JP3074093B2 - 玉子入り丼の具 - Google Patents

玉子入り丼の具

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、卵を使った丼の具に関
し、より詳しく言えば、再加熱し、米飯に載せるだけで
手軽に丼物を製することができる冷凍の丼の具に関す
る。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】親子丼、
玉子丼のような丼物は玉子があまり固すぎず、また柔ら
かすぎず、半熟卵としてトロリとした部分が残っている
ものが、おいしいものとして好まれる。従来このような
玉子入りの丼物を作るには、生卵液を主材とし、他の
具材と調味料を用いて、その場で調理することが行われ
ている。また、はじめに卵は入れずに具材と調味料の
みで味付けし、加熱調理時に生卵を加えて玉子入り丼を
製する方法がある。この中で上記の方法は最も一般的
な方法であるが、調理時の温度調節が難しく、たまに玉
子が固くなりすぎたり、あるいは凝固が不十分となった
りして、一定品質のものを大量に迅速に調理することは
容易ではなかった。次に上記の、卵を最後の段階で加
える方法は、作業に手間がかかり、かつ上記の場合以
上に温度調節が難しく、作業に熟練を要した。また、
、のいずれで得た丼物も冷凍保存後に加熱して食す
るものには適さない。また、特開平4−210581号
には卵を素材にした丼物を調理するためのレトルトパウ
チ商品が開示されているが、これに開示された方法は散
らし卵にその重量の1〜5重量%程度の澱粉を加えて粘
度を付けた卵溶液と具材を含む調味液とをレトルト用袋
に別々に充填し、レトルトに掛ける方法である。しか
し、製造工程が複雑であり、卵溶液と調味液とを2層に
分離させておき、その品質の維持のためレトルト用袋中
で、前記の2液が混合しないことが必要である。しか
し、これは実際は困難なことであり、輸送中の揺れや振
動等によって、散らし卵溶液と調味液が混合し、加熱し
て食するまで商品の外観が損なわれてしまうという問題
がある。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の従来
の卵を用いた丼の具の製造に関する難点を克服するため
種々検討を重ねた結果、湯中で加熱凝固させた薄膜部を
有する含水凝固卵を具材にのせ、これを冷凍することに
より、柔らかい含水凝固卵と具材が一体化し、その後解
凍して米飯に載せれば従来の冷凍品では得られない極め
て手造り感の感じられるしかも品質の安定した丼物を大
量に製することができることを見い出し、この知見に基
づいて本発明をなすに至った。すなわち本発明は、 1)湯中で加熱凝固させた含水凝固卵を他の具材にの
せ、冷凍してなることを特徴とする丼の具、 2)湯中で加熱凝固させた含水凝固卵を他の具材にの
せ、その周囲を卵液で覆い、冷凍してあることを特徴と
する丼の具、 を提供するものである。
【0004】以下本発明の玉子入り丼の具をその代表的
な製造方法を述べながら説明する。本発明において湯中
で加熱凝固させた含水凝固卵を用いる。ここで湯中で加
熱凝固させた含水凝固卵とは、卵液を湯中で加熱凝固さ
せることにより凝固卵に水分が付着して、凝固前の卵液
に比べ含水率が一段と高まった加熱凝固卵をいう。卵原
料としては、割卵後の卵液(卵黄液、卵白液、またはこ
れらを任意に配合した全卵液等)が挙げられるが、本発
明の目的を損なわない範囲で、卵液の代わりに乾燥卵
(卵黄粉、卵白粉、全卵粉)を用いてもよい。またこの
卵原料に、その他の任意の原料や成分を含めることがで
きる。この任意の原料・成分としては、例えば食用油、
清水及びガム質(キサンタンガム、タマリンドガム、グ
アーガム等)、調味料(食塩、砂糖、グルタミン酸ソー
ダ、醤油、味噌等)、デンプン(各種加工デンプンを含
む)、乳製品(牛乳、生クリーム等)、ゼラチン等が挙
げられる。さらには卵黄と卵白は完全に混合してあるよ
り半混合液としてあれば黄身の部分と白身の部分が模様
上に表われ手造り感が出てさらによい。含水凝固卵を形
