JP3071956B2 - ビッカース硬さ自動読み取り装置 - Google Patents

ビッカース硬さ自動読み取り装置

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JP3071956B2
JP3071956B2 JP4216373A JP21637392A JP3071956B2 JP 3071956 B2 JP3071956 B2 JP 3071956B2 JP 4216373 A JP4216373 A JP 4216373A JP 21637392 A JP21637392 A JP 21637392A JP 3071956 B2 JP3071956 B2 JP 3071956B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビッカース硬さ試験装
置に関し、特に試験片(試料)の表面に圧子を押し込ん
でくぼみを形成し、このくぼみの表面積と圧子の押し込
み荷重とから硬度を測定するビッカース硬さ試験装置に
おいて、上記表面積の測定を自動的に行ない、これに基
づきビッカース硬度を自動的に測定できるようにした、
ビッカース硬さ自動読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ビッカース硬度の測定では、
圧子の押し込みにより試料表面に形成されるくぼみの表
面積測定は、計測顕微鏡を用いて肉眼によりくぼみ対角
線長さを測定することにより、行なわれている。ところ
で、肉眼による計測には測定上個人差があり、かつ測定
時間が長く、さらに測定者の疲労度合いによる誤差が生
じる等の欠点がある。しかし人が測定を行なう場合、く
ぼみ以外の傷や汚れのなかから、くぼみを選択的に認識
できるという利点がある。
【0003】上記の欠点を解決すべく、硬度計の接眼部
にTVカメラを取り付けてくぼみを写し出し、その画像
に適当な画像処理を行なって硬度を自動測定する装置が
提案されている(特願平4-59424号)。しかしこの装置
は、画像上のくぼみ位置が画面のほぼ中央である必要が
あり、またある程度以上の大きさの汚れがある場合、く
ぼみ頂点を誤認しやすいという問題点がある。さらに上
述の特願平4-59424号のものは、くぼみの表面積測定の
みを自動化する場合には、測定者によりくぼみ位置を画
面中央に移動し、誤認測定か定常測定かの判断を行なう
ことにより、上述の第1の問題点を解決できないことも
ないが、多数点のくぼみ付けから硬度測定までを自動的
に行なう全自動測定装置として使用する場合、測定結果
の信頼性の面で劣り、実用性に欠ける。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
この欠点の解決をはかろうとするものである。すなわち
本発明は、硬度計の接眼部に取り付けられたTVカメラ
で試料表面に付けられたくぼみを写し出し、そのくぼみ
の画像を多値階調にデジタル化し、このくぼみの多値デ
ジタル画像に対し最適なしきい値を検出し、このしきい
値を用いて2値画像を求め、その2値画像に対して2次
元のノイズ除去処理を行なって傷,汚れの影響を選択的
に低下せしめ、くぼみ4辺の画面内の概略位置を検出
し、この概略位置よりくぼみ境界点を検出し、この境界
点を4本の多次曲線に回帰し、これら4本の多次曲線の
交点をくぼみ頂点と推定し、それら4つの頂点の座標上
の位置から互いに交差する2本の対角線長さを演算して
くぼみ面積を算出し、このくぼみ面積と圧子に作用する
押し付け荷重とからビッカース硬さを、肉眼測定におけ
るくぼみ認識能力に近い認識能力のもとで、つまり傷や
汚れなどによる読み取り誤りに対する問題点を解決しな
がら、全自動測定装置への使用にも耐え得る信頼性を持
った、ビッカース硬さ自動読み取り装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明のビッカース硬さ自動読み取り装置は、所定
の荷重で試料の表面に4角錐状の圧子を押し込んでビッ
カースくぼみを形成できる試験機と、同試験機がそなえ
た光学顕微鏡の接眼部に取り付けられたTVカメラと、
同TVカメラにて写し出された上記くぼみを含む上記試
料の表面の映像信号を多値階調にてアナログ/デジタル
変換するA/D変換部と、同A/D変換部にて変換され
た多値デジタル画像を記憶する画像記憶部と、上記多値
デジタル画像に対し最適なしきい値を検出するしきい値
検出部と、同しきい値検出部からのしきい値に基づき上
