JP3076598U - 単向性繊維シート - Google Patents

単向性繊維シート

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JP3076598U JP2000006976U JP2000006976U JP3076598U JP 3076598 U JP3076598 U JP 3076598U JP 2000006976 U JP2000006976 U JP 2000006976U JP 2000006976 U JP2000006976 U JP 2000006976U JP 3076598 U JP3076598 U JP 3076598U
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fiber
fiber sheet
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JP2000006976U
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俊 忠 林
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巨大機械工業股▲分▼有限公司
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産が迅速で、規格の変更が容易な、保存期
限に制限がなく、任意に切断できる単行性繊維シートを
提供する。 【解決手段】 単行性繊維シートは、基材10,20,50,60
により繊維束30を集結粘着して、プリプレグ方式により
基材10,20,50,60の予め含んだ熱可塑性粘接剤45を熱熔
融へ経て繊維束30間に浸透付着させ、且つ圧搾ローリン
グにより繊維束30と基材10,20,50,60を一体に粘結して
形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は単向性繊維シートに関し、特に収蔵や切断使用が便利な単向性繊維シ ートに関する。
【0002】
【従来の技術】
因みに、単向性繊維シートは、繊維束自体の材質が軽くて、腐食を恐れず、し かも高剛性で、抗張力に富む・・…などの特性を具えていることから、応用範囲が 極めて広く、例えば自転車フレーム、ノートブック型コンピュータケース…・・等 の軽量で高い強度を必要とする商品、乃至構造物の補修面の利用でも優れた効果 を奏している。一般に、単向性繊維シートは成型上、樹脂プリプレグ方式及び織編 み方式などの両種があって、そのうち、
【0003】 プリプレグ方式は、繊維束を一定方向(単向性)に緊密配列した後、少量の樹脂 を使って繊維束の間を粘着させ、ばさばさしないように定形させるのであるが、 生産上、繊維束配列の整然度や密度・・…等を考慮しなければならないため、製造 過程が複雑で樹脂分布の均一性の制御が容易でない問題がある。また、若しも一 般の常温硬化型樹脂をプリプレグ樹脂溶液にして使用すると、繊維束の粘着が常 温硬化型樹脂の時効硬化から保存寿命が相対的に短縮され、品質に瑕疵をもたら し易く、保存上の困惑を招いて、使用上、実際の需要に合わない。尚、熱可塑性 樹脂を繊維束の粘着に使用すると、熱可塑性樹脂は常温において柔軟性に乏しい ため、通常は予熱処理を施さなければならず、使用上極めて不便で実用性に欠け る。
【0004】 織編み方式は、繊維束を従来の織編み方式により編み織って形成され、生産上、 明らかに生産速度が遅い厳重な欠点があり、生産コストが高く、量産化が難し いと共に、縦向き繊維束が集束状を呈するため、応力を均一に分散伝送すること ができず、充分に材質の特性を発揮させ得ない上、編み織った孔隙間が小さいこ とから、樹脂の浸透が困難で他の物品と粘接すると、牢固に欠ける恐れがある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の単向性繊維シートにおける問題点に鑑み、本考案は、生産が迅速で 、規格の変更が容易な、保存期限に制限がなく、任意に切断できる単行性繊維シ ートを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案は、基材により繊維束を集結粘着させて、プ リプレグ方式により該基材の予め含んだ熱可塑性粘接剤を熱熔融へ経て繊維束間 に浸透付着させ、且つ圧搾ローリングにより繊維束と基材を一体に粘結して構成 される。
【0007】 そして、上記基材が網目を具えた織物であって、該織物に形成された網目が矩 形状を呈するようにしたり、上記基材が熱可塑性ノンウブン・ファブリック(non woven fabric)でなるようにしたり、上記繊維束を一基材表面に粘着固定し、 或いは両基材間に粘着固定し、または一基材の上、下面に粘着固定したり、上記 繊維束をカーボン繊維束、ガラス繊維束、ポリウレタン繊維束など、或いは任意 の二種以上を混合して形成したり、上記基材及び上記繊維束が常温効果型粘接剤 を塗布されて直接物件と粘結できるようにしたり、すると一層好ましい。
【0008】 上記のように形成された本考案は、基材により繊維束を集結粘着して、プリプ レグ方式によって予め基材が含んだ熱可塑性粘接剤を熱熔融へ経て繊維束間に浸 透付着させ、且つ圧搾ローリングにより繊維束と基材を一体に粘結したので、色 々な商品ケースや材料として利用できると共に、オーダメードの方式でそれぞれ 適当なサイズ或いは畸形状に切断して、常温硬化型粘接剤を上、下層基材の何れ か一方表層に塗布し、粘接剤を充分に均一分布に織物の網目に沁み込ませて、構 造物に緊密に粘着して乾燥硬化後に固結させることもできる。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、本考案を実施の形態に基づいて具体的に説明するが、本考案はこの例だ けに限定されるものではない。 先ず、図1及び図2に示す如く、本考案は主に上、下層基材10,20及び繊維束30 を具えて、そのうち、
【0010】 該上、下層基材10,20は、本実施例においては一種の織物であり、長い生糸或 いは帯状物を織り交ぜて形成され、その編み織りに随って多数の矩形網目11,21 を設け、且つ熱可塑性樹脂溶液内のプリプレグ処理、或いはスポット噴射方式に より表面に熱可塑性の粘着層12,22を形成する。
【0011】 該繊維束30は、使用性質に応じてカーボン繊維束、ガラス繊維束、ポリウレタ ン繊維束などを集結して形成され、或いは任意の二種以上の繊維束30を混合して 、平行配列且つ上記上、下層基材10,20とほぼ同じ広さ幅で該上、下層基材10,20の 間に敷設される。
【0012】 上記は本考案の比較的好ましい実施例の構造、特徴及び位置付けに関する説明 で、成型する場合は、図1,3に示すように、先ず、ガイドローラ41を通じて離型 紙13,23を引き敷いて上、下層基材10,20表面に被覆させ、離型紙13,23、上、下層 基材10,20、繊維束30を先に予熱ローラ42、加熱板43により予熱して、この際の圧 縮ローリング温度は熱可塑性粘着層12、22の融点以上で織物(上、下基材10,20)の 融点以下なので、粘着層12、22を熔融状態に溶かして網目11,21及び繊維束30の 隙間内に沁み込ませ、繊維束30を規則的に上、下層基材10,20間に熔融粘着して敷 設する。しかる後に、圧搾ローラ44により繊維束30と上、下層基材10,20を対向熱 圧接して粘結させ、同時に離型紙13,23の隔離により、上、下層基材10,20の粘着 層12,22と圧搾ローラ44が作用するのを免れて、最後に離型紙13,23を剥いで冷却 後に単向性繊維シートを完成する。
【0013】 そして、色々な商品ケースや材料として利用できるほか、殆どオーダメードの 方式でそれぞれのサイズ或いははんぱ的な畸形状に切断して、図3に示す如く、 常温硬化型粘接剤45(樹脂)を上、下層基材10,20の何れか一方表層に塗布し、織物 の網目11,21を利用して粘接する表面積の付着力を向上させ、粘接剤を均一分布 に充分に細かい網目11,21に沁み込ませて、本考案を乾燥硬化後に構造物46と緊 密に粘結させる。
【0014】 尚、図4に示すように、単層基材50と繊維束30を固結して使用することもでき 、成型上、同様に離型紙40、基材50、繊維束30を先ず予熱ローラ42、加熱板43によ り予熱処理をして、基材50プリプレグ用の熱可塑性粘着層51を熔融状態に形成し 、更に圧搾ローラ44により繊維束30と基材50を対向熱圧接して粘結させ、冷却後 に単向性繊維シートを組立完成する。
【0015】 続いて、図5に示す如く、本考案は単層基材60に二層の繊維束30を固結して使 用することもでき、成型上、同様に離型紙40、基材60、繊維束30を先ず予熱ロー ラ42、加熱板43により予熱処理して、基材60のプリプレグ用熱可塑性粘着層61を 熔融状態に溶かし、更に圧搾ローラ44を使って繊維束30と基材50を対向熱圧接し て粘結させ、冷却後に単向性繊維シートを組立完成する。
【0016】 上記実施例で使用される基材は、熱可塑性ノンウブン・ファブリック(non wov en fabric)で代替してもよく、該熱可塑性ノンウブン・ファブリックを同様に予 熱処理した後、表面に熔融状態の粘着層を形成して、繊維束30を規則的に基材間 に敷設して熔融粘結させる。
【0017】
【考案の効果】
したがって、上記説明から分かるように本考案は、次のような優点・効果があ る。即ち、基材10,20,50,60により繊維束30を集結粘着して、プリプレグ方式に より基材10,20,50,60の予め含んだ熱可塑性粘接剤を熱熔融へ経て繊維束30間に 浸透付着させ、且つ圧搾ローリングにより繊維束30と基材10,20,50,60を一体に 粘結したので、本考案の繊維シートは乾式粘結方式に属し、生産が迅速で規格の 変更が容易であると共に、保存期限の制限がなく、任意に切断利用できて、成型 及び利用時の便利性、実用性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案における比較的好ましい第1の実施例の
成型態様を示す側視図。
【図2】上記実施例の立体分解図。
【図3】上記実施例の組立完了の側視図。
【図4】本考案における比較的好ましい第2の実施例の
組立完了の側視図。
【図5】本考案における比較的好ましい第3の実施例の
組立完了の側視図。
【符号の説明】
10 上層基材 11 網目 20 下層基材 21 網目 30 繊維束 44 圧搾ローラ 45 粘接剤 50 基材 60 基材

