JP3073866B2 - 図形処理装置 - Google Patents

図形処理装置

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JP3073866B2 JP05283460A JP28346093A JP3073866B2 JP 3073866 B2 JP3073866 B2 JP 3073866B2 JP 05283460 A JP05283460 A JP 05283460A JP 28346093 A JP28346093 A JP 28346093A JP 3073866 B2 JP3073866 B2 JP 3073866B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はCAD等の機能を持つ
図形処理装置におけるラバーバンド・ドラッギング機能
に関するものである。また、既に存在するCAD等の作
図機能を持つ図形処理装置にラバーバンド・ドラッギン
グ機能を付加する実現方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のラバーバンド・ドラッギング機能
を持たない図形処理装置は、図形の形、大きさが確定し
た時、図形を表示している。図9は、従来のラバーバン
ド・ドラッギング機能を持たない図形処理装置を示す構
成図である。図9において、1はコマンド解析手段、2
は座標入力手段、3は作図手段、4はデータ作成手段、
5は表示手段、6は記憶部、7は表示装置、8はマウ
ス、9はキーボードである。作図手段3はデータ作成手
段4と表示手段5により構成されている。次に、作図処
理の手順について説明する。
【0003】まず始めに、図形を作成するためのコマン
ドが、キーボード9、又は、マウス8よりコマンド解析
手段1に入力される。入力されるコマンドは、線を作成
する線コマンド、円を作成する円コマンド、四角形を作
成する長方形コマンド等である。コマンド解析手段は、
入力されたコマンドを解析する。座標入力手段2は、コ
マンド解析手段1で解析されたコマンドに基づいて、作
図を行うための座標入力を受け付ける。作図手段3は図
形を作成するために必要なデータが全て入力されたら、
データ作成手段4によって、作図を行うためのデータを
計算し、記憶部6に作図用データを記憶する。表示手段
5は、データ作成手段4が記憶部6に記憶した作図用デ
ータを取り出し、作図用データを基に作成した図形を表
示装置7に表示する。新たに図形を作成する場合は、再
度作図コマンドの入力から上記処理を順次行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のラバーバンド・
ドラッギング機能を持たない図形処理装置は、上記の様
に構成されているので、以下の様な問題点があった。 (a)図形の形、大きさが確定した時、表示装置に図形
を表示している。つまり、図形を作成するために必要な
条件が全て入力され確定されてからでないと、どんな図
形が作成されるか、確認できない。 (b)既存の図形の大きさや線の長さを変更する場合、
上記(a)と同様の理由で大きさや長さを確認しながら
変更することができない。 (c)既存の図形や線を移動(複写も含む)する場合、
移動先の位置を確定してからでないと、表示位置を確認
できない。
【0005】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、以下の事を目的としている。 (a)図形を作成するための条件が入力された場合、条
件が確定されていなくても、未確定条件に基づいて図形
を表示し、作成者が目で確認しながら条件を確定できる
ようにする。 (b)既存の図形の大きさや線の長さを変更する場合、
変更条件が未確定であっても、入力された変更条件に従
い図形を表示し、作成者が目で確認しながら変更後の条
件を確定できるようにする。 (c)既存の図形や線を移動(複写も含む)する場合、
移動先の位置が未確定であっても、遂時入力された移動
先に従い図形を表示し、作成者が目で確認しながら移動
