JP3069178B2 - 5‐メチレンノルボルナン‐2,3‐ジカルボン酸無水物及びその製造法 - Google Patents

5‐メチレンノルボルナン‐2,3‐ジカルボン酸無水物及びその製造法

Info

Publication number
JP3069178B2
JP3069178B2 JP03317308A JP31730891A JP3069178B2 JP 3069178 B2 JP3069178 B2 JP 3069178B2 JP 03317308 A JP03317308 A JP 03317308A JP 31730891 A JP31730891 A JP 31730891A JP 3069178 B2 JP3069178 B2 JP 3069178B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dicarboxylic anhydride
methylenenorbornane
acid
anhydride
methylnorbornene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP03317308A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0532653A (ja
Inventor
寛 古川
浩 伊東
孝美 木村
廣 上野
裕之 稲垣
正治 石井
Original Assignee
東燃株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東燃株式会社 filed Critical 東燃株式会社
Publication of JPH0532653A publication Critical patent/JPH0532653A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3069178B2 publication Critical patent/JP3069178B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Furan Compounds (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エポキシ樹脂硬化剤、
シリル化モノマ−、ポリオレフィンの変性剤等として、
並びにテトラカルボン酸無水物、ポリアミドもしくはポ
リイミド等の化合物を合成する際の中間体として有用
な、新規な5-メチレンノルボルナン-2,3- ジカルボン酸
無水物及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】エポキシ樹脂硬化剤として酸無水物を使
用すると、アミン系の硬化剤によって硬化されたエポキ
シ樹脂に比べ、ポットライフが長く、電気的特性及び耐
熱性に優れた硬化物が得られると言うことが知られてい
る。また、酸無水物としてメチルノルボルネンジカルボ
ン酸無水物を使用することも知られており、特公昭57-2
8504号公報等にその製造法が記載されている。
【0003】メチルノルボルネンジカルボン酸無水物
は、炭素‐炭素二重結合を有するものの、内部オレフィ
ンであるのでその反応性は低く、それ故、従来は専らエ
ポキシ樹脂硬化剤として使用されて来たのみで、オレフ
ィンとしての反応性を利用する用途は殆どなかった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、エポキシ樹脂硬化剤等として
の他、種々の合成反応に利用し得る新規化合物並びにそ
の製造法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は第一に、以下の
化学式
【0006】
【化2】 で示される酸無水物、すなわち5-メチレンノルボルナン
-2,3- ジカルボン酸無水物を提供する。
【0007】本発明において、5-メチレンノルボルナン
-2,3- ジカルボン酸無水物とは、エンド(endo)体及びエ
キソ(exo) 体の二つの立体異性体並びに両者の混合物を
包含する。
【0008】本発明の化合物は、エポキシ樹脂硬化剤と
して、メチルノルボルネンジカルボン酸無水物等の従来
の硬化剤と同等の効果を有する。本発明の化合物はま
た、末端に二重結合を有するため、テトラカルボン酸無
水物、ポリアミド、ポリイミド等の合成反応の中間体と
して使用することもできる。
【0009】本発明は第二に、上記の化合物の製造法を
提供する。
【0010】本発明の化合物は、5-メチルノルボルネン
-2,3- ジカルボン酸無水物及び/または1-メチルノルボ
ルネン-2,3- ジカルボン酸無水物を酸の存在下で異性化
することによって容易に作ることができる。
【0011】5-メチルノルボルネン-2,3- ジカルボン酸
無水物及び1-メチルノルボルネン -2,3-ジカルボン酸無
水物(以下、夫々5-MeNA、1-MeNAと略すことが
ある。)自体は公知である。これら二つの酸無水物には
いずれもエンド(endo)体及びエキソ(exo) 体の二つの立
体異性体が存在するが、本発明においてはそのいずれを
も使用することができる。両者の混合物を用いても良
い。
