JP3066392B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP3066392B2
JP3066392B2 JP1053392A JP5339289A JP3066392B2 JP 3066392 B2 JP3066392 B2 JP 3066392B2 JP 1053392 A JP1053392 A JP 1053392A JP 5339289 A JP5339289 A JP 5339289A JP 3066392 B2 JP3066392 B2 JP 3066392B2
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信行 谷口
学 井上
玲二 関
克行 難波
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ミノルタ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、カメラ本体に装填されるフィルムカートリ
ッジ等の外部記録媒体に、撮影情報を記録する機能を有
したカメラに関する。
[従来の技術] 従来から、カメラ本体に対して、半導体メモリ等の記
録媒体を装填して、この記録媒体に撮影データを記録
し、また、記録されたデータを記録媒体から読出し、そ
のデータを現像時に利用するといったことが知られてい
る。
例えば、特開昭56-154720号公報には、フィルムカー
トリッジに、フィルム枚数等の撮影情報を記録するため
の記録媒体が設けられたものが示されている。この装置
では、撮影毎に全ての情報を更新記録しているため、撮
影者の意図に拘らず、全ての情報が記録されてしまい、
しかも、以前に記憶した情報が消されてしまう。
しかしながら、情報の中でも、例えば任意に付加する
コメント等の情報は、必ずしも全ての駒に対応して記録
する必要はなく、撮影者が希望する時にのみ記録すれば
よい。また、前記実施例では、必要でない情報をも記録
するため、1駒毎の撮影記録処理の高速化には限界があ
った。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、上記の問題点に鑑みなされたもので、撮影
完了毎に記録される情報と、撮影者が希望する時にのみ
記録される任意の情報とに分け、後者については必要に
応じて記録し得るようにしたことにより、不要な情報が
記録されることを回避し、撮影時の情報記録処理の高速
化を図ると共に、全駒の撮影情報を記録可能なカメラを
提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 請求項1の発明は、撮影画像に関する情報の記録が可
能な記録媒体を使用するカメラにおいて、各撮影画像ご
とに関する情報である第1情報をすべての撮影画像に対
し記録媒体に記録する第1記録手段と、各撮影画像ごと
に関する情報であって第1情報と異なる第2情報を記録
媒体に記録するか否かを設定する設定手段と、設定手段
により第2情報を記録する設定がなされた場合に第2情
報を記録媒体に記録する第2記録手段とを備えたもので
ある。
また、請求項2の発明は、請求項1記載のカメラにお
いて、第1記録手段は画像の撮影完了毎に第1情報を記
録し、第2記録手段は画像の撮影動作と関連することな
く任意のタイミンングで第2情報を記録するものであ
る。
また、請求項3の発明は、請求項1記載のカメラにお
いて、第1情報は撮影時のカメラ情報であり、第2情報
は操作者の設定した内容の情報であるものである。
そして、撮影完了毎に記録される当該撮影についての
所定の情報としては、撮影年、月、日等を設定し、任意
に選択され記録される情報としては、コメント、フィル
ム感度等を設定すればよい。具体的に実施例との対応で
説明すると、上記第1情報が、撮影年月日、トリミング
倍率、色温度カメラ位置を示すデータであり(第16図参
照)、第1記録手段が、第4図のステップ#32の処理に
相当し、第2情報がコメントであり、設定手段が、スイ
ッチS5に相当し、第2記録手段が、ステップ#28,#29
の処理に相当する。そして、各画像を撮影する動作は、
ステップ#22において、スイッチS2“ON"(レリーズボ
タン押し込み)によりステップ#30に進み、画像を撮影
し、それに続いて、第1情報を書き込む(#32)。ま
た、レリーズ動作を行っていないとき(#14においてス
イッチS1がOFF)、スイッチS5の“ON"によりコメントの
書き込みを行う(#28,#29)。
[作用] この構成によれば、通常では、撮影完了毎に当該撮影
についての所定の情報が自動的に記録され、撮影者の意
志によって操作手段が操作された時には、上記情報のほ
かに任意情報が記録される。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、カメラ本体に装填され
る外部の記録媒体に、所定の情報については撮影完了毎
に記録し、操作手段が操作された時には、上記情報のほ
かに任意の情報についても記録し得るので、撮影者の意
図するところに沿った情報記録を行うことができ、不必
要に全ての情報を記録することがなく、情報記録処理の
高速化を図ることができる。また、上記所定の情報は全
駒について記録できる。
[実施例] 第1図は本発明の一実施例によるカメラボディとフィ
ルム部とからなるシステム全体のブロック構成を示す。
制御マイコン(以下CPUという)1は、カメラ全体を
制御するものである。被写体の光源色を測色する測色部
2と、被写体の輝度を測光する測光部3は、それぞれ測
光、測色したデータをデジタル信号としてCPU1に出力す
る。表示部4は、液晶表示装置(LCD)等からなり各種
撮影情報をカメラボディ上の液晶表示板およびファイン
ダー内に表示する。レンズ部5は、撮影およびオートフ
ォーカスに関するレンズ情報をCPU1に出力する。アクセ
サリ6は、電子閃光装置、データ写し込み装置および後
述するコメント入力部、その他からなる。測距部7はCC
D等を用いて被写体までの距離を測定するものである。
ドライバ部8は、CPU1において算出されたTV値,AV値
に基づく、絞りおよびシャッタスピードの制御、フィル
ムの巻上げおよび巻き戻しの制御、シャッタやミラー等
の各機構のチャージの制御、並びにレンズのオートフォ
ーカス制御等を行う。電源9はカメラボディ内に設けら
れ、CPU1その他の各ブロックに電力を供給する。フィル
ム部10はフィルムカートリッジ(以下、カートリッジと
いう)およびフィルムを含むもので、その詳細は後述す
る。
次にスイッチ類について説明する。
