCに取り付けられる。そのため、持出し30を上着12の内側に折り返すと、開口部26は露出させられる。
また、中央後身頃14BCの内面14BCaであって、持出し30を折り曲げたときにフック側面ファスナ32aと対向する位置には、第2のループ側面ファスナ32b2が縫い付けられる。
これにより、持出し30を上着12の内側に折り曲げた後、フック側面ファスナ32aと第2のループ側面ファスナ32b2を掛止させることで、持出し30は中央後身頃14BCの内面14BCaに密着させられて固定される、換言すれば、開口部26を露出させた状態が留め具32によって維持される。
開口部26が露出させられると、図5に矢印Aで示す如く、外部の空気が上着12の内部に開口部26を介して侵入すると共に、上着12の内部の空気は開口部26を介して外部に放出(排出)される、即ち、上着12の通気性が確保される。
図6は開口部付近の他の例を模式的に示す模式分解斜視図である。また、図7は図6に示す開口部付近を模式的に示す模式分解斜視図であり、開口部が露出した状態を示す。尚、開口部26を閉塞させたときのヤッケ10の背面の外観は、図1に示すものと略同じであるため、図示を省略する。
この例の特徴は、左後身頃14BLの中央後身頃14BC側端部が折り返されると共に、折り返されて外側に面した面上に留め具32(面ファスナ32b12)が取り付けられることである。従って、持出し30で開口部26を閉塞する場合は、図6に示す如く、持出し30の面ファスナ32aを左後身頃14BLの外面の面ファスナ32b11と左後身頃14BLの折り返された外側の面の面ファスナ32b12の両方に係止する。このように、左後身頃14BLの端部が折り返されて持出し30と密着されているので、閉塞時、外部からの通気を確実に遮断することができる。一方、図7の矢印Bに示す如く、開口部26を露出するときには、持出し30を上着の内側に折り返すことで、上着12の通気性が確保される。
図1の説明に戻ると、持出し30の側縁部である他辺30bには摘み(タブ)34が設けられる。摘み34は、図8に示す如く、着用者が容易に掴むことができるように持出し30の他辺30bから外側に向けて突出するように取り付けられる。
摘み34は持出し30によって閉塞状態になっている開口部26を露出する際に特に役立つものであり、摘み34を掴んで持出し30を引っ張る(背中から離れる方向に持ち上げる)ことで、容易に持出し30のフック側面ファスナ32aを第1のループ側面ファスナ32b1から離間させることができる。また、持出し30が上着12の内側に収納され、開口部26が露出されている状態から、開口部26を閉塞するために持出し30を上着12の内側から引っ張り出す際にも摘み34を掴むことで容易に引っ張り出すことができる。
摘み34は他辺30bの中央位置(他辺30bの背丈方向における中央位置)よりもやや下側であって、フック側面ファスナ32aが取り付けられている位置と略同じ位置に取り付けられる。摘み34を他辺30bの中央位置よりもやや下側に取り付けたのは、この位置が着用者が手を回し易い位置だからである。即ち、例えば他辺30bの上方に摘み34を取り付けると、着用者は摘み34を掴むのに手を背中の上方まで回さなければならず、開閉操作が非常に難しくなるためである。
また、摘み34をフック側面ファスナ32aと略同じ位置に取り付けたのは、摘み34を持ち上げる際、その力が摘み34を介してフック側面ファスナ32aに伝わり易くなり、その結果、フック側面ファスナ32aを第1のループ側面ファスナ32b1等から離間させ易くなるためである。即ち、例えば摘み34をフック側面ファスナ32aから離れた位置に取り付けると、フック側面ファスナ32aを第1のループ側面ファスナ32b1等から離間させるのにより大きな力が必要になると共に、摘み34を持ち上げる際、持出し30や衣服10がねじれるなどして、持出し30や衣服10の不必要な部分に不要な力がかかってしまう。しかし、摘み34をフック側面ファスナ32aの近傍に取り付けることで、そのような問題を回避することができる。