先の位置を確定できるようにする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係わる図形
処理装置は、既存の作図手段に新たに設けた表示用デー
タ作成手段が、上記座標入力手段から入力される座標の
変化に対応して図形を仮表示する表示用データの作成を
行い、上記図形処理装置に設けたラバーバンド・ドラッ
ギング表示手段が、更に上記表示用データ作成手段によ
り作成された表示用データに基づく図形を上記座標入力
手段から入力される座標の変化に対応して表示し、設定
手段が上記表示用データ作成手段とラバーバンド・ドラ
ッギング表示手段の動作の可否を設定し、判定手段が上
記設定手段の設定に基づいて上記表示用データ作成手段
とラバーバンド・ドラッギング表示手段を選択的に動作
させるとともに、上記図形処理装置は、上記表示用デー
タを登録する記憶部を備え、上記表示用データ作成手段
が有する登録手段が、表示用データを記憶部に登録し、
上記ラバーバンド・ドラッギング表示手段が有する検索
手段が上記記憶部に登録された表示用データを元に図形
を表示することを特徴としている。
【0007】第2の発明に係わる図形処理装置は、上記
第1の発明に係わる図形処理装置において上記表示用デ
ータ作成手段の登録手段が備えている初回登録手段が初
めて表示用データを登録し、上記表示用データ作成手段
の登録手段が備えている更新登録手段が上記初回登録手
段により登録された表示用データを更新することを特徴
としている。
【0008】
【作用】第1の発明における図形処理装置は、表示用デ
ータ作成手段が作成した表示用データと入力される座標
を基に、ラバーバンド・ドラッギング表示手段が図形を
表示する。このため、図形作成者は、座標の変化に伴っ
た図形の軌跡を確認することができる。また、設定手段
と判定手段によって、表示用データ作成手段とラバーバ
ンド・ドラッギング表示手段を動作させるか否かを選択
できる。このため、ラバーバンド・ドラッギング機能を
使用せずに従来の図形処理装置の機能のみを使用するこ
とができる。また、上記表示用データ作成手段が作成し
た表示用データを登録手段が記憶部に登録し、検索手段
が記憶部に記憶した表示データを検索し、この検索結果
に基づいて、ラバーバンド・ドラッギング表示手段が図
形を表示する。このため、表示用データ作成手段とラバ
ーバンド・ドラッギング表示手段を独立別 個に開発して
記憶部を介して動作させることができる。したがって既
存の作図手段に対する修正は表示用データ作成手段のみ
ですみ、既存のシステムに対する影響を小さくしてラバ
ーバンド・ドラッギング機能が実現できる。
【0009】さらに、第2の発明における図形処理装置
は、更新登録手段初回登録手段により登録された表示
用データり変更部分のみを更新するので記憶部の使用量
が削減できるとともに高速処理が可能になる。
【0010】
【実施例】実施例1. この実施例では、ラバーバンド・ドラッギング処理を可
能にした図形処理装置の構成について図1を用いて説明
を行う。まず、図2のラバーバンド及びドラッギング動
作を説明した図を参照しながら、ラバーバンド・ドラッ
ギングの定義について説明する。 (1)ラバーバンドとは? マウスポインタの移動とともに、表示図形が変化するも
のである。図2(A)に例図を示す。図2(A)の実線
で描いた円上のa点にマウスを動かしてカーソルを合わ
せる。次に、a点からb点に向かって図中の点線cに沿
ってカーソルを移動する。カーソルの移動量に伴い、図
中の点線で描いた円のように円のサイズが拡大する。b
点にカーソルを移動した時点で、円のサイズを確定させ
たい場合は、マウスのボタンをクリックする。確定後、
円は実線で描かれる。 (2)ドラッギングとは? マウスポインタの移動とともに、表示図形は変化せず、
表示位置のみ変化するものである。図2(B)に例図を
示す。図2(B)の実線で描いた円上のa点にマウスを
動かしてカーソルを合わせる。次にa点からb点に向か
って図中の点線cに沿ってカーソルを移動する。カーソ
ルの移動に伴い、図中の点線で描いた円のように円のサ