成する時の湯の温度は卵が凝固する温度(70℃以上)
であればよいが、熱凝固をスムーズに行い、かつ、細菌
的にも安全な熱凝固卵を得るには90℃以上、さらには
95℃以上であることが好ましい。湯中で凝固卵を形成
させるに要する時間は特に制限はなく、卵液が凝固した
のを見はからって凝固卵を湯中から取り出すが湯中の卵
の滞留時間は通常0.1〜3分、好ましくは0.2〜
1.5分である。
【0005】ここで湯とは熱した水のことをいい、この
水は調味料を含まないものに限らず、調味料を含んだも
の、つまり、調味液(だし汁、スープ等)でもよい。こ
の湯の中に卵液を投入し、含水凝固卵を形成させるが、
その際この湯を水槽中で流動させ、その中に前記の卵液
を投入することによって薄膜状の部分を含む膜状含水凝
固卵とするのが好ましい。生全卵の水分は平均75重量
%(以下単に%という)位であるが、全卵液から形成し
た含水凝固卵は、これ以上に水分を多く含んでいる方が
柔らかい物性となり好ましい。通常、含水凝固卵の含水
量は約82〜92%、好ましくは84〜90%である。
この含水量が少なすぎると柔らかい、トロリとした玉子
の食感が得られない。また含水量が多すぎると冷凍後、
解凍した時に水分が分離し、柔らかい玉子の食感が失わ
れる。上記のように含水凝固卵を用いたものは冷凍後、
解凍によっても水を分離せず柔らかい玉子の感じが維持
されることは全く予想外のことである。含水凝固卵は、
湯中から取り出したときに膜状に凝固している時は膜の
厚さが5mm以下の部分が全体の60%以上であること
が望ましい。本発明ではこのように調製した含水凝固卵
を卵以外の具材にのせる。本発明に用いられる他の具材
とは丼に用いる卵以外の具材のことをいい、例えば親子
丼であれば鳥肉、玉ねぎ、グリンピース等をいい、カツ
丼であれば、とんかつ、玉ねぎ、グリンピース等をい
う。含水凝固卵と具材は非常に良くなじみ、柔らかい含
水凝固卵を他の具材にのせた時に凝固卵中に、玉ねぎ、
グリーンピースなどの具材が入り込み、場合によっては
含水凝固卵の表面からみて、玉ねぎ、グリーンピースな
どを玉子に最初から混ぜたように見える。
【0006】含水凝固卵を上記の他の具材にのせる方法
は、特に制限はないが例えば円形の型枠の中に他の具材
を入れておき、その上から型枠の中に含水凝固卵を加え
てのせるようにすればその形を一定のものとすることが
できる。次いでこの卵をのせた具材は丼に用いるわり下
等の調味液で味付するのが好ましい。このようにして調
製した卵かけ具材は本発明においては冷凍にされてい
る。また卵かけ具材は卵液で表面を覆うのが好ましい。
卵液で覆うとは、他原料の周りの全部又は一部を卵液で
包み込むことをいう。卵かけ具材を卵液で覆うには卵か
け具材に卵液を上からかけたり、塗付したり、噴霧した
りあるいは卵液を入れた容器内で卵かけ具材をくぐらせ
たりすることにより行うことができる。卵液で覆ってあ
れば、調理時に再加熱する時に、卵液が熱凝固するた
め、該含水凝固卵と具材とにさらに一体感を持たせるこ
とができる。また、本発明の丼の具に用いる含水凝固卵
は、湯中で卵を加熱凝固して製するので、若干卵成分が
湯中に溶け、卵独特の風味が多少薄まってしまう傾向が
あるが、卵液で覆ってあればこれを補い、卵独特の風味
に富んだものとすることができる。この工程は、含水凝
固卵に具材をのせた後であればいつ行ってもよいが、あ
らかじめ調味液を加えておく丼の具においては、含水凝
固卵と他の具材と調味液を定形枠に入れたのち冷凍した
冷凍品に行うことが望ましい。冷凍前に行うと、一体感
を持たせる効果が弱まるばかりでなく、調味液等の液体
成分と卵液が混ざり合い、丼の具を調理時に再加熱した
時に卵の熱凝固の影響を受け物性が変化し本発明の効果
を損なう可能性がある。さらに本発明の丼の具は、袋詰
めしてあれば、袋ごと電子レンジあるいは湯中等で解凍
・加熱することができる。
【0007】
【作用】本発明の丼の具は湯中で前もって加熱凝固した
含水凝固卵を用いるので調理時に加熱する時も管理し易
