JP3060952U - コ―ドの固定構造及びテレビジョン受像機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロントキャビネットとリヤキャビネットの
組み立てと同時にブッシュ付きのコードを頑丈に固定で
き、このコードが外れる虞がなく、しかもビスや金具を
用いることなくコードを頑丈に固定できるコードの固定
構造及びテレビジョン受像機を提供する。 【解決手段】 フロントキャビネット１におけるリヤキ
ャビネット２に接続する側の縁部近傍箇所に、コード３
のブッシュ４部分を入れ込み、このブッシュ４部分に対
応した形状の凹部５を形成する一方、リヤキャビネット
２におけるフロントキャビネット１に接続する側の縁部
に、凹部５にコード３のブッシュ４部分を入れ込んだ状
態で、この部分を覆うための突出片６を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、電源コード等を機器本体に固定するようにしたコードの固定構造及 びテレビジョン受像機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のコードの固定構造として、例えば、実開昭６３−３８３８０号公報に記 載された電源コード固定構造がある。 これは、図２（ａ）（ｂ）に示すように、外周に溝１１８ａが形成されたブッ シュ１１８を電源コード１１７に設け、一方のキャビネット１１５にブッシュ１ １８を収納する凹部１２３を設け、ブッシュ１１８の溝１１８ａ内に挿入される とともに先端に抜け止め突起１１６ａを有する爪１１６を対向して設け、凹部１ ２３の内面をブッシュ１１８に当接可能に設け、他方のキャビネット１２０にブ ッシュ１１８の他方の端面に当接する壁と電源コードを通す切り欠き１２１を設 けている。

【０００３】 ところがこれにおいては、電源コード１１７のブッシュ１１８の溝１１８ａ内 に爪１１６を挿入して、その抜け止め突起１１６ａを溝１１８ａ部分の上内面に 係止して引っ掛けているだけなので、電源コード１１７を引っ張ったりしたとき に、この係止状態から外れる虞があるという問題があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記従来の問題を解消し、フロントキャビネットとリヤキャビネッ トの組み立てと同時にブッシュ付きのコードを頑丈に固定でき、このコードが外 れる虞がなく、しかもビスや金具を用いることなくコードを頑丈に固定できるコ ードの固定構造及びテレビジョン受像機を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、請求項１に記載のコードの固定構造は、フロント キャビネットにおけるリヤキャビネットに接続する側の縁部近傍箇所に、コード のブッシュ部分を入れ込み、このブッシュ部分に対応した形状の凹部を形成する 一方、リヤキャビネットにおけるフロントキャビネットに接続する側の縁部に、 前記凹部にコードのブッシュ部分を入れ込んだ状態で、この部分を覆うための突 出片を設けたことを特徴としている。

【０００６】 請求項２に記載のコードの固定構造は、前記リヤキャビネットの突出片は、平 板状に形成されており、この突出片の上面に補強リブが一体に形成されているこ とを特徴としている。 請求項３に記載のコードの固定構造は、前記凹部には、コードのブッシュ部分 を入れ込む部分に連通して、ブッシュ部分近傍箇所のコードの一部分を入れ込む 斜面凹部が形成されていることを特徴としている。 請求項４に記載のテレビジョン受像機は、上記コードの固定構造を備えたもの である。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案に係るコードの固定構造及びテレビジョン受像機の実施の形態に ついて、図を参照しつつ説明する。 図１は本考案の実施形態のテレビジョン受像機におけるコードの固定構造を示 し、（ａ）はそのコード固定前の状態を示す部分斜視図、（ｂ）はそのコードの 固定時の状態を示す部分斜視図である。

【０００８】 本実施形態のコードの固定構造は、図１（ａ）（ｂ）に示すように、テレビジ ョン受像機のフロントキャビネット１におけるリヤキャビネット２と接続する側 の縁部近傍箇所に、コード３のブッシュ４を入れ込む、ブッシュ４に対応した平 面視略Ｈ字形状の凹部５を形成している。 一方、リヤキャビネット２におけるフロントキャビネット１に接続する側の縁 部に、凹部５にコード３のブッシュ４を入れ込んだ状態で、この部分を覆うため の平板形状の突出片６を設けている。