イズは変わらず、円の位置だけが移動する。b点にカー
ソルを移動した時点で、円のサイズを確定させたい場合
は、マウスのボタンをクリックする。確定後、円は実線
で描かれる。
【0011】次に、この発明における図形処理装置の構
成について説明を行う。図1は、この発明における図形
処理装置の構成図である。図1において、10は設定手
段であり、ラバーバンド・ドラッギング機能を動作させ
るか、否かを図形作成者が設定できる。1はコマンド解
析手段であり、作図コマンドの入力を認識し、ラバーバ
ンド・ドラッギングコマンドの解析を行う。2は座標入
力手段であり、マウス8等のポインティングデバイスの
現在位置の座標値を入力する。ラバーバンド・ドラッギ
ング表示中はポインティングデバイスの現在位置の座標
値が入力されたのか(サンプリングモード)、操作指示
ボタンなどが押された等のイベント発生時の座標値が入
力されたのか(イベントモード)を判別する機能を持
つ。設定手段10により、ラバーバンド・ドラッギング
機能を動作させない設定にした場合は常にイベントモー
ドである。3は作図手段であり、判定手段11の判定に
基づいてラバーバンド・ドラッギング表示中は表示用デ
ータの作成を表示用データ作成手段12により行う。表
示用データ作成手段12により作成された表示用データ
は初めて登録されるデータである場合は初回登録手段1
3aにより記憶部6(データベース)上に登録される。
既存の表示用データを変更して作成された表示用データ
は、更新登録手段13bにより記憶部6(データベー
ス)上に登録される。ラバーバンド・ドラッギング表示
中以外の場合にはデータ作成手段4により図形データを
記憶部6(データベース)上に作成し、表示手段5によ
り表示装置7上に図形を表示する。判定手段14の判定
に基づいて、ラバーバンド・ドラッギング表示中以外の
場合は、コマンド解析手段によるコマンド入力待ちにな
る。ラバーバンド・ドラッギング表示中の場合は、ラバ
ーバンド・ドラッギング表示手段15により、図形を表
示装置7上に表示する。この時、検索手段16が記憶部
6に登録された表示用データを取り出す。図形を表示し
た後、ラバーバンド・ドラッギング表示中は、座標入力
手段2による座標入力待ちになる。
【0012】ここまで、この発明における図形処理装置
の構成について述べてきたが、作図手段12について、
さらに詳しい動作を以下に説明する。図3は、この実施
例における作図手段の処理手順を示す流れ図である。図
4は、この実施例における円をラバーバンド処理した場
合の一例を示す図である。図3の流れ図に従い図4を用
いて特にこの実施例では円について、処理の順序を説明
する。
【0013】図4の実線で描かれた円上の点a1から点
線c1に沿ってマウスを動かし、点b1にカーソルを移
動し、ラバーバンド処理を行う。作図手段3では、始め
に判定手段11により、現在のモードがサンプリングモ
ードであるか、イベントモードであるか判定を行う(S
1a)。サンプリングモードである場合は、表示用デー
タ作成手段12により表示用円データの作成を行い、記
憶部6に登録する(S2a)。サンプリングモードでな
い場合は、データ作成手段4により円データの作成を行
い(S3a)、表示手段5により円表示を行う(S4
a)。尚、サンプリングモードの場合の円データの表示
は、前述したように作図手段12とは別個にラバーバン
ド・ドラッギング表示手段15により行われる。
【0014】以上のように、設定手段10により、ラバ
ーバンド・ドラッギング機能が動作可能に設定しておく
と、図4のように、座標の移動に従い、終点(点b1)
までの円表示の変化を目で確認することができる。この
ため、図形作成者は、円表示の変化を確認しながら、希
望する形になった時にマウスをクリックして座標を確認
すればよい。また、図形を変形させてみたが、元の状態
に戻したい場合も、確定するまでは円データが、記憶部
6に保存されているので、仮の図形表示(図4中の点線
で描かれている円)が消えて、元の実線で描かれた円の
みが表示されるようになる。また、記憶部6内でも図形