【0012】原料となる5-MeNA及び1-MeNAは、
例えば次にようにして製造することができる。すなわ
ち、1-メチルシクロペンタジエン(1-MeCPDと略
す。)及び2-メチルシクロペンタジエン(2-MeCPD
と略す。)を、無水マレイン酸と反応させる(ディール
ズ‐アルダー反応)と、1-MeCPDからは1-MeNA
のendo体が、2-MeCPDからは5-MeNAのendo体が
生成する。1-MeCPDと2-MeCPDは、通常両者の
混合物として入手され、本発明の目的のためには両者を
分離する必要はない。
【0013】かくして得られた1-MeNA及び5-MeN
Aの混合物について後述する異性化を行うと、1-MeN
Aのendo体は、5-MeNAのexo 体を経由して、本発明
の化合物である5-メチレンノルボルナン‐2,3-ジカルボ
ン酸無水物のexo 体を生成し、一方、5-MeNAのendo
体は、直接、本発明の化合物である5-メチレンノルボル
ナン-2,3- ジカルボン酸無水物のendo体を生成する。ま
た、一部の5-MeNAのendo体は、5-MeNA exo体を
経由して5-メチレンノルボルナン-2,3-ジカルボン酸無
水物の exo体を生成する。尚、1-MeNAのendo体に酸
の非存在下で後述の加熱を行うと、5-MeNAの exo体
には異性化するが、さらに5-メチレンノルボルナン-2,3
-ジカルボン酸無水物の exo体に異性化することはな
い。
【0014】メチルノルボルネン-2,3- ジカルボン酸無
水物は一般に市販されており、このものを使用すること
も可能である。
【0015】異性化反応は、5-メチルノルボルネン-2,3
- ジカルボン酸無水物及び/または1-メチルノルボルネ
ン-2,3- ジカルボン酸無水物を、酸の存在下で加熱する
ことによって行う。
【0016】異性化反応のために使用する酸に特に制限
はなく、種々の公知の酸を使用することができる。例え
ばベンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、パラ
キシレン-2- スルホン酸等の芳香族スルホン酸、硫酸、
塩酸等の鉱酸、モリブデン酸等のヘテロポリ酸、マレイ
ン酸等のカルボン酸、及び塩化アルミニウム、フッ化ホ
ウ素等、並びに、シリカ・アルミナ、活性白土、シリカ
・マグネシア、アルミナ・ボリア、X型ゼオライト、Y
型ゼオライト、L型ゼオライト、モルデナイト、ZSM
-5等のH+ 型ゼオライト、及び固体リン酸、陽イオン交
換樹脂等の固体酸触媒が挙げられる。また、無水マレイ
ン酸等の酸無水物は、水分と反応して酸を生じ得るの
で、酸の代わりに酸無水物を使用しても異性化反応が進
行することがある。本発明においては、芳香族スルホン
酸または固体酸触媒を使用するのが好ましい。酸の使用
量は、メチルノルボルネン-2,3- ジカルボン酸無水物に
対して約0.01〜5重量%、特に約0.02〜3重量%とする
のが好ましい。
【0017】加熱の際の温度は、好ましくは約 120〜25
0 ℃、特に約 150〜230 ℃である。加熱による異性化反
応は、回分式及び連続式のいずれで行うこともできる。
反応時間は、回分式の場合で好ましくは約30分間〜10時
間、特に約1〜5時間である。本発明の反応は溶媒の使
用を必要としないが、任意の溶媒中で行うこともでき
る。好ましい溶媒としてはクロルベンゼン、キシレン、
メシチレン、トリエチルベンゼン等が挙げられるが、こ
れらに限定されない。
【0018】この化合物の構造は、赤外線吸収スペクト
ル(IR)、 1H‐NMR等によって同定することがで
きる。例えば当該化合物のIRにおいては、1770〜1780
cm-1及び1850cm-1に無水カルボン酸のC=O伸縮に起因
するピ−クが観察される。また、 1H‐NMRにおい
て、δ 4.8〜5.2 にH2 C=C<に起因するピ−ク(こ
のピ−クは、出発物質のメチルノルボルネン-2,3- ジカ
ルボン酸無水物では観察されない)が、δ 1.8に−CH
2 −に起因するピ−ク4H分(出発物質では2H分)
が、δ 2.8〜3.6 にノルボルナン環の三級炭素原子に結
合したプロトンに起因するピ−クが観察される。ノルボ
ルネン環の=CH−に起因するピ−クは観察されない。
【0019】以下、実施例により本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。
【0020】
【実施例】以下の実施例において、%及び部は、夫々重
量%及び重量部を意味する。
【0021】
【実施例1】還流冷却器、温度計、攪拌機を備えた 500
mlの四ッ口フラスコに、endo‐メチルノルボルネン-2,3
- ジカルボン酸無水物(58.5%の1-メチル体及び41.5%
の5-メチル体から成る。) 300g と 0.15gのパラトルエ
ンスルホン酸を導入し、 210℃で2時間攪拌して反応さ
せた。単蒸留によって、触媒及び重質物である副生成物
から分離された淡黄色の透明液体 244g を得た。この液
体をガスクロマトグラフにより分析したところ、11.2%
の endo-5-メチレンノルボルナン-2,3- ジカルボン酸無
水物、76.6%のexo-5-メチレンノルボルナン-2,3‐ジカ
ルボン酸無水物、及び未反応のメチルノルボルネン-2,3
