JP3068164B2 - 防炎性熱可塑性成形材料 - Google Patents

防炎性熱可塑性成形材料

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JP3068164B2 JP2198068A JP19806890A JP3068164B2 JP 3068164 B2 JP3068164 B2 JP 3068164B2 JP 2198068 A JP2198068 A JP 2198068A JP 19806890 A JP19806890 A JP 19806890A JP 3068164 B2 JP3068164 B2 JP 3068164B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、 A)本質的にトリアミン含量0.5重量%以下を有する次
の成分から成る部分的に芳香性のコポリアミド35〜97重
量%、 a1)テレフタル酸及びヘキサメチレンジアミンに由来す
る単位と a2)ε−カプロラクタムに由来する単位と a3)アジピン酸及びヘキサメチレンジアミンに由来する
単位、 その際a1)、a2)および/またはa3)成分の割合が第1
図の三次元ダイアグラムの五角形の射線部分の範囲内に
あり、 B)臭素化ポリスチレンもしくは臭素化スチレンオリゴ
マー又はこれらの混合物1〜20重量%、 C)相乗作用を示す金属酸化物もしくは金属硼酸塩また
はこれらの混合物1〜10重量% ならびにその上 D)繊維状もしくは粒子状充填剤又はこれらの混合物1
〜35重量% 及び E)ゴム弾性重合体0〜20重量% 及び場合によっては成分A)〜E)の全重量に対して20
重量%までの常用の添加剤および加工助剤を含有する防
炎性熱可塑性成形材料に関する、但し、この成形材料
は、無水物基を有する臭素化ポリスチレンを含有しない
ものとする。
さらに、本発明は、成形体を製造するためのこれらの
成形材料の使用、及び、本質的な成分として前記成形材
料を使用して得られる成形体に関する。
[従来の技術] 部分的に結晶性で、部分的に芳香性のコポリアミド
は、多くの応用において必要な、特に高い熱安定性を有
している。高い融点のため、前記ポリアミドは問題を生
ずる。なぜならば、多くの常用の防炎剤は乏しい熱安定
性であり、それゆえ、分解を起こすことなく配合するこ
とができない。
ヨーロッパ特許出願公開第299444号は、安定化剤の存
在下で、赤燐によりナイロン66/6T及びナイロン6/6Tを
防炎性とすることを開示している。
この種の成形材料は、隣固有の赤色及びその顔料のよ
うな特性のため、これらの成形材料を淡い色のものにす
ることができないという不都合を有する。加えて、湿分
及び熱の作用は、隣の熱酸化生成物、例えば、ホスフィ
ニック酸又はオキシ酸を形成し、これは、毒性上の問題
を生じ、一方では、伝導性の沈澱を形成する。減少した
表面の抵抗は、電気的分野におけるかかる成形体の応用
を制限する。
***国特許出願公開第27 03 419号明細書は、臭素化
されたスチレンオリゴマーと相乗作用をする金属酸化物
により防炎性にしたポリアミド成形材料を開示してい
る。
***国特許出願公開第15 70 395号、同第24 59 062号
及び同第33 37 223号明細書は、ポリオレフィン、エポ
キシ樹脂、スチレンポリマー、ABS及びポリエステル成
形材料に対する防炎剤として、核部が臭素化された、高
分子量ポリスチレンの使用を開示している。
[発明が解決しようとする課題] ナイロン6/6Tのような、特に高融点の熱可塑性ポリア
ミドは、通常300℃以上で処理される。特に、充填材で
強化したポリアミドの場合には、比較的に高い処理温度
が使用されなければならない。さらに、充填剤を配合す
る間に比較的に高い剪断力が生じ、その剪断力は、例え
ばガラスファイバー捏和ブロックにおいては、一層の温
度上昇、殊に局所的な温度ピークを生ずる。
しかしながら、既知のハロゲンをベースとする防炎剤
の多くは、この温度では分解し、腐食性のガスを形成
し、成形体は変色する。他の不利の点は、多くのハロゲ
ン化化合物、例えば、塩素化又は臭素化された脂肪族、
環式脂肪族又は芳香族の低分子量化合物が高度に毒性で
あることにある。多くの低分子量ハロゲン化化合物のポ
リアミドとの乏しい融和性及び、その比較的に高い蒸気
圧のために、防炎剤の滲出及びその結果の沈澱が生じる
であろう。
本発明の目的は、良好な電気特性、特に耐クリープ性
及び絶縁耐力、及び全般的に良好な機械的性質を有す
る、防炎性の熱可塑性成形材料を提供することである。
加えて、これらの成形体は固有に淡色であり、防炎性及
び電気的特性は、充填剤の型及び量とは実質的に無関係
である。
[問題点を解決するための手段] 本発明者は、この目的が冒頭で定義した本発明による
熱可塑性の成形材料により達成しうることを見い出し