記多値デジタル画像を2値化する2値変換部と、同2値
変換部で得られた2値画像よりくぼみ境界外の点を除去
する2次元ノイズ除去部と、同2次元ノイズ除去部で得
られた2値画像より画面内のくぼみ中心と4辺の概略位
置とを検出するくぼみ位置検出部と、同くぼみ位置検出
部で検出された上記くぼみの4辺と2値画像とによりく
ぼみ境界を検出する境界検出部と、同境界検出部で検出
された境界を4本の曲線に回帰し各曲線の交点からくぼ
み頂点の座標上の位置を推定する頂点推定部と、同頂点
推定部で推定された頂点の位置と上記圧子の押し込み荷
重とからビッカース硬度を演算する硬度演算部とをそな
えたことを特徴としている。
【0006】
【作用】上述の本発明のビッカース硬さ自動読み取り装
置では、A/D変換部でTVカメラからの映像信号が多
値デジタル画像に変換される。また、2値変換部では、
多値デジタル画像が、2値化しきい値検出部により検出
されたしきい値と注目する多値デジタル画像の画素の輝
度とを比較し、「1」(白)と「0」(黒)との2値画像に変
換される。2次元ノイズ除去部では、注目した画素くぼ
みの境界4辺でないと判断された画素が、ノイズとして
除去される。くぼみ位置検出部では、ノイズ除去された
2値画像からくぼみの4辺を通る4本の直線で表現され
る仮想正方形の中心を求めてくぼみの概略位置の決定が
行なわれ、さらに、境界検出部ではくぼみ位置検出部で
検出されたくぼみの4辺と2値画像とによりくぼみ境界
の検出が行なわれる。
【0007】さらに、頂点推定部では、くぼみ境界検出
部で検出された境界画素の位置を、各辺ごとに高次曲線
に最小自乗法により回帰して、この回帰線の交点から、
くぼみの4つの頂点の座標上の位置が求められる。そし
て、硬度検出部では、頂点推定部で求められた4つの頂
点の座標上の位置から交差する2本の対角線の長さが算
出され、その値に基づいて、ビッカース硬さHvの演算
が[数1]式に基づいて行なわれる。
【数1】 Hv=1.854P/d2(kgf/mm2) 但し Pは圧子の押し込み荷重 dは2本の対角線の平均長さ
【0008】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例としての
ビッカース硬さ自動読み取り装置について説明すると、
図1は硬度演算機をブロック線図として示した模式平面
図、図2は試料の表面に形成されたビッカースくぼみの
画像、図3は白/黒グループ間分散最大なるしきい値を
用いて2値化した2値画像、図4はくぼみ位置検出のた
め十字位置を出発点として注目する画素を検出した状態
を示す画像、図5は図4の状態に対し8×8の正方領域
でM=5として2次元ノイズ除去を行ないノイズが選択
的に除去された画像、図6はくぼみ位置検出を行なって
仮想正方形を検出した画像、図7は境界検出を行なった
画像、図8は2次元曲線により頂点推定を行なった画像
で十字位置を頂点推定としている。図9はくぼみ位置が
画面中央より大きくはずれている状態を図8と対応して
示す画像、図10は対角線長さの測定例の説明図、図11は
ビッカース硬度200のテストピースに対し連続500回の自
動読み取りを繰り返し行なったテスト結果を示すグラフ
である。
【0009】 図1に示すように、この実施例のビッカ
ース硬さ自動読み取り装置は、ビッカース式硬度試験機
1と画像処理部を内蔵した硬度演算機2とで構成されて
いる。硬度試験機1は、XY自動ステージ式試料台12
と、圧子11とをそなえ、この圧子11により試料台1
2上に載置された試験片(試料)10の表面にくぼみ3
(図2参照)を形成するように構成されており、さらに
接眼部にTVカメラ13が取り付けられている。硬度演
算機2には、A/D変換部20(その機能等については
後に詳述する、以下同じ)、画像記憶部21、しきい値
検出部23、2値変換部22,2次元ノイズ除去部2
4、くぼみ位置検出部25、境界検出部26、頂点推定
部27、演算部28、硬度演算部29およびプリンター
30がそなえられている。
【0010】上述のA/D変換部20は、TVカメラ13か
ら映像信号接続線14を介して送信されたくぼみ3の映像
信号を、例えば512×512の画素に分散し、かつ各画素を
それらの明るさに応じて多値デジタル画像信号に変換す
る機能をそなえている。なおこのA/D変換部20は2値
化のためのしきい値検出部との関連上、あるいは演算部
28に従来技術(特願平4-54924号)を適応するため、256