- ジカルボン酸無水物12.2%から成ることが判明した。
この液体についてさらに精密な蒸留を行うと、5-メチレ
ンノルボルナン-2,3- ジカルボン酸無水物のendo体を4
7.5%、 exo体を44.8%含有する留分16.3g が得られ
た。該留分について、赤外(IR)吸収スペクトル、 1
H‐NMRスペクトル、分子量〔FD‐MS(フィ−ル
ドディソ−プション質量分析)による。〕、中和価及び
ヨウ素価を測定した。その結果を第1表に示す。
【0022】
【表1】 以上より、この留分は、5-メチレンノルボルナン-2,3-
ジカルボン酸無水物であると同定された。
【0023】
【実施例2】反応温度を 180℃とし、反応時間を3時間
とした以外は、実施例1と同じ操作を行い、淡黄色の透
明液体 287g を得た。この液体の組成をガスクロマトグ
ラフにより分析したところ、 8.8%の endo-5-メチレン
ノルボルナン-2,3- ジカルボン酸無水物、63.5%のexo-
5-メチレンノルボルナン-2,3- ジカルボン酸無水物、及
び未反応のメチルノルボルネン-2,3- ジカルボン酸無水
物27.7%から成ることが判明した。
【0024】
【参考例】実施例2の生成物 200g を5%パラジウム/
アルミナ触媒(川研ファイン製)4.0gと共に 500mlのオ
−トクレ−ブに入れ、130 ℃、水素圧90kg/cm2 Gの条
件下で6時間攪拌して水素添加反応を行った。次に反応
物を濾過して触媒を除去すると、無色透明の液体182gが
得られた。この液体をガスクロマトグラフにより分析し
たところ、7.5 %の1-メチルノルボルナン-2,3- ジカル
ボン酸無水物、29.0%の endo-5-メチルノルボルナン-
2,3- ジカルボン酸無水物、及び63.5%のexo-5-メチル
ノルボルナン-2,3- ジカルボン酸無水物から成ることが
判明した。
【0025】実施例2で得られた物質に水素添加を行う
と5-メチルノルボルナン-2,3- ジカルボン酸無水物が得
られると言う事実は、この物質が5-メチレンノルボルナ
ン -2,3-ジカルボン酸無水物であることを支持するもの
である。
【0026】
【比較例1】パラトルエンスルホン酸を使用しなかった
以外は、実施例2と同じ操作を行い、淡黄色の透明液体
290g を得た。この液体の組成をガスクロマトグラフに
より分析したところ、17.1%の1-メチルノルボルネン-
2,3- ジカルボン酸無水物、54.5%の endo-5-メチルノ
ルボルネン-2,3- ジカルボン酸無水物、28.4%のexo-5-
メチルノルボルネン-2,3- ジカルボン酸無水物から成る
混合物であり、5-メチレンノルボルナン-2,3- ジカルボ
ン酸無水物の存在は認められなかった。すなわち、酸触
媒非存在下で加熱すると、原料中の1-メチルノルボルネ
ン-2,3- ジカルボン酸無水物の大部分が、exo-5-メチル
ノルボルネン-2,3- ジカルボン酸無水物へ異性化するこ
と、しかし、5-メチレンノルボルナン-2,3- ジカルボン
酸無水物は生成しないことが明らかとなった。
【0027】尚、この物質に参考例と同じ操作により水
素添加を行ったところ、得られた物質は常温で白色の固
体(181g)であり、参考例で得られた物質とは異なって
いた。
【0028】
【実施例3】パラトルエンスルホン酸の代わりに、タン
グストケイ酸 0.15gを使用した以外は、実施例2と同じ
操作を行い、淡黄色の透明液体264gを得た。この液体を
ガスクロマトグラフにより分析したところ、30.4%の e
ndo-5-メチレンノルボルナン-2,3- ジカルボン酸無水
物、41.2%のexo-5-メチレンノルボルナン-2,3- ジカル
ボン酸無水物、及び未反応のメチルノルボルネン-2,3-
ジカルボン酸無水物28.4%から成ることが判明した。
【0029】
【実施例4】パラトルエンスルホン酸の代わりに95%硫
酸 0.03gを使用した以外は、実施例2と同じ操作を行
い、淡黄色の透明液体 279g を得た。この液体をガスク
ロマトグラフにより分析したところ、9.6%の endo-5-
メチレンノルボルナン-2,3- ジカルボン酸無水物、20.5
%のexo-5-メチレンノルボルナン-2,3- ジカルボン酸無
水物、及び未反応のメチルノルボルネン-2,3- ジカルボ
ン酸無水物69.9%から成ることが判明した。
【0030】
【実施例5】パラトルエンスルホン酸の代わりに、乾燥
した3g の粉末状シリカ・アルミナCS-200M(東洋C
CI株式会社製)を使用した以外は、実施例2と同じ操
作を行い、淡黄色の透明液体 284.1g を得た。この液体
の組成をガスクロマトグラフにより分析したところ、1
0.2%の endo-5-メチレンノルボルナン-2,3- ジカルボ
ン酸無水物、55.7%のexo-5-メチレンノルボルナン-2,3
- ジカルボン酸無水物、及び未反応のメチルノルボルネ
ン-2,3- ジカルボン酸無水物34.1%から成ることが判明
した。
【0031】
【実施例6】パラトルエンスルホン酸の代わりに、乾燥
した3g の活性白土(日本活性白土株式会社製)を使用
した以外は、実施例2と同じ操作を行い、淡黄色の透明
液体286.5g を得た。この液体の組成をガスクロマトグ
ラフにより分析したところ、8.1 %の endo-5-メチレン
