JP3067914U - 毛切り器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の毛切り器の刃部は先端に設けられてお
り、又、むだ毛等を切るときも爪を切るときの様に梃子
を利用した押圧杆を押圧して一対の刃部を当接させて切
っており力が入り過ぎて、特に、目視できない鼻毛等を
切るときは危険であり、誤って肌を挟んで切ってしまう
ことが屡々あり、又、梃子を利用した押圧杆は殆どが片
側に備えられており、対称的に力が入らず偏った力が先
端に与えられていた。 【解決手段】本考案は、長板状の一対の挾持部を対峙さ
せ、該夫々の挾持部の先端側を離間自在に基端側を固定
させた毛切り器であって、夫々の挾持部の先端を外側に
膨らむ円孤状に形成すると共に、夫々の円孤状に沿った
若干巾をおいた中側に少なくとも一組の円孤状の刃部を
備え、夫々の刃部を平行状態に対峙させたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は鼻毛やむだ毛等を切るための毛切り器に関するもので、更に詳細には 、毛切り器の先端を外側に膨らむ円弧状としたことと、刃部を前記円弧状に沿っ て若干巾をおいた中側に円弧状に形成したことにより肌に優しい毛切り器に関す るものである。

【０００２】

【従来技術】

従来、毛切り器は既に市販されており、一般の爪切り型のものが多く、爪切り 型のものは長板状の対峙させた一対の挾持部の片側に梃子を利した押圧片を設け ており、更に、一対の挾持部の先端に対峙する鋭角な刃部を外側が膨らむように 形成しているのであった。

【０００３】

【解決しようとする課題】

然し乍ら、これ等の従来の毛切り器の刃部は先端に設けられており、又、むだ 毛等を切るときも爪を切るときの様に梃子を利用した押圧杆を押圧して一対の刃 部を当接させて切っており力が入り過ぎて、特に、目視できない鼻毛等を切ると きは危険であり、誤って肌を挟んで切ってしまうことが屡々あり、又、梃子を利 用した押圧杆は殆どが片側に備えられており、対称的に力が入らず偏った力が先 端に与えられていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、前述の課題に鑑み、長板状の一対の挾持部を対峙させ、該夫々の挾 持部の先端側を離間自在に基端側を固定させた毛切り器であって、夫々の挾持部 の先端を外側に膨らむ円孤状に形成すると共に、夫々の円孤状に沿った若干巾を おいた中側に少なくとも一組の円孤状の刃部を備え、夫々の刃部を平行状態に対 峙させたものである。

【０００５】 従って、本考案の目的は、肌に優しく、更に、強い力を必要とせず、更には、 毛切り器本体をプラスチックで作成することも可能であり廉価な毛切り器を提供 するものである。

【０００６】

【考案の作用】

本考案の毛切り器は、挾持部の先端を外側に膨らむ円孤状に夫々形成すると共 に、円孤状に沿った若干巾をおいた中側に円孤状の刃部を備えているため誤って 肌を切ることを皆無としたもので、安全に使用できるものである。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の毛切り器の実施例を図面によって具体的に説明する。

【０００８】 図１は本考案の毛切り器の実施例の使用状態を説明するための側面説明図であ り、図２は本考案の毛切り器の実施例の刃部の状態を示す説明図であり、図３は 本考案の毛切り器の実施例の使用状態の外観斜視図であり、図４は本考案の毛切 り器の次実施例の梃子押圧片を用いた使用状態の外観斜視図である。

【０００９】 本考案は鼻毛Ｈやむだ毛Ｈ等を切るための毛切り器に関するもので、更に詳細 には、毛切り器の先端１ａを外側に膨らむ円弧状としたことと、刃部２を前記円 弧状に沿って若干巾をおいた中側に円弧状に形成したことにより肌に優しい毛切 り器に関するものであり、長板状の一対の挾持部１を対峙させ、該夫々の挾持部 １の先端１ａ側を離間自在に基端１ｂ側を固定させた毛切り器であって、前記夫 々の挾持部１の先端１ａを外側に膨らむ円孤状に夫々形成すると共に、該夫々の 円孤状に沿って若干巾をおいた中側に少なくとも一組の円孤状の刃部２を夫々備 え、該夫々の刃部２を夫々平行状態に対峙させたものである。

