JP3077444B2 - インクジェットヘッド及びその製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッド及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク滴を吐出させ記
録紙等の媒体上にインク像を形成するプリンタ等の装置
に用いられるインクジェットヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式(液体噴射記録
方式)に適用されるインクジェットヘッドは、一般に微
細なインク吐出口(以下オリフイスと呼ぶ)、インク供
給口、インク流路及びインク流路の一部(エネルギー作
用室)又は基板の外側に設けられるインク吐出する為に
利用されるエネルギーを発生するエネルギー発生素子と
を備えており、記録時においてはエネルギー発生素子の
作動により、インクの小滴がオリフイスから噴射されて
被記録紙に着滴し、これにより印字、記録が行われるも
のである。このようなインクジェットヘッドは、特公平
2−42670号公報に開示されている。その構造を図
11及び13を用いて説明する。図11は、インクジェ
ットヘッドの模式的斜視図である。図13は、図11に
一点鎖線YY’で示す位置で切断した場合の切断面図で
ある。図13を基に説明する。基板1はガラス、プラス
チック、セラミック、金属等からなり、インク流路溝
9、インク供給口溝10、エネルギー作用室溝11の壁
面のひとつとして機能する。その製造方法は最初に、基
板1上にはオリフイス7からインクを吐出するために利
用されるエネルギーを発生するエネルギー発生素子2を
配設する。
【0003】次に、エネルギー発生素子2が設けられた
基板1上に感光性樹脂層4を形成する。次に、公知のフ
ォトリソグラフィの手段によって硬化した感光性樹脂層
4にインク流路溝9、インク供給口溝10、エネルギー
作用室溝11を一括作製する。最後に、オリフイス7が
形成された覆い板8(以下オリフイスプレート)で各溝
を覆ってインクジェットヘッドを得る。
【0004】近年、高精細な印字物を得る為にオリフイ
ス7の配置密度が高いインクジェットヘッドが必要にな
ってきている。その場合は、エネルギー作用室11の間
隔が狭くなるため、エネルギー作用室11の幅も小さく
なる。したがって、必要な圧力容積を得るためにはエネ
ルギー作用室11の高さを高くすることが重要である。
もし圧力容積が不充分であると、インク吐出時のインク
量が少なくなるため、記録媒体上で1記録ドット当りの
面積が小さくなり必要な面積を得るためには重ね打ちな
どをしなければならず印字速度が遅くなる、また、エネ
ルギー作用室11へのインクの供給が不安定となりイン
ク吐出特性が不安定となる等の課題も生じる。感光性樹
脂層4を厚くすればエネルギー作用室11を高くできる
が、厚くなると露光時に感光性樹脂層4の上面から底面
まで均一に光が到達しないのでエネルギー作用室11の
寸法精度が悪くなりインク吐出特性が不安定となる。し
たがって、エネルギー作用室11を高精度で高くするに
は基板1だけでなくオリフイスプレート8にも感光性樹
脂層4でエネルギー作用室溝11、インク流路溝9、イ
ンク供給口溝10を作り、基板側の各溝と接合してエネ
ルギー作用室11を高くする方法が提案されている。こ
の際、位置ズレのないように接合する必要がある。位置
ズレを小さくするには、先ず感光性樹脂層4のインク流
路溝9、エネルギー作用室溝11、インク供給口溝10
を基板1及びオリフイスプレート8の所定の位置に精度
良く配置することが必要である。その方法としては、基
板1及びオリフイスプレート8に露光マスク位置合わせ
基準穴3を設け、露光時にその基準穴3と露光マスク合
わせマーク6の中心との位置ズレを光学顕微鏡等で見な
がら基板1及びオリフイスプレート8を前後左右に微動
させ合わせる方法が一般的である。具体的には図10に
示すように露光マスク合わせマーク6が、基準穴径より
少し大きい円弧と小さい円弧を含んだ形状になっている
ので、この二つ円弧の中間に基準穴3が入るように位置
合わせを行う。次に位置ズレを小さくするには基板1及
びオリフイスプレート8を高精度で重ね合わせ接合する
必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図11に示
すように露光時の露光マスク位置合わせ基準穴3aと接
合時の位置合わせ基準穴3bを別々に設けているので、