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材により繊維束を集結粘着させて、プリ
    プレグ方式により該基材の予め含んだ熱可塑性粘接剤を
    熱熔融へ経て繊維束間に浸透付着させ、且つ圧搾ローリ
    ングにより繊維束と基材を一体に粘結してなる単向性繊
    維シート。
  2. 【請求項2】上記基材が網目を具えた織物であって、該
    織物に形成された網目が矩形状を呈してなる請求項1に
    記載の単向性繊維シート。
  3. 【請求項3】上記基材が熱可塑性ノンウブン・ファブリ
    ック(non woven fabric)でなる請求項1に記載の単向
    性繊維シート。
  4. 【請求項4】上記繊維束を一基材表面に粘着固定してな
    る請求項1に記載の単向性繊維シート。
  5. 【請求項5】上記繊維束を両基材間に粘着固定してなる
    請求項1に記載の単向性繊維シート。
  6. 【請求項6】上記繊維束を一基材の上、下面に粘着固定
    してなる請求項1に記載の単向性繊維シート。
  7. 【請求項7】上記繊維束をカーボン繊維束、ガラス繊維
    束、ポリウレタン繊維束など、或いは任意の二種以上を
    混合して形成するようにしてなる請求項1に記載の単向
    性繊維シート。
  8. 【請求項8】上記基材及び上記繊維束が常温効果型粘接
    剤を塗布されて直接物件と粘結できるようにしてなる請
    求項1に記載の単向性繊維シート。
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