た。
この型の好ましい材料及びその使用は、従属項に記載
される。
新規な熱可塑性の成形材料は、成分A)として、35〜
97重量%、特に、40〜90重量%の、以下に記載する組成
を有する部分的に芳香性のコポリアミドを含有する。
部分的に芳香性のコポリアミドA)は、成分a1)とし
て、テレフタル酸とヘキサメチレンジアミンに由来する
単位40〜90重量%を含有する。少量のテレフタル酸、好
ましくは、使用される芳香族ジカルボン酸の全量の10重
量%以下のテレフタル酸は、イソフタル酸及び他の芳香
族ジカルボン酸、好ましくは、カルボキシル基がパラ位
に依存するものにより置換しうる。
部分的に芳香性のコポリアミドは、テレフタル酸とヘ
キサメチレンジアミンに由来する単位に加えて、ε−カ
プロラクタム(a2)に由来する単位及び/又はアジピン
酸とヘキサメチレンジアミン(a3)に由来する単位を含
む。
ε−カプロラクタムに由来する単位の量は、50重量%
以下、好ましくは20〜50重量%、特には25〜40重量%で
あり、一方、アジピン酸とヘキサメチレンジアミンに由
来する単位の量は、60重量%以下、好ましくは30〜60重
量%、特には35〜55重量%である。
更に、コポリアミドは、ε−カプロラクタム単位及び
アジピン酸とヘキサメチレン単位の双方を含むことがで
きる;この場合には、芳香性の基を有しない単位の量は
少くとも10重量%以上、好ましくは20重量%以上とすべ
きである。ε−カプロラクタムに由来する単位と、アジ
ピン酸とヘキサメチレンジアミンに由来するものとの割
合は、特別の制限を有しない。
好ましいコポリアミドは、三次元ダイアグラムにおい
てその成分がx1からx5の頂点により固定される五角形の
内にあるものであり、以下のとおり定義される: x1 a1)単位 40重量% a3)単位 60重量% x2 a1)単位 60重量% a3)単位 40重量% x3 a1)単位 80重量% a2)単位 5重量% a3)単位 15重量% x4 a1)単位 80重量% a2)単位 20重量% x5 a1)単位 50重量% a2)単位 50重量% これらの点により固定される五角形は、第1図中におい
て、三次元ダイアグラムにより示される。
テレフタル酸とヘキサメチレンジアミンに由来する単
位(単位a1))を50〜80重量%、特には、60〜75重量%
と、ε−カプロラクタムに由来する単位(単位a2))を
20〜50重量%、好ましくは、25〜40重量%含有するポリ
アミドは、意図される多くの使用において、特に有利で
あることが判明した。
新規な部分的に芳香性のコポリアミドは、他のポリア
ミドから公知のように上述のa1)からa3)の単位に加え
て、少量の、好ましくは15以下、特には、10重量%以下
の、他のポリアミド形成ブロックを有していてもよい。
これらの形成ブロックは、4〜16個の炭素原子のジカル
ボン酸及び4〜16個の炭素原子の脂肪族又は環式脂肪族
ジアミン及び7〜12個の炭素原子のアミノカルボン酸又
は相応のラクタムに由来することができる。これらの型
の適当な単量体は、典型的なジカルボン酸としてスベリ
ン酸、アゼライン酸、セバシン酸及びイソフタル酸が、
典型的なジアミンとして、1,4−ブタンジアミン、1,5−
ペンタンジアミン、ピペラジン、4,4′−ジアミノジシ
クロヘキシルメタン、2,2−(4,4′−ジアミノジシクロ
ヘキシル)−プロパン及び3,3′−ジメチル−4,4′−ジ
アミノジシクロヘキシルメタンが、そして、典型的なラ
クタム及びアミノカルボン酸としてカプリルラクタム、
エナントラクタム、オメガ−アミノウンデカン酸及びラ
ウロラクタムが、それぞれ挙げられる。
部分的に芳香性のコポリアミドA)の融点は260から3
00℃以上であり、この高融点は、また、概して、75℃以
上、特に85℃以上の高ガラス転移温度を伴なう。
テレフタル酸、ヘキサメチレンジアミン及びε−カプ
ロラクタムに基づく二成分系コポリアミドは、テレフタ
ル酸とヘキサメチレンジアミンに由来する単位約70重量
%を有し、約300℃の融点及び110℃以上のガラス転移温
度を有する。
テレフタル酸、アジピン酸及びヘキサメチレンジアミ
ン(HMD)に基づく二成分系コポリアミドは、融点が300
℃以上となり、テレフタル酸とヘキサメチレンジアミン
から成る単位は、約55重量%にすぎないという低含量で
あり、ガラス転移温度は、アジピン酸又はアジピン酸/H
MDの代わりにε−カプロラクタムを含む二成分系コポリ
アミドの場合における程は高くない。
部分的には芳香性のコポリアミドA)は、例えば、ヨ
ーロッパ特許出願第129195号及び129196号に記載された
方法により、製造することができる。
この方法において、単量体、即ち、単位a1)からa3
を形成する単量体の水溶液を過大気圧下で、同時に水を
蒸発させつつ、かつ、プレポリマーを形成させながら、
