JP3067477B2 - 耐食性、延性に優れた高Si含有ステンレス溶接鋼管の製造方法 - Google Patents

耐食性、延性に優れた高Si含有ステンレス溶接鋼管の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、硫酸製造プラントの
乾燥塔、吸収塔等の装置材料として有用な、延性ならび
に高温、高濃度硫酸中での耐食性に優れた高Si含有ス
テンレス溶接鋼管の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】接触式硫酸製造法で重要となる吸収、乾
燥、冷却行程において、装置材料は一般的に、濃度95
〜99%、温度65〜120℃の硫酸環境に曝される。
中でも配管類には、従来、Cr鋳鉄、高Si鋳鉄、ステ
ンレス鋼、高Ni合金等が使用されている。しかし、鋳
鉄では装置の設計上、制限を受けるばかりでなく、内部
欠陥が多いためメインテナンスにも難がある。一方、ス
テンレス鋼及び高Ni合金は構造用材料として適してい
るが、SUS316L等の汎用ステンレスでは上記環境
に耐えず、また、UNS N10276等の高Ni合金
でも100℃以上の温度では使用できない。
【0003】一般に乾燥塔での操業環境は、濃度95
%、温度65℃程度の硫酸中であるが、配管類の一部に
おいては100℃程度まで温度が上昇することもある。
さらに、98%硫酸環境である吸収塔は、現状100〜
120℃で操業されているが、温度を上げることにより
操業効率の向上を図ることが可能となるため、150℃
以上での使用に耐える配管が必要とされている。
【0004】上記環境での使用を目的としたステンレス
鋼として、特開昭52−4418号公報及び特開平2−
290949号公報には、ステンレス鋼のSi含有量を
高めることにより、95%及び98%のいずれの硫酸濃
度においても高温まで良好な耐食性が得られると開示さ
れている。
【0005】しかし、高Si含有ステンレス鋼ではSi
含有量の増加にともない、硬い(HV:500〜100
0)金属間化合物やδフェライト等の脆化相が生成す
る。特に、溶接金属では偏析が著しいため、この脆化相
が増加し延靭性は極端に低下する。
【0006】このため、特開昭52−4418号公報及
び特開平2−290949号公報では、高Si含有ステ
ンレス鋼の溶接材料として、Ni当量をコントロールす
ることにより延靭性を改善する方法が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開昭52−4418
号公報及び特開平2−290949号公報によるもので
は、上記した溶接部の延靭性が全く考慮されていない。
一方、特開昭52−4418号公報及び特開平2−29
0949号公報によるものは、耐硝酸用として発明され
たものであり、上記環境では十分な耐食性を有しておら
ず、また、溶接部の延性は未だ十分とはいえず、曲げ加
工等が困難である。
【0008】この発明は上記のような従来技術における
問題を解決するためになされたもので、高Si含有ステ
ンレス溶接鋼管の成分範囲及び製造条件を規定すること
により、95%硫酸中においては65℃以上、98%硫
酸中では150℃以上の環境で良好な耐食性を有し、か
つ溶接部の延性に優れたステンレス溶接鋼管の製造方法
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下に述べ
る成分限定、製造条件により解決される。本発明の溶接
鋼管の製造方法は、重量%で、C:0.08%以下と、
Si:5.0〜8.0%と、Mn:2.0%以下と、N
i:10〜35%と、Cr:10〜25%と、さらに必
要に応じてCu:0.5〜3.0%、Mo:0.2〜
2.0%及びPd:0.005〜1.0%からなる群か
ら選択された1種以上を含む鋼板を母材とした溶接鋼板
の製造において、上記鋼板を管体に成形する工程と、こ
の管体にシーム溶接をおこなって、溶接金属が、重量%
で、C:0.08%以下と、Si:5.0〜8.0%
と、Mn:2.0%以下と、Ni:10〜35%と、C
r:10〜25%と、残部実質的にFe及び不可避的不
純物からなり、且つCr,Si及びNi含有量が(1)
式を満たすようにする工程と、シーム溶接後の鋼管に1
050℃〜1150℃の温度域に加熱する後熱処理を施
す工程とを備えた耐食性、延性に優れた高Si含有ステ
ンレス溶接鋼管の製造方法である。
【0010】 Cr(%) +3×Si(%) −Ni(%) −14<15 …(1) また、重量%で、C:0.08%以下と、Si:5.0
〜8.0%と、Mn:2.0%以下と、Ni:10〜3
5%と、Cr:10〜25%と、さらに必要に応じてC
u:0.5〜3.0%、Mo:0.2〜2.0%、及び
Pd:0.005〜1.0%からなる群から選択された
1種以上を含む鋼板を母材とした溶接鋼管の製造におい
て、上記鋼板を管体に成形する工程と、この管体にシー
ム溶接をおこなって、溶接金属が重量%で、C:0.0
8%以下と、Si:5.0〜8.0%と、Mn:2.0
%以下と、Ni:10〜35%と、Cr:10〜25%
