JP3073309B2 - シアル酸結合5−デアザフラビン系化合物 - Google Patents

シアル酸結合5−デアザフラビン系化合物

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JP3073309B2
JP3073309B2 JP04102150A JP10215092A JP3073309B2 JP 3073309 B2 JP3073309 B2 JP 3073309B2 JP 04102150 A JP04102150 A JP 04102150A JP 10215092 A JP10215092 A JP 10215092A JP 3073309 B2 JP3073309 B2 JP 3073309B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、制癌あるいは抗ウィル
ス活性を有する5-デアザフラビン類と、シアル酸類がO
−グリコシド結合した、新規な化合物に関する。
【0002】
【従来の技術と問題点】制癌作用を持つ化合物としては
現在までに、多くの物質が開発されている。例えば、代
謝拮抗剤、抗生物質、放射性元素、ホルモン剤、アルキ
ル化剤など様々な構造を持つ化合物が提案されている。
また、昨今では、AIDSを引き起こすHIVウィルス
に対する有効な治療薬の開発も急務とされ、AZTなど
数種の化合物が提案され、それなりの効果をあげてい
る。しかしながら、これらの化合物は、癌細胞あるいは
ウィルス感染細胞に対し有効にダメージを与えるもの
の、正常細胞にも多かれ少なかれ、損傷を与えてしまう
ため、毒性、副作用が強いという欠点を有している。こ
のため、毒性の低い制癌剤の開発がこの分野で強く望ま
れている。
【0003】ところで、フラビン化合物は、ビタミンB
2 として知られるリボフラビンやフラビンアデニンジヌ
クレオチド(FAD)等に含まれ、生体内で補酵素とし
て、基質の脱水素、電子伝達などの重要な機能を担って
いる。このフラビン誘導体と細胞の老化や癌との関わり
が近年注目を浴びており、制癌作用を持つ化合物も提案
されている。この制癌作用を更に増強する目的で、フラ
ビンの5位の窒素原子を炭素原子で置き換えた5-デアザ
フラビン誘導体を合成する試みもなされており、そのう
ちいくつかのものは、強い制癌活性、並びに抗HIV活
性を有することが報告されている。しかしながら、これ
らの物質においても、生体適合性に問題があり、治療薬
として用いた場合には正常細胞への毒性、副作用が懸念
される。
【0004】
【問題を解決する手段】本発明者は、かかる状況に鑑
み、制癌活性あるいは抗HIVウィルス活性を持つ5-デ
アザフラビン誘導体で、アルキルアルコール基を持つ化
合物とシアル酸がO−グリコシド結合した化合物を設計
した。シアル酸は、糖蛋白質や糖脂質で知られる複合糖
質の糖鎖の末端に含まれる酸性糖で、その多彩な生理機
能のため、近年益々その重要性を増してきている。シア
ル酸の骨格は、5-N−アセチル、または5-N−グリコリ
ルノイラミン酸であって、この他に、水酸基の幾つかが
O−アセチル化されたものも存在し、現在、シアル酸と
は、これら誘導体の総称と理解されている。この他に、
近年サケ科の授精卵から発見された、ノイラミン酸の、
5位のアミノ基が水酸基に変換された化合物(KDN)
は、シアリダーゼによる加水分解を受けづらいという性
質があるが、これもシアル酸類の一種とみなされること
がある。
【0005】シアル酸の多彩な機能には、例えば、糖鎖
を持つ化合物(複合糖質)の血中半減期の制御が挙げら
れる。すなわち、複合糖質の糖鎖にシアル酸が結合する
ことにより、その化合物の血中半減期が飛躍的に延長さ
れ、また、逆にシアル酸が糖鎖から切り出されると、そ
の化合物は速やかに血中から排除される。この性質が、