250〜300℃に加熱し、次いで、プレポリマーと蒸気を連
続的に分離させ、蒸気は精留し、浮遊するジアミンは再
循環させる。最後に、プレポリマーは重縮合帯域に通
し、1〜10バールの過大気圧下、250〜300℃で縮合重合
させる。この方法において、塩水溶液を1〜10バールの
過大気圧下で60秒以下の滞留時間加熱することは、本質
的なことであり、転化率は有利に93%以上であり、プレ
ポリマーの含水率は蒸発帯域からの排出時には7重量%
以下である。
この短かい滞留時間の結果として、トリアミンの生成
が実質的に回避され、部分的に芳香性のコポリアミド
A)は、一般的に、好ましくは0.5以下、特に0.3重量%
以下のトリアミン含量を有する。高トリアミン含量は、
製品の品質の劣化をもたらし、部分的に芳香性のコポリ
アミドの連続的製造の間に問題を引き起こす。かかる問
題を生ずるトリアミンの特別の例はジヘキサメチレント
リアミンであり、これは単量体として使用されるヘキサ
メチレンジアミンから形成される。
使用される水溶液は、概ね30〜70重量%、特に40〜65
重量%の単量体含量を有する。
塩水溶液は、有利に50〜100℃で、連続的に蒸発帯域
に導入され、そこで、塩水溶液は1〜10バール、好まし
くは、2〜6バールの過大気圧下で、250〜330℃に加熱
される。使用する温度は、もちろん、製造される特定の
ポリアミドの融点以上である。
上述のように、蒸発帯域における蒸留時間が60秒以
下、好ましくは10〜55秒、特には10〜40秒であること
は、本質的なことである。
蒸発帯域からの排出時の転化率は、有利に93%以上、
好ましくは95〜98重量%、であり、含水率は好ましくは
2〜5重量%、特に1〜3重量%である。
蒸発帯域は、好ましくは、管束として構成される。個
々の管の横断面が交互に管状及び細隙状に形成された管
束が特に有利であることが判明した。
一般に、1〜15分の滞留時間が物質交換帯域において
保たれる。物質交換帯域は有利には管束として形成され
る。
蒸発帯域又は物質交換帯域から排出される、蒸気及び
プレポリマーの二相混合物は分離される。分離は、通
常、容器内で物理的差異によって自然になされ、容器の
下部が好ましくは重合帯域として形成される。遊離され
た蒸気は、主として、水の蒸発時に遊離された水蒸気と
してジアミンから成る。この蒸気は塔内に導入して、精
留する。適当な塔は、5〜15の論理的棚段数を有する、
充填体塔、泡鐘塔又は多孔板塔である。塔は好ましくは
蒸発帯域と同じ圧力条件下にて操作される。蒸気中に存
在するジアミンを分離し、蒸発帯域に再循環させる。こ
のジアミンを後続の重合帯域に供給することも可能であ
る。得られる精留された蒸気は、塔頂から取り出す。
転化率に依存して、生成したプレポリマーは低分子量
のポリアミドから成り、またその残りの量の未反応塩を
含み、一般に1.2〜1.7の相対粘度を有するが、これを重
合帯域に導入する。重合帯域において、得られた溶融液
を250〜330℃、特に、270〜310℃で、1〜10バール、特
に2〜6バールの過気圧下で重縮合させる。有利には、
ここで遊離した蒸気は塔における上述の蒸気とともに精
留され、好ましくは、5〜30分の滞留時間が重縮合帯域
で維持される。一般に、1.2〜2.3の相対粘度を有する、
得られたポリアミドが連続的に縮合帯域から取り出され
る。
好ましい方法において、こうして得られたポリアミド
を溶融状態で、溶融液に存在する残留水を同時に除去し
つつ、排出帯域を通して誘導する。適当な排出帯域の例
は、脱ガス押出機である。こうして水を除いた溶融液を
押出し、押出物を造粒する。得られた顆粒は、有利に
は、融点以下、例えば170〜240℃で、所望の粘度が得ら
れるまで、過熱水蒸気により固相縮合させる。塔頂で得
られる蒸気が、この目的のために好適に使用される。
23℃で96重量%も硫酸中の1%溶液(1g/100ml)中で
測定される、相対粘度は、固相での後重合の後では、一
般に2.2から5.0、好ましくは2.3から4.5である。
他の好ましい方法において、重縮合帯域から排出され
る溶融ポリアミドは他の重縮合帯域へ誘導され、そこ
で、新たな表面を連続的に形成させながら、285〜310℃
の温度、好ましくは減圧下、例えば1〜500ミリバール
の減圧下で、所望の粘度まで縮合させる。適当な装置は
フィニッシャー(finisher)として公知である。
上述の方法に類似する他の方法がヨーロッパ特許出願
公開第129196号に記載されており、その方法の他の詳細
について参照することができる。
新規な成形材料は、成分B)として、1〜25重量%、
特には1〜20重量%の臭素化ポリスチレン又は臭素化ス
チレンオリゴマー、又はこれらの混合物を含有する。
防炎剤として使用される臭素化オリゴスチレンは、ト
ルエン中蒸気圧浸透法で測定したとき、3〜90、好まし