と、Cu:0.5〜3.0%、Mo:0.2〜2.0%
及びPd:0.005〜1.0%からなる群から選択さ
れた1種以上と、残部実質的にFe及び不可避的不純物
からなり、且つCr,Mo,Si及びNi含有量が
(2)式を満たすようにする工程と、シーム溶接後の鋼
管に1050℃〜1150℃の温度域に加熱する後熱処
理を施す工程を備えた耐食性、延性に優れた高Si含有
ステンレス溶接鋼管の製造方法である。 Cr(%) +Mo(%) +3×Si(%) −Ni(%) −14<15 …(2)
【0011】
【作用】以下、この発明におけるステンレス鋼管の成分
添加理由、成分範囲及び製造条件の限定理由を述べる。
Cは含有量が多くなると炭化物を形成し、耐食性を劣化
させるため、その上限値は0.08%とする。
【0012】Siは高温、高濃度硫酸中での耐食性を著
しく向上させる成分であるが、上記環境で良好な耐食性
を得るには、5.0%以上含有する必要がある。また、
8.0%を超えて添加すると多量の金属間化合物の生成
により、鋳造時に凝固割れが発生し、素材の製造が不可
能となる。したがって、Si含有量は5.0〜8.0%
とする。
【0013】Mnは脱酸作用を有する成分であり、オー
ステナイト生成元素でもある。しかし、その含有量が
2.0%を超えると耐食性が劣化する。したがって、M
n含有量の上限値は2.0%とする。
【0014】Niはオーステナイト組織を得るのに必須
の成分であり、含有量が10%未満ではδフェライトや
金属間化合物等の脆化相が多くなり延性を劣化させる。
また、Cr,Mo及びSi含有量の増加にともないNi
含有量も多くする必要があり、詳細は後述する。ただ
し、その含有量を過多にするとコスト高になるばかりで
なく、低融点化合物の形成により熱間加工が可能な温度
範囲が制限され、素材の製造が不可能となるため、上限
値は35%とする。
【0015】Crはステンレス鋼の一般的な耐食性に対
しても最も重要な元素であり、高Si含有ステンレス鋼
においては、その含有量を10%以上とする必要があ
る。一方、高温高濃度硫酸中での耐食性もCr含有量の
増加にともない向上するが、25%を超えると耐食性に
及ぼす効果は飽和する。また、Cr含有量が多くなると
脆化相の析出が促進される。したがって、Cr含有量は
10〜25%とする。
【0016】Cuは95%硫酸中での耐食性向上に有効
な成分であることを発明者らは見出した。特にその効果
は、温度が高くなるほど顕著となるが、含有量が0.5
%未満では発揮されない。また、3.0%を超えて添加
しても耐食性に及ぼす効果は飽和するので、Cu含有量
は0.5〜3.0%とする。
【0017】Moは95%硫酸中での耐食性向上に有効
な成分であることを発明者らは見出したが、含有量が
0.2%未満ではその効果が発揮されない。また、2.
0%を超えて添加しても耐食性に及ぼす効果は飽和し、
かつ含有量の増加にともない脆化相の形成が促進される
ので、上限値は2.0%とする。
【0018】Pdは硫酸中での耐食性向上に有効な成分
であることを発明者らは見出した。しかし、その含有量
が0.005%未満ではその効果が発揮されず、また、
1.0%を超えて添加しても耐食性に及ぼす効果は飽和
し、コスト高となる。したがって、Pd含有量は0.0
05〜1.0%とする。
【0019】なお、上記成分範囲の鋼は、常法に従っ
て、溶鋼内に所定の添加成分を母合金または単体の形で
添加することにより調整される。この鋼管ではシーム溶
接後の溶接金属に多量の脆化相が生成するため、延性改
善を目的に後熱処理を行い、脆化相を低減する。本発明
者らは、溶接金属の脆化相の体積率と延性との関係を詳
細に検討した結果、この鋼においては、脆化相の体積率
が下記(3)式の値Fp(%)で表わせ、この値が15
以上になると延性が著しく低下することが明らかとなっ
た。また、熱後処理条件としては、その温度が1050
℃未満では上記効果が得られず、1150℃を超えると
脆化相の体積率が(3)式の値Fpよりも大きくなる。
従って、シーム溶接後の溶接金属のCr,Mo,Si及
びNi含有量は上記の限定に加えて、(2)式を満たす
範囲とし、後熱処理温度は1050〜1150℃の温度
域とする。 Fp=Cr(%) +Mo(%) +3×Si(%) −Ni(%) −14 …(3) Cr(%) +Mo(%) +3×Si(%) −Ni(%) −14<15 …(2)
【0020】
【実施例】本発明に係る実験例及び実施例について説明
すると、以下の如くである。 実験例1 表1に示す化学成分の50kgインゴットを用意した
(試料番号2〜5,7〜9,11〜14,17〜20の
インゴットが本発明組成、他が本発明外組成てある)。
このインゴットを1050℃×10hr均熱後、12m
t 鋼板に熱間圧延し、1100℃の固溶化熱処理を施
した。12mmt 鋼板に対して溶接金属の幅が25〜3
0mmとなるように、ノンフィラーのTIG溶接を18
0A×12V×75mm/minの条件で、並列に数パ
ス行った。この試料に対し、1050℃の後熱処理を行
い、曲げ試験片(JIS Z3122)を溶接線直角方