【０００９】 更に、この突出片６の上面には、縦向きの補強リブ７を一体に形成している。 また、凹部５には、コード３のブッシュ４を入れ込む部分に連通して、ブッシ ュ近傍箇所のコードの一部分を入れ込む斜面凹部８を形成している。 このコードの固定構造では、図１（ａ）に示すようにして、フロントキャビネ ット１の凹部５に、コード３のブッシュ４を入れ込み、その後、図１（ｂ）に示 すようにして、フロントキャビネット１にリヤキャビネット２を接続して、この リヤキャビネット２の突出片６で、コード３のブッシュ４が入れ込まれた凹部５ の上面を覆うようにする。

【００１０】 すると、コード３のブッシュ４は抜け止め固定された状態となる。 従って、フロントキャビネット１とリヤキャビネット２の組み立てと同時にブ ッシュ４付きのコード３を頑丈に固定でき、このコード３が外れる虞がなく、し かもビスや金具を用いることなくコード３を頑丈に固定できる。 更に、突出片６には補強リブ７が一体に設けられているので、突出片６が折れ ることを防ぐことができる。

【００１１】 また、凹部５に連通して斜面凹部８を形成しているので、コード３におけるブ ッシュ４の近傍箇所部分が、この斜面凹部８に入り、コード３が曲がることがな くて無理なくブッシュ４を凹部５に入れ込んで、突出片６で覆って、コード３の ブッシュ４を固定することができる。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明したように、請求項１に記載のコードの固定構造によれば、フロント キャビネットに形成した凹部に、コードのブッシュ部分を入れ込んでリヤキャビ ネツトに設けた突出部でこの凹部を覆うようにしたので、フロントキャビネット とリヤキャビネットの組み立てと同時にブッシュ付きのコードを頑丈に固定でき 、このコードが外れる虞がなく、しかもビスや金具を用いることなくコードを頑 丈に固定できる。

【００１３】 請求項２に記載のコードの固定構造によれば、突出片の上面に補強リブを一体 に形成しているので、この突出片が折れることを防ぐことができる。 請求項３に記載のコードの固定構造によれば、凹部に連通して斜面凹部を形成 しているので、コードにおけるブッシュの近傍箇所部分が、この斜面凹部に入り 、コードが曲がることがなくて無理なくブッシュを凹部に入れ込んで、突出片で 覆って、コードのブッシュを固定することができる。

【００１４】 請求項４に記載のテレビジョン受像機によれば、上記したコードの固定構造を 備えているので、このテレビジョン受像機の内部から外部に出されるコードを引 っ張っても、このコードがブッシュ部分で固定されているために、内部のコード が外部に出ることがなく、テレビジョン受像機の内部で端子等に接続されたコー ドが外れることがなく、コードを頑丈に固定することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施形態のテレビジョン受像機におけ
るコードの固定構造を示し、（ａ）はそのコード固定前
の状態を示す部分斜視図、（ｂ）はそのコードの固定時
の状態を示す部分斜視図である。

【図２】従来の電源コードの固定装置を示し、（ａ）は
その分解斜視図、（ｂ）はその要部の側断面図である。

【符号の説明】

１ フロントキャビネット ２ リヤキャビネット ３ コード ４ ブッシュ ５ 凹部 ６ 突出片 ７ 補強リブ ８ 斜面凹部

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 フロントキャビネットにおけるリヤキャ
   ビネットに接続する側の縁部近傍箇所に、コードのブッ
   シュ部分を入れ込み、このブッシュ部分に対応した形状
   の凹部を形成する一方、リヤキャビネットにおけるフロ
   ントキャビネットに接続する側の縁部に、前記凹部にコ
   ードのブッシュ部分を入れ込んだ状態で、この部分を覆
   うための突出片を設けたことを特徴とするコードの固定
   構造。
2. 【請求項２】 前記リヤキャビネットの突出片は、平板
   状に形成されており、この突出片の上面に補強リブが一
   体に形成されていることを特徴とする請求項１に記載の
   コードの固定構造。
3. 【請求項３】 前記凹部には、コードのブッシュ部分を
   入れ込む部分に連通して、ブッシュ部分近傍箇所のコー
   ドの一部分を入れ込む斜面凹部が形成されていることを
   特徴とする請求項１又は２に記載のコードの固定構造。
4. 【請求項４】 上記コードの固定構造を備えたテレビジ
   ョン受像機。