JP3067400U - 難燃性クッション体 - Google Patents

難燃性クッション体

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JP3067400U
JP3067400U JP1999007048U JP704899U JP3067400U JP 3067400 U JP3067400 U JP 3067400U JP 1999007048 U JP1999007048 U JP 1999007048U JP 704899 U JP704899 U JP 704899U JP 3067400 U JP3067400 U JP 3067400U
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JP
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flame
polyurethane foam
plastic film
retardant
cushion body
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JP1999007048U
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Inventor
雅美 小池
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Toyo Quality One Corp
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Toyo Quality One Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本考案は、再利用時にポリウレタンフォームが
きれいな状態で維持され、かつ有効に使用可能な難燃性
クッション体を得ることを課題とする。 【解決手段】難燃性を有する軟質又は半硬質ポリウレタ
ンフォーム1と、このポリウレタンフォーム1の表面側
に形成されたプラスチックフィルム2と、このプラスチ
ックフィルム2上に形成された表皮材3とを具備するこ
とを特徴とする難燃性クッション体4。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は難燃性クッション体に関し、特に鉄道車両用又は航空機用に使用され る高い難燃性を有する座席クッションに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、鉄道車両用又は航空機用に使用される高い難燃性を有する座席クッショ ンは、通常ポリウレタンフォームスラブよりカットされた成形品と表皮材(例え ばレザー生地等)を接着剤により全体接着、部分接着して貼り合せたり、又はモ ールド金型内に表皮材をセットした後、難燃性のポリウレタン発泡原液を注入し て一体発泡されている。
【0003】 こうしたクッションのうち、後者の一体発泡成形の場合、発泡原液が発泡する 際、発泡原液が発泡圧力により表皮材の表面にまでにじみ出てしまう。そこで、 これを防止するために熱融着性フィルムを表皮材の裏面に設け、発泡原液をこの フィルムで防止して発泡を完了させ、反応熱にてこのフィルムを溶融させてフィ ルムを消滅させた成形品もある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、これらの座席クッションには、表皮材の汚れや傷みがひどくなった 時や一定時間使用後に表皮材を剥して新しい表皮材を貼って再利用する作業があ る。ここで、表皮材が生地等で多孔質の場合、ホコリや小さなゴミ、汗などが表 皮材表面よりポリウレタンフォームに侵入し、表皮材を剥した時に見た目にも異 物、汚れで不快感を感じたり、悪臭による不快感を感じたりする。
【0005】 従って、こうした不快感を感じさせるクッションは結局再利用できずに廃棄処 分される。また、目的使用期限を過ぎて表皮材を廃棄してポリウレタンフォーム をチップ化する等のリサイクルを目的に使おうとしても前述の欠点からリサイク ルはほとんどできない状態であった。
【0006】 本考案はこうした事情を考慮してなされたので、難燃性を有する軟質又は半硬 質ポリウレタンフォームと、このポリウレタンフォームの表面側に形成されたプ ラスチックフィルムと、このプラスチックフィルム上に形成された表皮材とを具 備した構成にすることにより、再利用時にポリウレタンフォームがきれいな状態 で維持され、かつ有効に使用可能な難燃性クッション体を提供することを目的と する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、難燃性を有する軟質又は半硬質ポリウレタンフォームと、このポリ ウレタンフォームの表面側に形成されたプラスチックフィルムと、このプラスチ ックフィルム上に形成された表皮材とを具備することを特徴とする難燃性クッシ ョン体である。
【0008】
【考案の実施の形態】
以下、この考案について更に詳しく説明する。 この考案において、前記ポリウレタンフォームとしては、鉄道車両用材料燃焼 試験の難燃性グレード、又は航空機用難燃試験に合格する難燃性を有しているも のを使用することが好ましい。ここで、後者のポリウレタンフォームは、具体的 には、FAR25−853(b)付録Fの航空機用難燃試験に合格する難燃性を 有しているフォームである。また、前記ポリウレタンフォームは、使用目的や部 位により物性は特定できないが、一般的に25kg/m〜50kg/mの高 密度品が使用される。