向から採取するとともに、溶接金属表層より腐食試験サ
ンプル(3t ×15w ×50l )を採取した。また、試
料番号16〜21の鋼の溶接金属表層からは、さらに孔
食電位測定(JIS G0577)用サンプルを採取し
た。一方、後熱処理温度の影響を調べるため、試料番号
3及び19の鋼に対し、1000〜1200℃の温度域
で後熱処理を行い、ミクロ観察用サンプルを採取した。
また、曲げ試験は溶接部を表面にして曲げ半径r=2t
(tは母材厚)、曲げ角度180度で表曲げした。
【0021】ただし、8%を超えるSi含有量の試料番
号22の鋼では、鋳込みままのインゴット全体に割れが
発生していたため、熱間圧延はできなかった。図1及び
図2に、溶接金属の95%,65℃及び98%,150
℃硫酸中での耐食性とSi含有量との関係を示す。図1
及び図2によれば本環境では5%以上のSi含有によ
り、腐食速度が著しく低下することがわかる。
【0022】図3に、95%,100℃硫酸中での耐食
性及び3.5%NaCl中での孔食電位とCr含有量と
の関係を示す。図3によればCr含有量が10%未満に
なると、Si含有量が8%程度であっても孔食電位は著
しく低下することがわかる。また、硫酸中での耐食性は
Cr含有量の増加にともない向上するが、25%を超え
ると腐食速度は一定になることが理解される。
【0023】図4及び図5に、95%,100℃硫酸中
での耐食性とCu含有量及びMo含有量との関係を各々
示す。図4及び図5によればCuを0.5%以上、ある
いはMoを0.2%以上添加すると、95%,100℃
硫酸中での腐食速度は著しく低下する。しかし、その含
有量がCuでは3%、Moでは2%を超えると腐食速度
は一定になることがわかる。
【0024】図6に、95%,100℃及び98%,2
20℃硫酸中での耐食性とPd含有量との関係を示す。
図6によれば95%,100℃及び98%,220℃硫
酸中での耐食性は、0.005%以上のPd添加により
向上することがわかる。しかし、その含有量が1.0%
を超えると腐食速度は一定になる。
【0025】図7に、試料番号3と19の溶接金属の脆
化相の体積率と後熱処理温度との関係を示す。図7によ
れば後熱処理温度が1050℃未満では、脆化相の体積
率が溶接ままとほとんどかわらない。これに対し、10
50〜1150℃の温度域では体積率が著しく低減する
ことがわかる。さらに、1150℃を超える温度で後熱
処理を実施すると脆化相は増加する。
【0026】図8に、1050℃後熱処理材の継手の曲
げ試験による割れの有無及び溶接金属の脆化相の体積率
と成分との関係を示す。図8によれば脆化相の体積率は
下記(3)式の値Fpと良く対応していることがわか
る。また、この値が15以上になると曲げ試験で割れが
発生することが理解される。
【0027】 Fp=Cr(%) +Mo(%) +3×Si(%) −Ni(%) −14 …(3) 実施例1 表2に示す化学成分の15mmt 鋼板を、内径450m
mにプレス成管後、同じく表2に化学成分を示す1.2
mmφ溶接ワイヤを用いたMIG溶接によりシーム溶接
を行い、溶接鋼管を製造した。開先形状は表面側が深さ
8mm、裏面側が深さ5mmで、ベベル角度を45°と
し、溶接条件は190A×28V×25cm/min
で、両面多層溶接をした。得られた溶接金属の化学成分
を表3に示す。この溶接鋼管に対し、表4に示す温度で
後熱処理を行い、曲げ試験片と腐食試験サンプルを採取
した。
【0028】上記サンプルの曲げ試験での割れの有無及
び高温高濃度硫酸中での腐食速度を表4に示す。表4に
よれば、本発明法で製造した高Si含有ステンレス溶接
鋼管は95%,65℃以上の硫酸、及び98%,150
℃以上の硫酸中で良好な耐食性を有し、継手の延性にも
優れていることがわかる。特に、Cu,Mo,Pdのい
ずれか1種以上を含有した鋼種では95%,100℃硫
酸中でも耐食性に優れることが理解される。
【0029】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、95
%硫酸中においては65〜100℃、98%硫酸中では
150〜220℃の環境で良好な耐食性を有し、かつ溶
接部の延性に優れた鋼Si含有ステンレス溶接鋼管が得
られる効果がある。したがって、硫酸製造プラントの乾
燥塔、吸収塔等の配管類に利用できるステンレス鋼管の
提供が可能となる。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実験例1による鋼の溶接金属の95
%,65℃硫酸中での耐食性とSi含有量との関係を示
す図。
【図2】実験例1による鋼の溶接金属の98%,150
℃硫酸中での耐食性とSi含有量との関係を示す図。
【図3】同じく実験例1による鋼の溶接金属の95%,
100℃硫酸中での耐食性及び3.5%NaCl中での
孔食電位とCr含有量との関係を示す図。
【図4】実験例1による鋼の溶接金属の95%,100
℃硫酸中での耐食性とCu含有量との関係を示す図。
【図5】同じく実験例1による鋼の溶接金属の95%,
100℃硫酸中での耐食性とMo含有量との関係を示す