ノルボルナン-2,3- ジカルボン酸無水物、49.8%のexo-
5-メチレンノルボルナン-2,3- ジカルボン酸無水物、及
び未反応のメチルノルボルネン-2,3- ジカルボン酸無水
物42.1%から成ることが判明した。
【0032】
【実施例7】パラトルエンスルホン酸の代わりに、6g
のモルデナイトHSZ-690(東ソー株式会社製)を使用し
た以外は、実施例2と同じ操作を行い、淡黄色の透明液
体282.3gを得た。この液体の組成をガスクロマトグラフ
により分析したところ、14.1%の endo-5-メチレンノル
ボルナン-2,3- ジカルボン酸無水物、54.1%のexo-5-メ
チレンノルボルナン-2,3- ジカルボン酸無水物、及び未
反応のメチルノルボルネン-2,3- ジカルボン酸無水物3
1.8%から成ることが判明した。
【0033】
【応用例1】実施例2において単蒸留後に得られた淡黄
色透明液体(以下、実施例2で得られた物質と略す。)
90部、エポキシ樹脂(油化シェル製、商品名エピコ−ト
828)100 部、及び2-エチル-4- メチルイミダゾ−ル
(四国化成製、硬化促進剤) 0.5部を、室温にて配合し
た。この配合物を 100℃にて2時間、引き続いて 150℃
にて15時間硬化させて淡黄色の硬化物を得た。この硬化
物の熱変形温度をJISK6911に準拠して測定したとこ
ろ、 161℃であった。
【0034】
【比較応用例1】実施例2で得られた物質の代わりに実
施例2で原料として用いたメチルノルボルネンジカルボ
ン酸無水物を使用した以外は、応用例1と同じ操作を行
った。得られた硬化物の熱変形温度は、 162℃であっ
た。
【0035】
【比較応用例2】実施例2で得られた物質の代わりにメ
チルテトラヒドロ無水フタル酸(東燃化学製、商品名ペ
ンタハ−ド5000)を使用した以外は、応用例1と同じ操
作を行った。得られた硬化物の熱変形温度は 132℃であ
った。
【0036】
【比較応用例3】実施例2で得られた物質の代わりに参
考例で得られた物質を用い、応用例1と同じ操作を行っ
たところ、得られた硬化物の熱変形温度は 163℃であっ
た。
【0037】応用例1を比較応用例1〜3と対比するこ
とによって、本発明の化合物は、エポキシ樹脂硬化剤と
して、従来の硬化剤と同等の効果を有することが理解さ
れる。
【0038】
【応用例2】ポリプロピレンパウダ−(平均分子量 20
0,000)100 部に、実施例2で得られた物質3部、及び
2,5-ジメチル-2,5- ジ(t-ブチルペルオキシ)-3-ヘキシ
ン(日本油脂製の過酸化物、商品名パ−ヘキシン25B)
0.1部を加え、ブラベンダ−(バッチ混練機)中、温度
200℃で5分間混練して、変性ポリプロピレンを調製し
た。IRによって酸無水物の付加率を測定したところ、
0.2%であった。こうして得られた変性ポリプロピレン
は、タイレジン等に用いることができる。本実施例よ
り、発明の化合物はポリプロピレンの変性に使用し得る
ことが判明した。
【0039】
【発明の効果】本発明により、新規な5-メチレンノルボ
ルナン-2,3- ジカルボン酸無水物及びその製造法が提供
される。該化合物は、エポキシ樹脂硬化剤、シリル化モ
ノマ−、ポリオレフィンの変性剤等として、並びにテト
ラカルボン酸無水物、ポリアミドもしくはポリイミド等
の化合物を合成する際の中間体として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 廣 埼玉県入間郡大井町西鶴ヶ岡一丁目3番 1号 東燃株式会社 総合研究所内 (72)発明者 稲垣 裕之 埼玉県入間郡大井町西鶴ヶ岡一丁目3番 1号 東燃株式会社 総合研究所内 (72)発明者 石井 正治 埼玉県入間郡大井町西鶴ヶ岡一丁目3番 1号 東燃株式会社 総合研究所内 (56)参考文献 特開 平4−352780(JP,A) 特開 平5−202019(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 307/93 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の化学式: 【化1】 で示される5-メチレンノルボルナン-2,3- ジカルボン酸
    無水物。
  2. 【請求項2】 5-メチルノルボルネン-2,3- ジカルボン
    酸無水物及び/または1-メチルノルボルネン-2,3- ジカ
    ルボン酸無水物を酸の存在下で異性化することを特徴と
    する、請求項第1項記載の化合物の製造法。
JP03317308A 1990-11-30 1991-11-06 5‐メチレンノルボルナン‐2,3‐ジカルボン酸無水物及びその製造法 Expired - Lifetime JP3069178B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2-334619 1990-11-30
JP33461990 1990-11-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0532653A JPH0532653A (ja) 1993-02-09
JP3069178B2 true JP3069178B2 (ja) 2000-07-24