スイッチS1は、測色・測距・測光をスタートさせるも
のであり、スイッチS2は、露出制御を開始させるための
レリーズスイッチである。スイッチS3およびS4は、後述
するトリミングの範囲を設定するためのものであり、ス
イッチS3をONする毎に1段ずつトリミング範囲を小さく
(すなわち、トリミング倍率を大きく)していき、スイ
ッチS4をONする毎に一段ずつトリミングの範囲を大きく
(すなわち、トリミング倍率を小さく)していくことが
できる。スイッチS5は、写し込み用のスイッチであり、
コメント入力を行う際にONにする。スイッチS6は、水銀
スイッチ等でなり、カメラの縦・横・上・下姿勢を検出
するもので、この姿勢検出スイッチS6による検出情報
も、カートリッジ内のE2PROM(後述)に書込まれる。な
お、検出スイッチの具体例は、例えば、特開昭59-17543
号公報や特開昭63-255611号公報に記載されている。ス
イッチSPATはカートリッジが装填されているときONする
検出スイッチである。
抵抗R1とコンデンサC1、および抵抗R2とコンデンサC2
は、それぞれCPU1、フィルム部10のリセット端子▲
▼に接続されており、パワーオンリセットを行う。発
振部11はCPU1とフィルム部10のカートリッジ内回路にシ
ステムクロックφを出力する。なお、上記CPU1と各部2,
3,4,5,6,10とは、シリアル入力ラインSIN、シリアル出
力ラインSOUT、シリアルクロックラインSCKからなるシ
リアルデータバスで接続されており、CPU1は各部シリア
ル交信を行う。
第2図は、第1図のアクセサリ6のブロック構成を示
す。
スイッチマトリクス等でなる入力部12から入力された
コメントデータは、レジスト13に一旦記憶される。認識
部14は、辞書部15のデータにより入力された文字を認識
する。記憶部16は認識部14によって認識された文字に関
するデータを記憶する。表示制御部17はコメント書込み
中にはレジスタ13からのデータ(文字等)をLCD18に表
示すると共に、記憶部16に記憶された文字データをも表
示する。また、フォント部19にはフォントが設定されて
おり、出力部20は、記憶部16に記憶された文字を設定さ
れたフォントでコメントデータとしてCPU1に出力する。
なお、この出力は、写し込み用のスイッチS5がONされた
時にのみ出力される。
第3図はカメラ本体内のCPU1の動作を示す概略的なフ
ローチャートである。
電源9より電力が供給されると、CPU1の動作がスター
トし、フィルムカートリッジが装填されるのを待つ(#
1)。フィルムカートリッジが装填されてスイッチSPAT
がONになると、フィルム部10に読出し信号を出力し、カ
ートリッジ側よりID(インデックス)コードであるICP
FILMを入力する(#2)。この入力されたICP FILMをカ
メラ側のIDコードと照合し(#3)、その結果、適合す
るフィルムカートリッジでおあれば(ICP FILM OK)、
カメラ固有のコードICP CAMERAをフィルム部10に出力す
る(#4)。このコードICP CAMERAは、カートリッジ側
で照合され、カートリッジに適合するカメラであると判
定されれば(ICP CAMERA OK)、フィルム特性データあ
るいは撮影情報などのFILM DATAが出力されてくるので
(詳細は後述)、CPU1はそれを入力する(#5)。
ここで、#2のICP FILMと#4のICP CAMERAについ
て、第5図を用いて説明する。個々のカートリッジは、
他のカートリッジと異なるICP FILMおよび固有のICP CA
MERA Refというコードをメモリ内に持っている。いま、
カートリッジが装填されて“A"というICP FILMのコード
をカメラボディ側(ラボ機器の場合も同様)に送ったと
する。カメラボディは適合可能なICP FILMとそれに対応
するICP CAMERAのコードの全ての組合わせを持ってお
り、カートリッジからの“A"というコードに対応したIC
P CAMERAのコード“a"をカートリッジに送出する。“A"
というコードがカメラボディ側にない場合あるいは、メ
モリICを持っていないフィルム(すなわち通常のフィル
ム)が装填された場合には、カメラは警告を発し、フィ
ルムローディングのみを可能にして情報の読出し、書込
みを禁止するか、あるいは、撮影を禁止する。
カートリッジはカメラボディからの“a"というコード
と、カートリッジ側のメモリに記憶されているICP CAME
RA Ref(この場合“a")とを照合し、一致すればメモリ
アクセスを可能にし、データ交信(後述)を行うが、一
致しない場合は上述のカメラボディ側の場合と同様に撮
影情報の交信を禁止する。
第3図のフローチャートに戻って説明を続ける。#6
では入力したFILM DATAがOKであるか否か(例えばフィ
ルム有効期限内かどうか等)を判別し、OKであればフラ
グZOKF=1として(#10)#11へ進む。一方、#3で装
填したカートリッジが適合しなかったり(ICP FILMがOK
でない)、#6でFILM DATAがOKでなかったり(例えば
フィルム有効期限外)、あるいは、カートリッジ側で、
カメラが適合していないと判別されたために、カートリ
ッジからFILM DATAが送られてこなかった場合には、フ
ラグZOKF=0とし(#7)、データ交信ができないこと
を示す警告を行い(#8)、フィルムデータを一定値
(例えばISO 100)に設定して(#9)、#11に移行す
る。なお、先に説明したように撮影動作そのものを禁止
してもよい。
また、#6で、フィルムカートリッジから撮影済み駒
数データ(フィルムカウンタ(第16図参照)の内容)と
規定撮影駒数データとを入力し、両者が一致しておれ
ば、このことを絵表示や音表示によって撮影者に知ら
せ、以後の撮影を禁止してもよい。
スイッチSPATが、OFFからONに変わった否か、すなわ
ちカートリッジが新しく装填されたか否かが判別され、
カートリッジが新しく装填されたのであればイニシャル
ロードを行い(#12)、次いでフィルムカウンタを表示
する(#13)。#11でカートリッジが装填されたままで
あれば#12をスキップして#13に進み、フィルムカウン
タを表示する。
次に、第4図の#14に移行し、スイッチS1がONである
か否かを判別する。スイッチS1がONであれば、測色部2
にスタート信号を送信することにより測色を行う(#1
5)。次いで、トリミングを設定し(#16、設定の仕方
については第6図で説明する)、測距部7、測光部3に
スタート信号を送信し、測距、測光を行う(#17,#1
8)。次いで#15〜#18で求められた(あるいは設定さ