図。
【図6】実験例1による鋼の溶接金属の95%,100
℃及び98%,220℃硫酸中での耐食性とPd含有量
との関係を示す図。
【図7】同じく実験例1による試料3及び19の溶接金
属の脆化相の体積率と後熱処理温度との関係を示す図。
【図8】同じく実験例1による鋼の継手の曲げ試験によ
る割れの有無及び溶接金属の脆化相の体積率と成分との
関係を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 泰男 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 江原 隆一郎 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22 号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 中本 英雄 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22 号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 山田 義和 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22 号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 長野 肇 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三菱重工業株式会社内 (72)発明者 中村 誠 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三菱重工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−8084(JP,A) 特開 平5−156410(JP,A) 特開 平5−78790(JP,A) 特開 平5−51633(JP,A) 特開 平5−104282(JP,A) 特開 平5−195166(JP,A) 特公 昭59−2737(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21C 37/08 B23K 35/30 C22C 38/00 C22C 38/34 C21D 9/08 C21D 9/50

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、C:0.08%以下と、S
    i:5.0〜8.0%と、Mn:2.0%以下と、N
    i:10〜35%と、Cr:10〜25%と、さらに必
    要に応じてCu:0.5〜3.0%、Mo:0.2〜
    2.0%、及びPd:0.005〜1.0%からなる群
    から選択された1種以上を含む鋼板を母材とした溶接鋼
    板の製造において、上記鋼板を管体に成形する工程と、
    この管体にシーム溶接をおこなって、溶接金属が、重量
    %で、C:0.08%以下と、Si:5.0〜8.0%
    と、Mn:2.0%以下と、Ni:10〜35%と、C
    r:10〜25%と、残部実質的にFe及び不可避的不
    純物からなり、且つCr,Si及びNi含有量が(1)
    式を満たすようにする工程と、シーム溶接後の鋼管に1
    050℃〜1150℃の温度域に加熱する後熱処理を施
    す工程とを備えた耐食性、延性に優れた高Si含有ステ
    ンレス溶接鋼管の製造方法。 Cr(%) +3×Si(%) −Ni(%) −14<15 …(1)
  2. 【請求項2】 重量%で、C:0.08%以下と、S
    i:5.0〜8.0%と、Mn:2.0%以下と、N
    i:10〜35%と、Cr:10〜25%と、さらに必
    要に応じてCu:0.5〜3.0%、Mo:0.2〜
    2.0%、及びPd:0.005〜1.0%からなる群
    から選択された1種以上を含む鋼板を母材とした溶接鋼
    管の製造において、上記鋼板を管体に成形する工程と、
    この管体にシーム溶接をおこなって、溶接金属が重量%
    で、C:0.08%以下と、Si:5.0〜8.0%
    と、Mn:2.0%以下と、Ni:10〜35%と、C
    r:10〜25%と、Cu:0.5〜3.0%、Mo:
    0.2〜2.0%、及びPd:0.005〜1.0%か
    らなる群から選択された1種以上と、残部実質的にFe
    及び不可避的不純物からなり、且つCr,Mo,Si及
    びNi含有量が(2)式を満たすようにする工程と、シ
    ーム溶接後の鋼管に1050℃〜1150℃の温度域に
    加熱する後熱処理を施す工程を備えた耐食性、延性に優
    れた高Si含有ステンレス溶接鋼管の製造方法。 Cr(%) +Mo(%) +3×Si(%) −Ni(%) −14<15 …(2)
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