JP3073660B2 - 断熱箱およびその製造方法 - Google Patents

断熱箱およびその製造方法

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JP3073660B2 JP06250858A JP25085894A JP3073660B2 JP 3073660 B2 JP3073660 B2 JP 3073660B2 JP 06250858 A JP06250858 A JP 06250858A JP 25085894 A JP25085894 A JP 25085894A JP 3073660 B2 JP3073660 B2 JP 3073660B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷蔵庫や製氷機用貯氷
箱等に用いられる断熱構造体又は断熱箱に関し、特に断
熱材を構成する発泡樹脂の漏れを防止する構造およびそ
のような構造の断熱箱を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】冷蔵庫や製氷機の貯氷箱などでは内部空
間と外部空間との間の伝熱を遮断するため断熱構造が採
用される。最外側に外箱があり、最内側に内箱がある場
合には、これらの間に発泡性液体(樹脂)を注入し発泡
させると断熱構造ができる(特開平3ー148580号
公報)。しかしながら、内箱や外箱の一方、例えば外箱
が最外側になく外箱の外側や外箱のない部分に断熱樹脂
層を形成する場合(特開昭62ー141478号公報)
には、治具を利用する。これを図8を参照して説明する
と、内箱1の外側にこれから間隔をおいて外箱3を配置
して本体とし、あるいは一体成型により形成して本体と
し、これら内箱1と外箱3とからなる本体を発泡治具
5,7の中にセットする。そして、発泡治具5,7を型
締めし内箱1と外箱3との間及び内箱1と発泡治具5,
7との間に発泡性液体(樹脂)を矢印で示すように充填
し、発泡させて断熱材とする。この際発泡性液体に接す
る発泡治具7の内面7’に油脂系(グリス)やシリコン
等の離型剤を塗布している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、外箱
や内箱と治具とを組み合わせて発泡性液体の注入空間の
圧力境界とすると、発泡圧力が相当高いので両者の隙間
から液が漏れてバリが出来てしまう。このバリを除去す
るいわゆるバリ取り作業にかなりの時間、人手を要して
いた。また、外箱が樹脂製の場合この外箱に漏出液体が
付着して分離出来ず不良品として廃却していた。また、
発泡樹脂が接する治具の内面に離型剤を使用すると、や
やもすると樹脂アタックを生じて長い期間の後本体樹脂
にクラックや汚れを生じさせることがあった。さらに離
型剤が本体樹脂につくと汚れるので、塗布作業に注意を
要し相当の手数、時間を費やしていた。したがって、本
発明は、治具を利用して内箱の周囲に発泡樹脂製断熱材
を形成しても発泡性液体樹脂の漏洩が生じない構造の断
熱箱及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、本発明によれば、断熱箱は、内箱と、同内
箱を囲んで配置された外箱と、前記内箱の開放縁および
前記外箱の開放縁が画成する開口を封鎖し前記内箱及び
外箱の内面に密接する成型樹脂部材と、前記内箱及び外
箱との間の密閉空間に充填された発泡樹脂とから構成さ
れる。さらに本発明によれば、内箱と外箱の間の密閉空
間に連通し且つ内箱又は外箱の一方に面して開放された
空所を成型樹脂部材の内部に形成している。更に、本発
明の製造方法によれば、内箱の開放縁と、前記内箱を取
り囲む外箱の開放縁とが画成する開口を成型樹脂部材で
封鎖し、前記内箱、前記外箱及び成型樹脂部材を発泡治
具内に配置し、前記内箱、前記外箱及び成型樹脂部材が
画成する空間内に発泡樹脂を注入充填する。
【0005】
【作用】本発明によれば、内箱の開放縁と外箱の開放縁
との間に成型樹脂部材を配置する。このようにして、成
型樹脂部材の両端はそれぞれ内箱及び外箱の内面に密接
され且つ外側の治具によって支持される。このため、発
泡樹脂が液体状態で注入され、注入液体(樹脂)の発泡
圧力が発生しても成型樹脂部材が内箱と外箱に密接さ
れ、隙間が生じないから注入液体は外部の治具側に漏れ