シアル酸を含む複合糖質を細胞表面にもつ細胞(例えば
リンパ球や赤血球など)の半減期をも制御していると考
えられている。また、シアル酸は、多彩なマスキング効
果も有する。すなわち、化合物にシアル酸が付与される
ことで、その物質はリンパ球や種々のレクチン等からマ
スクされて異物として認識され難くなり、結果的に、抗
原性や、毒性が回避されるのである。この他にも、シア
ル酸には、ウィルスのレセプター活性や、タンパク質へ
の、プロテアーゼ抵抗性の付与等まだまだ多くの生理機
能がある。
【0006】以上述べたようなシアル酸の生理機能を考
慮すると、本発明者が設計した化合物は、5-デアザフラ
ビンのみの化合物に比べて以下の点で、優れている。 5-デアザフラビン類の親水性が高まる。シアル酸は
糖質の特徴として多くの水酸基をもつ他、有機酸として
はかなり強いカルボン酸(pKa=2.7)も有するの
で、親水性が向上する。 血中半減期が向上する。前述のように、シアル酸が
導入されることで血中半減期が向上するので、1回の投
与量が非常に少なくでき、血中に長期間滞留するため、
正常でない細胞すなわち癌細胞や感染細胞にのみ選択毒
性が期待できる。そのうえ、前述のマスキング効果によ
り、抗原性や異物反応がマスクされ、副作用が抑えられ
る。 さらに、5-デアザフラビンに長鎖アルキル基な
どの非極性基を導入しておけば、シアル酸と5-デアザフ
ラビン残基が表面に露出したリポソームを作成すること
が出来、この形で投与することで更に有効な治療が行え
る。
【0007】以上の設計図に基づき、鋭意研究を重ねた
結果、すでに報告のある、制癌活性または抗HIVウィ
ルス活性を有する5-デアザフラビン類の骨格に、アルキ
ルアルコール基を導入した化合物の合成を行い、既知の
方法によってシアル酸の水酸基をアセチル基で保護し、
さらに還元末端をハロゲンで活性化して調製した化合物
とカップリングを行うことによって、効率よく目的の化
合物を合成できることを見いだして、本発明を完成し
た。
【0008】すなわち本発明は一般式IまたはIIで表さ
れる新規なシアル酸結合5-デアザフラビン系化合物に関
わる。
【0009】
【化6】
【化7】
【0010】式中Rは、N−アセチル(CH3 CONH
- 、AcNとも表記する)基、N−グリコリル(HOC
2 CONH- 、GcNとも表記する)基、または水酸
基を表し、dFlは、下記一般式、III 、IV、またはV
で表される5-デアザフラビン化合物である。すなわち、
本発明の化合物は、制癌作用あるいは抗ウィルス作用を
有する5-デアザフラビン類とシアル酸とが、α- あるい
はβ- O-グリコシド結合した化合物であり、また、逆
に5-デアザフラビン側からみると、5-デアザフラビンの
基本骨格を形成するピリミジン環、ピリジン環、及びベ
ンゼン環のいずれかにシアル酸が結合した化合物であ
る。
【0011】
【化8】
【化9】
【化10】
【0012】式中R1 は、水素原子、アルキル基、ハロ
ゲン置換アルキル基、フェニル置換アルキル基またはフ
ェニル基を表す。このうち、フェニル置換アルキル基と
は、例えば、ベンジル基などを指す。R2 は、水素原
子、アルキルアミノ基、フェニル置換アルキルアミノ
基、ヒドロキシ置換アルキルアミノ基、ハロゲン置換ア
ルキル基、アルコキシ基、ピリジル基、フェニル基、ハ
ロゲン原子もしくはトリフルオロメチル基、ニトロ基、
低級アルコキシ基のうちの一つで置換されたフェニル基
を表す。
【0013】R3 は、水素原子、ニトロ基、シアノ基、
アルキル基、低級アルコキシ基、フェニル置換低級アル
コキシ基、低級アルキルアミノ基、フェニル置換低級ア
ルキルアミノ基または低級アルキルスルフォニル基を表
す。Yは、メチレン基またはアルキルアミノ基〔例えば
-NH-(CH2 ) n - や- N(CH3 ) -(CH2 ) n -]
などである。Xは、セレン原子、硫黄原子、酸素原子、