データと表示用データは区別して管理されている。この
ためラバーバンド・ドラッギング処理後、座標を確定せ
ずに図形作成処理を終了しても、初めに作成した図形
は、記憶部に登録されている。従って再びこの図形に対
してラバーバンド・ドラッギング処理を行える。逆に、
ラバーバンド・ドラッギング機能が動作不可能に設定し
ておくと、円表示の変化を確認しながらという上記の動
作が行えなくなる。図形作成者は、目的に応じて設定を
行えば、従来の作図機能も、ラバーバンド・ドラッギン
グ機能を含んだ作図機能も、どちらも選択できる。
【0015】この実施例の図形処理装置では、前述した
ように、ラバーバンド・ドラッギング機能をもたない作
図手段3を備えた図形処理装置に対して、以下の工程に
よりラバーバンド・ドラッギング機能を実現する。 (工程1)上記作図手段3にラバーバンド・ドラッギン
グ用の表示用データを作成する表示用データ作成手段1
2を追加する表示用データ作成手段追加工程、 (工程2)上記図形処理装置に、上記表示用データ作成
手段12により作成された表示用データを表示するラバ
ーバンド・ドラッギング表示手段15を追加するラバー
バンド・ドラッギング表示手段追加工程、 (工程3)上記図形処理装置に、ラバーバンド・ドラッ
ギング機能の利用の選択を設定する設定手段10を追加
する設定手段追加工程、 (工程4)上記設定手段10の設定を判定して上記表示
用データ作成手段12とラバーバンド・ドラッギング表
示手段15を動作させる判定手段11を追加する判定手
段追加工程。
【0016】そして、上記工程1〜4により従来の図形
処理装置がもつ機能に対して、表示用データ作成手段1
2と、ラバーバンド・ドラッギング表示手段15を追加
することが可能になりラバーバンド・ドラッギング機能
を実現する。 さらに、上記追加した表示用データ作成手
段12、及び、ラバーバンド・ドラッギング表示手段1
5を動作させるかどうかを選択する設定手段10と判定
手段 11を追加する工程を有するので、従来の図形処理
装置の機能を何らそこなうことがなく、ラバーバンド・
ドラッギングを実現する。
【0017】このため、表示用データ作成手段追加工
程、及び、ラバーバンド・ドラッギング表示手段追加工
程を用いれば、ラバーバンド・ドラッギング機能を持た
ない図形処理装置のプログラムを従来の機能への影響を
極力小さくしてラバーバンド・ドラッギング機能をもつ
ものへ変更することができる効果がある。 さらに、設定
手段追加工程、及び、判定手段追加工程を用いれば、ラ
バーバンド・ドラッギング機能を持たない図形処理装置
の従来の機能を損なわずに、容易にプログラムを変更す
ることができる効果がある。
【0018】上記では、ラバーバンド処理について説明
を行ったが、ドラッギンク処理についても同様の処理手
順となる。
【0019】実施例2. 上記実施例1では、特に円の作図手段について説明を行
ったが、図3の横寸法及び、角度寸法の作図手段も、同
様の処理手順で行うことができる。例えば、横寸法のラ
バーバンド処理とは、図5(A)にあるように、点a2
からマウスを点線c2に沿って点b2に移動することで
ある。又、角度寸法のラバーバンド処理とは、図5
(B)にあるように、点a3からマウスを点線c3に沿
って点b3に移動することである。
【0020】実施例3. 上記実施例1で、記憶部6では、図形データと、表示用
データを区別して管理していると説明した。これによ
り、表示用データは座標確定後に、記憶部6より消去で
きる。
【0021】実施例4. この実施例では、既存の作図手段のための処理ルーチン
に、ラバーバンド・ドラッギング機能を実現する表示用
データ作成手段のための処理ルーチンの追加方法につい
て説明する。
【0022】作図手段3の処理は大きく3つのパターン
に分けることができる。1つ目はラバーバンドの処理
で、これは常に表示データの形状が変化するパターンで
ある。2つ目は既存要素のドラッギング処理で、これは
既に存在するデータの表示位置だけが変化するパターン
である。3つ目は新規要素のドラッギング処理で、これ