くは5〜60の平均重合度(平均数)を有する。本発明の
好ましい態様において使用される臭素化オリゴマーのス
チレンは、下記式Iのものであり、式中、Rは水素又は
脂肪族基、特にアルキル、例えばメチル又はエチルであ
り、nは鎖中の繰り返し形成ブロックの数である。R′
は水素、臭素又は慣用のフリーラジカル開始剤の断片で
ある: nは1〜88、好ましくは3〜58である。臭素化されたオ
リゴスチレンは、40〜80重量%、好ましくは55〜70重量
%の臭素を含有する。主にポリジブロモスチレンから成
る生成物が好ましい。これらの物質は、分解することな
く溶融することができ、かつ例えば、テトラヒドロフラ
ンに溶解する。これらは、例えば、(***国特許出願公
開第2,537,385号明細書に従う)スチレンの熱重合によ
り得られる脂肪族的に水素化されているスチレンオリゴ
マーの核の臭素化により、又は、適当な臭素化スチレン
のフリーラジカルオリゴメリ化のいずれかにより製造し
うる。また、防炎剤は、スチレンのイオン性オリゴメリ
化及び引き続いての臭素化により製造しうる。ポリアミ
ドを防炎性にするために必要な臭素化オリゴスチレンの
量は臭素含量に依存する。新規な成形材料の臭素含量
は、4〜20重量%、好ましくは5〜12重量%である。
本発明による臭素化ポリスチレンは、ヨーロッパ特許
出願公開第47549号明細書に記載された方法により、通
常得られる。
この方法により得られるか又は商業的に入手しうる臭
素化ポリスチレンは、大部分、核部が三臭素置換された
生成物である。n′(III参照)は、一般に125〜1,500
であり、42,500から235,000、好ましくは、130,000から
235,000の分子量に相当する。
臭素含量(核部に置換した臭素含量に基づいて)は、
一般に55重量%以上、好ましくは60重量%以上、特に
は、65重量%である。
商業的な粉末生成物は、一般に、160〜200℃のガラス
転移温度を有する。
新規な成形材料において、臭素化オリゴスチレンと臭
素化ポリスチレンの混合物、この混合比率はどのような
ものでもよいが、これを使用することが可能である。
新規な成形材料は、成分C)として、1〜10重量%、
特には2〜5重量%の相乗作用する金属酸化物又はホウ
酸金属塩、又はこれらの混合物を含有する。一般に、酸
化亜鉛、酸化鉛、酸化鉄、アルミナ、酸化スズ及び酸化
マグネシウム又はこれらの混合物が相乗作用する金属酸
化物として適当である。三酸化アンンチモン及び/又は
五酸化アンチモンが好ましい。
好適なホウ酸の金属塩は、周期表の第1〜3族の金属
及び第1〜8副族の金属、無水ホウ酸亜鉛又は一般式
(IV)のホウ酸亜鉛、 2Zn0.3B2O3xH2O (IV) [式中、xは3.3〜3.7であるのが好ましい]である。こ
のホウ酸亜鉛は、部分的に芳香性のポリアミドの高い処
理温度において本質的に安定であり、水和している水を
有意な程度に脱離しない。したがって、高含量の水和し
ている水をもつホウ酸亜鉛は、一般的には、相乗作用剤
としてそれ程適当ではない。
また、ホウ酸の金属塩と金属酸化物が、あらゆる混合
比で混合されたものも使用しうる。
三酸化アンチモンと無水ホウ酸亜鉛の混合物が好まし
い。
新規な成形材料は、成分D)として、60重量%以下、
好ましくは5〜50重量%の繊維状又は粒状の充填剤又は
それらの混合物を含有してもよい。充填剤の例は、アス
ベスト、炭素繊維、又は、ガラス繊維、ガラスマット又
はガラスロービング、ガラス球及び珪灰石である。
好ましい繊維強化物質(成分D)は、炭素繊維チタン
酸カリウムホイスカー、アラミド繊維であり、特に好ま
しいのはガラス繊維である。ガラス繊維が使用されると
きは、熱可塑性ポリアミド(A)とのいっそう顕著な融
和性のためにサイズ剤及び粘着促進剤で処理されるのが
よい。一般に、使用されたガラス繊維は、直径が6〜20
μmである。
これらのガラス繊維は、短ガラス繊維の形で、及びロ
ービングの形で挿入しうる。加工射出成形においては、
ガラス繊維の平均の長さは好ましくは0.08〜0.5ミリで
ある。
適当な粒子充填剤は、非晶シリカ、アスベスト、炭素
マグネシウム(チョーク)、粉末石英、雲母、タルク、
長石及び、特に、珪灰石やカオリン(特に焼カオリ
ン)のようなケイ酸カルシウムである。
驚くべきことに、この新規な成形材料は、所望のとお
り、高含量の粒子状充填剤を含有するものでさえ、UL94
に従がって、V−Oのクラスを有する。
好ましい充填剤の組みあわせは、例えば、珪灰石15重
量%を有するガラス繊維20重量%及び珪灰石15重量%を
有するガラス繊維15重量%である。
他の成分E)として、耐衝撃性改質ゴム(エラストマ
ー)を、20重量%以下、好ましくは1〜10重量%の量で
新規な熱可塑性成形材料中に存在させることができる。
エチレン、プロピレン、ブタジェン又はアクリレート