または基=N−R4 を表す。ここで、R4 とは、アルキ
ル基、シクロアルキル基、フェニル置換低級アルキル
基、フェニル基、ハロゲン原子、もしくは低級アルコキ
シ基のうちの一つで置換されたフェニル基、低級アルキ
ルジ置換フェニル基、ナフチル基、低級アルキルジ置換
アミノナフチル基を表す。ここでNは、2〜6の整数を
表す。
【0014】一方、一般式I及びIIのシアル酸に関して
は、R0 がアセチル基のもの、(N−アセチルノイラミ
ン酸:NANA)、グリコリル基のもの(N−グリコリ
ルノイラミン酸:NGNA)、水酸基のもの(KDN)
を用いる。シアル酸の中ではNANAが最も著名で、通
常はヒト正常細胞からはNANAのみが検出される。し
かしながら、細胞が癌化するに伴ってNGNAを含む糖
鎖が検出されて来ることが知られている。この意味で、
NGNAを含む化合物の合成は、癌細胞の糖鎖合成酵素
系を標的にできる可能性がある。また、KDNは、シア
ル酸のグリコシド結合を切断する酵素であるシアリダー
ゼに抵抗する物質として知られており、KDNを結合さ
せることで、NANAよりもさらに血中半減期が延びる
ことが考えられる。また、天然の糖鎖では、シアル酸は
すべてα- 結合体として見いだされ、シアリダーゼもα
- 結合体しか切断しないことが知られている。よって、
β- 結合体も血中半減期を延長するために有効であると
考えられる。
【0015】一般式I及びIIで表される本発明化合物の
具体例を表1〜表4に示す。
【0016】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【0017】注)R3及びYの置換基の前の数字は、各
置換基の5-デアザフラビン環上の位置をあらわす。例え
ば、6-NO2は、5-デアザフラビン環上の7位に置換され
ているニトロ基を表す。次に、本発明のシアル酸結合5-
デアザフラビン系化合物の合成方法について説明する。 (1)5-デアザフラビン類の合成。 ルコール性水酸基を持った5-デアザフラビン化合物
は、特に制限されないが、例えば以下の製法のいずれか
で製造する事が出来る。製法に関してはこの他にも様々
な方法がある。
【0018】製法A 6-N- 置換- アミノウラシル(1) は、常法により6-クロ
ロウラシルと第一アミンとの縮合によって製造する。
(1) と適当なo- ハロゲノベンズアルデヒド(2) をジメ
チルホルムアミド(MF)中で3 〜24時間時間加熱還流す
る。反応液を必要ならば減圧濃縮し、析出した結晶ない
しは残渣を再結晶して、対応する、5-デアザフラビン誘
導体(1) を得る。この際、R1 または、R4 として、ア
ルキルアルコール (-(CH 2 )n -OH)基を持つ原料を用い
ると、それぞれ、3 位または10位にアルキルアルコール
基を有する5-デアザフラビンが合成できる。同様に、R
3 として、o- 位、m- 位、p- 位にアルキルアルコー
ル基を持つo- ハロゲノベンズアルデヒド(2) を用いる
と、o- 位では9 位、m- 位では6位または8 位、p-
位では7 位にアルキルアルコール基を持つ5-デアザフラ
ビンが合成できる。アルキルアルコールの水酸基を、例
えばベンジル(bzl)基やベンジルオキシカルボニル
(Z)基で保護したまま合成を行い、接触還元などで保
護基を除去し、最後に過酸化水素や、ジエチルアゾジカ
ルボキシレート(DAD)などで酸化を行って、目的物
を得る場合もある。
【0019】
【化11】
【0020】製法A’ 製法Aによって得られる3-無置換(R1 =H)の5-デア
ザフラビン及び、これと等モルの、X-(CH2 ) n OH
(X:ハロゲン)などの、ハロゲノアルキルアルコール
を、炭酸カリウム存在下DMF中で加熱することで、3
位にアルキルアルコール基を有する5-デアザフラビン誘
導体が合成できる。