くその固さが変わりにくい。したがって固くなり過ぎた
り軟らか過ぎたりしない一定の品質の丼の具を手軽に製
することができる。
【0008】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明する。 実施例1 (親子丼の具)鳥肉30g(ブランチングしたもの)と
玉ねぎ30g(ブランチングしたもの)を円形の型枠に
入れておく。これを原料Aとする。一方70℃の湯中に
全卵60gを注ぎ1分間加熱後凝固部分を取り出し、湯
中熱凝固卵を100g得た(含水量86%)。これを原
料Bとする。原料B及びわり下80gを原料Aに加え、
−30℃にて2時間急速冷凍後袋詰めして親子丼の具一
人分240gを得た。このものは−20℃で30日間保
存後、袋ごと沸騰水中で15分間加熱解凍したところ水
分が分離して、わり下の濃度が薄まったりすることがな
く、また卵が固くなり過ぎない柔らかい食感であり、し
かも鳥肉や玉ねぎと含水凝固卵が一体感をもつものであ
った。
【0009】実施例2 (カツ丼の具)とんかつ(サイズ20mmにカット)6
0gと玉ねぎ30g(ブランチングしたもの)を円形の
型枠に入れておく。これを原料Aとする。一方70℃の
湯中に全卵40gを注ぎ1分間加熱後凝固部分を取り出
し、湯中熱凝固卵を65g得た(含水量84%)。これ
を原料Bとする。原料Bおよびわり下80gを原料Aに
加え、−30℃にて2時間急速冷凍して具の冷凍品23
5gを得た。これに液全卵10gを噴霧後袋詰めして、
カツ丼の具1人前245gを得た。このものは−20℃
で30日間保存後、袋ごと沸騰水中で15分間加熱解凍
したところ水分が分離して、わり下の濃度が薄まったり
することがなく、また玉子が固くなり過ぎない柔らかい
食感であり、しかもとんかつや玉ねぎと含水凝固卵がよ
り一層一体感をもつものであった。
【0010】比較例 煮たてたわり下80gに鳥肉30gと玉ねぎ30gを加
え、弱火にかけ、さらに生全卵60gを平均に落として
2分間加熱し、卵が半熟状となったところで火を止め親
子丼の具200gを得た。これを−30℃にて2時間急
速冷凍後袋詰めして−20℃にて30日間保存後沸騰水
中で15分間加熱解凍したところ半熟状であった卵部分
が完全に凝固してしまい、固い食感であった。
【0011】
【発明の効果】本発明の玉子入り丼の具は再加熱し、米
飯に載せるだけで手軽に丼物を製することができ、しか
も冷凍後解凍時に水の分離等を起さず品質が一定してい
る。さらに玉子が固すぎず、また柔らかすぎず、手造り
感の感じられるものとすることができる。さらに卵独特
の風味に富んだものとできる。本発明によって忙しい昼
食時等に温度や時間に気を取られず、湯せん等に入れっ
放しで風味良好な丼の具を製することができ、例えば外
食産業では客の回転率増加に伴う売上増大、作業の単純
化による人件費削減等に寄与するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−20265(JP,A) 特開 平4−190771(JP,A) 特開 昭61−21046(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/32 A23L 1/48 A23L 1/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湯中で加熱凝固させた含水凝固卵を他の
    具材にのせ、冷凍してなることを特徴とする丼の具。
  2. 【請求項2】 湯中で加熱凝固させた含水凝固卵を他の
    具材にのせ、その周囲を卵液で覆い、冷凍してあること
    を特徴とする丼の具。
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JP2004337037A (ja) * 2003-05-14 2004-12-02 Ain Shokuhin Kk 玉子かけ混ぜ食品およびその製造方法

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