露光時に各溝を基準穴3aに対して所定の位置に精度良
く配置しても、露光時に使用するの基板1及びオリフイ
スプレート8の露光マスク位置合わせ基準穴3aと接合
時に使用する位置合わせ基準穴3bとの距離間バラツキ
の分が接合時に加算され位置ズレが大きくなってしまう
(図12参照)。このためにインク流路抵抗が大きくな
りインク吐出スピードが遅くなるという課題が生じる。
今後はオリフイス7の配置密度は更に高密度になってい
くのでインク流路幅が狭くなり特にこの方向での位置ズ
レがインク吐出特性に与える影響は大きい。また、気泡
が抜けにくくインクが吐出しなくなるという課題も生じ
る。
【0006】また、エネルギー作用室11を高くした
り、厚みによって形状を変える場合は感光性樹脂層4が
多層になるので、図14に示すように露光時の露光マス
ク位置合わせ基準穴3aにも感光性樹脂層4が形成され
ていると感光性樹脂層4が着色されている為に、基準穴
部分の視野が暗くなってしまいその基準穴3aとマスク
の合わせマーク6の位置ズレ状態が光学顕微鏡で見ずら
く精度良く合わせられないという課題も生じる。そのた
めに工数も掛かりコストアップになる。
【0007】本発明の目的は、上記の課題を解決するた
めになされたものでインク流路、エネルギー作用室、イ
ンク供給口の位置ズレを簡便な方法で防止してインク吐
出特性の安定した高密度インクジェットヘッドを低コス
トで提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
ヘッドは、基板及び覆い板上にインク吐出口とエネルギ
ー作用室とインク供給口及び前記インク吐出口と前記エ
ネルギー作用室と前記インク供給口とを連通するインク
流路の少なくとも一つの壁面が感光性樹脂で形成され且
つ前記インク流路或いは前記エネルギー作用室に対応し
て配設されたインクを吐出するために利用されるエネル
ギー発生素子とを有するインクジェットヘッドにおい
て、露光マスク位置合わせ及び接合時の基準となる基準
穴を設けた基板及び覆い板に基準穴を除いて感光性樹脂
層を形成し、前記基準穴を基準に露光を行ったのち現像
をして、インク吐出口とエネルギー作用室とインク供給
口及びインク流路を所定の位置に形成する。次いで、前
記基準穴を基準に前記基板と覆い板を位置合わせを行い
接合することを特徴とする。
【0009】
【実施例】以下に具体例をあげて本発明の説明をする
が、これに限定されるものではない。
【0010】最初に、本発明のインクジェットヘッドの
製造方法を図面を用いて詳細に説明する。まず、図1に
示すように発熱素子或いは圧電素子等のインク吐出させ
るエネルギー発生素子2が配設されたガラス、プラスチ
ック、セラミック、金属等の内の適切な材質からなる基
板1に露光及び接合時の位置合わせ基準穴3を基板1の
中心に対して上下又は左右対称で且つインク流路、エネ
ルギー作用室、インク供給口が形成されるところより離
れた位置に二個所あける。穴開けは、基板が金属の場合
はプレス、エッチング等の公知の方法で行う。
【0011】次に、その基板1の表面を洗浄、乾燥した
のち、図2に示すように感光性樹脂層4aを形成する。
この際、感光性樹脂層4aは位置合わせ基準穴3には形
成しない。または、形成した場合でも露光前に位置合わ
せ基準穴3の周囲の感光性樹脂層4aを除去し空洞とし
ておく。ここで用いられる感光性樹脂は、液体状または
フィルム状、ポジ型またはネガ型の別を問わず、公知の
感光性樹脂が使用できる。また、感光性樹脂層の形成方
法としてはロールコーター、スピンコーター、スプレー
コーター、熱圧力ローラーラミネーター等の公知の方法
で形成できる。これらのうち、作業性や層厚の均一性等
の点からドライフィルムフォトレジストを熱圧力ローラ
ーラミネーターで貼り合わせる方法が好ましい。本実施
例では、感光性樹脂層にネガ型ドライフィルムフォトレ
ジストを用いたものを説明する。
【0012】次に、図3に示すように感光性樹脂層4a
上に所定のパターンを有する露光マスク5を重ね合わせ
基板の位置合わせ基準穴3と露光マスクの合わせマーク
6の位置ズレを光学顕微鏡等で見ながら基板1を前後左
右に微動させ、ズレ量を最小限に合わせたのち露光を行
う。この工程により感光性樹脂層4aは硬化部(露光
部)と可溶化部(未露光部)とに分かれる。
【0013】次にエネルギー作用室を高くするために露
光工程が済んだ感光性樹脂層4aの上に新たな感光性樹
脂層4bを形成する。感光性樹脂層4bの形成方法は図