以上のように、持出し30の側縁部に相当する他辺30bに摘み34を設けることで、容易に持出し30を持ち上げることができ、開口部26を露出させるのが容易になる。特に、摘み34を他辺30bの中央位置よりも背丈方向において下側に取り付けたので、着用者は摘み34に手を回し易くなると共に、摘み34を持出し30のフック側面ファスナ32aと略同じ位置に取り付けたので、摘み34を持ち上げる力がフック側面ファスナ32aに作用し易くなり、フック側面ファスナ32aを第1のループ側面ファスナ32b1等から離間させ易くなる。
以上の如く、第1実施例に係る衣服(ヤッケ)10にあっては、上着12の前身頃14Fまたは後身頃14Bに背丈方向において所定長さの斜めの開口部26を形成すると共に、開口部26を持出し30で閉塞自在に構成したので、開口部26を持出し30で閉塞しない、換言すれば、開口部26を露出させることで、上着12の内部の湿って暖かい空気を開口部26から積極的に放出する、いわゆるふいご効果が期待でき、暑い空間であっても快適な活動ができる。特に、開口部26を上着12の前身頃14Fまたは後身頃14Bに背丈方向において斜めに形成したので、例えば開口部26を背丈方向において垂直に真直ぐ形成する場合に比べて開口を大きく(長く)取ることができ、通気性がより向上する。
また、着用者が開口部26の開閉操作をする際に、開口部26を背丈方向に斜めに形成することで、開口部26を真直ぐ形成する場合よりも、開口部26、より具体的には持出し30に手を回しやすくなり、開閉操作が容易になる。
また、開口部26を持出し30で閉塞自在に構成したので、開口部26を持出し30で閉塞する場合は上着12の密閉度が高められるため、防塵・防汚性および防風・防寒性の機能を得ることができる。
また、開口部26を後身頃14Bに設けるように構成したので、着用者の身体の中でも特に皮脂腺や汗腺が集中し、脂や汗の分泌量が比較的多い背中側の通気性を確実に確保することができる。また、上着12の背中側は腕の動きに応じて左右に引っ張られるため、そこに開口部26を設けることで開閉が容易、具体的には作業による動きと連動して空気の出し入れが行われ易くすることができ、通気性をより確実に確保できる。
また、持出し30を開口部26の上端26aと側面26cとに縫着して取り付けるように構成したので、開口部26を露出させた状態においても開口部26の上端26aは持出し30によって覆われるため、上方からの雨や埃等の侵入を阻止することができる。
また、開口部26の上端26aを持出し30で縫着したことで、持出し30を上着12の内側に折り返して上着12に収納する場合、持出し30と上着12との縫着部分(開口部26の上端26a部分)がねじれ、開口部26が立体化して浮き上がり、通気性がより向上する。一方、露出した開口部26を閉塞するときには、開口部26が立体化して浮き上がっているので、内側に折り返して収納された持出し30を引き出し易くなる。
また、持出し30を開口部26を介して上着12の内側に収納自在に取り付けるように構成したので、持出し30を上着12の内側に収納するだけで、開口部26を容易に露出させることができる。
また、持出し30を上着12に固定自在に構成した(留め具32を取り付けた)ので、開口部26を閉塞させるときも露出させるときも、持出し30を上着12に固定することにより、開口部26が閉塞させられた状態または露出させられた状態を容易に維持でき、よって開口部26の閉塞時には、防塵・防汚性および防風・防寒性の機構を効果的に発揮することができる一方、開口部26の露出時には、通気性をより一層確実に確保することができる。
また、持出し30に摘み34を設けるように構成したので、摘み34を掴んで持出し30を操作することができ、開口部26の開閉操作が容易になる。
また、摘み34を持出し30の側縁部(他辺)30bの中央位置から背丈方向の下側の間の任意の位置に取り付けるように構成したので、摘み34が着用者の手の回しやすい部分に取り付けられることになり、開口部26の開閉操作が一層容易になる。
また、持出し30を上着12に固定するための留め具32(フック側面ファスナ32a)を持出し30に取り付けると共に、摘み34を留め具32(フック側面ファスナ32a)の近傍、即ち、留め具32に隣接する位置に取り付けるように構成したので、摘み34を持ち上げる際、その力が摘み34を介して留め具32(フック側面ファスナ32a)に伝わり易くなり、その結果、持出し30の留め具32(フック側面ファスナ32a)を上着12側の留め具32(第1のループ側面ファスナ32b1)から離間させ易くなる。