は一度表示用データを作成し、その後は表示位置だけが
変化するパターンである。この実施例では1つ目のパタ
ーンについて説明を行う。尚、2つ目のパターンは実施
例5で行い、3つ目のパターンについての説明は実施例
6で行う。
【0023】図6は、この実施例におけるラバーバンド
処理の追加例を疑似プログラム言語で表現した図であ
る。以下に図1、図3、図6を用いて既存の作図手段の
為の処理ルーチンにラバーバンドの処理ルーチンの追加
方法について説明を行う。
【0024】図6の作図手段3のための処理ルーチンは
大きく表示用データ作成手段12のための処理ルーチン
と、既存のデータ作成手段4及び表示手段5のための処
理ルーチンの2つに分かれている。さらに、表示用デー
タ作成手段12のための処理ルーチンは、初回登録手段
13aのための処理ルーチンと更新登録手段13bのた
めの処理ルーチンの2つに分かれている。それぞれの処
理の分岐は、現在のモードを判定する判定文(図6中の
case命令11a、11b、11c)で行われてい
る。また、現在のモードは、モード問い合わせの関数
(図6中の20)によって取得している。11aはサン
プルモードにおける初回登録であるかを判定し、11b
は、サンプルモードにおける2回目以降つまり更新登録
であるかを判定し、11cは、イベントモードであるか
を判定している。初回登録手段13aでは、表示用デー
タ作成手段12のための処理ルーチンを起動するために
与えられたパラメータの解析を行い、次に図形データの
計算を行う。計算したデータを表示用データとして記憶
部6(データベース)に新たに登録する。登録する時は
登録キー、データの要素数、入力ポート番号、図面番
号、図形の初回登録時からの移動量を示すマトリクス等
がデータベースに記憶される。以上が初回登録手段13
aで行う処理である。
【0025】次に、更新登録手段13bでは、上記初回
登録手段13aと同様にパラメータ解析を行い、次に図
形データの計算を行う。表示用データを記憶部6に登録
する場合は、上記初回登録手段13aで作成した登録キ
ーを使用する。この更新登録では、既に記憶部6に登録
されている表示データに対して変更があった部分のみ再
登録を行うことになる。
【0026】上記11cの判定によりイベントモードで
ある場合は、データ作成手段4及び表示手段5の処理を
行う。データ作成手段4のための処理ルーチンでは上記
初回登録手段13aと同様にパラメータの解析を行い、
図形データの計算を行う。この後計算した図形データを
記憶部6(データベース)に新しいデータとして登録を
行う。又、表示手段5の為の処理ルーチンでは、上記デ
ータ作成手段4の為の処理ルーチンで作成した図形デー
タを元に表示装置7上に図形を表示する。
【0027】以上のように、この実施例では、現在のモ
ードを判定する判定文11a、11b、11cを既存の
作図手段3のための処理ルーチンに追加することで、容
易に、ラバーバンド機能を実現している。
【0028】実施例5. この実施例では、既存要素のドラッギング処理を既存の
作図手段3の為の処理ルーチンに追加する方法について
説明をする。
【0029】図7は、この実施例における既存要素のド
ラッギング処理の追加例を疑似プログラム言語で表現し
た図である。以下に図1、図3、図7を用いて、既存の
作図手段3のための処理ルーチンに、既存要素のドラッ
ギング処理のための処理ルーチンを追加する追加方法に
ついて説明を行う。
【0030】図7の作図手段3のための処理ルーチンは
大きく、表示用データ作成手段12の為の処理ルーチン
と、既存のデータ作成手段4及び表示手段5の為の処理
ルーチンの2つに分かれている。更に表示用データ作成
手段12の為の処理ルーチンは初回登録手段13aの為
の処理ルーチンと、更新登録手段13bの為の処理ルー
チンの2つに分かれている。夫々の処理の分岐は上記実
施例4と同様に現在のモードを判定する判定文(図7中
のcase命令11a、11b、11c)で行われてい
る。又、現在のモードはモード問い合わせの関数、図7
中の20によって取得している。11aはサンプルモー