階調程度の分解能が必要である。A/D変換された多値
デジタル画像信号が多値画像記憶部21で、512×512の画
素として記憶される。なお、この多値画像記憶部21は1
画素当たりA/D変換部20と同じ分解能を有している。
【0011】次にしきい値検出部23は、最適な2値化し
きい値を検出するため、次の2つの技術手段が用いられ
ている。その1つは、多値デジタル画像の輝度分布ヒス
トグラムをあるしきい値で2つのグループに分けたと
き、この2つに分けられたグループ間の分散が最大とな
る値をもって2値化しきい値とするもので、この技術手
段はほとんどの場合良好な結果をもたらすが、時間がか
かる欠点がある。別の技術手段は、2値化(白黒化)し
たときの白と黒の画素数があらかじめ設定した比率にな
るしきい値をもって2値化しきい値とするもので、この
技術手段は多値デジタル画像のコントラストがある程度
以上ある場合良好な結果をもたらすし、検出に要する時
間も短い。したがって、試験片表面の状態や計測顕微鏡
の倍率、照明照度などとの関係により上述の比率を人が
判断して設定する必要があるが、前述の全自動測定装置
に用いる場合に有効である。この実施例の場合、これら
2つの技術手段のうちより良い方が選択される。
【0012】2値変換部22では、2値化しきい値検出部
23により検出されたしきい値と、注目する多値デジタル
画像の画素の輝度信号とを比較し、画素信号をしきい値
の方が低い場合は「1」(白)、そうでもなければ「0」(黒)
の信号に変換する操作が行なわれる。図3は、白/黒グ
ループ間分散最大なるしきい値を用いて2値化した2値
画像4を示している。2値変換部22で2値化された2値
画像信号は、次に2次元ノイズ除去部24に送られる。2
次元ノイズ除去部24では次のような操作が行なわれる。
一般に、くぼみの形状は概略正方形であり、その画像
は、図4に示すように、境界4辺は、画面上45°回転し
ている。つまり境界4辺は画面上では水平線あるいは垂
直線に対して、ほぼ45°または135°方向の直線上の線
分として表示される。ゆえに2次元ノイズ除去部24にお
いて、2値画像上注目する画素を中心としてN×Nの正
方領域の対角線上の2N−1個の画素の値が「0」(黒)で
ある画素数を数えて、あらかじめ設定された数Mより少
なければ、この注目した画素はくぼみの境界4辺ではな
いと判断することによりノイズの除去を行なう。なお多
値デジタル画像の2値化あるいは2次元ノイズ除去は、
画面全体に行なっても良く、また必要に応じて部分的あ
るいは注目する画素1点単位で行なっても良い。
【0013】図5は、図4の状態(くぼみ位置検出のた
め、十字位置を出発点として注目する画素を検出した状
態)に対し、8×8の正方領域、M=5として、2次元
ノイズ除去を行なった画像を示しており、ノイズが選択
的に除去されていることを表している。そして、2次元
ノイズ除去部24により2次元ノイズを除去された画像
は、次のくぼみ位置検出部25に送られる。くぼみ位置検
出部25では次の操作が行なわれる。すなわち、上述の2
次元ノイズ除去部24による効果は完全ではない。例えば
45°方向にある傷などは除去できないし、くぼみの内部
や広さを持った傷、汚れの内部は除去できない。
【0014】そこで2値画像上、画面上任意の位置(例
えば中央)を出発点として右方向に最初の「0」(黒)から
「1」(白)へ変化する「0」(黒)の画素に注目し、この画素
に対し2次元ノイズ除去処理が行なわれていなければ2
次元ノイズ除去処理を行ない、ノイズとして除去されな
ければ、この画素を通る画面上45°、135°の仮想の2
本の直線A,Bを登録する(図6参照)。左方向にも同
処理を行ない仮想の2本の直線C,Dを登録する。この
処理を出発点を通る画面縦線上全ての画素位置に対して
行なう。そして右方向45°に対応して登録された直線の
うち重複登録された回数が最大のものを選択する。同様
に右方向135°左方向45°左方向135°に対応する直線群
からも選択する。なおこの処理は、注目する画素を全て
選び出してから直線登録を行なうようにしても良い。
【0015】同様な処理を出発点を通る画面横線上全て
の画素位置に対して上下方向に行ない、4本の直線を選
択する。したがって、くぼみ4辺のそれぞれに対応して
左右上下各方向から選択された各2本の直線A〜Hがあ
ることになるので、くぼみ4辺を表し得る組み合わせは
16通りとなる。そこで一番正方形に近い組み合わせを選
択する(対角線長さの比が1.0に近いもの)。そして