尚、実施例では、開口部26は背丈方向において、背中の真中よりやや上側から下方向(着用者の左右の肩甲骨より下側)にかけて形成されるが、必ずしもこの位置に形成される必要はなく、それよりも上側に形成されても良い。ただし、より下側に形成された方が着用者は開口部26を操作し易くなる。
また、開口部26は、左後身頃14BLと中央後身頃14BC、および中央後身頃14BCと右後身頃14BRとを縫い合わせた縫合線14c、14dに沿って形成されるが、これに限定されるものではなく、背中(後身頃14B)のいずれかの位置に細長の切り込みを形成するようにしても良い。即ち、左後身頃14BLと中央後身頃14BC、または中央後身頃14BCと右後身頃14BRとの縫合線14c、14d沿いに未縫着部を設け、これを開口部26としなければならないというものではない。
また、開口部26は、上着12の背中側、すなわち、後身頃14Bに設けたが、これに限定されるものではなく、前身頃14Fに設けても良い。
また、実施例では、持出し30は、台形状を呈しているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば矩形状であっても良く、さらには角の取れた曲線状または半円状であっても良い。即ち、持出し30は、着用者が掴んで開口部26を開閉できるものであれば良く、その形状は問わない。
また、実施例において、衣服としてヤッケを例に挙げて説明したが、それに限定されるものではなく、要は密閉性が高い衣服であれば良く、例えば上下一体のつなぎなどであっても良い。
また、持出し30の留め具32を面ファスナからなるように構成したが、それに代えてスライドファスナなどであっても良い。
また、摘み34は、矩形状を呈しているが、これに限定されるものではなく、着用者が掴むことができ、これにより持出し30を持ち上げたり、引き出したりできれば良く、摘み34の形状や大きさ、素材などは問わない。
次いで、この発明の第2実施例に係る衣服について説明する。
図9は第2実施例に係る衣服100の背面図である。尚、以下では、第1実施例と共通の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
第1実施例と相違する点に焦点をおいて説明すると、第2実施例では持出し30をフラシ36で覆う構成としている。フラシ36は略矩形状を呈すると共に、持出し30を覆う必要があることから、薄く、かつ持出し30より大きな面積を有する。また、フラシ36は上着12と同様に合成繊維、具体的にはナイロンまたはポリエステル製であり、撥水加工などの処理が適宜に施される。
フラシ36は持出し30の上部30cの上方に位置する上部36cと、持出し30の下部30dの下方に位置する下部36dと、持出し30の側方にあたる一辺30a側に位置する側面36aによって上着12に縫着される。このように、持出し30をフラシ36によって覆う構成としたので、雨や埃などの侵入を一層効果的に阻止することができる。
一方、フラシ36の、持出し30の一辺30a側とは反対側の面、即ち、持出し30の他辺30b側の側面36bは縫着されずに開口している。尚、図9では、理解の便宜のため、持出し30等を破線で示したが、持出し30等は実際にはフラシ36によって外からは見えないようになっている。
フラシ36は側面36b側の縫着されていない開口部分が上着12の表面に対して浮き上がる構成となっている。即ち、フラシ36の開口部分が上着12から離間させられ、通気口を形成するようになっている。具体的にはフラシ36の上部36cと上着12との縫着位置とフラシ36の下部36dと上着12との縫着位置との間の距離(長さ)が、フラシ36の側面36bの長さよりも短くなるように構成される。このため、フラシ36の開口部分である通気口が上着12の表面に対して浮き上がる構成となる。
このように、フラシ36の開口部分が上着12に対して離間して浮き上がり、通気口を形成するようになっているため、持出し30がフラシ36で覆われているとしても、通気性は十分確保される。