ドにおける初回登録であるかを判定し、11bはサンプ
ルモードにおける2回目以降、つまり更新登録であるか
を判定し、11cはイベントモードであるかを判定して
いる。初回登録手段13aでは表示用データ作成手段1
2のための処理ルーチンを起動するために与えられたパ
ラメータの解析を行い、次に図形データの計算を行う。
計算した図形データは表示用データとして記憶部6(デ
ータベース)に登録する。この時の登録内容は上記実施
例と同様に登録キー、データの要素数、入力ポート番
号、図面番号、行列を用いたマトリクスである。以上が
初回登録手段13aで行う処理である。
【0031】次に更新登録手段13bで行う処理につい
て説明をする。始めに上記初回登録手段13aと同様に
パラメータの解析を行い、図形データの計算を行う。計
算したデータを表示用データとして記憶部6(データベ
ース)に登録を行うが、この時更新されるのは変更部分
のみである。この場合は、既存要素のトラッギング処理
であるため、図形の初回登録時からの移動量を示すマト
リクスを更新する。以上が更新登録手段13bで行う処
理である。
【0032】上記11cの判定によりイベントモードで
ある場合はデータ作成手段4及び表示手段5の処理を上
記実施例4と同様に行う。すなわち、始めにパラメータ
の解析を行い、次に図形データの計算を行う。計算を行
ったデータは図形データとして記憶部6(データベー
ス)に対して登録される。この場合は、既存要素の処理
であるため、既存データへの再登録という形で登録を行
う。登録終了後、表示手段5の為の処理ルーチンが表示
装置7上に図形データを表示する。
【0033】以上のようにこの実施例では上記実施例4
と同様に現在のモードを判定する判定文11a、11
b、11cを既存の作図手段3のための処理ルーチンに
追加することで容易に既存要素のドラッギング機能を実
現している。
【0034】実施例6. この実施例では、新規要素のドラッギング処理のための
処理ルーチンを既存の作図手段のための処理ルーチンに
追加する方法について説明をする。
【0035】図8は、この実施例における新規要素のド
ラッギング処理の追加例を疑似プログラム言語で表現し
た図である。以下に図1、図3、図8を用いて既存の作
図手段3のための処理ルーチンに新規要素のドラッギン
グ処理の為の処理ルーチンを追加する追加方法について
説明を行う。
【0036】図8の作図手段3の為の処理ルーチンは大
きく表示用データ作成手段12の為の処理ルーチンと既
存データ作成手段4及び表示手段5の為の処理ルーチン
の2つに分かれている。更に表示用データ作成手段12
の為の処理ルーチンは初回登録手段13aの為の処理ル
ーチンと、更新登録手段13bの為の処理ルーチンの2
つに分かれている。夫々の処理の分岐は現在のモードを
判定する判定文(図8中のcase命令11a、11
b、11c)で行われている。又現在のモードはモード
問い合わせの関数図8中の20)によって取得してい
る。11aはサンプルモードにおける初回登録であるか
を判定し、11bはサンプルモードにおける2回目以降
つまり更新登録であるかを判定し、11cはイベントモ
ードであるかを判定している。初回登録手段13aでは
上記実施例4と同様に表示用データ作成手段12のため
の処理ルーチンを起動するために与えられたパラメータ
の解析を行い、次に図形データの計算を行う。この実施
例は新規要素のドラッギング処理であるため、計算した
データを表示用データとして記憶部6(データベース)
に新たに図形データとして登録する。登録する内容は、
登録キー、データの要素数で図形の座標を示したマトリ
クス等である。以上が初回登録手段13aで行う処理で
ある。
【0037】つぎに更新登録手段13bでも上記実施例
4と同様にパラメータの解析を行い、図形データの計算
を行う。計算した図形データは表示用データとして記憶
部6(データベース)に既存のデータを更新する形で登
録する。この時、図形の初回登録時からの移動量を示す
マトリクスが更新される。
【0038】上記11cの判定により、イベントモード
である場合はデータ作成手段4及び表示手段5の処理を