この仮想直線の組み合わせにより表現された仮想正方形
の画面上の中心を求め、出発点と一致すれば、この仮想
正方形がくぼみの概略の大きさを与えていると一応推定
でき、この仮想正方形の4辺がくぼみの4辺4A〜4D
の概略位置を与え、中心がくぼみの概略位置を与えてい
ると推定する。もし一致しなければ、この中心を新たな
出発点として一致するまで上述の操作を繰り返すことに
より、くぼみ位置の検出を行なう。境界検出部26では、
検出された4辺4A〜4Dと2値画像とから次の操作で
くぼみ境界の検出が行なわれる。
【0016】すなわち、くぼみ左上辺の概略位置を与え
る仮想正方形の左上線分の一端の2値画像上の画素「1」
(白)なら、この画素より右方向に最初に「0」(黒)になる
画素を見つけ、「0」(黒)ならこの画素より左方向に最初
に「1」(白)になる画素を見つける。この画素に対し2次
元ノイズ処理を行ない、ノイズの影響を低下せしめる。
この処理を線分の他端まで繰り返すことにより、くぼみ
左上の境界4Cが検出できる。同様に、仮想正方形の右
上線分上から左右方向にくぼみ右上の境界4Bを検出
し、上頂点5を推定するためのデータとする(図7参
照)。同仮想正方形左上線分から上下方向にくぼみ左下
境界を検出し、仮想正方形左下線分から上下方向にくぼ
み左下の境界4Dを検出し、左頂点6を推定するための
データとする。くぼみの他の2辺についても同様な処理
を行なうことで、くぼみ頂点7,8を推定するための境
界4Aを検出できる。
【0017】次に、頂点推定部27では、くぼみ4辺の境
界画素の位置を各辺ごとの高次曲線(例えば2次曲線)
に最小自乗法により回帰してこの回帰線の交点を求めて
くぼみの頂点の座標を算出する演算が行なわれる。なお
高次曲線の場合、交点は複数有り得るが、仮想正方形の
頂点と一番近いものを採用して頂点と推定する。つま
り、通常は、くぼみは正方形から歪んでいる場合が多
い。特にくぼみの各辺は、試料の材質、硬さなどによっ
て直線とはならない。一方、正しいビッカース硬さを求
めるためには、くぼみの4つの頂点(角部)の位置を正
確に求める必要がある。そのために、ノイズ除去と2値
化とを行なったくぼみ画像において、くぼみの輪郭を構
成する4辺の近似数式〔この近似数式は、くぼみの輪郭
の4辺を直線としてではなくこれに近似した曲線(例え
ば2次曲線などの高次曲線)に回帰させたもの〕J〜R
(図8参照)を求め、これらの4つの数式の交点5〜8
の座標を計算する演算が行なわれる。
【0018】図9はくぼみの画像が画面中央よりずれた
場合を示している。硬度演算部29では、まず頂点推定部
27において求められた4つの頂点5〜8の座標上の位置
から、互いに交差する2本の対角線の長さが算出され
る。一方、これと併行して、演算部28では、くぼみ位置
検出部25で得られたくぼみの4辺(境界)4A〜4Dか
ら、特願平4-59424号に記載の方法、すなわち図10にお
いて測定軸31を垂直にとり少しずつずらしながら境界検
出を行ない、得られた境界点のなかで最も上または下に
位置する2点から、上下の2頂点位置を求める。
【0019】同様に、水平方向に測定軸をとり少しずつ
ずらしながら境界検出を行なって、左右の2頂点位置を
求める。そして、上記の手段で得られた4つの点の位置
から2本の交差する対角線の長さを求める演算が行なわ
れる。さらに、硬度演算部29では、上記2つの演算で算
出されたそれぞれ対角線の長さの比が演算されて、その
値(対角線の長さの比)が1により近い方の値が選択さ
れる。そして、選択された2本の対角線の長さより、
[数2]式により、ビッカース硬さHvを算出する演算
が行なわれる。
【数2】 Hv=1.854P/d2(kgf/mm2) 但し Pは圧子の押し込み荷重 dは2本の対角線の平均長さ さらにこの演算結果がプリンター30からプリントアウト
される。このようにして、この実施例の装置によれば、
試料の正確なビッカース硬さを自動的に読み取ることが
できる。
【0020】図11は、この実施例の装置により、ビッカ
ース硬度200の試料に対して連続500回の自動読み取りを
繰り返し行なったテスト結果を示している。図11のグラ
フを判読したところ、ビッカース硬度Hvの平均値とし
て、 Hv(平均)= 200.16 標準偏差 = 1.44 という結果が得られた。このことから、本装置によれ
ば、信頼性および再現性が高く、かつ安定した測定を行
なうことができる、ということがわかる。