また、フラシ36が上着12から離間して浮き上がっているので、通気口から手を容易に挿入でき、持出し30をフラシ36で覆ったことによって開口部26の開閉作業がやり難くなるということはない。
また、第2実施例では、図9に示す如く、開口部26とは別の第2の開口部40が形成される。第2の開口部40は、上着12の後身頃14Bに形成されるが、開口部26とは異なり、背丈方向と直交する横方向に形成される。また、第2の開口部40は第2の持出し44によって閉塞自在とされると共に、第2の持出し44は第2のフラシ48で覆われる。尚、図9は第2の開口部40が第2の持出し44によって露出されている状態を示す。また、破線で示した第2の開口部40や第2の持出し44は実際には第2のフラシ48によって外からは見えないようになっている。
この例では、開口部26に加えて、第2の開口部40を設けるため、通気性がより向上するが、第2の開口部40を特に着用者の肩甲骨付近に相当する中央後身頃14BCの上部に形成したので、皮脂腺や汗腺が集中し、脂や汗の分泌量が多い背中の通気性を高めることができ、より快適な着心地を実現できる。
第2の持出し44は持出し30と同様に略台形状を呈するが、持出し30と異なり、第2の開口部40の下方に位置し、下底に相当する一辺44aのみが縫着される。従って、この一辺44aを折り目にして、第2の開口部40を開閉する。尚、第2の持出し44は、持出し30と同様に、留め具(面ファスナ)によって上着12に固定される。
第2のフラシ48は第2の持出し44の上方と側方で縫着されるが、背丈方向において第2のフラシ48の下側は縫着されずに開口している。尚、第2のフラシ48のその他の詳細については上記したフラシ36と同様であるので説明は省略する。
このように、開口部26に加えて第2の開口部40を設けることにより、通気性がより向上すると共に、第2の持出し44によって第2の開口部40を開閉自在にすることができるので、通気性の向上と防塵・防汚性や防風・防寒性を確保することができる。さらに、第2のフラシ48を設けることにより、第2の開口部40が露出しているときであっても雨や埃等の侵入を一層効果的に阻止することができると共に、上記したフラシ36と同様に、第2のフラシ48を上着12から離間させて通気口を形成しているので、第2のフラシ48で第2の持出し44を覆う構成としても、通気性を十分確保することができる。
図10は第2実施例に係る衣服の他の例を示したものである。この例の特徴は、前身頃14Fに第2の開口部50、第2の持出し54および第2のフラシ58を設けたことである。第2の開口部50、第2の持出し54および第2のフラシ58は、ファスナ18を挟んで左右側それぞれに設けられる。尚、第2の開口部50、第2の持出し54および第2のフラシ58の具体的な構成や機能については、上記した第2の開口部40、第2の持出し44および第2のフラシ48等と同一であるので、詳細な説明は省略する。
尚、この例では、ファスナ18を挟んで左右それぞれに第2の開口部50等を設けているが、例えばファスナを有しない頭から被る形式の衣服などにおいては、前身頃の胸付近に一つの開口部等を設けるようにしても良い。
図11は同じく第2実施例に係る衣服の他の例を示したものであるが、この例の特徴は、腕部、即ち左右の袖16L,16Rに第2の開口部60、第2の持出し64および第2のフラシ68を設けたことである。具体的には着用者の上腕二頭筋付近に相当する部位に第2の開口部60等を設け、ここからも通気が可能となっている。尚、第2の開口部60、第2の持出し64および第2のフラシ68の具体的な構成や機能については、上記した第2の開口部40、第2の持出し44および第2のフラシ48等と同一であるので、詳細な説明は省略する。
尚、この例では、左右の袖16L,16Rの着用者の上腕二頭筋付近に相当する部位に第2の開口部60等を設けたが、これに限定されるものではなく、左右の袖16L,16Rの他の任意の位置に設けても良い。