【0021】製法B 製法Aによって得られる、6、7、8、9 位のいずれかに脱離
基(例えば -OCH3 、ハロゲンなど)を有する5-デア
ザフラビン及び、これと等モルの、アルキルアルコール
基を持つ強い求核剤、〔例えばヒドロキシアルキルアミ
ン(H2N-(CH2 ) n - OH)など〕を炭酸カリウム
存在下DMF中で加熱することで、対応する位置にアル
キルアルコール基を有する5-デアザフラビン誘導体が合
成出来る。
【0022】
【化12】
【0023】製法C 6-アニリノウラシル誘導体(6) とアルデヒド類(7) とを
溶融し、またはDMF中で長時間加熱還流して、対応す
る5-デアザフラビン誘導体(8) を得る。R1 、R3 、R
4 のうちどれかは、アルキルアルコール基を有するもの
とする。
【0024】
【化13】
【0025】製法D テトラヒドロフラン(THF)あるいはDMF中で水素
化ナトリウム(NaH)によって置換チオフェノールあ
るいは置換セレノフェノール(9) をナトリウム塩にして
おき、3-N−置換-6- クロロウラシルを加えて加熱還流
することにより、6-アリールチオ(またはセレノ)ウラ
シル(10)を得る。次いで、(10)をビルスマイヤー試薬
(DMF+POCl3 ) で処理し、対応する6-アリール
チオ(またはセレノ)-5-ホルミルウラシル(11)を得る。
(11)をポリリン酸(PPA)中で加熱し、10- チア(ま
たはセレナ)-5-デアザフラビン類(12)を得る。R1 また
はR3 にアルキルアルコール基を持たせておくか、また
は、製法A’や製法Cのようにあとからアルキルアルコ
ール基を導入しても良い。
【0026】
【化14】
【0027】製法D’ 炭酸カリウムの存在下で置換フェノールを3-N−置換-6
- クロロウラシルと共に加熱還流して、6-フェノキシウ
ラシル(13)を得る。以後は製法Dと同様にして、10- オ
キサ-5- デアザフラビン類を得る。
【0028】(2) シアル酸 原料のシアル酸に関しては、NANAは最近は大量に入
手可能である。NGNAは、牛脳や牛初乳から生成でき
る。KDNは、マンノースとピルビン酸を基質として用
い、シアル酸アルドラーゼの逆反応によって合成するこ
とができる。 (3) 5-デアザフラビン類とシアル酸との反応 シアル酸は常法に従い、カルボン酸をメチルエステル
で、水酸基をアセチル基で保護し、還元末端をハロゲン
で活性化する。ここで、ハロゲンは、フッ素、塩素、臭
素のいずれかである。幾通りかの方法があるが、代表的
なものを製法Eに挙げる。こうして得られるシアル酸の
保護体を、以後アセチルハロゲノシアル酸と呼ぶ。
【0029】
【化15】
【0030】5-デアザフラビンとシアル酸のカップリン
グは、通常行われるKoenigs-Knorr 反応によって行う。
すなわち、アセチルハロゲノシアル酸と5-デアザフラビ
ンの等モルを、有機溶媒に溶解あるいは懸濁し、適当量
のモレキュラーシーブズを加え、10〜15分間窒素置換を
行った後、1 〜3 倍量の触媒を加えて、遮光下10〜30時
間撹拌する。触媒等不溶部を濾別した後、溶媒を留去
し、シリカゲルカラムクロマトによって、原料、α- 結
合体、β- 結合体及び副生成物を分離する。有機溶媒と
しては特に限定されないが、たとえば、THFやジオキ
サン、塩化メチレン、四塩化炭素、DMF等が挙げられ
る。触媒も特に限定されないが、通常使用される銀塩や
水銀塩が有効である。一例を挙げると、炭酸銀、サリチ
ル酸銀、トリフルオロメチルスルフォン酸銀などであ
る。
【0031】Koenigs-Knorr 反応は、SN−1型反応で
あるため、原理的にα- 結合体とβ- 結合体が両方生成
する(化16参照)。また、シアル酸の場合はこの他
に、C3位のプロトンがβ脱離して、二重結合を生じる
ものもある(ene体;化16)。よって、反応後は、
原料、α- 結合体、β- 結合体とene体を分離する必