又はこれらの単量体の混合物に基づくエラストマーを、
耐衝撃性改質ゴムの単なる例として挙げることができ
る。
この型のポリマーは、例えば、ホウベン−ワイール
“Methoden der organischen Chemie,"第14/1巻(Georg
−Thieme−Verlasg,Stuttgart,1961)第392〜406頁、及
び、C.B.ブックナール著のモノグラフの“Toughened Pl
astics"(Applied Science Publishers,London,1977)
に記載されている。
かかるエラストマーの幾つかの好ましい型を以下に記
載する。
第1の好ましいグループは、エチレン/プロピレン
(EP)及びエチレン/プロピレン/ジエン(EPDM)ゴム
であり、これらは、好ましくは、プロピレン基に対する
エチレン基の比が40:60〜65:35のものである。
かかる非架橋EP及びEPDMゴム(ゲル含量は一般に12重
量%以下である)のムーニー粘度(MLI+4/100℃)は、
好ましくは、25〜100、特に35〜90(DIN53.523により、
100℃において4分間作動した後における大ローターを
使用する測定による)である。
EPゴムは、一般に、実質的な二重結合をもたず、一
方、EPDMは100炭素原子当たり1〜20個の二重結合を有
する。
EPDMゴムに対するジエン単量体の例は、イソプレン及
びブタジェンのような共役ジエン、1,4−ブタジエン、
1,4−ヘキサジエン、1,5−ヘキサジエン、2,5−ジメチ
ル−1,5−ヘキサジエン及び1,4−オクタジエンのような
炭素数5〜25の非共役ジエン、シクロペンタジエン、シ
クロヘキサジエン、シクロオクタジエン、及びジシクロ
ペンタジエンのような環状ジエン、及び5−エチリデン
−2−ノルボルネン、5−ブチリデン−2−ノルボルネ
ン、2−メトアリル−5−ノルボルネン及び2−イソプ
ロペニル−5−ノルボルネンのようなアルケニルノルボ
ルネン及び3−メチルトリシクロ[5.2.1.0.2.6]−3,8
−デカジエンのようなトリシクロジエン又はこれらの混
合物である。1,5−ヘキサジエン、5−エチリデンノル
ボルネン及びジシクロペンタジエンが好ましい。EPDMゴ
ムのジエン含量は、ゴムの全重量に基づいて、好ましく
は0.5〜10重量%、特には、1〜8重量%である。
EP及びEPDMは、反応性カルボン酸又はそれらの誘導体
により架橋させることができる。アクリル酸、メタアク
リル酸、及びこれらの誘導体、及び無水マレイン酸が単
なる典型的な具体例として挙げられる。
好ましいゴムの他のグループは、エチレンとアクリレ
ート及び/又はメタアクリレートとの共重合体、特に付
加的にエポキシ基を有するものである。これらのエポキ
シ基は、単量体混合物に、一般式V又はVI: [式中、R1,R2,R3,R4,R5及びR6は、それぞれ水素、C1
のアルキルであり、mは0〜20の整数であり、nは0
〜10の整数であり、pは0から5の整数である]で示さ
れるエポキシ含有単量体を添加することにより、好適に
はゴム中に配合することができる。
好ましいものは、R1,R2及びR3がそれぞれ水素であ
り、mが0又は1で、nが1のものである。相応の化合
物は、アルキルグリシジルエーテル又はビニルグリシジ
ルエーテルである。
式(VI)の化合物の好ましい例は、アクリル酸及び/
又はメタアクリル酸のエポキシ含有エステルであり、特
に、グリシジルアクリレート及びグリシジルメタアクリ
レートが好ましい。
共重合体のエチレン含量は一般に50〜98重量%であ
り、エポキシ含有単量体及びアクリレート及び/又はメ
タアクリレートの量は1〜49重量%である。
特に好ましい共重合体は、 50〜98.9重量%、特に、60〜95重量%のエチレン、0.1
〜40重量%、特に、2〜20重量%のグリシジルアクリレ
ート、グリシジルメタアクリレート、アクリル酸及び/
又は無水マレイン酸、及び1〜45重量%、特に10〜35重
量%のn−ブチルアクリレート及び/又は2−エチルヘ
キシルアクリレートから成るものである。
他の好ましいアクリル酸及び/又はメタアクリル酸の
エステルは、メチル、エチル、プロピル、イソブチル及
びtert−ブチルエステルである。
ビニルエステル及びビニルエーテルも、コモノマーと
して使用しうる。
上述のエチレン共重合体は、慣用の方法で、好ましく
は、高められた温度で過大気圧下に、ランダム共重合化
により製造することができる。かかる方法は文献に記載
されている。
エチレン共重合体のメルトフローインデックスは、一
般に1〜80g/10分(190℃で、2.16kgの荷重をかけて測
定)である。
他の好ましいエラストマー(ゴム)E)は、例えば、
***国特許出願公開第1694173号及び同第2348377号明細
書に記載されている、ブタジェン、ブチジェン/スチレ
ン、ブタジェン/アクリロニトリル及びアクリレートを