図12および13は上着12ではなく、ズボン側に開口部70,80等を設けた例である。図12はズボンの膝付近内側に開口部70および持出し74を設け、図13は膝裏付近に開口部80、持出し84およびフラシ88を設けた例である。このように、ズボン側にも開口部70,80等を設けることができ、これにより通気性がより向上し、快適な着心地を実現することができる。尚、開口部70,80、持出し74,84およびフラシ78,88の具体的な構成や機能については、上記した第2の開口部40、第2の持出し44および第2のフラシ48等と同一であるので、詳細な説明は省略する。
以上の如く、第2実施例に係る衣服100にあっては、持出し30をフラシ36で覆う構成としたので、上方のみならず正面や側方からの雨や埃などに対してもその侵入を阻止することができる。
また、フラシ36を持出し30の上下と左右の側方の一方において上着12に縫着して取り付けるように構成したので、雨や埃などの侵入を一層阻止することができる。
また、フラシ36に上着12から離間させられた通気口、即ち、持出し30の左右の側方の他方においてフラシ36と上着12との間に通気口を形成するように構成したので、開口部26を露出した際に十分な通気性を確保できると共に、通気口から手を挿入して持出しを操作できるので、開口部26の開閉操作が容易になる。
また、上着12の前身頃14Fまたは後身頃14Bに背丈方向と直交する横方向において第2の開口部40,50,60を形成し、第2の開口部40,50,60を第2の持出し44,54,64で閉塞自在にすると共に、第2の持出し44,54,64を第2のフラシ48,58,68で覆う構成としたので、通気性が一層向上すると共に、第2の開口部40,50,60に対しても持出しやフラシが設けられるので、防塵・防汚性や防風・防寒性も確保することができる。
尚、以上の説明において、開口部26や持出し30、留め具32等の位置や大きさ、個数などを具体的に示したが、それらは例示であって限定されるものではない。
10,100 ヤッケ(衣服)、12 上着、14F 前身頃、14B 後身頃、26 開口部、26a 開口部の上端、26c 開口部の側面、30 持出し、32 留め具、32a フック側面ファスナ(留め具)、32b1 第1のループ側面ファスナ(留め具)、32b2 第2のループ側面ファスナ(留め具)、34 摘み(タブ)、36 フラシ、40,50,60 第2の開口部、44,54,64 第2の持出し、48,58,68 第2のフラシ

Claims (8)

  1. 着用者の上半身を覆う上着を少なくとも備えた密閉可能な衣服において、前記上着の後身頃に背丈方向において所定長さの斜めの開口部を形成、前記開口部を持出しで閉塞自在に構成すると共に、前記持出しを前記開口部の上端と左右の側面の一方のみに縫着して取り付けたことを特徴とする衣服。
  2. 前記持出しを前記開口部を介して前記上着の内側に収納自在に取り付けたことを特徴とする請求項記載の衣服。
  3. 前記持出しを前記上着に固定自在に構成したことを特徴とする請求項1または2記載の衣服。
  4. 前記持出しに摘みを設けたことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の衣服。
  5. 前記摘みを前記持出しの側縁部の中央位置から前記背丈方向の下側の間の任意の位置に取り付けたことを特徴とする請求項記載の衣服。
  6. 前記持出しを前記上着に固定するための留め具を前記持出しに取り付けると共に、前記摘みを前記留め具に隣接する位置に取り付けたことを特徴とする請求項記載の衣服。
  7. 前記持出しをフラシで覆うように前記持出しの上下と左右の側方の一方において前記上着に前記フラシを縫着し、よって前記持出しの左右の側方の他方において前記フラシと前記上着との間に通気口を形成したことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の衣服。
  8. 前記上着の前身頃または後身頃に前記背丈方向と直交する横方向において第2の開口部を形成し、前記第2の開口部を第2の持出しで閉塞自在にすると共に、前記第2の持出しを第2のフラシで覆う構成としたことを特徴とする請求項記載の衣服。
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