要があるが、本発明者は、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにおいて、適当な溶媒系を用いることで、これ
らが効率よく分離できることを見いだした。この溶媒系
は、例えば、クロロホルム/メタノール系や、ベンゼン
/ヘキサン系、トルエン/エタノール系等である。
【0032】
【化16】
【0033】5-デアザフラビンとのカップリング終了後
の、シアル酸の脱保護は、常法によって行う。すなわ
ち、保護体をメタノール/1N- NaOH混液(3:1 か
ら10:1位)中室温で 2〜24時間撹拌し、陽イオン交換樹
脂で中和の後、溶媒を留去し、必要ならばシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(例えばクロロホルム/メタノ
ール系などで溶出する)を実施した後結晶化を行う。化
合物によっては、結晶化しないものも多い。また、シア
ル酸のα- グリコシド結合は、酸性下で比較的不安定で
あるため、化合物の安定化のために、シアル酸残基のカ
ルボン酸をナトリウム塩のままで調製する事も多い。こ
の場合は非常に結晶化し難くなるので、純度を確認した
後凍結乾燥する。
【0034】以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳し
く説明する。もちろん本発明は以下の例で制限されるも
のではない。
【0035】
【実施例】
実施例12−クロロ−4,7,8,9-テトラ- O- アセチル−N−アセ
チルノイラミン酸メチルエステル(アセチルクロロ−N
ANA;製法E ) NANA(0.1 mol)をピリジン/無水酢酸混合液(5:
1)中4℃で24時間撹拌して水酸基をアセチル化する。
反応液から溶媒を留去した後残渣をベンゼンに溶かし、
ジアゾメタンのジエチルエーテル溶液を適下し、カルボ
ン酸をメチルエステルにする。溶媒を留去した後、残渣
を塩化アセチルに溶解し4℃で24時間撹拌の後反応液を
減圧濃縮する。エーテル/ヘキサン/石油エーテル系で
再結晶を行い、アセチルクロロ−NANAを得た(収率
95%)。
【0036】実施例23-フェニル-10-(3- ヒドロキシプロピル-)-5- デアザフ
ラビン(製法A ) 3-フェニル-6-(3-ヒドロキシプロピル-)アミノウラシル
(10 mmol) 及びo-ブロモベンズアルデヒド(11mmol)を
DMF中100 ℃で20時間加熱した後反応液を減圧濃縮
し、析出した結晶をDMF中から再結晶して、3-フェニ
ル-10-(3-ヒドロキシプロピル-)-5- デアザフラビン
(中間体1)を得た(収率95%) 。
【0037】実施例33-フェニル-10-(3-N- アセチルノイラミニルプロピル
-)-5- デアザフラビン(化合物1 ) 中間体1(5 mmol)とアセチルクロロ−NANA(5 mm
ol)を塩化メチレンに溶解し、モレキュラーシーブズを
加え、15分間窒素置換を行った後、トリフルオロメチル
スルフォン酸銀(6 mmol)を加えて、遮光下15時間撹拌
した。触媒等不溶部を濾別した後、溶媒を留去し、シリ
カゲルカラムクロマト(クロロホルム/メタノール系:
以後CM系と呼ぶ)によって、原料、α- 結合体、β-
結合体及びene体を分離した。このα- 及びβ- 結合
体をメタノール/1N- NaOH系(5:1) 中室温で20時
間撹拌し、反応液をダウケミカル社製Dowex50
(H型)で中和した後減圧濃縮し、水/エーテル系から
再結晶して、化合物1を得た(以下α- 及びβ- 結合体
をそれぞれ1α、1βのように呼ぶ)。中間体1からの
化合物1の反応収率(1α+1β)は75%、α:β:
ene体の生成比は1:1.2:0.5であった。 融点 : α体 276-282℃ β体 258-265℃ 元素分析値(%) : C3134114 C H N 計 算 値 58.29 5.37 8.78 実 測 値 α体 58.34 5.34 8.70 β体 58.28 5.39 8.75
【0038】実施例43-(2-ヒドロキシエチル-)-6- ニトロ-10-ラウリル-5-
デアザフラビン(製法A’ ) 6-ラウリルアミノウラシル(20 mmol) 及び2-ブロモ-2-
ニトロベンズアルデヒド(20 mol)をDMF中100 ℃で
18時間加熱した後反応液を減圧濃縮し、析出した結晶を
DMF中から再結晶して、6-ニトロ-10-ラウリル-5- デ
アザフラビン(中間体2)を得た(収率93%)。中間体
2(10 mmol)及びエチレンブロモヒドリン(12 mmol)を
DMFに溶解し、炭酸カリウム(50 mmol)存在下100 ℃
で5 時間撹拌した後反応液を減圧濃縮し、析出した結晶
をDMFから再結晶して3-(2- ヒドロキシエチル-)-6-
ニトロ-10-ラウリル-5- デアザフラビン(中間体3)を
得た(収率97%)。
【0039】実施例53-(2-N−アセチルノイラミニルエチル-)-6- ニトロ-1
0-ラウリル-5- デアザフラビン(化合物8 ) 中間体3(5 mmol)とアセチルクロロ−NANA(5 mm
ol)を塩化メチレンに溶解し、モレキュラーシーブズを
加え、15分間窒素置換を行った後、トリフルオロメチル
スルフォン酸銀(6 mmol)を加えて、遮光下15時間撹拌
した。触媒等不溶部を濾別した後、溶媒を留去し、シリ
カゲルカラムクロマト(CM系)によって、原料、α-
結合体、β- 結合体及びene体を分離した。このα-
及びβ- 結合体をメタノール/1N- NaOH系(5:1)
中室温で20時間撹拌し、反応液をダウケミカル社製Do
wex50(H型)で中和した後減圧濃縮し、水/エー
テル系から再結晶して、化合物8α、8βを得た。中間
体3からの化合物8の反応収率(8α+8β)は76
%、α:β:ene体の生成比は1:1:0.3であっ
た。 融点 : α体 276-282℃ β体 275-283℃ 元素分析値(%) : C3651135 C H N 計 算 値 56.74 6.75 9.20 実 測 値 α体 56.59 6.69 9.28 β体 56.69 6.76 9.25
【0040】実施例63-メチル-8-(2-ヒドロキシエチル)メチルアミノ-10-ラ
ウリル -5-デアザフラビン(製法B ) 製法Aで合成した、3-メチル-8- フルオロ-10-ラウリル
-5- デアザフラビン(20mmol)及び、2-ヒドロキシメチ
ルアミン(12 mmol) をDMF中110 ℃で1時間加熱した
後反応液を減圧濃縮し、析出した結晶をDMFから再結
晶して3-メチル-8-(2-ヒドロキシエチル)メチルアミノ
-10-ラウリル-5- デアザフラビン(中間体4)を得た
(97%)。
【0041】実施例73-メチル-8-(2-N−アセチルノイラミニルエチル)メチ
ルアミノ-10-ラウリル-5- デアザフラビン(化合物1
) 中間体4(5 mmol)とアセチルクロロ−NANA(5 mm
ol)を塩化メチレンに溶解し、モレキュラーシーブズを
加え、10分間窒素置換を行った後、トリフルオロメチル
スルフォン酸銀(6 mmol)を加えて、遮光下18時間撹拌
する。触媒等不溶部を濾別した後、溶媒を留去し、シリ
カゲルカラムクロマト(CM系)によって、原料、α-
結合体、β- 結合体及びene体を分離した。このα-
及びβ- 結合体をメタノール/1N- NaOH系(5:1)
中室温で20時間撹拌し、反応液をダウケミカル社製Do
wex50(H型)で中和した後減圧濃縮し、水/エー
テル系から再結晶して、化合物11を得た(以下α- 及
びβ- 結合体をそれぞれ11α、11βのように呼
ぶ)。中間体4からの化合物11の反応収率(11α+
11β)は78%、α:β:ene体の生成比は1 : 1.