れた)情報に基づいて露出演算を行って、TV値、AV値な
ど露出制御に必要なデータを算出し(#19)、その算出
値を表示部4によって表示する(#20)。次いで、カメ
ラの縦・横、アクセサリの情報等を設定し(#21)、レ
リーズスイッチS2がONか否かを判別する(#22)。同ス
イッチS2がONでなければ、スイッチS1がONか否かを判別
し(#23)、スイッチS1がONのままであれば、CPU1は#
15から#21までの一連のシーケンスをレリーズスイッチ
S2がONされるか、スイッチS1がOFFされるまで繰返し実
行する。
#14あるいは#23でスイッチS1がOFFであれば、#24
に移行する。ここでは、トリミングの設定を行い、次い
で、#21と同様に、カメラ情報を設定する(#25)。次
いで、ZOKF=1であるか否かを判別し(#26)、ZOKF≠
1であれば#14に移行する。ZOKF=1であれば、第2図
で説明したようにコメント入力の有無を調べ(#27)、
写し込みスイッチS5がONであればカートリッジ内メモリ
の前駒のアドレスにコメントを書込む(#29)。その
後、#14に進み、上記の動作を繰り返す。ここで、前駒
のアドレスにコメントを書込んでいるのは、実際にコメ
ントを書込むのは撮影終了後が一般的であるからであ
る。なお、撮影する前にコメント入力を行ってもよい
し、任意の駒にコメント入力できるようにしてもよい。
なお、コメントが入力されていない場合、あるいはコメ
ントが入力されていても、スイッチS5がOFFの場合は、
そのまま#14に進む。
一方、#22でスイッチS2がONであれば、#19で求めら
れたデータに基づいて露出制御を行う(#30)。次い
で、ZOKF=1であるか否かを判別し(#31)、ZOKF=1
であれば、すなわち、データ交信が可能であれば、各情
報をカートリッジ内メモリに書込み(#32)、フィルム
を1駒巻上げる(#33)。#31で、ZOKF≠1であれば、
情報書込みを行うことなく、フィルムを巻上げる(#3
3)。なお、#32では、カートリッジ内メモリのフィル
ムカウンタ(第6図参照)の内容を1だけプラスするデ
ータも出力する。#32の情報書込みの仕方についての詳
細は後述する。#33の後、フィルムカウンタを1駒進め
て表示を行い(#34、#35)、#14に移行して、以上説
明したシーケンスを繰返し行う。
次に、上記(#16,#24)のトリミング設定について
第6図のフローチャートにより説明する。
まず、ZOKF=1であるか否か判別し(#40)、ZOKF≠
1であれば、トリミング設定用スイッチS3あるいはS4が
ONであるか否かを判別する(#46)。ZOKF≠1であれば
情報の書込み等ができないので、スイッチS3,S4のどち
らかがONであれば警告を行ってリターンし(#47)、ス
イッチS3,S4のどちらもONされていなければ警告は行わ
ずリターンする。#40でZOKF=1であれば、上述#5で
入力されたFILM DADEの内、カートリッジ固有のトリミ
ング情報によりトリミング禁止か否かを判別する(#4
1)。例えばフィルムがスライド用のポジフィルムの場
合はトリミングを禁止する。トリミング禁止でなければ
トリミング倍率が限界値に達しているか否かを判別する
(#42)。トリミング禁止であったりトリミング倍率が
限界値に達しているときは、#46に移行し、先程と同様
にスイッチS3あるいはS4を判別しONであれば警告をして
リターンする。上記のトリミング禁止およびトリミング
倍率の限界値は、フィルムカートリッジが装填された
際、FILM DATAとして入力される。トリミング倍率の限
界という制約が生じるのは、例えばフィルムのISO感度
が大きいもの程、所定値以上にトリミング倍率を大きく
すると、フィルムの粒状性が写真の出来上がりに影響を
及ぼすことによる。
また、一般に、白黒フィルムはカラーフィルムよりも
粒状性が優れているので、白黒フィルムがカラーフィル
ムよりもトリミング倍率を大きくしても写真の画質は低
下しない。したがって、白黒フィルムの方がカラーフィ
ルムよりもトリミング倍率の限界値を大きく設定でき
る。また、同じ感度、同じタイプのフィルムであって
も、メーカー間で粒状性が異なり、トリミング倍率の限
界値も異なる。
#42で、まだトリミング倍率が限界値に達していなけ
れば、スイッチS3あるいはS4がONであるか否かを判別す
る(#43)。スイッチS3,S4のどちらもOFFであれば、ト
リミング倍率は変更しない、あるいはトリミング設定が
終了したとしてリターンする。どちらかがONされていれ
ば、トリミングレジスタの内容を1段変更する(#4
4)。なお、スイッチS3,S4がOFFからONに変化したとき
のみトリミング倍率を変更させるようにし、誤ってスイ
ッチS3,S4をONし続けても、トリミングレジスタの内容
は1段しか変化しないようにしてもよい。このトリミン
グレジスタとは、現在のトリミング倍率を記憶しておく
レジスタである。そしてレジスタの内容が1段変更され
ると、第7図に示すように、プリント範囲をファインダ
画面内に表示し(#45)、#42へ戻る。
なお、上記実施例ではトリミング禁止あるいは限界
で、さらにスイッチS3あるいはS4が押されている場合、
警告を行ってトリミングの変更ができないようにしてい
るが、警告を行いながら、撮影者が希望するなら、さら
にトリミング設定が継続してできるようにしてもよい。
これにより、トリミングの設定範囲を自在に拡大するこ
とができる。
第7図は、液晶表示装置(LCD)によるファインダ視
野内(画面内)の表示態様を示す。ここではトリミング
が3段まで設定できるものを示している。液晶表示装置
にはトリミング範囲に応じた4種のフレームF0,F1,F2,F
3が設けられており、そのいずれかが、トリミングレジ
スタの内容によって選択的に表示されるよう構成されて
いる。すなわち、ファインダ視野内において、トリミン
グを行わない通常撮影モードでは、フレームF0が表示さ
れ、スイッチS3がONされる毎に、F0→F1→F2→F3の順で
各フレームが表示され、スイッチS4がONされる毎に、F3
→F2→F1→F0の順で各フレームが表示される。この表示
により、撮影者はプリントされる範囲を確認できる。
次に、第8図および第9図により、第3図の#2と#
4のICP FILM入力とICP CAMERA出力のフローチャートを
説明する。
まず、ICP FILM入力では、読出しモード指定データを
CPU1内の送信レジスタにセットし(#60)、受信バイト
数すなわちICP FILMのバイト数を同じく送信レジスタに
セットする(#61)。次えで、カートリッジ内の回路動