2で形成した感光性樹脂層4aの形成方法と同じでよ
い。
【0014】次に、図4に示すように図3と同じ手法に
よって露光を行う。このとき、図4に示すように露光時
の位置合わせ基準穴3には感光性樹脂層4が形成されて
いないのでその基準穴3と露光マスクの合わせマーク6
の位置ズレ状態が光学顕微鏡で鮮明に見えるので短時間
で精度良く合わせることができる。ネガ型の感光性樹脂
を用いた場合、感光性樹脂層4aは二重に露光される
が、感光性樹脂層4bで反応した後の減衰した光が到達
するため寸法精度には影響しない。この感光性樹脂層形
成と露光の工程を、所望の厚さの感光性樹脂層4が得ら
れるまで繰り返したのち図5に示すように感光性樹脂層
4の可溶化部を現像液を用いて溶解除去し、基準穴3に
対して所定の位置にインク流路溝、エネルギー作用室
溝、インク供給口溝を得る。現像液は感光性樹脂の種類
に対応した公知の現像液が使用できる。図5では感光性
樹脂層形成と露光の工程を3回繰り返したのちに現像の
工程を行った場合を示している。
【0015】次に、図6に示すようにガラス、プラスチ
ック、セラミック、金属等のうちの適切な材質からなる
オリフイス7が形成されたオリフイスプレート8も基板
と同じ工程(穴明け、感光性樹脂層のコーテイング、露
光、現像)でインク流路溝、エネルギー作用室溝、イン
ク供給口溝を基準穴3に対して所定の位置に形成する。
【0016】次に、図7に示すようにインク流路溝、エ
ネルギー作用室溝、インク供給口溝が形成された基板1
とオリフイスプレート8を接合してインク流路、エネル
ギー作用室、インク供給口を得る。図7に示すように露
光時の位置合わせ基準穴3をそのまま使うので基板1と
オリフイスプレート8のインク流路溝の位置ズレ量は、
従来例のような露光時に使用するの基板1及びオリフイ
スプレート8の露光マスク位置合わせ基準穴3aと接合
時に使用する接合基準穴3bが別々の場合に生じる二つ
の穴間距離バラツキによる位置ズレ分は発生しない。
【0017】図8は本実施例によって得られたインクジ
ェットヘッドの斜視図であり、図9は、図8のインクジ
ェットヘッドのXX’断面図である。オリフイス7はオ
リフイスプレート8に、エネルギー発生素子2は基板1
の上面に設けられた場合を示している。以下に具体例を
あげて更に詳しく比較説明する。
【0018】[実施例1]最初に、インク吐出させるエ
ネルギー発生素子が配設されたニッケル基板(縦10m
m、 横30mm)上に径1mmの位置合わせ基準用の
丸穴を縦方向の中心線上に左右対称なる位置に左右に2
カ所に、穴間距離28mmでプレス法で形成する。
【0019】次に、ニッケル基板上にネガ型ドライフィ
ルムフォトレジスト(商品名「オーディル」、東京応化
工業社製、厚さ55μm、幅26mm)を熱圧力ローラ
ーラミネーターを用いて80〜100℃の温度、30〜
40cm/分の送り速度、1〜3kg/cm2 の圧力で
貼り合わせる。ドライフィルムフォトレジストは二つの
位置合わせ基準穴の距離(28mm)より短い幅26m
mを使うので、その基準穴にはラミネートされず空洞の
ままとなる。
【0020】次に、位置合わせ基準穴と露光マスクの位
置合わせマークの中心との位置ズレを光学顕微鏡で見な
がらニッケル基板を前後左右に微動させながらを正確に
位置合わせする。位置合わせマークは、基準穴径より少
し大きめ(1.002mm)、小さめ(0.998m
m)の円弧を含んだ形状になっているので、この二つ円
弧の中間に基準穴が入るように位置合わせを行う。
【0021】次に、超高圧水銀灯を用いて70mJ/c
2 の光量で露光を行う。この貼り合わせと露光を合計
3回繰り返したのち、1,1,1−トリクロロエタンを
スプレーを用いて吹き付け、未露光部分を除去し二つの
基準穴の内側中央部にインク流路溝、エネルギー作用室
溝、インク供給口溝を得る。
【0022】次にオリフイスを有するステンレス基板も
ニッケル基板と同じ工程(穴明け、感光性樹脂層のコー
テイング、露光、現像)でインク流路溝、エネルギー作
用室溝、インク供給口溝をふたつの基準穴の内側中央部
に形成する。
【0023】次に、ニッケル基板とステンレス基板をイ
ンク流路溝、エネルギー作用室溝、インク供給口溝が対
向するように重ね合わせ露光時の位置合わせ基準穴と接
合治具の位置決めピンで位置合わせする。次いで、重ね
合わせたニッケル基板とステンレス基板を接合治具を用
いて150℃の温度、10分の時間、470g/cm2
の圧力条件で接合してインク流路、エネルギー作用室、