【0009】 この考案において、前記プラスチックフィルムとしては、防水性及び柔軟性を 有し、かつ伸びのあるフィルムであることが好ましい。前記フィルムの具体的な 材料としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ウレタン、アクリルなど の公知のものが使用できる。但し、ゴワゴワして伸びのないものは、形状追従性 がないため使用できない。また、通気性の有無はあまり問題としないが、ホコリ や異物(ゴミ、毛)、汗などが入るような多孔質や切れ目があるプラスチックフ ィルムは好ましくない。更に、前記フィルムは、成形されたポリウレタンクッシ ョンに被覆しても良いし、予め表皮材とフィルムを接着剤ラミネートかフレーム ラミネートをしておき、これを金型内にセットして一体発泡しても良い。この場 合は反応熱でフィルムが溶融しないように融点の高いフィルムを使用しなければ ならない。
【0010】 この考案において、プラスチックフィルムを軟質又は半硬質ポリウレタンフォ ームに形成するには、(1)プラスチックフィルムを直接ポリウレタンフォーム に被覆する方法、あるいは(2)表皮材にプラスチックフィルムをラミネートし た複層品を、プラスチックフィルム側を内側にしてポリウレタンフォームに被覆 する方法、あるいは(3)図2に示すように金型11に、表皮材12にプラスチ ックフィルム13をラミネートした複層品14を表皮材12を金型面に接した状 態で、金型11にポリウレタンフォーム原液15を供給し発泡させる方法、など が挙げられる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の一実施例に係る難燃性クッション体について、図1を参照して 説明する。なお、図1においては、プラスチックフィルム及び表皮材の厚さは、 便宜上実際より厚く描いてある。なお、下記実施例に述べる本考案に係る構成部 材の材料等は一例を示すもので、本考案の権利範囲を特定するものではない。
【0012】 図中の符番1は、難燃性の軟質ポリウレタンフォームを示す。ここで、この軟 質ポリウレタンフォーム1は、鉄道車両用材料燃焼試験の難燃性グレードを有し ているものを使用する。前記軟質ポリウレタンフォーム1の表面側には、プラス チックフィルム2が形成されている。ここで、プラスチックフィルム2は、防水 性及び柔軟性を有しかつ伸びのあるポリエチレンフィルムを用いている。前記プ ラスチックフィルム2上には、表皮材3が形成されている。
【0013】 こうした構成の難燃性クッション体は、例えば次のようにして製作する。まず 、難燃性の軟質ポリウレタンフォーム1を目的形状に成形する。つづいて、前記 軟質ポリウレタンフォーム1上にプラスチックフィルム2を被覆する。次に、前 記プラスチックフィルム2上に表皮材3を形成して難燃性クッション体4を製造 する。
【0014】 上記実施例に係る難燃性クッション体は、図1に示すように、鉄道車両用材料 燃焼試験の難燃性グレードを有している難燃性軟質ポリウレタンフォームと、こ のポリウレタンフォーム1の表面に形成された、防水性及び柔軟性を有しかつ伸 びのあるポリエチレンフィルム(プラスチックフィルム)2と、このフィルム2 上に形成された表皮材3とを具備した構成となっている。
【0015】 従って、こうした難燃性クッション体4によれば、プラスチックフィルム2の存 在により、ホコリや小さなゴミ、汗などが表皮材3表面よりポリウレタンフォー ム1に侵入することなく、表皮材3を剥した時に従来のように不快感を感じたり 、悪臭による不快感を感じたりすることがなく、ポリウレタンフォーム1をきれ いな状態で維持でき、かつ有効に使用できる。
【0016】 なお、上記実施例では、難燃性を有する軟質ポリウレタンフォームを用いた場合 について述べたが、これに限らず、難燃性を有する半硬質ポリウレタンフォーム を用いても良い。
【0017】
【考案の効果】
以上詳述したように本考案によれば、難燃性を有する軟質又は半硬質ポリウレ タンフォームと、このポリウレタンフォームの表面側に形成されたプラスチック フィルムと、このプラスチックフィルム上に形成された表皮材とを具備した構成 にすることにより、再利用時にポリウレタンフォームがきれいな状態で維持され 、かつ有効に使用可能な難燃性クッション体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る難燃性クッション体の
概略断面図。
【図2】本考案に係る難燃性クッション体の製造方法の
一例を示す説明図。
【符号の説明】
1…軟質ポリウレタンフォーム、 2、13…プラスチックフィルム、 3、12…表皮材、 4…難燃性クッション体、 14…複層品、 15…ポリウレタンフォーム原液。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 難燃性を有する軟質又は半硬質ポリウレ
    タンフォームと、このポリウレタンフォームの表面側に
    形成されたプラスチックフィルムと、このプラスチック
    フィルム上に形成された表皮材とを具備することを特徴
    とする難燃性クッション体。
  2. 【請求項2】 前記ポリウレタンフォームは、鉄道車両
    用材料燃焼試験の難燃性グレード、又は航空機用難燃試
    験に合格する難燃性を有していることを特徴とする請求
    項1記載の難燃性クッション体。
  3. 【請求項3】 前記プラスチックフィルムは、防水性及
    び柔軟性を有し、かつ伸びのあるフィルムであることを
    特徴とする請求項1記載の難燃性クッション体。
JP1999007048U 1999-09-14 1999-09-14 難燃性クッション体 Expired - Lifetime JP3067400U (ja)

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