作の制御およびシリアルデータ入出力端子(SIN、SOU
T)の制御機能を有する回路選択信号CSをハイ(High)
レベルにし(#62)、カートリッジとのデータ入出力を
可能にする。続いて、#60,#61でセットした読出しモ
ード指定データおよび受信バイト数を、シリアルクロッ
クに従い、カートリッジ側に出力する(#63)。出力が
完了すると、カートリッジ内のメモリのICP FILMのアド
レスを送信レジスタにセットし(#64)、これを出力す
る(#65)。そして、カートリッジ側の処理(後述)の
ため、所定時間、待ったのち(#66)、シリアルクロッ
クに従い、ICP FILMを入力し(#67)、そのデータをCP
U1内のメモリにストアする(#68)。最後に、CS信号を
ロー(Low)レベルにすることで(#69)、交信を終了
する。
次に、第9図のICP CAMERA出力では、書込みモード指
定データを送信レジスタにセットし(#70)、書込みバ
イト数すなわちICP CAMERAのバイト数を同じく送信レジ
スタにセットする(#71)。次いで、ICP FILM入力の時
と同様、CS信号をHighレベルとして、データの入出力を
可能にし(#72)、書込みモード指定データおよび書込
みバイト数をシリアルクロックに従ってカートリッジ側
に出力する(#73)。出力が完了すると、カートリッジ
内メモリのICP CAMERAが書込まれるアドレスを送信レジ
スタにセットし(#74)、これを出力する(#75)。ア
ドレス出力が終了すると、カートリッジ側での読出し/
書込みモード判別とICP CAMERAのアドレスか否かを判別
するための時間待ちをした後(#751)、ICP CAMERAの
データを送信レジスタにセットし(#76)、データをシ
リアルクロックに従い出力する(#77)。次に、カメラ
がカートリッジと適合するか否かをカートリッジが判別
するため所定時間待った後(#771)、CS信号をLowレベ
ルにして(#78)、交信を終了する。
次に、第10図、第11図により、データの読出し、書込
み時の処理を説明する。
まず、読出し時、すなわちFILM DATAを入力する時
は、読出しモード指定データをCPU1内の送信用レジスタ
にセットし(#80)、読出したい情報の全バイト数を同
じく送信レジスタにセットする(#81)。次いで、CS信
号をHighレベルにしてデータの入出力を可能にし(#8
2)、シリアルクロックに従い、#80,#81でセットした
データをカートリッジ側に出力する(#83)。読出しモ
ード指定データおよび入力バイト数の出力が終了する
と、カートリッジ内メモリの入力するデータが記憶され
ている先頭アドレスを送信レジスタにセットし(#8
4)、これを出力する(#85)。カートリッジ内の処理
時間を待ち(#86)、シリアルクロックに従い、出力し
たアドレスに対応するデータを入力する(#87)。入力
されたデータはCPU1内のメモリの対応するアドレスにス
トアされる(#88)。次いで、全データが入力されたか
否かを判別し(#89)、まだ全データが入力されていな
ければ、#86に戻って、全データが入力されるまでデー
タ入力を行う。全データが入力されるとCS信号をLowレ
ベルにして(#90)、交信を終了する。
次に、書込み時の処理を説明する。まず、書込みモー
ド指定データおよび書込みデータの全バイト数を送信用
レジスタにセットする(#91,#92)。次いで、CS信号
をHighレベルとして(#93)、#91,#92で送信用レジ
スタにデータをカートリッジ側に出力する(#94)。出
力が完了すると、カートリッジ内メモリのデータが書込
まれる先頭アドレスを送信レジスタにセットし(#9
5)、これを出力する(#96)。アドレス出力が完了す
ると、カートリッジ側での読出し/書込みモード判別と
撮影に関するデータ(すなわち、ICP CAMERA以外)であ
るか否かを判別するための時間待ちをした後(#96
1)、書込みデータを送信レジスタにセットして(#9
7)、シリアルクロックに従って出力する(#98)。次
いで、全データの出力が終了したか否かを判別し(#9
9)、終了していなければ#97に戻って、次のデータを
出力していく。全データの出力が完了すると、CS信号を
Lowレベルにして(#100)、交信を終了する。
なお、第10図および第11図でデータのアドレス指定を
先頭アドレスとしている(シーケンシャルアクセス)
が、データを入出力する前にそのデーが読出し/書込み
されるアドレスを随時、指定してもよい(ランダムアク
セス)。
以上、カメラ側の動作説明をしたが、次にフィルムカ
ートリッジ側の第1の実施例の構成および動作を説明す
る。
第12図はカートリッジ側のブロック構成を示す。カメ
ラとの交信用および電源用として8つの端子を有してい
る。VDD、GNDは電源用端子である。φはカートリッジ内
回路動作のためのシステムクロックφをカメラから入力
する端子である。▲▼は、カートリッジ内の
各ブロックを制御するマイクロコンピュータ(以下μCO
Mと略す)50をリセットする端子であり、カートリッジ
がカメラに装填され、カメラの電源が投入された時、RE
SET信号が入力される。CSは先述したカメラからの入出
力制御用のCS信号が入力される端子である。SIN,SOUT,S
CKはシリアル交信用端子であり、夫々、シリアルデータ
入力、シリアルデータ出力、シリアルクロックの各信号
が与えられ、これら3端子のラインによりカメラとのデ
ータ交信が行われる。
μCOM50は内部にRAM領域51とROM領域52とのメモリを
有しており、カメラからのCS信号が“H"になると割込み
(INT1)がかかり、μCOM50はデータ交信の動作を開始
する。53はSIN,SOUT,SCKの各信号を制御するインターフ
ェースで、μCOM50からの信号によりデータの入出力を
制御する。
54は一時記憶用のレジスタであり、E2PROM55にデータ
を書込む際には、書込みデータを一旦記憶し、CSが“H"
空“L"に反転するタイミングで、μCOM50からの信号に
より、この記憶したデータをE2PROM55に書込む。またデ
ータを読出す際には、読出されるデータを一旦取り込
み、SCK信号に応じてインターフェース53を介してカメ
ラに出力する。
また、書込・消去制御部56はE2PROM55へのデータ書込
みおよびデータ消去を制御し、昇圧部57はE2PROM55に対
する高電圧を発生する。これら制御部56、昇圧部57はμ
COM50からの制御信号に従い動作する。また、μCOM50と
インターフェース53、レジスタ54は、データバス58によ
って接続されており、相互のデータ交信はこのデータバ