インク供給口を得る。
【0024】このようにして得られたインクジェットヘ
ッドは純水:エタノール:グリセリン:染料=90:
4:4:2(重量比)からなるインクジェットインクを
用いて印字を行ったところ、インク吐出速度=9〜10
m/秒、インク重量=0.10〜0.12μgであり高
速で高濃度な印字が安定して行うことができた。また、
得られたインクジェットヘッドのニッケル基板とステン
レス基板のインク流路、エネルギー作用室、インク供給
口の位置ズレは約5μmであった。
【0025】[比較例1]最初に、インク吐出させるエ
ネルギー発生素子が配設されたニッケル基板(縦10m
m、 横30mm)上に露光マスク位置合わせ専用の丸
穴を縦方向の中心線上に左右対称なる位置に左右に2カ
所に、穴間距離25mmでプレス法で形成する。同時に
接合時の位置合わせ専用の丸穴も径1mmで左右に各2
カ所、異なる場所にプレス抜きで形成する。
【0026】次に、ニッケル基板上にネガ型ドライフィ
ルムフォトレジスト(商品名「オーディル」、東京応化
工業社製、厚さ55μm、幅26mm)を熱圧力ローラ
ーラミネーターを用いて80〜100℃の温度、30〜
40cm/分の送り速度、1〜3kg/cm2 の圧力で
貼り合わせる。二つの基準穴間距離(25mm)よりド
ライフィルムフォトレジストの幅(26mm)が広いの
で、その基準穴がラミネートされ塞がれてしまう。
【0027】次に、位置合わせ基準穴と露光マスクの位
置合わせマークの中心との位置ズレを光学顕微鏡で見な
がらニッケル基板を前後左右に微動させながらを正確に
位置合わせする。位置合わせマークは、基準穴径より少
し大きめ(1.002mm)、小さめ(0.998m
m)の円弧を含んだ形状になっているので、この二つ円
弧の中間に基準穴が入るように位置合わせを行う。
【0028】次に、超高圧水銀灯を用いて70mJ/c
2 の光量で露光を行う。この貼り合わせと露光を合計
3回繰り返したのち、1,1,1−トリクロロエタンを
スプレーを用いて吹き付け、未露光部分を除去し二つの
基準穴の内側中央部にインク流路溝、エネルギー作用室
溝、インク供給口溝を得る。
【0029】次にオリフイスを有するステンレス基板も
ニッケル基板と同じ工程(穴明け、感光性樹脂層のコー
テイング、露光、現像)でインク流路溝、エネルギー作
用室溝、インク供給口溝を基準穴の内側中央部に形成す
る。
【0030】次に、ニッケル基板とステンレス基板をイ
ンク流路溝、エネルギー作用室溝、インク供給口溝が対
向するように重ね合わせ露光時の位置合わせ基準穴と接
合治具の位置決めピンで位置合わせする。次いで、重ね
合わせたニッケル基板とステンレス基板を接合治具を用
いて150℃の温度、10分の時間、470g/cm2
の圧力条件で接合してインク流路、エネルギー作用室、
インク供給口を得る。
【0031】このようにして得られたインクジェットヘ
ッドは純水:エタノール:グリセリン:染料=90:
4:4:2(重量比)からなる実施例と同じ組成のイン
クジェットインクを用いて印字を行ったところ、インク
吐出速度=5〜10m/秒、インク重量=0.05〜
0.12μgであり高速で高濃度な印字が安定して行う
ことができた。また、得られたインクジェットヘッドの
ニッケル基板とステンレス基板のインク流路、エネルギ
ー作用室、インク供給口の位置ズレは約15μmであっ
た。
【0032】以上述べたように、本実施例では従来例と
比べて位置ズレが約10μm小さいためにインク吐出速
度とインク重量のバラツキが少なくなっている。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のインクジェ
ツトヘッドの製造方法は、露光マスク位置合わせの基準
となる基準穴を設けた基板及び覆い板に基準穴を除いて
感光性樹脂層を形成し、基準穴を基準に露光を行ったの
ち現像をして、インク吐出口とエネルギー作用室とイン
ク供給口及びインク流路を所定の位置に形成する。次い
で同じ基準穴を基準に基板と覆い板を位置合わせを行い
接合する。このため、インク流路、エネルギー作用室、
インク供給口の位置ズレを簡便な方法で防止できる。よ
って、インク吐出特性の安定した高密度インクジェット
ヘッドを低コストで提供できるという利点を有してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインクジェットヘッドの製造工程
を示すもので穴明けした基板の模式的断面図である。