もつグラフト共重合体である。
これらの特別の例は、***国特許出願第2035 390号、
同22 48 242号及び同22216号に記載されたABSポリマー
であり、同22216号に記載されたものが特に好ましい。
他の好ましいゴムE)は、グラフトベースとして−20
℃以下のガラス転移温度をもつアクリレートゴムを25〜
98重量%と、グラフトとして共重合しうるエチレン性不
飽和のモノマーであって、そのホモポリマー及びコポリ
マーが25℃以上のガラス転移温度を有するものを2〜75
重量%含有するものであるグラフトポリマーである。
グラフトベースはアクリレート又はメタアクリレート
ゴムであり、40重量%までの他のコモノマーを存在させ
てもよい。芳香族アクリレート及びその混合物と同様
に、アクリル酸又はメタアクリル酸のC1〜8エステル及
びそれらのハロゲン化誘導体が好ましい。アクリロニト
リル、メタアクリロニトリル、スチレン、α−メチルス
チレン、アクリルアミド、メタアクリルアミド及びビニ
ル−C1〜6アルキルエーテルは、グラフトベース中のコ
モノマーとして記載しうる。
グラフトベースは非架橋であるか又は、部分的にある
いは完全に架橋される。架橋は、−以上の二重結合を有
する、好ましくは0.02〜5重量%、特には0.05〜2重量
%の架橋モノマーの共重合により達成される。適当な架
橋モノマーは、例えば***国特許出願公開第27 26256号
及びヨーロッパ特許出願第50265号明細書に記載されて
いる。
好ましい架橋モノマーは、トリアリルシアヌレート、
トリアリルイソシアヌレート、トリアクリロイルヘキサ
ヒドロ−S−トリアジン及びトリアルキルベンゼンであ
る。
架橋モノマーが2以上の重合可能な二重結合を有する
ならば、その量をグラフトベースに基づいて1重量%以
下に制限するものが好適である。
特に好ましいグラフトベースは60重量%以上のゲル含
量を有する乳化ポリマーである(M.ホフマン、H.クレマ
ー及びR.キューンのPolymeranalytik,Georg−Thieme−V
erlag,Stuttgart,1977により、25℃におけるジメチルホ
ルムアミド中で決定)。
他の適当なグラフトベースは、例えばヨーロッパ特許
出願公開第50 262号明細書に記載のとおり、ジェン核を
有するアクリレートゴムである。
特に適したグラフトモノマーは、スチレン、α−メチ
ルスチレン、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル
及びメチルメタアクリレート、及びこれらの混合物、特
にスチレンとアクリロニトリルが90:10から50:50の重量
比の混合物である。
グラフト収率、すなわち、使用されるグラフトモノマ
ーの量に対するグラフト化されたモノマーの比率は、一
般に20〜80%である。
本発明に従がって使用しうる、アクリレートに基づく
ゴムは、例えば、***国特許出願公開第24 44 584及び
同第27 26 256号明細書に記載されている。
ゴムE)は、好ましくは−30℃以下、特には−40℃以
下のガラス転移温度をもつものであり、これは低温にお
いてさえ良好な衝撃強度をもたらす。
もちろん、衝撃強度を与える上述のエラストマーの混
合物を使用することができる。
成分A)からE)に加えて、新規な成形材料は、慣用
の添加剤及び加工助剤を含有してもよい。これらの量
は、一般に成分A)からE)の全重量に基づいて、20重
量%以下、好ましくは10重量%以下である。
慣用の添加物の例は、安定化剤、及び抗酸化剤、熱安
定化剤及び紫外線安定化剤、及び離型剤、染料及び顔料
のような着色剤、凝集剤及び可塑剤である。
本発明により熱可塑剤材料に添加しうる抗酸化剤及び
熱安定化剤は、例えば、周期律表第1族の金属のハライ
ド、例えば、ハロゲン化ナトリウム、ハロゲン化カリウ
ム、ハロゲン化リチウムであり、必要ならば、銅(I)
ハライド、例えば塩化物、臭化物又はヨー化物と組み合
わせる。立体障害を有するフェノール、ヒドロキノン、
このグループの置換されたもの及びそれらの混合物も、
好ましくは、成形材料の重量に対して、1重量%以下の
濃度で使用しうる。
紫外線安定化剤の例は、種々の置換レゾルシノール、
サリチレート、ベンゾトリアゾール及びベンゾフェノン
であり、これらは、一般に2.0重量%以下の量で使用さ
れる。
潤滑剤及び離型剤、これらは熱可塑性材料に1重量%
以下の量で一般に添加されるが、これらは、ステアリン
酸、ステアレート、ステアリルアルコール、ステアリン
酸アルキル、ステアリン酸アミド並びに長鎖脂肪酸を有
するペンタエリスリトールのエステルである。
添加剤は、成分B)の脱臭化水素化を防止する安定化
剤を含み、その結果、加工安定性が増大し、腐食作用が
減少する。このような安定化剤は、例えば、ベヘン酸カ
ルシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリ
ウム、及びフタル酸鉛のような一価又は二価の脂肪酸、
炭酸カルシウム、環状ジブチルスズスルフィド又はブチ
ルチオスズ酸のような有機スズ化合物、及びハイドロジ
ェンホスフェート、例えば、Na2HPO4である。
新規な成形材料は、慣用の混合機例えば、押し出し成
形機、ブラベンダー粉砕機又はバンベリー粉砕機のよう
な慣用の混合機中で出発成分を混合し、次いで、混合物
を押し出すことにより、慣用な方法により製造すること
ができる。押出後に、押出物を冷却し、かつ細かく砕
く。混合温度は、一般に、280〜350℃である。
原則として、最初に、低分子量成分A)をB)及び
C)と混合し、必要ならば、D)多びE)と混合し、次
いで、固相の後縮合を実施することができ、場合によっ
ては、これが有利である。
また、相乗作用する剤を、ポリアミド又はポリスチレ
ンのマスターバッチに加えるのが、有利である。
新規な成形材料は、全般に亙る良好な機械特性を有す
る、成形体は、淡い固有の色を有し、使用に際し毒性学
的特許しうる。良好な耐熱性に加えて、これらは良好な
電気特性、特に、良好な耐クリープ性及び絶縁耐力を有
する。種々のはんだ処理に対する極めて良好な安定性の
ため、新規な成形材料は、集積した機能素子を有し、ま
た、容易に銅メッキすることができ、射出成形回路板の
製造に特に適している。
新規な成形材料は、また、熱ゆがみ抵抗性が高度に要
求される。コンパクトなハウジング及び他の電子装置の
ための部分の製造に適している。
実施例 次の成分が使用された: 成分A) 製造は、ヨーロッパ特許出願第129195号に従がって実
施された。
ε−カプロラクタム35kg、テレフタル酸55kg及びヘキ
サメチレンジアミン38.5kg及び水128.5kgから成る水溶
液を、計量ポンプで80℃にて、熱貯蔵容器から一部が水
平に、一部が垂直に配置された管状蒸発器に、ポリアミ
ドが5kg/時の量に相当するような速度で移送した。蒸発
器は激しく撹拌しながら、295℃の液体加熱媒体を用い
て加熱した。蒸発器は長さ3m、容積180mlであり、熱交
換表面積は約1300cm2であった。蒸発器における滞留時
間は50秒であった。蒸発器から流出するプレポリマー/
蒸気混合物は290℃であり、分離器中で蒸気と融成物に
分離した。融成物は10分間分離器に滞留し、次いで、脱
ガス帯域を有する押出機により押出され、この押出物は
水浴中で固体化され、次いで顆粒化された。分離器及び
蒸発帯域は塔の下方部に配置された圧力調節手段により
5バールの圧力に維持した。分離器内で分離された蒸気
は、約10理論棚を有する充填塔に供給し、還流を起こさ
せるためにこれに毎時約1の蒸気凝縮物を頂部から導
入した。塔頂部での温度は152℃であった。減圧バルブ
から流出する蒸気は凝縮され、これはヘキサメチレンジ
アミン0.05重量%以下及びε−カプロラクタム0.1重量
%以下を含有していた。生成したポリアミドに基づい
て、ヘキサメチレンジアミン80重量%及びε−カプロラ
クタム1〜3%を含有するヘキサメチレンジアミン水溶
液を塔の底部生成物として得た。この溶液は、出発塩溶
液が蒸発器へ入る前に、ポンプにより再度出発塩溶液に
加えた。
蒸発器以降において、プレポリマーは、20℃、硫酸96
重量%で測定した時、1.25の相対粘度を有利しており、
末端基分析によれば、93〜95%の転化率であった。ビス
ヘキサメチレントリアミン含量は、ポリアミドに基づい
て、0.1〜0.15重量%であった。
分離器からポリマー溶融液が流出した後においてポリ
アミドは非常に淡い固有の色と0.17%として極めて低含
量のビスヘキサメチレントリアミン及び1.65〜1.80の相
対粘度を有していた。
生成物は、概略当量の末端カルボキシル基とアミノ基
を有していた。
抽出可能物(メタノールによる抽出)含量は、3.1〜
3.3重量%であった。
押出機において、融成物を大気圧に減圧したが、1分
以下の滞留時間の間には、それ以上の凝縮は実質的に生
じなかった。
生成した顆粒は、最終相対粘度ηrelが2.50になるま
で、195℃の過加熱蒸気を使用して、30時間の滞留時間
の間、連続固相凝縮を行なった。抽出可能物含量は0.2
重量%であった(メタノール抽出)。
成分B) 67%の臭素含量(核に置換した臭素含量)をもつ臭素
化ポリスチレン(Pyro−check登録商標68PB,Ferro Corp
oration) 成分C) 5.2〜5.8g/cm3の密度をもつ三酸化アンチモン 成分D1) 平均直径が10μmのガラス繊維 成分D2) 平均粒子径が10μmで、比表面積が5m2/gである珪灰
石 成分E) エチレン59.8重量%、n−ブチルアクリレート35重量
%、アクリル酸4.5重量%及び無水マレイン酸0.7重量%
から成り、190℃、荷重2.16kgにおけるメルトフローイ