ス58を通して行われる。
次に、μCOM50の処理を第13図、第14図および第15図
を用いて説明する。フィルムカートリッジがカメラに装
填され、カメラの電源が投入されると、第13図に示した
RESETのフローチャートの処理が行われる。まず、通常
のマイクロコンプータのリセット動作を行う(#11
0)。続いて、カメラからのCS信号による割込みINT1の
割込みを可能にし(#111)、CS信号が“High"になる
(すなわち割込みINT1がかかる)のを待つ。CS信号が
“H"になると第14図のINT1のルーチンに移行する。
第14図に示したINT1のルーチンでは、INT1の割込みを
禁止し(#120)、オペコードを入力する(#121)。こ
こでオペコードとは読出しモードまたは書込みモードを
示すデータと交信される全バイト数を示すものである
(#60,#61,#70,#71,#80,#81,#91,#92参照)。
次に、データの先頭アドレスを入力する(#122)。そ
して、#121で入力したオペコードにより、データ読出
しか否かを判別し(#123)、読出しの場合はREADルー
チンに、読出しでない場合、すなわちデータ書込みの場
合は第15図のWRITEルーチンに移行する。
READルーチンでは、入力されたアドレスがICP FILMの
アドレスか否かを判別し(#124)、ICP FILMのアドレ
スであれば、ROM52内に記憶されているICP FILMを出力
し(#125)、CS=L(交信終了)を待って(#130)、
INT1の割込みを許可して(#131)、再び割込みINT1が
かかるのを待つ。
上記#124でICP FILMのアドレスでない場合は、撮影
に関するデータであるので、アドレスに対応するデータ
をE2PROM55からレジスタ54に移し(#126)、そのデー
タを出力する(#127)。次いで、交信されるべき全デ
ータ(カメラからの要求データ全部)が出力されたか否
かを判別し(#128)、出力完了でなければ、E2PROM55
内のアドレスを1つインクリメントし(#129)、#126
に戻り、全データを出力し終わるまで#126から#129ま
でのルーチンを繰り返す。全データの出力が完了すると
#130に移行し、CS信号が“L"になるのを待って、INT1
の割込みを許可して(#131)、再び割込みINT1がかか
るのを待つ。
上記#123で書込みモードであると判定された場合
は、第15図のWRITEルーチンに移行する。まず、上記の
#122で入力されたアドレスがICP CAMERAのアドレスか
否かを判別する(#140)。ICP CAMERAのアドレスであ
れば、カメラ側からのICP CAMERAを入力し(#141)、
次いで各フィルムカートリッジが持つ固有のICP CAMERA
Refと、入力されたICP CAMERAとを比較する(#142,#
143)。比較の結果、両者が一致しなければ、μCOM50の
動作を停止する。これにより、誤ったデータの読出し、
書込みを禁止し、誤動作等を防止することができる。一
致すれば、CS信号が“L"になるのを待って(#144)、
割込みを許可して(#145)、再び、割込みINT1がかけ
られるのを待つ。
一方、上記#140において、#122で入力されたアドレ
スがICP CAMERAのアドレスでない場合は、#122で入力
されたアドレスから#121で入力されたバイト数だけE2P
ROM55のデータを書込・消去制御部56により消去する
(#146)。消去が終了すると、入力されてくるデータ
をレジスタ54に一旦メモリし(#147)、全データの入
力が完了するまで、レジスタ54にデータを記憶し続ける
(#148)。レジスタ54は一駒撮影に関するデータを全
て記憶できる容量を持っているものとする。全データの
入力が完了すると、CS信号が“L"になる(交信終了)の
を待って(#149)、レジスタ54に記憶されているデー
タをE2PROM55に書込む(#150)。その後、INT1の割込
みを許可して(#145)、再び、割込INT1がかけられる
のを待つ。
第16図はカートリッジ内メモリのE2PROM55のアドレス
と記憶されるデータの関係を示したものである。
上位2ビットで示されるアドレスは前述のオペコード
の下位2ビットにより得られる。また、下位アドレスは
図の簡単化のため16進で表記している。各データはフィ
ルムの1駒目から順に各駒に対応して複数のデータが決
められた順、すなわち、撮影年、月、日、トリミング倍
率…の順に記憶される。また、80H以降に記憶されてい
るデータは主にDP店、ラボで使用されるデータとフィル
ム特性に関する情報等である。このように、全てのデー
タは予め定められたアドレスに記憶される。
次に、フィルムカートリッジ内回路の第2の実施例を
第17図を用いて説明する。
カートリッジはカメラとの接続端子として5つの端子
を有している。端子VDD,SCK,CS,GNDは第1の実施例と同
じである。SIN/OUT端子は第12図に示したシリアル入力
端子SINとシリアル出力端子SOUTを1つの端子にしたも
ので、アナログスイッチ113および114により入出力が切
換えられる。
SIN/OUT端子より入力されたデータは、シフトレジス
タ100に例えば1バイトずつ記憶され、オペコードラッ
チ部103、アドレスラッチ部104、データレジスタ105に
それぞれラッチされ、そのラッチするタイミングはカウ
ンタ101およびデコーダ102によって決められる。オペコ
ードラッチ部103にラッチされたデータのうち、読出し
・書込み・消去モード指定データはデコーダ109に、バ
イト数データはコンパレータ106に、アドレスデータは
カウンタ108に入力される。そして、デコーダ109からの
指定データがE2PROM 111に与えられ、また、制御用信号
WRITE,ERASE,READが、それぞれデコーダ102、E2PROM 11
1内のデータを消去するための消去部110、およびデータ
を読出すための読出し制御部112に出力される。
カウンタ107は、デコーダ102の端子AN4からのクロッ
クパルスをカウントする。コンパレータ106はカウンタ1
07のカウンタ値と、データの全送受信バイト数とを比較
し、一致すればカウンタ101にLowレベルの信号COMPを出
力する。カウンタ108からのアドレスデータ、データレ
ジスタ105からの書込みデータ、消去部110からの消去デ
ータに基いて、E2PROM 111の指定されたアドレスのデー
タの消去、書込みが行なわれる。
上記のような構成を持つカートリッジ内の各部分の詳
細な説明を以下に行う。
第18図は第17図のカウンタ101、デコーダ102およびデ