ない。特に成型樹脂部材の内側に空所が形成されている
とここに注入液体樹脂が導入され、発泡・充填されて断
熱材となり良好な断熱性能が得られる。さらに空所内の
発泡圧力が成型樹脂部材を内箱又は外箱に押し付けるの
で両者の接触がより密になり注入液体を内箱、外箱及び
成型樹脂部財の中に閉じ込める。
【0006】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。まず、図1において、貯氷箱本体10の内箱11と
外箱13とは連結部材12,14を介して連結され、一
体成型により製作されている。内箱11と外箱13と
は、上方が開放された箱形をしており、更には前面上部
が切り開かれた形となっている。連結部材12,14
は、板状であり、内箱11の底板部11bの各辺に沿っ
て間隔をおいて複数形成されている。また、内箱11の
開放縁11aは、外箱13の開放縁13aより上方(図
において)に延出しているがこれは一体成型用型の離型
に便ならしめるためのものである。開放縁11aと同1
3aの間には、成型樹脂部材15が密に挿着されてお
り、その下端は連結部材12,14の上部に隣接してい
るが,この成型樹脂部材15は、 外箱13と内箱11
とのあいだに密閉空間17を画成する。成型樹脂部材1
5は、発泡スチロール、またはウレタン等の材料から作
られ、後述するように一体構造でもよいし分割組み立て
構造でもよい。なお、内箱11と成型樹脂部材15と
は、溶着により接着されているが、粘着や糊付けでもよ
い。外箱13の下方開口部は、接着又はネジ固定された
底板19により閉じられている。このような貯氷箱本体
10は、図示しない発泡治具の中にセットされ,密閉空
間17の中に底板19の穴を介して発泡性液体(樹脂)
が注入され、これが発泡して充填され断熱材となる。な
お、前枠21は発泡後取り付けられる。
【0007】発泡スチロール等は、ウレタン注入発泡よ
り断熱性能が若干劣るので、次のように成型樹脂部材を
構成しても良い。即ち、図2に示すように成型樹脂部材
115の内側に空所が形成され、この空所は貯氷箱本体
110の内箱111の外面に面している。本体110
は、前述の本体10と同様に内箱111と外箱113と
から形成されているが,これらが画成する密閉空間11
7は、その分だけ前述の密閉空間17より容積が多くな
っている。前述の成型樹脂部材115は、図3に示すよ
うに後板115a,前板115b,右側板115c,及
び左側板115dからなる分割組立構造となっている。
特に図3において、後板115a、左側板115dがえ
ぐられた空所117a,117bをそれぞれ形成してい
ることが明確に示されている。内側が隠れて見えない前
板115bと右側板115cも同様な空所を形成してい
る。このように構成された成型樹脂部材115は、図2
に示すように組み立てられ密閉空間117を画成し、こ
れに発泡樹脂が液体状態で注入充填される。この状態が
図4に示されている。
【0008】図4において、内箱111と外箱113と
を有する本体110は、発泡治具105,107の間に
セットされ発泡性液体が矢印Aの示すように注入され
る。この液体はすぐに発泡し、後板115aの空所11
7aのような成型樹脂部材115の内側の空所にも浸入
し、発泡樹脂となる。この際、矢印P,Rが示すように
後板115aや前板115bへ発泡圧力が作用しこれら
を外箱13の内面に押し付ける。右側板115cや左側
板115dにも同様に発泡圧力が作用する。このように
して、成型樹脂部材115と外箱113とは密着され、
これらの間からは発泡性液体または発泡樹脂は漏れな
い。発泡圧力は、また後板115a、前板115b、右
側板115c及び左側板115dの空所の側部にも作用
するから、隣接する各板を互いに押し付け合い相互間の
隙間を無くす。この実施例の場合、図1のものと異なり
内箱111と成型樹脂部材115とは接着されていない
が、両者の間に侵入した注入発泡液自体が接着剤として
機能する。なお、当然のことながら成型樹脂部材115
は断熱材としても機能する。
【0009】図2、図3及び図4の実施例では成型樹脂
部材115は、4個に分割する構造であったが次に説明
するように3分割構造又は一体構造としてもよい。即
ち、図5において、貯氷箱本体110は、前のものとの
同じであり、成型樹脂部材215は、右側板215a、
左側板215b及び前板215cからできている。右側