1 : 0.5 であった。 融点 : α体 276-282℃ β体 235-240℃ 元素分析値(%) : C3857115 C H N 計 算 値 60.08 7.51 9.22 実 測 値 α体 60.03 7.49 9.21 β体 59.99 7.55 9.23
【0042】実施例83-(2- ヒドロキシエチル-)-7- t-ブチル-10-セレナ-5-
デアザフラビン(製法D ) THF中でp-第三ブチルセ
レノフェノールナトリウム塩(20 mmol)に6-クロロウラ
シル(22 mmol)を滴下し、28時間加熱還流後反応液を減
圧濃縮し、残渣を氷水に注入後酢酸エチルで抽出する。
シリカゲルカラムクロマト(CM系)を実施して、6-(p
-t- ブチルフェニルセレノウラシルを得た。次いで、こ
れをDMF/POCl3 (5:1)中60℃で加熱し、残渣
を氷水に注入後酢酸エチルで抽出した。シリカゲルカラ
ムクロマト(CM系)を実施して、6-(4-t-ブチルセレ
ノ)-5- ホルミルウラシルを得た。これをポリ燐酸中 1
00℃で加熱して、3-(2-ヒドロキシエチル-)-7- t-ブチ
ル-10-セレナ-5- デアザフラビン(中間体5)を得た
(収率64%)。中間体5(10 mmol)及びエチレンブロモ
ヒドリン(12 mmol)をDMFに溶解し、炭酸カリウム
(50 mmol)存在下100 ℃で5 時間撹拌した後反応液を減
圧濃縮し、析出した結晶をクロロホルムから再結晶して
3- (2-ヒドロキシエチル)-7-t- ブチル-10-ラウリル-5-
デアザフラビン(中間体6)を得た(収率94%)。
【0043】実施例93- (2-N−アセチルノイラミニルエチル-)-7- t-ブチル
-10-セレナ-5- デアザフラビン(化合物15 ) 中間体6(5 mmol)とアセチルクロロ−NANA(5 mm
ol)を塩化メチレンに溶解し、モレキュラーシーブズを
加え、15分間窒素置換を行った後、トリフルオロメチル
スルフォン酸銀(6 mmol)を加えて、遮光下21時間撹拌
した。触媒等不溶部を濾別した後、溶媒を留去し、シリ
カゲルカラムクロマト(CM系)によって、原料、α-
結合体、β- 結合体及びene体を分離した。このα-
及びβ- 結合体をメタノール/1N- NaOH系(5:1)
中室温で20時間撹拌し、反応液をダウケミカル社製Do
wex50(H型)で中和した後減圧濃縮し、水/エー
テル系から再結晶して、化合物15α、15βを得た。
中間体6からの化合物15の反応収率(15α+15
β)は72%、α:β:ene体の生成比は1:1.
1:0.3であった。 融点 : α体 246-259℃ β体 248-258℃ 元素分析値(%) : C2835113 Se C H N 計 算 値 50.31 5.24 6.29 実 測 値 α体 50.39 5.19 6.31 β体 50.33 5.20 6.27
【0044】前記表1〜表4に記載した本発明化合物
で、実施例2〜実施例9で触れなかった化合物について
も同様にして相当する出発物質から、それぞれの製法に
よって合成した。このようにして得られた本発明化合物
の物性を表5に示す。
【0045】
【表5】
【0046】注1)収率とは、原料の5-デアザフラビン
からのα体+β体の収率である。 注2)C−5(δ値)とはNMR分析における5-デアザ
フラビン残基のの5位の炭素に結合しているプロトンの
δ値(重水中)を表す。 注3)C−3'(eq)(δ値)とはNMR分析におけるシア
ル酸残基のC−3’位のエクァトリアルプロトンのδ値
(重水中)を表す。同アクシャルのプロトンはアルキル
基と重なることが多く、同定不可能であった。 注4)表中d)は分解点を表す。
【0047】本発明の化合物は、種々の癌細胞に対して
抗腫瘍活性を示し、また、シアル酸が結合することで、
水に対する溶解度の上昇や、血中半減期の延長、毒性の
回避など生体適合性が増大しているので、結果として、
元々抗腫瘍活性を持つ5-デアザフラビンに比べて、更に
制癌剤としての有用性が上昇している。以下の実験結果
により、本発明の優れた点を説明する。
【0048】実験1溶解度試験 本発明の化合物と、カップリング前の5-デアザフラビン
との、水に対する溶解度を比較した。結果を表6に示
す。なお、以下の実験では、シアル酸とカップリングす
る前の5-デアザフラビン化合物には、表1〜4に示した
化合物番号にセロをつけてあらわすことにする。たとえ
ば、前述の実施例の中間体1,3,4,6は、それぞれ
1−0,8−0,11−0,15−0とあらわす。化合
物1〜15は、全てナトリウム塩とし、中性域での溶解
度を測定した。表6の結果から、本発明の化合物は、水
への溶解度が格段に上昇していることがわかる。以後の
実験では、本発明化合物はすべてナトリウム塩として使
用した。
【0049】
【表6】