ータレジスタ105の詳細構成を示す図である。
同図において、カメラからのCS信号がLowレベルからH
ighレベルに変化すると、カウンタ115およびカウンタ11
9のリセットが解除される。次に、同じくカメラからの
シリアルクロックSCKがカウンタ115のクロック端子CKに
入力され、カウンタ115はシリアルクロックパルスをカ
ウントする。カウンタ115からのバイナリ出力C1,C2,C3
はAND回路116に入力され、コンパレータ106からの出力C
OMPが“High"レベルのとき、AND回路116からはHighレベ
ルの信号が1バイト毎に出力される(AN1)。AND回路11
6からの出力AN1は、delay回路117に入力されると共に、
デコーダ102内のAND回路148の一方に入力される。delay
回路117により所定時間遅れた出力は、反転してワンシ
ョット回路118に入力される。ワンショット回路118の出
力は、カウンタ119のクロック端子CKに入力されると共
に、AND回路120,121,128〜143の1入力に入力されてい
る。
カウンタ119はワンショット回路118からの出力をカウ
ントし、カウント値に応じて、端子C4,C5,C6,C7,C8から
バイナリ信号を出力する。出力C4〜C8はAND回路120,121
に入力されると共に、AND回路123〜127を介してAND回路
128〜143に入力され、さらに、AND回路145、NOR回路144
にも入力される。AND回路123〜127の他方の入力には、
デコーダ109からのWRITE信号が入力されている。すなわ
ちデータ書込み時(WRITE=“H")のみ、AND回路123〜1
27は能動状態となり、AND回路128〜143に出力C4〜C8の
出力が入力される。
後記表1は、AND回路120,121およびデータ書込み時の
AND回路128〜143の出力と、出力C4〜C8の関係を示した
ものである。表1よりAND回路128〜143の出力が“L"か
ら“H"になると、それぞれに対応したデータレジスタ10
5のレジスタA〜Pに、シフトレジスタ100からのデータ
が入力される。
また、NOR回路144の出力とAND回路145の出力はOR回路
146に入力され、OR回路146の出力はOR回路147の一方に
入力され、もう一方の入力にはWRITE信号が入力され
る。OR回路147の出力信号IN/OUTは、アナログスイッチ1
13,114の制御用信号である。すなわち、信号IN/OUTが
“H"のときはアナログスイッチ113が導通すると共にア
ナログスイッチ114が非導通になり、カメラ側からのデ
ータがシフトレジスタ100に入力される。そして、信号I
N/OUTが“L"のときは、アナログスイッチ113が非導通に
なると共にアナログスイッチ114が導通し、カートリッ
ジからカメラへデータが出力される。また、アンド回路
121の出力AN3は、フリップフロップ150のセット端子へ
入力される。
上記のような構成において、カメラとのデータ交信を
行う際の動作を説明する。データ交信の初めに、信号CS
が“H"になり、カウンタ115はシリアルクロックCSをカ
ウントし始める。なお、このとき、コンパレータ106の
出力COMPは“H"である。クロックに従ってシフトレジス
タ100にカメラからのオペコードが入力さ、オペコード
(1バイト)の入力が完了すると、アンド回路116の出
力が“H"になり、ワンショット回路118からパルスが出
力される。カウンタ119は、信号CSが“H"になるまでリ
セットされていたので、その出力C4〜C8は全て“L"であ
る。したがって、AND回路120よりオペコードラッチタイ
ミング信号AN2が出力される。この信号AN2によりシフト
レジスタ100のデータがオペコードラッチ部103に入力さ
れる。ワンショット回路118の出力が“L"になると、カ
ウンタ119の出力C4が“H"になる。次に2バイト目のデ
ータ(アドレスデータ)がシフトレジスタ100に入力さ
れると、1バイト目と同様、ワンショット回路118から
パルスが出力される。このとき、カウンタ119の出力はC
4のみが“H"であるので、AND回路121により、アドレス
ラッチタイミング信号AN3が出力される。これによりシ
フトレジスタ100のアドレスデータがアドレスラッチ部1
04に入力される。
オペコードがラッチされると、第17図のデコーダ109
は、読出しの場合には出力READを“H"に、書込みの場合
には出力WRITEを“H"に、消去の場合には出力ERASEを
“H"にする。したがってデータ書込みの場合のみAND回
路128〜143のタイミング信号に従ってデータレジスタ10
5に入力データが転送される。そして、信号CSが“L"に
なると、これに応答してデータレジスタ105の内容がE2P
ROM 111の決められたアドレスに書き込まれる。
読出し、消去の場合は後で詳述する。
また、NOR回路144、AND回路145、OR回路146,147によ
り最初の2バイトは必ず信号IN/OUTが“H"になり、書込
みモード(入力)になる。そして、その後、WRITE信号
が“H"であれば信号IN/OUTは“H"のまま、すなわち書込
みモードのままであり、WRITE信号が“L"であれば信号I
N/OUTが“L"になって読出しモード(出力)となる。
次に、アドレス指定とバイト数との関係を第17図、第
18図により説明する。オペコードラッチタイミング信号
AN2によりラッチされたオペコードのうち、交信バイト
数データが、コンパレータ106に入力される。一方、ア
ドレスラッチタイミング信号AN3によりラッチされたア
ドレスデータおよび先にラッチされたオペコード内のア
ドレスデータが、カウンタ108のプリセット入力端子に
入力される。このとき信号AN3はフリップフロップ150の
セット端子に入力されるので、2バイトの交信が完了し
た後は、常にフリップフロップ150のQ出力が“H"とな
り、AND回路148は能動状態になる。1バイトの交信が完
了する毎に信号AN1が“H"になり、AND回路148の出力AN4
が“H"となる。そして、カウンタ107,108は、AND回路14
8の出力AN4をカウントする。
一方、最初の2バイトの交信が完了したことを示す信
号AN3は、dalay回路151にも入力されており、所定時間
遅れてカウンタ108のプリセットイネーブル端子PEに入
力される。これによって、先程ラッチしたアドレスがE2
PROM 111に入力される。この後、1バイトの交信が完了
する毎に、カウンタ108はアドレスを1ずつインクリメ
ントしていく。この間、カウンタ107は送受信バイト数