板215aは、左側板215bと左右対称形であり、そ
れぞれが、前記第2実施例の後板115aの一部を兼ね
た形となっている。前板215cは前記第2実施例の前
板115bと同様の形をしている。図6において、成型
樹脂部材315は底抜きの一体形状の箱形をしている。
図7にその垂直横断面が示されている。
【0010】以上個々の実施例の説明では述べなかった
が、成型樹脂部材15,115,215,315は、そ
の表面にシリコン塗布処理やパラフイン処理を施すと著
しく吸湿性を低下させ得る。従ってこのようにして対湿
気バリヤとして機能させても良い。さらに以上の成型樹
脂部材は、発泡スチロールから製作したがその他の材
料、例えばラバーやスポンジ等を使用しても良い。この
場合剛性がちいさくてたわみ易くなるので、漏れを防ぐ
ため空所を形成する内面側に補強リブを所要数一体的に
形成して倒れ込みを防止する。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば成型樹脂部材が内箱と外箱の間に挿着されこれらに
密着されるから、発泡樹脂の漏れを防止してバリの発生
を防止することができる。又成型樹脂部材は、発泡樹脂
と発泡治具との直接接触を防止するので、これに伴う従
来の種々の不具合を防止することができる。更に請求項
2の発明によれば、成型樹脂部材の内側の空所に発泡樹
脂が入り込むのでこの部分の断熱性能を好適に維持する
ことができると共に、入り込んだ発泡樹脂の発泡圧力に
より成型樹脂部材が内箱または外箱の一方に押し付けら
れて密着されるので、漏れを完全に防止することができ
る。更にまた、請求項3の発明によれば、前述の効果が
得られると共に内箱の開放縁が外箱の開放縁よりも外方
に延出しているため一体成型時の型ぬきに便利であり、
全体として低コストで断熱箱を製作できる。更に、請求
項4の方法発明によれば、以上のような断熱箱を効率的
に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の要部の断面を含む切欠
斜視図である。
【図2】 本発明の第2の実施例の要部の断面を含む切
欠斜視図である。
【図3】 同第2の実施例の分解斜視図である。
【図4】 同第2の実施例の製造過程を説明する断面図
である。
【図5】 本発明の別の実施例の分解斜視図である。
【図6】 本発明の更に別の実施例の斜視図である。
【図7】 図6のVII−VII線に沿う断面図である。
【図8】 従来のものの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
10…貯氷箱本体、11…内箱、11a…開放縁、13
…外箱、13a…開放縁、15…成型樹脂部材、110
…貯氷箱本体、111…内箱、113…外箱、115…
成型樹脂部材、215…成型樹脂部材、315…成型樹
脂部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 23/08 B29C 39/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内箱と、同内箱を囲んで配置された外箱
    と、前記内箱の開放縁および前記外箱の開放縁が画成す
    る開口を封鎖し前記内箱及び外箱の内面に密接する成型
    樹脂部材と、前記内箱及び外箱との間の密閉空間に充填
    された発泡樹脂とから構成され、前記内箱の開放縁が、
    前記外箱の開放縁が画成する面よりも外方に延出し、前
    記成型樹脂部材が前記内箱の外方延出部を被っているこ
    とを特徴とする断熱箱。
  2. 【請求項2】 成型樹脂部材の内側に内箱又は外箱の一
    方に面して開放された空所が形成されており、同空所に
    発泡樹脂が導入されることを特徴とする請求項1記載の
    断熱箱。
  3. 【請求項3】 内箱の開放縁と、前記内箱を取り囲む外
    箱の開放縁とが画成する開口を成型樹脂部材で封鎖し、
    前記内箱、前記外箱及び成型樹脂部材を発泡治具内に配
    置し、前記内箱、前記外箱及び成型樹脂部材が画成する
    空間内に発泡樹脂を注入充填することを特徴とする請求
    項1記載の断熱箱の製造方法。
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