JP3065698U - サイドマ―カ―ランプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ガラス製自動車用サイドマーカーランプの組立
てに関し、従来法では部品点数が多く、１組の組み付け
に時間がかかったのを、部品点数を減らし、組付けをワ
ンタッチ化できる構造にすることで、大量に、しかも安
価に提供する。 【解決手段】ガラス製サイドマーカーレンズ本体１の下
部に、ベースキャップ２に嵌め付け用の外側に出っ張っ
た彫刻部３を１箇以上設け、サイドマーカーレンズ本体
１を嵌め付けるためのリング状ベースキャップ２の内周
面に、サイドマーカーレンズ本体１下部の彫刻部３の形
状に合致した、内側に凹んだ溝部４をサイドマーカーレ
ンズに設けた彫刻部数だけ設け、それらを嵌め合わせ
て、組み付ける。さらに、嵌め付け用ベースキャップ２
の内周面に施した溝部４の内１箇所に、サイドマーカー
レンズ本体１の装着時の緩み防止用ロックキーを設け
た。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ガラス製自動車用サイドマーカーランプに関するものであって、詳 しくはサイドマーカーレンズをワンタッチでベースに取付けることのできるサイ ドマーカーランプ。

【０００２】

【従来の技術】

従来、自動車用サイドマーカーランプは、図２に示すように、ランプ５の装着さ れたベースキャップ２にレンズ本体１を取付けるには、レンズ本体１をベースキ ャップ２、該ベースキャップ２には外側にネジが切ってある、の内側に嵌め込み 、レンズ本体１の下部にあるレンズ外周面より外側に出っ張った鍔部６を上から リング状の固定キャップ７、該固定キャップ７の内周にはネジ山が切ってある、 で押え付けるようにして、固定キャップ７を回転しながらベースキャップ２にネ ジ式に締め込む方式になっていた。そのため、サイドマーカーランプを組み立て るのには、サイドマーカーレンズ本体１とリング状の固定キャップ７およびベー スキャップ２の３点が必要であった。その上、リング状の固定キャップ７をベー スキャップ２にネジ式に締め込むには、リング状の固定キャップ７を数回回転さ せて締め付けなければならなかった。そのため、１組の組み付けに時間がかかっ た。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記のような課題を解決して、サイドマーカーランプの組立て部品点 数を少なくすることにより、作業性を上げて、組立て作業時間を短縮し、部品コ ストと製造コストを下げて、サイドマーカーランプを安価に提供することにある 。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記のような課題を解決するために本考案では、サイドマーカーレンズ本体外 側の固定用鍔部の形状を変更し、締め付け用の固定キャップをなくし、ベースキ ャップが固定キャップの役割を兼用するようなベースキャップと固定キャップが 一体化したものとし、サイドマーカーレンズ本体がベースキャップにワンタッチ で取り付けられる様にしたことを特徴とする。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下に、本考案の好ましい実施の形態について図を用いて説明する。本考案の ワンタッチサイドマーカーレンズは、図１に示すように、レンズ本体１外側下部 に、レンズ外面より外側に出っ張った２段台形状をした彫刻部３を、レンズの外 周に９０度毎に４箇所設けてある。またベースキャップ２の内側にはレンズ外側 の２段台形状をした彫刻部３の形状に合致する溝部４が９０度毎に４箇所設けて ある。この４箇所に設けた溝部４の内、１箇所には図３に示すようなロックキー 構造の溝が設置されている。レンズ外面の彫刻部３とベースキャップ内側の溝部 ４を嵌め合わせることでレンズを固定でき、従来品のようにねじ込み式の固定法 と異なり、本考案品を用いればワンタッチで固定できるものである。