をコンパレータ106に出力していき、最初にラッチした
バイト数(すなわち送受信される総バイト数)と現在の
バイト数が一致すると、COMP信号を“L"にする。この信
号は第18図のAND回路116の1入力となっているので、必
要なバイト数の交信が終了するとAND回路116は非導通と
なり、カウンタ107,108はカウント動作を停止する。ま
た、カウンタ107,108は信号CSが“L"になるとリセット
される。
なお、データ書込み時E2PROMのデータを書込むべきメ
モリ領域に、既にデータが書込まれている場合(すなわ
ち、データを交信する場合)には、データを書込む直前
に、そのメモリ領域に書込まれているデータを消去す
る。このデータ消去の動作については、以下に説明す
る。
上記のようにして書込み時には、指定された先頭アド
レスから順に、指定されたバイト数だけ、データが書込
まれる。
第19図は読出し制御部112等の構成を示し、以下、消
去および読出し制御について説明する。
消去には、記憶されているデータを全消去する場合
と、新しいデータを書込む際に古いデータを消去する場
合の2通りがある。全消去する場合は、オペコードに全
消去の指令データを設定すると、デコーダ109からのERA
SE信号により消去部110が作動しE2PROM 111内のデータ
を全部消去する。データ消去は、信号CHが“H"から“L"
に反転するタイミングで行なわれる。一方、新しいデー
タを書込む場合は、まず、一部消去の指令データをオペ
コードに設定し、書き込むアドレスと書込むデータのバ
イト数を指定する。そして、信号CSが“L"になると、指
定されたアドレスから指定されたバイト数のメモリ領域
に格納されていたデータが消去される。その後、先述し
たようにして、データの書込みが行われる。
次に、読出し制御について説明する。読出しモードを
示すデータとICP FILMのアドレスとが入力されると、E2
PROM 111内に格納されているICP FILMがICP FILM読出し
レジスタ153に転送される。レジスタ153のトリガ端子PI
Nには、AND回路149、遅延回路152、OR回路を介して、AN
D回路121,148の出力端子に接続されている。そして、レ
ジスタ153は、AND回路121の出力AN3またはAND回路148の
出力AN4が“H"になってから所定時間後に、転送されたI
CP FILMを1バイトずつ取り込む。そして、同レジスタ1
53にICP FILMが入力されると、クロックSCKに従って、I
CP FILMがSIN/OUT端子より出力される。この時、FILM D
ATA読出しレジスタ154からの出力は常に“L"になってい
る。また、アナログスイッチ114の制御信号IN/OUTは、
“L"であり、アナログスイッチ114は導通状態になって
いる。
カメラからのICP CAMERAがE2PROM 111に書込まれる
と、書込まれたICP CAMERAと予めE2PROM 111内に記憶し
てあるICP CAMERA Refのデータをそれぞれのレジスタ15
5,156に転送し、さらに、そのデータをコンパレータ157
にて書込まれたICP CAMERAと一致するか否かを判別す
る。一致すれば、データの読出しを可能にするため、信
号ROKを“H"にする。この信号ROKは、ゲート158に入力
される。一致しなければ、データの読出しを禁止するた
め、信号ROKを“L"にする。ゲート158がエネーブルであ
れば、ICP FILMを出力するときと同様、アドレスラッチ
タイミング信号AN3に応答して最初のデータがレジスタ1
54に入力され、クロックSCKに従って出力される。な
お、delay回路152により、レジスタ154にデータが入力
されるタイミングは、信号AN3が“H"になった時点より
も、所定時間遅れる。最初のデータの出力が完了する
と、先程の1バイト完了信号AN4に応答して、次のデー
タがレジスタ154に入力される。このようにして必要デ
ータを出力し終えるまで、あるいは信号CSが“L"になる
までデータを出力する。
なお、読出し時におけるアドレス指定は、書込み時と
同じである。また、書込み時においても、カウンタ108
で指定されたアドレスに格納されたデータがレジスタ15
3,154に転送されるが、READ信号が“L"であるため、ア
ンド回路149の出力は“H"にはならず、レジスタ153,154
はデータを取り込まない。
第20図、第21図は以上に説明したデータ交信のタイミ
ングチャートを示す。
第20図は、通常のデータ交信時のタイミングを示して
いる。信号CSが“H"になる(t0)と、データ交信がスタ
ートする。クロックSCKが入力され、それに従ってSI/0
端子からオペコード(読出し/書込みおよび消去モード
と交信データのバイト数)が入力される。なお、図に示
したように、クロックSCKは、8個の連続したパルスの
後、所定時間、“L"レベルの状態になる。オペコードの
入力が終了する(t1)と、AN2信号が“H"になり、これ
によりオペコードがラッチされる。次に、クロックSCK
に従ってデータのアドレスが入力され、入力が完了する
(t2)と、AN3信号が“H"になり、これによりアドレス
がアドレスラッチ部へラッチされる。オペコード、アド
レスの入力が完了すると、データの交信が行われる。オ
ペコードをラッチした際に、モードが判別され、読出し
モードの場合にはデータの出力、書込みモードの場合に
はデータの入力を行う。そして、消去モードの時は、E2
PROMの全てのメモリ領域、あるいは指定されたメモリ領
域のデータが消去される。1バイト分のデータの入出力
が完了すると、AN4信号によりカウンタ107,108が前述の
動作を行う。2バイト目のデータ交信が完了したとき
(t4)も同様である。
以上のようにして、データ交信が行われ、必要データ
を全て交信し終えると、コンパレータ106からのCOMP信
号が“H"から“L"になる。これによりAN4信号がLowレベ
ルのままとなり、カウンタ107,108はカウンタ動作を停
止する。そして、信号CSが“L"になる(t6)と、データ
の交信が終了する。なお、書込みモードの場合には時刻
t6においてレジスタ105からE2PROM 111へデータが書込
まれる。
第21図は、ICP FILMとICP CAMERAの交信についてのタ
イミングチャートで、ラッチタイミング等は第20図と同
じである。まず、オペコードを入力する。これはICP FI
LMをカメラが読出すための読出しモード、ICP FILMのバ
イト数(第21図では1バイトであるが、複数バイトであ
ってもよい)を設定したものである。オペコードの入力
が完了すると、ICP FILMのアドレスを入力する。アドレ