ンデックスMFIが10g/10分であるオレフィン共重合体。
この共重合体は、高められた温度及び過大気圧下で、
単量体の共重合により製造された。
この成分は300〜350℃で二軸押出機中で混合し、この
混合物を水浴中に押出した。成分E)を最初に溶融液に
加えた。造粒及び乾燥後に、試験見本を射出成形機で製
造し、試験した。
最初の試験は、約2.54/約20.32cm(1/8インチ)、約
2.54/約40.64cm(1/16インチ)及び約2.54/約81.28cm
(1/32インチ)の試験見本を使用して、常用の条件下に
UL94に従って実施した。ASTM D2863−77に従って、LOI
(最小酸素インデックス)を測定した。
耐クリープ性はIEC112/1979に従い、弾性率はDIN53.4
57に従い、衝撃強度はDIN53.453に従って測定した。
成形材料の組成及び測定結果を次表に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による防炎性熱可塑性成形材料の1つ
の本質的成分を成す3つの単位の割合を示す三次元ダイ
アグラムである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI D01F 6/90 321 D01F 6/90 321Z (72)発明者 マンフレート・ケツテイング ドイツ連邦共和国ムツターシユタツト・ アレマネンシユトラーセ 8 (56)参考文献 特開 昭61−108659(JP,A) 特開 昭63−139942(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 77/00 - 77/10 C08K 3/22 C08K 3/38 C08K 7/02 - 7/14

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A)本質的に、 a1)テレフタル酸及びヘキサメチレンジアミンに由来す
    る単位と a2)ε−カプロラクタムに由来する単位と a3)アジピン酸及びヘキサメチレンジアミンに由来する
    単位 から構成された、トリアミン含量0.5重量%以下を有す
    る部分的に芳香性のコポリアミド35〜97重量%、その際
    a1)、a2)および/またはa3)成分の割合が第1図の三
    次元ダイアグラムの五角形の斜線部分の範囲内にあり、 B)臭素化ポリスチレンもしくは臭素化スチレンオリゴ
    マー又はこれらの混合物1〜20重量%、 C)相乗作用を示す金属酸化物もしくは金属硼酸塩また
    はこれらの混合物1〜10重量% ならびにその上 D)繊維状もしくは粒子状充填剤又はこれらの混合物1
    〜35重量% 及び E)ゴム弾性重合体0〜20重量% 及び場合によっては成分A)〜E)の全重量に対して20
    重量%までの常用の添加剤および加工助剤を含有する防
    炎性熱可塑性成形材料、但し、この成形材料は、無水物
    基を有する臭素化ポリスチレンを含有しないものとす
    る。
  2. 【請求項2】A)25〜87重量%、 B)1〜20重量%、 C)1〜10重量%、 D)10〜35重量%、 E)1〜10重量% を含有する、請求項1記載の防炎性熱可塑性成形材料。
  3. 【請求項3】成分A)が、 a1)テレフタル酸及びヘキサメチレンジアミンに由来す
    る単位50〜80重量%と a2)ε−カプラクタムに由来する単位20〜50重量% から構成されている、請求項1または2記載の防炎性熱
    可塑性成形材料。
  4. 【請求項4】臭素化ポリスチレン(成分B)が少なくと
    も55重量%の臭素含量を有している、請求項1から3ま
    でのいずれか1項に記載の防炎性熱可塑性成形材料。
  5. 【請求項5】臭素化オリゴマー(成分B)が少なくとも
    40重量%の臭素含量を有している、請求項1から3まで
    のいずれか1項に記載の防炎性熱可塑性成形材料。
  6. 【請求項6】成分C)が三酸化アンチモンまたは酸化亜
    鉛または酸化鉛または酸化鉄または硼酸亜鉛またはこれ
    らの混合物から構成されている、請求項1から5までの
    いずれか1項に記載の防炎性熱可塑性成形材料。
  7. 【請求項7】請求項1から6までのいずれか1項に記載
    の防炎性熱可塑性成形材料から得ることができる成形
    体。
  8. 【請求項8】請求項1から6までのいずれか1項に記載
    の防炎性熱可塑性成形材料から得ることができるフィル
    ム。
  9. 【請求項9】請求項1から6までのいずれか1項に記載
    の防炎性熱可塑性成形材料から得ることができる繊維。
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