【0021】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のビッカー
ス硬さ自動読み取り装置によれば、次のように効果ない
し利点が得られる。 (1) くぼみの多値デジタル画像に対し最適なしきい値を
検出し、この値を用いて2値画像を求め、この2値画像
に対して2次元ノイズ除去処理およびくぼみ認識を行な
うようにしたため、試料表面の傷などによる、くぼみの
読み取り誤差の問題を解決することができる。 (2) くぼみの4辺を4本の多次曲線に回帰させ、これら
各回帰曲線の4つの交点からくぼみの4つの頂点の座標
上の位置を決定し、各頂点位置からくぼみの互いに交差
する2本の対角線長さを算出するようにしたため、くぼ
み頂点が傷や汚れなどにより明確でない場合にも、硬度
測定が可能となる。 (3) 上記(1),(2)の理由により、信頼性の高いビッカー
ス硬さ自動読み取り装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】硬度演算機をブロック線図として示した本発明
の一実施例としてのビッカース硬さ自動読み取り装置の
模式平面図である。
【図2】試料の表面に形成されたビッカースくぼみを示
す図面に代わる写真である。
【図3】白/黒グループ間分散最大なるしきい値を用い
て2値化した2値図面に代わる写真である。
【図4】くぼみ位置検出のため、十字位置を出発点とし
て注目する画素を検出した状態を示す図面に代わる写真
である。
【図5】図4の状態に対し、8×8の正方領域、M=5
として、2次元ノイズ除去を行なった図面に代わる写真
である。
【図6】くぼみ位置検出を行ない、仮想正方形を検出し
た状態を示す図面に代わる写真である。
【図7】境界検出を行なった状態を示す図面に代わる写
真である。
【図8】2次曲線により頂点推定を行なう状態を示す図
面に代わる写真である。
【図9】くぼみ位置が画像中央より大きくはずれている
状態を図8に対応して示す図面に代わる写真である。
【図10】対角線長さの測定例の説明図である。
【図11】ビッカース硬度200のテストピースに対し連続5
00回の自動読み取りを繰り返し行なったテスト結果を示
すグラフである。
【符号の説明】
1 硬度試験機 2 硬度演算機 3 くぼみ 4 2値画像 5,6,7,8 頂点 10 試料 11 圧子 12 試料台 13 TVカメラ 14 映像信号接続線 20 A/D変換部 21 画像記憶部 22 2値変換部 23 しきい値検出部 24 2次元ノイズ除去部 25 くぼみ位置検出部 26 境界検出部 27 頂点推定部 28 演算部 29 硬度演算部 30 プリンター 31 測定軸 J〜R 高次曲線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 3/00 - 3/62

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の荷重で試料の表面に4角錐状の圧
    子を押し込んでビッカースくぼみを形成できる試験機
    と、同試験機がそなえた光学顕微鏡の接眼部に取り付け
    られたTVカメラと、同TVカメラにて写し出された上
    記くぼみを含む上記試料の表面の映像信号を多値階調に
    てアナログ/デジタル変換するA/D変換部と、同A/
    D変換部にて変換された多値デジタル画像を記憶する画
    像記憶部と、上記多値デジタル画像に対し最適なしきい
    値を検出するしきい値検出部と、同しきい値検出部から
    のしきい値に基づき上記多値デジタル画像を2値化する
    2値変換部と、同2値変換部で得られた2値画像よりく
    ぼみ境界外の点を除去する2次元ノイズ除去部と、同2
    次元ノイズ除去部で得られた2値画像より画面内のくぼ
    み中心と4辺の概略位置とを検出するくぼみ位置検出部
    と、同くぼみ位置検出部で検出された上記くぼみの4辺
    と2値画像とによりくぼみ境界を検出する境界検出部
    と、同境界検出部で検出された境界を4本の曲線に回帰
    し各曲線の交点からくぼみ頂点の座標上の位置を推定す
    る頂点推定部と、同頂点推定部で推定された頂点の位置
    と上記圧子の押し込み荷重とからビッカース硬度を演算
    する硬度演算部とをそなえたことを特徴とする、ビッカ
    ース硬さ自動読み取り装置。
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