【図2】本発明によるインクジェットヘッドの製造工程
を示すもので感光性樹脂層を形成した基板の模式的断面
図である。
【図3】本発明によるインクジェットヘッドの製造工程
を示すもので図2に続く工程で、感光性樹脂層の上にマ
スクを重ね合わせ感光性樹脂を露光した基板の模式的断
面図である。
【図4】本発明によるインクジェットヘッドの製造工程
を示すもので図3に続く工程で、露光した感光性樹脂の
上に更に感光性樹脂を形成したのちマスクを重ね合わせ
感光性樹脂を露光した基板の模式的断面図である。
【図5】本発明によるインクジェットヘッドの製造工程
を示すもので、所望の厚さまで感光性樹脂の積層と露光
を繰り返したのち現像を行った第一の基板の模式的断面
図である。
【図6】本発明によるインクジェットヘッドの製造工程
を示すもので、現像後のオリフイスプレートの模式的断
面図である。
【図7】本発明によるインクジェットヘッドの製造工程
を示すもので、図6に続く接合工程の模式的断面図であ
る。
【図8】本発明の製造方法によって製造されたインクジ
ェットヘッドの模式的斜視図である。
【図9】本発明の製造方法によって製造されたインクジ
ェットヘッドを示すもので図8に一点鎖線XX’で示す
位置で切断した場合の切断面図である。
【図10】露光マスク位置合わせ方法の模式図である。
【図11】従来の製造方法によって製造されたインクジ
ェットヘッドの模式的斜視図である。
【図12】従来の製造方法によって製造されたインクジ
ェットヘッドの接合工程の模式的断面図である。
【図13】従来の製造方法によって製造されたインクジ
ェットヘッドを示すもので図11に一点鎖線YY’で示
す位置で切断した場合の切断面図である。
【図14】本発明によるインクジェットヘッドの製造工
程を示すもので、露光した感光性樹脂の上に更に感光性
樹脂を形成したのちマスクを重ね合わせ感光性樹脂を露
光した基板の模式的断面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 エネルギー発生素子 3a、3b 位置合わせ基準穴 4a、4b 感光性樹脂層 5 露光マスク 6 露光マスク合わせマーク 7 オリフイス 8 オリフイスプレート 9 インク流路溝 10 インク供給口溝 11 エネルギー作用室溝 12 露光パターン
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/16 B41J 2/045 B41J 2/055 H01L 21/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板及び覆い板上にインク吐出口とエネ
    ルギー作用室とインク供給口及び前記インク吐出口と前
    記エネルギー作用室と前記インク供給口とを連通するイ
    ンク流路の少なくとも一つの壁面が感光性樹脂で形成さ
    れ且つ前記インク流路或いは前記エネルギー作用室に対
    応して配設されたインクを吐出するために利用されるエ
    ネルギー発生素子とを有するインクジェットヘッドにお
    いて、基板及び覆い板の露光及び接合時の位置合わせの
    基準となる基準穴には、感光性樹脂層を形成しないで空
    洞とすることを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 前記基準穴を円形形状で、基板及び覆い
    板の中心に対して上下または左右対称で且つインク流
    路、エネルギー作用室、インク供給口が形成されるとこ
    ろより離れた位置に二個所設けることを特徴とする請求
    項1記載のインクジェットヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のインクジェットヘッドの
    製造方法において、(a)基板及び覆い板に露光マスク
    位置合わせの基準となる基準穴を設ける工程と、(b)
    前記基板及び覆い板に感光性樹脂層を形成する工程と、
    (c)前記基準穴を基準に前記感光性樹脂層の必要部分
    を所定の位置に露光する工程と、(d)前記感光性樹脂
    層の未露光部分を除去する工程と、(e)前記基板と覆
    い板を前記基準穴を基準に位置合わせを行い接合をする
    工程の順で行うことを特徴とするインクジェットヘッド
    の製造方法。
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