ス入力が完了すると、IN/OUT信号がLowからHighに切換
わり、クロックSCKに従ってICP FILMがカートリッジか
らカメラへ出力される。ICP FILMの出力が完了すると、
カメラからのCS信号がLowになり交信を終了する。
次に、カメラはICP FILMを受け取り、カートリッジが
適合するか否かを判別する。そして、カートリッジが適
合しておれば、カメラはICP CAMERAを出力するが、その
前に、まずカートリッジ内メモリに記憶されている古い
ICP CAMERAを消去するため、オペコードに消去モードを
設定し、ICP CAMERAのアドレス(図の場合1バイト)を
出力する。そして、カメラは、ICP CAMERAのアドレスを
出力し終えると、信号CSを“L"にする(t7)。信号CSが
“L"になると、消去部110により以前に記憶されていたI
CP CAMERAが消去される。消去が完了すると、カメラは
新しいICP CAMERAすなわち、装填されたカートリッジか
ら入力したICP FILMに対応するICP CAMERAを出力する。
すなわちオペコードに書込みモードとICP CAMERAのバイ
ト数(図の場合1バイト)を設定して出力し、その後、
ICP CAMERAのアドレスを出力する。カートリッジは、オ
ペコード、アドレスの入力を完了すると、ICP CAMERAを
入力し、信号CSが“L"になる(t8)と、E2PROM 111へIC
P CAMERAを書込む。カートリッジは書込まれたICP CAME
RAと予め記憶しているICP CAMERA Refとをコンパレータ
157にて比較し、両者が一致すれば、情報(データ)の
読出しを可能にするため、コンパレータ157からの信号R
OKを“H"にする(時刻t9)。これにより、先述したよう
にゲート158が導通し、データ読出しが可能になる。ICP
CAMERAとICP CAMERA Refとが一致しなければ、信号ROK
は“L"のままであり、ゲート158は非導通のままで、デ
ータの読出しは不可能になる。
以上、カメラとフィルムカートリッジのデータ交信に
ついて説明したが、第16図に示すように、カートリッジ
内メモリにはDP店、ラボで使用されるデータも記憶され
ており、DP店、ラボにおける機器とのデータ交信も上記
実施例と同様に行なわれる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によるカメラのシステム全体
のブロック構成図、第2図は第1図のアクセサリ6のブ
ロック構成図、第3図、第4図はカメラ本体内のCPUの
動作を示すフロートチャート、第5図はカメラ側とカー
トリッジ側の間で交信されるIDコードを説明する図、第
6図はトリミング設定動作のフローチャート、第7図は
ファインダ視野内の表示態様を示す図、第8図はコード
ICP FILM入力の動作を示すフローチャート、第9図はコ
ードICP CAMERA出力の動作を示すフローチャート、第10
図はFILM DATA入力の動作を示すフローチャート、第11
図はデータ書込みの動作を示すフローチャート、第12図
はカートリッジ側の第1実施例のブロック構成図、第13
図はRESET動作を示すフローチャート、第14図はINT1ル
ーチンを示すフローチャート、第15図はWRITEルーチン
を示すフローチャート、第16図はカートリッジ内メモリ
のアドレスとデータの関係を示した図、第17図はカート
リッジ側の第2実施例の構成図、第18図は第17図のデコ
ーダ102等の詳細構成図、第19図は読出し制御部112の構
成図、第20図、第21図はデータ交信のタイミングチャー
トである。 1……制御マイコン(記録手段を含む)、10……フィル
ム部、50……マイクロコンピュータ、52……ROM、55,11
1……E2PROM(記憶媒体)、S5……写し込み用スイッチ
(操作手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 学 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (72)発明者 関 玲二 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (72)発明者 難波 克行 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (56)参考文献 特開 昭56−154720(JP,A) 特開 昭58−24136(JP,A) 特開 昭61−295776(JP,A) 特開 昭59−229542(JP,A) 特開 昭62−62342(JP,A) 特開 昭59−162549(JP,A) 特開 昭53−8133(JP,A) 特開 昭59−228234(JP,A) 特開 昭62−209430(JP,A) 特開 昭59−214023(JP,A) 特開 昭62−198843(JP,A) 特表 平1−510912(JP,A) 実開 昭56−167337(JP,U) 実開 昭62−164326(JP,U) 特公 昭58−40732(JP,B2)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影画像に関する情報の記録(撮影画像フ
    レームに情報を光学的に写し込むものを除く)が可能な
    記録媒体を使用するカメラにおいて、 各撮影画像ごとに関する情報である第1情報をすべての
    撮影画像に対し前記記録媒体に記録する第1記録手段
    と、 各撮影画像ごとに関する情報であって前記第1情報と異
    なる第2情報を前記記録媒体に記録するか否かを設定す
    る設定手段と、 前記設定手段により前記第2情報を記録する設定がなさ
    れた場合に前記第2情報を前記記録媒体に記録する第2
    記録手段と を備えたことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】前記第1記録手段は画像の撮影完了毎に前
    記第1情報を記録し、前記第2記録手段は画像の撮影動
    作と関連することなく任意のタイミングで前記第2情報
    を記録することを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  3. 【請求項3】前記第1情報は撮影時のカメラ情報であ
    り、前記第2情報は操作者の設定した内容の情報である
    ことを特徴とする請求項1記載のカメラ。
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