行う。まず、データ作成手段4の処理ではパラメータ解
析を行い、図形データの計算を行う。計算したデータは
図形データとして記憶部6(データベース)に新たに登
録する。この後表示手段5の為の処理ルーチンでは、表
示装置等に図形を表示するための処理を行う。
【0039】以上のように、この実施例では現在のモー
ドを判定する判定文11a、11b、11cを既存の作
図手段3のための処理ルーチンに追加することで、容易
に新規要素のドラッギング機能を実現している。
【0040】実施例7. 上記実施例4〜実施例6では、ラバーバンドの処理、既
存要素のドラッギング処理及び新規要素のドラッギング
処理の3つの処理パターンに分けて、既存の作図手段の
ための処理ルーチンに、表示用データ作成手段を追加す
る追加方法を説明した。更に、ラバーバンド・ドラッギ
ング表示手段のための処理ルーチンを追加する場合は表
示用データ作成手段12の処理で記憶部6に登録した表
示用データを取り出して、取り出したデータを元に表示
装置7上に仮データとして、例えば点線などで仮の図形
を表示するような処理ルーチンを表示用データ作成手段
の処理ルーチンとは別個独立に作成し、作図手段3の処
理ルーチンとは独立にラバーバンド・ドラッギング表示
手段の為の処理ルーチンに起動が係るようにすれば良
い。但しラバーバンド・ドラッギング表示手段の為の処
理ルーチンが起動されるのは現在のモードがサンプリン
グモードである場合のみである。この為ラバーバンド・
ドラッギング表示手段のための処理ルーチンの先頭に現
在のモードを判定する判定文(図6、図7、図8の現在
のモードを取得する関数20及び現在のモードを判定す
る判定文11cに相当する判定文)を追加しなければな
らない。また、設定手段10のための処理ルーチンも独
立した処理ルーチンとして作成する。これは、コマンド
解析手段1のための処理ルーチンに先掛けて起動される
ようにする。設定の方法は、図形作成者がマウス8やキ
ーボード9を使用して、入力を行うようにすればよい。
以上のように、ラバーバンド、ドラッギング表示手段と
設定手段は、既存の図形処理装置には、存在しない処理
であるので、新らしく独立した処理ルーチンとして作成
すればよい。
【0041】
【発明の効果】第1の発明によれば、ラバーバンド・ド
ラッギング表示手段は、入力される座標の変化に対応し
て表示用データを基に図形を表示する。これによって、
図形作成者は、変化する図形を確認しながら、希望する
図形が表示された所で、座標を確定することができる効
果がある。また、設定手段によって、ラバーバンド・ド
ラッギング処理を実現するための手段を動作させるか否
かを設定できる。このため、図形作成者は、設定を換え
るだけで、図形処理装置を従来の機能のままの装置とし
て使用することも、ラバーバンド・ドラッギング機能を
追加した装置として使用することもできる効果がある。
また、登録手段によって記憶部に登録された表示用デー
タが検索手段により検索され、その検索結果に基づい
て、ラバーバンド・ドラッギング表示手段が図形を仮表
示する。このため、表示用データ作成手段とラバーバン
ド・ドラッギング表示手段が独立したモジュールとして
作成でき、既存のモジュールへの修正を最小限にできる
効果がある。
【0042】さらに、第2の発明によれば、登録手段を
初回登録手段と更新登録手段に分けたので、2回目以降
の登録が更新部分のみですむという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明における図形処理装置を示す構成図。
【図2】この発明の実施例1におけるラバーバンド及び
ドラッギング動作を説明する図。
【図3】この発明の実施例1における作図手段の処理手
順を示す流れ図。
【図4】この発明の実施例1における円をラバーバンド
処理した場合の一例を示す図。
【図5】この発明の実施例2における横寸法及び角度寸
法をラバーバンド処理した場合の一例を示す図。
【図6】この発明の実施例4におけるラバーバンド処理
の追加例を疑似プログラミング言語で示す図。