【００１０】 即ち、本考案の毛切り器は、図３に図示する如く、ピンセット様なもので、挾 持部１は金属製、プラスチック製の一対の長板状の先端１ａ側を離間自在に基端 １ｂ側を固定させているもので、基端１ｂ側は二部材を接着、溶着等の手段によ って接合させたものでも、一部材を折曲させたものでもよく、先端１ａ側は材料 特性の弾性を利して離間自在にしているものである。

【００１１】 更には、図３に図示する如く、力を加え無い状態で挾持部１の先端１ａが離間 するものでも、図４に図示する如く、力を加えた状態で挾持部１の先端１ａが離 間するものでも構わないものである。

【００１２】 そして、夫々の挾持部１の先端１ａを外側に膨らむ円孤状に夫々形成するもの であり、人間の鼻の穴、脇の下等の柔らかい部位に接触しても肌を傷つけること の無いものである。

【００１３】 次いで、刃部２は図２（Ａ）に図示する如く、夫々の挾持部１の先端１ａに形 成した外側に膨らむ円孤状に沿って若干巾をおいた中側に円孤状に形成している ものであり、刃部２は一対の挾持部１の先端１ａに対称して設けるもので、且つ 、少なくとも一組を形成するもので、実施例では順次縮小させた半円形状の三組 の刃部２を形成しているものであり、更に、（Ｂ）に図示するものは、円孤状が 限り無く伸びた状態の円形状であり、同心状の三組の刃部２を設けているもので ある。

【００１４】 更に、図１に図示する如く、刃部２は基台２ａを設けることで挾持部１と別部 材で形成して接着等の手段によって固着させることも可能なもので、つまり、一 対の挾持部１をプラスチックで形成すると共に、刃部２及び基台２ａを金属で形 成することも可能と成るものである。

【００１５】 そして、挾持部１に備えた夫々の刃部２は夫々平行状態に対峙させるもので、 刃部２と刃部２が当接させて切断する場合、円弧状の刃先が満遍なく同時当接す るようにさせるものである。

【００１６】 次に、図４に図示するものは、本考案の毛切り器の挾持部１の両側に基端１ｂ の固定部を支点とする梃子押圧片３を付設させたものであり、この場合、図４（ Ａ）に図示するように梃子押圧片３を両側から押圧したときに挾持部１の先端１ ａが離間するもので、図４（Ｂ）に図示するように押圧を開放することにより夫 々の挾持部１の先端１ａが当接するものである。

【００１７】 更には、本考案の毛切り器は挾持させたむだ毛Ｈ等を完全に切断しなくとも構 わないもので、図１（Ａ）に図示するように、刃部２を離間させて刃部２の間に むだ毛Ｈ等を挿通させ、図１（Ｂ）に図示するように、刃部２でむだ毛Ｈ等を挾 持させ、図１（Ｃ）に図示するように、軽く手前に引くことにより切断できれば 構わないもので、強い力は必要がないものであり、老若男女誰でもが使用できる ものである。

【００１８】

【考案の効果】

本考案の毛切り器は前述の構成により、挾持部の先端が円弧状と成っており、 柔らかな肌と接触しても傷つくことなく、更に、刃部も若干巾奥に引っ込んだ円 弧状と成っているので、刃部で肌を挟むことも無く、更に、刃部が円弧状である ために広い範囲でむだ毛等を捕らえることができ、加えて、切断する力も微力で よく、更には、刃部を別部材で形成できるために廉価に提供できる画期的で実用 性の高い考案である。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本考案の毛切り器の実施例の使用状態を
説明するための側面説明図である。

【図２】図２は本考案の毛切り器の実施例の刃部の状態
を示す説明図である。

【図３】図３は本考案の毛切り器の実施例の使用状態の
外観斜視図である。

【図４】図４は本考案の毛切り器の次実施例の梃子押圧
片を用いた使用状態の外観斜視図である。

【符号の説明】

１ 挾持部 １ａ 先端 １ｂ 基端 ２ 刃部 ２ａ 基台 ３ 梃子押圧片

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】長板状の一対の挾持部を対峙させ、該夫々
   の挾持部の先端側を離間自在に基端側を固定させた毛切
   り器であって、前記夫々の挾持部の先端を外側に膨らむ
   円孤状に夫々形成すると共に、該夫々の円孤状に沿って
   若干巾をおいた中側に少なくとも一組の円孤状の刃部を
   夫々備え、該夫々の刃部を平行状態に対峙させたことを
   特徴とする毛切り器。