Family

ID=18279405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03317308A Expired - Lifetime JP3069178B2 (ja) 1990-11-30 1991-11-06 5‐メチレンノルボルナン‐2,3‐ジカルボン酸無水物及びその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3069178B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0532653A (ja) 1993-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3012345B2 (ja) 5−(2,4−ジオキソテトラヒドロ−3− フラニルメチル)ノルボルナン−2,3− ジカルボン酸無水物及びその製造法
US4301075A (en) N-Substituted imides and bis-imides
JP3069178B2 (ja) 5‐メチレンノルボルナン‐2,3‐ジカルボン酸無水物及びその製造法
JPH0632788A (ja) 飽和脂環式ジカルボン酸無水物の製造法
JP3142650B2 (ja) メチルノルボルナン‐2,3‐ジカルボン酸無水物の製造法
JP3128150B2 (ja) エポキシ樹脂硬化剤
JP3128151B2 (ja) エポキシ樹脂硬化剤
JP3128148B2 (ja) エポキシ樹脂硬化剤
JP3128154B2 (ja) エポキシ樹脂硬化剤
JP3009484B2 (ja) 5−(2,4−ジオキソテトラヒドロ−3−フラニルメチル)−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物及びその製造法
JP3128152B2 (ja) エポキシ樹脂硬化剤
JPH069756A (ja) エポキシ樹脂硬化剤
Tongco et al. One-Pot Preparation of Aroylsilanes by Reductive Silylation of Methyl Benzoates
JP3128155B2 (ja) エポキシ樹脂硬化剤
JP2919907B2 (ja) メチルノルボルネンジカルボン酸無水物の製造方法
JPH0559151A (ja) エポキシ樹脂硬化剤
JPS62178538A (ja) 2−メチル−2−ブテン−1,4−ジア−ルの4−モノアセタ−ルの製法
JP2892751B2 (ja) エポキシ樹脂硬化剤の製造方法
JPH05306329A (ja) エポキシ樹脂硬化剤
JPH0559156A (ja) エポキシ樹脂硬化剤
JPH0565335A (ja) エポキシ樹脂硬化剤
JPH0565334A (ja) エポキシ樹脂硬化剤
JPH0559152A (ja) エポキシ樹脂硬化剤
SU887585A1 (ru) Способ получени органоциклоэлементоксанов
JP2851103B2 (ja) 不飽和ジカルボン酸イミド系化合物の製法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090519

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090519

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100519

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110519

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110519

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120519

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120519

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120519

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120519

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120519

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120519

Year of fee payment: 12