【０００６】 具体的には、ベースキャップ内側に設けられたロックキー付きの溝部４の構造 を図３に示して説明する。まず、レンズ外面の彫刻部３の形状に合致した溝形状 部ａとレンズ外面の彫刻部３を上から嵌め込むための溝形状部ｂがあり、溝形状 部ｂの下辺には略直角三角形状をしたロックキーｃが形成されている。ロックキ ーｃは右に行く程幅が狭まる形状になっており、上から荷重が掛かった時は下に 下がり、荷重が開放された時点で元に復元する、バネのような機構になっている 。ロックキーｃの左端は切り込みが形成されており、この左端の切れ込みの中間 には三角形の小突起部ｄがあり、この小突起部ｄの対岸側にはこの三角形に相似 する切欠け部ｅが形成されている。これら三角形の小突起部ｄと切欠け部ｅが嵌 合している時は、左右方向の力に対しては強固に変形しない構造をとった。レン ズをベースキャップに嵌め込むには、まずレンズ外面の彫刻部３を上から溝部ｂ に嵌め込み、レンズ本体を右から左方向に回転して、彫刻部３を溝形状部ａに嵌 合させる。レンズ本体が回転する時、彫刻部３の移行により略三角形状をしたロ ックキーｃの長辺が押し下げられながら溝形状部ａへ移行する。一旦、彫刻部３ が溝形状部ａに収まった時点で、略三角形状をしたロックキーｃが元の位置に復 元することで、ロックキーｃが彫刻部３の緩み防止用のストッパーの働きをする ようになっている。このようにして、レンズとベースキャップを組立てた状態を 図４に示した。なお、ベースキャップは硬質の樹脂製が良く、金属製でも構わな い。

【０００７】 なお、レンズ外側に設けたレンズ外面より外側に出っ張った２段台形状をした 彫刻部３はレンズ本体１と同体となっており、該サイドマーカーレンズの成形時 に成形金型に凹み状の彫刻部を設けることで該彫刻部３が成形されるため、レン ズ外面に特別な彫刻加工は必要でない。

【０００８】 また、該彫刻部３はレンズ本体の外側に凸状に成形されているが、レンズ本体 の外周面上に内側に凹んだ形状の溝形状に成形しても良く、この場合ベースキャ ップ内側にはレンズ本体の凹んだ形状の溝形状に合致する凸形状の彫刻部になる 。

【０００９】

【考案の効果】

以上の説明から明らかなように、従来法では部品点数が多く、１組の組み付け に時間がかかったのを、本考案の構造のワンタッチサイドマーカーランプとベー スキャップを用いれば、サイドマーカーランプの組立て部品点数が少なくするこ とができ、作業性が上がり、組立て時間も短縮され、部品コストと製造コストが 下がり、サイドマーカーランプを安価に提供することができ、よって産業の発展 に寄与するするところは極めて大である。

【００１０】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のワンタッチサイドマーカーランプの組
立て図

【図２】従来のサイドマーカーランプの組立て図

【図３】本考案のベースキャップ溝部構造

【図４】本考案のワンタッチサイドマーカーランプの組
立てた状態を示す図

【００１１】

【符号の説明】

１ サイドマーカーレンズ本体 ２ ベースキャップ ３ 彫刻部 ４ 溝部 ５ ランプ ６ 鍔部 ７ 固定キャップ ａ 溝形状部 ｂ 溝形状部 ｃ ロックキー ｄ 小突起部 ｅ 切欠け部

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ガラス製サイドマーカーレンズ本体１の
   胴下部に、ベースキャップ２に嵌め付け用の外側に出っ
   張った彫刻部３を１箇所以上設けたサイドマーカーレン
   ズ。
2. 【請求項２】 ガラス製サイドマーカーレンズ本体１を
   嵌め付けるためのリング状ベースキャップ２の内周面
   に、サイドマーカーレンズ本体１胴下部の彫刻部３の形
   状に合致した、内側に凹んだ溝部４をサイドマーカーレ
   ンズに設けた彫刻部数だけ設けたサイドマーカーレンズ
   嵌め付け用ベース。
3. 【請求項３】嵌め付け用ベースキャップ２の内周面に施
   した溝部４の内１箇所に、サイドマーカーレンズ本体１
   の装着時の緩み防止用ロックキーを設けたことを特徴と
   する請求項２記載のサイドマーカーレンズ嵌め付け用ベ
   ース。
4. 【請求項４】サイドマーカーレンズ本体１の胴下部に施
   した彫刻部３と、嵌め付け用ベースキャップ２の内周面
   に施した溝部４あるいは外側に出っ張った凸部とを嵌め
   合わせて組み付けたサイドマーカーランプ。