【0050】実験2各種培養腫瘍細胞のin vitroでの増殖に及ぼす影響 被検化合物及び104 個のマウス白血病細胞(L 1210/C)
またはヒト口腔表皮癌細胞(KB)を含む培養液を96穴プレ
ートの各穴に 200μl になるように加え、5 %CO2
95%空気下37℃で72時間培養した。培養後MTT[3-(4,4-
ジメチル- チアゾール-2- イル)-2,5-ジフェニルテトラ
ゾリウムブロマイド] 溶液(2mg/ml)を25μl ずつ各穴に
添加し、同条件下で更に4時間培養した。培養液を除去
した後、150 μl のDMSOを各穴に加えて形成したM
TT−フォルマザンを溶解し、マイクロプレートリーダ
ーによって 540nmにおける吸光度を測定し、細胞数の指
標とした。次式によって抑制率を算出し、50%制御する
被検化合物の濃度(IC50) を求めた。 得られたIC50値(μl/ml) を表7にまとめた。
【0051】
【表7】
【0052】表7から明らかなように、本発明化合物
は、各種培養腫瘍細胞に対し、元来優れた増殖抑制作用
を持つ5-デアザフラビン化合物よりも更に優れた増殖抑
制効果を示し、制癌剤として非常に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07H 15/04,15/26 A61K 31/7072 A61P 35/00 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式IまたはIIで表されるシアル酸結
    合5-デアザフラビン系化合物 【化1】 【化2】 (式中R0 は、N−アセチル(CH3 CONH-)基、N
    −グリコリル(HOCH2 CONH-)基、または水酸基
    を表し、dFlは、次の一般式、III 、IV、またはVで
    表される5-デアザフラビン化合物である。) 【化3】 【化4】 【化5】 (式中R1 は、水素原子、アルキル基、ハロゲン置換ア
    ルキル基、フェニル置換アルキル基またはフェニル基を
    表し、R2 は、水素原子、アルキルアミノ基、フェニル
    置換アルキルアミノ基、ヒドロキシ置換アルキルアミノ
    基、ハロゲン置換アルキル基、アルコキシ基、ピリジル
    基、フェニル基、ハロゲン原子もしくはトリフルオロメ
    チル基、ニトロ基、低級アルコキシ基のうちの一つで置
    換されたフェニル基を表し、R3 は、水素原子、ニトロ
    基、シアノ基、アルキル基、低級アルコキシ基、フェニ
    ル置換低級アルコキシ基、低級アルキルアミノ基、フェ
    ニル置換低級アルキルアミノ基または低級アルキルスル
    フォニル基を表し、Yは、メチレン基またはアルキルア
    ミノ基を表し、Xは、セレン原子、硫黄原子、酸素原
    子、または基=N−R4 を表す。ここで、R4 とは、ア
    ルキル基、シクロアルキル基、フェニル置換低級アルキ
    ル基、フェニル基、ハロゲン原子、もしくは低級アルコ
    キシ基のうちの一つで置換されたフェニル基、低級アル
    キルジ置換フェニル基、ナフチル基、低級アルキルジ置
    換アミノナフチル基を表し、nは2〜6の整数を表
    す。)
  2. 【請求項2】 一般式I及びIIにおいてR0 がN−アセ
    チル基で且つ、dFlが一般式III で表される、特許請
    求の範囲第1項に記載の化合物。(式中R1 はフェニル
    基、R2 は水素原子を表し、R3 は水素原子、ニトロ基
    または第3ブチル基を表す。)
  3. 【請求項3】 一般式I及びIIにおいてR0 がN−アセ
    チル基で且つ、dFlが一般式IVで表される、特許請求
    の範囲第1項に記載の化合物。(式中R2 は水素原子ま
    たはトリフルオロメチルフェニル基を表し、R3 は水素
    原子またはニトロ基を表し、Xは、基=N−R4 を表
    し、R4 はアルキル基を表す。)
  4. 【請求項4】 一般式I及びIIにおいてR0 がN−アセ
    チル基で且つ、dFlが一般式Vで表される、特許請求
    の範囲第1項に記載の化合物。(式中R1 はメチル基を
    表し、R2 及びR3 は水素原子を表し、Xは、基=N−
    4 を表し、R4 はアルキル基を表す。Yはメチレン
    基、第2アミノ基または第3アミノ基を表す。)
  5. 【請求項5】 一般式I及びIIにおいてR0 がN−アセ
    チル基で且つ、dFlが一般式III で表される、特許請
    求の範囲第1項に記載の化合物。(式中R2 は水素原子
    を表し、R3 は水素原子または第3ブチル基を表し、X
    は、硫黄原子またはセレン原子を表す。)
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