【図7】この発明の実施例5における既存要素のドラッ
ギング処理の追加例を疑似プログラミング言語で示す
図。
【図8】この発明の実施例6における新規要素のドラッ
ギング処理の追加例を疑似プログラミング言語で示す
図。
【図9】従来の図形処理装置を示す構成図。
【符号の説明】
1 コマンド解析手段 2 座標入力手段 3 作図手段 4 データ作成手段 5 表示手段 6 記憶部 7 表示装置 8 マウス 9 キーボード 10 設定手段 11 判定手段 12 表示用データ作成手段 13 登録手段 13a 初回登録手段 13b 更新登録手段 14 判定手段 15 ラバーバンド・ドラッギング表示手段 16 検索手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 11/60 - 11/80 G06F 17/50

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コマンドを解析するコマンド解析手段
    と、 座標を入力する座標入力手段と、 コマンド解析手段により解析されたコマンドに基づき、
    座標入力手段により入力された座標を用いて図形を表示
    するラバーバンド・ドラッギング機能を持たない作図手
    段を備えた図形処理装置において、 上記既存の作図手段に、上記座標入力手段から入力され
    る座標の変化に対応して図形を仮表示する表示用データ
    の作成を行う、新たに追加された表示用データ作成手段
    備え、 上記図形処理装置に、 上記表示用データ作成手段により作成された表示用デー
    タに基づく図形を上記座標入力手段から入力される座標
    の変化に対応して表示する、新たに追加されたラバーバ
    ンド・ドラッギング表示手段と、 上記表示用データ作成手段とラバーバンド・ドラッギン
    グ表示手段の動作の可否を設定する、新たに追加された
    設定手段と、 上記設定手段による設定を判定し、上記表示用データ作
    成手段とラバーバンド・ドラッギング表示手段を選択的
    に動作させる、新たに追加された判定手段と、 上記表示用データを登録する、新たに追加されたデータ
    ベースとを備え、 上記表示用データ作成手段は、上記判定手段が上記設定
    手段による設定を判定することにより、上記表示用デー
    タ作成手段とラバーバンド・ドラッギング表示手段を動
    作させると判定した場合に表示用データを上記データベ
    ースに登録する登録手段を有し、 上記ラバーバンド・ドラッギング表示手段は、上記判定
    手段が上記設定手段による設定を判定することにより、
    上記表示用データ作成手段とラバーバンド・ドラッギン
    グ表示手段を動作させると判定した場合に上記データベ
    ースに登録された表示用データを検索して図形を表示す
    る検索手段を有し、 上記判定手段が上記設定手段による設定を判定すること
    により、上記表示用データ作成手段とラバーバンド・ド
    ラッギング表示手段を動作させないと判断した場合は、
    上記既存の作図手段が、コマンド解析手段により解析さ
    れたコマンドに 基づき、座標入力手段により入力された
    座標を用いて図形を表示する ことを特徴とする図形処理
    装置。
  2. 【請求項2】 上記表示用データ作成手段の登録手段
    は、 初めて表示用データを登録する初回登録手段と、 初回登録手段により登録された表示用データを更新する
    更新登録手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の
    図形処理装置。
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アドビ・イラストレータ日本語版 Adobe Ilustrator【A to Z】株式会社ビー・エヌ・エヌ,1990年2月1日初版発行

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